JP2001140931A - モータ付き減速機のフリー機構 - Google Patents

モータ付き減速機のフリー機構

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JP2001140931A
JP2001140931A JP2000239427A JP2000239427A JP2001140931A JP 2001140931 A JP2001140931 A JP 2001140931A JP 2000239427 A JP2000239427 A JP 2000239427A JP 2000239427 A JP2000239427 A JP 2000239427A JP 2001140931 A JP2001140931 A JP 2001140931A
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Tomoaki Yatabe
倫章 矢田部
Katsumi Suenaga
克己 末永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じてモータ11と減速機47との間の
連結を、簡単な操作でしかも迅速に解除する。 【解決手段】 連結部材74の移動に応じて出力軸19と
第1外歯車67とを、一体的に回転する状態と、相対回転
可能なフリー状態とに選択的に切換えることができるの
で、何らかの理由により油圧モータ11と減速機47との連
結を解除し、モータ付き減速機をフリーとする必要があ
る場合には、連結部材74をフリー位置まで移動させる。
このとき、連結部材74の移動は、スプリング82の付勢力
より大きな押圧力を押圧手段90によって連結部材74に付
与するだけでよいので、操作作業が簡単となるととも
に、切換え動作を迅速とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータと減速機
との連結を解除して減速機側を一時的にフリーとするこ
とができるモータ付き減速機のフリー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】減速機とモータとが一体となったモータ
付き減速機は広く使われており、例えば、特公昭64ー
5176号公報においては、油圧モータによる回転を遊
星差動歯車減速機を介して減速し、その出力を取り出す
ようにした減速機が開示されている。この特公昭64ー
5176号公報においては、取り出した出力によって、
例えばクローラ車両を駆動するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のモー
タ付き減速機において、何らかの理由によりモータが故
障したような場合には、モータと減速機が一体的に連結
されているために、減速機の出力部分を動かすことがで
きなくなってしまう。特に、このようなモータ付き減速
機を車両の走行装置などに用いた場合には、車両を牽引
車に連結して所定の修理ステーションまで牽引し、その
場所で故障を修理しようとしても、モ―タと減速機との
連結が切れないために、車両を牽引する場合に極めて大
きな動力を必要とし、実質的に車両を移動させることが
できないという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】本発明は上述したような問題点に鑑み
て、モータ付き減速機が何らかの理由によって自由に操
作することが必要となった場合に、モータと減速機との
間の連結を容易に解除して、減速機の出力側の部分に小
さな力を加えることによりモータ付き減速機全体を容易
に操作することができるようにしたモ―タ付き減速機を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、駆動
モータの出力軸からの回転駆動力を第1外歯車および該
第1外歯車に噛み合う第2外歯車を介して減速機に伝達
し、該減速機において減速するようにしたモータ付き減
速機において、前記出力軸と第1外歯車との間に設置さ
れ、出力軸および第1外歯車の双方に連結された連結位
置と、出力軸または第1外歯車のいずれか一方に連結さ
れ、残り他方から連結が解除されたフリー位置との間を
軸方向に移動することができる連結部材と、該連結部材
に付勢力を常時付与することで、該連結部材をフリー位
置から連結位置まで移動させる移動手段と、前記移動手
段の付勢力より大きな押圧力を連結部材に付与すること
ができ、該連結部材を移動手段に対抗して連結位置から
フリー位置まで移動させることができる押圧手段とを備
えることにより、達成することができる。
【0006】この発明においては、出力軸と第1外歯車
との間に設置された連結部材が、出力軸および第1外歯
車の双方に連結された連結位置と、出力軸または第1外
歯車のいずれか一方に連結され、残り他方から連結が解
除されたフリー位置との間を軸方向に移動することがで
きるので、該連結部材の移動に応じて出力軸と第1外歯
車とを、一体的に回転する状態と、相対回転可能なフリ
