JP2001140466A - 後付け止水リング - Google Patents
後付け止水リングInfo
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- JP2001140466A JP2001140466A JP32263199A JP32263199A JP2001140466A JP 2001140466 A JP2001140466 A JP 2001140466A JP 32263199 A JP32263199 A JP 32263199A JP 32263199 A JP32263199 A JP 32263199A JP 2001140466 A JP2001140466 A JP 2001140466A
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- annular
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Abstract
(57)【要約】
【課題】コンクリート打設時における止水性に優れ、水
漏れを確実に防止することができる後付け止水リングを
提供する。 【解決手段】硬質合成樹脂により結合するとリング状と
なる2つの半環状体2、該半環状体2の内周壁面に装着
固定してセパレータ27を密に挟着するゴムまたは軟質
合成樹脂より成る止水部材3とにより止水リング1が形
成される。
漏れを確実に防止することができる後付け止水リングを
提供する。 【解決手段】硬質合成樹脂により結合するとリング状と
なる2つの半環状体2、該半環状体2の内周壁面に装着
固定してセパレータ27を密に挟着するゴムまたは軟質
合成樹脂より成る止水部材3とにより止水リング1が形
成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、型枠に取付けられ
たセパレータに後付けで取付けることができる後付け止
水リングに関するものである。
たセパレータに後付けで取付けることができる後付け止
水リングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】型枠を設置してコンクリート構造物を構
築する際には、施工時においてコンクリート構造物外
部、例えば地下工事を行う際の地中水、浄水場を建設す
る際の水槽の水等の水分がセパレータとコンクリートと
の間に生じる間隙に進入し、セパレータとコンクリート
との間隙を水の流通経路としてコンクリート表面へ漏出
することが問題となっている。この水分の漏れが生じる
と、コンクリート表面に付着した金属が腐食して変色し
コンクリート構築物の美観が損なわれてしまう。
築する際には、施工時においてコンクリート構造物外
部、例えば地下工事を行う際の地中水、浄水場を建設す
る際の水槽の水等の水分がセパレータとコンクリートと
の間に生じる間隙に進入し、セパレータとコンクリート
との間隙を水の流通経路としてコンクリート表面へ漏出
することが問題となっている。この水分の漏れが生じる
と、コンクリート表面に付着した金属が腐食して変色し
コンクリート構築物の美観が損なわれてしまう。
【0003】前記従来の課題を解決するための技術とし
て、特開平9−256633号においてセパレータに対
して後付け可能な止水板が開示されている。
て、特開平9−256633号においてセパレータに対
して後付け可能な止水板が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平9−256633号に開示された止水板は、環状体
が比較的柔らかいゴム素材により一体的に形成されてい
るため、結合部を強く結合させることが難しく、施工時
に結合部が外れてしまうという課題があり、更に環状体
が水膨潤性ゴムの一体品で形成されていたため、水膨潤
性ゴムが水分を吸収して膨潤した際に、止水板が全体的
にねじれてセパレータと止水板との間に隙間が生じてし
まうという課題があった。
開平9−256633号に開示された止水板は、環状体
が比較的柔らかいゴム素材により一体的に形成されてい
るため、結合部を強く結合させることが難しく、施工時
に結合部が外れてしまうという課題があり、更に環状体
が水膨潤性ゴムの一体品で形成されていたため、水膨潤
性ゴムが水分を吸収して膨潤した際に、止水板が全体的
にねじれてセパレータと止水板との間に隙間が生じてし
