JP2001141990A - 観察光学機器の合焦装置 - Google Patents
観察光学機器の合焦装置Info
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- JP2001141990A JP2001141990A JP2000264742A JP2000264742A JP2001141990A JP 2001141990 A JP2001141990 A JP 2001141990A JP 2000264742 A JP2000264742 A JP 2000264742A JP 2000264742 A JP2000264742 A JP 2000264742A JP 2001141990 A JP2001141990 A JP 2001141990A
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- optical system
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 天体望遠鏡等の観察光学機器において、熟練
を必要とせず容易に高い精度で合焦操作を行うことがで
きる自動合焦装置を得ること。 【構成】 光軸方向に駆動される観察光学機器に設けた
接眼部に、着脱可能な撮像装置と、合焦部材の電動合焦
機構を利用し、撮像装置によって得られる電気的な信号
に基づいて電動合焦機構を制御し、合焦部材を移動させ
て撮像素子を対物光学系の像形成位置に一致させる観察
光学機器の合焦装置。
を必要とせず容易に高い精度で合焦操作を行うことがで
きる自動合焦装置を得ること。 【構成】 光軸方向に駆動される観察光学機器に設けた
接眼部に、着脱可能な撮像装置と、合焦部材の電動合焦
機構を利用し、撮像装置によって得られる電気的な信号
に基づいて電動合焦機構を制御し、合焦部材を移動させ
て撮像素子を対物光学系の像形成位置に一致させる観察
光学機器の合焦装置。
Description
【0001】
【技術分野】本発明は、天体望遠鏡等の合焦装置に関す
る。
る。
【0002】
【従来技術及びその問題点】天体望遠鏡等の合焦機構と
して、合焦ハンドルを回転させ、ピニオンギアとラック
ギアの動作によって各種観測機器と対物レンズとの距離
を変化させて合焦操作を行うラックピニオン式合焦装置
が一般的に使用されている。このラックピニオン式合焦
装置は手動で合焦ハンドルを回転させて合焦操作を行う
ものであるため、合焦時に振動が観測機器に伝わって合
焦精度が低下するという問題がある。また一方で、この
ような合焦装置にモーターを組み合わせ、電動にて合焦
操作を行う電動合焦装置が従来から知られている。電動
合焦装置によれば、手動操作のように振動が発生しない
ため合焦精度が向上するという利点がある。
して、合焦ハンドルを回転させ、ピニオンギアとラック
ギアの動作によって各種観測機器と対物レンズとの距離
を変化させて合焦操作を行うラックピニオン式合焦装置
が一般的に使用されている。このラックピニオン式合焦
装置は手動で合焦ハンドルを回転させて合焦操作を行う
ものであるため、合焦時に振動が観測機器に伝わって合
焦精度が低下するという問題がある。また一方で、この
ような合焦装置にモーターを組み合わせ、電動にて合焦
操作を行う電動合焦装置が従来から知られている。電動
合焦装置によれば、手動操作のように振動が発生しない
ため合焦精度が向上するという利点がある。
【0003】しかし、従来の天体望遠鏡の合焦装置では
いずれも、合焦状態を肉眼で確認しながら合焦操作を行
うため、合焦精度を高めるには熟練を要する。また、暗
い天体が対象の場合、肉眼での合焦操作は不可能となっ
てしまう。
いずれも、合焦状態を肉眼で確認しながら合焦操作を行
うため、合焦精度を高めるには熟練を要する。また、暗
い天体が対象の場合、肉眼での合焦操作は不可能となっ
てしまう。
【0004】一方、最近では、天体望遠鏡によって形成
される像を記録する媒体として、撮像素子にCCDを使
用したCCDカメラが注目されており急速に普及しつつ
あるが、CCDカメラは高精細であり、暗い天体の細部
まで高精度に記録することができるため、明るい天体は
勿論、暗い天体であっても高精度に合焦操作を行うこと
が要求される。
される像を記録する媒体として、撮像素子にCCDを使
用したCCDカメラが注目されており急速に普及しつつ