ー状態とに選択的に切換えることができる。
【0007】したがって、何らかの理由により駆動モー
タと減速機との連結を解除し、モータ付き減速機をフリ
ーとする必要がある場合には、移動手段の付勢力によっ
て連結位置まで移動されている連結部材をフリー位置ま
で移動させるが、このような連結部材の移動は、移動手
段の付勢力より大きな押圧力を押圧手段によって連結部
材に付与するだけで行うことができるので、操作作業が
簡単となるとともに、切換え動作を迅速とすることがで
きる。
【0008】また、請求項2に記載のように構成すれ
ば、遠隔操作で強力かつ瞬時に切換えを行うことができ
る。さらに、請求項3に記載のように構成すれば、油圧
源、バルブが不要となるとともに、遠隔操作で確実かつ
迅速に切換えを行うことができる。また、請求項4に記
載のように構成すれば、油圧源、バルブが不要になると
ともに、遠隔操作で確実かつ迅速に切換えを行うことが
できる。
【0009】さらに、請求項5に記載のように構成すれ
ば、巻上ドラムからロープを絡ませたり、緩ませること
なく、手作業で容易に巻き出すことができる。また、請
求項6に記載のように構成すれば、スプライン外歯とス
プライン内歯との噛み合いの進行を円滑とすることがで
きる。さらに、請求項7に記載のように構成すれば、ス
プライン外歯とスプライン内歯との噛み合いの進行を円
滑とすることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図面に基づいて説明する。図1、2において、11は、例
えばクレーン車に設置されたウインチの固定フレームに
取り付けられている駆動モータとしての斜板式油圧モー
タであり、この油圧モータ11は、内部に収納室12が形成
されたケース本体13と、このケース本体13の他端に固定
され前記収納室12の他端開口を閉止して密閉空間とする
側板14とを有し、これらケース本体13および側板14は全
体としてケーシング15を構成する。
【0011】17は他側部が前記収納室12内に挿入された
回転軸であり、この回転軸17は軸受16を介して側板14、
ケース本体13に回転可能に支持されるとともに、その一
端部外周にはスプライン外歯17aが形成されている。18
は回転軸17と同軸の円筒状をした連結スリーブであり、
この連結スリーブ18の内周には全長に亘ってスプライン
内歯18aが形成されている。そして、この連結スリーブ
18はその他端部が回転軸17の一端部にスプライン内、外
歯18a、17a同士を噛み合わせた状態で嵌合されてお
り、この結果、連結スリーブ18と回転軸17とは一体回転
可能に連結されている。前述した回転軸17、連結スリー
ブ18は全体として、油圧モータ11の出力軸19を構成す
る。
【0012】21は収納室12内に収納された円筒状のシリ
ンダブロックであり、このシリンダブロック21内には前
記回転軸17が挿入されてスプラインにより連結されてお
り、この結果、該シリンダブロック21は回転軸17と一体
的に回転することができる。22はシリンダブロック21の
一端面に形成され軸方向に延びる複数のシリンダ穴であ
り、これらシリンダ穴22内にはプランジャ23がそれぞれ
摺動可能に挿入され、これらプランジャ23の先端、即ち
一端には球関節継手24を介してシュー25がそれぞれ連結
されている。
【0013】27はシリンダブロック21と側板14との間に
介装されたタイミングプレートであり、このタイミング
プレート27には周方向に離れた2個の弧状孔28が形成さ
れ、これら弧状孔28には前記シリンダ穴22がシリンダブ
ロック21の回転により次々と接続される。そして、これ
ら弧状孔28は図示していない給排通路および切換弁を介
して油圧源およびタンクに接続され、前記切換弁が切り
換えられることによりいずれかが供給側、残りが排出側
となる。
【0014】31は収納室12内に収納された略リング状の
斜板であり、この斜板31内を前記出力軸19が貫通してい
る。前記斜板31はシリンダブロック21に対向する他端
に、出力軸19の回転軸線に対する垂直面に対して傾斜し
ている傾斜面32を有し、この傾斜面32には前記シュー25
が摺接している。
【0015】33は全てのシュー25に係合している略リン
グ状のリテーナプレート、34はリテーナプレート33の内
周に球面接触するとともに、前記回転軸17の外側に嵌合
されスプライン結合により連結されたスラストボール、
35は伝達ロッド36を介して一方に向かう付勢力をスラス
トボール34に付与するスプリングである。前述したケー
シング15、出力軸19、シリンダブロック21、プランジャ
23、シュー25、タイミングプレート27、斜板31、スラス
トボール34は全体として、前記油圧モータ11を構成す
る。
【0016】38は油圧モータ11の停止時に該油圧モータ
11に制動力を付与するネガティブブレーキであり、この
ネガティブブレーキ38は、シリンダブロック21の外周に
スプライン結合された複数枚の内側摩擦板39と、ケーシ
ング15の収納室12の内周にスプライン結合された複数枚
