JP2001138885A - 電気制御ブレーキシステム - Google Patents

電気制御ブレーキシステム

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JP2001138885A
JP2001138885A JP32829499A JP32829499A JP2001138885A JP 2001138885 A JP2001138885 A JP 2001138885A JP 32829499 A JP32829499 A JP 32829499A JP 32829499 A JP32829499 A JP 32829499A JP 2001138885 A JP2001138885 A JP 2001138885A
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cylinder
reaction force
pressure
valve
brake pedal
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Yuji Wachi
雄二 和知
Toshiaki Fukushima
俊明 福島
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Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
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Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ブレーキペダル反力装置の反力特性を自動的に
調整できるようにする。 【解決手段】ブレーキペダル反力装置4は、第1、第2
の反力シリンダ30,32が直列に配置されてブレーキ
ペダル34に連結され、これら両シリンダ30,32に
より反力圧を発生させる。第2の反力シリンダ32に
は、電磁弁58を介してオイルリザーバ60が接続さ
れ、第1反力シリンダ30には、シリンダ室36および
リアの圧力室46にそれぞれ電磁弁48,50を介して
圧力源52が接続されている。電磁弁50を作動させる
とともに電磁弁58を開にし、圧力室46にエアを導入
してフルストロークさせた後、第1反力シリンダ30の
両電磁弁48,50を切り換え、第2反力シリンダ32
を所定の位置まで戻した点で電磁弁58を閉にしてリザ
ーバ60より第2反力シリンダ32のシリンダ室40に
所定量の液体56を注入して初期容積を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキペダルの
ストロークまたはペダル踏力に応じて、コントローラに
よりブレーキ圧を電気的に制御する電気制御ブレーキシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気制御ブレーキシステムは、ブレーキ
ペダルの操作に伴なうペダルストロークまたはペダル踏
力をセンサにより検出し、コントローラがこのセンサか
らの検出信号に応じて電磁弁等の作動を制御し、ブレー
キ圧発生装置の発生するブレーキ圧を制御するようにな
っている。
【0003】ところで、ブレーキの特性を決定する要因
として、ペダル踏力、ペダルストロークおよび減速度
(またはブレーキ圧力)の3要素があり、これら3要素
の組合せによってブレーキフィーリングが決定する。そ
こで最適なブレーキフィーリングを得るためには、ペダ
ル踏力とペダルストロークとの関係、およびペダル踏力
またはペダルストロークとブレーキ圧力との関係を、そ
れぞれ最も好ましい関係となるように制御することがで
きれば良い。
【0004】しかしながら、従来の電気制御ブレーキシ
ステムでは、ペダルストロークを検出するストロークセ
ンサまたはペダル踏力を検出する踏力センサを設け、ペ
ダルストロークに応じてブレーキ圧力を制御し、また
は、ブレーキ踏力に応じてブレーキ圧力を制御するよう
になっているが、ペダルストロークとペダル踏力との関
係については制御することができなかった。そのため、
最も好ましいブレーキフィーリングを得ることは困難で