あるが、CCDカメラは高精細であり、暗い天体の細部
まで高精度に記録することができるため、明るい天体は
勿論、暗い天体であっても高精度に合焦操作を行うこと
が要求される。
【0005】
【発明の目的】本発明は、天体望遠鏡等において、熟練
を必要とせず容易に高い精度で合焦操作を行うことがで
きる自動合焦装置を得ることを目的とする。
を必要とせず容易に高い精度で合焦操作を行うことがで
きる自動合焦装置を得ることを目的とする。
【0006】
【発明の概要】本発明は、観察光学機器の着脱可能な撮
像装置と、電動合焦機構を利用して、合焦動作を実行す
れば、高精度な合焦操作ができるという着眼に基づいて
なされたもので、観察光学機器の合焦部材を光軸方向に
移動させる電動合焦機構;観察光学機器に設けた接眼部
に、接眼レンズに代えて着脱可能で、観察光学機器の対
物光学系によって形成される像を再結像させて電気的な
信号に変換する撮像素子を有する撮像装置;及びこの撮
像装置と上記電動駆動機構とを制御するコントローラ;
を設け、このコントローラにより、撮像装置によって得
られる電気的な信号に基づいて電動合焦機構を制御し、
合焦部材を移動させて撮像素子を対物光学系の像形成位
置に一致させることを特徴としている。
像装置と、電動合焦機構を利用して、合焦動作を実行す
れば、高精度な合焦操作ができるという着眼に基づいて
なされたもので、観察光学機器の合焦部材を光軸方向に
移動させる電動合焦機構;観察光学機器に設けた接眼部
に、接眼レンズに代えて着脱可能で、観察光学機器の対
物光学系によって形成される像を再結像させて電気的な
信号に変換する撮像素子を有する撮像装置;及びこの撮
像装置と上記電動駆動機構とを制御するコントローラ;
を設け、このコントローラにより、撮像装置によって得
られる電気的な信号に基づいて電動合焦機構を制御し、
合焦部材を移動させて撮像素子を対物光学系の像形成位
置に一致させることを特徴としている。
【0007】本発明は別の態様によると、電動合焦機構
は、合焦部材として撮像装置全体と、撮像素子のうちの
少なくとも一つを光軸方向に移動させる構成とすること
ができる。
は、合焦部材として撮像装置全体と、撮像素子のうちの
少なくとも一つを光軸方向に移動させる構成とすること
ができる。
【0008】本発明はさらに別の態様によると、撮像装
置は、対物光学系によって形成される像を再結像させる
結像光学系を有し、電動合焦装置は、合焦部材として撮
像装置全体、結像光学系および、撮像素子のうちの少な
くとも一つを光軸方向に移動させる構成とすることがで
きる。
置は、対物光学系によって形成される像を再結像させる
結像光学系を有し、電動合焦装置は、合焦部材として撮
像装置全体、結像光学系および、撮像素子のうちの少な
くとも一つを光軸方向に移動させる構成とすることがで
きる。
【0009】電動合焦機構は、合焦部材と一体のラック
ギアと、このラックギアに噛合するピニオンギアと、こ
のピニオンギヤを駆動するモータとによって構成するこ
とができる。
ギアと、このラックギアに噛合するピニオンギアと、こ
のピニオンギヤを駆動するモータとによって構成するこ
とができる。
【0010】撮像素子はCCDとし、撮像装置は対物光
学系によって形成される像を撮像するCCDカメラを使
用することができる。
学系によって形成される像を撮像するCCDカメラを使
用することができる。
【0011】自動合焦するには、コントローラによっ
て、CCDによって得られる像のコントラストが最も高
くなるように、合焦機構駆動装置を制御して合焦操作を
行う構成とすることが好ましい。
て、CCDによって得られる像のコントラストが最も高
くなるように、合焦機構駆動装置を制御して合焦操作を
行う構成とすることが好ましい。
【0012】具体的には、コントローラによって、CC
Dの単位素子当たりの輝度が最も高い部分と、単位素子
当たりの輝度が最も低い部分との輝度差が最も大きくな
るように、合焦機構駆動装置を制御して合焦操作を行う
構成とすることが好ましい。
Dの単位素子当たりの輝度が最も高い部分と、単位素子
当たりの輝度が最も低い部分との輝度差が最も大きくな
るように、合焦機構駆動装置を制御して合焦操作を行う
構成とすることが好ましい。
【0013】本発明の自動合焦装置は、例えば天体望遠
鏡に適用することができる。
鏡に適用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1ないし図5に示す第一の実施
