JP2001140891A - 動圧軸受装置 - Google Patents

動圧軸受装置

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JP2001140891A
JP2001140891A JP2000264804A JP2000264804A JP2001140891A JP 2001140891 A JP2001140891 A JP 2001140891A JP 2000264804 A JP2000264804 A JP 2000264804A JP 2000264804 A JP2000264804 A JP 2000264804A JP 2001140891 A JP2001140891 A JP 2001140891A
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shaft
sleeve
dynamic pressure
peripheral side
bearing device
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JP2000264804A
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English (en)
Inventor
Takayuki Narita
隆行 成田
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Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工性良好、小径化可能、耐摩耗性、耐衝撃
性に優れ、かつ、低温時におけるロストルクを低減で
き、高温時における軸受としての剛性を高めることがで
きる動圧軸受装置を得る。 【解決手段】 軸1の外周面とスリーブ3の内周面との
少なくとも一方に動圧発生溝が形成され、軸1とスリー
ブ3との相対回転による動圧作用により、軸1を相対回
転可能に支持してなる。軸1とスリーブ3との少なくと
も一方は、異なる性状の金属を嵌め合わせて接合形成し
たクラッド材により構成され、高温時における軸1とス
リーブ3とのギャップ間隔が、低温時における軸1とス
リーブ3とのギャップ間隔よりも大きくならないよう
に、異なる金属の材料が選定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばハードディ
スクドライブ用モータなどに適用可能な動圧軸受装置に
関するもので、特に、軸とスリーブの材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】相対回転する軸とスリーブとを備え、軸
の外周面とスリーブの内周面との少なくとも一方に動圧
発生溝が形成されてなる動圧軸受装置は、軸とスリーブ
とが一旦高速で相対回転し始めると、動圧発生溝によっ
て動圧力が生じ、ロータが高い剛性をもって高い芯振れ
精度で回転するため、これを例えばハードディスクドラ
イブ用モータの軸受装置として用いれば、高記録密度化
を図ることができる。動圧軸受装置において、軸の外周
面とスリーブの内周面との隙間は、特性を決定する要因
として重要である。特に、ハードディスクドライブ用モ
ータの動圧軸受装置においては、ロータの回転時の剛性
を高くするためには上記の隙間を小さくすればよいが、
この隙間をあまり小さくすると、軸の外周面とスリーブ
の内周面との間に介在するオイルの粘性抵抗によって回
転時の負荷が大きくなり、電源電池の消耗が早くなると
いう難点がある。そこで、ハードディスクドライブモー
タ用の動圧軸受装置においては、ロータの回転時の剛性
を重んじるか、または省電力化を重んじるかによって、
軸の外周面とスリーブの内周面との隙間の設計値が変わ
るものであって、一般には数μmに設定されている。
【0003】動圧軸受装置における軸の外周面とスリー
ブの内周面との隙間は、上記のように設計思想を反映し
た重要な寸法であり、所定の設計値に設定された後は、
上記の隙間が温度変化に対して一定であるか、または、
上記隙間に介在するオイルの粘度が低温において増加す
るため、上記の隙間が低温において広がり、高温におい
て狭くなるのが望ましい。従って、内周側が軸となる場
合の、軸の材質の熱膨張係数は、スリーブの材質の熱膨
張係数と同等もしくは大きいことが望ましい。そして、
