JP2001145820A - 排ガス浄化装置および排ガス浄化方法 - Google Patents
排ガス浄化装置および排ガス浄化方法Info
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Abstract
で、酸化反応と還元反応を同時に行わせるので、リーン
な雰囲気で運転する場合には、一時的にリッチモードに
してNOxを還元する必要があった。本発明は、リッチ
モードへの切り替えの必要なく、リーン雰囲気で安定に
機能する排ガス浄化用触媒を得る。 【解決手段】 NOx吸収物質とNOx還元触媒4を有す
る触媒A1、炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒
5を有する触媒B2、電子伝導性物質Cおよびイオン伝
導性物質Dとの混合物3を含有する電気化学触媒を、ハ
ニカム内面に担持させ、ハニカムに排ガスを導入し、排
出する配管を設けて、触媒Aと触媒Bとの間で、電子伝
導性物質Cを介して電子を移動させると共に、イオン伝
導性物質Dを介してイオンを移動させ、排ガスの雰囲気
に関係なく、吸収したNOxの還元が吸着された炭化水
素を用いて行われるようにした。
Description
車などの内燃機関やガスエンジン、ガスタービン、ディ
ーゼルエンジンなどの発電機から排出されるNOxおよ
び炭化水素を含む排ガスを浄化する排ガス浄化装置およ
び排ガス浄化方法に関し、さらに詳しくはNOxおよび
炭化水素をそれぞれ貯蔵し、NOxと炭化水素をそれぞ
れ電気化学的に反応させることのできる排ガス浄化用電
気化学触媒を用いた排ガス浄化装置および排ガス浄化方
法に関する。
代表されるように、NO、NO2などの窒素酸化物の窒
素への還元反応と炭化水素(HC)やCOなどの還元物
質の酸化反応を同じ触媒上で、低減する方法が用いら
れ、NOx、CO、HCの排出量の削減に大きな役割を
果たしてきた。しかし、内燃機関のより高い効率を目指
して、燃料が希薄な条件で燃焼させる方式、例えばリー
ンバーンエンジンやGDIエンジンが用いられるように
なってくると、NOxを還元するだけのHCあるいはC
O(還元剤)が常時供給できなくなった。そこで、炭酸
バリウム(BaCO 3)などのアルカリ土類金属化合物
やカリウムなどのアルカリ金属を含む化合物をNOx吸
収物質を用いて、一時的にNOxをNOx吸収物質に貯蔵
しておき、1〜2分ごとに還元剤を投与したり、リッチ
な運転モードにしてHCやCOを供給して、貯蔵されて
いたNOxを還元処理するという方法が用いられるよう
になった。
0号公報に記載されているような、リーンバーンエンジ
ンやGDIエンジンに対応した一般的な排ガス浄化装置
の構成を模式的に示す構成図である。図において、17
は、従来のNOx吸収型の排ガス浄化装置で、NOx吸収
触媒を担持したハニカム構造を有する。18は還元剤添
加装置、19は酸素濃度センサ、22は排ガス上流配
管、23は排ガス下流配管、28は排気温度センサであ
る。酸素濃度センサ19や排気温度センサ28などで、
排ガス浄化装置の触媒の状況を把握し、1〜2分ごと
に、還元剤を投入する方法が採用されている。なお、還
元剤の投入は、エンジンで失火させて生の燃料を供給し
たり、燃料を噴射させたあとで、燃焼させずに排出させ
るなどの手段も用いられている。
被毒で劣化し、NOx吸収能力が変化するので、リッチ
スパイクのタイミングやイオウ被毒から再生させるタイ
ミングを予測することが難しく、排気温度センサ、酸素濃
度センサや空気比センサなどで常に監視しながら運転す
る必要があった。また、リッチスパイクを入れる際に、
運転モードによっては、トルクショックを引き起こすな
どの不具合もあった。
を用いれば、NOxに加えて、HCも一時的に貯蔵する
ことができる。NOx吸収物質の近傍にHCの吸収物質
を配置する方法としては、例えば特開平10−2256
36号公報に開示されているものがあった。
に開示されている排ガス浄化用触媒の模式図である。図
において、30は白金触媒粒子、31はロジウム触媒粒
子、32は第1粉末(モルデナイト型ゼオライト)、3
3はNOx吸収物質であるBaを含む第2粉末(Ba/
アルミナ)、34はHCの吸着物質であるジルコニアで
ある。リッチ雰囲気ではHCがジルコニア34に吸着さ
れると共に、HCと水蒸気との反応でRh触媒粒子31
上で水素を生成し、この水素がNOxを還元する。ま
た、リーン雰囲気では、NOxが第2粉末33に含まれ
る炭酸バリウムに吸収される。そして、一時的にストイ
キ(理論空然比)〜リッチ雰囲気に変化させることによ
って、NOx吸収剤に吸収されていたNOxが放出され
て、Pt30およびRh31の触媒作用で、排ガス中の
HCやCOと反応してN2に還元される。この場合にお
いては、HCの吸着物質は水蒸気との反応で水素を生成
させるために用いられているのであって、反応性の高い
