JP2001139943A - 安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料 - Google Patents
安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料Info
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-
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- C08K5/1345—Carboxylic esters of phenolcarboxylic acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08L75/04—Polyurethanes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 安定剤組成物
【解決手段】 次のもの:A)一般式Iの3−アリール
アクリル酸エステル少なくとも1種;B)ポリマー基礎
構造の所に2級アミン官能基を有する側基を有し、その
際、全ての置換基がアミン−窒素原子に対するα−位で
水素ではない、最低2000の分子量を有するポリマー
化合物;C)式IIのクロマン誘導体少なくとも1種及
び;D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少な
くとも1種を含有する安定剤組成物。 【化1】
アクリル酸エステル少なくとも1種;B)ポリマー基礎
構造の所に2級アミン官能基を有する側基を有し、その
際、全ての置換基がアミン−窒素原子に対するα−位で
水素ではない、最低2000の分子量を有するポリマー
化合物;C)式IIのクロマン誘導体少なくとも1種及
び;D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少な
くとも1種を含有する安定剤組成物。 【化1】
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安定剤組成物並び
に、光、酸素及び熱の作用に対して無生物有機材料を安
定化するためのその使用に関する。
に、光、酸素及び熱の作用に対して無生物有機材料を安
定化するためのその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】無生物有機材料、ことにプラスチック及
び塗料の機械的、化学的及び/又は審美的特性は公知の
ように、光、酸素及び熱の作用により劣化する。この劣
化は一般に、材料の黄変、変色、ヒビの形成又は脆化と
して表れる。安定剤又は安定剤組成物を用いて、光、酸
素及び熱により有機材料が悪影響を受けることに対し
て、十分な保護を達成する必要がある。
び塗料の機械的、化学的及び/又は審美的特性は公知の
ように、光、酸素及び熱の作用により劣化する。この劣
化は一般に、材料の黄変、変色、ヒビの形成又は脆化と
して表れる。安定剤又は安定剤組成物を用いて、光、酸
素及び熱により有機材料が悪影響を受けることに対し
て、十分な保護を達成する必要がある。
【0003】立体障害アミン(Hindered Amine Light S
tabilizers; HALS)は、プラスチックの光分解及び熱分
解に対する公知の安定剤である。この種の特に好適な化
合物はオリゴマーのHALSである。例えばDE−A423
9437は、有効な安定剤である、テトラメチルピペリ
ジニル−側基を有する特定のマレイン酸アミド−α−オ
レフィン−コポリマーを開示している。
tabilizers; HALS)は、プラスチックの光分解及び熱分
解に対する公知の安定剤である。この種の特に好適な化
合物はオリゴマーのHALSである。例えばDE−A423
9437は、有効な安定剤である、テトラメチルピペリ
ジニル−側基を有する特定のマレイン酸アミド−α−オ
レフィン−コポリマーを開示している。
【0004】オリゴマーのHALSは、固体である。このこ
とは、例えばプラスチック成形材料へのこの物質の添加
及び均一な分布が往々にして困難であることを示してい
る。
とは、例えばプラスチック成形材料へのこの物質の添加
及び均一な分布が往々にして困難であることを示してい
る。
【0005】DE−A4440288は無生物有機材料
用の遮光剤及び安定剤として、特定の3−アリールアク
リル酸エステルを使用することを開示している。3−ア
リールアクリル酸エステルは立体障害アミンと組み合わ
せて使用することができる。
用の遮光剤及び安定剤として、特定の3−アリールアク
リル酸エステルを使用することを開示している。3−ア
リールアクリル酸エステルは立体障害アミンと組み合わ
せて使用することができる。
【0006】DE−A−4405670は有機材料を安
定化するための、クロマン誘導体、有機ホスファイト(P
hosphite)又はホスホナイト(Phosphonite)及びアミン
からなる、安定剤混合物に関する。
定化するための、クロマン誘導体、有機ホスファイト(P
hosphite)又はホスホナイト(Phosphonite)及びアミン
からなる、安定剤混合物に関する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、容易
に安定化したい材料に添加し、かつ均一に分布させるこ
とができ、かつ光、酸素及び熱の作用に対して高い保護
作用を示す形で存在する、オリゴマーHALSをベースとす
る新規安定剤組成物を提供することである。この安定剤
組成物は、ポリウレタンを安定化するために特に有効で
あるべきである。
に安定化したい材料に添加し、かつ均一に分布させるこ
とができ、かつ光、酸素及び熱の作用に対して高い保護
作用を示す形で存在する、オリゴマーHALSをベースとす
