JP2001145686A - キャップ - Google Patents

キャップ

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JP2001145686A JP2000271982A JP2000271982A JP2001145686A JP 2001145686 A JP2001145686 A JP 2001145686A JP 2000271982 A JP2000271982 A JP 2000271982A JP 2000271982 A JP2000271982 A JP 2000271982A JP 2001145686 A JP2001145686 A JP 2001145686A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬剤容器の口部や輸液ラインの混注部の密封
性を維持しつつ、先端が鋭利な針を用いずに、しかも簡
易な方法で薬液等を注入することができるキャップを提
供する。 【解決手段】 本発明のキャップ10は、内部にシリン
ダ状のアダプタ収容部14を有するキャップ本体11
と、アダプタ収容部14内に摺動自在に保持されるアダ
プタ17と、キャップ本体の底部13にあってアダプタ
収容部14を閉鎖する栓体27とを備える。前記アダプ
タ17は、アダプタ収容部14内を摺動する略円筒形状
のプランジャ部18と、薬液容器または薬液移送手段の
薬液排出口をキャップ本体の天面12側から液密的に固
定する接続手段19と、前記プランジャ部から前記キャ
ップ本体の底部側に延びる中空状の針部とを有し、か
つ、前記プランジャ部18、接続手段19および針部2
4が各々の内部で互いに連通することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点滴液、注射液等
を収容する薬液容器、または輸液ラインの混注部等に用
いられるキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、薬液容器の口部や輸液ラインの混
注部はゴム栓により封止されており、当該口部や混注部
から他の薬液等を注入する際には、金属製注射針等の先
端が鋭利な針を有する注射器が用いられていた。しかし
ながら、この場合、金属製注射針等の鋭利な先端を誤っ
て手指に刺すおそれがあり、近年、このような事故がと
りわけ感染症対策の観点から問題視されている。また、
前記注射器は注射針をゴム栓に刺通させた状態では不安
定であって、注射器自体を手で支える必要があるため、
作業性が十分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】先端の鋭利な針で手指
を誤って刺してしまう事故を防止することを目的とし
て、例えば、放射状の切り込みが設けられたゴム弾性弁
で輸液ラインの混注部を封止し、先端部が平らで周縁が
面取りされたチューブからなる鈍針を前記切り込みの中
心に押込み、挿入する(特開平7−236697号公
報、登録実用新案第3004402号公報)等、鋭利な
針を用いない方式が種々提案されている。
【0004】しかしながら、上記公報に開示されたよう
に、切り込みを有するゴム栓を用いた場合には、薬液容
器や輸液ライン等の密封性が損なわれる問題が生じる。
とりわけ薬液容器については、容器内に充填される薬剤
によって高圧蒸気滅菌や熱水滅菌等の滅菌処理を行う必
要があるため、前記の切り込みが設けられていると滅菌
処理の際に蒸気や熱水が浸入する問題が生じてしまう。
従って、薬液容器のキャップには、上記構造を有する弁
を適用することができなかった。
【0005】また、ゴム栓に切り込みを設けた場合に
は、鈍針をゴム栓内に安定して保持させることができ
ず、依然として注射器自体を手で支える必要があるた
め、薬液注入時等における作業性を向上させることはで
きなかった。そこで本発明の目的は、薬液容器の口部や
輸液ラインの混注部に用いられるキャップを提供するこ
とであって、より詳しくは、薬液容器や輸液ラインの密
封性を維持しつつ、先端が鋭利な針を用いずに、しかも
簡易な方法で前記口部や混注部から薬液等を注入するこ
とができるキャップを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記課
題を解決するための本発明に係るキャップは、内部にシ
リンダ状のアダプタ収容部を有するキャップ本体と、前
記アダプタ収容部内に摺動自在に保持されるアダプタ
と、前記キャップ本体の底部にあって前記アダプタ収容
部を閉鎖する栓体とを備え、前記アダプタは、前記アダ
プタ収容部内を摺動する略円筒形状のプランジャ部と、
薬液容器または薬液移送手段の薬液排出口を前記キャッ
プ本体の天面側から液密的に固定する接続手段と、前記
プランジャ部から前記キャップ本体の底部側に延びる中