還元物質である水素を生成することが目的である。つま
り、折角HCの吸着物質をNOx吸収物質の近傍に置い
ても、NOx吸収物質に吸収されているNOxと直接反応
させることはできない。これは、還元物質と酸化物質
を、Pt、Rhの種類に関わらず、同じ触媒粒子上でな
いと反応させることができないからであった。すなわ
ち、気相中に、酸化物質と還元物質がそろっていない
と、酸化物質を還元(NOxを窒素に変換)すること
も、還元物質を酸化(HCを二酸化炭素と水に変換)す
ることもできなかった。このことは、これまでの排ガス
触媒の長い歴史の中で共通して言えることで、触媒上の
化学反応で酸化と還元の両方の反応を行わせるためには
必然であった。従って、HCの吸収物質をNOx吸収物
質の近傍に置いても、やはりリッチスパイクを行わない
とNOxを還元することができなかった。なお、NOx吸
収物質の近傍にHCの吸収物質を設置した場合の効果と
して、特開平10−57763号公報には、NOx吸収
物質だけだと、NOxの内、半分以上はN2ではなく、N
2Oに変換されてしまうが、HCの吸収物質の設置によ
ってN2への変換率が高まることが記載されている。
特開平1−139144号公報に開示されているような
酸化触媒と還元触媒を単に混合したものもあるが、酸化
反応と還元反応とは独立した化学反応であるために、酸
化および還元反応を促進する効果は小さく、十分な量の
還元剤と酸化剤が気相中に存在する必要があった。
として、特開平4−305227号公報には、カソード
側にNOx含有ガスを供給し、アノード側に水素やCO
含有ガスを供給し、溶融炭酸塩を電解質に用いて、65
0℃で発電する装置が開示されており、開放電圧で80
0mV以上の起電力が得られている。ただ、このシステ
ムは火力発電所の大規模な燃焼排ガス処理法として考案
されたものであり、小規模な排ガス処理や自動車用とし
ては、容積、重量、制御、コストなどの面で使用するこ
とはできなかった。
法として、特開平7−275714号公報には、カソー
ド側にNOx含有ガスを供給し、イットリア添加の安定
化ジルコニア固体電解質を電解質に用いて、500〜7
00℃でカソードとアノード間に電圧を印加して電解
し、NOxを還元してカソードから酸素を放出する装置
が開示されている。また、特開平8−332342号公
報には、ペロブスカイト型セラミックスをイオン伝導性
および電子伝導性材料として用いて、400〜1000
℃で電解してNOxを還元してカソードから酸素を放出
する装置が開示されている。ただ、これらのシステム
は、やはり火力発電所の大規模な燃焼排ガス処理法とし
て考案されたものであり、小規模な排ガス処理や自動車
用としては、容積、重量、制御、コストなどの面で使用
することはできなかった。
排ガス浄化用触媒は、同じ触媒粒子の上で、酸化反応と
還元反応を同時に行わせるので、気相にHC、CO、水
素などの還元剤が充分な濃度で存在しなければ、NOx
を還元することはできない。従ってリーン雰囲気で運転
する場合には、一時的にリッチ雰囲気にしてNOx吸収
物質に吸収されていたNOxを還元する必要があった。
は、電気化学的なセルを構成し、そのセルの中に排ガス
を通過させる必要があるので、容積、重量、制御、コス
トなどの面で問題点が多く、実用的ではなかった。
するためになされたものであり、従来の排ガス浄化用触
媒のように、単に化学的に触媒反応させるのではなく、
電気化学的に酸化反応と還元反応を進めることによっ
て、リーン雰囲気でも十分に機能する排ガス浄化用触媒
を得ることを目的とするものである。
元反応を電気化学的に行う『電気化学触媒』について
は、本発明者等が出願した特開平10−270055号
公報に開示されている。また『電気化学触媒』を用いて
燃料電池のCO被毒耐久性を高める方法が、やはり本発
明者等が出願した特開平10−270056号公報に開
示されている。本発明は、基本的には、この『電気化学
触媒』を排ガス浄化装置および排ガス浄化方法に応用し
たものであり、NOx吸収物質および炭化水素の吸着物
質を備えることで、排ガスという特殊環境下における
『電気化学触媒』の作用効果を高めている。また、一時
的に温度を高めることで、電気化学反応を一気に加速
し、NOxもしくは炭化水素の貯蔵量をゼロに戻し、貯
蔵可能量を初期化させる。
ス浄化装置は、NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する
触媒A、炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを
有する触媒B、電子伝導性物質、およびイオン伝導性物
質を混合してなる混合物を含有した電気化学触媒と、こ
の電気化学触媒を内面に担持したハニカムと、このハニ
カムに排ガスを導入し、排出する配管とを備えたもので
ある。
Ox吸収物質とNOx還元触媒を有する触媒A、炭化水素
