JP2001145993A - ウェブ印刷機の空気搬送バーに設けられた空気孔を遮断するための装置 - Google Patents

ウェブ印刷機の空気搬送バーに設けられた空気孔を遮断するための装置

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JP2001145993A
JP2001145993A JP2000302289A JP2000302289A JP2001145993A JP 2001145993 A JP2001145993 A JP 2001145993A JP 2000302289 A JP2000302289 A JP 2000302289A JP 2000302289 A JP2000302289 A JP 2000302289A JP 2001145993 A JP2001145993 A JP 2001145993A
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Michael William Hilliard
ウィリアム ヒリアード マイケル
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Heidelberger Druckmaschinen AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウェブ輪転印刷の空気搬送バーに使用される
空気ホール遮断装置を単純化する。 【解決手段】 印刷機に取り付けるように形成された空
気搬送バー１０２が設けられており、該空気搬送バー
が、該空気搬送バーに形成された空気ブローホールを有
しており、該空気ブローホールの少なくとも１つを選択
的に遮断するために前記空気搬送バーの周囲に取り付け
られた少なくとも１つの空気遮断装置１３４，１３６が
設けられており、前記空気搬送バー又は前記空気遮断装
置の少なくとも一方が、所望の磁気力を有する磁性材料
として形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して、例えばウ
ェブ輪転印刷機のアングルバー空気バー及び折り機フォ
ーマ空気バーとして使用される空気搬送バーに関する。
特に、本発明は、空気搬送バーの空気ホールを選択的に
遮断するための装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】ウェブ輪転印刷機においては、空気搬送
バーは、例えば、印刷作業の間に走行するウェブの方向
を変更するために広く使用されている。典型的な空気搬
送バーは、“Web Turning Bar With Selectively Activ
ated Air Flow Ports”というタイトルの共同譲渡され
た米国特許第５４５２８３４号明細書に記載されてい
る。この明細書に記載されているように、走行するウェ
ブの方向を変化させるために使用される１つ又は２つ以
上の空気搬送バーは、軸対称な円筒形に形成されてお
り、約６０〜１００ｍｍで変化する直径と、８００〜８
２２ｍｍで変化する長さとを有している。しかしなが
ら、空気搬送バーの正確な寸法は、もちろん、印刷機運
転の特定の要求を満たすように形成することができる。
空気搬送バーは、通常、長手方向の対称軸線が、バーの
上流におけるウェブの走行方向に対して４５゜を形成す
るように配置されている。このように、ウェブ又はウェ
ブから裁断されたリボンは、所定の空気搬送バーに部分
的に巻きかけられ、水平面において、しかし、バーへの
進入方向に対して９０゜ずれた方向でターニングバーを
離れる。
【０００３】ウェブ変向作業の結果によるウェブ又はリ
ボンの汚れ又はこれらに対する損傷を回避するために、
エアクッションがバーとウェブとの間に提供され、これ
により、ウェブは空気搬送バーに接触することなくこの
バー上を走行する。軸対称で円筒状のバーは中空に形成
されており、バーの内部から外面に連通した、ブローホ
ールと呼ばれる複数の小さな孔を有している。ブローホ
ールは、バーの周面上にあらゆる所望の形式で分配され
ており、これにより、空気の所望の分配をバーの外面に
得ることができる。空気搬送バーには加圧空気が空気源