空状の針部とを有し、かつ、前記プランジャ部、接続手
段および針部が各々の内部で互いに連通することを特徴
とする。
【0007】上記本発明に係るキャップによれば、先端
が鋭利な針を用いることなく、キャップ本体の底部に設
けられた栓体に穿刺孔を設けることができる。すなわ
ち、注射器等の薬液容器における薬液排出口(例えば注
射器の場合、シリンジの先端部)や、輸液チューブ等の
薬液移送手段における薬液排出口(例えば、ルアーロッ
ク型の薬液排出口)を本発明に係るキャップのアダプタ
収容部内に導入してアダプタの接続手段に接続、固定す
るとともに、前記薬液排出口を前記アダプタとともにキ
ャップの栓体側に移動させれば、前記薬液排出口の先端
が鋭利な形状でなくても、アダプタにあらかじめ備えら
れている中空状の針部によって栓体に穿刺口を設けるこ
とができる。
【0008】従って、本発明のキャップによれば、当該
キャップを備えた薬液容器または輸液ラインに外部から
薬液等を注入するのに際して先端が鋭利な針を用いる必
要がなく、しかもかかる作業を簡易にかつ安全、確実に
行うことができる。それゆえ、本発明のキャップは、薬
液容器の口部や輸液ラインの混注部に設けられるキャッ
プとして好適である。上記本発明に係るキャップの第1
の実施形態は、その接続手段が、前記プランジャ部の内
部に設けられた、前記キャップ本体の天面側に導入開口
を有する円筒状の凹陥部からなり、当該凹陥部は、円筒
状の薬液排出口の先端を係止して、当該薬剤排出口とア
ダプタとの一体移動を可能にする受け部と、前記薬液排
出口の外周面と嵌合する内周部とを備えてなるものであ
ることを特徴とする。
【0009】上記第1の実施形態に係るキャップを備え
た薬液容器または輸液ラインに外部から薬剤等を注入す
べく、キャップの栓体部分に穿刺孔を設けるには、例え
ばシリンジの先端部といった薬液排出口をキャップ本体
に保持されたアダプタの凹陥部(接続手段)に導入し
て、当該薬液排出口をアダプタとともにキャップの栓体
側に押込めばよい。かかる操作を行うことにより、アダ
プタにあらかじめ備えられた中空針が栓体内に挿通され
る。
【0010】上記本発明に係るキャップの第2の実施形
態は、その接続手段が、前記プランジャ部から前記キャ
ップ本体の天面側に延びる筒状突出部からなり、当該筒
状突出部は、その外周面に、外筒部と嵌挿用内筒部とを
有するルアーロック型薬液排出口における前記外筒部内
のめねじと螺合して当該薬剤排出口とアダプタとの一体
移動を可能にする凸条を備えてなるものであることを特
徴とする。
【0011】上記第2の実施形態に係るキャップを備え
た薬液容器または輸液ラインに外部から薬剤等を注入す
べく、キャップの栓体部分に穿刺孔を設けるには、例え
ば輸液ラインの先端や薬液容器の先端に取り付けられた
ルアーロック型の薬液排出口をキャップ本体に保持され
たアダプタの筒状突出部(接続手段)に螺合係止させ
て、当該ルアーロック型薬液排出口をアダプタとともに
キャップの栓体側の押し込めばよい。かかる操作を行う
ことにより、アダプタにあらかじめ備えられた中空針が
栓体内に挿通される。
【0012】本発明において「ルアーロック型薬液排出
口」とは、輸液チューブ等の薬液移送手段の先端に接続
して用いられる部材であって、中空で筒状の部分(内筒
部)と、当該内筒部の外周面に設けられためねじを有す
る筒状の部材(外筒部)とからなるものをいう。このル
アーロック型刺通具は、中空で円筒形状の接続手段(筒
状突出部)内に前記内筒部を挿通させ、かつ、前記筒状
突出部の外周面に設けられた突条と前記外筒部内のめね
じとを螺合させることによって、それ自体を係止(ロッ
ク)させ得るものである。
【0013】上記第1の実施形態においては、薬液排出
口がアダプタの凹陥部における内周部と嵌合し、上記第
2の実施形態においては、薬液排出口がアダプタの筒状
突出部における凸条と螺合することから、いずれの場合
においても薬液排出口をキャップにしっかりと固定させ
ることができる。それゆえ、例えばシリンジ等の薬液容
器や輸液チューブ等の薬液移送手段からキャップを介し
て薬液を移送させる際に、作業性の向上や液漏れの防止
を図ることができる。
【0014】上記第1の実施形態に係るキャップは、そ
のキャップ本体内に保持されたアダプタの凹陥部が、多
段的に設けられた複数の受け部と、径の異なる内周部と
からなる環状段部をなすものであってもよい。上記の場
合、嵌合部の内径を汎用の薬剤排出口の外径(例えば、
注射器の場合、シリンジの先端部の外径)に合わせてあ
らかじめ設定しておくことにより、径が異なる複数の薬
剤排出口をいずれも液密的に接続することができる。従
って、例えば径が異なる注射器のシリンジを使い分ける
場合にあっても、それぞれのシリンジの接続を容易に行
うことができる。
【0015】上記本発明に係るキャップ、とりわけ上記