まうという課題があった。
【0005】本発明者は、前記課題を解決すべくなされ
たもので、セパレータへの後付けが可能で製造時の作業
性を向上させて製造コストを低減することができ、保管
性に優れると共に、コンクリート打設時における止水性
に優れ、水漏れを確実に防止することができる後付け止
水リングを提供しようとするものである。
たもので、セパレータへの後付けが可能で製造時の作業
性を向上させて製造コストを低減することができ、保管
性に優れると共に、コンクリート打設時における止水性
に優れ、水漏れを確実に防止することができる後付け止
水リングを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、止水リング
は、硬質合成樹脂により結合するとリング状となる2つ
の半環状体と、該半環状体の内周壁面に装着固定される
ゴムまたは軟質合成樹脂より成る止水部材とにより構成
され、前記各半環状体は、2枚の半環状平板の内周端縁
を半環状壁板により連結固定すると共に、前記半環状平
板と半環状壁板の両端に、それぞれ基部側結合端面と先
方側結合端面が形成され、且つ前記半環状壁板の外周面
と各半環状平板の内側面に補強用リブを複数個間隔を有
して固定し、前記各半環状体は、前記各基部側結合端面
の端縁が薄肉部を介して開閉自在に結合連結され、且つ
一方の半環状体の先方側結合端面の上下部に間隔を有し
て直角に突設された突出部と、他方の半環状体の先方側
結合端面の上下部に間隔を有して開口部を設け、且つ前
記突出部の先端に抜止め用膨大部を設けて結合部を形成
し、更に前記各半環状体の半環状壁板の内面中央円周方
向に凹溝が形成され、且つ該各半環状体の各基部側結合
端面に前記凹溝に連なる小凹溝がそれぞれ形成されると
共に、前記薄肉部の中央に前記小凹溝に連なって貫通孔
が形成され、且つ一方の半環状体の先方側結合端面の各
突出部間に該先方側結合端面と面一の舌片を突設し、且
つ他方の半環状体の先方側結合端面の各開口部間に前記
凹溝に連なる小凹溝を設けて形成され、前記止水部材
は、セパレータの円柱棒の内径とほぼ同一の内径を有す
る凹部と、該凹部の両側に断端縁部を有する2個の半筒
状板の外周中央に前記各半環状体の凹溝に嵌合する嵌合
突条がそれぞれ円周方向に突設されると共に、前記各半
筒状板の外周上・下端縁部に、前記各半環状体の各半環
状平板の内周縁部にその内側面が当接する当接突起がそ
れぞれ円周方向に突設され、更に各半筒状板の内側面の
各断端縁部の中央に前記半環状体の各小凹溝に嵌合する
小巾の嵌合片が前記各嵌合突条に連なって連設され、且
つ該嵌合片の中央部は前記貫通孔に嵌合係止できるよう
凹状の折曲部を備える一方、他方の半環状体の先方側結
合端面の凹溝に嵌合する嵌合舌片が、他方の半筒状板の
外側面において嵌合突条に連なって突設して形成される
という手段を採用することにより、上記課題を解決し
た。
は、硬質合成樹脂により結合するとリング状となる2つ
の半環状体と、該半環状体の内周壁面に装着固定される
ゴムまたは軟質合成樹脂より成る止水部材とにより構成
され、前記各半環状体は、2枚の半環状平板の内周端縁
を半環状壁板により連結固定すると共に、前記半環状平
板と半環状壁板の両端に、それぞれ基部側結合端面と先
方側結合端面が形成され、且つ前記半環状壁板の外周面
と各半環状平板の内側面に補強用リブを複数個間隔を有
して固定し、前記各半環状体は、前記各基部側結合端面
の端縁が薄肉部を介して開閉自在に結合連結され、且つ
一方の半環状体の先方側結合端面の上下部に間隔を有し
て直角に突設された突出部と、他方の半環状体の先方側
結合端面の上下部に間隔を有して開口部を設け、且つ前
記突出部の先端に抜止め用膨大部を設けて結合部を形成
し、更に前記各半環状体の半環状壁板の内面中央円周方
向に凹溝が形成され、且つ該各半環状体の各基部側結合
端面に前記凹溝に連なる小凹溝がそれぞれ形成されると
共に、前記薄肉部の中央に前記小凹溝に連なって貫通孔
が形成され、且つ一方の半環状体の先方側結合端面の各
突出部間に該先方側結合端面と面一の舌片を突設し、且
つ他方の半環状体の先方側結合端面の各開口部間に前記
凹溝に連なる小凹溝を設けて形成され、前記止水部材
は、セパレータの円柱棒の内径とほぼ同一の内径を有す
る凹部と、該凹部の両側に断端縁部を有する2個の半筒
状板の外周中央に前記各半環状体の凹溝に嵌合する嵌合