（ブロワ又はファン等）から供給され、空気はバーの内
部に供給され、これにより、空気はブローホールから排
出され、バーの外面と走行するウェブ又はリボンの下面
との間にエアクッションを形成する。
【０００４】米国特許第５４５２８３４号明細書に記載
されているように、引用によりこの明細書の全体は本願
に組み込まれるが、ウェブ又はリボンの幅は、与えられ
た印刷運転に応じて変化することができる。その結果、
ウェブ又はリボンは、印刷機に設けられた１つ又は２つ
以上の空気搬送バーのブローホールの全てをカバーせ
ず、これらのブローホールを露出させ、これらのブロー
ホールから空気は容易に逃げ出す。その結果、空気搬送
バーとウェブ又はリボンの下面との間に提供されるエア
クッションの圧力が低下する。露出されるブローホール
の数が、バー上を搬送されているウェブ又はリボンの幅
に関連して変化する。
【０００５】前記米国特許第５４５２８３４号明細書
は、エアクッションの圧力の低下を回避するために、与
えられた印刷運転の間に露出させられるはずのブローホ
ールを被覆することを記載している。記載された解決手
段は、複数のフレキシブルな膜を形成することを含んで
いる。各膜は、軸対称の円筒スリーブ形状を有してお
り、空気搬送バーの内側に配置されており、空気搬送バ
ーの全長に亘って連続的に分配されている。操作ハンド
ルが、バーの外面及び内面に対してほぼ垂直に空気搬送
バーの軸対称円筒状壁部においてシールされたスライド
のために、取り付けられており、これらの操作ハンドル
は、バーのブローホールを有する半円面とは反対側の半
円面内をスライドするように配置されている。各操作ハ
ンドルは、フレキシブルな膜に固定された、空気搬送バ
ーの軸対称円筒状壁部の内側に配置された一方の端部を
有しており、これにより、各フレキシブルな膜を２つの
位置のうちの一方に選択的に配置する。第１の遮断位置
においては、膜がバーの円筒状内面全体を密に覆い、こ
れにより全てのブローホールを遮断する。第２の解放位
置においては、フレキシブルな膜が、ブローホールを有
する半分の面とは反対側の半円面に向かって引っ込めら
れ、これによりブローホールを通って空気がバーの内面
からバーと走行するウェブ又はリボンとの間の外面へ流
出するようになっている。
【０００６】空気搬送バーの外面と走行するウェブ又は
リボンの下面との間の境界面に内部クッションを提供す
ることが極めて望ましいので、これらの空気ホールを選
択的に遮断することができるあらゆる装置を単純化する
ことも極めて望ましい。あらゆるこのような装置の複雑
さを低減することにより、印刷機の運転を単純化するこ
とができ、ひいては、種々異なる印刷機運転のために印
刷機を構成することに関する時間及びエネルギを減じる
ことができる。さらに、空気遮断装置の複雑さを低減す
ることにより、製造コストを減じることができ、また、
適切な運転に関するメンテナンスを軽減することができ
る。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、ウェ
ブ輪転印刷機の空気搬送バーに使用される空気ホール遮
断装置を単純化することである。
【０００８】
【発明の効果】本発明は、ウェブ輪転印刷機の空気搬送
バーにおいて使用するための空気ホール遮断装置を提供
することに関するものであり、この装置は、費用有効性
よく製造することができ、操作が容易であり、しかもバ
ーに設けられた空気ブローホールを確実に選択的に遮断
することができる。空気ホールは、ウェブ又はリボンの
様々な幅に対応するように及び／又はウェブ又はリボン
を支持するために供給されなければならない空気量を低
減することによってエネルギを節約するために、遮断す
ることができる。典型的な実施例は、空気搬送バーに設
けられた空気ホールを極めて費用効率よく選択的に遮断
するための単純で簡潔な解決手段に関するものであり、
この解決手段は、慣用の解決手段の機械加工されたコン
ポーネントの多くを排除する。本発明の典型的な実施例
による空気遮断装置は、磁性材料から形成されており、
この空気遮断装置は、与えられた印刷運転の間に露出さ
れた空気ホールを選択的に遮断するために容易に適用す