第1および第2の実施形態に係るキャップにおいては、
(1) アダプタの接続手段と針部との間に、当該接続手段
側から針部側への流体の流れのみを許容する逆止弁が設
けられていること、(2) キャップ本体のアダプタ収容部
内にアダプタの抜け落ちを防止するストッパが設けられ
ていること、および/または、(3) キャップ本体のアダ
プタ収容部内にアダプタの押込み位置を規制する位置決
め手段が設けられていること、が好ましい。
【0016】さらには、(4) キャップ本体にアダプタ収
容部が複数設けられ、各アダプタ収容部内にアダプタお
よび栓体が設けられていること、および/または、(5)
キャップ本体の天面にアダプタ収容部を塞ぐ剥ぎ取り可
能な保護フィルムまたは保護シートが貼り付けられてい
ること、が好ましい。
【0017】上記(1) の逆止弁を設けた場合には、アダ
プタの接続手段側から針部側へ流体が流れるのを防止で
きるため、例えば本発明に係るキャップを薬液容器の口
部や輸液ラインの混注部に取り付け、この薬液容器や混
注部をキャップの上下方向が逆となる向きで使用した場
合であっても、液漏れ、すなわち薬液容器や輸液ライン
内の流体が外部に漏れ出る問題が生じることがない。上
記(2) のストッパを設けた場合には、薬剤容器や薬剤移
送手段の薬液排出口とアダプタの接続手段との接続を解
いて、アダプタ収容部内から前記薬液排出口を抜き取る
際に、アダプタまでもがキャップ本体から抜け落ちてし
てしまうのを防止することができる。
【0018】上記(3) の位置決め手段を設けた場合に
は、アダプタをアダプタ収容部内で押込み過ぎてしまう
ことがなく、それゆえアダプタの押圧力によって栓体が
破損するのを防止することができる。上記(4) の場合に
は、1つのキャップに複数の薬剤容器や薬剤移送手段を
同時に接続することができ、あるいは使用する薬剤容器
や薬剤移送手段の種類等に応じて接続する場所を変える
ことができる。また、複数のアダプタで受け部のサイズ
および嵌合部の内径を変えることにより、使用する薬剤
容器や薬剤移送手段の薬液排出口における外径に応じて
接続する場所を変えることができる。
【0019】さらに、上記(5) の保護フィルムまたは保
護シートを設けた場合には、本発明に係るキャップを使
用するまでの間、キャップ本体のアダプタ収容部内(と
りわけ、アダプタの接続手段)に埃等が付着するのを防
止することができ、薬剤容器や薬剤移送手段の薬液排出
口と接続する部位の清潔さを確保することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明のキャップについ
て、第1の実施形態の一例を示す図1,2、図3〜図5
および図6と、第2の実施形態の一例を示す図7〜図1
0と、を参照しつつ、詳細に説明する。 〔第1の実施形態〕図1(a) は本発明に係るキャップの
第1の実施形態における一例を示す斜視図であって、図
1(b) はそのA−A断面図である。また、図2(a) は図
1(b) に示すキャップ10からアダプタ17を除いた状
態を示す図であって、図2(b) はアダプタ17のみを示
す図である。
【0021】図3は本発明に係るキャップの第1の実施
形態における設計変更例を示す断面図であって、図4
(a) は図3に示すキャップ30からアダプタ37を除い
た状態を示す図、図4(b) はアダプタ37のみを示す
図、図5は図3に示すキャップ30の使用状態を示す断
面図である。図6(a) は本発明に係るキャップの第1の
実施形態におけるさらに他の設計変更例を示す斜視図で
あって、図1(b) はそのB−B断面図である。
【0022】本発明の第1の実施形態に係るキャップ1
0は、例えば図1および図2に示すように、キャップ本
体11の内部に設けられたシリンダ状のアダプタ収容部
14と、当該アダプタ収容部14内で摺動自在に保持さ
れたアダプタ17と、キャップ本体11の底部にあって
前記アダプタ収容部14を塞ぐ栓体27とを有してい
る。アダプタ17は、(i) アダプタ収容部14内を摺動
する略円筒形状のプランジャ部18と、(ii)薬液容器や
薬液移送手段の薬液排出口(例えば注射器のシリンジ、
輸液チューブの先端に取り付けられた筒状の薬液排出
具)をキャップ本体11の天面12側から液密的に接続
することのできる接続手段19と、(iii) プランジャ部
18の端部からキャップ本体11の底部13側に延びる
中空状の針部24とを備えている。
【0023】ここで、上記(ii)の接続手段19は、上記
(i) のプランジャ部18の内部に設けられた円筒状の凹
陥部20からなるものであって、キャップ本体11の天
面12側に導入開口21を有し、かつ、薬液容器や薬液
移送手段の薬液排出口の先端を係止する受け部22と、
前記薬液排出口の外周面と嵌合する内周部23とを備え