の外側摩擦板40とを有する。そして、このネガティブブ
レーキ38は、ブレーキ通路41に対する高圧流体の供給が
停止しているときには、皿ばね42に付勢されたピストン
43により外側摩擦板40が内側摩擦板39に押し付けられ
て、シリンダブロック21に制動力が付与され、一方、ブ
レーキ通路41に高圧流体が供給されてピストン43が皿ば
ね42を圧縮しながら他側に移動すると、外側摩擦板40が
内側摩擦板39から離れてシリンダブロック21の回転を許
容する。前述した内側、外側摩擦板39、40、皿ばね42、
ピストン43は全体として、前記ネガティブブレーキ38を
構成する。
【0017】47は油圧モータ11の一側端に取り付けられ
た偏心差動減速機であり、この減速機47は出力端に略円
筒状のハブを有し、このハブには、例えば前記ウインチ
の巻上ドラム48が一体的に設けられている。そして、こ
の巻上ドラム48の一対のフランジ48a間はロープが巻回
される胴部48bとなり、この胴部48bの外周にはロープ
の円滑な巻き付けに資するため、螺旋状の案内溝48cが
形成されている。
【0018】この巻上ドラム(ハブ)48の内周でその軸
方向中央部には多数の円柱状をした内歯ピン49がほぼ半
分だけ挿入され、これらの内歯ピン49は軸方向に延びる
とともに、周方向に等距離離れて配置されている。前記
巻上ドラム48内には円板状をした2個のピニオン50が収
納され、各ピニオン50の外周には前記内歯ピン49に噛み
合うとともに該内歯ピン49の数より僅かに少ない歯数の
外歯51が形成されている。また、各ピニオン50には複数
の貫通した遊嵌孔52および複数の貫通した軸孔53がそれ
ぞれ形成されている。
【0019】55はケース本体13に一体形成された複数本
の円柱状をした柱体であり、この柱体55はケース本体13
の一端面から一側に向かって突出するとともに、前記遊
嵌孔52内にそれぞれ遊嵌されている。そして、これらの
柱体55の一端には円板状の端板56および収納ブロック57
がボルト58により共締めされて着脱可能に取り付けられ
ている。前述した柱体55、端板56は全体として、前記減
速機47のキャリア59を構成する。
【0020】61は前記出力軸19に平行な複数のクランク
軸であり、これらクランク軸61の両端部はケース本体13
および端板56にそれぞれ軸受62を介して回転可能に支持
されている。各クランク軸61はその軸方向中央部にクラ
ンク軸61の中心軸から逆方向に偏心した2個の偏心部63
を有し、これら偏心部63はピニオン50の軸孔53内に針状
ころ軸受64を介装した状態でそれぞれ挿入されている。
【0021】67は出力軸19の一側にこれと同軸関係を保
って設置された第1外歯車であり、この第1外歯車67の
一端部は収納ブロック57に針状ころ軸受68を介装した状
態で挿入され、一方、その他端部外周には外歯69が形成
されている。70は各クランク軸61の一端部にそれぞれ固
定された第2外歯車であり、これらの第2外歯車70は前
記第1外歯車67を外側から囲んでいる。そして、これら
第2外歯車70の外周には前記第1外歯車67の外歯69に噛
み合う外歯71が形成されている。
【0022】74は出力軸19と第1外歯車67との間に設置
された連結部材であり、この連結部材74は前記出力軸1
9、第1外歯車67と同軸で軸方向に移動可能で、その一
端部外周にはスプライン外歯74aが形成されている。こ
のスプライン外歯74aより他側には小径部74bが形成さ
れているが、この小径部74bにおいては前述のスプライ
ン外歯が削り取られている。そして、この小径部74bよ
り他側の連結部材74の外周には、前記スプライン外歯74
aと同様のスプライン外歯74cが形成されている。
【0023】そして、この連結部材74はその他端部が前
記連結スリーブ18の一端部にスプライン外、内歯74c、
18a同士を噛み合わせた状態で嵌合されおり、この結
果、連結部材74と連結スリーブ18、即ち出力軸19とは一
体回転可能で、かつ、軸方向に移動可能に連結されてい
る。ここで、前記連結部材74は前述のように軸方向に移
動可能であるが、この連結部材74が軸方向一側限あるい
は軸方向他側限まで移動しても連結スリーブ18から抜け
出ることはなく、このため、これら連結部材74と出力軸
19とは常時連結されている。
【0024】76は前記第1外歯車67に形成された軸方向
に延びる貫通孔であり、この貫通孔76はその一端部内周
および他端端部内周にそれぞれスプライン内歯76a、b
が形成されるとともに、これらスプライン内歯76a、b
間に位置する中央部がスプライン内歯の削り取られた大
径部76cとなっている。そして、この貫通孔76には連結
部材74の一端部が軸方向に移動可能に挿入されている。
77、78は前記ピニオン50、端板56の中心軸上にそれぞれ
形成された貫通孔であり、これらの貫通孔77、78には前
述した連結スリーブ18および連結部材74が遊嵌されてい
る。
【0025】そして、この連結部材74が軸方向一側限ま
