JP2001144250A - パワーモジュール - Google Patents

パワーモジュール

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JP2001144250A
JP2001144250A JP32306099A JP32306099A JP2001144250A JP 2001144250 A JP2001144250 A JP 2001144250A JP 32306099 A JP32306099 A JP 32306099A JP 32306099 A JP32306099 A JP 32306099A JP 2001144250 A JP2001144250 A JP 2001144250A
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光彦 神田
Naohito Oka
尚人 岡
Chiharu Miyazaki
千春 宮崎
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雄 内田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 整流平滑回路35やスイッチング回路36か
ら発生する磁界についてはシールドすることができる
が、金属基板31の入出力端子を通じて、金属基板31
の外部に伝わるノイズ(例えば、磁界や電界)について
はシールドすることができず、ノイズの十分な抑制効果
が得られない課題があった。 【解決手段】 強磁性体11がスイッチング回路5の出
力側の回路パターン6の各相を纏めて囲むように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体応用機器
に搭載され、負荷回路に電力を供給するパワーモジュー
ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば特開平5−145266
号公報などに示された従来のパワーモジュールを示す斜
視図であり、図において、31は非磁性体層32及び強
磁性体層33から構成される金属基板、32は非磁性材
料からなる非磁性体層、33は強磁性材料からなる強磁
性体層、34は交流電源、35は金属基板31上に構成
され、交流電源34から供給される交流電流を整流する
整流平滑回路、36は金属基板31上に構成され、整流
平滑回路35が出力する直流電流をスイッチングして、
負荷回路37に電力を供給するスイッチング回路、37
はスイッチング回路36から電力の供給を受ける負荷回
路である。
【0003】次に動作について説明する。パワーモジュ
ールは、交流電源34から供給される交流電流を整流平
滑回路35が整流し、スイッチング回路36が再度交流
電流に変換して、負荷回路37に電力を供給するが、そ
の際、整流平滑回路35やスイッチング回路36に電流
が流れることにより、整流平滑回路35やスイッチング
回路36から磁界が発生する。
【0004】しかし、金属基板31が非磁性体層32と
強磁性体層33から構成されているので、整流平滑回路
35やスイッチング回路36から発生した磁界は、非磁
性体層32と強磁性体層33にシールドされる。即ち、
高周波の磁界は非磁性体層32により抑制され、非磁性
体層32を通過する低周波の磁界は強磁性体層33によ
り抑制される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のパワーモジュー
ルは以上のように構成されているので、整流平滑回路3
5やスイッチング回路36から発生する磁界については
シールドすることができるが、金属基板31の入出力端
子を通じて、金属基板31の外部に伝わるノイズ(例え
ば、磁界や電界)についてはシールドすることができ
ず、ノイズの十分な抑制効果が得られない課題があっ
た。因みに、機器の放射ノイズを考えた場合、基板自身
から発生されるノイズよりも、基板の入出力端子から基
板の外部に伝わり、電源や負荷のケーブルを介して放射
されるノイズの方が、レベルが高い場合が多い。このた
め、機器全体を考えた場合に、従来の構成では十分な抑
制効果が得られない可能性がある。
【0006】なお、プリント基板の全体を電波吸収性の
あるコーティング樹脂で覆うことにより、プリント基板
から発生するノイズを抑制する技術が特開昭62−18
739号公報に開示されているが、この場合、プリント
基板の全体を囲むコーティング樹脂に磁界が漂うため、
その磁界の影響がプリント基板の全体に及んでしまい、
誤動作やノイズ発生の原因になる可能性がある。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、ノイズのシールド効果を高めるこ