たものである。前記凹陥部20の導入開口21から薬液
容器や薬液移送手段の薬液排出口の先端を挿入したとき
に、当該薬液排出口の先端は、その外径に応じた内周部
23およびこれに対応する受け部22にて係止、固定さ
れる。また、前記薬液排出口をキャップ10の底部13
側へ押し込むことにより、アダプタ17が薬液排出口と
一体になってキャップ底部13側に移動する。
【0024】アダプタ17を構成する上記(i) のプラン
ジャ部18と、上記(ii)の接続手段19と、上記(iii)
の針部24とは、プランジャ部18と針部24とを繋ぐ
接続部25を含めて、その内部で互いに連通した孔を形
成している。この連通孔の内部であって、接続手段19
と針部24との間には、逆止弁26を設けることができ
る。逆止弁26を設けることにより、アダプタ17の接
続手段19側から針部24側へ流体が流れるのを防止す
ることができる。このため、例えばキャップ10の天面
と底部とを上下逆方向にして使用する場合であっても、
キャップ10から薬液等が逆流して液漏れが生じたりす
るのを防止できる。
【0025】逆止弁26の形状は特に限定されるもので
はなく、従来公知の種々の逆止弁、例えば弾性薄板から
なるものや2枚の舌片からなるもの等を採用することが
できる。キャップ本体11に設けられるアダプタ収容部
14の内径は、アダプタ収容部14内でアダプタ17が
摺動自在に保持されるように、アダプタ17の外径と同
じかまたは若干大きく設定するのが適当である。
【0026】アダプタ収容部14内には、アダプタ17
の抜け落ちを防止するためのストッパ15が設けられ
る。このストッパ15は、一般に、アダプタ収容部14
を区画する前記連通孔のキャップ天面12側の端部近傍
において内側に突設された環状の突起であって、アダプ
タ17内に接続された薬液排出口を抜き取る際に、アダ
プタ17までもがキャップ本体11から抜け落ちてしま
うのを防止する作用を示す。
【0027】アダプタ収容部14内には、さらに、アダ
プタ17の押込み位置を規制する位置決め手段16が設
けられる。この位置決め手段16は、アダプタ17がキ
ャップの底部13側に押込まれ過ぎて、その押圧力によ
って栓体27が破損してしまうのを防止するものであ
る。通常、位置決め手段16は、アダプタ収容部14の
内径を狭めて前記連通孔内に段差設けることにより区画
される。針部24の長さ、および針部24とプランジャ
部18との間に設けられる接続部25の長さは、前記連
通孔の長さや、プランジャ部18の底部から栓体27ま
での距離等に応じて適宜設定すればよい。
【0028】本発明の第1の実施形態において、アダプ
タ17内の接続手段19を構成する凹陥部20は、図1
および図2に示すように1段の受け部22と内周部23
とのみからなるものであるほかに、多段的に設けられた
複数の受け部と、径の異なる内周部とからなる環状段部
をなすものであってもよい。第1の実施形態の設計変更
例である図3および図4に示すキャップ30において、
アダプタ37の受け部42および内周部43は、多段的
に設けられた径の異なる複数の環状段部49をなしてい
る。すなわち、複数の受け部42a,42b,42cの
周囲に、それぞれ内径の異なる複数の内周部43a,4
3b,43cが設けられている。
【0029】この場合、複数の内周部43a,43b,
43cの内径を汎用の薬剤排出口の外径に合わせてあら
かじめ設定しておくことによって、径が異なる複数の薬
剤排出口をいずれも同じキャップ内にて液密的に接続す
ることができる。従って、例えば径が異なる注射器を使
い分ける場合であっても、それぞれのシリンジを容易に
接続することができる。なお、図3および図4に示す設
計変更例に係るキャップ30は、アダプタおよびアダプ
タ収容部の形状が異なるほかは、図1および図2に示す
キャップ10と同様の構成からなるものである。
【0030】上記第1の実施形態およびその設計変更例
において、内周部の壁面にはねじ山(図示せず)を設け
ることもできる。上記第1の実施形態に係るキャップ1
0,30は、例えば薬液容器の口部や、輸液ラインの混
注部(側管口部)に取り付けて用いられる。第1の実施
形態に係るキャップ10,30は、アダプタ17,37
の接続手段19,39を区画する凹陥部20,40に、
その導入開口21,41側から薬液容器または薬液移送
手段の薬液排出口を挿入することによって使用される。
【0031】上記設計変更例(図3および図4)につい
ての使用状態を図5に示す。図5に示すように、アダプ
タ37の凹陥部40内に挿入された注射器のシリンジ5
5は、シリンジ55の先端部の外径に応じた凹陥部40
内の内周部43に嵌合されて、当該内周部43に対応す
る受け部42で係止される。こうしてアダプタ37内に
固定されたシリンジ55をキャップ30の底部13側に
押圧することにより、アダプタ37がシリンジ55と一