る新規安定剤組成物を提供することである。この安定剤
組成物は、ポリウレタンを安定化するために特に有効で
あるべきである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明により、この課題
は、次のもの A)一般式I:
は、次のもの A)一般式I:
【0009】
【化6】
【0010】[式中、Arは、付加的にC1〜C4−アル
キル、C1〜C4−アルコキシ、ヒドロキシ、フェノキ
シ、アミノ、モノ−又はジ(C1〜C4−アルキル)アミ
ノ、ハロゲン又はニトロから選択される1、2又は3個
の置換基又はメチレンジオキシ基を有してよい、アリー
ル基であり、R1はC1〜C20−アルキル又はC2〜C20
−アルケニルであり、R2及びR3は水素又はC1〜C4−
アルキルである]の3−アリールアクリル酸エステル少
なくとも1種、 B)ポリマー基礎構造の所に、2級アミン官能基を有す
る側基を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素に
対するα−位で水素ではない、最低2000の分子量を
有するポリマー化合物 C)式II:
キル、C1〜C4−アルコキシ、ヒドロキシ、フェノキ
シ、アミノ、モノ−又はジ(C1〜C4−アルキル)アミ
ノ、ハロゲン又はニトロから選択される1、2又は3個
の置換基又はメチレンジオキシ基を有してよい、アリー
ル基であり、R1はC1〜C20−アルキル又はC2〜C20
−アルケニルであり、R2及びR3は水素又はC1〜C4−
アルキルである]の3−アリールアクリル酸エステル少
なくとも1種、 B)ポリマー基礎構造の所に、2級アミン官能基を有す
る側基を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素に
対するα−位で水素ではない、最低2000の分子量を
有するポリマー化合物 C)式II:
【0011】
【化7】
【0012】[式中、R4は式:
【0013】
【化8】
【0014】の基である]のクロマン誘導体少なくとも
1種及び D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少なくと
も1種を含有する安定剤組成物により解決される。
1種及び D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少なくと
も1種を含有する安定剤組成物により解決される。
【0015】本発明の安定剤組成物は室温で通常、粘性
な液体として存在し、従って容易に、安定化したい材料
に添加して、均一に分布させることができる。有利には
本発明の安定剤組成物は、20℃及び30s-1でHaake
Rheowin RS 150装置を用いて測定して2600〜300
0mPas、殊に2700〜2900mPasの粘度を
有する粘性な液体である。
な液体として存在し、従って容易に、安定化したい材料
に添加して、均一に分布させることができる。有利には
本発明の安定剤組成物は、20℃及び30s-1でHaake
Rheowin RS 150装置を用いて測定して2600〜300
0mPas、殊に2700〜2900mPasの粘度を
有する粘性な液体である。
【0016】更に、光、酸素及び熱の作用に対する本発
明の安定剤組成物の保護作用は、安定剤組成物の各成分
の寄与により想定されるよりも高いことが判明した。従
って、本発明の安定剤組成物の優れた保護作用は、各成
分の相乗効果に基づくものである。
明の安定剤組成物の保護作用は、安定剤組成物の各成分
の寄与により想定されるよりも高いことが判明した。従
って、本発明の安定剤組成物の優れた保護作用は、各成
分の相乗効果に基づくものである。
【0017】本発明の安定剤組成物は成分A)として一
般式Iの3−アリールアクリル酸エステルを含有する。
般式Iの3−アリールアクリル酸エステルを含有する。
【0018】式I中、Arは例えば、フェニル、o−、
m−又はp−トリル、o−、m−又はp−エチルフェニ
ル、o−、m−又はp−プロピルフェニル、m−又はp
−クミル、o−、m−又はp−ブチルフェニル、m−又
はp−イソ−ブチルフェニル、m−又はp−s−ブチル
フェニル、m−又はp−t−ブチルフェニル、2,3
−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,
5−ジメチルフェニル、メシチル、o−、m−又はp−
メトキシフェニル、o−、m−又はp−エトキシフェニ
ル、o−、m−又はp−プロポキシフェニル、m−又は
p−イソ−プロポキシフェニル、o−、m−又はp−ブ
トキシフェニル、m−又はp−イソ−ブトキシフェニ
ル、m−又はp−s−ブトキシフェニル、m−又はp−
t−ブトキシフェニル、2,3−、2,4−、2,5
−、2,6−、3,4−又は3,5−ジメトキシフェニ
ル、o−、m−又はp−ヒドロキシフェニル、2,3
−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,
5−ジヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシ−4−メト
キシフェニル、m−又はp−フェノキシフェニル、o
−、m−又はp−アミノフェニル、o−、m−又はp−
(N−メチルアミノ)フェニル、o−、m−又はp−
(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、o−、m−又は
p−フルオロフェニル、o−、m−又はp−クロロフェ
ニル、2,4−ジクロロフェニル、o−、m−又はp−
ブロモフェニル、o−、m−又はp−ニトロフェニル、
2,3−又は3,4−メチレンジオキシフェニル、2
−、3−又は4−ビフェニルイル及びα−又はβ−ナフ
チルである。