とができるパワーモジュールを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパワーモ
ジュールは、スイッチング回路の入力側の回路パター
ン、または、スイッチング回路の出力側の回路パターン
のうち、少なくとも一方の回路パターンの各相を纏めて
囲む磁性体を設けたものである。
【0009】この発明に係るパワーモジュールは、スイ
ッチング回路の入力側の回路パターン、または、スイッ
チング回路の出力側の回路パターンのうち、少なくとも
一方の回路パターンの各相を個々に囲む磁性体を設けた
ものである。
【0010】この発明に係るパワーモジュールは、金属
基板上に整流回路が形成されている場合には、整流回路
の入力側の回路パターン、または、スイッチング回路の
出力側の回路パターンのうち、少なくとも一方の回路パ
ターンの各相を纏めて囲む磁性体を設けたものである。
【0011】この発明に係るパワーモジュールは、金属
基板上に整流回路が形成されている場合には、整流回路
の入力側の回路パターン、または、スイッチング回路の
出力側の回路パターンのうち、少なくとも一方の回路パ
ターンの各相を個々に囲む磁性体を設けたものである。
【0012】この発明に係るパワーモジュールは、回路
パターンに接続された入力端子の各相を纏めて囲む磁性
体を金属基板のケースに形成するようにしたものであ
る。
【0013】この発明に係るパワーモジュールは、回路
パターンに接続された出力端子の各相を纏めて囲む磁性
体を金属基板のケースに形成するようにしたものであ
る。
【0014】この発明に係るパワーモジュールは、回路
パターンに接続された入力端子の各相を個々に囲む磁性
体を金属基板のケースに形成するようにしたものであ
る。
【0015】この発明に係るパワーモジュールは、回路
パターンに接続された出力端子の各相を個々に囲む磁性
体を金属基板のケースに形成するようにしたものであ
る。
【0016】この発明に係るパワーモジュールは、金属
ベース板の上に磁性体層を重ねるとともに、その磁性体
層の上に絶縁層を重ねて金属基板を構成するようにした
ものである。
【0017】この発明に係るパワーモジュールは、磁性
体を用いて金属基板のケースを構成するようにしたもの
である。
【0018】この発明に係るパワーモジュールは、磁性
体を含有するプラスティックを用いて金属基板のケース
を構成するようにしたものである。
【0019】この発明に係るパワーモジュールは、金属
基板のケースの外側を金属板で被覆するようにしたもの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1によるパ
ワーモジュールの要部斜視図及び断面図、図2はパワー
モジュールを含む3相スイッチング機器の主回路の等価
回路を示す回路図である。図において、1はパワーモジ
ュール、2は回路パターン6,7が形成されている金属
基板、3は金属基板2を構成する金属ベース板、4は金
属基板2を構成する絶縁層、5は整流回路15が出力す
る直流電圧をスイッチングして、負荷回路14に電力を
供給するスイッチング回路である。
【0021】6はスイッチング回路5の出力側の回路パ
ターン、7はスイッチング回路5の入力側の回路パター
ン、8はスイッチング回路5を構成するスイッチング素
子、9はスイッチング回路5と回路パターン6,7間を
接続するワイヤーボンディング、10は回路パターン6
と接続されている出力端子であり、出力端子10には外
部の負荷回路14が接続される。
【0022】11はスイッチング回路5の出力側の回路
パターン6の各相を纏めて囲む強磁性体(磁性体)、1
2は3相スイッチング機器、13は交流電源、14は負
荷回路、15は交流電源13から供給される交流電圧を
整流する整流回路、16は整流回路15により整流され
た直流電圧を平滑する平滑コンデンサ、17は強磁性体
11により形成されるコモンモードインダクタンスであ
る。
【0023】次に動作について説明する。3相スイッチ
ング機器12は、交流電源13から供給される交流電圧
を整流回路15が整流し、スイッチング回路5が再度交
流電圧に変換して、負荷回路14に電力を供給するが、
その際、回路パターン6に電流が流れることにより生じ
る磁力線が強磁性体11内に流れることにより、コモン
モードインダクタンス17が形成される。
【0024】これにより、パワーモジュール1におい
て、コモンモードノイズが発生しても、スイッチング回
路5の出力側から負荷回路14に伝わるコモンモードノ
イズが、コモンモードインダクタンス17により抑制さ
れることになる。また、強磁性体11が金属基板2上に
形成されているため、強磁性体11がノイズを抑制する
際に発生する熱が金属基板2を介して放熱され、発熱に
よる特性の劣化を防止することができる。なお、強磁性
体11は回路パターン6のみを覆い、金属基板2の全体