形態は、本発明を天体望遠鏡に適用した実施形態であ
る。この天体望遠鏡は、図2に示すように、対物レンズ
群を支持した固定鏡筒10と、この固定鏡筒10の後端
部に結合されている固定ハウジング20と、固定ハウジ
ング20に光軸方向に移動可能に支持された可動筒体3
0と、可動筒体30を駆動する手動及び電動を選択可能
な合焦機構40とを備えており、可動筒体30の後端部
には、接眼レンズ50が装着されている。天体望遠鏡で
は、物体距離によって固定鏡筒10に保持された対物レ
ンズ群による結像位置が変化し、その結像位置の像を接
眼レンズ50で観察するべく、可動筒体30を移動させ
る。つまり、可動筒体30は、合焦操作によって移動す
る合焦部材である。固定鏡筒10に保持される対物レン
ズ群は、色消しレンズによって構成される屈折式対物レ
ンズでも、反射鏡の組み合わせによって構成される反射
式対物レンズでもよい。
形態は、本発明を天体望遠鏡に適用した実施形態であ
る。この天体望遠鏡は、図2に示すように、対物レンズ
群を支持した固定鏡筒10と、この固定鏡筒10の後端
部に結合されている固定ハウジング20と、固定ハウジ
ング20に光軸方向に移動可能に支持された可動筒体3
0と、可動筒体30を駆動する手動及び電動を選択可能
な合焦機構40とを備えており、可動筒体30の後端部
には、接眼レンズ50が装着されている。天体望遠鏡で
は、物体距離によって固定鏡筒10に保持された対物レ
ンズ群による結像位置が変化し、その結像位置の像を接
眼レンズ50で観察するべく、可動筒体30を移動させ
る。つまり、可動筒体30は、合焦操作によって移動す
る合焦部材である。固定鏡筒10に保持される対物レン
ズ群は、色消しレンズによって構成される屈折式対物レ
ンズでも、反射鏡の組み合わせによって構成される反射
式対物レンズでもよい。
【0015】合焦機構40は、この可動筒体30を手動
及び電動で駆動するもので、可動筒体30の下部外面に
は、図3に示すように、光軸と平行な方向(図3の紙面
と垂直な方向)に向けてラック30aが固定されてい
る。一方、固定ハウジング20には、このラック30a
に噛み合うピニオン42を有する回転軸41が回転自在
に支持されており、この回転軸41の固定ハウジング2
0からの突出部にはそれぞれ、手動ハンドル43が固定
されている。従って、手動ハンドル43を回転させる
と、ラック30aとピニオン42によるラックピニオン
機構によって可動筒体30が光軸方向に移動する。
及び電動で駆動するもので、可動筒体30の下部外面に
は、図3に示すように、光軸と平行な方向(図3の紙面
と垂直な方向)に向けてラック30aが固定されてい
る。一方、固定ハウジング20には、このラック30a
に噛み合うピニオン42を有する回転軸41が回転自在
に支持されており、この回転軸41の固定ハウジング2
0からの突出部にはそれぞれ、手動ハンドル43が固定
されている。従って、手動ハンドル43を回転させる
と、ラック30aとピニオン42によるラックピニオン
機構によって可動筒体30が光軸方向に移動する。
【0016】合焦機構40は、固定ハウジング20に固
定された電動合焦ユニット44を備えている。電動合焦
ユニット44は、その内部に、モータ45と、このモー
タ45のピニオン46に噛み合う減速ギヤ列を有し、こ
の減速ギヤ列の最終ギヤ47は、ラック30aに噛み合
っている。従って、モータ45を正逆に駆動すると、同
じラックピニオン機構により、可動筒体30が光軸方向
に移動する。
定された電動合焦ユニット44を備えている。電動合焦
ユニット44は、その内部に、モータ45と、このモー
タ45のピニオン46に噛み合う減速ギヤ列を有し、こ
の減速ギヤ列の最終ギヤ47は、ラック30aに噛み合
っている。従って、モータ45を正逆に駆動すると、同
じラックピニオン機構により、可動筒体30が光軸方向
に移動する。
【0017】図1は、接眼レンズ50に代えて、可動筒
体30の後端部にCCDカメラユニット60を装着した
状態を示している。CCDカメラユニット60は、撮像
素子(CCD)と、この撮像素子上に、固定鏡筒10の
対物レンズによって形成された像を再結像させる結像光
学系とを備えている。接眼レンズ50との違いは、接眼
レンズ50は眼視光学系であるのに対して、CCDカメ
ラユニット60は、結像光学系を備えている点にある。
