JP2001140458A - 床敷体 - Google Patents
床敷体Info
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Abstract
みを表現し、保温性、安全性、清掃性に優れた熱可塑性
樹脂組成物から成る床敷体を提供すること。 【解決手段】 透明表層1と、中間着色層2と、裏層3
との層構造を有する熱可塑性樹脂組成物から成る床敷体
Aであって、その透明表層に長さ0.5〜10mmの天
然植物繊維を1〜30重量部含有し、且つ着色中間層に
長さ0.5〜10mmの天然植物繊維、粒径20〜20
0メッシュパスの天然植物粒子の少なくとも一種類を1
〜50重量部含有し、裏層が発泡倍率1.3倍以上の発
泡体構造から成るものであり、その透明表層と中間着色
層との層間に印刷柄の模様4、及び透明表層の表面に凹
凸模様5の一方又は双方を施す。
Description
いられる床仕上げ材である床敷体に関し、特に老人や幼
児等の福祉、養護施設における安らぎ感のある意匠性や
安全性、清掃性に優れた床敷体に関するものである。
ロアリング、天然繊維系床仕上げ材ではカーペット類が
使用されている。木質フロアリングでは防音、吸音特性
の向上を目的にクッション層を設ける事も試みられてい
るが表面は滑りやすく、転倒時の衝撃吸収性即ち安全性
まで配慮されていない。また、擦過傷防止の目的で樹脂
コートされているものが多く、冷たい触感が不快感を招
き、安らぎ感に欠けている。繊維系カーペットでは、そ
の点は考慮されているものの、汚れやすく清掃性に欠け
ている。一方、これら天然系床仕上げ材の木質やカーペ
ットの表現の安らぎ感ある外観意匠を熱可塑性樹脂に施
した非天然系床仕上げ材がある。しかし、これらは安全
性と暖かみを兼ね備えたものは提案されていない。
つ自然な色合いと天然素材感のイメージから見た目の暖
かみを表現しつつ、且つ、保温性、安全性、清掃性に優
れた熱可塑性樹脂組成物から成る床敷体を提供すること
にある。
本発明が講じた手段は、透明表層と、中間着色層と、裏
層との層構造を有する熱可塑性樹脂組成物から成る床敷
体であって、その透明表層に長さ0.5〜10mmの天
然植物繊維を1〜30重量部含有し、且つ着色中間層に
長さ0.5〜10mmの天然植物繊維、粒径20〜20
0メッシュパスの天然植物粒子の少なくとも一種類を1
〜50重量部含有し、裏層が発泡倍率1.3倍以上の発
泡体構造から成るものであり、その透明表層と中間着色
層との層間に印刷柄の模様、及び透明表層の表面に凹凸
模様の一方又は双方を施したことである。
に基づき説明すると、床敷体Aは透明表層1と、中間着
色層2と、発泡体の裏層3との積層構造の熱可塑性樹脂
組成物からなるものであり、その透明表層1には天然植
物繊維が、中間着色層2には天然植物繊維又は天然植物
粒子のいずれか一方若しくは双方が含有されている。
3に使用される熱可塑性樹脂は、従来から床敷体に使用
されてきた樹脂であれば任意で使用できるが、長尺の床
敷体としては柔軟であることが望ましく、例えばポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン共
重合体、酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ウレタ
ン樹脂、熱可塑性エラストマー等が上げられ、より好ま
しくはポリ塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が良い。また、透明表層1には上記熱可塑性樹脂のうち
透明性の樹脂を使用する。透明性は完全透明に限らず、
表面から中間着色層2が見える程度の半透明でもよい。
天然植物繊維は、繊維質の植物であれば任意に使用で
き、例えば樹木、麻、竹、ヤシ、ケナフ、米等の樹皮、
幹、茎、根、葉、種子、殻が挙げられ、繊維形状からは
麻、竹、ヤシが望ましく、供給の安定性から一年草であ
る麻や生長率の高いケナフがより望ましい。