軸の材質としては、例えば、用途としてノート型パソコ
ンのハードディスクドライブ装置を考えると、携帯時、
落下時の衝撃等を考慮して、できるだけ硬いもの、剛性
の高いものが望ましい。
【0004】そこで、従来の動圧軸受装置の例として、
スリーブの材料をフェライト系ステンレス鋼、例えばS
US430などとし、軸の材料をマルテンサイト系ステ
ンレス鋼、例えばSUS420などとしたものがある。
熱膨張係数(単位は[×10 -6/℃])は、フェライト
系ステンレス鋼のSUS430Fが10.4、マルテン
サイト系ステンレス鋼のSUS420J2が9.9で、
両者はほぼ同等といえる。一方、軸の材料としての上記
SUS420J2のビッカース硬度(単位は[Hv])
は、焼入れ、焼きなまし等の熱処理後は620であり、
相当高い値になる。
【0005】近年、動圧軸受装置を用いたモータの回転
トルクを低減するために、軸の直径およびスリーブの孔
の内径を細くすることが要求されている。この要求に応
えるためには、スリーブの孔の内部を加工する精密旋盤
のバイトも細くする必要がある。しかし、スリーブの材
料である上記のようなステンレス鋼は切削抵抗が高く、
加工性が悪いため、バイトを細くすると加工精度が低下
し、また、バイトが破損するという問題がある。そのた
め、スリーブ材料としてステンレス鋼を用いると、丸孔
の加工限界は直径5mm程度までで、これより小さい直
径のものは加工することが困難であり、動圧軸受装置の
小型化、小径化の要求に応えることができないという問
題がある。
【0006】そこで、動圧軸受装置の小型化、小径化の
要求に応えるために、スリーブの材料を銅合金、例えば
燐青銅などとし、軸の材料をオーステナイト系ステンレ
ス鋼、たとえばSUS303などとしたものがある。上
記銅合金、例えばC5191B−Hの熱膨張係数は1
7.6、上記SUS303の熱膨張係数は17.3で、
両者の熱膨張係数はほぼ同等といえる。上記SUS30
3のビッカース硬度は180である。この従来例は、ス
リーブ材料として、加工性のよい銅系の材料を用い、孔
径が小さいスリーブでも加工することを可能にして動圧
軸受装置の小型化、小径化の要求に応えるものである。
上記スリーブと組み合わせる軸の材料は、銅系材料と同
等の熱膨張係数をもつ上記オーステナイト系ステンレス
鋼を使用している。ところが、オーステナイト系ステン
レス鋼は焼入れを行っても硬度を高めることができず、
上記のように硬度は180であって低い値である。この
ため、軸の加工工程において傷が発生しやすく、また、
アブレシブ(引っかき)摩耗が大きいために、寿命が短
いという問題がある。
【0007】上記の問題を改善するために、特開平10
−89345号公報に記載されているように、スリーブ
を銅合金とし、軸がオーステナイト系ステンレス鋼から
なり、上記軸の表面に窒化処理を施して表面の硬度を高
めてなる動圧軸受が知られている。
【0008】しかし、上記公報に記載されているような
窒化処理は、ステンレス鋼がもっているクロム層からな
る不動態被膜を窒化鉄で置き換える処理であるため、ス
テンレス鋼が元々もっている耐食性が著しく低下し、錆
びやすいという問題がある。特に、軸に袋孔、あるいは
袋状のタップ孔があると、これらの孔には水分が溜まり
やすいため、錆が発生する可能性がある。また、元々比
較的柔らかいオーステナイト系ステンレス鋼の表面を窒
化処理して表層を硬くしているため、柔らかい母材の上
に硬く薄い表層が載っているだけであり、凹状の打痕に
ついては防止効果が低い。さらに、軸に上記のような袋
状の孔を形成する必要がある場合、薄い表層部分のみと
はいえ、硬い層が形成されているため、加工性が悪く、
バイトやドリルの寿命が低下するという難点がある。
【0009】さらに、従来の動圧軸受装置によれば、軸の
熱膨張係数をスリーブの熱膨張係数よりも大きくするこ
とはできず、せいぜい双方の熱膨張係数をほぼ等しくす
ることが限界であり、そのため、低温においてロストルク
が大きくなり、高温において軸受としての剛性が低くな
るという基本問題を解決することができない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点を解消するためになされたもので、加
工性が良好で、より小径化することが可能であり、傷つ
き難く、耐摩耗性、耐衝撃性に優れ、かつ、低温時にお
