JP2001143889A - 無電極放電灯点灯装置 - Google Patents

無電極放電灯点灯装置

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JP2001143889A
JP2001143889A JP32747199A JP32747199A JP2001143889A JP 2001143889 A JP2001143889 A JP 2001143889A JP 32747199 A JP32747199 A JP 32747199A JP 32747199 A JP32747199 A JP 32747199A JP 2001143889 A JP2001143889 A JP 2001143889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘導コイルから空間に放出されるノイズを低減
した無電極放電灯点灯装置を提供する。 【解決手段】高周波電源回路2は誘導コイル3に高周波
電流を流し、誘導コイル3の周りに高周波電磁界を発生
させ、無電極放電灯1を励起発光させる。回路基板4は
誘導コイル3の中心軸L1と略直交する面内に配置され
ており、高周波電源回路2と誘導コイル3との間を電気
的に接続するコモンモードチョーク5は、回路基板4に
おいて誘導コイル3に発生する磁束が均一となり、誘導
コイル3に発生する磁束によってコモンモードチョーク
5のコア内に発生する磁束が互いに打ち消し合うような
位置に実装され、回路基板4の端部とコモンモードチョ
ーク5との間の距離D1よりも、誘導コイル3の中心軸
L1が回路基板4と交差する点P1とコモンモードチョ
ーク5との間の距離D2の方が短くなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電極放電灯点灯
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12に従来の無電極放電灯点灯装置の
回路図を示す。この無電極放電灯点灯装置は、ガラス等
の透光性材料から形成されたバルブ1a内に放電ガスを
封入した無電極放電灯1と、無電極放電灯1に高周波電
力を供給する高周波電源回路2と、バルブ1aの周面を
巻回する形で形成され、バラン20を介して高周波電源
回路2に接続された誘導コイル3とで構成される(特開
平9−92229号公報参照)。
【0003】本回路では高周波電源回路2が動作する
と、高周波電源回路2から誘導コイル3に高周波電流が
流れ、誘導コイル3のまわりに高周波電磁界を発生させ
ることにより、バルブ1a内の放電ガスを励起発光させ
ている。そのため、このような無電極放電灯点灯装置で
は空間に放出されるノイズを抑制するために様々な工夫
が必要となり、図12に示す回路では、誘導コイル3の
中点を接地するとともに、高周波電源回路2と誘導コイ
ル3との間にバラン20を接続することによって、誘導
コイル3から空間に放出されるノイズを低減していた。
なお、バラン20とは、「Balance to Unbalance trans
former 」の略称であり、平衡型回路から不平衡型回路
への変換のために用いられる回路である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の無電極放電
灯点灯装置では、誘導コイル3の中点を接地するととも
に、高周波電源回路2と誘導コイル3との間にバラン2
0を接続することによって、動作周波数の基本波成分に
起因するノイズを低減しているが、高調波ノイズについ
ての対策は為されていなかった。そこで、バラン20の
代わりにコモンモードチョークを設けることにより、こ
の部分での高周波領域におけるインピーダンスを大きく
し、高調波ノイズの減衰量を大きくすることが考えられ
る。
【0005】バラン20の代わりにコモンモードチョー
クを設けた場合、コモンモードチョークでは、高周波電
源回路2から誘導コイル3へ流れる電流と、誘導コイル
3から高周波電源回路2に戻ってくる電流とを同じにす
ることで、誘導コイル3から空間にコモンモードノイズ
が放出されるのを防止している。すなわち、高周波電源
回路2から誘導コイル3へ伝わる電流によってコモンモ
ードチョークのコアに発生する磁束と、誘導コイル3か
ら高周波電源回路2に戻る電流によってコモンモードチ
ョークのコアに発生する磁束とが互いに打ち消し合うこ
とにより、コモンモードノイズを低減している。
【0006】ところで、無電極放電灯点灯装置では、誘
導コイル3から高周波電磁界を発生させており、しかも
誘導コイル3の近傍にコモンモードチョークが配置され
ていたため、コモンモードチョークのコアに、誘導コイ
ル3から発生した高周波電磁界が重畳する虞があった。
ここで、コモンモードチョークに外部からの高周波電磁
界が重畳すると、コモンモードチョークのコアに磁束が
発生し、コモンモードチョーク自体に起電力が発生する
ため、コモンモードチョークによるノイズ低減効果が低
下するばかりでなく、外部から重畳した高周波電磁界に
よってコモンモードチョークに発生した起電力により、
誘導コイル3にノイズが伝わる虞があった。
【0007】また、バラン20の代わりにノーマルモー
ドチョークを設け、この部分での高周波領域におけるイ
ンピーダンスを大きくし、高調波ノイズの減衰量を大き
くすることも考えられる。ノーマルモードチョークで
は、高周波電源回路2から誘導コイル3へ伝達されるノ
イズ成分の電流に対して、ノーマルモードチョークのコ
イル部で磁束を発生させ、起電力を発生させることによ
り、ノイズ成分の通過を阻止し、誘導コイル3から空間
にノーマルモードノイズが放出されるのを防止してい
る。しかしながら、誘導コイル3から発生する高周波電
磁界が、ノーマルモードチョークのコイル部に発生する
磁束を打ち消すように重畳すると、ノーマルモードチョ
ークによるノイズ低減効果が低下するだけでなく、外部
から重畳した高周波電磁界によってノーマルモードチョ
ークに起電力が発生し、この起電力によって誘導コイル
3にノイズが伝わる虞があった。
【0008】また、図13に示すように、高周波電源回
路2の前段に高周波フィルタ21を設け、高周波電源回
路2と高周波フィルタ21とを金属製ハウジング22内
に収納した無電極放電灯点灯装置も提案されているが
(特開平11−25925号公報参照)、誘導コイル3
の発生する高周波電磁界を金属製ハウジング22で十分
に遮断するのは困難であり、高周波電磁界を完全に遮断
するためには、金属製ハウジング22の厚みをかなり厚
くしなければならず、装置全体が大型化するという問題
があった。また、この無電極放電灯点灯装置では、高周
波フィルタ21が高周波電源回路2の前段に設けられて
いるので、高周波電源回路2で発生したノイズが誘導コ
イル3に伝わり、誘導コイル3から空間にノイズが放出
されるのを高周波フィルタ21で防止することは出来な
かった。
【0009】本発明は上記問題点に鑑みて為されたもの
であり、その目的とするところは、誘導コイルから空間
に放出されるノイズを低減した無電極放電灯点灯装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、透光性材料から形成されたバ
ルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放
電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路と、無電極
放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高周波出力が
供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘
導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気
的に接続されたコモンモードチョークと、誘導コイルの
中心軸と略直交する面内に配置され、コモンモードチョ
ークが実装された回路基板とを備え、コモンモードチョ
ークは、回路基板において誘導コイルに発生する磁束が
均一になり、誘導コイルに発生する磁束によってコモン
モードチョークのコア内に発生する磁束が互いに打ち消
し合うような位置に配置されたことを特徴とし、コモン
モードチョークでは、高周波電源回路から誘導コイルへ
流れる電流と、誘導コイルから高周波電源回路に戻って
くる電流とを同じにすることで、誘導コイルからコモン
モードノイズが空間へ放出されるのを防止しているた
め、誘導コイルに発生する磁束によってコモンモードチ
ョークに起電力が発生すると、コモンモードチョークに
よるノイズ低減効果が低下する虞があるが、コモンモー
ドチョークを、回路基板において誘導コイルに発生する
磁束が均一になり、誘導コイルに発生する磁束によって
コモンモードチョークのコア内に発生する磁束が互いに
打ち消し合うような位置に配置しているので、誘導コイ
ルに発生する磁束がコモンモードチョークのコアに加わ
ったとしても、コア内部で磁束が互いに打ち消し合い、
結果的にコア内には磁束が発生していない状態となり、
コモンモードチョークに誘導起電力が発生することはな
く、コモンモードチョークによるノイズ低減効果が低下
するのを防止できる。
【0011】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、コモンモードチョークは、回路基板において、回
路基板の端部とコモンモードチョークとの間の距離より
も、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点とコモ
ンモードチョークとの間の距離の方が短くなる位置に配
置されたことを特徴とし、請求項1の発明と同様の作用
を奏する。
【0012】請求項3の発明では、請求項2の発明にお
いて、コモンモードチョークの少なくとも一部は、誘導
コイルの中心軸が回路基板と交差する点に位置すること
を特徴とし、コモンモードチョークは、回路基板におい
て誘導コイルに発生する磁束が最も均一になる位置に配
置されているので、請求項1の発明と同様に、コモンモ
ードチョークのコア全体に磁束を均一に加えることがで
き、コア全体として磁束が打ち消し合うので、コモンモ
ードチョークに誘導起電力が発生することはなく、コモ
