JP2001139943A - 安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料 - Google Patents

安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料

Info

Publication number
JP2001139943A
JP2001139943A JP2000303893A JP2000303893A JP2001139943A JP 2001139943 A JP2001139943 A JP 2001139943A JP 2000303893 A JP2000303893 A JP 2000303893A JP 2000303893 A JP2000303893 A JP 2000303893A JP 2001139943 A JP2001139943 A JP 2001139943A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
stabilizer composition
formula
composition according
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000303893A
Other languages
English (en)
Inventor
Manfred Appel
アッペル マンフレート
Hubert Trauth
トラウト フーベルト
Juergen Krockenberger
クロッケンベルガー ユルゲン
Alexander Dr Aumueller
アウミュラー アレクサンダー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2001139943A publication Critical patent/JP2001139943A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/10Esters; Ether-esters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/0008Organic ingredients according to more than one of the "one dot" groups of C08K5/01 - C08K5/59
    • C08K5/005Stabilisers against oxidation, heat, light, ozone
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
    • C08K5/13Phenols; Phenolates
    • C08K5/134Phenols containing ester groups
    • C08K5/1345Carboxylic esters of phenolcarboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Anti-Oxidant Or Stabilizer Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定剤組成物 【解決手段】 次のもの:A)一般式Iの3−アリール
アクリル酸エステル少なくとも1種;B)ポリマー基礎
構造の所に2級アミン官能基を有する側基を有し、その
際、全ての置換基がアミン−窒素原子に対するα−位で
水素ではない、最低2000の分子量を有するポリマー
化合物;C)式IIのクロマン誘導体少なくとも1種及
び;D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少な
くとも1種を含有する安定剤組成物。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は安定剤組成物並び
に、光、酸素及び熱の作用に対して無生物有機材料を安
定化するためのその使用に関する。
【0002】
【従来の技術】無生物有機材料、ことにプラスチック及
び塗料の機械的、化学的及び/又は審美的特性は公知の
ように、光、酸素及び熱の作用により劣化する。この劣
化は一般に、材料の黄変、変色、ヒビの形成又は脆化と
して表れる。安定剤又は安定剤組成物を用いて、光、酸
素及び熱により有機材料が悪影響を受けることに対し
て、十分な保護を達成する必要がある。
【0003】立体障害アミン(Hindered Amine Light S
tabilizers; HALS)は、プラスチックの光分解及び熱分
解に対する公知の安定剤である。この種の特に好適な化
合物はオリゴマーのHALSである。例えばDE−A423
9437は、有効な安定剤である、テトラメチルピペリ
ジニル−側基を有する特定のマレイン酸アミド−α−オ
レフィン−コポリマーを開示している。
【0004】オリゴマーのHALSは、固体である。このこ
とは、例えばプラスチック成形材料へのこの物質の添加
及び均一な分布が往々にして困難であることを示してい
る。
【0005】DE−A4440288は無生物有機材料
用の遮光剤及び安定剤として、特定の3−アリールアク
