JP2001141158A - コネクター及びこれを用いた樹脂チューブ接続構造体 - Google Patents
コネクター及びこれを用いた樹脂チューブ接続構造体Info
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Abstract
方向のコンパクト化を図ると共に、樹脂チューブを容易
に挿着でき、締結部材が不要であって、しかも樹脂チュ
ーブと雄部材を確実にシールして接続できるコネクタ
ー、及びこれを用いた樹脂チューブ接続構造体を提供す
る。 【解決手段】 他端側内周面に第1のシール部材20が
嵌合され、一端側のテーパー外周面12bに設けた環状
溝に第2のシール部材21を嵌合した筒状の雌コネクタ
ー本体10と、その雌コネクター本体10の他端側に設
けた開口窓16に挿入されて連結壁部14に係止される
係合部材17とを備えたコネクターを用いる。コネクタ
ーの一端側外周には樹脂チューブ35が止着され、他端
側内周には雄部材30が係合されて係合部材17により
軸方向移動不能に保持される。
Description
水、及びエア等の各種流体を移送するため、樹脂チュー
ブとパイプ等の相手部材とを接続するコネクター、及び
そのコネクターを用いた樹脂チューブ接続構造体に関す
るものである。
能として挿入端部に環状突部を備えたパイプ等とを相互
に連結するため、各種のコネクターが使用されている。
かかる従来のコネクターは、雌コネクター本体に一端側
の大径部でパイプの挿入端部を受け入れ、他端側の小径
部の外周に樹脂チューブ等のホースを嵌挿できるように
構成されている。このため、雌コネクター本体の長さが
長くなっていしまうという問題点を有している。
系やエヤー系の配管は、ゴムホースから安価な樹脂チュ
ーブに置き換えることが行われていると共に、配管装置
のコンパクト化が望まれている。
として、例えば、ゴムホース等の弾性ホース接続用とし
て実用新案登録第2554347号公報に記載されたコ
ネクターをもつ配管装置は、筒状雌コネクター本体が環
状突部を有する雄部材を受け入れる軸穴を備え、軸穴が
形成された筒壁の外周にホースの端部が嵌着されるた
め、ホース接続構造体がコンパクトに構成できる。しか
しながら、このコネクターはホースがゴムホースである
から、ホースを雌コネクターの他端側外周に嵌挿しやす
い反面、ホース端部の外周面に環状の締結部材を必要と
する。
材の接続構造体は、実質的に樹脂チューブ1に相手パイ
プ2の端部が直接接続されているので、接続構造体をコ
ンパクトに構成できる利点がある。しかしながら、この
接続構造体では、樹脂チューブ1をブロー成形する必要
があると共に、成形時に弾性アーム4aの先端に係合爪
4bを設けた第1係合部4を樹脂ホース1の端部外周に
形成し、且つ対応する第2係合部5を相手パイプ2の他
端に設ける必要がある。このため、複数の成形用の金型
を必要とし、製造工程が多く複雑になるなど、接続構造
体が高価になるという欠点があった。
従来の事情に鑑み、軸方向のコンパクト化を図ることが
できることは勿論のこと、構造が簡単であって、コスト
削減が可能であると共に、樹脂チューブの端部が容易に
挿着でき、しかも締結部材が不要であり、且つ樹脂チュ
ーブと雄部材を確実にシールして接続できるコネクタ
ー、及びこれを用いた樹脂チューブ接続構造体を提供す
ることを目的とする。
め、本発明が提供する樹脂チューブ接続用のコネクター
は、一端側外周に押出成形された樹脂チューブの端部を
装着可能になし、且つ他端側内周に雄部材の端部を接続
するためのコネクターであって、先端から他端に向かっ
て軸と平行に延びる外周面と、該先端から距離を隔てた
該外周面から径方向外方に突出して環状突部を設けた挿
入端部を備える前記管状の雄部材と、他端側に前記樹脂
チューブを装着可能になした実質的に軸と平行に延びる
平行外周面と、該平行外周面から一端に向かって延長さ
れた先細りのテーパ外周面とを備えると共に、他端側に
一端側内径よりも大きい内径を有する大径部を備え、該
他端側から前記雄部材の挿入端部を受け入れるのに適し
た軸穴を有していて、且つ該他端側の筒壁に形成された
対向する一対の開口窓を備えた雌コネクター本体と、前
記一対の開口窓の一方の開口窓から他方の開口窓にそれ
ぞれ挿通せしめて前記雌コネクター本体に止着された一
対の平行脚部と、該一対の平行脚部の基部間を接続した
クロス部とを備えた保持部材と、前記雌コネクター本体
の大径部の内周面に嵌合され、前記雄部材の外周面に係
合する内周面を有する第1のシール部材と、前記雌コネ
クター本体の前記テーパー外周面に設けた環状溝内に嵌
合された第2のシール部材とを備え、前記雌コネクター
本体の軸穴に前記雄部材の挿入端部を挿入したときに、