突条がそれぞれ円周方向に突設されると共に、前記各半
筒状板の外周上・下端縁部に、前記各半環状体の各半環
状平板の内周縁部にその内側面が当接する当接突起がそ
れぞれ円周方向に突設され、更に各半筒状板の内側面の
各断端縁部の中央に前記半環状体の各小凹溝に嵌合する
小巾の嵌合片が前記各嵌合突条に連なって連設され、且
つ該嵌合片の中央部は前記貫通孔に嵌合係止できるよう
凹状の折曲部を備える一方、他方の半環状体の先方側結
合端面の凹溝に嵌合する嵌合舌片が、他方の半筒状板の
外側面において嵌合突条に連なって突設して形成される
という手段を採用することにより、上記課題を解決し
た。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る後付け止水リングの
実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発
明に係る後付け止水リングを開いて示す斜視図、図2は
同平面図、図3は図2の横断面図である。
実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発
明に係る後付け止水リングを開いて示す斜視図、図2は
同平面図、図3は図2の横断面図である。
【0008】本発明に係る止水リング1は、硬質合成樹
脂により結合するとリング状となる2つの半環状体2
と、該半環状体2の内周壁面に取付けられたゴムまたは
軟質合成樹脂より成る止水部材3とにより構成されてい
る。
脂により結合するとリング状となる2つの半環状体2
と、該半環状体2の内周壁面に取付けられたゴムまたは
軟質合成樹脂より成る止水部材3とにより構成されてい
る。
【0009】本発明において、前記各半環状体2を構成
する硬質合成樹脂は、特に限定する必要はないが、好ま
しくはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリカーボネート、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリイミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、アクリ
ル樹脂等を用いることが推奨される。
する硬質合成樹脂は、特に限定する必要はないが、好ま
しくはポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、
ポリカーボネート、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、
ポリイミド樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、アクリ
ル樹脂等を用いることが推奨される。
【0010】前記各半環状体2は、2枚の半環状平板4
の内周端縁を半環状壁板5により連結固定すると共に、
前記半環状平板4と半環状壁板5の両端には、それぞれ
基部側結合端面6と先方側結合端面7とが形成され、更
に前記半環状壁板5の外周面と各半環状平板4の内側面
には、該半環状平板4の巾の2分の1程度の高さを有す
る補強用リブ8が複数個間隔を有して固定されている。
の内周端縁を半環状壁板5により連結固定すると共に、
前記半環状平板4と半環状壁板5の両端には、それぞれ
基部側結合端面6と先方側結合端面7とが形成され、更
に前記半環状壁板5の外周面と各半環状平板4の内側面
には、該半環状平板4の巾の2分の1程度の高さを有す
る補強用リブ8が複数個間隔を有して固定されている。
【0011】そして、前記各半環状体2は、各基部側結
合端面6の端縁が薄肉部9を介して開閉可能に接合連結
され、且つ一方の半環状体2の先方側結合端面7の上下
部に間隔を有して直角に突設された突出部10と、他方
の半環状体2の先方側結合端面7の上下部に間隔を有し
て穿設された開口部11とにより結合部12が構成され
ている。
合端面6の端縁が薄肉部9を介して開閉可能に接合連結
され、且つ一方の半環状体2の先方側結合端面7の上下
部に間隔を有して直角に突設された突出部10と、他方
の半環状体2の先方側結合端面7の上下部に間隔を有し
て穿設された開口部11とにより結合部12が構成され
ている。
【0012】前記結合部12を構成する各突出部10の
先端には抜止め用膨大部13がそれぞれ形成されてお
り、該各突出部10を前記各開口部11に挿入した際に
は、この抜止め用膨大部13が開口部11の縁部に係止
