JP2001141766A - 抵抗測定装置および抵抗測定方法 - Google Patents

抵抗測定装置および抵抗測定方法

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JP2001141766A
JP2001141766A JP32049999A JP32049999A JP2001141766A JP 2001141766 A JP2001141766 A JP 2001141766A JP 32049999 A JP32049999 A JP 32049999A JP 32049999 A JP32049999 A JP 32049999A JP 2001141766 A JP2001141766 A JP 2001141766A
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electrode terminals
contacts
current
resistor
resistance
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JP32049999A
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Katsuyoshi Kodera
克義 小寺
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Rohm Co Ltd
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抵抗値を精度良く測定するのみならず、電極
端子の形状不良を見落とすことなく検出でき、しかもば
らつきの少ない測定結果を得ることができるようにす
る。 【解決手段】 チップ抵抗器CRの両端に形成された一
対の電極端子E1,E2を通じて抵抗値を測定する抵抗
測定装置であって、両電極端子E1,E2のいずれか一
方から上部の抵抗体Rを通じて他方へと電流を流すため
に、各電極端子E1,E2の底部E1a,E2aに接し
た状態とされる第1および第2の電流用接触子10a,
10b,11a,11bと、これらの電流用接触子10
a,10b,11a,11bを通じて両電極端子E1,
E2間に電流が流れる際、抵抗体Rにより生ずる電位差
を計測するために、各電極端子E1,E2の上部E1
b,E2bに接した状態とされる第1および第2の電圧
用接触子20,21とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、チップ抵抗器の
抵抗値を測定するための抵抗測定装置、および抵抗測定
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】チップ抵抗器の製造過程では、外観検査
などとともにその抵抗値が測定され、測定結果として不
適当な抵抗値を示すものが不良品として排除されてい
る。そのための抵抗測定装置としては、図6に示すよう
なものがある。
【0003】図6に示す抵抗測定装置は、製造ラインL
から順次送られてくるチップ抵抗器CRを効率良く大量
に捌くために、断続的に回転する回転盤RDとその下位
に添う固定盤FDとを備えるとともに、これらの円周に
沿う所定箇所に抵抗測定部Mr,Mrと外観検査部Cf
とを設けたものである。チップ抵抗器CRは、上位の回
転盤RDの収容凹部RD1に収容された状態で固定盤F
Dの上に載せられる。そして、回転盤RDが一定の角度
ずつステップ状に回転することにより、収容凹部RD1
も一定の角度ずつ変位し、2箇所の抵抗測定部Mr,M
rに達した収容凹部RD1内のチップ抵抗器CRは、瞬
時に抵抗値が測定されるものとされている。さらに、チ
ップ抵抗器CRは、外観検査部Cfにおける外観検査な
どを経た後、最終的に良品とされたものが図示しない次
の工程へと移される。一方、抵抗測定部Mrにおける測
定結果や外観検査に基づいて不良品と判断された場合に
は、固定盤FDの所定箇所に開けられた排出口(図示省
略)から該当するチップ抵抗器CRが排除されている。
このような抵抗測定装置によれば、1分当たり千個以上
ものチップ抵抗器CRを捌くことが可能とされている。
なお、回転盤RDが回転する際、遠心力によって収容凹
部RD1からチップ抵抗器CRが飛び出さないように、
固定盤FDの外周には、回転盤RDの円周側面に近接し
つつほぼ全周を取り囲む壁状のガード部FD1が設けら
れている。
【0004】さらに、図7は、図6に示す抵抗測定部M
rの従来例を詳細に示した斜視図であり、この図に基づ
いて要部である抵抗測定部Mrについて説明すると、従