を覆っていないので、強磁性体11を流れる磁界の影響
がパワーモジュール1の全体に及ぶことはない。
【0025】以上で明らかなように、この実施の形態1
によれば、強磁性体11がスイッチング回路5の出力側
の回路パターン6の各相を纏めて囲むように構成したの
で、スイッチング回路5の出力側から負荷回路14に伝
わるコモンモードノイズを抑制することができる効果を
奏する。また、強磁性体11を金属基板2上に形成する
ので、ノイズの抑制に伴って熱が発生しても、特性の劣
化を防止することができる効果を奏する。
【0026】なお、この実施の形態1では、強磁性体1
1がスイッチング回路5の出力側の回路パターン6の各
相を纏めて囲むものについて示したが、スイッチング回
路5の入力側の回路パターン7の各相を纏めて囲むよう
にしてもよい。この場合、スイッチング回路5の入力側
から交流電源13に伝わるコモンモードノイズを抑制す
ることができる。
【0027】また、この実施の形態1では、整流回路1
5をパワーモジュール1の外部に設けるものについて示
したが、整流回路15が金属基板2上に形成される場合
には、整流回路15の入力側の回路パターンの各相を纏
めて囲むようにしてもよい。この場合、整流回路15の
入力側から交流電源13に伝わるコモンモードノイズを
抑制することができる。
【0028】実施の形態2.図3はこの発明の実施の形
態2によるパワーモジュールの要部斜視図及び断面図、
図4はパワーモジュールを含む3相スイッチング機器の
主回路の等価回路を示す回路図である。図において、図
1及び図2と同一符号は同一または相当部分を示すので
説明を省略する。18はスイッチング回路5の出力側の
回路パターン6の各相を個々に囲む強磁性体(磁性
体)、19は強磁性体18により形成されるディファレ
ンシャルモードインダクタンスである。
【0029】次に動作について説明する。3相スイッチ
ング機器12は、交流電源13から供給される交流電圧
を整流回路15が整流し、スイッチング回路5が再度交
流電圧に変換して、負荷回路14に電力を供給するが、
その際、回路パターン6に電流が流れることにより生じ
る磁力線が各強磁性体18内に流れることにより、ディ
ファレンシャルモードインダクタンス19が形成され
る。
【0030】これにより、パワーモジュール1におい
て、ディファレンシャルモードノイズが発生しても、ス
イッチング回路5の出力側から負荷回路14に伝わるデ
ィファレンシャルモードノイズが、ディファレンシャル
モードインダクタンス19により抑制されることにな
る。また、強磁性体18が金属基板2上に形成されてい
るため、強磁性体18がノイズを抑制する際に発生する
熱が金属基板2を介して放熱され、発熱による特性の劣
化を防止することができる。なお、強磁性体18は回路
パターン6のみを覆い、金属基板2の全体を覆っていな
いので、強磁性体18を流れる磁界の影響がパワーモジ
ュール1の全体に及ぶことはない。
【0031】以上で明らかなように、この実施の形態2
によれば、強磁性体18がスイッチング回路5の出力側
の回路パターン6の各相を個々に囲むように構成したの
で、スイッチング回路5の出力側から負荷回路14に伝
わるディファレンシャルモードノイズを抑制することが
できる効果を奏する。また、強磁性体18を金属基板2
上に形成するので、ノイズの抑制に伴って熱が発生して
も、特性の劣化を防止することができる効果を奏する。
【0032】なお、この実施の形態2では、強磁性体1
8がスイッチング回路5の出力側の回路パターン6の各
相を個々に囲むものについて示したが、スイッチング回
路5の入力側の回路パターン7の各相を個々に囲むよう
にしてもよい。この場合、スイッチング回路5の入力側
から交流電源13に伝わるディファレンシャルモードノ
イズを抑制することができる。
【0033】また、この実施の形態2では、整流回路1
5をパワーモジュール1の外部に設けるものについて示
したが、整流回路15が金属基板2上に形成される場合
には、整流回路15の入力側の回路パターンの各相を個
々に囲むようにしてもよい。この場合、整流回路15の
入力側から交流電源13に伝わるディファレンシャルモ
ードノイズを抑制することができる。
【0034】実施の形態3.図5はこの発明の実施の形
態3によるパワーモジュールの要部斜視透過図である。
図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示
すので説明を省略する。20は金属基板2を覆うモジュ
ールケース(ケース)、21は負荷回路14を接続する
出力端子10の各相を纏めて囲むようにモジュールケー
ス20に形成された強磁性体(磁性体)である。
【0035】次に動作について説明する。上記実施の形
態1では、金属基板2がケースに覆われていないものに