で移動すると、連結部材74のスプライン外歯74aが第1
外歯車67のスプライン内歯76aに、また、スプライン外
歯74cがスプライン内歯76bそれぞれ噛み合うため、前
記連結部材74と第1外歯車67とは一体回転可能で、か
つ、軸方向に移動可能に連結される。ここで、前述のよ
うに連結部材74は出力軸19に常時連結されているので、
図2に示す、この軸方向一側限が、出力軸19および第1
外歯車67の双方に連結された連結位置Rとなる。そし
て、連結部材74が連結位置Rに位置しているときには、
油圧モータ11の出力軸19からの回転駆動力は前記第1外
歯車67、第2外歯車70を介して減速機47に伝達され、該
減速機47において減速される。
【0026】一方、前記連結部材74が軸方向他側限まで
移動すると、小径部74bがスプライン内歯76bに対向
し、また、スプライン外歯74aがスプライン内歯76aか
ら外れて大径部76cに対向するとともに、スプライン外
歯74cが第1外歯車67から他側に抜け出る。これによ
り、連結部材74と第1外歯車67との連結が解除される。
ここで、前述のように連結部材74は出力軸19に常時連結
されているので、図3に示す、この軸方向他側限が出力
軸19に連結されているものの、第1外歯車67との連結が
解除されたフリー位置Fとなる。そして、この連結部材
74は前述の連結位置Rとフリー位置Fとの間を軸方向に
移動することができるため、該連結部材74の移動に応じ
て出力軸19と第1外歯車67とを、一体的に回転する状態
と、相対回転可能なフリー状態とに選択的に切換えるこ
とができる。
【0027】前記連結部材74のスプライン外歯74aは、
図4に示すように軸方向に延びるとともに、周方向に等
距離離れた多数の歯79によって構成されているが、各歯
79のスプライン内歯76aに近接する近接側端部(スプラ
イン内歯76aに対して噛み合いが開始する側で、ここで
は一端部)における歯厚tを近接端(ここでは一端)に
接近するに従い薄くしている。また、この実施形態で
は、各歯79の近接側端部における歯たけhを近接端に接
近するに従い低くしている。この結果、連結部材74がフ
リー位置Fから連結位置Rに向かって移動し、スプライ
ン外歯74aがスプライン内歯76aに噛み合い始めるとき
の、これらスプライン外歯74aとスプライン内歯76aと
の噛み合いの進行を円滑とすることができる。そして、
この実施形態においては、前述のような歯厚t、歯たけ
hの減少はスプライン外歯74cに対しても行っている。
【0028】81は連結部材74の中央部外周に取り付けら
れたスナップリングであり、このスナップリング81と前
記連結スリーブ18の一端との間には移動手段としてのス
プリング82が介装されている。このスプリング82は連結
部材74に一側に向かう付勢力を常時付与することで、該
連結部材74をフリー位置Fから連結位置Rまで移動させ
る。
【0029】85は前記収納ブロック57の内部に形成され
たシリンダ室であり、このシリンダ室85と収納ブロック
57の一端面との間には流体通路としての連通孔86が形成
され、この連通孔86には図示していない給排通路および
切換弁を介して油圧源が接続されている。87は前記シリ
ンダ室85に軸方向に移動可能に収納されたピストンであ
り、このピストン87のロッド88は収納ブロック57を貫通
するとともに、連結部材74の一端に向かって延びてい
る。89は連結部材74の一端面に回転可能に支持されたボ
ールであり、このボール89には前記ロッド88の先端(他
端)が当接している。
【0030】この結果、前記シリンダ室85には連通孔86
を通じて高圧流体が給排されるが、ここで、シリンダ室
85、ピストン87に高圧流体が供給されたときには、ピス
トン87は前記スプリング82の付勢力より大きな押圧力
(流体力)を連結部材74に付与し、該連結部材74をスプ
リング82に対抗して連結位置Rからフリー位置Fまで移
動させ、逆に、高圧流体が排出されたときには、連結部
材74はピストン87と共にスプリング82の付勢力によって
フリー位置Fから連結位置Rまで移動する。前述した連
通孔86、ピストン87は全体として、前記スプリング82の
付勢力より大きな押圧力を連結部材74に付与することが
でき、該連結部材74をスプリング82に対抗して連結位置
Rからフリー位置Fまで移動させることができる押圧手
段90を構成する。
【0031】なお、91は巻上ドラム48とケーシング15、
収納ブロック57との間に介装され、該巻上ドラム48をケ
ーシング15、収納ブロック57に回転可能に支持させる軸
受、92は巻上ドラム48とケーシング15、収納ブロック57
との間に介装され、これらの間をシールするシール部材
である。
【0032】次に、この発明の第1実施形態の作用につ
いて説明する。ウインチを作動して巻上ドラム48を低速
回転させ、ロープを巻上ドラム48の胴部48bに巻き取り
あるい巻出す場合には、まず、連通孔86に対する高圧流
体の供給を遮断して連結部材74をスプリング82の付勢力
により連結位置Rまで移動させ、これにより、スプライ