リル酸エステルを使用することを開示している。3−ア
リールアクリル酸エステルは立体障害アミンと組み合わ
せて使用することができる。
【0006】DE−A−4405670は有機材料を安
定化するための、クロマン誘導体、有機ホスファイト(P
hosphite)又はホスホナイト(Phosphonite)及びアミン
からなる、安定剤混合物に関する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、容易
に安定化したい材料に添加し、かつ均一に分布させるこ
とができ、かつ光、酸素及び熱の作用に対して高い保護
作用を示す形で存在する、オリゴマーHALSをベースとす
る新規安定剤組成物を提供することである。この安定剤
組成物は、ポリウレタンを安定化するために特に有効で
あるべきである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明により、この課題
は、次のもの A)一般式I:
【0009】
【化6】
【0010】[式中、Arは、付加的にC1〜C4−アル
キル、C1〜C4−アルコキシ、ヒドロキシ、フェノキ
シ、アミノ、モノ−又はジ(C1〜C4−アルキル)アミ
ノ、ハロゲン又はニトロから選択される1、2又は3個
の置換基又はメチレンジオキシ基を有してよい、アリー
ル基であり、R1はC1〜C20−アルキル又はC2〜C20
−アルケニルであり、R2及びR3は水素又はC1〜C4
アルキルである]の3−アリールアクリル酸エステル少
なくとも1種、 B)ポリマー基礎構造の所に、2級アミン官能基を有す
る側基を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素に
対するα−位で水素ではない、最低2000の分子量を
有するポリマー化合物 C)式II:
【0011】
【化7】
【0012】[式中、R4は式:
【0013】
【化8】
【0014】の基である]のクロマン誘導体少なくとも
1種及び D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少なくと
も1種を含有する安定剤組成物により解決される。
【0015】本発明の安定剤組成物は室温で通常、粘性
な液体として存在し、従って容易に、安定化したい材料
に添加して、均一に分布させることができる。有利には
本発明の安定剤組成物は、20℃及び30s-1でHaake
Rheowin RS 150装置を用いて測定して2600〜300
0mPas、殊に2700〜2900mPasの粘度を
有する粘性な液体である。
【0016】更に、光、酸素及び熱の作用に対する本発
明の安定剤組成物の保護作用は、安定剤組成物の各成分
の寄与により想定されるよりも高いことが判明した。従
って、本発明の安定剤組成物の優れた保護作用は、各成
分の相乗効果に基づくものである。
【0017】本発明の安定剤組成物は成分A)として一
般式Iの3−アリールアクリル酸エステルを含有する。
【0018】式I中、Arは例えば、フェニル、o−、
m−又はp−トリル、o−、m−又はp−エチルフェニ
ル、o−、m−又はp−プロピルフェニル、m−又はp
−クミル、o−、m−又はp−ブチルフェニル、m−又
はp−イソ−ブチルフェニル、m−又はp−s−ブチル
フェニル、m−又はp−t−ブチルフェニル、2,3
−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,
5−ジメチルフェニル、メシチル、o−、m−又はp−
メトキシフェニル、o−、m−又はp−エトキシフェニ
ル、o−、m−又はp−プロポキシフェニル、m−又は
p−イソ−プロポキシフェニル、o−、m−又はp−ブ
トキシフェニル、m−又はp−イソ−ブトキシフェニ
ル、m−又はp−s−ブトキシフェニル、m−又はp−
t−ブトキシフェニル、2,3−、2,4−、2,5
−、2,6−、3,4−又は3,5−ジメトキシフェニ
ル、o−、m−又はp−ヒドロキシフェニル、2,3
−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−又は3,
5−ジヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシ−4−メト
キシフェニル、m−又はp−フェノキシフェニル、o
−、m−又はp−アミノフェニル、o−、m−又はp−
(N−メチルアミノ)フェニル、o−、m−又はp−
(N,N−ジメチルアミノ)フェニル、o−、m−又は
p−フルオロフェニル、o−、m−又はp−クロロフェ
ニル、2,4−ジクロロフェニル、o−、m−又はp−
ブロモフェニル、o−、m−又はp−ニトロフェニル、
2,3−又は3,4−メチレンジオキシフェニル、2
−、3−又は4−ビフェニルイル及びα−又はβ−ナフ
チルである。
【0019】C1〜C4−アルコキシフェニル基、殊にそ
の中のアルコキシ基がフェニル核でp−位にあるものが
特に有利である。
【0020】R1は直鎖又は分枝鎖のC1〜C20−アルキ
ル−又はC2〜C20−アルケニル基、例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、イソ−プロピル、n−ブチル、イ
ソ−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、