ついて示したが、図5に示すように、モジュールケース
20が金属基板2を覆うようにしてもよい。
【0036】その際、強磁性体21が出力端子10の各
相を纏めて囲むようにモジュールケース20に形成する
と、コモンモードインダクタンス17の容量を大きくす
ることができる。その結果、スイッチング回路5の出力
側から負荷回路14に伝わるコモンモードノイズの抑制
効果を高めることができる効果を奏する。
【0037】なお、この実施の形態3では、パワーモジ
ュール1の出力端子10の各相を纏めて囲むように強磁
性体21をモジュールケース20に形成するものについ
て示したが、整流回路15または交流電源13(整流回
路15が金属基板2上に形成されている場合)を接続す
るパワーモジュール1の入力端子(図示せず)の各相を
纏めて囲むように強磁性体21をモジュールケース20
に形成するようにしてもよい。この場合、スイッチング
回路5の入力側から整流回路15または交流電源13に
伝わるコモンモードノイズの抑制効果を高めることがで
きる。
【0038】実施の形態4.図6はこの発明の実施の形
態4によるパワーモジュールの要部斜視透過図である。
図において、図3及び図5と同一符号は同一または相当
部分を示すので説明を省略する。22は負荷回路14を
接続する出力端子10の各相を個々に囲むようにモジュ
ールケース20に形成された強磁性体(磁性体)であ
る。
【0039】次に動作について説明する。上記実施の形
態2では、金属基板2がケースに覆われていないものに
ついて示したが、図6に示すように、モジュールケース
20が金属基板2を覆うようにしてもよい。
【0040】その際、強磁性体22が出力端子10の各
相を個々に囲むようにモジュールケース20に形成する
と、ディファレンシャルモードインダクタンス19の容
量を大きくすることができる。その結果、スイッチング
回路5の出力側から負荷回路14に伝わるディファレン
シャルモードノイズの抑制効果を高めることができる効
果を奏する。
【0041】なお、この実施の形態4では、パワーモジ
ュール1の出力端子10の各相を個々に囲むように強磁
性体22をモジュールケース20に形成するものについ
て示したが、整流回路15または交流電源13(整流回
路15が金属基板2上に形成されている場合)を接続す
るパワーモジュール1の入力端子の各相を個々に囲むよ
うに強磁性体22をモジュールケース20に形成するよ
うにしてもよい。この場合、スイッチング回路5の入力
側から整流回路15または交流電源13に伝わるディフ
ァレンシャルモードノイズの抑制効果を高めることがで
きる。
【0042】実施の形態5.上記実施の形態3では、図
1のパワーモジュール1をモジュールケース20で覆う
とともに、出力端子10または入力端子の各相を纏めて
囲むように強磁性体21をモジュールケース20に形成
するものについて示したが、図7に示すように、図1の
パワーモジュール1をモジュールケース20で覆うとと
もに、出力端子10または入力端子の各相を個々に囲む
ように強磁性体22をモジュールケース20に形成する
ようにしてもよい。
【0043】これにより、スイッチング回路5の出力側
または入力側から負荷回路14または整流回路15等に
伝わるコモンモードノイズを抑制することができる効果
に加えて、負荷回路14または整流回路15等に伝わる
ディファレンシャルモードノイズを抑制することができ
る効果を奏する。
【0044】実施の形態6.上記実施の形態4では、図
3のパワーモジュール1をモジュールケース20で覆う
とともに、出力端子10または入力端子の各相を個々に
囲むように強磁性体22をモジュールケース20に形成
するものについて示したが、図8に示すように、図3の
パワーモジュール1をモジュールケース20で覆うとと
もに、出力端子10または入力端子の各相を纏めて囲む
ように強磁性体21をモジュールケース20に形成する
ようにしてもよい。
【0045】これにより、スイッチング回路5の出力側
または入力側から負荷回路14または整流回路15等に
伝わるディファレンシャルモードノイズを抑制すること
ができる効果に加えて、負荷回路14または整流回路1
5等に伝わるコモンモードノイズを抑制することができ
る効果を奏する。
【0046】実施の形態7.図9はこの発明の実施の形
態7によるパワーモジュールの要部斜視図及び断面図で
ある。図において、図1と同一符号は同一または相当部
分を示すので説明を省略する。23は金属ベース板3及
び絶縁層4の間に挿入され、金属基板2を構成する強磁
性体層(磁性体層)である。
【0047】次に動作について説明する。上記実施の形
態1〜6では、金属ベース板3と絶縁層4から金属基板
2を構成するものについて示したが、この実施の形態7
では、金属ベース板3と絶縁層4の間に強磁性体層23
を挿入するようにしている。