ることができる。磁性材料は特別に成形されており、こ
れにより、磁性材料は空気搬送バーの内面又は外面に容
易に巻き付けられることができ、これにより、空気ホー
ルのうちの所望の空気ホールのみを遮断する。
【０００９】
【課題を解決するための手段】概して、典型的な実施例
は、ウェブを搬送する場合に使用される装置であって、
印刷機に取り付けられるように構成された空気搬送バー
が設けられており、この空気搬送バーが、この空気搬送
バーに形成された空気ブローホールを有しており、少な
くとも１つの空気遮断装置が設けられており、この空気
遮断装置が、前記空気ブローホールの少なくとも１つを
選択的に遮断するように前記空気搬送バーの周囲に取り
付けられており、前記空気搬送バー又は前記空気遮断装
置の少なくとも一方が、所望の磁気力を有する磁性材料
として形成されているものに関する。
【００１０】本発明のその他の目的及び利点は、当業者
にとって、有利な実施例の詳細な説明を読むことにより
さらに明らかとなるであろう。図面中同一の部材は同一
の符号で示している。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１には、ターニングバー１０２
として形成された空気搬送バーが示されており、このタ
ーニングバーは、ターニングバーに部分的に巻き掛けら
れた（例えばターニングバーに１８０°だけ、又はこれ
よりも多く又は少なく巻き掛けられた）ウェブ１０４の
走行方向を変向するためのものである。ターニングバー
１０２は、ウェブ１０４の水平の走行面に位置決めされ
ており、ターニングバーの長手方向対称軸線は、バーの
上流におけるウェブの走行方向Ｅに対して所定の角度
（例えば４５°）を形成している。ターニングバー１０
２の端部は、ウェブ輪転印刷機のフレーム１０６，１０
８にフランジ１１０，１１２を介して固定されている。
これらのフランジは、走行方向Ｅに対して垂直に２つの
円筒状ガイド１１４，１１６にスライド可能に取り付け
られている。
【００１２】ターニングバー１０２はフランジ１１０，
１１２にカラー１１８，１２０によって固定されてい
る。ガイド１１４，１１６は、フレーム１０６，１０８
の間に水平に取り付けられている。可動なフランジ１１
０がナット１２２によって並進的に駆動される。ナット
１２２は、ねじ１２４上で回転しないようになってお
り、ねじ１２４がモータ１２６によって回転駆動され
る。可動なフランジ１１０がガイド１１４上を自由に移
動するように取り付けられている。プラグ１２８として
示された端部キャップを、フランジ１１０に隣接してタ
ーニングバー１０２の端部に取り付ける（例えば螺合さ
せる）ことができる。取り外し可能なエルボ１３０がフ
ランジ１１２に隣接してターニングバー１０２の端部に
（例えばエルボをねじ山に螺合させることによって）取
り付けられている。フランジ１１２はバー若しくは円筒
状ガイド１１６上を自由にスライドする。ゴムホース１
３２をエルボ１３０に押しはめ、ブロワ又はファン等の
空気供給源に接続することができる。ブロワ又はファン
は、空気をターニングバー１０２内に、前記米国特許５
４５２８３４号明細書に記載されているような圧力で吹
き込むために使用される。前記米国特許の内容は引用に
より全体がここに組み込まれる。
【００１３】ターニングバー１０２は、鋼、鉄等を含む
透磁性のあらゆる材料から形成することができるが、こ
れらの材料に限定されない。ターニングバー１０２は、
印刷機に取り付けられるように形成された軸対称の円筒
状のバーとして形成されており、ターニングバーには空
気ブローホールが形成されている。バーの外面には、例
えば種々異なる透磁性の材料、例えば電解によって堆積
されたクロム等でめっき又はコーティングすることがで
きる。バーの部分を形成するために透磁性でない材料を
使用する場合には、バーの表面（すなわち内面又は外
面）を、本発明により形成された遮断装置を収容するた
めに、透磁性の材料でコーティングすることができる。
【００１４】図１には、空気ブローホールの少なくとも
１つを選択的に遮断するために、空気搬送バーに取り付
けられた少なくとも１つの空気遮断装置１３４，１３６
が示されている。典型的な実施例によれば、空気遮断装