イソ−ペンチル、s−ペンチル、t−ペンチル、ネオ−
ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、イソ−ノニル、
n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリ
デシル、イソ−トリデシル、n−テトラデシル、n−ヘ
キサデシル、n−オクタデシル、n−エイコシル、ビニ
ル、アリル、メタリル、オレイル、リノリル及びリノレ
ニルである。このうち、直鎖又は分枝鎖のC5〜C16
アルキル基、殊に直鎖又は分枝鎖のC8〜C12−アルキ
ル基が有利である。直鎖又は分枝鎖のC8−アルキル基
が特に重要である。
【0021】一般式Iの3−アリールアクリル酸エステ
ルとして、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメ
ートが特に有利である。
【0022】本発明の安定剤組成物は成分B)として、
ポリマー基礎構造の所に2級アミン官能基を有する側基
を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素原子に対
するα−位で水素ではなく、かつ例えばC1〜C4−アル
キル基、ことにメチル基である最低2000、殊に23
00〜50000の分子量を有するポリマー化合物を含
有する。成分B)として好適な化合物は従って、連続す
る繰り返し単位からなり、その際、各繰り返し単位がポ
リマー基礎構造部及び2級アミン官能基を有する側基少
なくとも1つを含有し、その際全ての置換基がアミン−
窒素原子に対してα−位で水素とは異なる。繰り返し単
位は例えば、安定化しない有機材料との相容性を改善す
る更なる側基を有することもできる。一般に、成分B)
は繰り返し単位5〜100、有利には6〜60個を有す
る。
【0023】成分B)には有利には、例えばC2〜C30
−α−オレフィン単位0〜90モル%及び無水マレイン
酸単位10〜100モル%からなる無水マレイン酸−
(コ)ポリマーが該当し、その際、無水マレイン酸単位
は完全に、又は部分的に、例えば92モル%より多く、
4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
でイミド化されている。
【0024】特に有利には成分B)には、式III:
【0025】
【化9】
【0026】[式中、基R5の少なくとも92モル%が
式IV:
【0027】
【化10】
【0028】のテトラメチルピペリジニル基であり、か
つ基R5の8モル%までが、水素、C1〜C22−アルキル
又はC5〜C8−シクロアルキルであり、かつR6がC14
〜C28−アルキル、有利にはC16〜C24−アルキル、殊
にC18〜C22−アルキルである]の構造単位からなるマ
レイン酸−α−オレフィン−コポリマーが該当する。
【0029】基R6は有利にはC14〜C28−アルキル
基、有利にはC16〜C24−アルキル基、殊にC18〜C22
−アルキル基からなる混合である。試料のコポリマー分
子の基R6の全総数において、所定の炭素数を有する各
アルキル基の、その炭素数別のモル割合の図面が有利に
は、少なくとも2つの最大を有し、これはそれぞれ、少
なくとも30、有利にはそれぞれ少なくとも40モル%
であり、かつその対応する炭素数は、1又は有利には2
個のC原子だけ異なる。殊には、オクタデシル、エイコ
シル及びドコシルの混合が該当し、このうち、炭素原子
2個ぶん異なるこれらの基の2つが40モル%を上回
り、かつ第3の基が基Rの混合の3〜19モル%であ
る。
【0030】交互無水マレイン酸−α−オレフィン−コ
ポリマーと4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン及び所望の場合にはアンモニア、C1〜C22
−アルキルアミン又はC5〜C8−シクロアルキルアミン
8モル%まで(コポリマーに対して)を有機溶剤中、1
00〜220℃で反応させる方法により、式IIIのコ
ポリマーを製造することができる。有機溶剤として、特
に芳香族炭化水素、例えばトルエン、キシレン又はメシ
チレン及びハロゲン−又はニトロ炭化水素、例えばクロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼン又はニトロベンゼンが好
適である。反応の際に生じる水は有利に共沸留去するこ
とができる。出発材料として使用される無水マレイン酸
−α−オレフィン−コポリマーは無水マレイン酸とα−
オレフィン又はα−オレフィン混合物とを共重合させる
ことにより得られる;例えばHouben-Weyl, Methoden de
r Organischen Chemie, Band E20/2, p.1237-1248(1
987)参照。成分B)として好適な有利な化合物に関
して、全面的にDE−A4239437を参照すること
ができる。
【0031】本発明の安定剤組成物は成分C)として式
IIのクロマン誘導体少なくとも1種を含有する。これ
には殊に、2,5,7,8−テトラメチル−2−(2’
−ステアロイルオキシエチル)クロマン(R4=−CH2
CH2−O−CO−C1735)及び殊にα−トコフェロ
ール、有利にはDL−α−トコフェロール(R4=−
(CH23−CH(CH3)−(CH23−CH(C