いてロストルクを低減することができ、高温時における
軸受としての剛性を高めることができる動圧軸受装置を
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、軸の外周面とスリーブの
内周面との少なくとも一方に動圧発生溝が形成され、軸
とスリーブとの相対回転による動圧作用により、上記軸
を相対回転可能に支持してなる動圧軸受装置において、
上記軸とスリーブとの少なくとも一方は、異なる金属を
嵌め合わせて接合形成したクラッド材により構成され、
高温時における上記軸とスリーブとのギャップ間隔が、
低温時における上記軸とスリーブとのギャップ間隔より
も大きくならないように、上記異なる金属の材料が選定
されていることを特徴とする。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明における上記軸を、中心側の材料が外周側の材料に対
して熱膨張係数の高い金属材料からなるクラッド材で形
成したことを特徴とする。請求項3記載の発明は、請求
項1記載の発明における上記スリーブを、外周側の材料
が内周側の材料に対して熱膨張係数の低い金属材料から
なるクラッド材で形成し、内周側の金属材料は、外周側
の金属材料よりも加工性のよい材料としたことを特徴と
する。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、上記スリーブの、内周側の金属材料の厚さ
を、外周側の金属材料の厚さよりも薄く、かつ、動圧溝の
深さよりも厚くしたものである。請求項5記載の発明
は、請求項3記載の発明において、上記スリーブの、内
周側の金属材料の厚さを、15μm以上としたものであ
る。請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明におい
て、上記スリーブの内周側の金属材料を、銅系材料とし
たものである。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記軸は、中心側の材料が外周側の材料に対
して熱膨張係数の高い金属材料からなるクラッド材と
し、上記スリーブは、外周側の材料が内周側の材料に対
して熱膨張係数の低い金属材料からなるクラッド材と
し、軸全体の熱膨張係数を、スリーブ全体の熱膨張係数
よりも大きくしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる動圧軸受装
置の実施の形態について説明する。まず、本発明にかか
る動圧軸受装置を用いたハードディスクドライブ用モー
タの例について図8を参照しながら説明する。図8にお
いて、ベース10の中心部に形成された孔には、フラン
ジ付き円筒状のボス9が圧入により固定され、ボス9の
内周側にはスリーブ3の下半部が圧入により固定されて
いる。スリーブ3の外周側には、ボス9の上方におい
て、積層コアからなるステータコア5が嵌められ、接着
等の適宜の手段によってスリーブ3に固定されている。
ステータコア5は適宜数の突極を放射状に有し、各突極
には駆動コイル4が巻回されている。
【0016】上記スリーブ3は円筒状の部材で、その内
周側には軸1が挿入されている。軸1の下端部外周側に
はリング状のスラストプレート7が圧入等によって固着
されている。スラストプレート7は、スリーブ3の下端
部に形成された凹部に適宜の間隙をおいて嵌まり、スリ
ーブ3とカウンタープレート8との間で上側スラスト動
圧軸受を構成している。スリーブ3の下端部にはまた、
上記スラストプレート7が嵌まる凹部よりも大きい径の
凹部が形成され、この凹部にはカウンタープレート8が
はめられ、接着その他適宜の手段によってスリーブ3に
固定されている。スリーブ3と軸1とでラジアル動圧軸
受を構成しており、軸1の外周面とスリーブ3の内周面
間には微少な隙間が形成されるとともに、軸1の外周面
とスリーブ3の内周面の少なくとも一方にラジアル動圧
発生溝が形成され、この動圧発生溝の形成部には動圧発
生用のオイルが介在し、ラジアル動圧軸受が形成されて
いる。
【0017】上記スラストプレート7とカウンタープレ
ート8との対向面間にも微少な隙間が形成されるととも
に、スラストプレート7とカウンタープレート8との対
向面の少なくとも一方にスラスト動圧発生溝が形成さ
れ、この動圧発生溝の形成部には動圧発生用のオイルが
介在し、下側スラスト動圧軸受が形成されている。同様