CCDカメラユニット60を装着した状態で、可動筒体
30を光軸方向に移動させると、対物レンズ群による像
を正しく撮像素子の撮像面上に再結像させることができ
る。
体30の後端部にCCDカメラユニット60を装着した
状態を示している。CCDカメラユニット60は、撮像
素子(CCD)と、この撮像素子上に、固定鏡筒10の
対物レンズによって形成された像を再結像させる結像光
学系とを備えている。接眼レンズ50との違いは、接眼
レンズ50は眼視光学系であるのに対して、CCDカメ
ラユニット60は、結像光学系を備えている点にある。
CCDカメラユニット60を装着した状態で、可動筒体
30を光軸方向に移動させると、対物レンズ群による像
を正しく撮像素子の撮像面上に再結像させることができ
る。
【0018】コントローラ70の前面には、図4に示す
ように、コントローラ70の電源をON、OFFする電
源スイッチ71、電動合焦ユニット44を介して可動筒
体30を移動させて天体望遠鏡の合焦を行う合焦スイッ
チ72、合焦情報を表示するフォーカスインジケーター
73、CCDカメラユニット60を接続するCCDカメ
ラコネクタ74、電動合焦ユニット44を接続する合焦
ユニットコネクタ75が配設されている。
ように、コントローラ70の電源をON、OFFする電
源スイッチ71、電動合焦ユニット44を介して可動筒
体30を移動させて天体望遠鏡の合焦を行う合焦スイッ
チ72、合焦情報を表示するフォーカスインジケーター
73、CCDカメラユニット60を接続するCCDカメ
ラコネクタ74、電動合焦ユニット44を接続する合焦
ユニットコネクタ75が配設されている。
【0019】コントローラ70の合焦ユニットコネクタ
75には接続コード61を介して電動合焦ユニット44
が、またCCDカメラコネクタ74には接続コード62
を介してCCDカメラユニット60が電気的に接続可能
であり、コントローラ70はCCDカメラユニット60
及び電動合焦ユニット44と電気信号の授受を行う。
75には接続コード61を介して電動合焦ユニット44
が、またCCDカメラコネクタ74には接続コード62
を介してCCDカメラユニット60が電気的に接続可能
であり、コントローラ70はCCDカメラユニット60
及び電動合焦ユニット44と電気信号の授受を行う。
【0020】図5は、本発明を適用した自動合焦装置の
制御系を示すブロック図である。合焦スイッチ72がO
Nになると、コントローラ70はCCDカメラユニット
60を作動させ、得られた画像データのうち、単位素子
あたりの輝度が最も高い部分と、単位素子あたりの輝度
が最も低い部分との輝度差をコントラスト値として数値
化し、フォーカスインジケーター73に表示すると共
に、メモリ76に記憶させる。
制御系を示すブロック図である。合焦スイッチ72がO
Nになると、コントローラ70はCCDカメラユニット
60を作動させ、得られた画像データのうち、単位素子
あたりの輝度が最も高い部分と、単位素子あたりの輝度
が最も低い部分との輝度差をコントラスト値として数値
化し、フォーカスインジケーター73に表示すると共
に、メモリ76に記憶させる。
【0021】コントローラ70は、さらに電動合焦ユニ
ット44のモータ45を作動させ、可動筒体30の位
置、つまり可動筒体30に装着されているCCDカメラ
ユニット60を光軸方向に特定の距離だけ移動させた後
に再度CCDカメラユニット60を作動させてコントラ
スト値を求め、この新たに求めたコントラスト値をメモ
リ76上の値と比較する。こうして新たに求めた値が大
きければこちらをフォーカスインジケータに表示すると
共に、メモリ76に記憶させる。
ット44のモータ45を作動させ、可動筒体30の位
置、つまり可動筒体30に装着されているCCDカメラ
ユニット60を光軸方向に特定の距離だけ移動させた後
に再度CCDカメラユニット60を作動させてコントラ
スト値を求め、この新たに求めたコントラスト値をメモ
リ76上の値と比較する。こうして新たに求めた値が大
きければこちらをフォーカスインジケータに表示すると
共に、メモリ76に記憶させる。
【0022】一方、新たに求めたコントラスト値が小さ
ければ、コントローラ70は電動合焦ユニット44のモ
ータ45を先程とは逆に作動させ、可動筒体30(CC
Dカメラユニット60)の位置を特定の距離だけ逆に移
動させて再度コントラスト値を求め、メモリ76上の値