ンモードチョークによるノイズ低減効果が低下するのを
防止できる。
【0013】請求項4の発明では、透光性材料から形成
されたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、
無電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路
と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高
周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発
生させる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルと
の間に電気的に接続されたノーマルモードチョークと、
誘導コイルの中心軸と略直交する面内に配置され、ノー
マルモードチョークが実装された回路基板とを備え、回
路基板において誘導コイルに発生する磁束が不均一とな
る位置にノーマルモードチョークが配置されたことを特
徴とし、ノーマルモードチョークは回路基板において誘
導コイルに発生する磁束が不均一となる位置に配置され
ているので、ノーマルモードチョークのコア内に磁束が
発生し、ノーマルモードチョークに起電力が発生するの
で、この起電力により高周波電源回路から誘導コイルへ
ノイズ電流が流れるのを防止できる。
【0014】請求項5の発明では、請求項4の発明にお
いて、ノーマルモードチョークは、回路基板において、
回路基板の端部とノーマルモードチョークとの間の距離
よりも、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点と
ノーマルモードチョークとの間の距離の方が長くなる位
置に配置されたことを特徴とし、請求項4の発明と同様
の作用を奏する。
【0015】請求項6の発明では、透光性材料から形成
されたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、
無電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路
と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高
周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発
生させる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルと
の間に電気的に夫々接続されたコモンモードチョーク及
びノーマルモードチョークと、誘導コイルの中心軸と略
直交する面内に配置され、コモンモードチョーク及びノ
ーマルモードチョークが実装された回路基板とを備え、
回路基板において誘導コイルに発生する磁束が均一にな
り、誘導コイルに発生する磁束によってコモンモードチ
ョークのコア内に発生する磁束が互いに打ち消し合うよ
うな位置にコモンモードチョークが配置され、回路基板
において誘導コイルに発生する磁束が不均一となる位置
にノーマルモードチョークが配置されたことを特徴と
し、コモンモードチョークでは、高周波電源回路から誘
導コイルへ流れる電流と、誘導コイルから高周波電源回
路に戻ってくる電流とを同じにすることで、誘導コイル
からコモンモードノイズが空間へ放出されるのを防止し
ているため、誘導コイルに発生する磁束によってコモン
モードチョークに起電力が発生すると、コモンモードチ
ョークによるノイズ低減効果が低下する虞があるが、コ
モンモードチョークを、回路基板において誘導コイルに
発生する磁束が均一になり、誘導コイルに発生する磁束
によってコモンモードチョークのコア内に発生する磁束
が互いに打ち消し合うような位置に配置しているので、
誘導コイルに発生する磁束がコモンモードチョークのコ
アに加わったとしても、コア内部で磁束が互いに打ち消
し合い、結果的にコア内には磁束が発生していない状態
となり、コモンモードチョークに誘導起電力が発生する
ことはなく、コモンモードチョークによるノイズ低減効
果が低下するのを防止できる。しかも、ノーマルモード
チョークは回路基板において誘導コイルに発生する磁束
が不均一となる位置に配置されているので、ノーマルモ
ードチョークのコア内に磁束が発生し、ノーマルモード
チョークに起電力が発生するので、この起電力により高
周波電源回路から誘導コイルへノイズ電流が流れるのを
防止できる。
【0016】請求項7の発明では、請求項6の発明にお
いて、コモンモードチョークは、回路基板において、回
路基板の端部とコモンモードチョークとの間の距離より
も、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点とコモ
ンモードチョークとの間の距離の方が短くなる位置に配
置されると共に、ノーマルモードチョークは、回路基板
において、回路基板の端部とノーマルモードチョークと
の間の距離よりも、誘導コイルの中心軸が回路基板と交
差する点とノーマルモードチョークとの間の距離の方が
長くなる位置に配置されたことを特徴とし、請求項6の
発明と同様の作用を奏する。
【0017】請求項8の発明では、透光性材料から形成
されたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、
無電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路
と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高
周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発
生させる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルと
の間に電気的に接続されたコモンモードチョークと、コ
モンモードチョークが実装された回路基板とを備え、コ
モンモードチョークは、コモンモードチョークのコイル
部の中心軸が誘導コイルのコイル部の中心軸と略直交す
るようにして回路基板に配置されたことを特徴とし、コ
モンモードチョークでは、高周波電源回路から誘導コイ
ルへ流れる電流と、誘導コイルから高周波電源回路に戻
ってくる電流とを同じにすることで、誘導コイルからコ
モンモードノイズが空間へ放出されるのを防止している
ため、誘導コイルに発生する磁束によってコモンモード
チョークに起電力が発生すると、コモンモードチョーク
によるノイズ低減効果が低下する虞があるが、コモンモ
ードチョークのコイル部の中心軸は誘導コイルのコイル
部の中心軸と略直交しているので、誘導コイルに発生し
た磁束は、コモンモードチョークのコイル部に対してそ
の中心軸と略直交する方向から加わるため、誘導コイル
に磁束が発生したとしても、コモンモードチョークに起
電力が発生することはなく、コモンモードチョークによ
るノイズ低減効果が低下するのを防止できる。
【0018】請求項9の発明では、ガラスバルブ内に放
電ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周
波電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近
接配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、
無電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイル
と、高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気的に接続
されたノーマルモードチョークと、ノーマルモードチョ
ークが実装された回路基板とを備え、ノーマルモードチ
ョークは、ノーマルモードチョークのコイル部の中心軸
が誘導コイルのコイル部の中心軸と略平行になるように
して回路基板に配置されたことを特徴とし、ノーマルモ
ードチョークのコイル部の中心軸は誘導コイルのコイル
部の中心軸と略平行になっているので、誘導コイルに発
生した磁束は、ノーマルモードチョークのコイル部に対
してその中心軸と略平行な方向から鎖交するため、誘導
コイルに磁束が発生すると、ノーマルモードチョークに
起電力が発生し、この起電力により高周波電源回路から
誘導コイルへノイズ電流が流れるのを防止できる。
【0019】請求項10の発明では、透光性材料から形
成されたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯
と、無電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回
路と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の
高周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を
発生させる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイル
との間に電気的に夫々接続されたコモンモードチョーク
及びノーマルモードチョークと、コモンモードチョーク
及びノーマルモードチョークが実装された回路基板とを
備え、コモンモードチョークは、コモンモードチョーク
のコイル部の中心軸が誘導コイルのコイル部の中心軸と
略直交するようにして回路基板に配置され、ノーマルモ
ードチョークは、ノーマルモードチョークのコイル部の
中心軸が、誘導コイルのコイル部の中心軸と略平行にな
り、且つ、コモンモードチョークのコイル部の中心軸と
交差しないような回路基板の位置に配置されたことを特
徴とし、コモンモードチョークでは、高周波電源回路か
ら誘導コイルへ流れる電流と、誘導コイルから高周波電
源回路に戻ってくる電流とを同じにすることで、誘導コ
イルからコモンモードノイズが空間へ放出されるのを防
止しているため、誘導コイルに発生する磁束によってコ
モンモードチョークに起電力が発生すると、コモンモー
ドチョークによるノイズ低減効果が低下する虞がある
が、コモンモードチョークのコイル部の中心軸は誘導コ
イルのコイル部の中心軸と略直交しているので、誘導コ
イルに発生した磁束は、コモンモードチョークのコイル
部に対してその中心軸と略直交する方向から加わるた