されて、各半環状体2は一体に結合固定されてリング状
となる。そして、前記結合部12を介して各半環状体2
を結合させると、抜止め用膨大部13を強い力で内方向
に押して突出部10を相当量撓ませない限りは前記係止
状態が外れることなく、各半環状体2の強固で確実な結
合状態が得られる。
先端には抜止め用膨大部13がそれぞれ形成されてお
り、該各突出部10を前記各開口部11に挿入した際に
は、この抜止め用膨大部13が開口部11の縁部に係止
されて、各半環状体2は一体に結合固定されてリング状
となる。そして、前記結合部12を介して各半環状体2
を結合させると、抜止め用膨大部13を強い力で内方向
に押して突出部10を相当量撓ませない限りは前記係止
状態が外れることなく、各半環状体2の強固で確実な結
合状態が得られる。
【0013】前記各半環状体2の半環状壁板5の内面中
央円周方向には凹溝14が形成され、且つ該各半環状体
2の各基部側結合端面6に前記凹溝14に連なる小凹溝
15がそれぞれ形成されると共に、前記薄肉部9の中央
に前記小凹溝15に連なって貫通孔16が形成され、更
に一方の半環状体2の先方側結合端面7の各突出部10
間に該先方側結合端面7と面一の舌片17を突設し、且
つ他方の半環状体2の先方側結合端面7の各開口部11
間に前記凹溝14に連なる小凹溝18が設けられてい
る。
央円周方向には凹溝14が形成され、且つ該各半環状体
2の各基部側結合端面6に前記凹溝14に連なる小凹溝
15がそれぞれ形成されると共に、前記薄肉部9の中央
に前記小凹溝15に連なって貫通孔16が形成され、更
に一方の半環状体2の先方側結合端面7の各突出部10
間に該先方側結合端面7と面一の舌片17を突設し、且
つ他方の半環状体2の先方側結合端面7の各開口部11
間に前記凹溝14に連なる小凹溝18が設けられてい
る。
【0014】そして、前記各半環状体2に形成された凹
溝14、小凹溝15・18および貫通孔16に止水部材
3が挿着固定される。前記止水部材3は、ゴムまたは軟
質合成樹脂により前記半環状体2の半環状壁板5の内周
面に装着できるように形成されている。
溝14、小凹溝15・18および貫通孔16に止水部材
3が挿着固定される。前記止水部材3は、ゴムまたは軟
質合成樹脂により前記半環状体2の半環状壁板5の内周
面に装着できるように形成されている。
【0015】前記止水部材3は、後述のセパレータ27
の円柱棒29の内径とほぼ同一の内径を有する凹部19
と、該凹部19の両側に断端縁部20を有する2個の半
筒状板21の外周中央に前記各半環状体2の凹溝14に
嵌合する嵌合突条22がそれぞれ円周方向に突設される
と共に、半筒状板21の外周上・下端縁部に、前記各半
環状体2の各半環状平板4の内周縁部にその内側面が当
接する当接突起23がそれぞれ円周方向に突設され、更
に各半筒状板21の内側面の各断端縁部20の中央に前
記半環状体2の各小凹溝15に嵌合する小巾の嵌合片2
4が前記各嵌合突条22に連なって連設され、且つ該嵌
合片24の中央部は前記貫通孔16に嵌合係止できるよ
う凹状の折曲部25を備える一方、他方の半環状体2の
先方側結合端面7の凹溝18に嵌合する嵌合舌片26
が、他方の半筒状板21の外側面において嵌合突条22
に連なって突設して形成されている。
の円柱棒29の内径とほぼ同一の内径を有する凹部19
と、該凹部19の両側に断端縁部20を有する2個の半
筒状板21の外周中央に前記各半環状体2の凹溝14に
嵌合する嵌合突条22がそれぞれ円周方向に突設される
と共に、半筒状板21の外周上・下端縁部に、前記各半
環状体2の各半環状平板4の内周縁部にその内側面が当
接する当接突起23がそれぞれ円周方向に突設され、更
に各半筒状板21の内側面の各断端縁部20の中央に前
記半環状体2の各小凹溝15に嵌合する小巾の嵌合片2
4が前記各嵌合突条22に連なって連設され、且つ該嵌
合片24の中央部は前記貫通孔16に嵌合係止できるよ
う凹状の折曲部25を備える一方、他方の半環状体2の
先方側結合端面7の凹溝18に嵌合する嵌合舌片26
が、他方の半筒状板21の外側面において嵌合突条22
に連なって突設して形成されている。
【0016】前記止水部材3は、ゴムまたは軟質合成樹
脂により形成されるが、その構成部材がゴムであると
き、クロロプレンゴム、スチレンブタジェンゴム等に高
吸水性樹脂を含有させた水膨潤性ゴムが使用することが
推奨される。