来の抵抗測定部Mrには、固定盤FDに開けられた貫通
孔(図示省略)を通じて上方に突き出る2つのスライド
部材100,110と、チップ抵抗器CRの上部側にお
ける電極端子E1,E2に対して図示しないバネなどを
介して弾性的に接する4つの接触子200a,200
b,210a,210bが設けられている。スライド部
材100,110は、チップ抵抗器CRを下方から押し
上げるためのものである。また、チップ抵抗器CRが押
し上げられた状態において、符号200a,200bで
示す2つの接触子は、チップ抵抗器CRにおける一方の
電極端子E1の上部に接した状態とされ、符号210
a,210bで示す2つの接触子は、他方の電極端子E
2の上部に接した状態とされる。これらの接触子200
a,200b,210a,210bは、抵抗測定用の探
針(プローブ)として用いられるものである。なお、チ
ップ抵抗器CRは、抵抗体Rが形成された上部側を上に
向けた姿勢で収容凹部RD1に収容される。
【0005】抵抗値を測定する際には、たとえば符号2
00a,210aで示す接触子を用いて一方の電極端子
E1から抵抗体Rを通じて他方の電極端子E2へと電流
が流され、この際、残る符号200b,210bで示す
接触子を用いて電極端子E1,E2間に生じた電位差が
計測される。電極端子E1,E2間の電流値と電位差
は、図示しない制御部において所定の演算処理に用いら
れ、その演算結果としてチップ抵抗器CRの抵抗値が算
出されている。こうして得られた抵抗値に基づいて、抵
抗測定装置においては、チップ抵抗器CRの良品、不良
品が効率的に峻別されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記図7に
示す従来の抵抗測定部Mrにおいては、プローブである
接触子200a,200b,210a,210bがチッ
プ抵抗器CRの上部側にしか設けられておらず、チップ
抵抗器CRにおける電極端子E1,E2の上部にしか電
流が流れない。つまり、抵抗値の測定対象となるチップ
抵抗器CRには、電極端子E1,E2が底部側まで形成
されずに正規の形状でないものも存在し、そのようなチ
ップ抵抗器CRは不良品とされるべきところ、電極端子
E1,E2の上部のみを接触子200a,200b,2
10a,210bの接触部位としたのでは、電気的には
正常として良品と判断されるおそれがあった。
【0007】このような問題に対処するには、図7に示
すものとは逆に、たとえば接触子200a,200b,
210a,210bを電極端子E1,E2の底部に接触
させた状態で抵抗値を測定すればよいが、このような測
定方法では、電極端子E1,E2自体の電気的抵抗が若
干ながらも測定結果に影響を及ぼすこととなり、精度良
く抵抗値を測定できないという問題を有していた。
【0008】さらに、図7に示す抵抗測定部Mrでは、
測定を行う際、上下動可能なスライド部材100,11
0と、同じく上下動可能な接触子200a,200b,
210a,210bとによってチップ抵抗器CRを挟み
持つ状態としている。ところが、チップ抵抗器CRは、
収容凹部RD1内において完全に位置決めされることな
く、ある程度水平方向にずれ動くことが許され、しか
も、各接触子200a,200b,210a,210b
が電極端子E1,E2に対して可動するため、接触子の
電極端子E1,E2に対する接触状態が安定せずに抵抗
値の測定結果にばらつきが生じるという問題もあった。
【0009】そこで、本願発明は、上記した事情のもと
で考え出されたものであって、抵抗値を精度良く測定す
るのみならず、電極端子の形状不良を見落とすことなく
検出することができ、しかもばらつきの少ない測定結果
を得ることができる抵抗測定装置、および抵抗測定方法
を提供することをその課題とする。
【0010】
【発明の開示】上記課題を解決するため、本願発明で
は、次の技術的手段を講じている。
【0011】すなわち、本願発明の第1の側面により提
供される抵抗測定装置は、上部に抵抗体を有するチップ
抵抗器を測定対象とし、そのチップ抵抗器の両端に形成
された一対の電極端子を通じて抵抗値を測定する抵抗測
定装置であって、上記両電極端子のいずれか一方から上
記抵抗体を通じて他方へと電流を流すために、各電極端
子の底部に接した状態とされる第1および第2の電流用
接触子と、上記第1および第2の電流用接触子を通じて
上記両電極端子間に電流が流れる際、上記抵抗体により
生ずる電位差を計測するために、各電極端子の上部に接
した状態とされる第1および第2の電圧用接触子とを有
することを特徴としている。
【0012】また、本願発明の第2の側面により提供さ
れる抵抗測定方法は、上部に抵抗体を有するチップ抵抗