あった。
【0005】そこで、本発明者等は、ブレーキペダルの
操作に応じてペダル反力を付与するブレーキペダル反力
装置を設けることにより、ペダルストロークとペダル踏
力との関係を制御することを可能にして、ペダル反力
(踏力)、ペダルストロークおよびブレーキ圧力のブレ
ーキ特性を決定する3要素すべてを制御して最適なブレ
ーキフィーリングを得ることができる電気制御ブレーキ
システムを発明し、すでに特許出願をした(特開平10
−203349号公報、特開平10−203350号公
報)。
【0006】前記電気制御ブレーキシステムに設けられ
た従来のブレーキペダル反力装置の一例について、図1
3により説明する。このブレーキペダル反力装置4A
は、エアシリンダ(反力シリンダ)34A内に摺動自在
に嵌合されてシリンダ室36Aを画成するピストン38
Aと、このピストン38Aのロッド32Aに連結された
ブレーキペダル30Aと、エアシリンダ34Aのシリン
ダ室36A内にリザーバ42Aからのエアを給排する電
磁制御弁40Aとを備えている。この電磁制御弁40A
は、図示しないコントローラに電気的に接続され、この
コントローラからの信号により作動制御される。前記エ
アシリンダ34A内のピストン38Aのストローク量は
ストロークセンサ44Aによって検出されて図示しない
コントローラに入力される。
【0007】このブレーキペダル反力装置4Aでは、運
転者がブレーキペダル30Aを踏み込むと、ストローク
センサ44Aがストローク量を検出し、この検出信号が
コントローラに入力される。コントローラは、検出され
たペダルストロークの大きさに応じたペダル反力が得ら
れるように、前記電磁制御弁40Aの作動を制御する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記公報に記載された
電気制御ブレーキシステムは、ブレーキペダル反力装置
を設けることにより、ペダルストロークまたはペダル踏
力とブレーキ圧力の関係だけでなく、ペダルストローク
とペダル踏力との関係も制御できるようにしたので、最
適なブレーキフィーリングを得ることができるようにな
ったが、ブレーキペダル反力装置の反力シリンダをエア
シリンダによって構成した場合には、必要充分な出力を
得ようとすると、反力シリンダの径が大きくなり、ブレ
ーキペダル反力装置全体が大型化するという問題があっ
た。また、ペダルストロークの大きい領域では、ペダル
ストローク−ペダル反力特性の傾きが大きいため制御性
が悪いという問題もあった。
【0009】そこで、前記反力シリンダに並列または直
列に第2の反力シリンダを設けるとともに、この第2の
反力シリンダのピストンロッドを前記ブレーキペダルに
連結し、さらに、この第2の反力シリンダのシリンダ室
を密封状態にすることにより、ブレーキペダルの踏み込
み時に、この第2の反力シリンダにもペダル反力を発生
させるようにして、前記反力シリンダのシリンダ径を小
さくすることが考えられる。しかしながら、このように
第2反力シリンダを密封構造した場合には、一度設定し
たペダルストローク−ペダル反力特性を自動的に調整で
きないという問題があった。
【0010】本発明は前記課題を解決するためになされ
たもので、反力シリンダを小型化することにより、ブレ
ーキペダル反力装置全体をコンパクトにするとともに、
ペダルストロークの大きい領域でも制御性を向上させる
ことができるようにすることに加えて、さらにペダルス
トローク−ペダル反力特性を自動的に調整することを可
能にしたブレーキペダル反力装置を提供することを目的
とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電気制御ブ
レーキシステムは、ブレーキ圧発生装置と、ブレーキペ
ダルのストロークまたはペダル踏力を検出する検出手段
と、前記ブレーキペダルの操作に対して反力を発生させ
るブレーキペダル反力装置と、前記検出手段からの入力
信号に応じて前記ブレーキ圧発生装置の発生する圧力を
制御するとともに、前記ブレーキペダル反力装置の発生
する前記反力を制御する制御手段とを備えており、特
に、前記ブレーキペダル反力装置は、前記ブレーキペダ