め、誘導コイルに磁束が発生したとしても、コモンモー
ドチョークに起電力が発生することはなく、コモンモー
ドチョークによるノイズ低減効果が低下するのを防止で
きる。しかも、ノーマルモードチョークのコイル部の中
心軸は誘導コイルのコイル部の中心軸と略平行になって
いるので、誘導コイルに発生した磁束は、ノーマルモー
ドチョークのコイル部に対してその中心軸と略平行な方
向から鎖交するため、誘導コイルに磁束が発生すると、
ノーマルモードチョークに起電力が発生し、この起電力
により高周波電源回路から誘導コイルへノイズ電流が流
れるのを防止でき、且つ、ノーマルモードチョークのコ
イル部の中心軸は、コモンモードチョークのコイル部の
中心軸と交差しないように配置されているので、ノーマ
ルモードチョークに発生する磁束がコモンモードチョー
クのコイル部に鎖交して、コモンモードチョークに影響
を与えるのを防止できる。
【0020】請求項11の発明では、請求項4、5、
6、7、9及び10の発明において、ノーマルモードチ
ョークの近傍で、誘導コイルの発生する高周波電磁界の
位相とノーマルモードチョークの発生する高周波電磁界
の位相とを略同位相にしたことを特徴とし、誘導コイル
の発生する磁界によってノーマルモードチョークに発生
する起電力が、高周波電源回路から誘導コイルに流れる
ノイズ電流によってノーマルモードチョークに発生する
起電力を高める方向に加算されるように、誘導コイルの
発生する磁界を作用させることができ、ノーマルモード
チョークによるノイズ低減効果を高めることができる。
【0021】請求項12の発明では、請求項1、2、
3、6及び7の発明において、回路基板は誘導コイルの
中心軸と略直交する面内に配置され、コモンモードチョ
ークはトロイダル型のコアを有し、コモンモードチョー
クは、前記コアの周面を回路基板と対向させるようにし
て回路基板に配置されたことを特徴とし、コモンモード
チョークは、コアの周面を回路基板と対向するようにし
て回路基板に配置されているため、コアの回路基板上へ
の投影面積を最小にすることができ、誘導コイルに発生
する磁束によってコアに発生する磁束を少なくできるか
ら、誘導コイルの発生する高周波電磁界によってコモン
モードチョークに起電力が発生し、コモンモードチョー
クのノイズ低減効果が低下するのを防止できる。
【0022】請求項13の発明では、請求項1、2、
3、6、7、8、10及び12の発明において、高周波
電源回路と誘導コイルとの間のインピーダンスを整合す
るマッチング回路を有し、上記コモンモードチョークは
マッチング回路の構成素子であることを特徴とし、ノイ
ズを低減するために設けたコモンモードチョークを、マ
ッチング回路の構成素子に兼用しているので、マッチン
グ回路の構成素子の数を減らすことができ、コストダウ
ンを図ることができる。
【0023】請求項14の発明では、請求項4、5、
6、7、9、10及び11の発明において、高周波電源
回路と誘導コイルとの間のインピーダンスを整合するマ
ッチング回路を有し、上記ノーマルモードチョークはマ
ッチング回路の構成素子であることを特徴とし、ノイズ
を低減するために設けたノーマルモードチョークを、マ
ッチング回路の構成素子に兼用しているので、マッチン
グ回路の構成素子の数を減らすことができ、コストダウ
ンを図ることができる。
【0024】請求項15の発明では、透光性材料から形
成されたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯
と、無電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回
路と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の
高周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を
発生させる誘導コイルと、少なくともコモンモードチョ
ークを含み高周波電源回路と誘導コイルとの間のインピ
ーダンスを整合するマッチング回路と、誘導コイルの中
心軸と略直交する面内に配置され、少なくとも前記コモ
ンモードチョークが実装された回路基板とを備え、コモ
ンモードチョークは、回路基板において誘導コイルに発
生する磁束が均一になり、誘導コイルに発生する磁束に
よってコモンモードチョークのコア内に発生する磁束が
互いに打ち消し合うような位置であって、且つ、回路基
板の端部とコモンモードチョークとの間の距離よりも、
誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点とコモンモ
ードチョークとの間の距離の方が短くなる部位に配置さ
れたことを特徴とし、コモンモードチョークでは、高周
波電源回路から誘導コイルへ流れる電流と、誘導コイル
から高周波電源回路に戻ってくる電流とを同じにするこ
とで、誘導コイルからコモンモードノイズが空間へ放出
されるのを防止しているため、誘導コイルに発生する磁
束によってコモンモードチョークに起電力が発生する
と、コモンモードチョークによるノイズ低減効果が低下
する虞があるが、コモンモードチョークを、回路基板に
おいて誘導コイルに発生する磁束が均一になり、誘導コ
イルに発生する磁束によってコモンモードチョークのコ
ア内に発生する磁束が互いに打ち消し合うような位置に
配置しているので、誘導コイルに発生する磁束がコモン
モードチョークのコアに加わったとしても、コア内部で
磁束が互いに打ち消し合い、結果的にコア内には磁束が
発生していない状態となり、コモンモードチョークに誘
導起電力が発生することはなく、コモンモードチョーク
によるノイズ低減効果が低下するのを防止できる。しか
もノイズを低減するために設けたコモンモードチョーク
を、マッチング回路の構成素子に兼用しているので、マ
ッチング回路の構成素子の数を減らすことができ、コス
トダウンを図ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0026】(実施形態1)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の概略構成図を図1(a)に示す。この無電極
放電灯点灯装置は、ガラス等の透光性材料から形成され
たバルブ1a内に放電ガスを封入した無電極放電灯1
と、無電極放電灯1に高周波電力を供給する高周波電源
回路2と、バルブ1aを巻回するようにして無電極放電
灯1に近接配置され、高周波電源回路2の高周波電力が
供給されて、無電極放電灯1に高周波電磁界を発生させ
る誘導コイル3と、高周波電源回路2と誘導コイル3と
の間を電気的に接続するコモンモードチョーク5と、略
平板状であって、誘導コイル3のコイル部3aの中心軸
L1と略直交する面内に配置され、コモンモードチョー
ク5が実装された回路基板4とで構成される。
【0027】ところで、回路基板4を含む平面内におい
て、誘導コイル3に発生する磁束は、コイル部3aの中
心軸L1と回路基板4とが交差する点P1に対して対称
になっているので、中心軸L1が交差する点P1の近傍
にコモンモードチョーク5を配置すれば、誘導コイル3
の発生する磁束によってコモンモードチョーク5のコア
(図示せず)内に磁束が発生したとしても、コア内部で
磁束が互いに打ち消し合い、コア全体としては磁束が加
わっていない状態とすることができる。すなわち、本実
施形態では、図1(b)に示すように、回路基板4にお
いて誘導コイル3に発生する磁束が均一になり、誘導コ
イル3に発生する磁束によってコモンモードチョーク5
のコア内に発生する磁束が互いに打ち消し合うような位
置であって、且つ、回路基板4の端部とコモンモードチ
ョーク5との間の距離D1よりも、コイル部3aの中心
軸L1が回路基板4と交差する点P1とコモンモードチ
ョーク5との間の距離D2の方が短くなるような位置に
配置されている。尚、距離D1よりも距離D2の方が短
くなるような位置にコモンモードチョーク5を配置する
と、コモンモードチョーク5が点P1付近に存在するよ
うに距離D1,D2は設定されている。
【0028】ここで、誘導コイル3のコイル部3aに高
周波電流が流れると、コイル部3aに磁束が発生し、回
路基板4を含む平面内では点P1を中心として対称な磁
束が発生する。コモンモードチョーク5では、高周波電
源回路2から誘導コイル3へ伝わる電流によってコモン
モードチョーク5のコアに発生する磁束と、誘導コイル
3から高周波電源回路2に戻る電流によってコモンモー
ドチョーク5のコアに発生する磁束とが互いに打ち消し
合うことにより、コモンモードノイズを低減しているの
であるが、コモンモードチョーク5を誘導コイル3の中
心軸L1が回路基板4と交差する点P1付近に配置する
ことによって、誘導コイル3に発生する磁束がコモンモ
ードチョーク5のコアに加わったとしても、誘導コイル
3に発生する磁束によって、コモンモードチョーク5の
コアに加わる磁束が互いに打ち消し合い、結果的にコア
内に磁束が発生しないから、誘導コイル3に発生する磁
束によって、コモンモードチョーク5に起電力が発生す
るのを防止できる。したがって、コモンモードチョーク
5によるノイズ低減効果が低下することはなく、またコ
モンモードチョーク5から誘導コイル3にノイズが伝わ
ることもない。
【0029】ところで、本実施形態では、コモンモード
チョーク5を、誘導コイル3のコイル部3aの中心軸L
1が回路基板4と交差する点P1からずらして配置して
いるが、図2(a)(b)に示すように、誘導コイル3
のコイル部3aの中心軸L1が回路基板4と交差する点
P1にコモンモードチョーク5を配置しても良い。尚、
点P1は上述の距離D2が0となる位置である。
【0030】回路基板4では、コイル部3aの中心軸L
1と交差する点P1付近が、誘導コイル3の発生する磁
束が最も均一になる位置であるから、コモンモードチョ
ーク5のコア全体に誘導コイル3の磁束が均一に加わ
り、コア全体として磁束が打ち消し合うので、コモンモ
ードチョーク5に起電力が発生するのを防止できる。し
たがって、コモンモードチョーク5によるノイズ低減効
果が低下することはなく、またコモンモードチョーク5
から誘導コイル3にノイズが伝わることもない。
【0031】(実施形態2)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の概略構成図を図3(a)に示す。実施形態1