3)−(CH23−C(CH32)が好適である。
【0032】本発明の安定剤組成物は成分D)として少
なくとも有機ホスファイト及び/又はホスホナイトを含
有する。
【0033】これには殊に一般式V:
【0034】
【化11】
【0035】[式中、基R7〜R9はそれぞれ、C2〜C
12−アルキル、有利にはC6〜C11−アルキル、ことに
はC8〜C10−アルキル、又はC6〜C18−アリール、有
利には、C1〜C18−アルキル基、有利には1〜3個の
4〜C12−アルキル基により置換されていてもよいフ
ェニルを表す]の有機ホスファイト又は式VI:
【0036】
【化12】
【0037】の有機ホスホナイト又はホスファイトV及
びホスホナイトVIからなる混合物が好適である。
【0038】式Vのホスファイトの例として、次のもの
を挙げることができる: − 有利な長鎖線状又は分枝鎖アルキル基、例えばオク
チル基、ノニル基、イソノニル基、デシル基又はイソデ
シル基を有するトリスアルキルホスファイト; − 未置換の、又は1〜3回アルキル置換されたアリー
ル基、例えばフェニル基、ノニルフェニル基又は2,4
−ジ−t−ブチルフェニル基を有するトリアリールホス
ファイト; − 混合されたアリールアルキルホスファイト、例えば
ジイソデシルフェニルホスファイト又はジフェニルペン
タエリトリットジホスファイト。
【0039】式VIのホスホナイトは市場で、Ciba-Gei
gy社からIrgafos(登録商標)P-EPQの名称で入手するこ
とができる。
【0040】本発明の安定剤組成物は場合により付加的
に、例えば式:N(R10)(R11)(R12)[式中、R
10、R11及びR12はそれぞれ無関係に水素又は、5個ま
での隣接しない酸素原子又は式:−NR13−(ここでR
13は水素又はC1〜C4−アルキルである)の基により中
断されていて、かつ/又は1、2又は3個のヒドロキシ
基で置換されていてよいC1〜C18−アルキル又は、
1、2又は3個のC4〜C 18−アルキル基で置換されて
いてもよいフェニルであるが、但しR10、R11及びR12
が同時に水素であることはない]の1級、2級又は3級
モノアミン少なくとも1種を含有する。
【0041】このようなアミンの例として次のものを挙
げることができる:ブチルアミン、ジブチルアミン、ト
リブチルアミン、トリプロピルアミン、トリイソプロピ
ルアミン、オクチルアミン、ジイソブチルアミン又はス
テアリルアミン。
【0042】有利には更に、ヒドロキシル基を有する基
を含有するアミン、例えばエタノールアミン、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、プロパノールアミ
ン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、
イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン及
びことにトリイソプロパノールアミンである。
【0043】本発明の安定剤組成物は通常、 A)30〜40質量部、有利には32〜35質量部、 B)30〜40質量部、有利には32〜35質量部、 C)2〜4質量部、有利には2.5〜3.5質量部及び D)25〜35質量部、有利には28〜32質量部 を含有する。
【0044】1級、2級又は3級アミンを併用する場合
には、これを有利には0.02〜0.5質量部、有利に
は0.04〜0.2質量部の量で併用する。
【0045】本発明の安定剤組成物を安定化したい有機
材料に一般に、有機材料に対して0.05〜5質量%、
有利には0.01〜2質量%、殊には0.05〜1質量
%の濃度で製造の前、その間又はその後に添加する。
【0046】無生物有機材料とは例えば、化粧品、例え
ばクリーム及びローション、薬剤処方物、例えば錠剤及
び座薬、写真記録材料、殊には写真用エマルジョン、プ
ラスチック及び塗料用の前駆生成物、しかし殊には塗料
及びプラスチック自体のことである。
【0047】本発明の安定剤混合物により安定化するこ
とができるプラスチックとしては例えば次のものを挙げ
ることができる:モノ−及びジオレフィンのポリマー、
例えば低密度又は高密度のポリエチレン、ポリプロピレ
ン、線状ポリブテン−1、ポリイソプレン、ポリブタジ
エン並びにモノ−又はジオレフィンのコポリマー又は前
記のポリマーの混合物;ポリスチレン並びにスチレン又
はα−メチルスチレンとジエン及び/又はアクリル誘導
体とのコポリマー、例えばスチレン−ブタジエン、スチ
レン−アクリルニトリル(SAN)、スチレン−エチル
メタクリレート、スチレン−ブタジエン−エチルアクリ
レート、スチレン−アクリルニトリル−メタクリレー
ト、アクリルニトリル−ブタジエン−スチレン(AB
S)又はメチルメタクリレート−ブタジエン−スチレン
(MBS);ハロゲン含有ポリマー、例えばポリビニル
クロリド、ポリビニルフルオリド、ポリビニリデンフル
オリド並びにそのコポリマー;α,β−不飽和酸及びそ
の誘導体から誘導されるポリマー、例えばポリアクリレ
ート、ポリメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポ
リアクリルニトリル;不飽和アルコール及びアミンもし
くはそれらのアクリル誘導体又はアセタールから誘導さ