ン外歯74a、スプライン内歯76a同士およびスプライン
外歯74c、スプライン内歯76b同士をそれぞれ噛み合わ
せて出力軸19と第1外歯車67とを連結部材74を介して連
結する。このとき、ブレーキ通路41を通じてピストン43
に高圧流体を供給することで、該ピストン43を皿ばね42
に対抗して外側摩擦板40から離隔するよう他側に移動さ
せ、シリンダブロック21をネガティブブレーキ38の制動
から解放する。
【0033】この状態で、一方の給排通路、弧状孔28を
通じて圧油をシリンダブロック21のシリンダ穴22に供給
すると、該シリンダ穴22内のプランジャ23は斜板31に向
かって突出し傾斜面32を押圧するが、このとき、プラン
ジャ23の先端はシュー25を介して傾斜面32に係合してい
るので、前記押圧力の周方向分力がプランジャ23に作用
する。この結果、プランジャ23、シュー25は傾斜面32上
を摺動し、これらプランジャ23、シリンダブロック21、
出力軸19を一体的に駆動回転させる。
【0034】このシリンダブロック21の回転により、他
方の弧状孔28に連通しているシリンダ穴22内のプランジ
ャ23は、斜板31の傾斜面32上を移動するため、該傾斜面
32によってシリンダ穴22内に徐々に押し込まれ、該シリ
ンダ穴22内の低圧の圧油を他方の弧状孔28、給排通路を
通じて排出する。
【0035】このとき、前記出力軸19の回転は、連結部
材74が連結位置Rに位置しているので、該連結部材74、
第1、第2外歯車67、70を介してクランク軸61に入力さ
れ、各クランク軸61を中心軸回りに回転させる。この結
果、これらクランク軸61の偏心部63はピニオン50の軸孔
53内において偏心回転してピニオン50を偏心公転運動さ
せるが、前述のように外歯51の数が内歯ピン49の数より
若干少ないため、巻上ドラム48はピニオン50の偏心公転
運動により大幅に減速されて低速で回転する。これによ
り、前記巻上ドラム48の胴部48bにロープが次々と巻き
取られ、あるいは巻出される。
【0036】ここで、例えば、クレーン車が侵入できな
い場所においてロープを巻き取ることで荷物を引き寄せ
るような場合には、荷物に結ぶロープをウインチから巻
出さなければならないが、このとき、油圧モータ11を回
転させることで巻上ドラム48からロープを巻出すととも
に、該巻出されたロープを作業者が荷物まで引き摺りな
がら案内することが考えられる。しかしながら、このよ
うにすると、作業者の案内速度よりロープの巻出し速度
が速いときには、ロープが途中で絡まったり、緩んで周
囲の物体に引っ掛かるおそれがある。
【0037】このため、この実施形態では油圧モータ11
と減速機47との連結を解除することで減速機47、ここで
は巻上ドラム48をフリーとし、これにより、作業者がロ
ープを荷物まで引っ張りながら案内することができるよ
うにして、巻上ドラム48からロープを絡ませたり、緩ま
せることなく、手作業で容易に巻き出すことができるよ
うにしている。ここで、このような連結の解除は以下の
ようにして行う。
【0038】即ち、油圧モータ11の回転停止時におい
て、切換弁を切換えて油圧源から高圧流体を連通孔86を
通じてシリンダ室85に供給し、ピストン87にスプリング
82の付勢力より大きい、連結部材74(他側)に向かう流
体力(押圧力)を発生させる。この結果、連結位置Rに
位置していた連結部材74は該ピストン87から流体力を付
与されてスプリング82を圧縮しながらフリー位置Fまで
移動する。これにより、連結部材74のスプライン外歯74
aは第1外歯車67のスプライン内歯76aから外れて大径
部76cに対向するようになるとともに、スプライン外歯
74cはスプライン内歯76bから外れて第1外歯車67から
他側に抜け出る。
【0039】ここで、このように連結部材74を移動させ
るためには、前述のようにスプリング82の付勢力より大
きな押圧力を押圧手段90によって連結部材74に付与する
だけでよいので、操作作業が簡単となるとともに、切換
え動作を迅速とすることができる。そして、この押圧手
段90を前述のように連通孔86、ピストン87から構成すれ
ば、遠隔操作によって強力かつ瞬時に位置の切換えを行
うことができる。
【0040】次に、前記連結部材74をフリー位置Fから
連結位置Rに移動させる場合には、連通孔86に対する高
圧流体の供給を停止する。この結果、連結部材74はピス
トン87と共にスプリング82の付勢力により一側に移動
し、スプライン外歯74aがスプライン内歯76aに、ま
た、スプライン外歯74cがスプライン内歯76bにそれぞ
れ噛み合い、連結部材74と第1外歯車67とが連結され
る。このとき、前述のようにスプライン外歯74a、cを
構成する各歯79の近接側端部における歯厚tを近接端に
接近するに従い薄くするとともに、歯たけhを低くして
いるため、スプライン外歯74a、cがスプライン内歯76
a、bにそれぞれ噛み合い始めるときの、これらスプラ
イン外歯74a、cとスプライン内歯76a、bとの噛み合
いの進行が円滑となる。