と比較する。これら一連の動作を繰り返し、可動筒体3
0(CCDカメラユニット60)を移動させる前後でコ
ントラスト値の差が予め設定されている特定の値以下に
なったとき、コントローラ70はモータ45を停止さ
せ、フォーカスインジケーター73に合焦完了であるこ
とを表示して合焦操作を完了させる。つまり、CCDカ
メラユニット60の撮像素子の位置が、対物レンズ群に
よる物体像の位置に合致した状態で合焦動作が終了す
る。
ければ、コントローラ70は電動合焦ユニット44のモ
ータ45を先程とは逆に作動させ、可動筒体30(CC
Dカメラユニット60)の位置を特定の距離だけ逆に移
動させて再度コントラスト値を求め、メモリ76上の値
と比較する。これら一連の動作を繰り返し、可動筒体3
0(CCDカメラユニット60)を移動させる前後でコ
ントラスト値の差が予め設定されている特定の値以下に
なったとき、コントローラ70はモータ45を停止さ
せ、フォーカスインジケーター73に合焦完了であるこ
とを表示して合焦操作を完了させる。つまり、CCDカ
メラユニット60の撮像素子の位置が、対物レンズ群に
よる物体像の位置に合致した状態で合焦動作が終了す
る。
【0023】このような合焦動作を実行するアルゴリズ
ムは、コントラスト法としてよく知られている。しか
し、本発明はコントローラ70がCCDカメラユニット
60によって得られた情報に基づいて、電動合焦ユニッ
ト44を作動させて合焦操作を行うことを特徴とするも
のであり、合焦動作のアルゴリズムは上記動作に限定さ
れない。
ムは、コントラスト法としてよく知られている。しか
し、本発明はコントローラ70がCCDカメラユニット
60によって得られた情報に基づいて、電動合焦ユニッ
ト44を作動させて合焦操作を行うことを特徴とするも
のであり、合焦動作のアルゴリズムは上記動作に限定さ
れない。
【0024】図6に第二の実施形態を示す。第一の実施
形態では、電動合焦ユニット44のモータ45を駆動さ
せることによりCCDカメラユニット60を取り付けた
可動筒体30を、光軸Aに沿って対物レンズ群に対して
進退移動させて合焦操作を行ったが、本実施形態では、
CCDカメラユニット60内のCCD65を光軸Aに沿
って対物レンズ群に対して進退移動させる電動合焦機構
としてのCCD移動機構66を設置した点が第一の実施
形態と異なる。またCCD移動機構66は電動合焦ユニ
ット44と同様の図示しないラックピニオン機構および
モータを有しており、モータを正逆に駆動すると、この
ラックピニオン機構によってCCD65が光軸方向に進
退移動する。この他の部分は、第一の実施形態と同様の
構成であり、同一の部材には同一符号を付して説明を省
略する。
形態では、電動合焦ユニット44のモータ45を駆動さ
せることによりCCDカメラユニット60を取り付けた
可動筒体30を、光軸Aに沿って対物レンズ群に対して
進退移動させて合焦操作を行ったが、本実施形態では、
CCDカメラユニット60内のCCD65を光軸Aに沿
って対物レンズ群に対して進退移動させる電動合焦機構
としてのCCD移動機構66を設置した点が第一の実施
形態と異なる。またCCD移動機構66は電動合焦ユニ
ット44と同様の図示しないラックピニオン機構および
モータを有しており、モータを正逆に駆動すると、この
ラックピニオン機構によってCCD65が光軸方向に進
退移動する。この他の部分は、第一の実施形態と同様の
構成であり、同一の部材には同一符号を付して説明を省
略する。
【0025】この装置によると第一の実施例で示した合
焦操作に加えて、CCD移動機構66によってCCD6
5を光軸Aに沿って対物レンズ群に対して進退移動させ
る合焦操作を行うことが可能となる。もちろん電動合焦
ユニット44とCCD移動機構66を協調させて合焦操
作を行うことも可能であり、この場合は電動合焦ユニッ
ト44で概略の合焦操作を行いCCD移動機構66で厳
密な合焦操作を行うのが好ましい。なお、CCD移動機
構66は電動合焦ユニット44と同様にコントローラ7
0によって制御されており、よってこれらの機構44、
66を協調させて行う合焦操作もコントローラ70によ
って制御されている。
焦操作に加えて、CCD移動機構66によってCCD6
5を光軸Aに沿って対物レンズ群に対して進退移動させ
る合焦操作を行うことが可能となる。もちろん電動合焦
ユニット44とCCD移動機構66を協調させて合焦操
作を行うことも可能であり、この場合は電動合焦ユニッ