の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを有する触媒B、お
よびイオン伝導性物質を混合してなる混合物を含有した
電気化学触媒と、この電気化学触媒を内面に担持した金
属製ハニカムと、この金属製ハニカムに排ガスを導入
し、排出する配管とを備えたものである。
記第2の排ガス浄化装置において、混合物が電子伝導性
物質を含有したものである。
記第1または第2の排ガス浄化装置において、ハニカム
に導入される排ガスを加熱する加熱手段を備えたもので
ある。
記第4の排ガス浄化装置において、ハニカムに導入され
る加熱された排ガスの温度を検出する第1の温度検出手
段と、ハニカムから排出される排ガスの温度を検出する
第2の温度検出手段とを備えたものである。
Ox吸収物質とNOx還元触媒を有する触媒A、炭化水素
の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを有する触媒B、電
子伝導性物質、およびイオン伝導性物質を混合してなる
混合物を含有した電気化学触媒上に、加熱手段によって
一時的に温度上昇させた排ガスを通過させるものであ
る。
Ox吸収物質とNOx還元触媒を有する触媒A、炭化水素
の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを有する触媒B、お
よびイオン伝導性物質を混合してなる混合物を含有した
電気化学触媒を電子伝導性材料に担持させ、上記電気化
学触媒上に、加熱手段によって一時的に温度上昇させた
排ガスを通過させるものである。
発明の実施の形態を説明する。 実施の形態1.図1は、実施の形態1による排ガス浄化
装置を示す構成図であり、図において20は電気化学触
媒を担持したセラミクス製のハニカム、21は電気ヒー
タ、22は排ガス上流配管、23は排ガス下流配管、2
4は排気上流側の第1の温度センサ、25は電気ヒータ
の後に位置する第2の温度センサ、28は排気温度セン
サである。
ム20内に導入される排ガスを加熱し、電気化学触媒の
イオン伝導抵抗を下げて、電気化学触媒における電気化
学反応を加速させることができる。
センサ24は、排ガスの温度を把握し、電気ヒータ21
の容量を加減するのに有効であり、電気ヒータ21の後
に位置する温度センサ25は、電気ヒータ21による排
ガスの昇温を確認するのに有効である。
の排気温度センサ28と上記の温度センサ25を備える
ことによって、電気化学触媒での反応を把握することが
でる。すなわち、電気ヒータ21で加熱された後の排ガ
スの温度に比べて、セラミクス製のハニカム20の下流
の排ガスの温度が高い場合には、セラミクス製のハニカ
ム20の電気化学触媒による電気化学反応が速やかに行
なわれ、酸化還元反応の反応熱によって、排ガスがさら
に昇温されていることがモニタできる。従って、電気化
学触媒の下流の温度センサ28の数値をもとに、電気ヒ
ータ21の容量を加減することができる。
排ガス浄化用電気化学触媒を示す模式図である。図にお
いて、1はNOx吸収物質とNOx還元触媒を含む触媒
A、2は炭化水素(HC)吸着物質とHC酸化触媒を含
む触媒B、3は電子伝導性物質Cとイオン伝導性物質D
の混合物、4は貴金属還元触媒粒子、5は貴金属酸化触
媒粒子である。また、固体電解質Cの中の実線矢印は電
子の流れとイオン(プロトン)の流れを示している。
媒A1と、炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒を
有する触媒B2と、電子伝導性物質Cとイオン伝導性物
質Dの混合物3とを混合することで、電子伝導性物質C
とイオン伝導性物質Dの混合物がイオンと電子の双方を
伝達するので、触媒A1では、電気化学的な還元反応
が、そして触媒B2では、電気化学的な酸化反応が、そ
れぞれ別々に進行し、排ガス雰囲気を一時的にリッチ雰
囲気に変化させることなく、吸収したNOxの還元を吸
着した炭化水素を用いて行うことができる。
触媒での電気化学反応を示す電位図である。図におい
て、11は一酸化窒素の還元電位、12は二酸化窒素の
還元電位、13はカーボンの酸化電位、14は水素の酸
化電位、15は一酸化炭素の酸化電位、16は酸素の還
元電位である。これらの電気化学電位は可逆水素電位を
基準に与えられている。NOおよびNO2の還元電位は
それぞれ下記式(1)および式(2)で表され、C、H
2およびCOの酸化電位はそれぞれ下記式(3)、式
(4)および式(5)で表される。なお、炭化水素(H
C)はメタン、プロパンなど種々の炭化水素の総称なの
で、ここではカーボン(C)を代表させたが、いずれの
場合も0V近くの電位になる。
(プロトン;H+)を発生する反応であり、これらが消
費されない限り、反応は右には進まない。すなわち、N
OおよびNO2の還元は行われない。一方、酸化反応