置は、所望の磁気力を有する磁性材料として形成されて
おり、空気遮断装置は、空気ブローホールのいずれかを
遮断するためにバーの内周面又は外周面に取り付けられ
ている（例えば少なくとも部分的に巻き付けられてい
る）。もちろん、空気搬送バーを磁性材料から形成する
ことができ、空気遮断装置を、所望の磁気力を有する透
磁性の材料から形成することができる。
【００１５】図１には、ターニングバー１０２の実施例
が示されており、この場合、空気遮断装置は、バーの外
面に設けられている。図１の実施例においては、ターニ
ングバーは、送られてくるウェブ又はウェブに対してほ
ぼ４５°の角度を成して配置されている。ウェブ又はリ
ボンは、印刷機内に引き通されて張設され、ウェブ又は
リボンは所定の部分（例えばターニングバーの１８０°
の範囲）にらせん状に巻き付く。しかしながら、加圧空
気がターニングバーの内部に供給されてブローホールか
ら噴出するので、ウェブはターニングバーの表面には直
接に接触しない。
【００１６】空気遮断装置１３４及び１３６は空気ブロ
ーホールを被覆するように成形されている。空気ブロー
ホールが被覆されていないと、空気がターニングバーの
内部から逃げ出し、ターニングバーとウェブとの間の境
界面における加圧を減じてしまう。ウェブ又はリボン
は、あらゆる所望のサイズであってよく、ターニングバ
ーに設けられたあらゆる数の空気ホールを被覆すること
ができる。このように、空気遮断装置は、あらゆる予期
されるウェブ又はリボンに対応するために様々な形状を
有するように構成することができ、これにより、所望の
空気ブローホールを被覆して（これらの空気ブローホー
ルは被覆されないと露出させられる）、ウェブ又はリボ
ンと空気ターニングバーとの間の境界面における圧力を
維持する。
【００１７】典型的な図１の実施例においては、空気遮
断装置は、ウェブ１０によって被覆されない所望の数の
空気ブローホールを被覆するような寸法を備えた材料か
ら成る三角形の部材（例えば二等辺三角形として成形さ
れた材料の部材）として形成することができる。印刷運
転中のターニングバーの軸線に沿ったウェブの僅かなず
れは、露出させられると予想される領域よりも空気遮断
装置を僅かに小さく寸法決めし、空気ブローホールの幾
つかを開放したままにしておき、ウェブの印刷された部
分が、運転中に空気ターニングバー又は空気遮断装置に
接触しないことを保証することによって対応することが
できる。空気遮断装置は、単にターニングバーに巻きつ
けられるに過ぎず、空気ターニングバーへの磁気的付着
によって所定の位置に保持される。
【００１８】図２ａは図１のＡ−Ａ線に沿った横断面図
を示している。バー１０２には複数のブローホール２０
２，２０４，２０６，２０８が設けられている。ブロー
ホールの直径及び間隔は、バーの外面に沿って所望のエ
アクッションが得られるように選択することができる。
前記間隔は、ターニングバーの周囲に沿ったバーの長さ
に沿った間隔である。例えば、前記直径は、４ｍｍのオ
ーダであるか、４ｍｍよりも小さく又は大きく、前記間
隔は、互いから１インチ（２５．４ｍｍ）又はこれより
小さいか大きい。空気ブローホールは、空気源、例えば
エアプロペラ又はファンからターニングバーの内部に送
り込まれた空気を排出し、これにより、ターニングバー
の外面と、ターニングバー上を走行するウェブの下面と
の間の境界にエアクッションを形成する。空気ブローホ
ールはあらゆる公知の形式で分配することができる。こ
れは、前記米国特許第５４５２８３４号明細書に記載さ
れたものを含みかつこれに制限されない。ブローホール
はあらゆる形状に形成することができる。これは、円筒
状を含みかつ円筒状に制限されない。また、ブローホー
ルはターニングバーの内部から外面にまで延びている。
ブローホールの軸線は、ターニングバーの外面に対して
垂直である。
【００１９】空気遮断装置を形成するために使用される
磁性材料はあらゆる磁性材料、強磁性材料、常磁性材料
等であることができる。典型的な材料は、例えば鉄、
鋼、アルミニウム、磁性合金等を含む。材料は、あらゆ
る形式で形成される。これは、磁性粉体材料等を含みか
つこれに制限されない。さらに、空気搬送バーを透磁性
の材料で形成し、空気遮断装置をフェライトとして形成