前記環状突部が前記保持部材の一対の平行脚部にスナッ
プ係合し、前記雌コネクター本体と前記雄部材とが外れ
ないように接続されることを特徴とする。
構造体は、樹脂チューブと雄部材とを流体密に接続した
樹脂チューブ接続構造体であって、先端から他端に向か
って軸と平行に延びる外周面を有し、該先端から距離を
隔てた該外周面から径方向外方に突出して環状突部を設
けた挿入端部を備える前記管状の雄部材と、他端側に実
質的に軸と平行に延びる平行外周面と、該平行外周面か
ら一端に向かって延長された先細りのテーパ外周面とを
備えると共に、他端側に一端側内径よりも大きい内径を
有する大径部を備え、該他端側から前記雄部材の挿入端
部を受け入れるのに適した軸穴を有していて、且つ該他
端側の筒壁に形成された対向する一対の開口窓を備えた
雌コネクター本体と、前記一対の開口窓の一方の開口窓
から他方の開口窓にそれぞれ挿通せしめて前記雌コネク
ター本体に止着された一対の平行脚部と、該一対の平行
脚部の基部間を接続したクロス部とを備えた保持部材
と、端部を前記雌コネクター本体の一端側外周に装着せ
しめた押出成形された樹脂チューブと、前記雌コネクタ
ー本体の大径部の内周面に嵌合され、前記雄部材の外周
面に係合する内周面を有する第1シール部材と、前記雌
コネクター本体の前記テーパー外周面に設けた環状溝内
に嵌合された第2シール部材とを備え、前記雌コネクタ
ー本体の他端側の軸穴に前記雄部材の挿入端部が挿入さ
れ、該雄部材の前記環状突部が前記保持部材の一対の平
行脚部にスナップ係合し、前記雌コネクター本体と前記
雄部材とが外れないように接続されていることを特徴と
する。
は、部品点数が少なく簡単な構造のコネクターを用いて
樹脂チューブと雄部材を接続すると共に、クランプ等の
締結部材を用いることなく、樹脂チューブとコネクター
の間及びコネクターと雄部材との間を確実にシールで
き、特に軸方向のコンパクト化を図ったものである。以
下、本発明の樹脂チューブ接続構造体及びこれに用いる
コネクターの具体例を、図面を参照して詳しく説明す
る。
コネクターは、図1〜図3に示すように、他端側に一対
の開口窓16、16を設けた筒状の雌コネクター本体1
0と、雌コネクター本体10に保持されて雄部材30を
係合する保持部材17と、第1シール部材20及び第2
シール部材21とからなる。このコネクターの一端外周
には樹脂チューブ35を嵌合して止着でき、他端内周に
挿入保持される雄部材30は挿入端部31の外周面から
径方向外方に突き出た環状突部32が保持部材17と係
合して接続される。
雄部材30の挿入端部31を受け入れるのに適した軸穴
11を有すると共に、その外周面として、他端側に実質
的に軸と平行に延びる平行外周面12aと、この平行外
周面12aから一端に向かって延長された先細りのテー
パ外周面12bとを備えている。また、雌コネクター本
体10の他端側の筒壁には対向する一対の開口窓16、
16が設けてあり、一対の開口窓16、16の他端側に
はリング状の他端壁部15が残され、且つ周方向に並ん
だ一対の開口窓16、16の間には、軸方向に延びた対
向する一対の連結壁部14、14が残されている。
径が一端側よりも大きな大径部は、その内径が雄部材3
0の挿入端部31から径方向外方に突き出た環状突部3
2の外径よりも大きく形成されている。この大径部の内
周面には、円筒状の第1のシール部材20が雌コネクタ
ー本体10の一端側小径部の内周面と面一になるように
嵌め込まれ、この第1のシール部材20の端部が開口窓
16、16内に若干突き出していてもよい。また、雌コ
ネクター本体10の一端側のテーパー外周面12bに
は、軸穴11の小径部との間の肉厚部分を利用して少な
くとも1つの環状溝13が設けてあり、この環状溝13
内にリング状の第2のシール部材21が嵌合されてい
る。
9と、これら一対の平行脚部19、19の基部間を接続
したクロス部18とを備えた略コ字状をなし、一対の平
行脚部19、19の先端にはそれぞれ外側に突き出た係
止爪19a、19aが設けてある。この保持部材17の
平行脚部19、19は、上記雌コネクター本体10に設
けた一対の開口窓16に径方向から挿通したとき、その
係止爪19a、19aがそれぞれ連結壁部14、14に
係止されると同時に、その平行脚部19、19が他端か
ら雌コネクター本体10の軸穴11に挿入された雄部材
30の環状突部32と係合することにより、雄部材30
を雌コネクター本体10に軸方向移動不能に保持する。
組み立てについて説明する。まず、図1に示すように、
雌コネクター本体10の他端側大径部の内周面に円筒状
の第1のシール部材20を嵌め込む。その際、第1のシ
ール部材20の他端に対向する一対のツバ部20a、2