は、電子(e-)およびイオン(プロトン;H+)を消費
する反応であり、これらが供給されない限り、反応は右
には進まない。すなわち、C、H2およびCOの酸化は
行われない。しかし、上記式(1)と式(2)の還元電
位が1Vを超えているのに対して、上記式(3)〜式
(5)の酸化電位は、0Vに近くにある。従って、これ
らの間には起電力があり、それぞれの触媒上で反応させ
ることができ、電池が構成され、電力が発生する。そこ
で、電子伝導性物質Cとイオン伝導性物質Dの混合物が
それぞれ電子とイオンの通路になり、上記式(1)から
式(5)の反応が進む。これは、還元電位と酸化電位を
短絡させた状態で、いわば電池を短絡させた状態に相当
する。このとき流れる電流は電子伝導抵抗とイオン伝導
抵抗によって支配されるが、一時的に、温度を上昇させ
ることで、イオン伝導抵抗は著しく小さくなり、電気化
学反応が加速度的に進行する。
属還元触媒粒子1個と触媒B2の貴金属酸化触媒粒子1
個を電子伝導性物質Cとイオン伝導性物質Dの混合物で
連絡した図を示したが、実際には、複数の還元触媒粒子
と複数の酸化触媒粒子とが、からまった電子伝導性物質
Cとイオン伝導性物質Dの混合物を介してネットワーク
のように連絡し、さまざまなルートを通って反応が進
む。
なく、酸素イオン伝導の場合でも同様の効果が得られ
る。酸素イオン伝導の場合、上記式(1)〜式(5)の
反応は、それぞれ、下記式(6)〜式(10)の反応に
置き換えられるが、生成物等、基本的には同じになる。
また、一時的に温度を上昇させることで、電気化学反応
が加速されることも同じである。
体電解質としては、例えば特開平8−332342号公
報に開示されているようなペロブスカイト型セラミック
スがあり、排ガス浄化用触媒の動作温度と雰囲気で使用
することができる。また、電子伝導性およびイオン伝導
性を有する固体電解質として、イオン伝導体と電子伝導
体の複合材を用いても良く、例えば特開平10−255
832号公報に開示されているようなイオン伝導体La
1-xSrxGa1-yMgyO3(0.05<x<0.3、
0.1<y<0.3)と電子伝導体La1-xSrxMnO
3(0.05<x<0.3)の複合材を用いることがで
きる。これらの固体電解質のイオン伝導は主として酸素
イオンが受け持っているが、より低温で動作する固体電
解質型燃料電池を目指して、プロトン伝導と酸素イオン
伝導の両方を兼ね備えた固体電解質が検討されており、
このような電解質を用いることもできる。また、一般的
な固体電解質としては、イットリア安定化ジルコニア
(YSZ)があり、500℃以上で高い酸素イオン導電
率が得られるが、さらに低温で酸素イオンを伝導する物
質として、セリア系酸化物、とりわけSm2O3を固溶さ
せたセリア酸化物(SDC)は、400℃程度でも高い
酸素イオン導電率を示すことが知られている。いずれの
場合も温度が上昇するとイオン伝導性が著しく改善され
る。しかし、排ガス浄化のための電気化学触媒を常時高
温に保つには、余分の燃焼エネルギや電気ヒータの電力
を必要とするとともに、触媒微粒子の粒径増大などを引
き起こし、触媒性能の劣化につながる恐れがある。ま
た、運転開始時など、電気化学触媒の温度がまだ暖まっ
ていないときには、排ガス浄化を行うことが難しいなど
の問題があり、300℃前後の低温で排ガス浄化作用の
高い排ガス触媒が求められている。
およびリッチ時(b)における電気化学触媒のNOxお
よびHC貯蔵状態を模式的に示したものである。図にお
いて、38はリーン時の排ガス、39はストイキオ時お
よびリッチ時の排ガス、40はNOx吸蔵触媒のNOx吸
蔵容積を模式的に示したもの、41はHC吸着触媒のH
C吸着容積を模式的に示したもの、42はNOxの既吸
蔵容積、43はNOxの吸蔵可能容積、44はHCの既
吸着容積、45はHCの吸着可能容積、46はイオン伝
導パス、47は電子伝導パスである。
がNOx吸蔵物質に貯蔵されると共に、HC吸着物質に
吸着していたHC、COあるいは水素が、NOx吸蔵物
質に貯蔵されたNOxと電気化学的に反応し、HC、C
Oあるいは水素の酸化とNOxの還元が起こり、イオン
と電子はそれぞれイオン伝導物質と電子伝導物質を介し
て流れる。従って、NOxがNOx吸蔵触媒に吸蔵されて
いくと共に、HC吸着物質に吸着されていたHC、CO
あるいは水素が消費される。
HC、COあるいは水素が十分に存在するので、HCの
酸化とNOxの還元反応が化学的に速やかに起こる。ま
た、電気化学的にも、HCとNOxの反応が起こるが、
リッチ時には酸化剤と還元剤の気中濃度がそれぞれ十分
に高いので、通常の化学反応の方が支配的である。さら
に、HC、COあるいは水素は気中に十分に存在するの
で、HC吸着物質に吸着されていく。従って、NOx吸
蔵量はほとんど底をつき、一方HC吸着物質のHC吸着
量は満杯に近くなる。
ンNOx触媒のようなリッチスパイクを入れなくても良