するのではなく、円筒体すなわち空気搬送バーをフェラ
イトで形成し、空気遮断装置を透磁性の材料で形成する
ことができる。
【００２０】図２ａに示したように、参照符号１３４で
示された空気遮断装置は、ターニングバーの外側に取り
付けられており、これにより、ブローホール２０２，２
０４，２０６，２０８を選択的に遮断する。もちろん、
空気遮断装置は、あらゆる及び全てのブローホールを選
択的に遮断するために使用することができる。磁性材料
は、容易に収縮することができるフレキシブルな材料と
して形成されている。各空気遮断装置は、空気バーに対
応するあらゆる所望の厚さ（例えば約１．５ｍｍ又はこ
れよりも小さいか大きい）とあらゆる所望の長さとを有
するように成形することができる。空気遮断装置１３４
は図２ａに、ターニングバーを完全に包囲するように示
されているが、空気遮断装置は、空気ブローホールを被
覆するために十分な長さを有するように形成することが
でき、空気ターニングバーの全周を包囲する必要はな
い。
【００２１】図２ｂは、磁性材料として形成された空気
遮断装置の択一的な実施例を示している。空気遮断装置
は、図１の空気ターニングバー１０２の内部に配置され
ている。この実施例では、空気遮断装置は、やはり図２
ａに示したように形成及び成形されることができる。し
かしながら、空気遮断装置を外周面に巻きつけるのでは
なく、空気遮断装置は、空気ターニングバー１０２の内
径よりも僅かに小さな直径を有する形状に丸められるこ
とができる。図１に示したように、プラグ１２８を中空
のターニングバー１０２から取り外すことができる。次
いで、空気遮断装置を、所望の数の空気ブローホールが
遮断されるまで、ターニングバーの軸線に沿って空気タ
ーニングバー内へ挿入することができる。同様の操作を
ターニングバーの他方の端部においても行うことができ
る。例えば、ホース１３２をエルボ１３０から取り外す
ことができ、エルボ１３０をターニングバーから取り外
すことができる。この後、空気遮断装置１３６を、空気
ターニングバーの内部へ挿入することができ、所望の数
の空気ブローホールを被覆する。
【００２２】図２ａの実施例では空気遮断装置を空気タ
ーニングバーの周囲に巻きつけるので、使用される材料
の磁気力は、通常運転中の空気ターニングバー内の空気
圧に耐えるように十分でなければならない。しかしなが
ら、図２ｂの実施例では、空気遮断装置を空気ターニン
グバーの内部へ配置する結果、加圧空気が空気遮断装置
を空気ターニングバー内面の所定の位置へ吹き付けるこ
とにより、自己シール操作が行われる。このように、図
２ｂの実施例において使用される材料の磁気力は、図２
ａの実施例で使用されるものよりも小さくなるように選
択することができる。図２ｂの実施例において磁力のよ
り低い材料を使用することにより、空気ターニングバー
の中空内部への材料の挿入が容易となる。
【００２３】図１の操作において、ウェブは、水平方向
で、ターニングバーの上方へ、ターニングバーの上部接
触線に対して接線方向に到達し、約１８０°の角度に亘
ってターニングバーに巻き付けられる。ウェブは、下部
接触線に対して接線方向に、ウェブの進入方向と９０°
の角度を成す方向へ走出する。使用されていない空気ブ
ローホールを遮断するために、オペレータは手作業で空
気遮断装置を使用されていない空気ブローホールに巻き
被せるか、又は空気遮断装置をターニングバーの内壁に
対して位置決めすることができ、これにより、使用され
ていない空気ブローホールを遮断する。その結果、空気
は、空気遮断装置が関連ブローホールをシールしている
空気バーの領域から噴出することを妨げられる。より大
きなウェブとターニングバーの外面との間にエアクッシ
ョンを形成することに貢献できるように、使用されてい
ないブローホールを解放させるために、オペレータは、
それまで被覆されていたブローホールを露出させるよう
に空気遮断装置を取り外すだけでよい。
【００２４】図３を参照すると、さらに、空気搬送バー
１０２への空気遮断装置１３４及び１３６の適用が示さ
れている。図３に示したように、空気遮断装置１３４，
１３６を三角形の部材として形成せず、空気遮断装置
を、先端が切断された直角二等辺三角形として形成する