の無電極放電灯点灯装置では、略球状のバルブ1aを有
する無電極放電灯1を用いていたが、本実施形態ではバ
ルブ1aの表面に凹所1bが形成されており、この凹所
1b内に誘導コイル3が配置されている。また実施形態
1の無電極放電灯点灯装置では、高周波電源回路2と誘
導コイル3との間にコモンモードチョーク5を電気的に
接続しているが、本実施形態では、高周波電源回路2と
誘導コイル3との間にノーマルモードチョーク6を電気
的に接続しており、ノーマルモードチョーク6は、コイ
ル部3aの中心軸L1と略直交する面内に配置された回
路基板4上に実装されている。尚、無電極放電灯1及び
ノーマルモードチョーク6以外の構成は実施形態1の無
電極放電灯点灯装置と同様であるので、同一の構成要素
には同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0032】ここで、ノーマルモードチョーク6は、図
3(b)に示すように、回路基板4において、誘導コイ
ル3の発生する磁束が不均一になる位置であって、且
つ、回路基板4の端部とノーマルモードチョーク6との
間の距離D3よりも、コイル部3aの中心軸L1が回路
基板4と交差する点P1とノーマルモードチョーク6と
の間の距離D4の方が長くなるような位置に配置されて
いる。このような位置にノーマルモードチョーク6を配
設することによって、ノーマルモードチョーク6のコア
に加わる誘導コイル3の磁束を不均一にすることがで
き、誘導コイル3の発生する磁束によってノーマルモー
ドチョーク6のコア内に発生すると、コア内に発生した
磁束が全て打ち消し合うことはないから、コア内に磁束
が発生し、ノーマルモードチョーク6に起電力が発生す
る。したがって、この起電力により高周波電源回路2か
ら誘導コイル3に伝わるノイズが低減され、ノーマルモ
ードチョーク6によるノイズ低減効果が低下することは
なく、ノイズ低減効果を高めることができる。
【0033】(実施形態3)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の概略構成図を図4(a)に示す。実施形態1
又は2の無電極放電灯点灯装置では、高周波電源回路2
と誘導コイル3との間に、コモンモードチョーク5又は
ノーマルモードチョーク6の内の何れか一方を電気的に
接続しているが、本実施形態の無電極放電灯点灯装置で
は、高周波電源回路2と誘導コイル3との間に、コモン
モードチョーク5及びノーマルモードチョーク6の両方
を電気的に接続しており、コモンモードチョーク5及び
ノーマルモードチョーク6は、コイル部3aの中心軸L
1と略直交する面内に配置された回路基板4上に実装さ
れている。尚、高周波電源回路2と誘導コイル3との間
にコモンモードチョーク5及びノーマルモードチョーク
6の両方を電気的に接続した点以外の構成は実施形態1
又は2の無電極放電灯点灯装置と同様であるので、同一
の構成要素には同一の符号を付して、その説明を省略す
る。
【0034】ここで、コモンモードチョーク5は、図4
(b)に示すように、回路基板4において誘導コイル3
に発生する磁束が均一になり、誘導コイル3に発生する
磁束によってコモンモードチョーク5のコア内に発生す
る磁束が互いに打ち消し合うような位置であって、且
つ、回路基板4の端部とコモンモードチョーク5との間
の距離D1よりも、コイル部3aの中心軸L1が回路基
板4と交差する点P1とコモンモードチョーク5との間
の距離D2の方が短くなるような位置に配置されてい
る。このような位置にコモンモードチョーク5を配設す
ることによって、実施形態1と同様に、誘導コイル3に
発生する磁束がコモンモードチョーク5のコアに加わっ
たとしても、誘導コイル3に発生する磁束によって、コ
モンモードチョーク5のコアに加わる磁束が互いに打ち
消し合い、結果的にコア内に磁束が発生しないから、誘
導コイル3に発生する磁束によって、コモンモードチョ
ーク5に起電力が発生するのを防止できる。したがっ
て、コモンモードチョーク5によるノイズ低減効果が低
下することはなく、またコモンモードチョーク5から誘
導コイル3にノイズが伝わることもない。
【0035】また、ノーマルモードチョーク6は、回路
基板4において、誘導コイル3の発生する磁束が不均一
になる位置であって、且つ、回路基板4の端部とノーマ
ルモードチョーク6との間の距離D3よりも、コイル部
3aの中心軸L1が回路基板4と交差する点P1とノー
マルモードチョーク6との間の距離D4の方が長くなる
ような位置に配置されている。このような位置にノーマ
ルモードチョーク6を配設することによって、ノーマル
モードチョーク6のコアに加わる誘導コイル3の磁束を
不均一にすることができ、誘導コイル3の発生する磁束
によってノーマルモードチョーク6のコア内に発生する
と、コア内に発生した磁束が全て打ち消し合うことはな
いから、コア内に磁束が発生し、ノーマルモードチョー
ク6に起電力が発生する。したがって、この起電力によ
り高周波電源回路2から誘導コイル3に伝わるノイズが
低減され、ノーマルモードチョーク6によるノイズ低減
効果が低下することはなく、ノイズ低減効果を高めるこ
とができる。
【0036】(実施形態4)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の概略構成図を図5(a)に示す。この無電極
放電灯点灯装置は、上述した実施形態1の無電極放電灯
点灯装置と略同様の構成を有しており、ガラス等の透光
性材料から形成されたバルブ1a内に放電ガスを封入し
た無電極放電灯1と、無電極放電灯1に高周波電力を供
給する高周波電源回路2と、バルブ1aを巻回するよう
にして無電極放電灯1に近接配置され、高周波電源回路
2の高周波電力が供給されて、無電極放電灯1に高周波
電磁界を発生させる誘導コイル3と、高周波電源回路2
と誘導コイル3との間を電気的に接続するコモンモード
チョーク5と、略平板状であって、コイル部3aの中心
軸L1と略直交する面内に配置され、コモンモードチョ
ーク5が実装された回路基板4とで構成される。
【0037】ここで、コモンモードチョーク5は、その
コイル部(図示せず)の中心軸L2が、誘導コイル3の
コイル部3aの中心軸L1と略直交するようにして回路
基板4上に配置されている。このため、誘導コイル3の
発生する高周波電磁界によって、コモンモードチョーク
5のコアに磁束が加わったとしても、この磁束はコモン
モードチョーク5のコイル部の中心軸L2と略直交して
いるので、コモンモードチョーク5のコイル部に起電力
が発生することはない。したがって、コモンモードチョ
ーク5を介して高周波電源回路2から誘導コイル3に伝
わる電流と、誘導コイル3から高周波電源回路2へ戻る
電流とを略同じにでき、誘導コイル3から空間へノイズ
が放出されるのを防止することができ、且つ、コモンモ
ードチョーク5から誘導コイル3へノイズが供給される
こともない。
【0038】また、コモンモードチョーク5として、図
5(b)に示すようなトロイダル型のコアに巻線が巻回
されて構成されるチョークを用いた場合、コイル部の中
心軸L2’は円周状になるが、この場合でもコモンモー
ドチョーク5のコイル部の中心軸L2’が誘導コイル3
のコイル部の中心軸L1と略直交するようにして、回路
基板4にコモンモードチョーク5を実装すれば、上述と
同様、誘導コイル3の発生する高周波電磁界によって、
コモンモードチョーク5のコアに磁束が発生したとして
も、この磁束はコモンモードチョーク5のコイル部の中
心軸L2’と略直交しているので、コモンモードチョー
ク5のコイル部に起電力が発生することはなく、同様の
効果が得られる。
【0039】(実施形態5)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の概略構成図を図6に示す。この無電極放電灯
点灯装置は、上述した実施形態2の無電極放電灯点灯装
置と略同様の構成を有しており、ガラス等の透光性材料
から形成されたバルブ1a内に放電ガスを封入した無電
極放電灯1と、無電極放電灯1に高周波電力を供給する
高周波電源回路2と、バルブ1aを巻回するようにして
無電極放電灯1に近接配置され、高周波電源回路2の高
周波電力が供給されて、無電極放電灯1に高周波電磁界
を発生させる誘導コイル3と、高周波電源回路2と誘導
コイル3との間を電気的に接続するノーマルモードチョ
ーク6と、略平板状であって、コイル部3aの中心軸L
1を含む面内に配置され、ノーマルモードチョーク6が
実装された回路基板4とで構成される。
【0040】ここで、ノーマルモードチョーク6は、そ
のコイル部(図示せず)の中心軸L3が、誘導コイル3
のコイル部3aの中心軸L1と略平行になるようにして
回路基板4上に配置されている。このため、誘導コイル
3に発生する高周波電磁界によって、ノーマルモードチ
ョーク6のコイル部に磁束を効率的に発生させることが
でき、ノーマルモードチョーク6に起電力が発生し、こ
の起電力によって高周波電源回路2から誘導コイル3へ
ノイズが伝わるのを防止できる。
【0041】(実施形態6)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の概略構成図を図7に示す。この無電極放電灯
点灯装置は、上述した実施形態4又は5の無電極放電灯
点灯装置と略同様の構成を有しており、ガラス等の透光
性材料から形成されたバルブ1a内に放電ガスを封入し
た無電極放電灯1と、無電極放電灯1に高周波電力を供
給する高周波電源回路2と、バルブ1aを巻回するよう
にして無電極放電灯1に近接配置され、高周波電源回路
2の高周波電力が供給されて、無電極放電灯1に高周波
電磁界を発生させる誘導コイル3と、高周波電源回路2
と誘導コイル3との間に電気的に夫々接続されたコモン
モードチョーク5及びノーマルモードチョーク6と、略
平板状であって、コイル部3aの中心軸L1と略直交す
るよう面内に配置され、コモンモードチョーク5及びノ
ーマルモードチョーク6が実装された回路基板4とで構
成される。
【0042】ここで、コモンモードチョーク5は、その
コイル部(図示せず)の中心軸L2が、誘導コイル3の
中心軸L1と略直交するようにして回路基板4上に配置
されている。このため、誘導コイル3の発生する高周波
電磁界によって、コモンモードチョーク5のコアに磁束