脂により形成されるが、その構成部材がゴムであると
き、クロロプレンゴム、スチレンブタジェンゴム等に高
吸水性樹脂を含有させた水膨潤性ゴムが使用することが
推奨される。
【0017】前記水膨潤性ゴムは、水分を含有したとき
に体積比で3〜8倍に膨潤するが、空気に含有される水
分を吸収した程度では膨潤せず、コンクリート中ではコ
ンクリートに含有される水分を吸収して膨張する。ま
た、前記水膨潤性ゴムは、その他にも優れた耐候性、耐
久性、耐熱性、圧縮還元性、衝撃吸収能を有し、物理的
強度が高いといった特性を示している。
に体積比で3〜8倍に膨潤するが、空気に含有される水
分を吸収した程度では膨潤せず、コンクリート中ではコ
ンクリートに含有される水分を吸収して膨張する。ま
た、前記水膨潤性ゴムは、その他にも優れた耐候性、耐
久性、耐熱性、圧縮還元性、衝撃吸収能を有し、物理的
強度が高いといった特性を示している。
【0018】前記止水部材3を構成するゴムは、水膨潤
性ゴムには必ずしも限定されず、天然ゴムや、シス−
1、4−ポリイソプレン、シス−1、4−ポリブタジェ
ン、スチレンブタジェンゴム(SBR)、ブタジェンア
クリロニトリルゴム(NBR)等のブタジェン共重合
物、クロロプレンゴム、イソブチレン・イソプレン共重
合物、チオコール等の多硫化系合成ゴム、ポリエステル
ウレタン、ポリエーテルウレタン等のウレタンゴム、ポ
リジメチルシロキサン等の珪素ゴム、六フッ化プロピレ
ン・フッ化ビニリデン共重合物等のフッ素ゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレン、ポリアクリル酸エステル、ア
クリロニトリル共重合物、エチレンプロピレンゴム、ジ
シクロペンタジェン、1、4−ヘキサジェン、エチリデ
ンノルボルネン等を硫黄加硫成型を容易にするために共
重合したEPTゴム等の各種ゴムがいずれも好適に使用
できる。
性ゴムには必ずしも限定されず、天然ゴムや、シス−
1、4−ポリイソプレン、シス−1、4−ポリブタジェ
ン、スチレンブタジェンゴム(SBR)、ブタジェンア
クリロニトリルゴム(NBR)等のブタジェン共重合
物、クロロプレンゴム、イソブチレン・イソプレン共重
合物、チオコール等の多硫化系合成ゴム、ポリエステル
ウレタン、ポリエーテルウレタン等のウレタンゴム、ポ
リジメチルシロキサン等の珪素ゴム、六フッ化プロピレ
ン・フッ化ビニリデン共重合物等のフッ素ゴム、クロロ
スルホン化ポリエチレン、ポリアクリル酸エステル、ア
クリロニトリル共重合物、エチレンプロピレンゴム、ジ
シクロペンタジェン、1、4−ヘキサジェン、エチリデ
ンノルボルネン等を硫黄加硫成型を容易にするために共
重合したEPTゴム等の各種ゴムがいずれも好適に使用
できる。
【0019】また、前記止水部材3を構成するゴムの代
りに軟質合成樹脂を使用してもよい。この場合、軟質合
成樹脂の種類は、半環状体2を構成する軟質合成樹脂よ
りも硬度が低いものであれば特に限定はされず、シリコ
ーン樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂等を好適な例として挙げることができる。
りに軟質合成樹脂を使用してもよい。この場合、軟質合
成樹脂の種類は、半環状体2を構成する軟質合成樹脂よ
りも硬度が低いものであれば特に限定はされず、シリコ
ーン樹脂、塩化ビニル樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニリデ
ン樹脂等を好適な例として挙げることができる。
【0020】前記構成より成る止水部材3は、各半筒状
板21の外周に突設された各嵌合突条22を各半環状体
2の各凹溝14にそれぞれ嵌合装着すると共に、各当接
突起23の内側面を各半環状平板4の内周縁部に当接
し、更に小巾の嵌合片24を前記半環状体2の各小凹溝
15に嵌合すると共に、折曲部25を貫通孔16に嵌合
係止し、且つ嵌合舌片26を凹溝18に嵌合することに
より、各半環状体2に装着固定して、止水リング1を形
成する。
板21の外周に突設された各嵌合突条22を各半環状体
2の各凹溝14にそれぞれ嵌合装着すると共に、各当接
突起23の内側面を各半環状平板4の内周縁部に当接
し、更に小巾の嵌合片24を前記半環状体2の各小凹溝
15に嵌合すると共に、折曲部25を貫通孔16に嵌合
係止し、且つ嵌合舌片26を凹溝18に嵌合することに
より、各半環状体2に装着固定して、止水リング1を形