ことができる。次いで、これらの空気遮断装置は、空気
ブローホールを遮断したい空気搬送バー１０２の部分に
取り付ける（例えば、部分的に巻きつける）ことができ
る。このことは、空気遮断装置１３４，１３６を符号１
３４′及び１３６′によって示した形式に成形すること
によって示されている。択一的に、前述のように、空気
遮断装置の一方又は両方を、空気遮断装置１３４′′に
よって示したように、空気搬送バー１０２の内面に沿っ
て配置することもできる。空気遮断装置を空気搬送バー
の内周面に配置する場合には、取り外し可能な端部キャ
ップ１２８等の端部キャップが提供される。
【００２５】典型的な実施例をターニングバーに関連し
て説明したが、本発明は、走行するウェブが進行する印
刷機の部分と走行するウェブ自体との間にエアクッショ
ンを提供するために使用されるあらゆる装置に対して適
用可能である。例えば、典型的な実施例は、共同譲渡さ
れ、同時係属中の、１９９８年３月２６日に出願され
た、発明の名称が“Method and Apparatus For Air Flo
tation”という、引用により全体が本願に組み込まれ
る、米国特許出願連続番号第０９／０４８０１１号明細
書に記載された折り機のような折り機フォーマ空気バー
に対しても同様に適用可能である。
【００２６】図４を参照すると、フォーマボード４００
が示されており、該フォーマボード４００は、ローラ４
０３を介してフォーマボードに供給される走行するウェ
ブ又はリボンと接触する面に設けられた複数の空気ブロ
ーホール４０２，４０４を有している。図４に示した実
施例においては、空気ホールは、フォーマボード面４１
３を支持するために使用されるバー４０９，４１１に設
けられている。図１〜図３に関連して説明したターニン
グバーのように、フォーマボードは、種々異なる幅のウ
ェブを折るための空気搬送バーを有しかつ／又は構成し
ている。より小さな幅のウェブ又はリボンに対応するた
めに、空気遮断装置４３４，４３６は、バー４０９，４
１１に設けられた露出させられた空気ブローホールを被
覆するために使用することができる。バー４０９，４１
１には、空気が空気供給源４０５から供給される。空気
供給源４０５は、加圧空気をシールされたキャビティ４
０７へ圧送するためにフォーマボードの背面に接続され
ている。空気ホールを面４１３に設けることもできる。
空気ホールがバー４０９，４１１にのみ設けられている
実施例においては、空気供給源は直接にこれらのバーに
接続することができる。やはり、フォーマボード４００
に対してあらゆる所望の形状を使用することができる。
【００２７】図４の実施例においては、空気遮断装置
は、所定の印刷運転の間、外側の露出された空気ブロー
ホールに被せられる磁性材料から成る条片として形成す
ることができる。択一的に、フォーマボードの内部キャ
ビティ４０７へのアクセスが提供される場合又はバー４
０９，４１１の内部へのアクセスが提供される場合に
は、空気遮断装置は、図２ｂに示した実施例のように、
空気ブローホールを内面から被覆するように適用するこ
とができる。やはり、空気遮断装置に対してあらゆる所
望の形状を使用することができ、また、空気遮断装置の
形状及び数は、本願に特に説明された典型的な実施例に
制限されない。
【図面の簡単な説明】
【図１】アングルバー又はターニングバーにおいて使用
される空気搬送バーの典型的な実施例を示しており、該
空気搬送バーには、本発明による空気遮断装置が設けら
れている。
【図２】本発明の典型的な実施例による空気搬送バー
を、図１のＡ−Ａ線に沿って見た横断面図である。
【図３】本発明の典型的な実施例による、定置のアング
ルバーへの空気遮断装置の典型的な適用を示す図であ
る。
【図４】フォーマボードの空気搬送バーに関連して使用
するように構成された本発明の択一的な実施例を示す図
である。
【符号の説明】
１０２ ターニングバー、 １０４ ウェブ、 １０
６，１０８ フレーム、１１０，１１２ フランジ、
１１４，１１６ 円筒状ガイド、 １１８，１２０ カ
ラー、 １２２ ナット、 １２４ ねじ、 １２６
モータ、 １２８ プラグ、 １３０ エルボ、 １３
４，１３６ 空気遮断装置、 ２０２，２０４，２０