ルに接続された第1の反力シリンダと、この第1の反力
シリンダに並列または直列に配置されて前記ブレーキペ
ダルに接続された第2の反力シリンダとを有し、これら
第1の反力シリンダと第2の反力シリンダとにより前記
ブレーキペダルに前記反力を付与するように構成すると
ともに、前記第1の反力シリンダおよび第2の反力シリ
ンダの双方またはいずれか一方に、前記ブレーキペダル
のストロークに対する反力特性を調整できる特性調整手
段を設けたものである。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、前記第1
の反力シリンダおよび第2の反力シリンダの双方または
いずれか一方を、少なくとも前記ブレーキペダルの操作
時にはそのシリンダ室が密封されるエアシリンダとし、
ブレーキペダルのストロークに応じて前記シリンダ室に
圧力を発生させ、この圧力によりブレーキペダルに反力
を付与するとともに、前記特性調整手段は、前記シリン
ダ室内に非圧縮性流体を封入し、その流体の量を調整す
ることにより前記反力特性を調整可能にしたものであ
る。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、前記第1
の反力シリンダおよび第2の反力シリンダの双方または
いずれか一方を、少なくとも前記ブレーキペダルの操作
時にはそのシリンダ室が密封されるエアシリンダとし、
ブレーキペダルのストロークに応じて前記シリンダ室に
圧力を発生させ、この圧力によりブレーキペダルに反力
を付与するとともに、前記特性調整手段は、前記シリン
ダ室を大気に接続する電磁開閉弁を有し、ブレーキペダ
ル操作時に、この電磁開閉弁を開閉制御して前記シリン
ダ室内の圧力をペダルストロークに応じて制御すること
により前記反力特性を調整するようにしたものである。
【0014】さらに、請求項8に記載の発明は、前記第
1の反力シリンダおよび第2の反力シリンダの双方また
はいずれか一方を、そのシリンダ室が密封されるエアシ
リンダとし、ブレーキペダルのストロークに応じて前記
シリンダ室に圧力を発生させ、この圧力によりブレーキ
ペダルに反力を付与するとともに、前記特性調整手段
は、前記シリンダ室をエア源に接続する第1の電磁開閉
弁と大気に接続する第2の電磁開閉弁とを有し、これら
両電磁開閉弁を制御することにより、前記シリンダ室の
非作動時の封入圧力を制御するようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り本発明を説明する。図12は本発明の一実施の形態に
係る電気制御ブレーキシステムの一例を示す図であり、
この電気制御ブレーキシステムは、ブレーキペダル(図
示せず)の操作に応じてペダル反力を発生させるブレー
キペダル反力装置4と、ブレーキ圧力を発生させて制動
作用を行なうブレーキ圧発生装置(全体として符号6で
示す)と、前記ブレーキペダルのストロークを検出する
ストロークセンサからの検出信号が入力され、この信号
に応じて前記ブレーキ圧発生装置6の発生する圧力を制
御するとともに、ペダル反力装置4の発生するペダル反
力を制御するコントローラ10とを備えている。この例
では、ブレーキ圧発生装置6としてエアオーバハイドロ
リックブレーキを使用している。なお、ブレーキ圧発生
装置6は、図示のようなエアオーバハイドロリックブレ
ーキに限らず、液圧式のブレーキ圧発生装置あるいはフ
ルエアブレーキ等を使用することも可能である。
【0016】このブレーキ圧発生装置6では、両前輪
(図12の上部)のホイールシリンダ12A,12Bに
一台のブレーキアクチュエータ14Aが接続され、さら
に、このブレーキアクチュエータ14Aは、電磁開閉弁
から成るエア供給弁16Aを介してエアタンク18Aに
接続されるとともに、電磁開閉弁から成る排気弁20A
を介して大気に開放されるようになっており、エアタン
ク18Aから送られた圧縮エア圧を、ブレーキアクチュ
エータ14Aが液圧に変換して両前輪のホイールシリン
ダ12A,12Bに供給してブレーキ作用を行なう。こ
のブレーキアクチュエータ14Aに供給されるエア圧力
は、圧力センサ22Aによって検出されてコントローラ
10に送られる。また、前記エア供給弁16Aおよび排