成する。
【0021】前記構成を有する止水リング1は、例えば
図7に示すようにコンクリート打設用セパレータに取付
けて使用する。セパレータ27は、両端に螺条部28が
形成された金属製の円柱棒29と、該円柱棒29の中途
部に取付けられた二つのカップ30とから構成されてお
り、止水リング1は各半環状体2を開いて円柱棒29を
差し入れた後、該半環状体2を閉じて結合固定すること
によってセパレータ27に取付けられる。すなわち、図
8に示すように各半環状体2で円柱棒29を挟むように
して、前記薄肉部9を介して前記各半環状体2を閉じ
て、該各半環状体2の各先方側結合端面7を圧着させ
て、結合部12の各突出部10が各開口部11に圧入す
ると、抜止め用膨大部13により前記各突出部10は各
開口部11により抜け去ることなく、各半環状体2は前
記円柱棒29を挟着して一体に固定されて、止水リング
1はセパレータ27に取付けられる。
図7に示すようにコンクリート打設用セパレータに取付
けて使用する。セパレータ27は、両端に螺条部28が
形成された金属製の円柱棒29と、該円柱棒29の中途
部に取付けられた二つのカップ30とから構成されてお
り、止水リング1は各半環状体2を開いて円柱棒29を
差し入れた後、該半環状体2を閉じて結合固定すること
によってセパレータ27に取付けられる。すなわち、図
8に示すように各半環状体2で円柱棒29を挟むように
して、前記薄肉部9を介して前記各半環状体2を閉じ
て、該各半環状体2の各先方側結合端面7を圧着させ
て、結合部12の各突出部10が各開口部11に圧入す
ると、抜止め用膨大部13により前記各突出部10は各
開口部11により抜け去ることなく、各半環状体2は前
記円柱棒29を挟着して一体に固定されて、止水リング
1はセパレータ27に取付けられる。
【0022】図8に示すように、前記止水リング1がセ
パレータ27に圧着して取付けられると、止水部材3の
各半筒状板21の両側に位置する各断端縁部20が互い
に圧着すると共に、嵌合片24も2つ折りに重合され、
且つ嵌合舌片26が舌片17に圧着して、各半筒状板2
1は密に重合固定され、セパレータ27の取付け部から
水漏れすることがない。
パレータ27に圧着して取付けられると、止水部材3の
各半筒状板21の両側に位置する各断端縁部20が互い
に圧着すると共に、嵌合片24も2つ折りに重合され、
且つ嵌合舌片26が舌片17に圧着して、各半筒状板2
1は密に重合固定され、セパレータ27の取付け部から
水漏れすることがない。
【0023】そして、前記止水リング1およびセパレー
タ27を使用したコンクリート構造物の構築方法の一例
を図9に基づいて説明する。先ず、組立て構築された桟
木31の内壁に型枠32を設置し、該型枠32にセパレ
ータ27を設置する。そして、前記セパレータ27の両
端の螺条部28にナットを取付け、前記型枠32をセパ
レータ27で固定する。次いで、2個の止水リング1を
セパレータ27の円柱棒29の各カップ30の近傍に前
記した方法で取付け、型枠32内にコンクリート34を
流し込む。そして、前記コンクリート34が硬化する
と、ナット33をセパレータ27の螺条部28から取外
し、その後に桟木31および型枠32を取外してコンク
リートの構築作業を完了する。
タ27を使用したコンクリート構造物の構築方法の一例
を図9に基づいて説明する。先ず、組立て構築された桟
木31の内壁に型枠32を設置し、該型枠32にセパレ
ータ27を設置する。そして、前記セパレータ27の両
端の螺条部28にナットを取付け、前記型枠32をセパ
レータ27で固定する。次いで、2個の止水リング1を
セパレータ27の円柱棒29の各カップ30の近傍に前
記した方法で取付け、型枠32内にコンクリート34を
流し込む。そして、前記コンクリート34が硬化する
と、ナット33をセパレータ27の螺条部28から取外
し、その後に桟木31および型枠32を取外してコンク
リートの構築作業を完了する。
【0024】前記止水リング1を構成する半筒状板21
の素材として水膨潤性ゴムを用いると、コンクリート3
4を流し込んだ際に、該コンクリート34に含有される
水分によって水膨潤性ゴムが膨潤し、止水リング1の半
筒状板21と円柱棒29との間隙を埋めるので、より確
実に水分の流通経路を遮断することができる。更に、抜
止め用膨大部13によって結合部12の結合が強固に保
持されるため、施工時に止水リング1が円柱棒29から