m−又はp−トリル、o−、m−又はp−エチルフェニ
ル、o−、m−又はp−プロピルフェニル、m−又はp
−クミル、o−、m−又はp−ブチルフェニル、m−又
はp−イソ−ブチルフェニル、m−又はp−s−ブチル
フェニル、m−又はp−t−ブチルフェニル、2,3
−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,
5−ジメチルフェニル、メシチル、o−、m−又はp−
メトキシフェニル、o−、m−又はp−エトキシフェニ
ル、o−、m−又はp−プロポキシフェニル、m−又は
p−イソ−プロポキシフェニル、o−、m−又はp−ブ
トキシフェニル、m−又はp−イソ−ブトキシフェニ
ル、m−又はp−s−ブトキシフェニル、m−又はp−
t−ブトキシフェニル、2,3−、2,4−、2,5
−、2,6−、3,4−又は3,5−ジメトキシフェニ
ル、o−、m−又はp−ヒドロキシフェニル、2,3
−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,
5−ジヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシ−4−メト
キシフェニル、m−又はp−フェノキシフェニル、o
−、m−又はp−アミノフェニル、o−、m−又はp−
(N−メチルアミノ)フェニル、o−、m−又はp−
(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、o−、m−又は
p−フルオロフェニル、o−、m−又はp−クロロフェ
ニル、2,4−ジクロロフェニル、o−、m−又はp−
ブロモフェニル、o−、m−又はp−ニトロフェニル、
2,3−又は3,4−メチレンジオキシフェニル、2
−、3−又は4−ビフェニルイル及びα−又はβ−ナフ
チルである。
【0019】C1〜C4−アルコキシフェニル基、殊にそ
の中のアルコキシ基がフェニル核でp−位にあるものが
特に有利である。
の中のアルコキシ基がフェニル核でp−位にあるものが
特に有利である。
【0020】R1は直鎖又は分枝鎖のC1〜C20−アルキ
ル−又はC2〜C20−アルケニル基、例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イ
ソ−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、
イソ−ペンチル、s−ペンチル、t−ペンチル、ネオ−
ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、イソ−ノニル、
n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリ
デシル、イソ−トリデシル、n−テトラデシル、n−ヘ
キサデシル、n−オクタデシル、n−エイコシル、ビニ
ル、アリル、メタリル、オレイル、リノリル及びリノレ
ニルである。このうち、直鎖又は分枝鎖のC5〜C16−
アルキル基、殊に直鎖又は分枝鎖のC8〜C12−アルキ
ル基が有利である。直鎖又は分枝鎖のC8−アルキル基
が特に重要である。
ル−又はC2〜C20−アルケニル基、例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イ
ソ−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、
イソ−ペンチル、s−ペンチル、t−ペンチル、ネオ−
ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、イソ−ノニル、
n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリ
デシル、イソ−トリデシル、n−テトラデシル、n−ヘ
キサデシル、n−オクタデシル、n−エイコシル、ビニ
ル、アリル、メタリル、オレイル、リノリル及びリノレ
ニルである。このうち、直鎖又は分枝鎖のC5〜C16−
アルキル基、殊に直鎖又は分枝鎖のC8〜C12−アルキ
ル基が有利である。直鎖又は分枝鎖のC8−アルキル基
が特に重要である。
【0021】一般式Iの3−アリールアクリル酸エステ
ルとして、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメ
ートが特に有利である。
ルとして、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメ
ートが特に有利である。
【0022】本発明の安定剤組成物は成分B)として、
ポリマー基礎構造の所に2級アミン官能基を有する側基
を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素原子に対
するα−位で水素ではなく、かつ例えばC1〜C4−アル
キル基、ことにメチル基である最低2000、殊に23
00〜50000の分子量を有するポリマー化合物を含
有する。成分B)として好適な化合物は従って、連続す
る繰り返し単位からなり、その際、各繰り返し単位がポ
リマー基礎構造部及び2級アミン官能基を有する側基少
なくとも1つを含有し、その際全ての置換基がアミン−
窒素原子に対してα−位で水素とは異なる。繰り返し単
位は例えば、安定化しない有機材料との相容性を改善す
る更なる側基を有することもできる。一般に、成分B)
は繰り返し単位5〜100、有利には6〜60個を有す
る。
ポリマー基礎構造の所に2級アミン官能基を有する側基
を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素原子に対
するα−位で水素ではなく、かつ例えばC1〜C4−アル
キル基、ことにメチル基である最低2000、殊に23
00〜50000の分子量を有するポリマー化合物を含