気弁20Aは、コントローラ10に電気的に接続されて
その開閉作動を制御される。
【0017】一方、駆動輪である後輪側(図12の下
部)のホイールシリンダ12C,12Dには左右独立し
てブレーキアクチュエータ14B,14Cが接続され、
それぞれエア供給弁(電磁開閉弁)16B,16Cを介
してエアタンク18Bに接続されるとともに排気弁(電
磁開閉弁)20B,20Cを介して大気に開放可能にな
っている。また、各ブレーキアクチュエータ14B,1
4Cへの供給エア圧は、それぞれ圧力センサ22B,2
2Cによって検出され、その検出信号が前記コントロー
ラ10に送られる。そして、各組のエア供給弁16B,
16Cおよび排気弁20B,20Cは、それぞれコント
ローラ10によって開閉制御され、ブレーキアクチュエ
ータ12B,12Cへの供給圧力を調整される。なお、
図12では、ブレーキ圧発生装置6内の太い実線は液圧
配管を、また、実線はエア配管を、そして、ブレーキ圧
発生装置6とコントローラ10との間を接続する破線は
電気配線を示している。
【0018】次に、前記ブレーキペダル反力装置4の構
成について説明する。図1は第1の実施例に係るブレー
キペダル反力装置4を示す図であり、第1の反力シリン
ダ30と第2の反力シリンダ32とが直列に配置され、
ブレーキペダル34側の第1反力シリンダ30内に摺動
自在に嵌合されてシリンダ室36を区画形成するピスト
ン38と、第2反力シリンダ32内に摺動自在に嵌合さ
れてシリンダ室40を区画形成するピストン42とが、
共通のピストンロッド44を介して前記ブレーキペダル
34に連結されている。
【0019】第1の反力シリンダ30は、ピストン38
の前面側(図の左側)に位置するシリンダ室(反力圧発
生用のシリンダ室)36と、ピストン38のリア側に形
成された室(反力シリンダ作動用の圧力室)46とが、
それぞれ電磁制御弁48,50を介してエアリザーバ5
2に接続されている。シリンダ室36に接続された電磁
制御弁48は、ブレーキペダル反力装置が通常備えてい
る反力圧制御用の電磁弁であり、リア側の圧力室46に
接続された電磁制御弁50は、後に説明するように、ピ
ストン38を自動的にストロークさせるためにエアを給
排する電磁弁である。なお、この実施例では、リア側圧
力室46も圧力源(エアリザーバ52)に接続されてい
るので、シール部材54によって密封されている。
【0020】一方、第2の反力シリンダ32は、ピスト
ン42の前方側に位置するシリンダ室40内に非圧縮性
の流体(作動油その他の液体)56が注入されており、
この液体56の量を調整することによりシリンダ室40
内の容積を調整できるようになっている。この第2反力
シリンダ32のシリンダ室40は、電磁開閉弁58を介
してオイルリザーバ60に接続されている。この電磁開
閉弁58は、シリンダ室40内に液体56を注入するた
めの電磁弁である。また、このシリンダ室40には、別
にエア補充用の電磁開閉弁62が接続されている。これ
ら各電磁弁58,62およびオイルリザーバ60等によ
り反力特性調整手段が構成されている。
【0021】このブレーキペダル反力装置4は、車両の
ボンネットを開けて面倒な作業をすることなく自動的に
反力特性(ペダルストローク−ペダル反力特性)を調整
できるようになっており、調整する際には、先ず、液体
注入用の電磁開閉弁58を開くとともに、自動ストロー
ク用の電磁制御弁50を作動させる(なお、電磁制御弁
48,50は図1に示す位置が非作動位置である)。す
ると、自動ストローク用電磁制御弁50から第1反力シ
リンダ30のリア側圧力室46内にエアが供給されて、
この第1反力シリンダ30のピストン38がフルストロ
ークする。第2反力シリンダ32のピストン42も同時
にストロークし、そのシリンダ室40内の液体がオイル
リザーバ60に戻される。
【0022】次に、自動ストローク用の電磁制御弁50
を非作動位置に戻して反力圧制御用の電磁制御弁48を
作動させる。すると、第2反力シリンダ32はオイルリ
ザーバ58から液体を吸込みながら戻り始める。第1反
力シリンダ30側に設けられたストロークセンサ64に
よってピストン38が所定の位置まで戻ったことを検出
したら、液体注入用の電磁開閉弁58を閉じて、エア補