に、上記上側スラスト動圧軸受を構成するスリーブ3と
カウンタープレート8との間にも動圧発生用のオイルが
介在している。
【0018】軸1の上端部はスリーブ3の上端から突出
し、この突出部にハブ2の中心孔が嵌められ、圧入その
他適宜の手段によって軸1とハブ2とが固着されてい
る。ハブ2はモータのロータハウジングとディスク保持
用ハブとを兼ねていて、カップを伏せた形をしており、
前記ステータコア5と駆動コイル4を有してなるモータ
のステータを覆っている。ハブ2の周壁内周面には短い
円筒状の駆動マグネット6が固着されている。駆動マグ
ネット6は周方向にN極とS極が交互に着磁されてい
る。
【0019】各駆動コイルの端部は適宜の端子板を介し
てフレキシブルプリント基板(以下「FPC」という)
12に接続され、FPC12は、ベース10の底部に形
成された凹溝に沿って外部に引き出され、給電回路に接
続されている。ベース10には、駆動コイル4および上
記端子板などとベース10との絶縁を図るための絶縁シ
ート11が敷かれている。軸1には、上端から中心軸線
に沿ってタップ孔15が形成されている。ハブ2はフラ
ンジ21を有し、ハブ2の胴部22の外周にはめられた
ハードディスクおよびスペーサは上記フランジ21に載
せられて位置規制される。上記タップ孔15には図示さ
れないねじがねじ込まれて図示されないクランパーが取
り付けられ、このクランパーによって上記ハードディス
クおよびスペーサが押さえられることにより、ハードデ
ィスクがハブ2に取り付けられる。
【0020】周知の通り、駆動マグネット6の回転位置
を磁気センサで検知し、この検知信号に応じて各駆動コ
イルへの給電を制御することにより、ステータコア5の
突極と駆動マグネット6との間に磁気的吸引反発力が生
じて駆動マグネット6が周方向に付勢され、ハブ2、軸
1、スラストプレート7からなるモータのロータが回転
駆動される。軸1の回転により、その外周面とスリーブ
3の内周面の少なくとも一方に形成された動圧発生溝
と、その間に介在するオイルとからなる動圧軸受装置に
よって動圧力が発生し、軸1がスリーブ3の内周面に無
接触で回転する。また、スラストプレート7とカウンタ
ープレート8との対向面間に形成されているスラスト動
圧軸受部にスラスト方向の動圧力が発生し、軸1がカウ
ンタープレート8から浮いた状態で回転する。
【0021】本発明の特徴は、上記のように構成された
軸1とスリーブ3を有してなる動圧軸受装置の、上記軸
1とスリーブ3の材質にある。すなわち、軸1とスリー
ブ3の双方、もしくは何れか一方は、異なる金属を嵌め合
わせて接合したクラッド材によって構成されていること
を特徴とする。
【0022】図1はスリーブ3の例を示すもので、互い
に異なる外周側の金属材料32と内周側の金属材料33
を嵌め合わせて接合したクラッド材からなる。ここで
は、外周側の金属材料32として熱膨張係数が比較的小
さい(10.4)フェライト系またはマルテンサイト系
ステンレス鋼、例えばSUS430などを用いる。一方、
内周側の金属材料33として加工性のよい銅系材料、例
えばリン青銅C5191などを用いる。リン青銅C51
91の熱膨張係数は17.6である。このようなスリー
ブ3を得るには、クラッド管を用いることによって素材
の段階から孔が形成されているものを用いてもよいし、
クラッド棒からなる素材に孔加工を施してもよい。
【0023】図3は軸1の例を示すもので、互いに異な
る外周側の金属材料17と内周側の金属材料16を嵌め
合わせて接合したクラッド棒材からなる。ここでは、外
周側の金属材料17として、硬い材料であるマルテンサ
イト系ステンレス鋼、例えばSUS420J2などを用
いる。SUS420J2の熱膨張係数は9.9である。一
方、内周側の金属材料16として、熱膨張係数の大きい
材料であるオーステナイト系ステンレス鋼、例えばSU
S303(熱膨張係数17.3)などを用いる。
【0024】スリーブ3、軸1の材料として上記のよう
にクラッド材を用いると、内外の材料の厚さ比率によっ
て、スリーブ3全体としての熱膨張係数、軸1全体とし
ての熱膨張係数が変わる。以下に、この熱膨張係数変化の
実測結果について説明する。スリーブ3については、表
1に示すように、外周側の金属材料32をSUS43
0、内周側の金属材料33をリン青銅C5191とし、
外径を10mm、内径を4mmとした。そして、スリー
ブ3の厚さ寸法をB、内周側の金属材料33の厚さ寸法