【0041】図5は、この発明の第2実施形態を示す図
である。この実施形態においては、前記連通孔86の一端
開口をキャップ95によって閉止するとともに、側板14、
ケース本体13、柱体55、端板56、収納ブロック57内に、
一端が側板14の外周面に開口し、他端が連通孔86に連通
する連通通路96を形成するようにしている。そして、こ
れら連通孔86と連通通路96とにより流体通路97を構成し
ている。このようにすれば、連通通路96に接続されるホ
ースを油圧モータ11等より車体中心側に設けることがで
き、これにより、該ホースの破損を効果的に抑制するこ
とができる。他の構成、作用は前記第1実施形態と同様
である。
【0042】図6、7はこの発明の第3実施形態を示す
図である。この実施形態においては、連結スリーブ 100
の内周でその中央部および他側部に、回転軸17のスプラ
イン外歯17aに常時噛み合っているスプライン内歯100a
を形成するとともに、一端部内周ではスプライン内歯を
削り取って大径部100bとしている。一方、連結部材101
においては、その他端部外周にスプライン外歯101aを形
成するとともに、このスプライン外歯101aより一側にス
プライン外歯を削り取ることで構成した小径部101bを形
成し、さらに、この小径部101bより一側の連結部材 101
外周にスプライン外歯101cを形成している。また、第1
外歯車 102の貫通孔 103の内周には全長に亘ってスプラ
イン内歯103aを形成しているが、このスプライン内歯10
3aには連結部材 101のスプライン外歯101cの一端部が常
時噛み合っている。
【0043】そして、前記連結部材 101は、スプライン
外歯101aが連結スリーブ 100のスプライン内歯100aに噛
み合っている連結位置R(図6参照)と、スプライン外
歯101aがスプライン内歯100aから外れて大径部100bに対
向するフリー位置F(図7参照)との間を軸方向に移動
することができる。
【0044】ここで、前記連結部材 101の軸方向移動
は、連結部材 101に取り付けられたスナップリング 104
と第1外歯車 102との間に介装された移動手段としての
スプリング 105と、回転軸17の先端部(一端部)内に形
成されたシリンダ室 106に軸方向に移動可能に収納され
たピストン 107と、側板14および回転軸17内に形成さ
れ、前記シリンダ室 106内のピストン 107に高圧流体を
導く流体通路 108とを用いて行う。即ち、流体通路 108
に高圧流体が供給されていないときには、スプリング 1
05の付勢力により連結部材 101を他側に向かって連結位
置Rまで移動させ、これにより、連結部材 101を出力軸
19と第1外歯車 102との双方に連結するとともに、流体
通路 108に高圧流体が供給されると、ピストン 107によ
りスプリング105を圧縮しながら連結部材 101が一側に
向かってフリー位置Fまで移動するので、連結部材 101
は第1外歯車 102との連結を維持しながら出力軸19との
連結を解除するのである。
【0045】また、この実施形態においては、スプライ
ン外歯101aを構成する各歯の近接側端部(他端部)にお
ける歯厚を近接端に接近するに従い薄くするとともに、
歯たけを低くしている。これにより、スプライン外歯10
1aがスプライン内歯100aに噛み合い始めるときの、これ
らスプライン外歯101aとスプライン内歯100aとの噛み合
いの進行が円滑となる。なお、他の構成、作用は前記第
1実施形態と同様である。
【0046】図8、9はこの発明の第4実施形態を示す
図である。この実施形態においては、前述した収納ブロ
ック57内に一側に大径部110aを他側に小径部110bを有す
る段付きの貫通孔 110を形成するとともに、該貫通孔 1
10の小径部110bに円柱状の押圧体 111を摺動可能に挿入
し、該押圧体 111の他端を連結部材74の一端に当接させ
ている。ここで、前記押圧体 111の一端には該押圧体 1
11の他側への移動限を規定するストッパー111aが形成さ
れている。また、 112は前記収納ブロック57の一端に着
脱可能に固定され、貫通孔 110の一端開口を閉止するキ
ャップであり、このキャップ 112および前記収納ブロッ
ク57は全体として固定部材 113を構成する。
【0047】114はプッシュプルケーブルであり、この
プッシュプルケーブル 114は心線 115と、この心線 115
が移動可能に挿入された外筒 116とから構成されるとと
もに、その先端部は前記キャップ 112に一側から挿入さ
れている。そして、このプッシュプルケーブル 114の外
筒 116は、その外側にねじ込まれた一対のナット117、1
18によりキャップ 112を挟持することで、前記固定部材
113、詳しくはキャップ 112に固定されている。一方、
前記心線 115の先端は前記押圧体 111の一端に連結され
ている。前述した押圧体 111、プッシュプルケーブル 1
14は全体として押圧手段 119を構成する。このように押
圧手段 119を押圧体 111、プッシュプルケーブル 114か