ト44で概略の合焦操作を行いCCD移動機構66で厳
密な合焦操作を行うのが好ましい。なお、CCD移動機
構66は電動合焦ユニット44と同様にコントローラ7
0によって制御されており、よってこれらの機構44、
66を協調させて行う合焦操作もコントローラ70によ
って制御されている。
【0026】図7に第三の実施形態を示す。本実施形態
では、第二の実施形態に比して結像光学系63を光軸A
に沿って対物レンズに対して進退移動させる電動合焦機
構としての結像光学系移動機構64を設けた点が異な
る。また結像光学系移動機構64は電動合焦ユニット4
4と同様の図示しないラックピニオン機構およびモータ
を有しており、モータを正逆に駆動すると、このラック
ピニオン機構によって結像光学系63が光軸方向に進退
移動する。この他の部分は第一および第二の実施形態と
同様の構成であり、同一の部材には同一符号を付して説
明を省略する。
では、第二の実施形態に比して結像光学系63を光軸A
に沿って対物レンズに対して進退移動させる電動合焦機
構としての結像光学系移動機構64を設けた点が異な
る。また結像光学系移動機構64は電動合焦ユニット4
4と同様の図示しないラックピニオン機構およびモータ
を有しており、モータを正逆に駆動すると、このラック
ピニオン機構によって結像光学系63が光軸方向に進退
移動する。この他の部分は第一および第二の実施形態と
同様の構成であり、同一の部材には同一符号を付して説
明を省略する。
【0027】この装置によると第二の実施形態において
示した合焦操作に加えて結像光学系移動機構64によっ
て結像光学系63を光軸Aに沿って対物レンズ群に対し
て進退移動させる合焦操作を行うことが可能となる。す
なわち本実施形態においては、電動合焦ユニット44に
よる合焦操作、結像光学系移動機構64による合焦操作
および、CCD移動機構66による合焦操作をそれぞれ
単独で行うことが可能である。またCCDカメラユニッ
ト60内の機構64、66を協調させて合焦操作を行う
ことも可能である。もちろん電動合焦ユニット44によ
る合焦操作とCCDカメラユニット60内のこれらの機
構64,66とを協調させて合焦操作を行うことも可能
である。この場合、電動合焦ユニット44で概略の合焦
操作を行い、厳密な合焦操作は、CCDカメラユニット
60内のそれぞれの機構64、66によって行うことが
好ましい。なお、結像光学系移動機構64は電動合焦ユ
ニット44およびCCD移動機構66と同様にコントロ
ーラ70によって制御されており、よってこれらの機構
44、64、66を協調させて行う合焦操作もコントロ
ーラ70によって制御されている。
示した合焦操作に加えて結像光学系移動機構64によっ
て結像光学系63を光軸Aに沿って対物レンズ群に対し
て進退移動させる合焦操作を行うことが可能となる。す
なわち本実施形態においては、電動合焦ユニット44に
よる合焦操作、結像光学系移動機構64による合焦操作
および、CCD移動機構66による合焦操作をそれぞれ
単独で行うことが可能である。またCCDカメラユニッ
ト60内の機構64、66を協調させて合焦操作を行う
ことも可能である。もちろん電動合焦ユニット44によ
る合焦操作とCCDカメラユニット60内のこれらの機
構64,66とを協調させて合焦操作を行うことも可能
である。この場合、電動合焦ユニット44で概略の合焦
操作を行い、厳密な合焦操作は、CCDカメラユニット
60内のそれぞれの機構64、66によって行うことが
好ましい。なお、結像光学系移動機構64は電動合焦ユ
ニット44およびCCD移動機構66と同様にコントロ
ーラ70によって制御されており、よってこれらの機構
44、64、66を協調させて行う合焦操作もコントロ
ーラ70によって制御されている。
【0028】以上のように本発明の自動合焦装置によれ
ば、高精細なCCDを使用するため、肉眼では合焦が不
可能な暗い天体であっても、高精度な合焦が可能とな
る。さらに、天体を記録する媒体として、CCDではな
く銀塩フィルムを使用したい場合、CCDカメラユニッ
ト60、コントローラ70、電動合焦機構44、64、
66を使用した上述の自動合焦装置によって予め目的の
被写体に合焦させ、その後、CCDカメラユニット60
を外して、可動筒体30に銀塩フィルム用カメラを装着
すればよい。
ば、高精細なCCDを使用するため、肉眼では合焦が不
可能な暗い天体であっても、高精度な合焦が可能とな