をAとしたとき、Bに対するAの比率を変えて、スリー
ブ3の内径寸法の熱膨張係数変化を測定した。その結果
を図2、表2に示す。
【表1】
【表2】
【0025】図2、表2から明らかなように、クラッド管
材からなるスリーブ3の内径の熱膨張係数は、SUS4
30の熱膨張係数10.4とC5191の熱膨張係数1
7.6との中間的な値となる。そして、C5191の厚み
比率が30%以下の領域では、ほとんどSUS430の
熱膨張係数と同等とみなすことができる。従って、内周側
の金属材料33の厚みを薄く設定すれば、SUS430
に近い熱膨張係数が得られることがわかる。また、スリ
ーブとして精密な加工が要求される内周側はリン青銅C
5191で形成されているため、ステンレス鋼からなる
外周側32と比較して良好な加工性を得ることができ
る。 すでに述べたように、スリーブに求められる特性は、熱膨
張係数が小さいこと、および内面の加工性が良好である
ことの2点であるが、上記のようなクラッド管材を用い
てスリーブ3を構成することによって、上記の要求を満
たすことができる。
【0026】次に、クラッド材を用いた軸1の熱膨張係
数変化の実測結果について説明する。軸1については、
表3に示すように、中心側の金属材料16をステンレス
鋼SUS303、外側の金属材料17をステンレス鋼S
US420J2とし、外径を4mmとした。そして、軸
1の半径をB、外側の金属材料17の厚さ寸法をAとし
たとき、Bに対するAの比率を変えて、軸1の外径寸法
の熱膨張係数変化を測定した。その結果を図4、表4に示
す。
【表3】
【表4】
【0027】図4、表4から明らかなように、中心側の金
属材料16をステンレス鋼SUS303、外側の金属材
料17をステンレス鋼SUS420J2とした上記のク
ラッド棒材からなる軸1の外径の熱膨張係数は、SUS
303の熱膨張係数17.3とSUS420の熱膨張係
数9.9との中間的な値となる。そして、外周側のSU
S420の厚みを薄くすれば、SUS303の熱膨張係
数に近い値が得られることがわかる。
【0028】軸1の中心側の材料であるSUS303
は、硬度Hvは180で、加工性は良好であるが、焼入れ
等の熱処理を行っても硬度を上げることはできない。こ
れに対し、軸1の外側の材料であるSUS420の初期
硬度Hvは240で、加工性には問題がなく、焼き入れ、
焼き鈍し処理を行うと、硬度Hvは620となって硬く
なり、傷防止に効果がある。そこで、中心側のSUS30
3と外周側のSUS420からなるクラッド材で軸1を
構成し、その外周側に加工を施した後に熱処理を行うこ
とにより、軸1の傷防止効果と耐摩耗性の向上を図るこ
とができる。
【0029】軸1に求められる特性は、熱膨張係数がス
リーブの熱膨張係数よりも大きいこと、加工時の硬度が
低く加工性がよいこと、加工後は傷がつきにくく、耐摩耗
性に優れていることの3点であるが、上記のクラッド棒
材からなる軸1によれば、上記3点を満足することがで
きる。
【0030】軸とスリーブを構成する金属材料の組み合
わせを変えて、軸受剛性の温度特性、ロストルクの温度
特性、軸とスリーブとの間のラジアルギャップの温度特
性について検証した結果を、図5、図6、図7に示す。これ
らの図において、 曲線a:軸がSUS303、スリーブがSUS430の
組み合わせ、 曲線b:軸がSUS303、スリーブがSUS5191
の組み合わせ、 曲線c:軸がSUS420、スリーブがSUS5191
の組み合わせ、 曲線d:軸がSUS420、スリーブがSUS530の
組み合わせ、 の場合の特性をそれぞれ示している。
【0031】図6は軸受剛性[N/μm]の温度特性を
示すもので、何れの場合も、温度が高いと剛性が低く、温
度が低い場合は剛性が高く、特に30℃以下になると、
剛性の増加率が高くなる。そして、曲線aで示されるS
US303の軸と、SUS430のスリーブとの組み合
わせによれば、他の組み合わせに比較すると、剛性の変化
率が小さく、低温での剛性が他の組み合わせに比較する
と小さくなっている。図7はロストルク[Nm]温度特
性を示すもので、何れの場合も、曲線としては軸受剛性の
温度特性曲線に似た曲線になっていて、温度が高いとロ
ストルクが低く、温度が低い場合はロストルクが高く、特
に30℃以下になると、ロストルクの増加率が高くなる。
そして、曲線aで示されるSUS303の軸と、SUS
430のスリーブとの組み合わせによれば、他の組み合