【0048】その結果、強磁性体層23が金属基板2上
に形成されているスイッチング回路5や整流回路15等
の回路素子及び回路パターン6,7から発生するノイズ
を吸収するため、パワーモジュール1の底部から放射さ
れるノイズを抑制することができる効果を奏する。
【0049】実施の形態8.図10はこの発明の実施の
形態8によるパワーモジュールの要部斜視図及び断面図
である。図において、図1と同一符号は同一または相当
部分を示すので説明を省略する。24は金属基板2を覆
うモジュールケース(ケース)であり、モジュールケー
ス24は強磁性体または強磁性体を含有するプラスティ
ックで構成されている。24aはモジュールケース24
の一部(出力端子10を囲む部分)であり、強磁性体を
含有しないプラスティックで構成されている。
【0050】次に動作について説明する。上記実施の形
態1,2等では、金属基板2がケースに覆われていない
ものについて示したが、強磁性体または強磁性体を含有
するプラスティックで構成されているモジュールケース
24で金属基板2を覆うようにしてもよい。
【0051】これにより、モジュールケース24が金属
基板2上に形成されているスイッチング回路5や整流回
路15等の回路素子及び回路パターン6,7から発生す
るノイズを吸収するため、パワーモジュール1の上部や
側面から放射されるノイズを抑制することができる効果
を奏する。
【0052】実施の形態9.上記実施の形態8では、金
属ベース板3と絶縁層4から金属基板2を構成するもの
について示したが、図11に示すように、金属ベース板
3と絶縁層4の間に強磁性体層23を挿入するようにし
ている。
【0053】その結果、強磁性体層23が金属基板2上
に形成されているスイッチング回路5や整流回路15等
の回路素子及び回路パターン6,7から発生するノイズ
を吸収するため、強磁性体層23とモジュールケース2
4がパワーモジュール1の全面から放射されるノイズを
抑制することになる。
【0054】実施の形態10.図12はこの発明の実施
の形態10によるパワーモジュールの要部斜視図及び断
面図である。図において、図9と同一符号は同一または
相当部分を示すので説明を省略する。25はモジュール
ケース24の外側に被覆された金属板である。
【0055】次に動作について説明する。上記実施の形
態9では、強磁性体層23またはモジュールケース24
が、金属基板2上に形成されているスイッチング回路5
や整流回路15等の回路素子及び回路パターン6,7か
ら発生するノイズを吸収するものについて示したが、こ
の実施の形態10では、更に、モジュールケース24の
外側を金属板25で被覆するようにしているので、強磁
性体層23やモジュールケース24で吸収されずに通過
したノイズが金属板25に反射されて、再び、強磁性体
層23やモジュールケース24に入射することになる。
その結果、強磁性体層23やモジュールケース24によ
るノイズの吸収効率が高められ、放射ノイズを更に低減
することができる効果を奏する。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、スイ
ッチング回路の入力側の回路パターン、または、スイッ
チング回路の出力側の回路パターンのうち、少なくとも
一方の回路パターンの各相を纏めて囲む磁性体を設ける
ように構成したので、パワーモジュールから放射される
コモンモードノイズを抑制することができる効果があ
る。
【0057】この発明によれば、スイッチング回路の入
力側の回路パターン、または、スイッチング回路の出力
側の回路パターンのうち、少なくとも一方の回路パター
ンの各相を個々に囲む磁性体を設けるように構成したの
で、パワーモジュールから放射されるディファレンシャ
ルモードノイズを抑制することができる効果がある。
【0058】この発明によれば、金属基板上に整流回路
が形成されている場合には、整流回路の入力側の回路パ
ターン、または、スイッチング回路の出力側の回路パタ
ーンのうち、少なくとも一方の回路パターンの各相を纏
めて囲む磁性体を設けるように構成したので、パワーモ
ジュールから放射されるコモンモードノイズを抑制する
ことができる効果がある。
【0059】この発明によれば、金属基板上に整流回路
が形成されている場合には、整流回路の入力側の回路パ
ターン、または、スイッチング回路の出力側の回路パタ
ーンのうち、少なくとも一方の回路パターンの各相を個
々に囲む磁性体を設けるように構成したので、パワーモ
ジュールから放射されるディファレンシャルモードノイ
ズを抑制することができる効果がある。
【0060】この発明によれば、回路パターンに接続さ
れた入力端子の各相を纏めて囲む磁性体を金属基板のケ
ースに形成するように構成したので、パワーモジュール
から放射されるコモンモードノイズを抑制することがで
きる効果がある。
