JP2001140966A - ガススプリング - Google Patents

ガススプリング

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JP2001140966A
JP2001140966A JP32264299A JP32264299A JP2001140966A JP 2001140966 A JP2001140966 A JP 2001140966A JP 32264299 A JP32264299 A JP 32264299A JP 32264299 A JP32264299 A JP 32264299A JP 2001140966 A JP2001140966 A JP 2001140966A
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gas
cylinder
cylinder body
chamber
rear door
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Haruhiro Takahashi
治宏 高橋
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Kayaba Engineering & Service Kk
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Kayaba Engineering & Service K
Kayaba Engineering & Service Kk
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開放状態にある後部扉を閉めるにあって、所
定の操作をすることで後部扉の重さで収縮し、爾後に簡
単に後部扉を閉め得るようにする。 【解決手段】 内部に適宜の手段(10)で区画される
ガス室G1を有するシリンダ体1と、このシリンダ体1
の開口端側内に基端側が出没可能に挿通されると共に先
端側がシリンダ体1内のガス室G1におけるガス圧でシ
リンダ体1の外部に突出されるロッド体2と、上記シリ
ンダ体1のボトム端に一体に連設されて内部のガス室G
2におけるガス圧でロッド部材31を外部に突出させる
ガスシリンダ3と、このガスシリンダ3内のガス室G2
と上記シリンダ体1内のガス室G1とを区画する隔壁部
1aに配在されて外部操作で上記両ガス室G1,G2の
連通および遮断を可能にする制御バルブ4とを有してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガススプリング
の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】たとえば、車両におけるいわ
ゆる跳ね上げ式の後部扉は、多くの場合に、車両におけ
る車体との間に配在されているガススプリングが最伸長
状態に維持されることで開放状態に維持されるとしてい
る。
【0003】そして、このガススプリングは、後部扉を
開放状態に維持するときに、後部扉自体の重さはもちろ
んのこと、風などの外力で簡単に後部扉が閉まらないよ
うにするのに十分な伸長力、すなわち、反発力を具有す
るように設定されている。
【0004】その結果、開放状態にある後部扉を閉める
には、たとえば、後部扉に手が届く人でも、大きな操作
力で後部扉を引き降ろすようにしなければならず、ま
た、後部扉に手が届かない人にとっては、後部扉を容易
には閉め得ないことになる。
【0005】そこで、開放状態にある後部扉に手が届か
ない人でも、また、手が届くとしても、要するときに
は、後部扉自体の重さで収縮して、後部扉の閉鎖操作を
言わば容易に可能にするガススプリングの提供が望まれ
ていた。
【0006】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、最伸長状
態下での僅かな操作で、伸長力を低下させてある程度自
然収縮させ、爾後の収縮操作を容易にするガススプリン
グを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明によるガススプリングの構成を、基本
的には、内部に適宜の手段で区画されるガス室を有する
シリンダ体と、このシリンダ体の開口端側内に基端側が
出没可能に挿通されると共に先端側がシリンダ体内のガ
ス室におけるガス圧でシリンダ体の外部に突出されるロ
ッド体と、上記シリンダ体のボトム端に一体に連設され
て内部のガス室におけるガス圧でロッド部材を外部に突
出させるガスシリンダと、このガスシリンダ内のガス室
と上記シリンダ体内のガス室とを区画する隔壁部に配在
されて外部操作で上記両ガス室の連通および遮断を可能
にする制御バルブとを有してなるとする。
【0008】そして、上記した基本的な構成において、
より具体的には、シリンダ体内にガス室を区画する手段