ら構成すると、前記第1実施形態で必要となっていた油
圧源、バルブが不要となるとともに、遠隔操作によって
確実かつ迅速に位置の切換えを行うことができる。
【0048】そして、前記プッシュプルケーブル 114の
心線 115を大きな外力で押し込んで、図8のように他側
に移動させると、該心線 115から押圧体 111を介して連
結部材74にスプリング82の付勢力より大きな押圧力が付
与され、これにより、該連結部材74はスプリング82に対
抗して連結位置Rからフリー位置Fまで移動する。ここ
で、連結部材74をフリー位置Fに停止させるには、前述
の大きな外力を心線 115に付与し続ける。一方、前記心
線 115に対する外力の付与を終了すると、連結部材74は
図9に示すように、スプリング82の付勢力によってフリ
ー位置Fから連結位置Rに復帰し、これにより、押圧体
111は一側に向かって移動し、心線 115は押し戻され
る。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同様で
ある。
【0049】図10、11はこの発明の第5実施形態を
示す図である。この実施形態においても、前記第4実施
形態と同様に収納ブロック57内に段付きの貫通孔 110を
形成するとともに、該貫通孔 110の小径部110bに円柱状
の押圧体 111を摺動可能に挿入し、該押圧体 111の他端
を連結部材74の一端に当接させている。また、収納ブロ
ック57の一端には第4実施形態とほぼ同様のキャップ 1
12が着脱可能に固定されている。
【0050】121は押圧体 111のストッパー111aとキャ
ップ 112との間に介装された付勢部材としてのスプリン
グであり、このスプリング 121は押圧体 111および連結
部材74にスプリング82の付勢力より大きな押圧力(付勢
力)を付与する。この結果、押圧体 111に他の外力が付
与されていないときには、連結部材74は図10に示すよ
うに、スプリング82を圧縮しながら連結位置Rからフリ
ー位置Fまで移動して停止している。
【0051】122はワイヤであり、このワイヤ 122の先
端は中間ロッド 124を介して押圧体111の一端に連結さ
れている。前述した押圧体 111、スプリング 121、ワイ
ヤ 122は全体として押圧手段 123を構成する。このよう
に押圧手段 123を押圧体 111、スプリング 121、ワイヤ
122から構成すると、前記第1実施形態で必要となって
いた油圧源、バルブが不要となるとともに、遠隔操作に
よって確実かつ迅速に位置の切換えを行うことができ
る。
【0052】そして、前記ワイヤ 122を一側に引くと、
押圧部材 111が図11に示すように、スプリング 121に
対抗しながら連結部材74から離隔する方向、即ち、一側
に移動するため、連結部材74に対する他側に向かう付勢
力が消失する。この結果、連結部材74はスプリング82の
付勢力に押されてフリー位置Fから連結位置Rに復帰す
る。なお、他の構成、作用は前記第1実施形態と同様で
ある。
【0053】なお、前述の実施形態においては、駆動モ
ータとして油圧モータ11を用いたが、この発明において
は、電動モータを用いるようにしてもよい。また、前述
の実施形態においては、移動手段としてスプリング82、
105を用いたが、この発明においては、ピストン87、 1
07より小さな流体力を常時発生するピストンを用いるよ
うにしてもよい。さらに、前述の実施形態においては、
クレーン車のウインチに適用したが、この発明において
は、従来技術で説明したようなクローラ車両の走行駆動
に用いるようにしてもよい。
【0054】また、前述の実施形態においては、出力軸
19、第1外歯車67にスプライン内歯18a、76a、bを、
連結部材74にスプライン外歯74a、cを形成したが、こ
の発明においては、出力軸、第1外歯車にスプライン外
歯を、連結部材にスプライン内歯を形成するようにして
もよい。さらに、前述の実施形態においては、スプライ
ン外歯74a、c、101aの歯の歯厚および歯たけを近接端
に接近するに従いそれぞれ薄く、低くしたが、この発明
においては、スプライン内歯の歯の歯厚および歯たけを
近接端に接近するに従いそれぞれ薄く、低くするように
してもよく、あるいは、スプライン内、外歯のいずれの
歯も同様に薄く、低くするようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、必要に応じてモータと減速機との間の連結を、簡単
な操作でしかも迅速に解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態を示す正面断面図であ
る。
【図2】出力軸と第1外歯車との連結部近傍の拡大断面
図であり、出力軸と第1外歯車とが連結されている状態
を示す。
【図3】出力軸と第1外歯車との連結部近傍の拡大断面
図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除されてフ
リーとなった状態を示す。