体になって移動する。この際、アダプタ37に取り付け
られた針部24は、アダプタ37の移動に伴って栓体2
7を刺通する。その結果、アダプタ37内の挿通孔を介
して、キャップ30の天面12側から底部13側までが
連通することから、シリンジ55内に収容された薬液5
6をピストン57によって排出することにより、キャッ
プ底部13側に注入、移送することができる。
【0032】第1の実施形態に係るキャップ10,30
のキャップ本体11,31における天面12には、アダ
プタ収容部14,34を塞ぐ、剥ぎ取り可能な保護フィ
ルム28(図1(a) 中には点線で示した。)または保護
シートを設けることができる。かかる保護フィルム28
または保護シートを設けることによって、アダプタ収容
部14,34内、とりわけ凹陥部20,40内等に埃等
が付着するのを防止することができ、薬液容器または薬
液移送手段の薬液排出口を接続する部位の清潔さを維持
することができる。
【0033】上記第1の実施形態においては、図6に示
すように、キャップ本体51内に複数のアダプタ収容部
14,34およびアダプタ17,37を設けてもよい。
図6において、アダプタ17,37には図1〜4に示し
た種々のものを用いることができる。図6に示すキャッ
プ50では2つのアダプタ収容部14,34が設けられ
ているが、アダプタ収容部の数は特に限定されるもので
はなく、必要に応じて適当な数のアダプタ収容部を設け
ることができる。
【0034】複数のアダプタ収容部を設ける場合には、
例えば図6に示すように、1つのキャップ内に種類の異
なるアダプタ17,37を設けてもよく、あるいは凹陥
部の径が異なる複数のアダプタを設けてもよい。また、
アダプタ収容部14,34上には保護フィルム28を設
けてもよい。この場合の保護フィルム28は、図6に示
すように、それぞれのアダプタ収容部14,34上に個
別に設けられるものであってもよく、キャップ50の天
面全体に設けられるものであってもよい。
【0035】〔第2の実施形態〕図7は本発明に係るキ
ャップの第2の実施形態における一例を示す断面図であ
って、図8は図7に示すキャップ60の使用例を示す説
明図である。図9(a) は第2の実施形態におけるアダプ
タの一例を示す断面図、同図(b) はその平面図、同図
(c) はその底面図である。また、図10(a) は、図9に
示すアダプタ87と組み合わせて用いられるキャップ本
体の一例を示す断面図、同図(b) はその平面図である。
【0036】本発明の第2の実施形態に係るキャップ6
0は、例えば図7に示すように、キャップ本体61の内
部に設けられたシリンダ状のアダプタ収容部64と、当
該アダプタ収容部64内で摺動自在に保持されたアダプ
タ67と、キャップ本体61の底部にあって前記アダプ
タ収容部64を塞ぐ栓体77とを有している。アダプタ
64は、(I) アダプタ収容部64内を摺動する略円筒形
状のプランジャ部68と、(II)薬液容器や薬液移送手段
の薬液排出口(例えば注射器のシリンジ、輸液チューブ
の先端に取り付けられたルアーロック型薬液排出口)を
キャップ本体61の天面62側から液密的に接続するこ
とのできる接続手段と、(III)プランジャ部68の端部
からキャップ本体61の底部63側に延びる中空状の針
部74とを備えている。
【0037】ここで、上記(II)の接続手段は、上記(I)
のプランジャ部68からキャップ本体61の天面62側
に延びる筒状突出部70からなるものであって、その外
周面71に、外筒部と嵌挿用内筒部とを有するルアーロ
ック型薬液排出口における前記外筒部内のめねじと螺合
可能な凸条72を備えたものである。前記凸条72にル
アーロック型薬液排出口を螺合することにより、当該薬
液排出口がアダプタ67に係止、固定される。また、前
記薬液排出口をキャップ60の底部63側へ押し込むこ
とにより、アダプタ67が薬液排出口と一体になってキ
ャップ底部63側に移動する。
【0038】アダプタ67を構成する上記(I) のプラン
ジャ部68と、上記(II)の接続手段(筒状突出部70)
と、上記(III) の針部74とは、プランジャ部68と針
部74とを繋ぐ接続部75を含めて、その内部で互いに
連通した孔を形成している。この連通孔の内部であっ
て、前記接続手段と針部74との間には、逆止弁76を
設けることができる。逆止弁76を設けることにより得
られる効果は、前記第1の実施形態における逆止弁26
と同様である。また、逆止弁26の形状についても、前
記第1の実施形態と同様のものを採用することができ
る。
【0039】キャップ本体61に設けられるアダプタ収
容部64の内径は、アダプタ収容部64内でアダプタ6
7が摺動自在に保持されるように、アダプタ67の外径
と同じかまたは若干大きく設定するのが適当である。ア
ダプタ収容部64内には、アダプタ67の抜け落ちを防