離脱する虞れがない。
の素材として水膨潤性ゴムを用いると、コンクリート3
4を流し込んだ際に、該コンクリート34に含有される
水分によって水膨潤性ゴムが膨潤し、止水リング1の半
筒状板21と円柱棒29との間隙を埋めるので、より確
実に水分の流通経路を遮断することができる。更に、抜
止め用膨大部13によって結合部12の結合が強固に保
持されるため、施工時に止水リング1が円柱棒29から
離脱する虞れがない。
【0025】なお、本発明に係る止水リング1の使用形
態は図9のものには限定されず、ビルの壁面、天井、
床、屋根等の構築、あるいはトンネル、上・下水道等の
地下構造物等、種々のコンクリート構造物の構築に幅広
く使用することが可能である。
態は図9のものには限定されず、ビルの壁面、天井、
床、屋根等の構築、あるいはトンネル、上・下水道等の
地下構造物等、種々のコンクリート構造物の構築に幅広
く使用することが可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は上述のようであるから、止水リ
ングは開閉可能な結合部を備えているので、コンクリー
ト打設用セパレータへの後付けが可能であり、従ってセ
パレータの製造時の作業性を向上させ、製造コストを低
減することができると共に、保管性に優れており、且つ
止水リングは内周面にセパレータの円柱棒に密接して挟
着するゴムまたは軟質合成樹脂製の半筒状板が取付けら
れているため、セパレータ取付け部からの水漏れを確実
に防止することができ、更に止水リングは一旦セパレー
タの円柱棒に取付けられると離脱する虞れはない。
ングは開閉可能な結合部を備えているので、コンクリー
ト打設用セパレータへの後付けが可能であり、従ってセ
パレータの製造時の作業性を向上させ、製造コストを低
減することができると共に、保管性に優れており、且つ
止水リングは内周面にセパレータの円柱棒に密接して挟
着するゴムまたは軟質合成樹脂製の半筒状板が取付けら
れているため、セパレータ取付け部からの水漏れを確実
に防止することができ、更に止水リングは一旦セパレー
タの円柱棒に取付けられると離脱する虞れはない。
【図1】本発明後付け止水リングを開いて示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明後付け止水リングの平面図である。
【図3】図2の横断面図である。
【図4】本発明後付け止水リングを構成する各半環状体
を開いて示す斜視図である。
を開いて示す斜視図である。
【図5】本発明後付け止水リングを構成する止水部材の
表面側斜視図である。
表面側斜視図である。
【図6】本発明後付け止水リングを構成する止水部材の
背面側斜視図である。
背面側斜視図である。
【図7】本発明後付け止水リングをコンクリート打設用
セパレータに取付けた状態を示す斜視図である。
セパレータに取付けた状態を示す斜視図である。
【図8】本発明後付け止水リングをコンクリート打設用
セパレータに取付けた状態を示す縦断面図である。
セパレータに取付けた状態を示す縦断面図である。
【図9】本発明後付け止水リングを使用したコンクリー
ト構造物の構築方法の一例を示す部分断面図である。
ト構造物の構築方法の一例を示す部分断面図である。
1 止水リング、 2 半環状体、 3 止水部材、
4 半環状平板、 5半環状壁板、 6 基部側結合端
面、 7 先方側結合端面、 8 補強用リブ、 9
薄肉部、 10 突出部、 11 開口部、 12 結
合部、 13抜止め用膨大部、 14 凹溝、 15
小凹溝、 16 貫通孔、 17 舌片、 18 小凹
溝、19 凹部、 20 断端縁部、 21 半筒状
板、 22 嵌合突条、 23 当接突起、 24 嵌
合片、 25 折曲部、 26嵌合舌片。
4 半環状平板、 5半環状壁板、 6 基部側結合端
面、 7 先方側結合端面、 8 補強用リブ、 9
薄肉部、 10 突出部、 11 開口部、 12 結
合部、 13抜止め用膨大部、 14 凹溝、 15
小凹溝、 16 貫通孔、 17 舌片、 18 小凹
溝、19 凹部、 20 断端縁部、 21 半筒状
板、 22 嵌合突条、 23 当接突起、 24 嵌
合片、 25 折曲部、 26嵌合舌片。
Claims (2)
- 【請求項1】止水リングは、硬質合成樹脂により結合す
るとリング状となる2つの半環状体と、該半環状体の内
周壁面に装着固定されるゴムまたは軟質合成樹脂より成