は、シリンダ体内に摺動可能に収装されたフリーピスト
ン、あるいは、シリンダ体内に配在されたベローズから
なるとする。
【0009】また、ガスシリンダは、シリンダ体のボト
ム端に同軸に、あるいは、ほぼ同軸に連設されてなると
する。
【0010】さらに、制御バルブは、所期の目的を達成
する限りにおいて、自由な構成に設定されて良い。
【0011】一方、シリンダ体における断面積をA1と
し、ガスシリンダにおける断面積をA2とするとき、A
1>A2となるように設定するのが好ましい。
【0012】このA1>A2の設定をしない場合には、
ロッド体にストローク規制部を形成し、このストローク
規制部がシリンダ体に当接される迄は、ガスシリンダが
自由収縮するとし、ストローク規制部がシリンダ体に当
接された後は、ガスシリンダが強制収縮されるとするの
が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいて、この発明を説明するが、この発明によるガスス
プリングは、以下の説明において、車両における後部扉
を開放状態に維持するためのものとされている。
【0014】そして、図示しないが、このガススプリン
グは、図1中で左端となる一端が車両における車体に連
結され、図1中で右端となる他端が車両における後部扉
に連結されるとしている。
【0015】また、このガススプリングは、図1に原理
的に示すように、シリンダ体1と、ロッド体2と、ガス
シリンダ3と、制御バルブ4とを有してなるとし、特
に、ガスシリンダ3を有するについて、これをシリンダ
体1に一体に、しかも、シリンダ体1と同軸、あるい
は、ほぼ同軸に設けるとしている。
【0016】これによって、ガスシリンダ3をシリンダ
体1と別体に設ける、たとえば、いわゆる別置きのアキ
ュムレータのように分離配置して管路で接続する場合
や、あるいは、シリンダ体1の側部に一体に設ける場合
などに比較して、占有面積を小さく設定できてガススプ
リングの設置性を向上させると共に、外観をスッキリさ
せて良くする点で有利となる。
【0017】また、図1に示すガススプリングにあって
は、シリンダ体1における断面積をA1とすると共に、
ガスシリンダ3における断面積をA2とするときに、両
者間には、A1>A2の関係が成立するとしている。
【0018】ちなみに、図1に示すガススプリングの状
態は、最伸長状態にあって後部扉を跳ね上げて開放状態
に維持している場合を示している。
【0019】少し説明すると、まず、シリンダ体1は、
内部に適宜の手段で、すなわち、図示するところでは、
内部に摺動可能に収装のフリーピストン10で区画され
るガス室G1と油室(符示せず)を有しており、ガス室
G1には所定の圧力のガスが充填され、油室には作動油
が充満されている。
【0020】このとき、シリンダ体1の図中で右端とな
るボトム端には、隔壁部たるボトム部1aが設けられて
おり、このボトム部1aに後述する制御バルブ4を有し
てなるとしている。
【0021】なお、フリーピストン10の外径は、シリ
ンダ体1の内径といわゆる同一に設定されており、した
がって、ガス室G1における断面積は、シリンダ体1に
おける断面積と同一のA1である。
【0022】また、シリンダ体1内にガス室G1と油室
を区画するについては、上記のフリーピストン10に代
えて任意の手段が採用されて良く、たとえば、図示しな
いが、ベローズでガス室G1と油室が区画されるとして
も良い。
【0023】つぎに、ロッド体2は、上記のシリンダ体
1の図中で左側となる開口端側内に基端側が出没可能に
挿通されると共に、反対側の先端側がシリンダ体1内の
ガス室G1におけるガス圧でシリンダ体1の外部に突出
されるとしている。
【0024】このとき、シリンダ体1内に臨在されてい
るロッド体2の基端には、シリンダ体1内に摺動可能に
収装されたピストン20が連設されており、このピスト
ン20が上記の油室をピストン側室R1とロッド側室R
2とに区画する一方で、このピストン20に配在された
減衰バルブ20aを介してのピストン側室R1とロッド
側室R2との連通を許容している。
【0025】ちなみに、このとき、ピストン側室R1に
おける断面積は、A1であり、したがって、ロッド側室
R2における断面積は、ピストン側室R1の断面積より
ロッド体2の断面積分が少なくなる。
【0026】それゆえ、上記のシリンダ体1とロッド体
2とを有するガススプリングにあっては、シリンダ体1
内のピストン側室R1とロッド側室R2との間でいわゆ
る差圧が発生することになり、これを収縮する外力作用
がないときに、ロッド体2がシリンダ体1内から突出し
て、図1に示す伸長状態になる。
【0027】なお、ロッド体2の外部に突出する先端が
車両における後部扉への連結端に設定されている。
【0028】ガスシリンダ3は、シリンダ部材30とロ
ッド部材31とを有してなり、シリンダ部材30が上記
したシリンダ体1のボトム端に一体に、しかも、図示す
るところでは、シリンダ体1と同軸に連設されてなり、