れるポリマー、例えばポリビニルアルコール及びポリビ
ニルアセテート;ポリウレタン、ポリアミド、ポリ尿
素、ポリフェニレンエーテル、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポ
リエーテルケトン。
【0048】本発明の安定化剤組成物を用いて安定化す
ることができる塗料には特に、アルキド樹脂塗料、エマ
ルジョン塗料、エポキシド樹脂塗料、ポリウレタン塗
料、アクリル樹脂塗料、セルロースニトレート塗料、又
は上薬、例えば木材防腐上薬が挙げられる。
【0049】本発明の安定剤組成物は特に、ポリウレタ
ン、ことに熱可塑性ポリウレタンを安定化するために好
適である。この多くには、ジイソシアネート、例えば
4,4’−ジイソシアナト−ジフェニルメタン及び長鎖
ジオール、例えばポリテトラヒドロフラン又はポリエス
テルポリオールから出発して得られる線状ポリウレタン
が該当する。一般に相応するプレポリマーから出発し
て、かつ短鎖ジオール又はジアミンを鎖長延長剤として
使用する;得られた生成物はセグメントにより構成され
ており、その際、軟質セグメントは例えば1000〜3
000の分子量を有し、かつ硬質セグメントにより物理
的に架橋されている。
【0050】本発明の安定剤組成物は、これを例えば
2.5〜25質量%の濃度で含有するマスターバッチの
形で製造して、かつ安定化したい材料に添加することも
できる。
【0051】
【実施例】本発明を次の例により詳述する。
【0052】 例1: 次のもの: p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルエステル 100質量部、 平均分子量約2500を有する交互N−(2,2,6,6−テトラメチル−4− ピペリジニル)マレイン酸イミド−C20〜C24−α−オレフィン−コポリマー 100質量部、 DL−α−トコフェロール 9質量部、 トリスノニルフェニルホスファイト 90.5質量部 トリイソポパノール(popanol)アミン 0.5質量部 から混合物を製造した。
【0053】20℃及び30s-1で2876mPasの
粘度を有する粘性液体が得られた。
【0054】 例2(比較例): 次のもの: p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシルエステル 100質量部、 後記の式のオリゴマーHALS 100質量部、 DL−α−トコフェロール 9質量部、 トリスノニルフェニルホスファイト 90.5質量部、 トリイソポパノールアミン 0.5質量部 から混合物を製造した。
【0055】
【化13】
【0056】混合物はゲル状である。流動性の液体は得
られなかった。ゲル状混合物は、押出機を用いて均一に
ポリマー粉砕物に添加するには不適当である。
【0057】例3: 安定剤効果の試験 熱可塑性ポリウレタン(Desmopan(登録商標)、Baye
r)を溶融し、かつ射出成形装置を用いて60×45×
2mmの試験体に成形した。
【0058】試料に、例1による安定剤組成物0.6質
量%を添加した。比較例として、次のもの: Tinuvin(登録商標)P(2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H −ベンゾトリアゾール 0.3質量%、 例2に記載の式のオリゴマーHALS 0.3質量%、 Irganox(登録商標)1010(立体障害フェノール) 0.2質量% からなる市販の安定剤組成物を同量使用した。
【0059】対照のために、1つの試料を安定剤なしに
使用した。
【0060】試験体をキセノン灯耐候試験1200(D
IN53387)により風化させ、かつ黄色度指数を測
定した。結果を次の表にまとめた。
【0061】
【表1】
【0062】本発明の安定剤組成物で安定化された試料
はキセノン灯耐候試験での7日もしくは14日の風化の
後に、安定化されなかった試料及び比較組成物で安定化
された試料よりもかなり低い黄変を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 101/00 C08L 101/00 101/02 101/02 C09K 15/08 C09K 15/08 15/30 15/30 15/32 15/32 (72)発明者 フーベルト トラウト ドイツ連邦共和国 ドゥーデンホーフェン ミランシュトラーセ 6 (72)発明者 ユルゲン クロッケンベルガー ドイツ連邦共和国 シユツツトガルト ボ ーゲンシュトラーセ 32 (72)発明者 アレクサンダー アウミュラー シンガポール国 ダッチェス クレスト ナンバー02−06 ダッチェス アヴェニュ ー 66

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定剤組成物において、次のもの A)一般式I: 【化1】 [式中、Arは、付加的にC1〜C4−アルキル、C1
    4−アルコキシ、ヒドロキシ、フェノキシ、アミノ、
    モノ−又はジ(C1〜C4−アルキル)アミノ、ハロゲン
    又はニトロから選択される1、2又は3個の置換基又は
    メチレンジオキシ基を有してよいアリール基であり、R
    1はC1〜C20−アルキル又はC2〜C20−アルケニルで
    あり、R2及びR3は水素又はC1〜C4−アルキルであ