が加わったとしても、この磁束はコモンモードチョーク
5のコイル部の中心軸L2と略直交しているので、コモ
ンモードチョーク5のコイル部に起電力が発生すること
はない。したがって、コモンモードチョーク5を介して
高周波電源回路2から誘導コイル3に伝わる電流と、誘
導コイル3から高周波電源回路2へ戻る電流とを略同じ
にでき、誘導コイル3から空間へノイズが放出されるの
を防止することができ、且つ、コモンモードチョーク5
から誘導コイル3へノイズが供給されることもない。
【0043】また、ノーマルモードチョーク6は、その
コイル部(図示せず)の中心軸L3が、誘導コイル3の
コイル部3aの中心軸L1と略平行になり、且つ、コモ
ンモードチョーク5のコイル部の中心軸L2と交差しな
いような回路基板の位置に配置されている。このため、
誘導コイル3に発生する高周波電磁界によって、ノーマ
ルモードチョーク6のコイル部に磁束を効率的に発生さ
せることができ、ノーマルモードチョーク6に起電力が
発生し、この起電力によって高周波電源回路2から誘導
コイル3へノイズが伝わるのを防止でき、且つ、ノーマ
ルモードチョーク6の発生する磁束がコモンモードチョ
ーク5に影響を与えることがなく、ノーマルモードチョ
ーク6のノイズ低減効果を低下させることがない。
【0044】(実施形態7)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の概略構成図を図8に示す。本実施形態では、
上述した実施形態2の無電極放電灯点灯装置において、
ノーマルモードチョーク6の近傍で、誘導コイル3の発
生する高周波電磁界の位相と、ノーマルモードチョーク
6の発生する高周波電磁界の位相とが略同位相になるよ
うな位置に、ノーマルモードチョーク6を実装してい
る。また、表面に凹所1bが形成されたバルブ1の代わ
りに、略球状のバルブ1aを有する無電極放電灯1を用
いている。尚、無電極放電灯1及びノーマルモードチョ
ーク6の配置以外の構成は実施形態2の無電極放電灯点
灯装置と同様であるので、同一の構成要素には同一の符
号を付して、その説明を省略する。
【0045】この無電極放電灯点灯装置では、ノーマル
モードチョーク6の近傍で、誘導コイル3の発生する高
周波電磁界の位相と、ノーマルモードチョーク6の発生
する高周波電磁界の位相とが略同位相になっているの
で、誘導コイル3の発生する磁束を、ノーマルモードチ
ョーク6のコイル部に効率良く重畳させることができ
る。ノーマルモードチョーク6では、コイル部に磁束が
鎖交することにより発生した起電力によって、高周波電
源回路2から誘導コイル3へ伝わるノイズ成分がノーマ
ルモードチョーク6を通過するのを阻止しているのであ
るが、上述のように誘導コイル3の発生する磁束がノー
マルモードチョーク6のコイル部に重畳することによっ
て、ノーマルモードチョーク6に発生する起電力が増加
し、ノイズ成分の低減効果をさらに高めることができ
る。尚、重点的に低減させたい周波数成分に対して、誘
導コイル3に発生する磁束をノーマルモードチョーク6
のコイル部に重畳させるようにすれば、より大きな効果
を得ることができる。
【0046】尚、上述した実施形態3、5及び6の無電
極放電灯点灯装置において、本実施形態と同様に、ノー
マルモードチョーク6の近傍で、誘導コイル3の発生す
る高周波電磁界の位相と、ノーマルモードチョーク6の
発生する高周波電磁界の位相とが略同位相になるような
位置に、ノーマルモードチョーク6を実装しても良く、
上述と同様の効果を得ることができる。
【0047】(実施形態8)図9に本実施形態の無電極
放電灯点灯装置の概略構成図を示す。本実施形態では、
実施形態1の無電極放電灯点灯装置において、コモンモ
ードチョーク5としてトロイダル型のコア5aを有する
チョークを用いており、コモンモードチョーク5は、コ
ア5aの回路基板4上への投影面積が最小となるよう
に、コア5aの周面を回路基板4と対向させるようにし
て配設されている。尚、コモンモードチョーク5以外の
構成は実施形態1の無電極放電灯点灯装置と同様である
ので、同一の構成要素には同一の符号を付してその説明
を省略する。
【0048】本実施形態では、コモンモードチョーク5
に、トロイダル型のコア5aを有するチョークを用いて
いるので、コア5aに巻回されたコイル部の中心軸が直
線状になっておらず、外部の電磁界によってコア5aに
磁束が発生した場合、コモンモードチョーク5に誘導起
電力が発生しやすくなっている。ここで、コモンモード
チョーク5は、コア5aの周面が回路基板4と対向する
ようにして回路基板4上に配置されているため、コア5
aの回路基板4上への投影面積を最小にすることがで
き、誘導コイル3の発生する磁束によってコア5aに発
生する磁束を少なくできるから、誘導コイル3の発生す
る高周波電磁界によってコモンモードチョーク5に誘導
起電力が発生し、コモンモードチョーク5のノイズ低減
効果が低下するのを防止できる。
【0049】尚、上述した実施形態3の無電極放電灯点
灯装置において、本実施形態と同様に、コモンモードチ
ョーク5としてトロイダル型のコア5aを有するチョー
クを用い、コア5aの回路基板4上への投影面積が最小
となるように、コア5aの周面を回路基板4と対向させ
るようにしてコモンモードチョーク5を回路基板4に実
装しても良く、上述と同様の効果を得ることができる。
【0050】(実施形態9)本実施形態の無電極放電灯
点灯装置の回路図を図10に示す。本実施形態では、実
施形態1の無電極放電灯点灯装置において、高周波電源
回路2と誘導コイル3とのインピーダンスを整合するマ
ッチング回路7を設けている。マッチング回路7は、上
述したコモンモードチョーク5とコンデンサ8,9とで
構成されており、マッチング回路7の回路素子は回路基
板4に実装されている。尚、マッチング回路7以外の構
成は実施形態1の無電極放電灯点灯装置と同様であるの
で、同一の構成要素には同一の符号を付して、その説明
を省略している。
【0051】本回路では、誘導コイル3から放出される
ノイズを低減するために設けたコモンモードチョーク5
を、マッチング回路7の回路部品に兼用しているので、
全体として回路素子の数を少なくでき、コストダウンを
図ることができる。
【0052】尚、実施形態3、4、6及び8の無電極放
電灯点灯装置においても、本実施形態と同様、マッチン
グ回路7を設け、コモンモードチョーク5をマッチング
回路7の回路部品に兼用するようにしても良いことは言
うまでもない。
【0053】(実施形態10)本実施形態の無電極放電
灯点灯装置の回路図を図11に示す。本実施形態では、
実施形態2の無電極放電灯点灯装置において、高周波電
源回路2と誘導コイル3とのインピーダンスを整合する
マッチング回路7を設けている。マッチング回路7は、
上述したノーマルモードチョーク6とコンデンサ10,
11とで構成され、ノーマルモードチョーク6及びコン
デンサ10,11は回路基板4上に実装されている。
尚、マッチング回路7以外の構成は実施形態2の無電極
放電灯点灯装置と同様であるので、同一の構成要素には
同一の符号を付して、その説明を省略している。
【0054】本回路では、誘導コイル3から放出される
ノイズを低減するために設けたノーマルモードチョーク
6を、マッチング回路7の回路部品に兼用しているの
で、全体として回路素子の数を少なくでき、コストダウ
ンを図ることができる。
【0055】尚、実施形態3、5、6及び7の無電極放
電灯点灯装置においても、本実施形態と同様、マッチン
グ回路7を設け、ノーマルモードチョーク6をマッチン
グ回路7の回路部品に兼用するようにしても良いことは
言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】上述のように、請求項1の発明は、透光
性材料から形成されたバルブ内に放電ガスを封入した無
電極放電灯と、無電極放電灯に高周波電力を供給する高
周波電源回路と、無電極放電灯に近接配置され、高周波
電源回路の高周波出力が供給され、無電極放電灯に高周
波電磁界を発生させる誘導コイルと、高周波電源回路と
誘導コイルとの間に電気的に接続されたコモンモードチ
ョークと、誘導コイルの中心軸と略直交する面内に配置
され、コモンモードチョークが実装された回路基板とを
備え、コモンモードチョークは、回路基板において誘導
コイルに発生する磁束が均一になり、誘導コイルに発生
する磁束によってコモンモードチョークのコア内に発生
する磁束が互いに打ち消し合うような位置に配置された
ことを特徴とし、コモンモードチョークでは、高周波電
源回路から誘導コイルへ流れる電流と、誘導コイルから
高周波電源回路に戻ってくる電流とを同じにすること
で、誘導コイルからコモンモードノイズが空間へ放出さ
れるのを防止しているため、誘導コイルに発生する磁束
によってコモンモードチョークに起電力が発生すると、
コモンモードチョークによるノイズ低減効果が低下する
虞があるが、コモンモードチョークを、回路基板におい
て誘導コイルに発生する磁束が均一になり、誘導コイル
に発生する磁束によってコモンモードチョークのコア内
に発生する磁束が互いに打ち消し合うような位置に配置
しているので、誘導コイルに発生する磁束がコモンモー
ドチョークのコアに加わったとしても、コア内部で磁束
が互いに打ち消し合い、結果的にコア内には磁束が発生
していない状態となり、コモンモードチョークに誘導起
電力が発生することはなく、コモンモードチョークによ
るノイズ低減効果が低下するのを防止できるという効果
がある。
【0057】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、コモンモードチョークは、回路基板において、回路
基板の端部とコモンモードチョークとの間の距離より
も、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点とコモ
ンモードチョークとの間の距離の方が短くなる位置に配
置されたことを特徴とし、請求項1の発明と同様の効果
を奏する。
【0058】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、コモンモードチョークの少なくとも一部は、誘導コ
イルの中心軸が回路基板と交差する点に位置することを
特徴とし、コモンモードチョークは、回路基板において
誘導コイルに発生する磁束が最も均一になる位置に配置