充用の電磁開閉弁62を開放する。この時点で、所望の
特性となるようにシリンダ室40内の液体56の量が調
整されたことになる。両反力シリンダ30,32のピス
トン38,42はさらに戻り、非作動位置(図1に示す
位置)まで戻ったことをストロークセンサ64が確認す
ると、エア補充用の電磁開閉弁62を閉じてこのシリン
ダ室40を密封する。また、反力圧制御用の電磁制御弁
48も非作動位置に戻す。以上の作動により、第2反力
シリンダ32のシリンダ室40内の液体56の量が所望
の特性に見合った量に調整され、シリンダ室40の初期
容積が設定される。
【0023】ここで、従来のブレーキペダル反力装置4
A(図13参照)の反力シリンダ30Aに加えて、密封
型の第2反力シリンダを設けた場合のブレーキペダル反
力装置について説明する。例えば、図2に示すブレーキ
ペダル反力装置104は、第1の反力シリンダ134と
直列に第2の反力シリンダ146を配置している。第1
の反力シリンダ134が先端側に配置され、そのシリン
ダ室136が電磁制御弁140を介してエアリザーバ1
42に接続されている。一方、第2の反力シリンダ14
6は、ブレーキペダル130側に配置されており、その
シリンダ室150は密封構造になっている。
【0024】第1反力シリンダ134のシリンダ室13
6を画成するピストン138と、第2反力シリンダ14
6のシリンダ室150を画成するピストン148とが、
同一のピストンロッド132によってブレーキペダル1
30に連結されており、ブレーキペダル130が踏み込
まれてピストン138,148がストロークすると、第
2反力シリンダ146のピストン148のストロークを
ストロークセンサ144が検出してコントローラ10
(図12参照)に送り、このコントローラ10が電磁制
御弁140の開閉を制御するようになっている。
【0025】図2に示すブレーキペダル反力装置104
では、第1の反力シリンダ134と第2の反力シリンダ
146とが直列に配置されて、これらのピストンロッド
132がブレーキペダル130に連結されており、ブレ
ーキペダル130を踏み込んで各反力シリンダ134,
146のピストン138,148をストロークさせる
と、それぞれにペダル反力が発生し、これら両反力シリ
ンダ134.146の発生する反力の合計が、ブレーキ
ペダル130への反力となる。
【0026】前記ペダル反力装置104では、目標とす
る特性を、第1反力シリンダ134および第2反力シリ
ンダ146がそれぞれ発生する反力特性(ペダルストロ
ーク−ペダル反力特性)の合計によって得るようになっ
ており、密封構造の第2反力シリンダ146によってベ
ースとなる反力特性を得るとともに、第1の反力シリン
ダ134のペダル反力特性を制御して前記ベース特性に
上乗せし、前記目標とする特性を得るようになってい
る。
【0027】ここで、前記ペダル反力装置104の目標
とする特性と、第2反力シリンダ146の発生するベー
ス特性およびこの特性に上乗せして目標特性となるよう
に制御される第1反力シリンダ134の特性について説
明する。前記第2反力シリンダ146は、エアシリンダ
であり、そのシリンダ室150は密封されているので、
ピストン148のストロークLと入力(反力)Fの関係
は、 F=P×A=P×V/(V−A×L) ……式(1) P:シリンダ室圧力 A:シリンダ断面積 P:シリンダ室初期圧力 V:シリンダ室初期容積 であり、図3に一点差線で示す特性(ベース特性)に成
る。
【0028】図3に破線で示す特性が、従来の単一の反
力シリンダ34Aを備えたブレーキペダル反力装置4A
(図13参照)によって得られるペダルストローク−ペ
ダル踏力(反力)特性であり、図2に示すブレーキペダ
ル反力装置104によって得ようとする目標特性である
とすると、前記ベース特性をこの目標特性よりも低い特
性にしておき、このベース特性と目標特性の間の斜線で
示す領域を、第1の反力シリンダ134に供給するエア
圧を調整して発生するペダル反力を制御することにより
埋めることによって、二つの反力シリンダ134,14
6の発生する反力の合計で前記従来のブレーキペダル反
力装置4Aと同様の目標特性を得ることができる。
【0029】図4に実線で示すペダルストローク−ペダ