    る]の3−アリールアクリル酸エステル少なくとも1
    種、 B)ポリマー基礎構造の所に2級アミン官能基を有する
    側基を有し、その際、全ての置換基がアミン−窒素原子
    に対するα−位で水素ではない、最低2000の分子量
    を有するポリマー化合物 C)式II: 【化2】 [式中、R4は式: 【化3】 の基である]のクロマン誘導体少なくとも1種及び D)有機ホスファイト及び/又はホスホナイト少なくと
    も1種を含有する、安定剤組成物。
  2. 【請求項2】 ArがC1〜C4−アルコキシフェニル基
    である、請求項1に記載の安定剤組成物。
  3. 【請求項3】 R1がC5〜C16−アルキルである、請求
    項1又は2に記載の安定剤組成物。
  4. 【請求項4】 ポリマー化合物B)が、式III: 【化4】 [式中、基R5の少なくとも92モル%が式IV: 【化5】 のテトラメチルピペリジニル基であり、かつ基R5の8
    モル%までが水素、C1〜C22−アルキル又はC5〜C8
    −シクロアルキルであり、かつR6がC14〜C28−アル
    キルである]の構造単位からなるマレイン酸−α−オレ
    フィンコポリマーである、請求項1から3までのいずれ
    か1項に記載の安定剤組成物。
  5. 【請求項5】 付加的に1級、2級又は3級アミン少な
    くとも1種を含有する、請求項1から4までのいずれか
    1項に記載の安定剤組成物。
  6. 【請求項6】 20℃及び30s-1で粘度2600〜3
    000mPasを有する、請求項1から5までのいずれ
    か1項に記載の安定剤組成物。
  7. 【請求項7】 光、酸素及び熱の作用に対して無生物有
    機材料を安定化するための、請求項1から6までのいず
    れか1項に記載の安定剤組成物の使用。
  8. 【請求項8】 プラスチックを安定化するための、請求
    項7に記載の使用。
  9. 【請求項9】 ポリウレタン、ことに熱可塑性ポリウレ
    タンを安定化するための、請求項8に記載の使用。
  10. 【請求項10】 熱可塑性ポリウレタン少なくとも1種
    及び請求項1から6までのいずれか1項に記載の安定剤
    組成物を含有する、熱可塑性成形材料。
JP2000303893A 1999-10-06 2000-10-03 安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料 Withdrawn JP2001139943A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19948117.2 1999-10-06
DE19948117A DE19948117A1 (de) 1999-10-06 1999-10-06 Stabilisatorzusammensetzung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001139943A true JP2001139943A (ja) 2001-05-22

Family

ID=7924672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000303893A Withdrawn JP2001139943A (ja) 1999-10-06 2000-10-03 安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6492442B1 (ja)
EP (1) EP1090952A1 (ja)
JP (1) JP2001139943A (ja)
DE (1) DE19948117A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005511883A (ja) * 2001-12-14 2005-04-28 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 安定剤組成物
JP2005511882A (ja) * 2001-12-14 2005-04-28 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 安定剤組成物
WO2016199827A1 (ja) * 2015-06-12 2016-12-15 日本合成化学工業株式会社 樹脂組成物およびそれを用いたフィルム、ならびに多層構造体

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10123732A1 (de) * 2001-05-15 2002-11-21 Basf Ag Stabilisierte Metallocen-Polyolefine
DE10161864A1 (de) 2001-12-14 2003-07-03 Basf Ag Stabilisatorzusammensetzung III
WO2005040261A1 (en) * 2003-10-15 2005-05-06 Polyone Corporation Use of tocopherol to scavenge acetaldehyde in polyethylene terephthalate containers