い。これは、通常の運転時には、運転負荷の変動によっ
て、5分程度の時間の間に、自然にリッチあるいはスト
イキオになるモードが生じるためである。従って、リッ
チスパイクを想定した複雑な制御やNOx吸蔵能力の検
知などが一切不要になる。また、一時的に昇温すること
で、電気化学反応が加速され、それまでに吸蔵されてい
たNOxと吸着されていたHCの反応が迅速に行われ
る。
よる排ガス浄化装置を示す構成図である。本実施の形態
は、電気化学触媒を担持したセラミクス製のハニカムに
代えて、電気化学触媒を担持した金属製ハニカム26を
用いた点、および下記の電気化学触媒を用いた点が上記
実施の形態1と異なり、その他は上記実施の形態1と同
様である。
に用いた電気化学触媒を示す模式図である。図におい
て、1はNOx吸収物質とNOx還元触媒を含む触媒A、
2は炭化水素(HC)吸収物質とHC酸化触媒を含む触
媒B、4は貴金属還元触媒粒子、5は貴金属酸化触媒粒
子、6はイオン伝導性の固体電解質Dで、金属製ハニカ
ム26の金属ハニカムE7表面に担持した状態を示して
いる。また、固体電解質Cの中の実線矢印は電子の流れ
とイオン(プロトン)の流れを示している。本実施の形
態では、固体電解質はイオン伝導のみを受け持ち、電子
伝導は主として金属ハニカムE7が受け持つ。なお、こ
の電気化学触媒中に、ニッケルなどの電子伝導物質を添
加してもよい。
カムに比べて薄くて強度が保てるので、圧力損失が少な
くてすむ。また、熱伝導が良いなどのメリットがあり、
従来のコージェライトなどのセラミックス製ハニカムに
代わる材料として排ガス浄化用触媒がコーティングさ
れ、自動車用マフラーに組み込まれて使用されている。
例えば、特開平5−301048号公報には、自動車排
ガス触媒に用いられる金属ハニカムが記載されている。
4を有する触媒A1と、炭化水素の吸着物質と炭化水素
の貴金属酸化触媒粒子5を有する触媒B2と、イオン伝
導性を有する固体電解質D6とを混合し、この混合物を
金属ハニカムE7にコーティングすることで、金属ハニ
カムEと固体電解質Dがそれぞれ電子とイオンを伝達す
るので、触媒A1では、電気化学的な還元反応が、触媒B
2では、電気化学的な酸化反応が、それぞれ別々に進行
し、排ガス雰囲気を頻繁にリッチな雰囲気に変化させる
ことなく、吸収したNOxの還元を吸収した炭化水素を用
いて行われる。
ぞれ電子とイオンの通路になり、上記式(1)から式
(5)の反応が進む。これは、還元電位と酸化電位を短
絡させた状態で、いわば電池を短絡させた状態に相当す
る。このとき流れる電流は電子伝導抵抗とイオン伝導抵
抗によって支配される。
媒粒子1個と触媒Bの酸化触媒粒子1個を金属ハニカム
Eと固体電解質Dで連絡した図を示したが、実際には、
複数の還元触媒粒子と複数の酸化触媒粒子が、からまっ
た固体電解質D6を介してネットワークのように連絡
し、さまざまなルートを通って反応が進む。この様子
は、電極基材に触媒と電解質の混合物を塗布した状態と
似ており、このような構造で用いられている燃料電池や
各種のバッテリーの場合と同様に、触媒粒子4、5と金
属ハニカムE7との間の連絡は固体電解質D6を介して
充分に得られる。また、固体電解質D6は、多少の電子
伝導性も有しているので、金属ハニカムE7から離れた
触媒粒子4、5も、有る程度の電子移動抵抗はあるもの
の、反応を進めるには充分な電子的なつながりが維持さ
れている。また、ニッケルなどの電子伝導性の微粒子を
添加すれば、電子的なつながりはさらに強化される。
質として、K、Na、Li、Csのようなアルカリ金
属、Ba、Caのようなアルカリ土類金属、La、Yの
ような希土類から選ばれた少なくとも一つ、あるいはこ
れらの混合物を用いることができる。BaとKとの混合
物は、より高温でNOx吸収作用が発揮されるので、高
温での排ガス浄化に適している。また、低温での排ガス
浄化にはLaなどの希土類金属をNOx吸収物質として
用いることが望ましい。
オン、炭酸イオン型が適用可能であり、低温での排ガス
浄化ではプロトンが適し、また、高温での排ガス浄化で
は酸素イオンが適している。
伝導体、プロトン伝導物質や炭酸イオン伝導物質を用い
てもよく、いずれの場合も、一時的な加熱によってイオ
ン伝導性が飛躍的に上昇し、電気化学反応が加速され
る。
r,Pdのいずれかを組み合わせて用いることができ
る。
は、電気ヒータによる加熱手段の他、燃焼熱などの加熱
手段を採用してもよく、また、ハニカムそのものを加熱
手段によって加熱してもよい。
ーン運転時、ストイキオ時やリッチ時に加熱してもよ
く、これらの運転状況に無関係に加熱してもよい。いず
れの運転状態の場合でも、イオン伝導抵抗が減少し、電
気化学反応が加速されることの効果に変わりはない。
エンジンやGDIエンジンの排ガスを対象にした場合を
示したが、ディーゼルエンジンやガスエンジン、ガスタ
ービンなどの排ガスの浄化にも適用できることは明らか