されているので、請求項1の発明と同様に、コモンモー
ドチョークのコア全体に磁束を均一に加えることがで
き、コア全体として磁束が打ち消し合うので、コモンモ
ードチョークに誘導起電力が発生することはなく、コモ
ンモードチョークによるノイズ低減効果が低下するのを
防止できるという効果がある。
【0059】請求項4の発明は、透光性材料から形成さ
れたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、無
電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路と、
無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高周波
出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発生さ
せる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルとの間
に電気的に接続されたノーマルモードチョークと、誘導
コイルの中心軸と略直交する面内に配置され、ノーマル
モードチョークが実装された回路基板とを備え、回路基
板において誘導コイルに発生する磁束が不均一となる位
置にノーマルモードチョークが配置されたことを特徴と
し、ノーマルモードチョークは回路基板において誘導コ
イルに発生する磁束が不均一となる位置に配置されてい
るので、ノーマルモードチョークのコア内に磁束が発生
し、ノーマルモードチョークに起電力が発生するので、
この起電力により高周波電源回路から誘導コイルへノイ
ズ電流が流れるのを防止できるという効果がある。
【0060】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、ノーマルモードチョークは、回路基板において、回
路基板の端部とノーマルモードチョークとの間の距離よ
りも、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点とノ
ーマルモードチョークとの間の距離の方が長くなる位置
に配置されたことを特徴とし、請求項4の発明と同様の
効果を奏する。
【0061】請求項6の発明は、透光性材料から形成さ
れたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、無
電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路と、
無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高周波
出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発生さ
せる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルとの間
に電気的に夫々接続されたコモンモードチョーク及びノ
ーマルモードチョークと、誘導コイルの中心軸と略直交
する面内に配置され、コモンモードチョーク及びノーマ
ルモードチョークが実装された回路基板とを備え、回路
基板において誘導コイルに発生する磁束が均一になり、
誘導コイルに発生する磁束によってコモンモードチョー
クのコア内に発生する磁束が互いに打ち消し合うような
位置にコモンモードチョークが配置され、回路基板にお
いて誘導コイルに発生する磁束が不均一となる位置にノ
ーマルモードチョークが配置されたことを特徴とし、コ
モンモードチョークでは、高周波電源回路から誘導コイ
ルへ流れる電流と、誘導コイルから高周波電源回路に戻
ってくる電流とを同じにすることで、誘導コイルからコ
モンモードノイズが空間へ放出されるのを防止している
ため、誘導コイルに発生する磁束によってコモンモード
チョークに起電力が発生すると、コモンモードチョーク
によるノイズ低減効果が低下する虞があるが、コモンモ
ードチョークを、回路基板において誘導コイルに発生す
る磁束が均一になり、誘導コイルに発生する磁束によっ
てコモンモードチョークのコア内に発生する磁束が互い
に打ち消し合うような位置に配置しているので、誘導コ
イルに発生する磁束がコモンモードチョークのコアに加
わったとしても、コア内部で磁束が互いに打ち消し合
い、結果的にコア内には磁束が発生していない状態とな
り、コモンモードチョークに誘導起電力が発生すること
はなく、コモンモードチョークによるノイズ低減効果が
低下するのを防止できるという効果がある。
【0062】しかも、ノーマルモードチョークは回路基
板において誘導コイルに発生する磁束が不均一となる位
置に配置されているので、ノーマルモードチョークのコ
ア内に磁束が発生し、ノーマルモードチョークに起電力
が発生するので、この起電力により高周波電源回路から
誘導コイルへノイズ電流が流れるのを防止できるという
効果もある。
【0063】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、コモンモードチョークは、回路基板において、回路
基板の端部とコモンモードチョークとの間の距離より
も、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点とコモ
ンモードチョークとの間の距離の方が短くなる位置に配
置されると共に、ノーマルモードチョークは、回路基板
において、回路基板の端部とノーマルモードチョークと
の間の距離よりも、誘導コイルの中心軸が回路基板と交
差する点とノーマルモードチョークとの間の距離の方が
長くなる位置に配置されたことを特徴とし、請求項6の
発明と同様の効果を奏する。
【0064】請求項8の発明は、透光性材料から形成さ
れたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、無
電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路と、
無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高周波
出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発生さ
せる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルとの間
に電気的に接続されたコモンモードチョークと、コモン
モードチョークが実装された回路基板とを備え、コモン
モードチョークは、コモンモードチョークのコイル部の
中心軸が誘導コイルのコイル部の中心軸と略直交するよ
うにして回路基板に配置されたことを特徴とし、コモン
モードチョークでは、高周波電源回路から誘導コイルへ
流れる電流と、誘導コイルから高周波電源回路に戻って
くる電流とを同じにすることで、誘導コイルからコモン
モードノイズが空間へ放出されるのを防止しているた
め、誘導コイルに発生する磁束によってコモンモードチ
ョークに起電力が発生すると、コモンモードチョークに
よるノイズ低減効果が低下する虞があるが、コモンモー
ドチョークのコイル部の中心軸は誘導コイルのコイル部
の中心軸と略直交しているので、誘導コイルに発生した
磁束は、コモンモードチョークのコイル部に対してその
中心軸と略直交する方向から加わるため、誘導コイルに
磁束が発生したとしても、コモンモードチョークに起電
力が発生することはなく、コモンモードチョークによる
ノイズ低減効果が低下するのを防止できるという効果が
ある。
【0065】請求項9の発明は、ガラスバルブ内に放電
ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周波
電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近接
配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、無
電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、
高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気的に接続され
たノーマルモードチョークと、ノーマルモードチョーク
が実装された回路基板とを備え、ノーマルモードチョー
クは、ノーマルモードチョークのコイル部の中心軸が誘
導コイルのコイル部の中心軸と略平行になるようにして
回路基板に配置されたことを特徴とし、ノーマルモード
チョークのコイル部の中心軸は誘導コイルのコイル部の
中心軸と略平行になっているので、誘導コイルに発生し
た磁束は、ノーマルモードチョークのコイル部に対して
その中心軸と略平行な方向から鎖交するため、誘導コイ
ルに磁束が発生すると、ノーマルモードチョークに起電
力が発生し、この起電力により高周波電源回路から誘導
コイルへノイズ電流が流れるのを防止できるという効果
がある。
【0066】請求項10の発明は、透光性材料から形成
されたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、
無電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路
と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高
周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発
生させる誘導コイルと、高周波電源回路と誘導コイルと
の間に電気的に夫々接続されたコモンモードチョーク及
びノーマルモードチョークと、コモンモードチョーク及
びノーマルモードチョークが実装された回路基板とを備
え、コモンモードチョークは、コモンモードチョークの
コイル部の中心軸が誘導コイルのコイル部の中心軸と略
直交するようにして回路基板に配置され、ノーマルモー
ドチョークは、ノーマルモードチョークのコイル部の中
心軸が、誘導コイルのコイル部の中心軸と略平行にな
り、且つ、コモンモードチョークのコイル部の中心軸と
交差しないような回路基板の位置に配置されたことを特
徴とし、コモンモードチョークでは、高周波電源回路か
ら誘導コイルへ流れる電流と、誘導コイルから高周波電
源回路に戻ってくる電流とを同じにすることで、誘導コ