器を測定対象とし、そのチップ抵抗器の両端に形成され
た一対の電極端子を通じて抵抗値を測定する抵抗測定方
法であって、上記両電極端子のいずれか一方の底部から
上記抵抗体を通じて他方の底部へと電流を流しつつ、こ
れらの両電極端子間において上記抵抗体により生ずる電
位差を各電極端子の上部から計測することを特徴として
いる。
【0013】上記技術的手段が講じられた第1の側面に
よる抵抗測定装置、または第2の側面による抵抗測定方
法によれば、電極端子が正常な形状の場合、第1および
第2の電流用接触子から両電極端子の底部を通じて電流
が流れることにより、第1および第2の電圧用接触子に
よって両電極端子間の電位差が計測され、これらの電流
値と電位差に基づいて抵抗値を算出することができる。
それに対し、チップ抵抗器の電極端子が底部側まで形成
されずに正常な形状でない場合、第1あるいは第2の電
流用接触子が電極端子に接しない状態となり、両電極端
子間に電流が流れることなく電位差も生じないので、電
気的な測定結果から電極端子の形状が不自然であるとし
て確実に不良品を検出することができる。また、第1お
よび第2の電圧用接触子は、抵抗体が形成された電極端
子の上部側に接した状態とされるので、電極端子自体が
有する電気的抵抗を測定結果においてほとんど無視する
ことができ、精度良く抵抗値を測定することができる。
【0014】上記第1の側面にかかる抵抗測定装置の好
ましい実施の形態としては、上記第1および第2の電流
用接触子は、上記各電極端子の底部に対応しつつ、上記
チップ抵抗器全体を下方から押し上げるように上下動可
能とされ、上記第1および第2の電圧用接触子は、上記
各電極端子の上部に対応しつつ、その上部より所定の高
さ位置に固定されている構成とすることができる。
【0015】また、上記第2の側面にかかる抵抗測定方
法の好ましい実施の形態としては、上記両電極端子の底
部を通じて電流を流す際には、それらの底部にそれぞれ
接して上記チップ抵抗器全体を下方から押し上げるよう
に上下動可能とされた第1および第2の電流用接触子が
用いられるとともに、上記両電極端子間の電位差をそれ
らの上部から計測するには、各電極端子の上部より所定
の高さ位置に固定された第1および第2の電圧用接触子
が用いられる構成とすることができる。
【0016】このような構成によれば、第1および第2
の電流用接触子によって所定の高さまでチップ抵抗器全
体が押し上げられると、固定された第1および第2の電
圧用接触子が電極端子の上部に圧接した状態となり、各
接触子によってチップ抵抗器が確実に挟み持たれるの
で、各接触子と電極端子との安定した接触状態が保た
れ、抵抗値の測定結果としてばらつきを抑えることがで
きる。
【0017】さらに、上記第1の側面にかかる抵抗測定
装置の他の好ましい実施の形態としては、上記第1およ
び第2の電流用接触子のそれぞれは、上記各電極端子の
底部に接する尖端部を有した複数本からなり、上記第1
および第2の電圧用接触子のそれぞれは、上記各電極端
子の上部に面して接する平坦部を有している構成とする
ことができる。
【0018】このような構成によれば、少なくとも4本
の電流用接触子によってチップ抵抗器が上方に押し上げ
られ、各電極端子の上部が第1および第2の電圧用接触
子の平坦部に当接すると、各電流用接触子の尖端部が各
電極端子の底部に極めてわずかながらも食い込むので、
第1および第2の電流用接触子が電極端子に対して確実
に接触した状態で電流が流されるとともに、これらの電
流用接触子と電圧用接触子との間にチップ抵抗器を安定
した状態で瞬間的にも保持することができる。
【0019】本願発明のその他の特徴および利点につい
ては、以下に行う発明の実施の形態の説明から、より明
らかになるであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の好ましい実施の
形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0021】図1は、本願発明にかかる抵抗測定装置の
一実施形態として、その要部を示した要部斜視図、図2
は、図1のII−II線に沿う断面を示した断面図、図
3は、図1のIII−III線に沿う断面を示した断面
図である。なお、図1は、図6に平面的外観を示す抵抗
測定装置の抵抗測定部Mrを示したものであり、この図
6も参照して本願発明を説明する。
【0022】本願発明にかかる抵抗測定装置は、その外
観全体が従来例にかかる抵抗測定装置と同様であるが、
抵抗測定部Mrの内部構成が従来例と異なる。つまり、
本願発明の要部となる抵抗測定部Mrは、固定盤FDに
開けられた貫通孔FD2を通じて上方に突き出る第1の