粒子は、例えば木粉、籾殻、コルク粉、及び上記の天然
植物繊維を粉砕したもの等が任意で使用できる。
透明層の中で立体的に且つ配向又はランダムに存在し天
然素材の意匠感を表現して暖かみや安らぎ感を与えると
共に天然素材として熱可塑性樹脂からなる透明層全体の
熱伝導率を下げ、表面の冷たい触感の軽減が目的であ
る。
の大きさは、透明表層を通して見える下層の意匠表現と
マッチングした意匠バランスの観点と押出やカレンダー
等のシーティング及びコーティング加工性の観点から天
然植物繊維の長さは0.5〜10mmが望ましく、より
好ましくは長さが1〜4mmである。また添加量は、透
明である熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜30重
量部が望ましく、より好ましくは10〜20重量部であ
る。
び天然植物粒子は、上記の透明表層と同様に天然素材の
意匠感を表現して暖かみや安らぎ感を与えると共に天然
素材として熱可塑性樹脂からなる着色層全体の熱伝導率
を下げることが目的である。
維及び天然植物粒子の大きさは、上記の透明表層1と同
様に加工性の観点から繊維としては長さ0.5〜10m
m、粒子としては20〜200メッシュパスのものが望
ましく、より好ましくは繊維長さが1〜4mm、粒子が
20〜200メッシュパスのものが好ましい。また添加
量は、着色した熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜
50重量部が望ましく、より好ましくは10〜30重量
部である。この添加量は天然植物繊維及び天然植物粒子
の全量が透明層の様に見えることは無く表面濃度の意匠
を得られる程度でよい。これらの範囲内で天然植物繊維
及び天然植物粒子を併用しても良い。さらに、これら天
然植物繊維及び天然植物粒子は、意匠性向上の為の着
色、染色処理が施されたものや分散性向上の為の樹脂コ
ーティング処理が施されたものを使用しても良い。
色層2との層間に印刷柄の模様(意匠)4、及び透明表
層1の表面に凹凸模様5の一方又は双方を施すことによ
って、意匠表現をより天然素材に近づけることができ
る。印刷柄の模様(意匠)4の印刷付与技術は従来から
床敷体に使用されてきた印刷技術が使用でき、例えばグ
ラビア印刷、スクリーン印刷、オフセット印刷等があ
る。また、凹凸5模様の付与は同様に従来から床敷体に
使用されてきた技術が応用でき、例えば加熱型絞転写
法、発泡促進剤又は抑制剤によるケミカルエンボス法等
がある。
体であり、気泡を設ける事により熱伝導率を大幅に下
げ、転倒時の衝撃を吸収する目的で構成される。また、
気泡構造は独立気泡、連続気泡のどちらでも良いが、熱
伝導率、残留ヘコミを考慮すると独立気泡が好ましい。
発泡方法は同様に従来から床敷体に使用されてきた技術
が応用でき、例えば化学又は物理発泡剤を配合し加熱発
泡する方法、不活性ガス等を含む気体を均一に混合・封
入する方法がある。その発泡倍率は1.3倍以上あれば
熱伝導率や衝撃吸収性を大幅に低減することができる
が、凹凸模様5の付与や床敷体としての残留ヘコミを考
慮すると4倍以下が望ましく、より好ましくは2〜3倍
である。
汚れ防止等の目的で表面処理やコーティングが施されて
も良い。
性のより向上を目的に裏層3と同様の発泡体であっても
良く、その場合、発泡倍率は1.5〜2.5倍程度が好
ましい。
接着性の向上を目的に基材6として織物・不織布・紙等
を積層する事も可能である。
熱可塑性樹脂組成物には、加工や耐久品質を配慮し、従
来から使用されている可塑剤、安定剤、滑剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤、加工助剤、抗菌/防カビ剤、帯電防
止剤等が配合されても良く、また着色中間層2や裏層3
には着色剤、充填剤が使用できる。
着色層2が低熱伝導率である裏層3からの距離が小さい
方が望ましく、透明表層1と中間着色層2の厚みは0.