止するためのストッパ65が設けられる。このストッパ
65は、一般に、アダプタ収容部64の内側に突設され
た環状の突起であって、アダプタ67の筒状突出部70
に接続したルアーロック型薬液排出口を抜き取る際に、
アダプタ67までもがキャップ本体61から抜け落ちて
しまうのを防止する作用を示す。
【0040】アダプタ収容部64内には、さらに、アダ
プタ67の押込み位置を規制する位置決め手段66が設
けられる。この位置決め手段66の構造については、前
記第1の実施形態における位置決め手段16と同様にし
て設定される。また、得られる作用も第1の実施形態と
同様である。針部74の長さ、および針部74とプラン
ジャ部68との間に設けられる接続部75の長さについ
ても、前記第1の実施形態に係るアダプタの対応部位と
同様に設定すればよい。
【0041】第2の実施形態に係るキャップ60は、ア
ダプタ67の接続手段を区画する筒状突出部70に、薬
液容器または薬液移送手段の先端に設けられたルアーロ
ック型薬液排出口を接続することによって使用される。
第2の実施形態に係るキャップ60のキャップ本体61
における天面62には、アダプタ収容部64を塞ぐ、剥
ぎ取り可能な保護フィルム78(図7参照)または保護
シートを設けることができる。かかる保護フィルム78
または保護シートを設けることによって、アダプタ収容
部64内、とりわけ筒状突出部70に埃等が付着するの
を防止することができ、薬液容器または薬液移送手段の
薬液排出口を接続する部位の清潔さを維持することがで
きる。
【0042】上記第2の実施形態に係るキャップについ
ての使用状態の一例を図8(a) 〜(c) に示す。図8(a),
(b) に示す例において、第2の実施形態に係るキャップ
を使用するのに際しては、まず、ルアーロック型薬液排
出口90の嵌挿用内筒部93がアダプタ67の筒状突出
部70内に挿入される。次いで、図8(b) に示すよう
に、筒状突出部70の外周面71に設けられた凸条72
と、ルアーロック型薬液排出口90の外筒部91に設け
られためねじ92とが螺合され、ルアーロック型薬液排
出口90がアダプタ67に係止、固定される。こうして
アダプタ67に固定されたルアーロック型薬液排出口9
0をキャップ60の底部63側に押圧することにより、
アダプタ67がルアーロック型薬液排出口90と一体に
なって移動し、かかる移動に伴って、アダプタ67に取
り付けられた針部74が栓体77を刺通する。その結
果、アダプタ67内の挿通口を介して、キャップ60の
天面62側から底部63側までが連通し、ルアーロック
型薬液排出口90からキャップ底部63側への薬液の注
入、移送が可能になる。
【0043】本発明の第2の実施形態において、キャッ
プ本体内に設けられるアダプタ87は、例えば図9(b),
(c) に示すように、プランジャ部88の平断面形状が楕
円形のものであってもよい。この場合、ルアーロック型
薬液排出口の取付けおよび取外し時にアダプタ87自体
が回転するのを防止することができ、当該取付け・取外
し時の操作性を良好なものとすることができる。図9
(a) はアダプタ87の断面図、同図(b) はアダプタ87
をキャップの天面側から見た図、同図(c) はアダプタ8
7をキャップの底面側から見た図である。
【0044】上記アダプタ87を用いる場合のアダプタ
収容部84には、図10に示すように、その平断面形状
がアダプタ87に対応した楕円形であるものを使用する
必要がある。図10(a) はかかるアダプタ収容部84を
備えたアダプタ本体81の断面図、同図(b) はアダプタ
本体81をキャップの天面側から見た平面図である。ア
ダプタ67内の接続手段を構成する筒状突出部70の外
周面71には、凸条72に代えて、外側に凸の螺旋条を
設けてもよい。
【0045】上記第2の実施形態に係るキャップ60
は、例えば薬液容器の口部や、輸液ラインの混注部(側
管口部)に取り付けて用いられる。上記第2の実施形態
においては、キャップ本体内に複数のアダプタ収容部を
設けて、それぞれのアダプタ収容部内にルアーロック型
薬液排出口と螺合可能な上記アダプタを設けてもよい。
また、アダプタ収容部を複数設ける場合には、それぞれ
のアダプタ収容部の構造を変えることにより、上記第1
の実施形態におけるアダプタと上記第2の実施形態にお
けるアダプタとを同一のキャップ内に併存させることが
できる。
【0046】〔各構成部品に使用される材質〕次に、本
発明のキャップを構成する各部品に使用される材質につ
いて、詳細に説明する。 (キャップ本体)本発明のキャップにおけるキャップ本
体を構成する材質としては特に限定されるものではな
く、ステンレス等の金属を用いることもできるが、キャ
ップ全体の軽量化や、キャップを製造する工程の簡易化
を図るという観点から、医療器具に従来用いられている
種々のプラスチックを用いるのが好ましい。