有する。成分B)として好適な化合物は従って、連続す
る繰り返し単位からなり、その際、各繰り返し単位がポ
リマー基礎構造部及び2級アミン官能基を有する側基少
なくとも1つを含有し、その際全ての置換基がアミン−
窒素原子に対してα−位で水素とは異なる。繰り返し単
位は例えば、安定化しない有機材料との相容性を改善す
る更なる側基を有することもできる。一般に、成分B)
は繰り返し単位5〜100、有利には6〜60個を有す
る。
【0023】成分B)には有利には、例えばC2〜C30
−α−オレフィン単位0〜90モル%及び無水マレイン
酸単位10〜100モル%からなる無水マレイン酸−
(コ)ポリマーが該当し、その際、無水マレイン酸単位
は完全に、又は部分的に、例えば92モル%より多く、
4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
でイミド化されている。
−α−オレフィン単位0〜90モル%及び無水マレイン
酸単位10〜100モル%からなる無水マレイン酸−
(コ)ポリマーが該当し、その際、無水マレイン酸単位
は完全に、又は部分的に、例えば92モル%より多く、
4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
でイミド化されている。
【0024】特に有利には成分B)には、式III:
【0025】
【化9】
【0026】[式中、基R5の少なくとも92モル%が
式IV:
式IV:
【0027】
【化10】
【0028】のテトラメチルピペリジニル基であり、か
つ基R5の8モル%までが、水素、C1〜C22−アルキル
又はC5〜C8−シクロアルキルであり、かつR6がC14
〜C28−アルキル、有利にはC16〜C24−アルキル、殊
にC18〜C22−アルキルである]の構造単位からなるマ
レイン酸−α−オレフィン−コポリマーが該当する。
つ基R5の8モル%までが、水素、C1〜C22−アルキル
又はC5〜C8−シクロアルキルであり、かつR6がC14
〜C28−アルキル、有利にはC16〜C24−アルキル、殊
にC18〜C22−アルキルである]の構造単位からなるマ
レイン酸−α−オレフィン−コポリマーが該当する。
【0029】基R6は有利にはC14〜C28−アルキル
基、有利にはC16〜C24−アルキル基、殊にC18〜C22
−アルキル基からなる混合である。試料のコポリマー分
子の基R6の全総数において、所定の炭素数を有する各
アルキル基の、その炭素数別のモル割合の図面が有利に
は、少なくとも2つの最大を有し、これはそれぞれ、少
なくとも30、有利にはそれぞれ少なくとも40モル%
であり、かつその対応する炭素数は、1又は有利には2
個のC原子だけ異なる。殊には、オクタデシル、エイコ
シル及びドコシルの混合が該当し、このうち、炭素原子
2個ぶん異なるこれらの基の2つが40モル%を上回
り、かつ第3の基が基Rの混合の3〜19モル%であ
る。
基、有利にはC16〜C24−アルキル基、殊にC18〜C22
−アルキル基からなる混合である。試料のコポリマー分
子の基R6の全総数において、所定の炭素数を有する各
アルキル基の、その炭素数別のモル割合の図面が有利に
は、少なくとも2つの最大を有し、これはそれぞれ、少
なくとも30、有利にはそれぞれ少なくとも40モル%
であり、かつその対応する炭素数は、1又は有利には2
個のC原子だけ異なる。殊には、オクタデシル、エイコ
シル及びドコシルの混合が該当し、このうち、炭素原子
2個ぶん異なるこれらの基の2つが40モル%を上回
り、かつ第3の基が基Rの混合の3〜19モル%であ
る。
【0030】交互無水マレイン酸−α−オレフィン−コ
ポリマーと4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン及び所望の場合にはアンモニア、C1〜C22
−アルキルアミン又はC5〜C8−シクロアルキルアミン
8モル%まで(コポリマーに対して)を有機溶剤中、1
00〜220℃で反応させる方法により、式IIIのコ
ポリマーを製造することができる。有機溶剤として、特
に芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン又はメシ
チレン及びハロゲン−又はニトロ炭化水素、例えばクロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼン又はニトロベンゼンが好
適である。反応の際に生じる水は有利に共沸留去するこ
とができる。出発材料として使用される無水マレイン酸
−α−オレフィン−コポリマーは無水マレイン酸とα−
オレフィン又はα−オレフィン混合物とを共重合させる
ことにより得られる;例えばHouben-Weyl, Methoden de
r Organischen Chemie, Band E20/2, p.1237-1248(1
987)参照。成分B)として好適な有利な化合物に関
して、全面的にDE−A4239437を参照すること
ができる。
ポリマーと4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン及び所望の場合にはアンモニア、C1〜C22
−アルキルアミン又はC5〜C8−シクロアルキルアミン
8モル%まで(コポリマーに対して)を有機溶剤中、1
00〜220℃で反応させる方法により、式IIIのコ
ポリマーを製造することができる。有機溶剤として、特
に芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン又はメシ
チレン及びハロゲン−又はニトロ炭化水素、例えばクロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼン又はニトロベンゼンが好
適である。反応の際に生じる水は有利に共沸留去するこ