わせに比較すると、ロストルクの変化率が小さく、低温で
のロストルクが他の組み合わせに比較すると小さくなっ
ている。
【0032】図5はラジアルギャップ[mm]の温度特
性を示すもので、曲線aで示されるSUS303の軸と
SUS430のスリーブとの組み合わせによれば、高温
でギャップが小さく、低温でギャップが大きくなってい
る。従って、この組み合わせによれば、高温でギャップが
小さくなるこにより、軸受剛性が高くなる効果があり、低
温でギャップが大きくなり、ロストルクを低減できる効
果がある。従って、本願発明において求めているラジアル
ギャップの温度特性は、曲線aを得ることができる軸と
スリーブの金属材料の組み合わせを選べばよいことにな
る。
【0033】上記曲線aに対して、軸がSUS303、ス
リーブがSUS5191の組み合わせにかかる曲線b、
および、軸がSUS420、スリーブがSUS5191の
組み合わせにかかる曲線cは、温度が変化してもギャッ
プはほとんど変化していない。この曲線bおよび曲線c
で示す特性は、従来の動圧軸受において求められていた
ラジアルギャップの温度特性といえる。 また、曲線dで示す、軸がSUS420、スリーブがS
US530の組み合わせによれば、曲線aとは反対に、
高温でギャップが大きく、低温でギャップが小さくなっ
ている。
【0034】上記のように、本発明は、上記曲線aのよう
なラジアルギャップの温度特性、すなわち、高温時にお
ける軸とスリーブとのギャップ間隔が、低温時における
軸とスリーブとのギャップ間隔よりも大きくならないよ
うにすることを求め、これを実現する手段として、軸と
スリーブの双方、もしくは、少なくとも一方は、異なる
金属を嵌め合わせて接合したクラッド材により構成する
こととした。クラッド材を用いて上記曲線aのようなラ
ジアルギャップの温度特性を得るためにまず考えられる
ことは、曲線aが得られる軸とスリーブの材料を主体と
してクラッド材を構成することである。図1ないし図4
に示す前記実施の形態がそれで、スリーブ3は、SUS
430を主体としてこれを外周側の材料とし、内周側の
材料を、SUS430よりも熱膨張係数が高く、かつ、
加工性の良好な銅系の材料C5191とした。また、軸
1は、SUS303を主体としてこれを中心側の材料1
6とし、外周側の材料17を、熱処理によって硬化させる
ことが可能なSUS420とした。
【0035】上記のクラッド材からなるスリーブ3の内
側層の厚み比率に対する内径の熱膨張係数の関係は、す
でに説明した図2、表2に示すとおりであり、また、上記
のクラッド材からなる軸1の外側層の厚み比率に対する
外形の熱膨張係数の関係は、すでに説明した図4、表4に
示すとおりである。そこで、これらの図および表から、高
温時における軸とスリーブとのギャップ間隔が、低温時
における軸とスリーブとのギャップ間隔よりも大きくな
らない(すなわち小さくなる)領域を設定すればよいこ
とになる。さらに換言すれば、軸全体の熱膨張係数が、ス
リーブ全体の熱膨張係数よりも大きくなるように設定す
ればよいことになる。
【0036】スリーブ3の、内周側の材料33は加工性
の良さを基準にして選定される。ここでいう加工性とは、
動圧溝形成加工のことである。従って、内周側の材料33
の厚さは、外周側の材料32の厚さよりも薄く、かつ、動
圧溝の深さよりも厚くなっていればよい。動圧溝の深さ
は、例えば15μm程度のごく浅い溝であるから、上記内
周側の材料33の厚さは、15μm以上であればよい。
【0037】以上説明した本発明の実施の形態によれ
ば、軸1とスリーブ3を、異なる金属を接合したクラッド
材により構成するとともに、スリーブ3の内周側の材料
として、加工性の良好な銅系の材料を選定したため、動圧
溝形成加工等の加工性を高めることができ、より小径化
した動圧軸受装置を得ることができる。また、軸1の外
周側の材料として、素材段階では硬度が低く、熱処理に
よって硬度を高めることができる材料を選定したため、
素材段階での加工性が良好で精密加工が可能であり、加
工後は熱処理によって硬度を高めることにより、傷つき
難く、耐摩耗性、耐衝撃性に優れた動圧軸受装置を得る
ことができる。さらに、軸全体の熱膨張係数が、スリーブ
全体の熱膨張係数よりも大きくなるように、上記各クラ
ッド材を構成する金属を選定したため、低温時において
ロストルクを低減することができ、高温時における軸受