電流用接触子10a,10bおよび第2の電流用接触子
11a,11bと、チップ抵抗器CRの上部より所定の
高さ位置に固定された第1の電圧用接触子20および第
2の電圧用接触子21とを有して概略構成されている。
なお、測定対象となるチップ抵抗器CRや、従来と同様
の構成とするところについては、先述した通りであるこ
とからその詳細な説明を省略する。
【0023】第1および第2の電流用接触子10a,1
0b,11a,11bは、チップ抵抗器CR全体を下方
から押し上げながら電極端子E1,E2間に電流を流す
ために、固定盤FDに開けられた貫通孔FD2を通じて
たとえばアクチュエータなどにより上下動するものであ
る。符号E1で示す電極端子の底部E1aには、第1の
電流用接触子10a,10bの尖端部10aa,10b
aが当接するのに対し、符号E2で示す電極端子の底部
E2aには、第2の電流用接触子11a,11bの尖端
部11aa,11baが当接する。これらの尖端部10
aa,10ba,11aa,11baは、電極端子E
1,E2との接触状態を安定させるために、鋭角に食い
込む形状とされている。また、第1および第2の電流用
接触子10a,10b,11a,11bは、図示しない
制御部と電気的に接続されており、これらの電流用接触
子10a,10b,11a,11bを通じて流れる電流
の値は、制御部において調整可能とされている。
【0024】つまり、第1および第2の電流用接触子1
0a,10b,11a,11bは、抵抗測定用の通電プ
ローブとして用いられ、たとえば第1の電流用接触子1
0a,10bを正極、第2の電流用接触子11a,11
bを負極とすると、符号E1で示す電極端子の底部E1
aから上部E1a、抵抗体R、符号E2で示す電極端子
の上部E2bから底部E2aという流路に沿って電流が
流れるのである。また、チップ抵抗器CRは、4本の電
流用接触子10a,10b,11a,11bによって支
えられることから、瞬間的にも安定した状態で上下動可
能とされている。
【0025】第1および第2の電圧用接触子20,21
は、チップ抵抗器CRが押し上げられた際、各電極端子
E1,E2の上部E1b,E2bに面して接触可能な平
坦部20a,20bを有しており、両電極端子E1,E
2間において抵抗体Rにより生ずる電位差を計測するた
めに設けられたものである。要するに、符号E1で示す
電極端子の上部E1bには、第1の電圧用接触子20の
平坦部20aが当接するのに対し、符号E2で示す電極
端子の上部E2aには、第2の電圧用接触子21の平坦
部21aが当接する。これにより、チップ抵抗器CR
は、両電極端子E1,E2が電圧用接触子20,21と
電流用接触子10a,10b,11a,11bとの間に
挟み込まれたかたちで安定的に保持される。また、第1
および第2の電圧用接触子20,21は、図示しない制
御部と電気的に接続されており、これらの電圧用接触子
20,21を通じて計測される電位差は、制御部におい
て抵抗値を算出するために用いられる。
【0026】つまり、第1および第2の電圧用接触子2
0,21は、抵抗測定用の検針プローブとして用いら
れ、たとえば第1および第2の電流用接触子10a,1
0b,11a,11bによって符号E1からE2の電極
端子に電流が流れる状態では、両電極端子E1,E2間
の抵抗体Rによって生ずる電位差が第1および第2の電
圧用接触子20,21を通じて計測されるのである。こ
の際、第1および第2の電圧用接触子20,21は、抵
抗体Rに最も近い電極端子E1,E2の上部E1b,E
2bに接した状態とされ、電極端子E1,E2のほんの
一部しか電位差の計測区間に存在しないことから、電極
端子E1,E2自体が有する電気的抵抗を測定結果にお
いてほとんど無視することができる。
【0027】次に、本願発明にかかる抵抗測定方法につ
いて、図面を参照して説明する。
【0028】図4は、上記抵抗測定部Mrにおける抵抗
測定方法を説明するために示した説明図であって、この
図に示すように、チップ抵抗器CRを収容した収容凹部
RD1が抵抗測定部Mrにおける所定の測定個所に一瞬
停止すると、第1および第2の電流用接触子10a,1
0b,11a,11bがチップ抵抗器CR全体を下方か
ら支えながら押し上げる。その際、たとえば図4に示す
ように、第1の電流用接触子10a,10bから第2の
電流用接触子11a,11bへと所定値の電流Iが流れ
ることにより、両電極端子E1,E2間の抵抗体Rに電
流Iが流れる。
【0029】そして、第1および第2の電圧用接触子2
0,21の平坦部20a,21aに電極端子E1,E2
の上部E1b,E2bが突き当たることにより、チップ
抵抗器CRは、これらの電流用接触子10a,10b,