とができる。出発材料として使用される無水マレイン酸
−α−オレフィン−コポリマーは無水マレイン酸とα−
オレフィン又はα−オレフィン混合物とを共重合させる
ことにより得られる;例えばHouben-Weyl, Methoden de
r Organischen Chemie, Band E20/2, p.1237-1248(1
987)参照。成分B)として好適な有利な化合物に関
して、全面的にDE−A4239437を参照すること
ができる。
【0031】本発明の安定剤組成物は成分C)として式
IIのクロマン誘導体少なくとも1種を含有する。これ
には殊に、2,5,7,8−テトラメチル−2−(2’
−ステアロイルオキシエチル)クロマン(R4=−CH2
CH2−O−CO−C17H35)及び殊にα−トコフェロ
ール、有利にはDL−α−トコフェロール(R4=−
(CH2)3−CH(CH3)−(CH2)3−CH(C
H3)−(CH2)3−C(CH3)2)が好適である。
IIのクロマン誘導体少なくとも1種を含有する。これ
には殊に、2,5,7,8−テトラメチル−2−(2’
−ステアロイルオキシエチル)クロマン(R4=−CH2
CH2−O−CO−C17H35)及び殊にα−トコフェロ
ール、有利にはDL−α−トコフェロール(R4=−
(CH2)3−CH(CH3)−(CH2)3−CH(C
H3)−(CH2)3−C(CH3)2)が好適である。
【0032】本発明の安定剤組成物は成分D)として少
なくとも有機ホスファイト及び/又はホスホナイトを含
有する。
なくとも有機ホスファイト及び/又はホスホナイトを含
有する。
【0033】これには殊に一般式V:
【0034】
【化11】
【0035】[式中、基R7〜R9はそれぞれ、C2〜C
12−アルキル、有利にはC6〜C11−アルキル、ことに
はC8〜C10−アルキル、又はC6〜C18−アリール、有
利には、C1〜C18−アルキル基、有利には1〜3個の
C4〜C12−アルキル基により置換されていてもよいフ
ェニルを表す]の有機ホスファイト又は式VI:
12−アルキル、有利にはC6〜C11−アルキル、ことに
はC8〜C10−アルキル、又はC6〜C18−アリール、有
利には、C1〜C18−アルキル基、有利には1〜3個の
C4〜C12−アルキル基により置換されていてもよいフ
ェニルを表す]の有機ホスファイト又は式VI:
【0036】
【化12】
【0037】の有機ホスホナイト又はホスファイトV及
びホスホナイトVIからなる混合物が好適である。
びホスホナイトVIからなる混合物が好適である。
【0038】式Vのホスファイトの例として、次のもの
を挙げることができる: − 有利な長鎖線状又は分枝鎖アルキル基、例えばオク
チル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基又はイソデ
シル基を有するトリスアルキルホスファイト; − 未置換の、又は1〜3回アルキル置換されたアリー
ル基、例えばフェニル基、ノニルフェニル基又は2,4
−ジ−t−ブチルフェニル基を有するトリアリールホス
ファイト; − 混合されたアリールアルキルホスファイト、例えば
ジイソデシルフェニルホスファイト又はジフェニルペン
タエリトリットジホスファイト。
を挙げることができる: − 有利な長鎖線状又は分枝鎖アルキル基、例えばオク
チル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基又はイソデ
シル基を有するトリスアルキルホスファイト; − 未置換の、又は1〜3回アルキル置換されたアリー
ル基、例えばフェニル基、ノニルフェニル基又は2,4
−ジ−t−ブチルフェニル基を有するトリアリールホス
ファイト; − 混合されたアリールアルキルホスファイト、例えば
ジイソデシルフェニルホスファイト又はジフェニルペン
タエリトリットジホスファイト。
【0039】式VIのホスホナイトは市場で、Ciba-Gei
gy社からIrgafos(登録商標)P-EPQの名称で入手するこ
とができる。
gy社からIrgafos(登録商標)P-EPQの名称で入手するこ
とができる。
【0040】本発明の安定剤組成物は場合により付加的
に、例えば式:N(R10)(R11)(R12)[式中、R
10、R11及びR12はそれぞれ無関係に水素又は、5個ま
での隣接しない酸素原子又は式:−NR13−(ここでR
13は水素又はC1〜C4−アルキルである)の基により中
断されていて、かつ/又は1、2又は3個のヒドロキシ
基で置換されていてよいC1〜C18−アルキル又は、
1、2又は3個のC4〜C 18−アルキル基で置換されて
いてもよいフェニルであるが、但しR10、R11及びR12
が同時に水素であることはない]の1級、2級又は3級
モノアミン少なくとも1種を含有する。
に、例えば式:N(R10)(R11)(R12)[式中、R
10、R11及びR12はそれぞれ無関係に水素又は、5個ま
での隣接しない酸素原子又は式:−NR13−(ここでR
13は水素又はC1〜C4−アルキルである)の基により中
断されていて、かつ/又は1、2又は3個のヒドロキシ
基で置換されていてよいC1〜C18−アルキル又は、
1、2又は3個のC4〜C 18−アルキル基で置換されて
いてもよいフェニルであるが、但しR10、R11及びR12
が同時に水素であることはない]の1級、2級又は3級
モノアミン少なくとも1種を含有する。
【0041】このようなアミンの例として次のものを挙
げることができる:ブチルアミン、ジブチルアミン、ト
リブチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、オクチルアミン、ジイソブチルアミン又はス
テアリルアミン。
げることができる:ブチルアミン、ジブチルアミン、ト
リブチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、オクチルアミン、ジイソブチルアミン又はス
テアリルアミン。
【0042】有利には更に、ヒドロキシル基を有する基
を含有するアミン、例えばエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミ
ン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、
イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン及
びことにトリイソプロパノールアミンである。
を含有するアミン、例えばエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミ
ン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、
イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン及
びことにトリイソプロパノールアミンである。
【0043】本発明の安定剤組成物は通常、 A)30〜40質量部、有利には32〜35質量部、 B)30〜40質量部、有利には32〜35質量部、 C)2〜4質量部、有利には2.5〜3.5質量部及び D)25〜35質量部、有利には28〜32質量部 を含有する。
【0044】1級、2級又は3級アミンを併用する場合
には、これを有利には0.02〜0.5質量部、有利に
は0.04〜0.2質量部の量で併用する。
には、これを有利には0.02〜0.5質量部、有利に
は0.04〜0.2質量部の量で併用する。
【0045】本発明の安定剤組成物を安定化したい有機
材料に一般に、有機材料に対して0.05〜5質量%、
有利には0.01〜2質量%、殊には0.05〜1質量
%の濃度で製造の前、その間又はその後に添加する。
材料に一般に、有機材料に対して0.05〜5質量%、
有利には0.01〜2質量%、殊には0.05〜1質量
%の濃度で製造の前、その間又はその後に添加する。
【0046】無生物有機材料とは例えば、化粧品、例え
ばクリーム及びローション、薬剤処方物、例えば錠剤及
び座薬、写真記録材料、殊には写真用エマルジョン、プ
ラスチック及び塗料用の前駆生成物、しかし殊には塗料
及びプラスチック自体のことである。
ばクリーム及びローション、薬剤処方物、例えば錠剤及
び座薬、写真記録材料、殊には写真用エマルジョン、プ
ラスチック及び塗料用の前駆生成物、しかし殊には塗料
及びプラスチック自体のことである。
【0047】本発明の安定剤混合物により安定化するこ
とができるプラスチックとしては例えば次のものを挙げ
ることができる:モノ−及びジオレフィンのポリマー、
例えば低密度又は高密度のポリエチレン、ポリプロピレ
ン、線状ポリブテン−1、ポリイソプレン、ポリブタジ
エン並びにモノ−又はジオレフィンのコポリマー又は前
記のポリマーの混合物;ポリスチレン並びにスチレン又
はα−メチルスチレンとジエン及び/又はアクリル誘導
体とのコポリマー、例えばスチレン−ブタジエン、スチ
レン−アクリルニトリル(SAN)、スチレン−エチル
メタクリレート、スチレン−ブタジエン−エチルアクリ
レート、スチレン−アクリルニトリル−メタクリレー
ト、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン(AB
S)又はメチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン
(MBS);ハロゲン含有ポリマー、例えばポリビニル
クロリド、ポリビニルフルオリド、ポリビニリデンフル
オリド並びにそのコポリマー;α,β−不飽和酸及びそ
の誘導体から誘導されるポリマー、例えばポリアクリレ
ート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポ
リアクリルニトリル;不飽和アルコール及びアミンもし
くはそれらのアクリル誘導体又はアセタールから誘導さ
れるポリマー、例えばポリビニルアルコール及びポリビ
ニルアセテート;ポリウレタン、ポリアミド、ポリ尿
素、ポリフェニレンエーテル、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポ
リエーテルケトン。
とができるプラスチックとしては例えば次のものを挙げ
ることができる:モノ−及びジオレフィンのポリマー、
例えば低密度又は高密度のポリエチレン、ポリプロピレ
ン、線状ポリブテン−1、ポリイソプレン、ポリブタジ
エン並びにモノ−又はジオレフィンのコポリマー又は前
記のポリマーの混合物;ポリスチレン並びにスチレン又
はα−メチルスチレンとジエン及び/又はアクリル誘導
体とのコポリマー、例えばスチレン−ブタジエン、スチ
レン−アクリルニトリル(SAN)、スチレン−エチル
メタクリレート、スチレン−ブタジエン−エチルアクリ
レート、スチレン−アクリルニトリル−メタクリレー
ト、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン(AB
S)又はメチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン
(MBS);ハロゲン含有ポリマー、例えばポリビニル
クロリド、ポリビニルフルオリド、ポリビニリデンフル
オリド並びにそのコポリマー;α,β−不飽和酸及びそ
の誘導体から誘導されるポリマー、例えばポリアクリレ
ート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポ
リアクリルニトリル;不飽和アルコール及びアミンもし
くはそれらのアクリル誘導体又はアセタールから誘導さ
れるポリマー、例えばポリビニルアルコール及びポリビ