である。
を処理した場合の具体的な実施例とこれら実施例との比
較例をもって、本発明の効果を説明する。
よび触媒Bの調整について、下記に述べる。
酢酸バリウム水溶液を含浸させ、110℃で3時間乾燥
した後、500℃で1時間焼成し、アルミナ1kgあた
りBaの担持量が2モルのBa担持アルミナ粉末を得
た。次に、20g/リットルの重炭酸アンモニウム水溶
液に15分間浸漬し、濾過後110℃で3時間乾燥し、
炭酸バリウムが担持されたアルミナ粉末を作製した。こ
の炭酸バリウムが担持されたアルミナ粉末にジニトロジ
アミン白金硝酸水溶液を含浸させ、110℃で3時間乾
燥した後、250℃で2時間乾燥して白金を担持し触媒
Aを調整した。白金の担持量は、炭酸バリウムが担持さ
れたアルミナ粉末1kgあたり20gであった。
ト粉末300gをオキシ硝酸ジルコニウム水溶液に懸濁
させ、これにアンモニウム水を添加してpHを8以上に
調整した後、濾過し、110℃で乾燥した後、500℃
で1時間焼成してジルコニアが担持されたゼオライト粉
末を得た。この粉末を、硝酸ロジウム水溶液に分散さ
せ、濾過した後、110℃で乾燥し、400℃で1時間
焼成して触媒Bを調整した。ロジウムの担持量は、ゼオ
ライト粉末600gあたり2gであった。
に示したセラミクス製ハニカムの具体例を示すものであ
る。
解質としてSm2O3をドープしたセリア(Ce0.8Sm
0.2O1.9:SDC)の粉末20gおよびニッケル微粉末
20gを混合し、混合粉末を作成した。
インダとしてキャスタパルD(ビスタケミカル社製)を
用いてスラリー化し、得られたスラリーをウオッシュコ
ート法によってコージェライト製のセラミクスハニカム
にコーティングした後、250℃で乾燥し、さらに60
0℃で20分間焼成して電気化学触媒のコート層を形成
した。
gを精製水に加え、固体電解質としてSm2O3をドープ
したセリア(Ce0.8Sm0.2O1.9:SDC)の粉末2
0gおよびニッケル微粉末20gを混合し、混合粉末を
作成した。
インダとしてキャスタパルD(ビスタケミカル社製)を
用いてスラリー化し、得られたスラリーをウオッシュコ
ート法によってコージェライト製のセラミクスハニカム
にコーティングした後、250℃で乾燥し、さらに60
0℃で20分間焼成してコート層を形とした。なお、触
媒Aと触媒Bの塗布量は実施例1と同程度になるように
調整した。
した構成の、セラミクス製ハニカム20に、上記実施例
1および比較例1のコージェライト製のハニカムを設置
し、排ガス模擬ガスを用いてNOx除去試験を行った。
排ガス模擬ガスとしては、リーン排ガス模擬ガスとリッ
チ排ガス模擬ガスの2種類を用意した。リーン排ガス模
擬ガスとリッチ排ガス模擬ガスのガス組成を表1に示
す。
リッチ排ガスとリーン排ガスを繰り返すとともに、リー
ン排ガスでは電気ヒータ25によって排ガスを400〜
500℃に昇温するサイクルを繰り返し、NOx浄化率
を測定した。また比較のために、排ガス温度を300℃
に保ち、5分間隔でリッチ排ガスとリーン排ガスを繰り
返すだけの場合についてもNOx浄化率を測定した。
ち、5分間隔でリッチ排ガスとリーン排ガスを繰り返す
だけの場合におけるNOx浄化率は56%であったが、
リーン排ガスで電気ヒータ25によって排ガスを400
〜500℃に昇温するサイクルを繰り返した場合のNO
x浄化率は73%にまで高まり、本発明の実施の形態1
の排ガス浄化装置の効果が実証された。
ッチ排ガスとリーン排ガスを繰り返すだけの場合におけ
るNOx浄化率が55%、リーン排ガスで電気ヒータ2
5によって排ガスを昇温するサイクルを繰り返した場合
のNOx浄化率が60%と実施例1より低く、本発明の
実施の形態1の電気化学触媒の効果が実証された。
に示した金属製ハニカムの具体例を示すものである。
解質としてSm2O3をドープしたセリア(Ce0.8Sm
0.2O1.9:SDC)の粉末20gおよびニッケル微粉末
20gを混合し、混合粉末を作製した。
インダとしてキャスタパルD(ビスタケミカル社製)を
用いてスラリー化し、得られたスラリーをウオッシュコ
ート法によってFe−Al−Cr合金製のハニカム形状
の金属ハニカムにコーティングした後、250℃で乾燥
後、600℃で20分間焼成して電気化学触媒のコート
層を形成した。
gを精製水に加え、固体電解質としてSm2O3をドープ
したセリア(Ce0.8Sm0.2O1.9:SDC)の粉末2
0gおよびニッケル微粉末20gを混合し、混合粉末を
作製した。
インダとしてキャスタパルD(ビスタケミカル社製)を
用いてスラリー化し、得られたスラリーをウオッシュコ
ート法によってFe−Al−Cr合金製のハニカム形状
の金属ハニカムにコーティングした後、250℃で乾燥
後、600℃で20分間焼成してコート層を形成し、比
較例の触媒とした。なお、触媒Aと触媒Bの塗布量は実
施例2と同程度になるように調整した。