内部にガス室G2を有している。
【0029】そして、ロッド部材31は、上記のガス室
G2を外部と遮断するようにこのガス室G2内に摺動可
能に収装されるピストン31aを有しており、このピス
トン31aにガス室G2におけるガス圧が作用すること
でロッド部材31を外部に突出させている。
【0030】ちなみに、ピストン31aにおけるいわゆ
る背面側は大気に連通されており、また、ロッド部材3
1の外部に突出する突出端は、車両における車体への連
結端に設定されている。
【0031】それゆえ、このガスシリンダ3にあって
は、ロッド部材31がシリンダ部材30内から突出する
ことを阻止する外力作用がないときに、ガス室G2にお
けるガス圧で伸長状態になる。
【0032】制御バルブ4は、ガスシリンダ3内のガス
室G2と上記したシリンダ体1内のガス室G1とを区画
する隔壁部たるボトム部1aに配在されて外部操作で上
記の両ガス室G1、G2の連通および遮断を可能にする
としている。
【0033】そして、そのための構成としては、所定の
作動を実施可能にする限りには任意に設定されて良い
が、たとえば、図2に示すように、ポペット40の進退
時に、ボトム部1aに形成されて両ガス室G1、G2に
連通する連通路1bを連通し、あるいは、遮断するとし
ても良い。
【0034】そしてまた、この場合に、ポペット40を
進退させるについても任意の構成に設定されて良く、た
とえば、手動操作でポペット40の進退を実現すると
し、特に、図示するところでは、ポペット40を後退さ
せるについては手動操作によるが、ポペット40を前進
させるについてはいわゆる自動的に実現されるとしてい
る。
【0035】少し説明すると、ポペット40にはボトム
部1aに摺動可能に収装されたスプール40aが連繋さ
れていて、このスプール40aがアーム41の揺動で進
退するとしている。
【0036】このとき、ポペット40とスプール40a
との間にはバネ40bが介在されていて、ポペット40
周りに精緻な寸法管理を要求されずして、ポペット40
のいわゆるシート性を向上させるとしている。
【0037】ちなみに、図示する状態は、ポペット40
が前進していて、連通路1bを遮断しているまた、上記
のアーム41は、その揺動中心に基端が連結された駆動
片41aを有していて、この駆動片41aの揺動する先
端を上記のスプール40aに連繋させるとしている。
【0038】ちなみに、アーム41は、ボトム部1aに
収装のバネ41bでボトム部1aの外部に突出する先端
が下降される傾向に、すなわち、上記の駆動片41aを
倒してポペット40を後退させるように附勢されてい
る。
【0039】一方、上記のアーム41の先端には、操作
レバー42の上端が干渉しており、この操作レバー42
が図中に矢印で示す方向に揺動されるとき、上記の干渉
が解消されて、アーム41の先端が図中に矢印で示す下
降するとしている。
【0040】そして、アーム41の下降時、すなわち、
操作レバー42の矢印方向への揺動時には、操作レバー
42にリンク43の介在下に連繋するストッパ44の係
合部44aがガスシリンダ3を構成するシリンダ部材3
0における係止部30aから離脱するように設定されて
いる。
【0041】そしてまた、ストッパ44は、ガスシリン
ダ3を構成してシリンダ部材30に対して出没するロッ
ド部材31に連設されたブラケット45に揺動可能なよ
うに枢支されていて、その基端に作用するバネ44bの
附勢力で上記の係合部44aが上記の係止部30aに係
合するように設定されている。
【0042】なお、図示するように、ストッパ44の係
合部44aがシリンダ部材30の係止部30aに係合す
るときには、バネ44bの附勢力による倒れが必要以上
とならないように、ブラケット45にストッパ45aが
設けられている。
【0043】また、このときには、図中に実線図で示す
ように、ガスシリンダ3が収縮状態に維持されるのはも
ちろんである。
【0044】その結果、上記のように構成された制御バ
ルブ4にあっては、操作レバー42が揺動されると、ポ
ペット40が後退して両ガス室G1、G2に連通する連
通路1bが連通される一方で、ストッパ44の係合部4
4aがシリンダ部材30の係止部30aから離脱するこ
とになる。
【0045】このとき、シリンダ体1のガス室G1にお
けるガス圧がガスシリンダ3のガス室G2におけるガス
圧に勝るとき、図中に仮想線図で示すように、ガスシリ
ンダ3においてシリンダ部材30内からロッド部材31
が突出することになる。
【0046】ちなみに、このときには、図中に仮想線図
で示すように、操作レバー42の揺動は中止されて言わ
ば旧状に復しており、したがって、ストッパ44も言わ
ば旧状に復している。
【0047】そして、図中に仮想線図で示す状態から、
ガスシリンダ3においてガス室G2を圧縮する外力作用
でロッド部材31をシリンダ部材30内に押し込むよう
にするとき、ストッパ44の係合部44aがシリンダ部
材30の係止部30aに係合すると共に、操作レバー4