【0061】この発明によれば、回路パターンに接続さ
れた出力端子の各相を纏めて囲む磁性体を金属基板のケ
ースに形成するように構成したので、パワーモジュール
から放射されるコモンモードノイズを抑制することがで
きる効果がある。
【0062】この発明によれば、回路パターンに接続さ
れた入力端子の各相を個々に囲む磁性体を金属基板のケ
ースに形成するように構成したので、パワーモジュール
から放射されるディファレンシャルモードノイズを抑制
することができる効果がある。
【0063】この発明によれば、回路パターンに接続さ
れた出力端子の各相を個々に囲む磁性体を金属基板のケ
ースに形成するように構成したので、パワーモジュール
から放射されるディファレンシャルモードノイズを抑制
することができる効果がある。
【0064】この発明によれば、金属ベース板の上に磁
性体層を重ねるとともに、その磁性体層の上に絶縁層を
重ねて金属基板を構成したので、パワーモジュールの底
部から放射されるノイズを抑制することができる効果が
ある。
【0065】この発明によれば、磁性体を用いて金属基
板のケースを構成したので、パワーモジュールの上部や
側面から放射されるノイズを抑制することができる効果
がある。
【0066】この発明によれば、磁性体を含有するプラ
スティックを用いて金属基板のケースを構成したので、
パワーモジュールの上部や側面から放射されるノイズを
抑制することができる効果がある。
【0067】この発明によれば、金属基板のケースの外
側を金属板で被覆するように構成したので、パワーモジ
ュールから放射されるノイズの抑制効果を高めることが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるパワーモジュ
ールの要部斜視図及び断面図である。
【図2】 パワーモジュールを含む3相スイッチング機
器の主回路の等価回路を示す回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態2によるパワーモジュ
ールの要部斜視図及び断面図である。
【図4】 パワーモジュールを含む3相スイッチング機
器の主回路の等価回路を示す回路図である。
【図5】 この発明の実施の形態3によるパワーモジュ
ールの要部斜視透過図である。
【図6】 この発明の実施の形態4によるパワーモジュ
ールの要部斜視透過図である。
【図7】 この発明の実施の形態5によるパワーモジュ
ールの要部斜視透過図である。
【図8】 この発明の実施の形態6によるパワーモジュ
ールの要部斜視透過図である。
【図9】 この発明の実施の形態7によるパワーモジュ
ールの要部斜視図及び断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態8によるパワーモジ
ュールの要部斜視図及び断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態9によるパワーモジ
ュールの要部斜視図及び断面図である。
【図12】 この発明の実施の形態10によるパワーモ
ジュールの要部斜視図及び断面図である。
【図13】 従来のパワーモジュールを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 パワーモジュール、2 金属基板、3 金属ベース
板、4 絶縁層、5スイッチング回路、6,7 回路パ
ターン、8 スイッチング素子、9 ワイヤーボンディ
ング、10 出力端子、11 強磁性体(磁性体)、1
2 3相スイッチング機器、13 交流電源、14 負
荷回路、15 整流回路、16 平滑コンデンサ、17
コモンモードインダクタンス、18 強磁性体(磁性
体)、19 ディファレンシャルモードインダクタン
ス、20 モジュールケース(ケース)、21,22
強磁性体(磁性体)、23 強磁性体層(磁性体層)、
24 モジュールケース(ケース)、24a モジュー
ルケース24の一部、25金属板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 千春 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 内田 雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5E315 AA03 BB01 BB09 GG01 5E321 AA32 GG09 5H007 AA01 CA01 CB05 CC23 HA00 HA03 HA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路パターンが形成されている金属基板
    と、上記金属基板上に形成され、整流回路が出力する直
    流電圧をスイッチングして、負荷回路に電力を供給する