ル反力特性は、図3に示す前記目標特性と第2反力シリ
ンダ146の発生するベース特性との差を、第1反力シ
リンダ134の反力によって得た場合の、第1反力シリ
ンダ134のペダルストローク−ペダル反力特性を示す
もので、従来の特性(破線で示す目標特性)に比べて、
特にペダルストロークの大きい領域での傾きが小さくな
っており、制御が容易になり、制御精度の向上および作
動応答性の向上を図ることができる。また、第1反力シ
リンダ134の出力が小さくて良いので、従来のペダル
反力装置4Aと比べてシリンダ径を小さくすることがで
き、しかも、消費エア量が減少するので電磁制御弁14
0も小型化することができる。
【0030】前述のように、従来と同様の反力シリンダ
134に加えて密封構造の第2反力シリンダ146を設
けることにより、反力シリンダ134,146のシリン
ダ径を小さくするとともに、第1反力シリンダ134の
制御が容易になるという効果を奏することができるが、
図2の構成では、第2反力シリンダ146が密封構造な
ので、この第2反力シリンダ146が発生するベース特
性を調整することはできない。また、例えば、前記第2
反力シリンダ146のシリンダ室150内に、液体を封
入することにより所望の初期容積を設定することも可能
であるが、このような密封型の反力シリンダ146に液
体を封入した場合には、この液体量を調整してシリンダ
室の初期容積を変更することは非常に作業性が悪く、し
かも、車両の走行中等に自動的に調整することはできな
い。
【0031】これに対し、前記図1に示す第1の実施例
に係るブレーキペダル反力装置4は、第2の反力シリン
ダ32のシリンダ室40内に液体56を導入し、しかも
この液体56の量を調整することにより第2反力シリン
ダ32のシリンダ室40の初期容積を変更することがで
きるので、簡単な構成で、いつでも簡単な操作により第
2の反力シリンダ32の特性を調整することができる。
また、車両の始動時や走行中等に適宜調整を行うことに
より、第2の反力シリンダ32の特性が、ブレーキ作動
時の漏れや温度変化等によって変動してしまうことを防
止することもできる。
【0032】図5は第2の実施例に係るブレーキペダル
反力装置4を示すもので、前記第1実施例(図1参照)
とは両シリンダ30,32の位置が逆になっている。す
なわち、先端側(図の左側)に第1反力シリンダ30が
配置され、ブレーキペダル34側に第2反力シリンダ3
2が配置されている。この実施例は、その他の構成につ
いては前記第1実施例と同様であるので、同一部分に同
一の符号を付してその説明を省略する。この第2実施例
でも、第1実施例と同様の作動をし、同様の作用効果を
奏することができる。
【0033】図6は第3の実施例に係るブレーキペダル
反力装置4を示すもので、基本的構成は前記第1の実施
例と共通である。前記第1実施例では、第2反力シリン
ダ32のシリンダ室40内の液体56の量を調整した後
は、エア補充用の電磁開閉弁62を閉じているが、この
実施例では、エア補充用の電磁開閉弁を常開電磁弁70
としてシリンダ室40内を常に大気圧にしておき、ブレ
ーキペダル34の操作を検出したときだけ閉じて密封す
るようにしている。このようにすれば、温度変化や作動
中のエア漏れにより非作動時にシリンダ室40内の圧力
が変化して反力特性が変化してしまうことを防止でき
る。
【0034】なお、この電磁開閉弁70を常閉電磁弁に
し、ブレーキ非操作時に適宜開放してシリンダ室40内
を大気圧に維持するようにしても良い。例えば、所定時
間経過後のアクセルペダル踏み込み時に電磁開閉弁70
を所定時間開放する。この実施例の場合にも第2反力シ
リンダ32のシリンダ室40に液体56を注入してシリ
ンダ室40の初期容積を調整することができるので、前
記各実施例と同様の効果を奏することができる。
【0035】図7は第4の実施例に係るブレーキペダル
反力装置204を示すもので、この実施例では、第1の
反力シリンダ230を先端側に、そして、第2の反力シ
リンダ232をブレーキペダル234側にして直列に配
置され、各ピストン238,242が共通のピストンロ
ッド244を介してブレーキペダル234に連結されて
いる。先端側の第1反力シリンダ230のシリンダ室2