る止水部材とにより構成され、 前記各半環状体は、2枚の半環状平板の内周端縁を半環
状壁板により連結固定すると共に、前記半環状平板と半
環状壁板の両端に、それぞれ基部側結合端面と先方側結
合端面が形成され、且つ前記半環状壁板の外周面と各半
環状平板の内側面に補強用リブを複数個間隔を有して固
定し、前記各半環状体は、前記各基部側結合端面の端縁
が薄肉部を介して開閉自在に結合連結され、且つ一方の
半環状体の先方側結合端面の上下部に間隔を有して直角
に突設された突出部と、他方の半環状体の先方側結合端
面の上下部に間隔を有して開口部を設け、且つ前記突出
部の先端に抜止め用膨大部を設けて結合部を形成し、更
に前記各半環状体の半環状壁板の内面中央円周方向に凹
溝が形成され、且つ該各半環状体の各基部側結合端面に
前記凹溝に連なる小凹溝がそれぞれ形成されると共に、
前記薄肉部の中央に前記小凹溝に連なって貫通孔が形成
され、且つ一方の半環状体の先方側結合端面の各突出部
間に該先方側結合端面と面一の舌片を突設し、且つ他方
の半環状体の先方側結合端面の各開口部間に前記凹溝に
連なる小凹溝を設けて形成され、前記止水部材は、セパ
レータの円柱棒の内径とほぼ同一の内径を有する凹部
と、該凹部の両側に断端縁部を有する2個の半筒状板の
外周中央に前記各半環状体の凹溝に嵌合する嵌合突条が
それぞれ円周方向に突設されると共に、前記各半筒状板
の外周上・下端縁部に、前記各半環状体の各半環状平板
の内周縁部にその内側面が当接する当接突起がそれぞれ
円周方向に突設され、更に各半筒状板の内側面の各断端
縁部の中央に前記半環状体の各小凹溝に嵌合する小巾の
嵌合片が前記各嵌合突条に連なって連設され、且つ該嵌
合片の中央部は前記貫通孔に嵌合係止できるよう凹状の
折曲部を備える一方、他方の半環状体の先方側結合端面
の凹溝に嵌合する嵌合舌片が、他方の半筒状板の外側面
において嵌合突条に連なって突設して形成されたことを
特徴とする後付け止水リング。 - 【請求項2】止水リングを構成するゴムが、水膨潤性ゴ
ムである請求項1記載の後付け止水リング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32263199A JP2001140466A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | 後付け止水リング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32263199A JP2001140466A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | 後付け止水リング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001140466A true JP2001140466A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18145878
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32263199A Pending JP2001140466A (ja) | 1999-11-12 | 1999-11-12 | 後付け止水リング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001140466A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111042349A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-04-21 | 中建四局第六建设有限公司 | 一种水平预留洞口止水环结构及其施工方法 |
-
1999
- 1999-11-12 JP JP32263199A patent/JP2001140466A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111042349A (zh) * | 2019-12-26 | 2020-04-21 | 中建四局第六建设有限公司 | 一种水平预留洞口止水环结构及其施工方法 |
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