11a,11bと電圧用接触子20,21との間にしっ
かりと挟み持たれた状態で安定的に保持される。
【0030】また、第1および第2の電圧用接触子2
0,21からは、両電極端子E1,E2を通じて抵抗体
Rに電流Iが流れることによって生ずる電位差Vが計測
され、図示しない制御部においては、計測された電位差
Vと電流Iに基づいて所定の演算処理を行うことで抵抗
値が算出される。
【0031】このようにして抵抗値が測定される際に
は、チップ抵抗器CRが基板にはんだ付けなどされた状
態で電流Iが流れる状態と同様であり、電位差Vが計測
された後は、第1および第2の電流用接触子10a,1
0b,11a,11bが貫通孔FD2内に引き下がるこ
とで、再びチップ抵抗器CRが固定盤FD上に戻され
る。以上のように、1つのチップ抵抗器CRに対して抵
抗値を測定し終えるまでの動作は、回転盤RDが一瞬停
止した状態で抵抗測定部Mrにおいて瞬間的に行われ、
この回転盤RDが一定角度ずつステップ状に回転するこ
とにより、抵抗測定部Mrにおいて次々と迅速に抵抗値
の測定が行われるのである。
【0032】また、たとえば電極端子E1,E2が正常
に形成されておらず、その底部E1a,E2aが無いよ
うな形状不良としたチップ抵抗器CRの場合、第1およ
び第2の電流用接触子10a,10b,11a,11b
が電極端子E1,E2に接することなく、電流Iが電極
端子E1,E2間に流れることはない。このような場
合、制御部においては、電極端子E1,E2の形状に不
具合があるとしてそのようなチップ抵抗器CRが不良品
と判断され、確実に良品と不良品との峻別が行われる。
【0033】したがって、上記抵抗測定装置によれば、
チップ抵抗器CRの電極端子E1,E2が底部E1a,
E2a側まで形成されずに正常な形状でない場合、第1
あるいは第2の電流用接触子10a,10b,11a,
11bが電極端子E1,E2に接しない状態となり、両
電極端子E1,E2間に電流Iが流れることなく電位差
Vも生じないので、電気的な測定結果を得ることができ
ずに電極端子の形状が不自然であるとして確実に不良品
を検出することができる。
【0034】また、第1および第2の電圧用接触子2
0,21は、抵抗体Rに近い電極端子E1,E2の上部
E1a,E2a側に接した状態とされるので、電極端子
E1,E2自体が有する電気的抵抗を測定結果において
ほとんど無視することができ、精度良くチップ抵抗器C
Rの抵抗値を測定することができる。
【0035】さらに、第1および第2の電流用接触子1
0a,10b,11a,11bによって所定の高さまで
チップ抵抗器CR全体が押し上げられると、固定された
第1および第2の電圧用接触子20,21が電極端子E
1,E2の上部E1a,E2aに圧接した状態となり、
各接触子10a,10b,11a,11b,20,21
によってチップ抵抗器CRが確実に保持される。これに
より、各接触子10a,10b,11a,11b,2
0,21と電極端子E1,E2との安定した接触状態を
保ちながら抵抗値を測定することができ、大量にチップ
抵抗器CRを捌くことよっても、各チップ抵抗器CRご
とに測定結果として得られる抵抗値のばらつきを抑える
ことができる。
【0036】このようなばらつきに関して比較実験を行
った結果を以下に説明する。
【0037】実験方法(1)としては、抵抗測定部Mr
において1つのチップ抵抗器(100mΩ程度)につい
て100回の測定を行い、その測定結果として得られた
抵抗値のばらつき具合(σ:分散)と、最大抵抗値(R
max )とを求めた。また、別の実験方法(2)では、図
5に示すように、回転盤RDにおける収容凹部RD1内
においてチップ抵抗器CRの位置を対角線上に沿って変
位させ、各位置における測定結果から最大抵抗値(Rma
x )を求めた。
【0038】なお、以下の表に示す(A)は本実施形
態、(X)は、図7に示す従来例の形態、(Y)は、本
実施形態の電圧用接触子20,21に代えて図7に示す
従来例の接触子200a,200b,210a,210
bを用い、電極端子E1,E2の上部E1a,E2aか
ら電流を流した参考例の形態を示す。
【0039】
【表1】
【0040】この表に示すように、本実施形態(A)に
よれば、従来例(X)に比べて全ての実験結果において
好ましいばらつき具合(σ)と最大抵抗値(Rmax )が
観測されており、従来例(X)よりもばらつき無く抵抗
値を精度良く測定できると言えよう。また、参考例の形
態(Y)では、実験方法(2)において従来例(X)よ
りも好ましい最大抵抗値(Rmax )が得られたが、実験
方法(1)による実験結果を比較すると、従来例(X)
よりも劣ることから、この点において本実施形態(A)