イルからコモンモードノイズが空間へ放出されるのを防
止しているため、誘導コイルに発生する磁束によってコ
モンモードチョークに起電力が発生すると、コモンモー
ドチョークによるノイズ低減効果が低下する虞がある
が、コモンモードチョークのコイル部の中心軸は誘導コ
イルのコイル部の中心軸と略直交しているので、誘導コ
イルに発生した磁束は、コモンモードチョークのコイル
部に対してその中心軸と略直交する方向から加わるた
め、誘導コイルに磁束が発生したとしても、コモンモー
ドチョークに起電力が発生することはなく、コモンモー
ドチョークによるノイズ低減効果が低下するのを防止で
きるという効果がある。
【0067】しかも、ノーマルモードチョークのコイル
部の中心軸は誘導コイルのコイル部の中心軸と略平行に
なっているので、誘導コイルに発生した磁束は、ノーマ
ルモードチョークのコイル部に対してその中心軸と略平
行な方向から鎖交するため、誘導コイルに磁束が発生す
ると、ノーマルモードチョークに起電力が発生し、この
起電力により高周波電源回路から誘導コイルへノイズ電
流が流れるのを防止でき、且つ、ノーマルモードチョー
クのコイル部の中心軸は、コモンモードチョークのコイ
ル部の中心軸と交差しないように配置されているので、
ノーマルモードチョークに発生する磁束がコモンモード
チョークのコイル部に鎖交して、コモンモードチョーク
に影響を与えるのを防止できるという効果もある。
【0068】請求項11の発明は、請求項4、5、6、
7、9及び10の発明において、ノーマルモードチョー
クの近傍で、誘導コイルの発生する高周波電磁界の位相
とノーマルモードチョークの発生する高周波電磁界の位
相とを略同位相にしたことを特徴とし、誘導コイルの発
生する磁界によってノーマルモードチョークに発生する
起電力が、高周波電源回路から誘導コイルに流れるノイ
ズ電流によってノーマルモードチョークに発生する起電
力を高める方向に加算されるように、誘導コイルの発生
する磁界を作用させることができ、ノーマルモードチョ
ークによるノイズ低減効果を高めることができるという
効果がある。
【0069】請求項12の発明は、請求項1、2、3、
6及び7の発明において、回路基板は誘導コイルの中心
軸と略直交する面内に配置され、コモンモードチョーク
はトロイダル型のコアを有し、コモンモードチョーク
は、前記コアの周面を回路基板と対向させるようにして
回路基板に配置されたことを特徴とし、コモンモードチ
ョークは、コアの周面を回路基板と対向するようにして
回路基板に配置されているため、コアの回路基板上への
投影面積を最小にすることができ、誘導コイルに発生す
る磁束によってコアに発生する磁束を少なくできるか
ら、誘導コイルの発生する高周波電磁界によってコモン
モードチョークに起電力が発生し、コモンモードチョー
クのノイズ低減効果が低下するのを防止できるという効
果がある。
【0070】請求項13の発明は、請求項1、2、3、
6、7、8、10及び12の発明において、高周波電源
回路と誘導コイルとの間のインピーダンスを整合するマ
ッチング回路を有し、上記コモンモードチョークはマッ
チング回路の構成素子であることを特徴とし、ノイズを
低減するために設けたコモンモードチョークを、マッチ
ング回路の構成素子に兼用しているので、マッチング回
路の構成素子の数を減らすことができ、コストダウンを
図ることができるという効果がある。
【0071】請求項14の発明は、請求項4、5、6、
7、9、10及び11の発明において、高周波電源回路
と誘導コイルとの間のインピーダンスを整合するマッチ
ング回路を有し、上記ノーマルモードチョークはマッチ
ング回路の構成素子であることを特徴とし、ノイズを低
減するために設けたノーマルモードチョークを、マッチ
ング回路の構成素子に兼用しているので、マッチング回
路の構成素子の数を減らすことができ、コストダウンを
図ることができるという効果がある。
【0072】請求項15の発明は、透光性材料から形成
されたバルブ内に放電ガスを封入した無電極放電灯と、
無電極放電灯に高周波電力を供給する高周波電源回路
と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電源回路の高
周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波電磁界を発
生させる誘導コイルと、少なくともコモンモードチョー
クを含み高周波電源回路と誘導コイルとの間のインピー
ダンスを整合するマッチング回路と、誘導コイルの中心
軸と略直交する面内に配置され、少なくとも前記コモン
モードチョークが実装された回路基板とを備え、コモン
モードチョークは、回路基板において誘導コイルに発生
する磁束が均一になり、誘導コイルに発生する磁束によ
ってコモンモードチョークのコア内に発生する磁束が互
いに打ち消し合うような位置であって、且つ、回路基板
の端部とコモンモードチョークとの間の距離よりも、誘
導コイルの中心軸が回路基板と交差する点とコモンモー
ドチョークとの間の距離の方が短くなる部位に配置され
たことを特徴とし、コモンモードチョークでは、高周波
電源回路から誘導コイルへ流れる電流と、誘導コイルか
ら高周波電源回路に戻ってくる電流とを同じにすること
で、誘導コイルからコモンモードノイズが空間へ放出さ
れるのを防止しているため、誘導コイルに発生する磁束
によってコモンモードチョークに起電力が発生すると、
コモンモードチョークによるノイズ低減効果が低下する
虞があるが、コモンモードチョークを、回路基板におい
て誘導コイルに発生する磁束が均一になり、誘導コイル
に発生する磁束によってコモンモードチョークのコア内
に発生する磁束が互いに打ち消し合うような位置に配置
しているので、誘導コイルに発生する磁束がコモンモー
ドチョークのコアに加わったとしても、コア内部で磁束
が互いに打ち消し合い、結果的にコア内には磁束が発生
していない状態となり、コモンモードチョークに誘導起
電力が発生することはなく、コモンモードチョークによ
るノイズ低減効果が低下するのを防止できるという効果
がある。しかもノイズを低減するために設けたコモンモ
ードチョークを、マッチング回路の構成素子に兼用して
いるので、マッチング回路の構成素子の数を減らすこと
ができ、コストダウンを図ることができるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の無電極放電灯点灯装置を示し、
(a)は概略構成図、(b)は回路基板の部品配置図で
ある。
【図2】同上の別の無電極放電灯点灯装置を示し、
(a)は概略構成図、(b)は回路基板の部品配置図で
ある。
【図3】実施形態2の無電極放電灯点灯装置を示し、
(a)は概略構成図、(b)は回路基板の部品配置図で
ある。
【図4】実施形態3の無電極放電灯点灯装置を示し、
(a)は概略構成図、(b)は回路基板の部品配置図で
ある。
【図5】実施形態4の無電極放電灯点灯装置を示し、
(a)は概略構成図、(b)は同上に用いるコモンモー
ドチョークの外観斜視図である。
【図6】実施形態5の無電極放電灯点灯装置の概略構成
図である。
【図7】実施形態6の無電極放電灯点灯装置の概略構成
図である。
【図8】実施形態7の無電極放電灯点灯装置の概略構成
図である。
【図9】実施形態8の無電極放電灯点灯装置の概略構成
図である。
【図10】実施形態9の無電極放電灯点灯装置の回路図
である。
【図11】実施形態10の無電極放電灯点灯装置の回路
図である。
【図12】従来の無電極放電灯点灯装置の回路図であ
る。
【図13】従来の別の無電極放電灯点灯装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 無電極放電灯 2 高周波電源回路 3 誘導コイル 4 回路基板 5 コモンモードチョーク D1,D2 距離 L1 中心軸 P1 点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牧村 紳司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 増本 進吾 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA16 FA05 GB01 5C039 NN02 NN04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性材料から形成されたバルブ内に放電
    ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周波
    電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近接
    配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、無
    電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、
    高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気的に接続され
    たコモンモードチョークと、誘導コイルの中心軸と略直
    交する面内に配置され、コモンモードチョークが実装さ
    れた回路基板とを備え、コモンモードチョークは、回路
    基板において誘導コイルに発生する磁束が均一になり、
    誘導コイルに発生する磁束によってコモンモードチョー
    クのコア内に発生する磁束が互いに打ち消し合うような
    位置に配置されたことを特徴とする無電極放電灯点灯装
    置。
  2. 【請求項2】コモンモードチョークは、回路基板におい
    て、回路基板の端部とコモンモードチョークとの間の距
    離よりも、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点
    とコモンモードチョークとの間の距離の方が短くなる位
    置に配置されたことを特徴とする請求項1記載の無電極
    放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】コモンモードチョークの少なくとも一部
    は、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点に位置