36は、電磁制御弁248を介してエアリザーバ252
に接続され、第2反力シリンダ232のシリンダ室24
0は、常開の電磁開閉弁272に接続されている。この
ように第2反力シリンダ232に電磁開閉弁272を接
続したことにより、ブレーキの操作中に電磁開閉弁22
を開閉させて第2反力シリンダ232のシリンダ室24
0内の圧力を調整することが可能になる。なお、このシ
リンダ室240に圧力センサ274を接続して室240
内の圧力を検出するようにしても良い。
【0036】この実施例では、第2反力シリンダ232
のシリンダ室240内を、常開の電磁開閉弁272を介
して常時大気に開放しており、ストロークセンサ264
からの信号によりブレーキペダル234が踏み込まれた
ことを検知した際には、この電磁開閉弁272を閉じて
シリンダ室240内を密封する。そして、ペダルストロ
ークに応じて電磁開閉弁272を開閉制御して、シリン
ダ室240内の圧力の上昇を制限するようになってい
る。このように電磁開閉弁272の開閉によって第2反
力シリンダ232のシリンダ室240内の圧力を調整す
ることにより、ペダルストロークに対するペダル反力特
性を調整することができる。
【0037】図8は前記第4の実施例に係るブレーキペ
ダル反力装置204の、第2反力シリンダ232のシリ
ンダ室240内の圧力を、前記電磁開閉弁272の開閉
により調整した場合の特性の変化を示す線図である。第
2反力シリンダ232のシリンダ室240を密封した状
態での特性(基本特性)が図8に実線で示す特性である
場合に、ブレーキ操作中に電磁開閉弁272を開閉して
圧力を調整すると、同図に破線で示すような特性を得る
ことができる。
【0038】図9は第5の実施例に係るブレーキペダル
反力装置204を示すもので、第2の反力シリンダ23
2のシリンダ室240が、電磁開閉弁276を介してエ
アリザーバ252に接続されている。さらにこのシリン
ダ室240には、常閉の電磁開閉弁278および圧力セ
ンサ274が接続されている。その他の構成は前記第4
実施例と同一であるので、同一の部分には同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0039】この実施例では、二つの電磁開閉弁27
6,278および圧力センサ274により、ブレーキ非
作動時の第2反力シリンダ232のシリンダ室240内
に封入する圧力を調整することによって第2反力シリン
ダ232の反力特性を調整することができる。また、ブ
レーキ非操作時のシリンダ室240内の圧力を圧力セン
サ274で検知し、予め設定されている所定の圧力の範
囲から外れた場合には、電磁開閉弁276,278を作
動させてエアの導入または排出を行いその圧力範囲内に
入るように調整する。
【0040】図10は、前記第5の実施例に係るブレー
キペダル反力装置204の第2反力シリンダ232のシ
リンダ室240内の圧力を、前記二つの電磁開閉弁27
6,278の開閉により調整した場合の特性の変化を示
す線図である。第2反力シリンダ232のシリンダ室2
40を大気圧にして密封した状態での特性(基本特性)
が図10に実線で示す特性である場合に、ブレーキ非操
作時のシリンダ室240内の封入圧力を所定圧上昇させ
た場合には、同図に破線で示すような特性を得ることが
できる。
【0041】前記各実施例では、第1の反力シリンダ3
0,230としてエアシリンダを用いているが、エアシ
リンダに限るものではなく、液圧シリンダを第1反力シ
リンダとして用いることもできる。図11は、第6の実
施例に係るブレーキペダル反力装置304を示すもの
で、第2反力シリンダ332をブレーキペダル334側
にして第1反力シリンダ330と第2反力シリンダ33
2とを直列に配置している。
【0042】この実施例の第1反力シリンダ330は、
ピストン338のフロント側に位置するシリンダ室33
6に、電磁制御弁348を介して液圧ポンプ380が接
続され、一方、ピストン338のリア側の圧力室346
にも、電磁制御弁350を介して液圧ポンプ380が接
続されている。シリンダ室336に接続されている電磁
制御弁348は、反力圧制御用の電磁弁であり、リア室
の圧力室346に接続されている電磁制御弁350は、