【0047】かかるプラスチックとしては、例えばポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ4−メチルペンテン
〔例えば三井化学(株)の商品名「TPX」〕等のポリ
オレフィン;エチレン−テトラシクロドデセン共重合体
〔例えば三井化学(株)の商品名「アペル」〕等のポリ
環状オレフィン;アクリロニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体(ABS);ポリエチレンナフタレート
(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリアリレート等のポリエステル;ポリフェニレンサル
ファイド(PPS)等のベンゼン系重合体等が挙げられ
る。
【0048】上記例示のプラスチックを用いることによ
り、キャップ本体を射出成形によって作製することがで
き、製造工程を簡易なものとすることができる。 (アダプタ)本発明のキャップにおけるアダプタを構成
する材質としても特に限定されるものではなく、ステン
レス等の金属を用いることもできるが、キャップ全体の
軽量化や、アダプタを製造する工程の簡易化を図るとい
う観点から、医療器具に従来用いられている種々のプラ
スチックを用いるのが好ましい。かかるプラスチックと
しては、上記と同じものが挙げられる。
【0049】アダプタの針部のみを異なる材質とするこ
とも可能であるが、針部の材質がアダプタ全体と同一で
ある場合、あるいは二色成形のような一体成形法を適用
可能な材質である場合には、針部を含むアダプタ全体を
一体成形することができる。アダプタの接続手段および
プランジャ部と、針部とは、別々に作製して接合したも
のであってもよい。 (栓体)本発明のキャップにおける栓体には、従来、薬
液容器の栓に用いられている種々の材料を用いることが
できる。
【0050】かかる材料としては、例えば天然ゴム、シ
リコーンゴム等のゴムや、熱可塑性エラストマー等の、
ゴム状弾性部材が挙げられる。中でも、キャップ本体と
栓体とを一体に成形して、キャップの製造工程を簡易な
ものとするという観点から、栓体の材質として熱可塑性
エラストマーを用いるのが好ましい。本発明に使用可能
な熱可塑性エラストマーとしては、例えばスチレン−エ
チレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEB
S)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SIS)、マレイン酸変性等の変性SEB
S、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンブロッ
ク共重合体(SEPS)、スチレン−エチレン/ブチレ
ンブロック共重合体(SEB)、スチレン−エチレン/
プロピレンブロック共重合体(SEP)等のスチレン系
エラストマー;エチレン−プロピレンブロック共重合体
等のオレフィン系エラストマー;ポリウレタン系エラス
トマー等が挙げられる。上記例示の熱可塑性エラストマ
ーの中でも、キャップ本体を形成するプラスチックとと
もに熱成形が可能であるものを用いるのが特に好まし
い。
【0051】栓体に用いられるゴム状弾性体の特性につ
いては特に限定されるものではなく、医療用注射針を貫
通させるのが困難なほどに強靭または高硬度でなく、か
つ通常の保管時において容易に変形したり、破損したり
しない程度の強度を有するものであればよい。一般に、
本発明に係るキャップに用いられるゴム状弾性体は、J
IS A硬度(JIS K6301に記載の方法にて測
定した硬さ)が20〜70であるのが好ましく、30〜
50であるのがより好ましい。また、ゴム状弾性体の圧
縮永久歪みは、医療用注射針を繰り返し抜き差ししても
破損することがないように、JIS K6301に記載
の方法にて測定した値(70℃×22時間)が30以下
であるのが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明に係るキャップの第1の実施形態
における一例を示す斜視図であって、(b) はそのA−A
断面図である。
【図2】(a) は図1(b) に示すキャップからアダプタを
除いた状態を示す図であって、(b) は図1(b) に示すア
ダプタのみを示す図である。
【図3】本発明に係るキャップの第1の実施形態におけ
る他の例を示す断面図である。
【図4】(a) は図3に示すキャップからアダプタを除い
た状態を示す図であって、(b)は図3に示すアダプタの
みを示す図である。
【図5】図3に示す第1の実施形態に係るキャップの使
用状態を示す断面図である。
【図6】(a) は本発明に係るキャップの第1の実施形態
におけるさらに他の例を示す斜視図であって、(b) はそ
のB−B断面図である。