ニルアセテート;ポリウレタン、ポリアミド、ポリ尿
素、ポリフェニレンエーテル、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポ
リエーテルケトン。
【0048】本発明の安定化剤組成物を用いて安定化す
ることができる塗料には特に、アルキド樹脂塗料、エマ
ルジョン塗料、エポキシド樹脂塗料、ポリウレタン塗
料、アクリル樹脂塗料、セルロースニトレート塗料、又
は上薬、例えば木材防腐上薬が挙げられる。
ることができる塗料には特に、アルキド樹脂塗料、エマ
ルジョン塗料、エポキシド樹脂塗料、ポリウレタン塗
料、アクリル樹脂塗料、セルロースニトレート塗料、又
は上薬、例えば木材防腐上薬が挙げられる。
【0049】本発明の安定剤組成物は特に、ポリウレタ
ン、ことに熱可塑性ポリウレタンを安定化するために好
適である。この多くには、ジイソシアネート、例えば
4,4’−ジイソシアナト−ジフェニルメタン及び長鎖
ジオール、例えばポリテトラヒドロフラン又はポリエス
テルポリオールから出発して得られる線状ポリウレタン
が該当する。一般に相応するプレポリマーから出発し
て、かつ短鎖ジオール又はジアミンを鎖長延長剤として
使用する;得られた生成物はセグメントにより構成され
ており、その際、軟質セグメントは例えば1000〜3
000の分子量を有し、かつ硬質セグメントにより物理
的に架橋されている。
ン、ことに熱可塑性ポリウレタンを安定化するために好
適である。この多くには、ジイソシアネート、例えば
4,4’−ジイソシアナト−ジフェニルメタン及び長鎖
ジオール、例えばポリテトラヒドロフラン又はポリエス
テルポリオールから出発して得られる線状ポリウレタン
が該当する。一般に相応するプレポリマーから出発し
て、かつ短鎖ジオール又はジアミンを鎖長延長剤として
使用する;得られた生成物はセグメントにより構成され
ており、その際、軟質セグメントは例えば1000〜3
000の分子量を有し、かつ硬質セグメントにより物理
的に架橋されている。
【0050】本発明の安定剤組成物は、これを例えば
2.5〜25質量%の濃度で含有するマスターバッチの
形で製造して、かつ安定化したい材料に添加することも
できる。
2.5〜25質量%の濃度で含有するマスターバッチの
形で製造して、かつ安定化したい材料に添加することも
できる。
【0051】
【実施例】本発明を次の例により詳述する。
【0052】 例1: 次のもの: p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルエステル 100質量部、 平均分子量約2500を有する交互N−(2,2,6,6−テトラメチル−4− ピペリジニル)マレイン酸イミド−C20〜C24−α−オレフィン−コポリマー 100質量部、 DL−α−トコフェロール 9質量部、 トリスノニルフェニルホスファイト 90.5質量部 トリイソポパノール(popanol)アミン 0.5質量部 から混合物を製造した。
【0053】20℃及び30s-1で2876mPasの
粘度を有する粘性液体が得られた。
粘度を有する粘性液体が得られた。
【0054】 例2(比較例): 次のもの: p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルエステル 100質量部、 後記の式のオリゴマーHALS 100質量部、 DL−α−トコフェロール 9質量部、 トリスノニルフェニルホスファイト 90.5質量部、 トリイソポパノールアミン 0.5質量部 から混合物を製造した。
【0055】
【化13】
【0056】混合物はゲル状である。流動性の液体は得
られなかった。ゲル状混合物は、押出機を用いて均一に
ポリマー粉砕物に添加するには不適当である。
られなかった。ゲル状混合物は、押出機を用いて均一に
ポリマー粉砕物に添加するには不適当である。
【0057】例3: 安定剤効果の試験 熱可塑性ポリウレタン(Desmopan(登録商標)、Baye
r)を溶融し、かつ射出成形装置を用いて60×45×
2mmの試験体に成形した。
r)を溶融し、かつ射出成形装置を用いて60×45×
2mmの試験体に成形した。
【0058】試料に、例1による安定剤組成物0.6質
量%を添加した。比較例として、次のもの: Tinuvin(登録商標)P(2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H −ベンゾトリアゾール 0.3質量%、 例2に記載の式のオリゴマーHALS 0.3質量%、 Irganox(登録商標)1010(立体障害フェノール) 0.2質量% からなる市販の安定剤組成物を同量使用した。
量%を添加した。比較例として、次のもの: Tinuvin(登録商標)P(2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H −ベンゾトリアゾール 0.3質量%、 例2に記載の式のオリゴマーHALS 0.3質量%、 Irganox(登録商標)1010(立体障害フェノール) 0.2質量% からなる市販の安定剤組成物を同量使用した。
【0059】対照のために、1つの試料を安定剤なしに
使用した。
使用した。
【0060】試験体をキセノン灯耐候試験1200(D
IN53387)により風化させ、かつ黄色度指数を測
定した。結果を次の表にまとめた。
IN53387)により風化させ、かつ黄色度指数を測
定した。結果を次の表にまとめた。
【0061】
【表1】
【0062】本発明の安定剤組成物で安定化された試料
はキセノン灯耐候試験での7日もしくは14日の風化の
後に、安定化されなかった試料及び比較組成物で安定化
された試料よりもかなり低い黄変を示す。
はキセノン灯耐候試験での7日もしくは14日の風化の
後に、安定化されなかった試料及び比較組成物で安定化