る。さらに、天体を記録する媒体として、CCDではな
く銀塩フィルムを使用したい場合、CCDカメラユニッ
ト60、コントローラ70、電動合焦機構44、64、
66を使用した上述の自動合焦装置によって予め目的の
被写体に合焦させ、その後、CCDカメラユニット60
を外して、可動筒体30に銀塩フィルム用カメラを装着
すればよい。
【0029】本発明の自動合焦装置を天体望遠鏡に適用
して説明したが、本発明はこれに限定されず、スポッテ
ィングスコープ、顕微鏡等の他の観察光学機器にも適用
することができる。
して説明したが、本発明はこれに限定されず、スポッテ
ィングスコープ、顕微鏡等の他の観察光学機器にも適用
することができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、観察光学機器におい
て、熟練を必要とせず容易に高い精度で合焦操作を行う
ことのできる自動合焦装置を得ることができる。
て、熟練を必要とせず容易に高い精度で合焦操作を行う
ことのできる自動合焦装置を得ることができる。
【図1】本発明による観察光学機器の合焦装置を天体望
遠鏡に適用した実施形態を示す斜視図である。
遠鏡に適用した実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の撮像装置に代えて接眼レンズを取り付け
た状態の斜視図である。
た状態の斜視図である。
【図3】図1の天体望遠鏡の電動合焦機構部分の断面図
である。
である。
【図4】本発明による合焦装置のコントローラの一実施
形態を示す正面図である。
形態を示す正面図である。
【図5】図1の実施形態の制御系を概念的に示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図6】図1の実施形態に、撮像素子用の電動合焦機構
を備えた状態の側面図である。
を備えた状態の側面図である。
【図7】図6の実施形態に、結像光学系の電動合焦機構
を備えた状態の側面図である。
を備えた状態の側面図である。
10 固定鏡筒 20 固定ハウジング 30 可動筒体(合焦部材) 30a ラック 40 合焦機構 41 回転軸 42 ピニオン 43 手動ハンドル 44 電動合焦ユニット(電動合焦機構) 45 モータ 60 CCDカメラユニット 61 62 接続コード 63 結像光学系(合焦部材) 64 結像光学系移動機構(電動合焦機構) 65 CCD(合焦部材) 66 CCD移動機構(電動合焦機構) 70 コントローラ 71 電源スイッチ 72 合焦スイッチ 73 フォーカスインジケーター 74 CCDカメラコネクタ 75 合焦ユニットコネクタ 76 メモリ A 光軸
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/06 G02B 7/11 P G03B 13/36 G03B 3/00 A
Claims (8)
- 【請求項1】 観察光学機器の合焦部材を光軸方向に移
動させる電動合焦機構;上記観察光学機器に設けた接眼
部に、着脱可能で、該観察光学系の対物光学系によって
形成される像を再結像させて電気的な信号に変換する撮
像素子を有する撮像装置;及びこの撮像装置と上記電動
駆動機構とを制御するコントローラ;を有し、 上記コントローラは、上記撮像装置によって得られる電
気的な信号に基づいて上記電動合焦機構を制御し、上記
合焦部材を移動させて撮像素子を上記対物光学系の像形
成位置に一致させることを特徴とする観察光学機器の合
焦装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の合焦装置において、上記
電動合焦機構は、合焦部材として、撮像装置全体と、撮
像素子のうちの少なくとも一つを光軸方向に移動させる
観察光学機器の合焦装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の合焦装置において、上記
撮像装置は対物光学系によって形成される像を再結像さ
せる結像光学系を有し、上記電動合焦装置は、合焦部材
として撮像装置全体、結像光学系および、撮像素子のう
ちの少なくとも一つを光軸方向に移動させる観察光学機
器の合焦装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか一項記載の
合焦装置において、上記電動合焦機構は、合焦部材と一