    スイッチング回路と、上記スイッチング回路の入力側の
    回路パターン、または、上記スイッチング回路の出力側
    の回路パターンのうち、少なくとも一方の回路パターン
    の各相を纏めて囲む磁性体とを備えたパワーモジュー
    ル。
  2. 【請求項2】 回路パターンが形成されている金属基板
    と、上記金属基板上に形成され、整流回路が出力する直
    流電圧をスイッチングして、負荷回路に電力を供給する
    スイッチング回路と、上記スイッチング回路の入力側の
    回路パターン、または、上記スイッチング回路の出力側
    の回路パターンのうち、少なくとも一方の回路パターン
    の各相を個々に囲む磁性体とを備えたパワーモジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 磁性体は、金属基板上に整流回路が形成
    されている場合には、上記整流回路の入力側の回路パタ
    ーン、または、スイッチング回路の出力側の回路パター
    ンのうち、少なくとも一方の回路パターンの各相を纏め
    て囲むことを特徴とする請求項1記載のパワーモジュー
    ル。
  4. 【請求項4】 磁性体は、金属基板上に整流回路が形成
    されている場合には、上記整流回路の入力側の回路パタ
    ーン、または、スイッチング回路の出力側の回路パター
    ンのうち、少なくとも一方の回路パターンの各相を個々
    に囲むことを特徴とする請求項2記載のパワーモジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 回路パターンに接続された入力端子の各
    相を纏めて囲む磁性体を金属基板のケースに形成するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか
    1項記載のパワーモジュール。
  6. 【請求項6】 回路パターンに接続された出力端子の各
    相を纏めて囲む磁性体を金属基板のケースに形成するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか
    1項記載のパワーモジュール。
  7. 【請求項7】 回路パターンに接続された入力端子の各
    相を個々に囲む磁性体を金属基板のケースに形成するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか
    1項記載のパワーモジュール。
  8. 【請求項8】 回路パターンに接続された出力端子の各
    相を個々に囲む磁性体を金属基板のケースに形成するこ
    とを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか
    1項記載のパワーモジュール。
  9. 【請求項9】 金属ベース板の上に磁性体層を重ねると
    ともに、その磁性体層の上に絶縁層を重ねて金属基板を
    構成することを特徴とする請求項1から請求項8のうち
    のいずれか1項記載のパワーモジュール。
  10. 【請求項10】 磁性体を用いて金属基板のケースを構
    成することを特徴とする請求項1から請求項9のうちの
    いずれか1項記載のパワーモジュール。
  11. 【請求項11】 磁性体を含有するプラスティックを用
    いて金属基板のケースを構成することを特徴とする請求
    項1から請求項9のうちのいずれか1項記載のパワーモ
    ジュール。
  12. 【請求項12】 金属基板のケースの外側を金属板で被
    覆することを特徴とする請求項10または請求項11記
    載のパワーモジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007215366A (ja) * 2006-02-13 2007-08-23 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd 電力変換装置
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JP2010073836A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Mitsubishi Electric Corp 電力用回路装置
WO2014192118A1 (ja) * 2013-05-30 2014-12-04 三菱電機株式会社 半導体装置
JP2018117506A (ja) * 2017-01-22 2018-07-26 新電元工業株式会社 半導体モジュール

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