2がアーム41の先端を持ち上げるようになる。
【0048】その結果、アーム41に保持された駆動片
41aがスプール40aを、すなわち、ポペット40を
前進させることになり、両ガス室G1、G2に連通する
連通路1bを遮断することになる。
【0049】それゆえ、以上のように形成されたガスス
プリングにあっては、たとえば、図3(A)に示すよう
に、これがいわゆる最伸長された状態のとき、すなわ
ち、車両において後部扉が開放されたときに、制御バル
ブ4をいわゆる開放作動すると、ガスシリンダ3が伸長
して前記した図1に示すさらに伸長された状態になる。
【0050】そして、図3(A)に示す状態のときのシ
リンダ圧力は、油室R1における油圧、すなわち、シリ
ンダ体1内のガス室G1におけるガス圧であり、これに
対して、図1に示す状態のときのシリンダ圧力は、連通
路1bを介してガスシリンダ3におけるガス室G2に連
通しているガス室G1におけるガス圧である。
【0051】それゆえ、図1に示す状態のときのシリン
ダ圧力は、図3(A)に示す状態のときのシリンダ圧力
より低くなり、したがって、このガススプリングにあっ
て、前記した断面積をA1>A2の関係に設定すること
に加えて、ガス室G1におけるガス圧の設定如何で、図
3(A)に示す状態のときには、後部扉の自重たる外力
作用では収縮し得ないが、図1に示す状態のときには、
後部扉の自重たる外力作用で収縮するように設定し得る
ことになる。
【0052】その結果、このガススプリングにあって
は、たとえば、跳ね上げ状態に開放されている後部扉に
手が届かない背の低い者でも、上記した操作レバー42
への操作のみで、これが収縮されて後部扉を掴むことが
可能になり、爾後は容易に後部扉を閉め得ることにな
る。
【0053】ちなみに、ガススプリングが図1に示す状
態から収縮されるとき、すなわち、後部扉を閉めようと
するときには、図3(B)に示すように、ガスシリンダ
3がいわゆる伸長状態にありながらシリンダ体1が収縮
されることになる。
【0054】そして、後部扉を完全に閉める状態になる
ときには、ガススプリングにあって、図3(C)に示す
ように、シリンダ体1はもちろんのこと、ガスシリンダ
3をも収縮されて最収縮状態になり、しかも、このとき
には、制御バルブ4がいわゆる遮断状態になって、この
最収縮状態が維持されることになる。
【0055】前記したところは、ガススプリングにあっ
て、シリンダ体1における断面積をA1とするときに、
ガスシリンダ3における断面積をA2として、A1>A
2の関係が成立するように設定したものであるが、この
設定をしない場合には、以下のように構成することによ
っても、所期の目的を達成できる。
【0056】すなわち、図4に示すように、ガススプリ
ングにあって、ロッド体2の先端近傍にストローク規制
部2aを形成し、このストローク規制部2aがシリンダ
体1に当接される迄は、自由収縮するように設定する。
【0057】ちなみに、このストローク規制部2aは、
図示する実施の形態にあって、所定の機械的強度を有す
るように形成された適宜の肉厚のフランジからなり、ロ
ッド体2の外周に固着されてなるとしている。
【0058】このように設定することで、ガススプリン
グにあって、ロッド体2がシリンダ体1内に没入され
て、ストローク規制部2aがシリンダ体1の開口端に当
接されることになると、それ以降は、シリンダ体1がガ
スシリンダ3を言わば強制的に収縮させるが如きにな
る。
【0059】その結果、この実施の形態では、前記した
ような断面積についての設定が不要になり、すなわち、
ガスシリンダ3におけるシリンダ部材30の径をシリン
ダ体1の径と同一に設定することが可能になる。
【0060】このことは、とりもなおさず、ガスシリン
ダ3をシリンダ体1に一体に設ける場合に、前記した実
施の形態のように、いわゆる縮径部を設ける必要がな
く、したがって、外観をスッキリさせる点で有利とな
る。
【0061】ちなみに、この実施の形態による場合の収
縮作動を看ると、図5(A)に示すように、ストローク
規制部2aがシリンダ体1に当接するまでは、いわゆる
自由な収縮が実現され、図5(B)に示すように、スト
ローク規制部2aがシリンダ体1の開口端に当接しても
なおロッド体2をシリンダ体1内に押し込むような外力
作用があるときに、図5(C)に示すように、ガスシリ
ンダ3において、いわゆる収縮が招来されて、ガススプ
リングが最収縮した状態になる。
【0062】なお、このガススプリングが最収縮した状
態は、前記した場合と同様に、車両における後部扉が完
全に閉鎖された状態である。
【0063】前記したところは、この発明によるガスス
プリングが車両における後部扉の開放用とされる場合を
例にして説明したが、この発明の構成からすれば、ガス
スプリングが建物における窓の開放用とされるとしても
良く、さらには、全体的に大型に形成して、重量物の上
昇用としても良い。
【0064】そして、このいずれの場合にあっても、そ