としての剛性を高めることができる。
【0038】なお、これまでの説明では、軸とスリーブ
をともにクラッド材で構成するものとしていたが、軸全
体の熱膨張係数が、スリーブ全体の熱膨張係数よりも大
きいという条件を満たすならば、軸とスリーブのうちの
少なくとも一方をクラッド材で構成しても差し支えな
い。 異なった金属材料を接合してなるクラッド材は、焼鈍と
圧延を繰り返しながら製造されるため、他の接合方法、例
えばスポット溶接による接合方法と比較して、十分大き
な密着強度を得ることができる。従って、接合面での剥離
が生じにくいという利点がある。
【0039】ここまで説明してきた実施の形態で用いる
軸1は、中心側と外周側に異なる種類の金属材料を接合
して構成されたクラッド材であったが、以下に、軸1を
構成するクラッド材の中心側と外周側に同じ種類の金属
材料を用いる他の実施の形態について説明する。
【0040】他の実施の形態は、先に説明した実施の形
態とは軸1の構成が異なるものである。即ち、軸1を構
成するクラッド材は、中心側の金属材料がSUS303
であり、外周側の金属材料が中心側と同じSUS303
に窒化処理を施したSUS303の窒素添加材である。
SUS303は、窒素を添加すると冷間加工によって硬
化する度合いが増加するため、SUS303の窒素添加
材と窒素無添加材を用いてクラッド材を構成して同時に
冷間加工を実施すると、窒素添加層の硬度が窒素無添加
層に比べて大幅に上昇する。ここでは20%の冷間加工
を実施することで、中心側の硬度Hvを280、外周側
の硬度Hvを440とする。なお、中心側の材料と外周
側の材料の熱膨張係数は、共に17.3で同じである。
他の実施の形態によれば、軸1の中心側の硬度はタップ
加工できる限界硬度Hvの300より小さいので、軸1
にタップ加工を行う上での加工性に問題はない。また、
軸1の外周側の硬度は窒化処理を施して冷間加工を実施
することで高まるので、傷つき難く、耐摩耗性、耐衝撃
性に優れた動圧軸受装置を得ることができる。さらに、
軸全体の熱膨張係数が、スリーブ全体の熱膨張係数より
も大きくなるので、低温時においてロストルクを低減す
ることができ、高温時において軸受としての剛性を高め
ることができる。
【0041】以上説明した各実施の形態をまとめると、
軸をクラッド材で構成する場合、外周側の材料を、中心
側の材料と異なる性状の材料に選定することで、中心側
は加工性が良好で、一方外周側は傷つき難く、耐摩耗
性、耐衝撃性に優れた動圧軸受装置を得ることができ
る。このような異なる性状の材料の組み合わせとして
は、外周側の材料と中心側の材料の種類が異なる場合
と、外周側と中心側の材料の種類は同じであるが外周側
の材料に窒化処理などを施すことで中心側の材料より硬
度を高めた場合とがある。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、軸とスリ
ーブとの少なくとも一方を、異なる性状の金属を嵌め合
わせて接合したクラッド材により構成し、高温時におけ
る上記軸とスリーブとのギャップ間隔が、低温時におけ
る上記軸とスリーブとのギャップ間隔よりも大きくなら
ないように、上記異なる性状の金属の材料を選定したた
め、低温時においてロストルクを低減することができ、
高温時における軸受としての剛性を高めることが可能な
動圧軸受装置を得ることができる。軸をクラッド材で構
成する場合、外周側の金属材料を、素材段階では加工性が
良好で、加工後は熱処理によって硬度を高めることが可
能な材料に選定することができ、また、外周側と中心側
に同じ金属材料を用いるが、外周側は窒化処理などを施
して硬度を高めることが可能な材料に選定することがで
きる。そのため、精密加工が可能であるとともに、傷つ
き難く、耐摩耗性、耐衝撃性に優れた動圧軸受装置を得
ることができる。
【0043】上記スリーブの内周側の金属材料は、請求
項6記載の発明のように、銅系材料とすることにより、
スリーブ内周側の加工性を高めることができ、より小径
化した動圧軸受装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる動圧軸受装置に用いることがで
きるスリーブの例を示す平面図である。
【図2】クラッド材からなるスリーブの内周側の厚み比
率と内径の熱膨張係数との関係の例を示す線図である。
【図3】本発明にかかる動圧軸受装置に用いることがで
きる軸の例を示す平面図である。