にかかる抵抗測定方法が最も好ましいと言えよう。
【0041】なお、本願発明は、上述の実施形態に限定
されるものではない。
【0042】たとえば、抵抗測定装置は、図6に示すよ
うな円周に沿ってチップ抵抗器CRを搬送する方式に限
ることなく、たとえば直線状に搬送する方式などであっ
ても良い。その他、チップ抵抗器CRの個数や抵抗測定
部Mrの設置個所などは、仕様に応じて適宜変更するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる抵抗測定装置の一実施形態と
して、その要部を示した要部斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面を示した断面図
である。
【図3】図1のIII−III線に沿う断面を示した断
面図である。
【図4】抵抗測定部における抵抗測定方法を説明するた
めに示した説明図である。
【図5】比較実験結果を説明するために示した説明図で
ある。
【図6】製造過程において使用される抵抗測定装置の一
例を示した概略平面図である。
【図7】図6に示す抵抗測定部の従来例を詳細に示した
斜視図である。
【符号の説明】
CR チップ抵抗器 R 抵抗体 E1,E2 電極端子 E1a,E2a 電極端子の底部 E1b,E2b 電極端子の上部 RD 回転盤 RD1 収容凹部 FD 固定盤 Mr 抵抗測定部 10a,10b 第1の電流用接触子 11a,11b 第2の電流用接触子 20 第1の電圧用接触子 21 第2の電圧用接触子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G028 AA01 AA03 AA04 BB01 CG02 DH03 FK01 HM05 HM08 HN08 HN11 JP02 JP04 2G036 AA03 BB01 CA01 CA02 CA05 CA06 5E032 AB01 BB01 CA01 CB01 CB03 CC02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に抵抗体を有するチップ抵抗器を測
    定対象とし、そのチップ抵抗器の両端に形成された一対
    の電極端子を通じて抵抗値を測定する抵抗測定装置であ
    って、 上記両電極端子のいずれか一方から上記抵抗体を通じて
    他方へと電流を流すために、各電極端子の底部に接した
    状態とされる第1および第2の電流用接触子と、 上記第1および第2の電流用接触子を通じて上記両電極
    端子間に電流が流れる際、上記抵抗体により生ずる電位
    差を計測するために、各電極端子の上部に接した状態と
    される第1および第2の電圧用接触子と、 を有することを特徴とする、抵抗測定装置。
  2. 【請求項2】 上記第1および第2の電流用接触子は、
    上記各電極端子の底部に対応しつつ、上記チップ抵抗器
    全体を下方から押し上げるように上下動可能とされ、上
    記第1および第2の電圧用接触子は、上記各電極端子の
    上部に対応しつつ、その上部より所定の高さ位置に固定
    されている、請求項1に記載の抵抗測定装置。
  3. 【請求項3】 上記第1および第2の電流用接触子のそ
    れぞれは、上記各電極端子の底部に接する尖端部を有し
    た複数本からなり、上記第1および第2の電圧用接触子
    のそれぞれは、上記各電極端子の上部に面して接する平
    坦部を有している、請求項2に記載の抵抗測定装置。
  4. 【請求項4】 上部に抵抗体を有するチップ抵抗器を測
    定対象とし、そのチップ抵抗器の両端に形成された一対
    の電極端子を通じて抵抗値を測定する抵抗測定方法であ
    って、 上記両電極端子のいずれか一方の底部から上記抵抗体を
    通じて他方の底部へと電流を流しつつ、これらの両電極
    端子間において上記抵抗体により生ずる電位差を各電極
    端子の上部から計測することを特徴とする、抵抗測定方
    法。
  5. 【請求項5】 上記両電極端子の底部を通じて電流を流
    す際には、それらの底部にそれぞれ接して上記チップ抵
    抗器全体を下方から押し上げるように上下動可能とされ
    た第1および第2の電流用接触子が用いられるととも
    に、上記両電極端子間の電位差をそれらの上部から計測
    するには、各電極端子の上部より所定の高さ位置に固定
    された第1および第2の電圧用接触子が用いられる、請
    求項4に記載の抵抗測定方法。
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