６，２０８ ブローホール、 ４００ フォーマボー
ド、 ４０２，４０４ ブローホール、 ４０３ ロー
ラ、 ４０５ 空気供給源、 ４０７キャビティ、 ４
０９，４１１ バー、 ４１３ 面、 ４３４，４３６
空気遮断装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 走行するウェブの搬送において使用され
    る装置において、 印刷機に取り付けるように形成された空気搬送バーが設
    けられており、該空気搬送バーが、該空気搬送バーに形
    成された空気ブローホールを有しており、 該空気ブローホールの少なくとも１つを選択的に遮断す
    るために前記空気搬送バーの周囲に取り付けられた少な
    くとも１つの空気遮断装置が設けられており、前記空気
    搬送バー又は前記空気遮断装置の少なくとも一方が、所
    望の磁気力を有する磁性材料として形成されていること
    を特徴とする、走行するウェブの搬送において使用され
    る装置。
  2. 【請求項２】 前記空気搬送バーが、ウェブ輪転印刷機
    のターニングバーであり、前記遮断装置が、前記ターニ
    ングバーの周囲の少なくとも一部に巻きつけられるよう
    になっている、請求項１記載の装置。
  3. 【請求項３】 前記空気搬送バーが、ウェブ輪転印刷機
    のウェブ折り機の少なくとも一部である、請求項１記載
    の装置。
  4. 【請求項４】 前記周囲が、前記空気搬送バーの内周面
    である、請求項１記載の装置。
  5. 【請求項５】 前記周囲が、前記空気搬送バーの外周面
    である、請求項１記載の装置。
  6. 【請求項６】 前記空気遮断装置が、前記ウェブによっ
    て被覆されない前記空気搬送バーの部分に従う三角形に
    形成されている、請求項１記載の装置。
  7. 【請求項７】 前記空気遮断装置が、前記走行するウェ
    ブによって被覆されない空気ブローホールを有する前記
    空気搬送バーの周囲に沿って配置される少なくとも１つ
    の条片として形成されている、請求項１記載の装置。
  8. 【請求項８】 前記空気搬送バーが、ウェブ輪転印刷機
    のウェブ折り機の少なくとも一部である、請求項７記載
    の装置。
  9. 【請求項９】 前記空気搬送バーが、クロムめっき鋼か
    ら形成されている、請求項１記載の装置。
  10. 【請求項１０】 前記空気遮断装置が、第１の磁気力を
    有する磁性材料として形成されている、請求項９記載の
    装置。
  11. 【請求項１１】 走行するウェブを搬送する方法におい
    て、 前記走行するウェブを、印刷機に取り付けられた空気搬
    送バー上に通過させ、該空気搬送バーが、該空気搬送バ
    ーに形成された空気ブローホールを有しており、 前記空気ホールの少なくとも１つを選択的に遮断するた
    めに少なくとも１つの空気遮断装置を前記空気搬送バー
    に配置し、前記空気搬送バー又は前記空気遮断装置の少
    なくとも一方が、前記空気搬送バーの周囲に取り付けら
    れる磁性材料として形成されていることを特徴とする、
    走行するウェブを搬送する方法。
  12. 【請求項１２】 前記周囲が、前記搬送バーの内周面で
    ある、請求項１１記載の方法。
  13. 【請求項１３】 前記周囲が、前記搬送バーの外周面で
    ある、請求項１１記載の方法。
  14. 【請求項１４】 前記空気搬送バーが、クロムめっき鋼
    から形成されており、前記少なくとも１つの空気遮断装
    置が、第１の磁気力を有する磁性材料から形成されてい
    る、請求項１１記載の方法。
  15. 【請求項１５】 前記空気搬送バーが、フォーマボード
    の一部である、請求項１１記載の方法。
JP2000302289A 1999-10-01 2000-10-02 ウェブ印刷機の空気搬送バーに設けられた空気孔を遮断するための装置 Pending JP2001145993A (ja)

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