した構成の、セラミクス製ハニカム20に、上記実施例
2および比較例2の金属製のハニカムを設置し、排ガス
模擬ガスを用いてNOx除去試験を行った。排ガス模擬
ガスとしては、表1に示したリーン排ガス模擬ガスとリ
ッチ排ガス模擬ガスの2種類を用いた。
リッチ排ガスとリーン排ガスを繰り返すとともに、リー
ン排ガスで電気ヒータによって排ガスを400〜500
℃に昇温するサイクルを繰り返し、NOx浄化率を測定
した。また比較のために、排ガス温度を300℃に保
ち、5分間隔でリッチ排ガスとリーン排ガスを繰り返す
だけの場合についてもNOx浄化率を測定した。
ち、5分間隔でリッチ排ガスとリーン排ガスを繰り返す
だけの場合においてはNOx浄化率は58%であった
が、リーン排ガスで電気ヒータ25によって排ガスを昇
温するサイクルを繰り返した場合のNOx浄化率は78
%にまで高まり、本発明の実施の形態2の排ガス浄化装
置の効果が実証された。
を添加しない場合についても試作して評価した結果、N
Ox浄化率は、上記実施例に比べて3〜5%程度低い値
になった。従って、添加したニッケル微粉末も電子伝導物
質としての役割を果している。
ッチ排ガスとリーン排ガスを繰り返すだけの場合におけ
るNOx浄化率が55%、リーン排ガスで電気ヒータ2
5によって排ガスを昇温するサイクルを繰り返した場合
のNOx浄化率が65%と実施例2より低く、本発明の
実施の形態2の電気化学触媒の効果が実証された。ま
た、ニッケル微粉末を添加しない場合でも、金属ハニカ
ムの使用によって、電子伝導性がかなり確保されてお
り、昇温した場合には、従来のNOx触媒に比べて、高
いNOx浄化率が確保されることが確認できた。
れば、NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する触媒A、
炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを有する触
媒B、電子伝導性物質、およびイオン伝導性物質を混合
してなる混合物を含有した電気化学触媒と、この電気化
学触媒を内面に担持したハニカムと、このハニカムに排
ガスを導入し、排出する配管とを備えたので、電気化学
的な反応によってNOx吸収物質に吸収されているNOx
が、リーン雰囲気であっても、炭化水素の吸着物質に吸
収されているHCによって徐々に還元処理され、従っ
て、頻繁にリッチな運転にする必要がない。
ば、NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する触媒A、炭
化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを有する触媒
B、およびイオン伝導性物質を混合してなる混合物を含
有した電気化学触媒と、この電気化学触媒を内面に担持
した金属製ハニカムと、この金属製ハニカムに排ガスを
導入し、排出する配管とを備えたものであるので、NOx
吸収物質に吸収されているNOxが、リーン雰囲気であっ
ても、炭化水素の吸着物質に吸収されているHCによっ
て徐々に還元処理され、従って、頻繁にリッチな運転にす
る必要がない。
ば、混合物が電子伝導性物質を含有したものであるの
で、さらに浄化率を向上することができる。
ば、ハニカムに導入される排ガスを加熱する加熱手段を
備えたものであるので、一時的な加熱によって、イオン
伝導抵抗が著しく小さくなり、電気化学反応が加速され
るので、NOxは速やかに還元処理され、NOx処理能力
が高まる効果がある。また、運転初期などで、排ガス浄
化触媒の温度が暖まっていない時などに、特に有効であ
り、NOxやHCを効率よく処理することができる。
ば、ハニカムに導入される加熱された排ガスの温度を検
出する第1の温度検出手段と、ハニカムから排出される
排ガスの温度を検出する第2の温度検出手段とを備えた
ものであるので、ハニカムに導入される排ガスの温度と
ハニカムから排出される排ガスの温度を比較することに
よって、電気化学触媒での反応を把握し、温度比較の結
果に基づいて加熱手段の容量を加減し、電気化学反応を
制御することができる。
ば、NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する触媒A、炭
化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを有する触媒
B、電子伝導性物質、およびイオン伝導性物質を混合し
てなる混合物を含有した電気化学触媒上に、加熱手段に
よって一時的に温度上昇させた排ガスを通過させるもの
であるので、電気化学的な反応によってNOx吸収物質
に吸収されているNOxが、リーン雰囲気であっても、
炭化水素の吸着物質に吸収されているHCによって徐々
に還元処理され、従って、頻繁にリッチな運転にする必
要がない。
Ox吸収物質とNOx還元触媒を有する触媒A、炭化水素