体のラックギアと、このラックギアに噛合するピニオン
ギアと、このピニオンギヤを駆動するモータとを備えて
いる観察光学機器の合焦装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項記載の
合焦装置において、上記撮像素子はCCDであって、上
記撮像装置は上記対物光学系によって形成される像を撮
像するCCDカメラである観察光学機器の合焦装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の合焦装置において、上記
コントローラは、上記CCDによって得られる像のコン
トラストが最も高くなるように、上記電動合焦機構を介
して合焦部材を移動制御して合焦操作を行う観察光学機
器の合焦装置。 - 【請求項7】 請求項5または6記載の合焦装置におい
て、上記コントローラは、上記CCDの単位素子当たり
の輝度が最も高い部分と、単位素子当たりの輝度が最も
低い部分との輝度差が最も大きくなるように、上記電動
合焦機構を制御して合焦操作を行う観察光学機器の合焦
装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の
合焦装置おいて、上記観察光学機器は、天体望遠鏡であ
る観察光学機器の合焦装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000264742A JP2001141990A (ja) | 1999-09-01 | 2000-09-01 | 観察光学機器の合焦装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24716299 | 1999-09-01 | ||
JP11-247162 | 1999-09-01 | ||
JP2000264742A JP2001141990A (ja) | 1999-09-01 | 2000-09-01 | 観察光学機器の合焦装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001141990A true JP2001141990A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=26538088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000264742A Pending JP2001141990A (ja) | 1999-09-01 | 2000-09-01 | 観察光学機器の合焦装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001141990A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012220915A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Cosina Co Ltd | 電動式レンズ装置 |
GB2518353A (en) * | 2013-08-05 | 2015-03-25 | Graham John Williams | Gskyfocuser |
JP2015184614A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | リコーイメージング株式会社 | 自動焦点調節装置 |
-
2000
- 2000-09-01 JP JP2000264742A patent/JP2001141990A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012220915A (ja) * | 2011-04-14 | 2012-11-12 | Cosina Co Ltd | 電動式レンズ装置 |
GB2518353A (en) * | 2013-08-05 | 2015-03-25 | Graham John Williams | Gskyfocuser |
JP2015184614A (ja) * | 2014-03-26 | 2015-10-22 | リコーイメージング株式会社 | 自動焦点調節装置 |
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