0aを設け、このツバ部20a、20aを雌コネクター
本体10の各開口窓16、16内に挿入すると共に、雌
コネクター本体10の他端側面に当接させることが好ま
しい。また、雌コネクター本体10の一端部のテーパー
外周面12bに設けた環状溝13には、Oリングなどの
環状の第2のシール部材21を嵌め込む。
に、図2及び図3に示すように、押出成形された樹脂チ
ューブ35の端部を挿入して止着する。雌コネクター本
体10の一端側の外周面はテーパー外周面12bとなっ
ており、且つこのテーパー外周面12bにOリングなど
の環状の第2のシール部材21が配置されているので、
押出成形された樹脂チューブ35の嵌め込みが容易であ
る。また、樹脂チューブ35の端部は、雌コネクター本
体10の一端側外周に嵌合した後、通常のごとくシュリ
ンクさせて強固に固着させることができる。尚、樹脂チ
ューブ35の止着をより確実強固にして抜け止めを防止
するため、雌コネクター本体10の一端側の外周面に複
数の環状の凹凸部を設けることが好ましい。
を止着したコネクターには、その他端から雄部材30の
挿入端部31を挿入する。雄部材30の挿入端部31
は、その環状突部32よりも大径に形成された雌コネク
ター本体10の他端側の大径部に挿通され、環状突部3
2が第1のシール部材20のツバ部20aに当接して停
止する。このとき、雄部材30の挿入端部31は雌コネ
クター本体10の他端側の大径部内に挿入され、環状突
部32は一対の開口窓16、16内に位置している。こ
の状態で、図2に示すように、保持部材17の各平行脚
部19、19を雌コネクター本体10の片方の開口窓1
6から挿入して他方の開口窓16に挿通する。
7の平行脚部19、19は、図4及び図5に示すよう
に、軸中心方向に弾性変形して各連結壁部14、14を
通過した後、その平行脚部19、19が元に戻ることに
よって各係止爪19a、19aが連結壁部14、14に
スナップ係止される。その一方で、保持部材17の各平
行脚部19、19は、開口窓16、16の他端側に残っ
た他端壁部15と雄部材30の環状突部32との間に挿
入され、環状突部32を第1のシール部材20のツバ部
32aとの間に挟持した状態で係合するので、雄部材3
0は軸方向に移動できないようにコネクターに保持され
る。
構造体では、雌コネクター本体10と雄部材30の挿入
端部31との間が円筒状の第1のシール部材20でシー
ルされ、同時に雌コネクター本体10と樹脂チューブ3
5との間は、雌コネクター本体10のテーパー外周面1
2bに配置したOリングのような環状の第2のシール部
材21によってシールされる。
本体10の大径部よりも若干長く形成するか、又は第1
シール部材20の他端にツバ部20aを形成することに
よって、第1のシール部材20が雌コネクター本体10
の他端から一対の開口窓16、16内に若干突き出るよ
うに配置すれば、雄部材30に設ける環状突部32の位
置などに多少の寸法のバラツキがあっても、これらを吸
収しやすくなるため信頼性が向上する。
コスト削減が可能であるうえ、軸方向のコンパクト化を
図ることができると共に、樹脂チューブの端部が容易に
挿着でき、しかも締結部材が不要であって、且つ樹脂チ
ューブと雄部材を確実にシールして接続できるコネクタ
ー、及びこれを用いた樹脂チューブ接続構造体を提供す
ることができる。
てを説明するための各部材の斜視図である。
例を示す概略の一部切欠側面図である。
面図である。
体の概略の断面図である。
端側)からみた概略の正面図である。
略の一部切欠側面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 一端側外周に押出成形された樹脂チュー
ブの端部を装着可能になし、且つ他端側内周に雄部材の
端部を接続するためのコネクターであって、 先端から他端に向かって軸と平行に延びる外周面を有
し、該先端から距離を隔てた該外周面から径方向外方に
突出して環状突部を設けた挿入端部を備える前記管状の
雄部材と、 他端側に前記樹脂チューブを装着可能になした実質的に
軸と平行に延びる平行外周面と、該平行外周面から一端
に向かって延長された先細りのテーパ外周面とを備える
と共に、他端側に一端側内径よりも大きい内径を有する
大径部を備え、該他端側から前記雄部材の挿入端部を受
け入れるのに適した軸穴を有していて、且つ該他端側の
筒壁に形成された対向する一対の開口窓を備えた雌コネ
クター本体と、 前記一対の開口窓の一方の開口窓から他方の開口窓にそ
れぞれ挿通せしめて前記雌コネクター本体に止着された
一対の平行脚部と、該一対の平行脚部の基部間を接続し
たクロス部とを備えた保持部材と、 前記雌コネクター本体の大径部の内周面に嵌合され、前
記雄部材の外周面に係合する内周面を有する第1のシー