の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを有する触媒B、お
よびイオン伝導性物質を混合してなる混合物を含有した
電気化学触媒を電子伝導性材料に担持させ、上記電気化
学触媒上に、加熱手段によって一時的に温度上昇させた
排ガスを通過させるものであるので、電気化学的な反応
によってNOx吸収物質に吸収されているNOxが、リー
ン雰囲気であっても、炭化水素の吸着物質に吸収されて
いるHCによって徐々に還元処理され、従って、頻繁に
リッチな運転にする必要がない。
模式的に示す構成図である。
模式図である。
化学反応を示す電気化学的電位図である。
ス触媒のNOxおよびHC貯蔵状態を示す模式図であ
る。
模式的に示す構成図である。
模式図である。
構成図である。
る。
炭化水素(HC)吸収物質とHC酸化触媒を含む触媒
B、3 イオン導電性物質Cと電子伝導性物質Dの混合
物、4 貴金属還元触媒粒子、5 貴金属酸化触媒粒
子、6 イオン伝導物質D、7 金属製ハニカムE、1
1 一酸化窒素の還元電位、12 二酸化窒素2の還元
電位、13 カーボンの酸化電位、14 水素の酸化電
位、15 一酸化炭素の酸化電位、16 酸素の還元電
位、17 従来の排ガス浄化装置、18 還元剤供給装
置、19 酸素濃度センサ、20 電気化学触媒を担持
したセラミクス製ハニカム、21 電気ヒータ、22
排ガス上流配管、23 排ガス下流配管、24 排気上
流側温度センサ、25 電気ヒータ下流側温度センサ、
26 電気化学触媒を担持した金属製ハニカム、28
排気温度センサ、30 白金触媒粒子、31 ロジウム
触媒粒子、32 第1粉末、33 NOx吸収物質であ
るBaを含む第2粉末、34 HCの吸収物質であるジ
ルコニア、38 リーン時の排ガス、39 ストイキオ
およびリッチ時の排ガス、40 NOx吸蔵触媒のNOx
吸蔵容積を模式的に示したもの、41 HC吸着触媒の
吸着容積を模式的に示したもの、42 NOxの既吸蔵
容積、43 NOxの吸蔵可能容積、44 HCの既吸
着容積、45 HCの吸着可能容積、46 イオン伝導
パス、47 電子伝導パス。
Claims (7)
- 【請求項1】 NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する
触媒A、炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを
有する触媒B、電子伝導性物質、およびイオン伝導性物
質を混合してなる混合物を含有した電気化学触媒と、こ
の電気化学触媒を内面に担持したハニカムと、このハニ
カムに排ガスを導入し、排出する配管とを備えたことを
特徴とする排ガス浄化装置。 - 【請求項2】 NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する
触媒A、炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを
有する触媒B、およびイオン伝導性物質を混合してなる
混合物を含有した電気化学触媒と、この電気化学触媒を
内面に担持した金属製ハニカムと、この金属製ハニカム
に排ガスを導入し、排出する配管とを備えたことを特徴
とする排ガス浄化装置。 - 【請求項3】 混合物が電子伝導性物質を含有したこと
を特徴とする請求項2記載の排ガス浄化装置。 - 【請求項4】 ハニカムに導入される排ガスを加熱する
加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記
載の排ガス浄化装置。 - 【請求項5】 ハニカムに導入される加熱された排ガス
の温度を検出する第1の温度検出手段、ハニカムから排
出される排ガスの温度を検出する第2の温度検出手段を
備えたことを特徴とする請求項4記載の排ガス浄化装
置。 - 【請求項6】 NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する
触媒A、炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを
有する触媒B、電子伝導性物質、およびイオン伝導性物
質を混合してなる混合物を含有した電気化学触媒上に、
加熱手段によって一時的に温度上昇させた排ガスを通過
させることを特徴とする排ガス浄化方法。 - 【請求項7】 NOx吸収物質とNOx還元触媒を有する
触媒A、炭化水素の吸着物質と炭化水素の酸化触媒とを
有する触媒B、およびイオン伝導性物質を混合してなる
混合物を含有した電気化学触媒を電子伝導性材料に担持
させ、上記電気化学触媒上に、加熱手段によって一時的
に温度上昇させた排ガスを通過させることを特徴とする
排ガス浄化方法。
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