【図7】本発明に係るキャップの第2の実施形態におけ
る一例を示す斜視図である。
【図8】図7に示す第2の実施形態に係るキャップの使
用状態を示す断面図である。
【図9】(a) は第2の実施形態におけるアダプタの一例
を示す断面図であって、(b) はその平面図、(c) はその
底面図である。
【図10】(a) は第2の実施形態におけるキャップ本体
の一例を示す断面図であって、(b) はその平面図であ
る。
【符号の説明】
10 キャップ, 11 キャップ本体, 12 天
面, 13 底部, 14 アダプタ収容部, 15
ストッパ, 16 位置決め手段, 17 アダプタ,
18 プランジャ部, 19 接続手段, 20 凹
陥部, 21 導入開口, 22 受け部, 23 内
周部, 24 針部, 25 接続部,26 逆止弁,
27 栓体, 28 保護フィルム 30 キャップ, 31 キャップ本体, 34 アダ
プタ収容部, 37アダプタ, 39 接続手段, 4
0 凹陥部, 41 導入開口, 42 受け部, 4
2a 受け部, 42b 受け部, 42c 受け部,
43 内周部, 43a 内周部, 43b 内周
部, 43c 内周部, 49 環状段部 50 キャップ, 51 キャップ本体 60 キャップ, 61 キャップ本体, 62 天
面, 63 底部, 64 アダプタ収容部, 65
ストッパ, 66 位置決め手段, 67 アダプタ,
68 プランジャ部, 70 筒状突出部, 71
外周面, 72凸条, 74 針部, 75 接続部,
76 逆止弁, 77 栓体, 78保護フィルム 81 キャップ本体, 84 アダプタ収容部, 87
アダプタ, 88プランジャ部 90 ルアーロック型薬液排出口, 91 外筒部,
92 めねじ, 93嵌挿用内筒部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部にシリンダ状のアダプタ収容部を有す
    るキャップ本体と、前記アダプタ収容部内に摺動自在に
    保持されるアダプタと、前記キャップ本体の底部にあっ
    て前記アダプタ収容部を閉鎖する栓体とを備え、 前記アダプタは、前記アダプタ収容部内を摺動する略円
    筒形状のプランジャ部と、薬液容器または薬液移送手段
    の薬液排出口を前記キャップ本体の天面側から液密的に
    固定する接続手段と、前記プランジャ部から前記キャッ
    プ本体の底部側に延びる中空状の針部とを有し、かつ、
    前記プランジャ部、接続手段および針部が各々の内部で
    互いに連通することを特徴とするキャップ。
  2. 【請求項2】前記接続手段は、前記プランジャ部の内部
    に設けられた、前記キャップ本体の天面側に導入開口を
    有する円筒状の凹陥部からなり、 当該凹陥部は、円筒状の薬液排出口の先端を係止して、
    当該薬剤排出口とアダプタとの一体移動を可能にする受
    け部と、前記薬液排出口の外周面と嵌合する内周部とを
    備えてなるものである請求項1記載のキャップ。
  3. 【請求項3】前記凹陥部が、多段的に設けられた複数の
    受け部と、径の異なる内周部とからなる環状段部をなす
    請求項2記載のキャップ。
  4. 【請求項4】前記接続手段は、前記プランジャ部から前
    記キャップ本体の天面側に延びる筒状突出部からなり、 当該筒状突出部は、その外周面に、外筒部と嵌挿用内筒
    部とを有するルアーロック型薬液排出口における前記外
    筒部内のめねじと螺合して当該薬剤排出口とアダプタと
    の一体移動を可能にする凸条を備えてなるものである請
    求項1記載のキャップ。
  5. 【請求項5】前記アダプタの接続手段と針部との間に、
    当該接続手段側から針部側への流体の流れのみを許容す
    る逆止弁が設けられている請求項1〜4のいずれかに記
    載のキャップ。
  6. 【請求項6】前記キャップ本体のアダプタ収容部内にア
    ダプタの抜け落ちを防止するストッパが設けられている
    請求項1〜5のいずれかに記載のキャップ。
  7. 【請求項7】前記キャップ本体のアダプタ収容部内にア
    ダプタの押込み位置を規制する位置決め手段が設けられ
    ている請求項1〜6のいずれかに記載のキャップ。
  8. 【請求項8】前記キャップ本体にアダプタ収容部が複数
    設けられ、各アダプタ収容部内にアダプタおよび栓体が
    設けられている請求項1〜7のいずれかに記載のキャッ
    プ。
  9. 【請求項9】前記キャップ本体の天面にアダプタ収容部
    を塞ぐ剥ぎ取り可能な保護フィルムまたは保護シートが
    貼り付けられている請求項1〜8のいずれかに記載のキ
    ャップ。
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