【図4】クラッド材からなる軸の外周側の厚み比率と外
径の熱膨張係数との関係の例を示す線図である。
【図5】軸とスリーブの金属材料の組み合わせごとに、
温度変化に対する軸とスリーブ間のギャップの関係を示
す線図である。
【図6】軸とスリーブの金属材料の組み合わせごとに、
温度変化に対する軸受剛性の関係を示す線図である。
【図7】軸とスリーブの金属材料の組み合わせごとに、
温度変化に対するロストルクの関係を示す線図である。
【図8】本発明にかかる動圧軸受装置を適用可能なディ
スク駆動用モータの例を示す正面断面図である。
【符号の説明】 1 軸 3 スリーブ 16 軸の中心側の材料 17 軸の外周側の材料 32 スリーブの外周側の材料 33 スリーブの内周側の材料

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸とこの軸が嵌まるスリーブとを備え、
    軸の外周面とスリーブの内周面との少なくとも一方に動
    圧発生溝が形成され、上記軸とスリーブとの相対回転に
    よる上記動圧溝の動圧作用により、上記軸を相対回転可
    能に支持してなる動圧軸受装置において、 上記軸とスリーブとの少なくとも一方は、異なる性状の
    金属を嵌め合わせて接合形成したクラッド材により構成
    され、 高温時における上記軸とスリーブとのギャップ間隔が、
    低温時における上記軸とスリーブとのギャップ間隔より
    も大きくならないように、上記異なる金属の材料が選定
    されていることを特徴とする動圧軸受装置。
  2. 【請求項2】 上記軸は、中心側の材料が外周側の材料
    に対して熱膨張係数の高い金属材料からなるクラッド材
    である請求項1記載の動圧軸受装置。
  3. 【請求項3】 上記スリーブは、外周側の材料が内周側
    の材料に対して熱膨張係数の低い金属材料からなるクラ
    ッド材であり、内周側の金属材料は、外周側の金属材料
    よりも加工性のよい材料である請求項1記載の動圧軸受
    装置。
  4. 【請求項4】 上記スリーブの、内周側の金属材料の厚
    さは、外周側の金属材料の厚さよりも薄く、かつ、動圧溝
    の深さよりも厚い請求項3記載の動圧軸受装置。
  5. 【請求項5】 上記スリーブの、内周側の金属材料の厚
    さは、15μm以上である請求項3記載の動圧軸受装
    置。
  6. 【請求項6】 上記スリーブの内周側の金属材料は、銅
    系材料である請求項3記載の動圧軸受装置。
  7. 【請求項7】 上記軸は、中心側の材料が外周側の材料
    に対して熱膨張係数の高い金属材料からなるクラッド材
    であり、上記スリーブは、外周側の材料が内周側の材料
    に対して熱膨張係数の低い金属材料からなるクラッド材
    であり、軸全体の熱膨張係数が、スリーブ全体の熱膨張
    係数よりも大きい請求項1記載の動圧軸受装置。
  8. 【請求項8】 上記軸は、中心側の材料と外周側の材料
    が種類の異なる金属材料からなるクラッド材であること
    を特徴とした請求項1記載の動圧軸受装置。
  9. 【請求項9】 上記軸は、中心側の材料と外周側の材料
    が硬度の異なる金属材料からなるクラッド材であること
    を特徴とした請求項1記載の動圧軸受装置。
  10. 【請求項10】 上記軸は、中心側の材料と外周側の材
    料が熱膨張係数は同じであることを特徴とした請求項8
    または9記載の動圧軸受装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004081400A1 (ja) * 2003-03-13 2004-09-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 流体軸受装置
JP2006194302A (ja) * 2005-01-12 2006-07-27 Sr Engineering Co Ltd クッションピン均圧化用シリンダ
JP2012522382A (ja) * 2009-03-26 2012-09-20 ケメット エレクトロニクス コーポレーション 低いeslおよびesrを有するリード付き多層セラミックキャパシタ

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