【図4】連結部材の一端部近傍を示す拡大斜視図であ
る。
【図5】この発明の第2実施形態を示す正面断面図であ
る。
【図6】この発明の第3実施形態を示す正面断面図であ
る。
【図7】出力軸と第1外歯車との連結部近傍の拡大断面
図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除されてフ
リーとなった状態を示す。
【図8】この発明の第4実施形態を示す連結部近傍の拡
大断面図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除さ
れてフリーとなった状態を示す。
【図9】図8と同様の連結部近傍の拡大断面図であり、
出力軸と第1外歯車とが連結されている状態を示す。
【図10】この発明の第5実施形態を示す連結部近傍の
拡大断面図であり、出力軸と第1外歯車との連結が解除
されてフリーとなった状態を示す。
【図11】図10と同様の連結部近傍の拡大断面図であ
り、出力軸と第1外歯車とが連結されている状態を示
す。
【符号の説明】
11…駆動モータ 19…出力軸 47…減速機 48…巻上ドラム 67…第1外歯車 70…第2外歯車 74…連結部材 74a、74c…スプライン
外歯 76a、b…スプライン内歯 79…歯 82…移動手段 86…流体通路 87…ピストン 90、119、123…押圧手段 111…押圧体 113…固定部材 114…プッシュプルケーブル 115…心線 116…外筒 121…付勢部材 122…ワイヤ R…連結位置 F…フリー位置 t…歯厚 h…歯たけ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動モータの出力軸からの回転駆動力を第
    1外歯車および該第1外歯車に噛み合う第2外歯車を介
    して減速機に伝達し、該減速機において減速するように
    したモータ付き減速機において、前記出力軸と第1外歯
    車との間に設置され、出力軸および第1外歯車の双方に
    連結された連結位置と、出力軸または第1外歯車のいず
    れか一方に連結され、残り他方から連結が解除されたフ
    リー位置との間を軸方向に移動することができる連結部
    材と、該連結部材に付勢力を常時付与することで、該連
    結部材をフリー位置から連結位置まで移動させる移動手
    段と、前記移動手段の付勢力より大きな押圧力を連結部
    材に付与することができ、該連結部材を移動手段に対抗
    して連結位置からフリー位置まで移動させることができ
    る押圧手段とを備えたことを特徴とするモータ付き減速
    機のフリー機構。
  2. 【請求項2】前記押圧手段を、連結部材に押圧力を付与
    することができるピストンと、該ピストンに高圧流体を
    給排する流体通路とから構成した請求項1記載のモータ
    付き減速機のフリー機構。
  3. 【請求項3】前記押圧手段を、連結部材に押圧力を付与
    することができる押圧体と、該押圧体に先端が連結され
    た心線、および、固定部材に先端部が固定されるととも
    に、前記心線が移動可能に挿入された外筒からなるプッ
    シュプルケーブルとから構成した請求項1記載のモータ
    付き減速機のフリー機構。
  4. 【請求項4】前記押圧手段を、連結部材に押圧力を付与
    することができる押圧体と、該押圧体に押圧力としての
    付勢力を付与する付勢部材と、押圧体に先端が連結さ
    れ、該押圧体を連結部材から離隔する方向に移動させる
    ワイヤとから構成した請求項1記載のモータ付き減速機
    のフリー機構。
  5. 【請求項5】前記減速機の出力端にロープが巻回される
    巻上ドラムを設け、該巻上ドラムを減速機により低速回
    転させてロープの巻出し、巻取りを行うようにした請求
    項1〜4のいずれかに記載のモータ付き減速機のフリー
    機構。
  6. 【請求項6】前記出力軸、第1外歯車と連結部材との連
    結、解除を、いずれか一方に形成されたスプライン内歯
    と、残り他方に形成されたスプライン外歯とにより行う
    とともに、前記スプライン内歯またはスプライン外歯の
    少なくともいずれか一方を構成する各歯の近接側端部に
    おける歯厚を近接端に接近するに従い薄くした請求項1
    〜4のいずれかに記載のモータ付き減速機のフリー機
    構。
  7. 【請求項7】前記出力軸、第1外歯車と連結部材との連
    結、解除を、いずれか一方に形成されたスプライン内歯
    と、残り他方に形成されたスプライン外歯とにより行う
    とともに、前記スプライン内歯またはスプライン外歯の
    少なくともいずれか一方を構成する各歯の近接側端部に
    おける歯たけを近接端に接近するに従い低くした請求項
    1〜4のいずれかに記載のモータ付き減速機のフリー機
    構。
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