    することを特徴とする請求項2記載の無電極放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】透光性材料から形成されたバルブ内に放電
    ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周波
    電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近接
    配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、無
    電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、
    高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気的に接続され
    たノーマルモードチョークと、誘導コイルの中心軸と略
    直交する面内に配置され、ノーマルモードチョークが実
    装された回路基板とを備え、回路基板において誘導コイ
    ルに発生する磁束が不均一となる位置にノーマルモード
    チョークが配置されたことを特徴とする無電極放電灯点
    灯装置。
  5. 【請求項5】ノーマルモードチョークは、回路基板にお
    いて、回路基板の端部とノーマルモードチョークとの間
    の距離よりも、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差す
    る点とノーマルモードチョークとの間の距離の方が長く
    なる位置に配置されたことを特徴とする請求項4記載の
    無電極放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】透光性材料から形成されたバルブ内に放電
    ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周波
    電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近接
    配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、無
    電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、
    高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気的に夫々接続
    されたコモンモードチョーク及びノーマルモードチョー
    クと、誘導コイルの中心軸と略直交する面内に配置さ
    れ、コモンモードチョーク及びノーマルモードチョーク
    が実装された回路基板とを備え、回路基板において誘導
    コイルに発生する磁束が均一になり、誘導コイルに発生
    する磁束によってコモンモードチョークのコア内に発生
    する磁束が互いに打ち消し合うような位置にコモンモー
    ドチョークが配置され、回路基板において誘導コイルに
    発生する磁束が不均一となる位置にノーマルモードチョ
    ークが配置されたことを特徴とする無電極放電灯点灯装
    置。
  7. 【請求項7】コモンモードチョークは、回路基板におい
    て、回路基板の端部とコモンモードチョークとの間の距
    離よりも、誘導コイルの中心軸が回路基板と交差する点
    とコモンモードチョークとの間の距離の方が短くなる位
    置に配置されると共に、ノーマルモードチョークは、回
    路基板において、回路基板の端部とノーマルモードチョ
    ークとの間の距離よりも、誘導コイルの中心軸が回路基
    板と交差する点とノーマルモードチョークとの間の距離
    の方が長くなる位置に配置されたことを特徴とする請求
    項6記載の無電極放電灯点灯装置。
  8. 【請求項8】透光性材料から形成されたバルブ内に放電
    ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周波
    電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近接
    配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、無
    電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイルと、
    高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気的に接続され
    たコモンモードチョークと、コモンモードチョークが実
    装された回路基板とを備え、コモンモードチョークは、
    コモンモードチョークのコイル部の中心軸が誘導コイル
    のコイル部の中心軸と略直交するようにして回路基板に
    配置されたことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  9. 【請求項9】ガラスバルブ内に放電ガスを封入した無電
    極放電灯と、無電極放電灯に高周波電力を供給する高周
    波電源回路と、無電極放電灯に近接配置され、高周波電
    源回路の高周波出力が供給され、無電極放電灯に高周波
    電磁界を発生させる誘導コイルと、高周波電源回路と誘
    導コイルとの間に電気的に接続されたノーマルモードチ
    ョークと、ノーマルモードチョークが実装された回路基
    板とを備え、ノーマルモードチョークは、ノーマルモー
    ドチョークのコイル部の中心軸が誘導コイルのコイル部
    の中心軸と略平行になるようにして回路基板に配置され
    たことを特徴とする無電極放電灯点灯装置。
  10. 【請求項10】透光性材料から形成されたバルブ内に放
    電ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周
    波電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近
    接配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、
    無電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイル
    と、高周波電源回路と誘導コイルとの間に電気的に夫々
    接続されたコモンモードチョーク及びノーマルモードチ
    ョークと、コモンモードチョーク及びノーマルモードチ
    ョークが実装された回路基板とを備え、コモンモードチ
    ョークは、コモンモードチョークのコイル部の中心軸が
    誘導コイルのコイル部の中心軸と略直交するようにして
    回路基板に配置され、ノーマルモードチョークは、ノー
    マルモードチョークのコイル部の中心軸が、誘導コイル
    のコイル部の中心軸と略平行になり、且つ、コモンモー
    ドチョークのコイル部の中心軸と交差しないような回路
    基板の位置に配置されたことを特徴とする無電極放電灯
    点灯装置。
  11. 【請求項11】ノーマルモードチョークの近傍で、誘導
    コイルの発生する高周波電磁界の位相とノーマルモード
    チョークの発生する高周波電磁界の位相とを略同位相に
    したことを特徴とする請求項4、5、6、7、9及び1
    0記載の無電極放電灯点灯装置。
  12. 【請求項12】回路基板は誘導コイルの中心軸と略直交
    する面内に配置され、コモンモードチョークはトロイダ
    ル型のコアを有し、コモンモードチョークは、前記コア
    の周面を回路基板と対向させるようにして回路基板に配
    置されたことを特徴とする請求項1、2、3、6及び7
    記載の無電極放電灯点灯装置。
  13. 【請求項13】高周波電源回路と誘導コイルとの間のイ
    ンピーダンスを整合するマッチング回路を有し、上記コ
    モンモードチョークはマッチング回路の構成素子である
    ことを特徴とする請求項1、2、3、6、7、8、10
    及び12記載の無電極放電灯点灯装置。
  14. 【請求項14】高周波電源回路と誘導コイルとの間のイ
    ンピーダンスを整合するマッチング回路を有し、上記ノ
    ーマルモードチョークはマッチング回路の構成素子であ
    ることを特徴とする請求項4、5、6、7、9、10及
    び11記載の無電極放電灯点灯装置。
  15. 【請求項15】透光性材料から形成されたバルブ内に放
    電ガスを封入した無電極放電灯と、無電極放電灯に高周
    波電力を供給する高周波電源回路と、無電極放電灯に近
    接配置され、高周波電源回路の高周波出力が供給され、
    無電極放電灯に高周波電磁界を発生させる誘導コイル
    と、少なくともコモンモードチョークを含み高周波電源
    回路と誘導コイルとの間のインピーダンスを整合するマ
    ッチング回路と、誘導コイルの中心軸と略直交する面内
    に配置され、少なくとも前記コモンモードチョークが実
    装された回路基板とを備え、コモンモードチョークは、
    回路基板において誘導コイルに発生する磁束が均一にな
    り、誘導コイルに発生する磁束によってコモンモードチ
    ョークのコア内に発生する磁束が互いに打ち消し合うよ
    うな位置であって、且つ、回路基板の端部とコモンモー
    ドチョークとの間の距離よりも、誘導コイルの中心軸が
    回路基板と交差する点とコモンモードチョークとの間の
    距離の方が短くなる部位に配置されたことを特徴とする
    無電極放電灯点灯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004012224A1 (ja) * 2002-07-30 2004-02-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 電球形無電極蛍光ランプおよびその製造方法

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