ル部材と、 前記雌コネクター本体の前記テーパー外周面に設けた環
状溝内に嵌合された第2のシール部材とを備え、 前記雌コネクター本体の軸穴に前記雄部材の挿入端部を
挿入したときに、前記環状突部が前記保持部材の一対の
平行脚部にスナップ係合し、前記雌コネクター本体と前
記雄部材とが外れないように接続されることを特徴とす
る樹脂チューブ接続用のコネクター。 - 【請求項2】 樹脂チューブと雄部材とを流体密に接続
した樹脂チューブ接続構造体であって、 先端から他端に向かって軸と平行に延びる外周面を有
し、該先端から距離を隔てた該外周面から径方向外方に
突出して環状突部を設けた挿入端部を備える前記管状の
雄部材と、 他端側に実質的に軸と平行に延びる平行外周面と、該平
行外周面から一端に向かって延長された先細りのテーパ
外周面とを備えると共に、他端側に一端側内径よりも大
きい内径を有する大径部を備え、該他端側から前記雄部
材の挿入端部を受け入れるのに適した軸穴を有してい
て、且つ該他端側の筒壁に形成された対向する一対の開
口窓を備えた雌コネクター本体と、 前記一対の開口窓の一方の開口窓から他方の開口窓にそ
れぞれ挿通せしめて前記雌コネクター本体に止着された
一対の平行脚部と、該一対の平行脚部の基部間を接続し
たクロス部とを備えた保持部材と、 端部を前記雌コネクター本体の一端側外周に装着せしめ
た押出成形された樹脂チューブと、 前記雌コネクター本体の大径部の内周面に嵌合され、前
記雄部材の外周面に係合する内周面を有する第1のシー
ル部材と、 前記雌コネクター本体の前記テーパー外周面に設けた環
状溝内に嵌合された第2のシール部材とを備え、 前記雌コネクター本体の他端側の軸穴に前記雄部材の挿
入端部が挿入され、該雄部材の前記環状突部が前記保持
部材の一対の平行脚部にスナップ係合し、前記雌コネク
ター本体と前記雄部材とが外れないように接続されてい
ることを特徴とする樹脂チューブ接続構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP32944999A JP3981224B2 (ja) | 1999-11-19 | 1999-11-19 | コネクター及びこれを用いた樹脂チューブ接続構造体 |
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Publications (2)
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JP3981224B2 JP3981224B2 (ja) | 2007-09-26 |
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ID=18221508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP3981224B2 (ja) |
Cited By (5)
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US9388932B2 (en) | 2012-02-28 | 2016-07-12 | Norma U.S. Holding Llc | Automotive selective catalytic reduction (SCR) system sensor holder and assembly |
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-
1999
- 1999-11-19 JP JP32944999A patent/JP3981224B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN103180650A (zh) * | 2010-05-04 | 2013-06-26 | 诺玛美国控股有限责任公司 | 连接器组件 |
US9188267B2 (en) | 2010-05-04 | 2015-11-17 | Norma U.S. Holding Llc | Connector assembly with retainer for joining fluid conduits |
US9388932B2 (en) | 2012-02-28 | 2016-07-12 | Norma U.S. Holding Llc | Automotive selective catalytic reduction (SCR) system sensor holder and assembly |
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