CN103502325B (zh) 2010-12-13 2016-08-10 塞特克技术公司 处理添加剂和其在旋转成型中的用途
US11267951B2 (en) 2010-12-13 2022-03-08 Cytec Technology Corp. Stabilizer compositions containing substituted chroman compounds and methods of use

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53102357A (en) * 1977-02-17 1978-09-06 Adeka Argus Chem Co Ltd Stabilized halogen-containing resin compsition
US4650894A (en) * 1984-07-05 1987-03-17 Argus Chemical Corporation Tris-organophosphite compositions having improved hydrolytic stability
US5000945A (en) * 1986-04-22 1991-03-19 Ajinomoto Co., Inc. Method of stabilizing a UVB absorbing compound, a stabilized UV absorber, and a cosmetic composition containing the same
DE3634224A1 (de) * 1986-10-08 1988-04-14 Huels Chemische Werke Ag Verfahren zur verbesserung der farbqualitaet von ppe bzw. ppe-haltigen formmassen
DE3634531A1 (de) * 1986-10-10 1988-04-14 Basf Ag Stabilisatorgemische fuer kunststoffe
US4866136A (en) * 1987-08-12 1989-09-12 Pennwalt Corporation Process for producing polymer bound hindered amine light stabilizers
DE3735577A1 (de) * 1987-10-21 1989-05-03 Basf Ag Gemisch zum stabilisieren von polyurethanen
EP0592364B1 (de) * 1992-10-05 2001-07-11 Ciba SC Holding AG Verfahren zur Stabilisierung dreiwertiger Phosphorverbindungen mit Aminen
DE4239437A1 (de) 1992-11-24 1994-05-26 Basf Ag Maleinsäureimid-alpha-Olefin-Copolymerisate und ihre Verwendung als Lichtschutzmittel und Stabilisatoren für organisches Material
US5710228A (en) 1992-11-24 1998-01-20 Basf Aktiengesellschaft Maleimide/α-olefin copolymers and their use as light stabilizers and stabilizers for organic material
US5342978A (en) * 1993-05-24 1994-08-30 General Electric Company Organic phosphite ester compositions containing hindered piperdinyl light stabilizers
DE4405670A1 (de) 1994-02-23 1995-08-24 Basf Ag Stabilisatorgemisch aus Chromanderivaten, organischen Phosphiten oder Phosphoniten und Aminen
DE4440288A1 (de) 1994-11-11 1996-05-15 Basf Ag Verwendung von 3-Arylacrylsäureestern als Lichtschutzmittel und Stabilisatoren für nicht lebendes organisches Material
EP0833812A1 (en) * 1995-06-23 1998-04-08 Zylepsis Limited Chemical compounds and methods of production thereof

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005511883A (ja) * 2001-12-14 2005-04-28 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 安定剤組成物