1〜0.5mm、好ましくは0.2〜0.4mmが良
い。裏層3の発泡層の厚みは保温性と衝撃吸収性の観点
から1〜7mm程度が望ましく、好ましくは2〜4mm
が良い。
度1050)100部、フタル酸エステル系可塑剤65
部、金属石鹸系安定剤3部、アゾビスカルボンアミド系
発泡剤4部、炭酸カルシウム充填剤50部からなる配合
混合物を混練し、160℃のカレンダー加工にてビニロ
ン・テトロン混紡糸からなる織物を積層し、厚み1.1
mmの積層体を作成した後に、220℃発泡炉を通して
表1に示す発泡倍率の発泡体を得た。また、比較例7
は、発泡炉を通さない非発泡である。
ル(重合度1050)100部、フタル酸エステル系可
塑剤50部、金属石鹸系安定剤3部、炭酸カルシウム充
填剤20部、顔料4部、表1に示す天然植物繊維と天然
植物粒子、及び合成高分子粒子を表1に示す重量部数で
配合、混合、混練し、180℃のカレンダー加工で0.
3mmシーティングして上記の裏層に積層した。実施例
7は得られた積層体(着色中間層)の表面にグラビア印
刷にて籐の綾織り調の印刷を施した。
1050)100部、フタル酸エステル系可塑剤50
部、金属石鹸系安定剤3部、表1に示す天然植物繊維、
及び合成高分子繊維を表1に示す重量部数で配合、混
合、混練し、180℃のカレンダー加工で0.3mmシ
ーティングして上記の積層体の上に積層した。実施例7
は得られた積層体(透明表層)の表面に表面温度170
℃の加熱エンボス加工にて凹凸模様を付与した。
加工性と性能を表1に示す。 評価法 ◎:優れる ○:良好 △:可 ×:不可 実施例では、生産性に必要不可欠な加工性が伴っている
と共に、本発明の課題である機能、即ち安らぎ感のある
意匠性や安全性の面でバランスが取れている。比較例で
は、機能面でアンバランスであり、機能面を満足するも
のの加工性が伴っていないものなっている。
層との層構造を有する熱可塑性樹脂組成物から成る床敷
体であって、その透明表層に長さ0.5〜10mmの天
然植物繊維を1〜30重量部含有し、且つ着色中間層に
長さ0.5〜10mmの天然植物繊維、粒径20〜20
0メッシュパスの天然植物粒子の少なくとも一種類を1
〜50重量部含有し、裏層が発泡倍率1.3倍以上の発
泡体構造としたから、立体感のある自然な暖かみ感と実
触感としての保温性、及び転倒時の衝撃吸収性に代表さ
れる安全性、清掃耐水容易性に優れたものであると共に
熱可塑性樹脂組成物のみから成る床敷体に比べて視覚的
意匠面にも優れたものである。
刷柄の模様、及び透明表層の表面に凹凸模様の一方又は
双方を施したことにより、前記の立体感が更に向上する
と共に意匠表現が天然素材に近似したものとなる。
の模様、5:凹凸模様、6:基材。
Claims (2)
- 【請求項1】 透明表層と、中間着色層と、裏層との層
構造を有する熱可塑性樹脂組成物から成る床敷体であっ
て、その透明表層に長さ0.5〜10mmの天然植物繊
維を1〜30重量部含有し、且つ着色中間層に長さ0.
5〜10mmの天然植物繊維、粒径20〜200メッシ
ュパスの天然植物粒子の少なくとも一種類を1〜50重
量部含有し、裏層が発泡倍率1.3倍以上の発泡体構造
であることを特徴とする床敷体。 - 【請求項2】 透明表層と中間着色層との層間に印刷柄
の模様、及び透明表層の表面に凹凸模様の一方又は双方
を施した請求項1に記載の床敷体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32557499A JP2001140458A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 床敷体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32557499A JP2001140458A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 床敷体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001140458A true JP2001140458A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=18178416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32557499A Pending JP2001140458A (ja) | 1999-11-16 | 1999-11-16 | 床敷体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001140458A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0129077Y2 (ja) * | 1981-07-04 | 1989-09-05 | ||
JPH0411082A (ja) * | 1990-04-25 | 1992-01-16 | Achilles Corp | クッション性重歩行床材 |
JPH059876A (ja) * | 1991-07-03 | 1993-01-19 | Lonseal Corp | 床 材 |
JPH06286096A (ja) * | 1993-04-01 | 1994-10-11 | Meiwa Ind Co Ltd | 装飾表皮層を有する積層材 |
JPH11240091A (ja) * | 1998-02-24 | 1999-09-07 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧シート及び転写シート |
-
1999
- 1999-11-16 JP JP32557499A patent/JP2001140458A/ja active Pending
Patent Citations (5)
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