された試料よりもかなり低い黄変を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 101/02 101/02 C09K 15/08 C09K 15/08 15/30 15/30 15/32 15/32 (72)発明者 フーベルト トラウト ドイツ連邦共和国 ドゥーデンホーフェン ミランシュトラーセ 6 (72)発明者 ユルゲン クロッケンベルガー ドイツ連邦共和国 シユツツトガルト ボ ーゲンシュトラーセ 32 (72)発明者 アレクサンダー アウミュラー シンガポール国 ダッチェス クレスト ナンバー02−06 ダッチェス アヴェニュ ー 66
Claims (10)
- 【請求項1】 安定剤組成物において、次のもの A)一般式I: 【化1】 [式中、Arは、付加的にC1〜C4−アルキル、C1〜
C4−アルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシ、アミノ、
モノ−又はジ(C1〜C4−アルキル)アミノ、ハロゲン
又はニトロから選択される1、2又は3個の置換基又は
メチレンジオキシ基を有してよいアリール基であり、R
1はC1〜C20−アルキル又はC2〜C20−アルケニルで
あり、R2及びR3は水素又はC1〜C4−アルキルであ
る]の3−アリールアクリル酸エステル少なくとも1
種、 B)ポリマー基礎構造の所に2級アミン官能基を有する
側基を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素原子
に対するα−位で水素ではない、最低2000の分子量
を有するポリマー化合物 C)式II: 【化2】 [式中、R4は式: 【化3】 の基である]のクロマン誘導体少なくとも1種及び D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少なくと
も1種を含有する、安定剤組成物。 - 【請求項2】 ArがC1〜C4−アルコキシフェニル基
である、請求項1に記載の安定剤組成物。 - 【請求項3】 R1がC5〜C16−アルキルである、請求
項1又は2に記載の安定剤組成物。 - 【請求項4】 ポリマー化合物B)が、式III: 【化4】 [式中、基R5の少なくとも92モル%が式IV: 【化5】 のテトラメチルピペリジニル基であり、かつ基R5の8
モル%までが水素、C1〜C22−アルキル又はC5〜C8
−シクロアルキルであり、かつR6がC14〜C28−アル
キルである]の構造単位からなるマレイン酸−α−オレ
フィンコポリマーである、請求項1から3までのいずれ
か1項に記載の安定剤組成物。 - 【請求項5】 付加的に1級、2級又は3級アミン少な
くとも1種を含有する、請求項1から4までのいずれか
1項に記載の安定剤組成物。 - 【請求項6】 20℃及び30s-1で粘度2600〜3
000mPasを有する、請求項1から5までのいずれ
か1項に記載の安定剤組成物。 - 【請求項7】 光、酸素及び熱の作用に対して無生物有
機材料を安定化するための、請求項1から6までのいず
れか1項に記載の安定剤組成物の使用。 - 【請求項8】 プラスチックを安定化するための、請求
項7に記載の使用。 - 【請求項9】 ポリウレタン、ことに熱可塑性ポリウレ
タンを安定化するための、請求項8に記載の使用。 - 【請求項10】 熱可塑性ポリウレタン少なくとも1種
及び請求項1から6までのいずれか1項に記載の安定剤
組成物を含有する、熱可塑性成形材料。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE19948117.2 | 1999-10-06 | ||
DE19948117A DE19948117A1 (de) | 1999-10-06 | 1999-10-06 | Stabilisatorzusammensetzung |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001139943A true JP2001139943A (ja) | 2001-05-22 |
Family
ID=7924672
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000303893A Withdrawn JP2001139943A (ja) | 1999-10-06 | 2000-10-03 | 安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6492442B1 (ja) |
EP (1) | EP1090952A1 (ja) |
JP (1) | JP2001139943A (ja) |
DE (1) | DE19948117A1 (ja) |
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JP2005511882A (ja) * | 2001-12-14 | 2005-04-28 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | 安定剤組成物 |
WO2016199827A1 (ja) * | 2015-06-12 | 2016-12-15 | 日本合成化学工業株式会社 | 樹脂組成物およびそれを用いたフィルム、ならびに多層構造体 |
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1999
- 1999-10-06 DE DE19948117A patent/DE19948117A1/de not_active Withdrawn
-
2000
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