JP2005511882A (ja) * 2001-12-14 2005-04-28 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 安定剤組成物
WO2016199827A1 (ja) * 2015-06-12 2016-12-15 日本合成化学工業株式会社 樹脂組成物およびそれを用いたフィルム、ならびに多層構造体
JPWO2016199827A1 (ja) * 2015-06-12 2018-03-29 日本合成化学工業株式会社 樹脂組成物およびそれを用いたフィルム、ならびに多層構造体
US10703887B2 (en) 2015-06-12 2020-07-07 Mitsubishi Chemical Corporation Resin composition, film produced by using the resin composition, and multilayer structure

Also Published As

Publication number Publication date
US6492442B1 (en) 2002-12-10
DE19948117A1 (de) 2001-04-12
EP1090952A1 (de) 2001-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3199744B2 (ja) マレイン酸イミド−α−オレフィン−共重合体および有機材料用の光安定剤および安定剤としての使用
US5821380A (en) 2-cyanoacrylic esters
EP2536781B1 (en) Alkylphenol free - liquid polymeric phosphite polymer stabilizers
TW538081B (en) A mixture of antimicrobial agents for plastics applications and the antimicrobial polymer composition and plastic film or fiber comprising the mixture
US5821292A (en) 3-arylacrylic acid ester light-protection stabilizers for organic material
JP2001139943A (ja) 安定剤組成物、この使用及びこれを含有する熱可塑性成形材料
JPH11193381A (ja) 有機材料のための安定剤混合物
JPH04507247A (ja) ビス環状ホスファイト化合物並びにそれらで安定化されたポリマー材料
JP3961484B2 (ja) 安定剤組成物
JP4024757B2 (ja) 安定剤組成物
EP0437493A1 (en) Cyclic phosphites and stabilized polymeric compositions
ES2325129T3 (es) Composiciones de adhesivo basadas en polimeros de bloques de estireno-butadieno, provistas de una mejor resistencia a la fotooxidacion.
US3823114A (en) Antioxidant for polymeric hydrocarbons
JPS6117855B2 (ja)
JPS59152951A (ja) ポリエステル型ブロツク共重合体組成物
JP2005511879A (ja) 安定剤組成物
US3591553A (en) Alkylphenyl 4 - hydroxyisophthalates and their use as ultraviolet light stabilizers
US3236801A (en) Esters of 1, 2, 3, 4-cyclobutanetetracarboxylic acid and plastic compositions comprising same
JPH11116556A (ja) アミノメチレンピリミジン誘導体、その製造方法および用途
RU2105769C1 (ru) 2-метил-1-этил-3-(10-фенотиазинил)-2,3-дигидро-1н-пиридо-[3,2,1-k,l]фенотиазин в качестве стабилизатора для полиолефинов
JPS58189248A (ja) 安定化されたポリオレフイン樹脂組成物
EP0515344A2 (en) Polyblends containing polyurethane, polymer and siloxane crosslinker
JPH1072391A (ja) 新規なフェノール化合物およびその用途

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071001

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20100129