の作用効果が前記したところと異ならないことはもちろ
んである。
【0065】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、ガ
ススプリングがいわゆる伸長状態にあるときに、制御バ
ルブを開放するように操作することで、ガススプリング
を伸長状態に維持する反発力、すなわち、シリンダ圧力
を低下し得ることになり、したがって、たとえば、車両
において跳ね上げ状態にある後部扉に手が届かない背の
低い者でも、外力作用を要することなく、すなわち、後
部扉の自重のみでガススプリングを収縮させ得ることに
なり、爾後の後部扉の閉鎖作業を容易にする利点があ
る。
【0066】そして、制御バルブを開放する操作は人手
によるとしても、制御バルブを閉鎖する操作を自動的に
行わしめるようにする場合には、コントローラなどのい
わゆる付帯装置の配備が要請されずして、いたずらなコ
スト高を招来させない点で有利となる。
【0067】また、シリンダ体における断面積とガスシ
リンダにおける断面積とを大小させることで所定の収縮
を可能にする一方で、一定のストロークを収縮した以降
は強制的に収縮し得る構成とすることで、シリンダ体に
おける断面積とガスシリンダにおける断面積とを大小さ
せる必要がなくなり、ガスシリンダにおける径をシリン
ダ体の径と同一に設定でき、外観をスッキリさせる点で
有利となる。
【0068】その結果、この発明によれば、利用して便
利であり、しかも、いたずらなコスト高を招来させずし
て、その汎用性の向上を期待するのに最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるガススプリングを最も伸長した
状態で示す断面図である。
【図2】制御バルブの一実施の形態を示す部分断面図で
ある。
【図3】(A)ガスシリンダが収縮状態のままでシリン
ダ体が伸長した状態のガススプリングを原理的に示す説
明図である。 (B)図1の状態からロッド体をシリンダ体内に押し込
んで収縮させ始めた状態のガススプリングを原理的に示
す説明図である。 (C)シリンダ体およびガスシリンダが収縮されて最収
縮状態となったガススプリングを原理的に示す説明図で
ある。
【図4】他の実施の形態によるガススプリングを図1と
同様に示す図である。
【図5】(A)図4の状態からロッド体をシリンダ体内
に押し込んで収縮させ始めた状態のガススプリングを原
理的に示す説明図である。 (B)上記の状態からロッド体をさらにシリンダ体内に
押し込んで収縮させた状態のガススプリングを原理的に
示す説明図である。 (C)上記の状態からシリンダ体およびガスシリンダが
収縮されて最収縮状態となったガススプリングを原理的
に示す説明図である。
【符号の説明】
1 シリンダ体 1a ボトム部 1b 連通路 2 ロッド体 2a ストローク規制部 3 ガスシリンダ 4 制御バルブ 10 適宜の手段たるフリーピストン 20 ピストン 20a 減衰バルブ 30 シリンダ部材 30a 係合部 31 ロッド部材 31a ピストン 40 ポペット 40a スプール 40b,41b,44a バネ 41a アーム 41a 駆動片 42 操作レバー 43 リンク 44,45a ストッパ 44a 係止部 45 ブラケット A1 シリンダ体における断面積 A2 ガスシリンダにおける断面積 A3 ロッド体における断面積 G1 シリンダ体におけるガス室 G2 ガスシリンダにおけるガス室 R1 ピストン側油室 R2 ロッド側油室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に適宜の手段で区画されるガス室を
    有するシリンダ体と、このシリンダ体の開口端側内に基
    端側が出没可能に挿通されると共に先端側がシリンダ体
    内のガス室におけるガス圧でシリンダ体の外部に突出さ
    れるロッド体と、上記シリンダ体のボトム端に一体に連
    設されて内部のガス室におけるガス圧でロッド部材を外
    部に突出させるガスシリンダと、このガスシリンダ内の
    ガス室と上記シリンダ体内のガス室とを区画する隔壁部
    に配在されて外部操作で上記両ガス室の連通および遮断
    を可能にする制御バルブとを有してなることを特徴とす
    るガススプリング
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172817A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Kyb Co Ltd 空圧緩衝器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012172817A (ja) * 2011-02-24 2012-09-10 Kyb Co Ltd 空圧緩衝器

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