自動ストローク用の電磁弁である。また、第2反力シリ
ンダ332のシリンダ室340には、前記第1実施例の
第2反力シリンダ32と同様に、液体注入用の電磁開閉
弁358を介してオイルリザーバ360に接続され、さ
らに、このシリンダ室340にはエア補充用の電磁開閉
弁362が接続されている。
【0043】この第6実施例でも、前記第1実施例と同
様に、先ず、自動ストローク用の電磁制御弁350を作
動させるとともに、液体注入用の電磁開閉弁358を開
放する。すると、両反力シリンダ330,332のピス
トン338,342がフルストロークし、第2反力シリ
ンダ332のシリンダ室340内の液体356がオイル
リザーバ360に排出される。次に、自動ストローク用
の電磁制御弁350を非作動位置に戻し、反力圧制御用
の電磁制御弁348を作動させると、第2反力シリンダ
332はオイルリザーバ360から液体を吸込ながら戻
り始める。ストロークセンサ364によりピストン34
2が所定の位置まで戻ったことを検出したら液体注入用
の電磁開閉弁358を閉じて、エア補充用の電磁開閉弁
362を開放する。さらに、両ピストン338,342
が非作動位置まで戻ったことをストロークセンサ364
により確認したら、エア補充用の電磁開閉弁362を閉
じ、反力圧制御用の電磁制御弁348も非作動位置に戻
す。
【0044】以上の作動により、第2の反力シリンダ3
32のシリンダ室340内の液体356の量が所望の特
性に見合った量に調整され、シリンダ室340の初期容
積が設定される。このように第1反力シリンダ330の
圧力源を液圧源(ポンプ380)とした場合でも、前記
各実施例と同様の効果を奏することができる。
【0045】なお、前記各実施例では、第1の反力シリ
ンダ30,230,330と第2の反力シリンダ32,
232,332とを直列に配置しているが、必ずしも直
列に限るものではなく、両反力シリンダを並列に配置し
てそれぞれのピストンロッドをブレーキペダルに接続す
るようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ブ
レーキ圧発生装置と、ブレーキペダルのストロークまた
はペダル踏力を検出する検出手段と、前記ブレーキペダ
ルの操作に対して反力を発生させるブレーキペダル反力
装置と、前記検出手段からの入力信号に応じて前記ブレ
ーキ圧発生装置の発生する圧力を制御するとともに、前
記ブレーキペダル反力装置の発生する前記反力を制御す
る制御手段とを備えた電気制御ブレーキシステムにおい
て、前記ブレーキペダル反力装置は、前記ブレーキペダ
ルに接続された第1の反力シリンダと、この第1の反力
シリンダに並列または直列に配置されて前記ブレーキペ
ダルに接続された第2の反力シリンダとを有し、これら
第1の反力シリンダと第2の反力シリンダとにより前記
ブレーキペダルに前記反力を付与するように構成すると
ともに、前記第1の反力シリンダおよび第2の反力シリ
ンダの双方またはいずれか一方に、前記ブレーキペダル
のストロークに対する反力特性を調整できる特性調整手
段を設けたことにより、簡単な構成で、しかも簡単な作
業によりいつでも第2の反力シリンダの反力特性を調整
することができる。また、車両の始動時や、走行中等に
適宜調整を行うことにより、第2の反力シリンダの反力
特性が変化してしまうことを防止することができる。
【0047】また、請求項2に記載の発明は、前記特性
調整手段が、前記シリンダ室内に非圧縮性流体を封入
し、その流体の量を調整することにより前記反力特性を
調整するようにしたので、前記シリンダ室の非作動時の
容積を調整してより簡単にペダルストロークに対するペ
ダル反力特性を調整することができる。
【0048】また、請求項7に記載の発明は、前記特性
調整手段が、前記シリンダ室を大気に接続する電磁開閉
弁を有し、ブレーキペダル操作時に、この電磁開閉弁を
開閉制御して前記シリンダ室内の圧力をペダルストロー
クに応じて制御することにより前記反力特性を調整する
ようにしたので、ペダルストロークに対するシリンダ室
内の圧力の上昇を制限して、ペダルストロークに対する
ペダル反力特性を調整することができる。
【0049】さらに、請求項8に記載の発明は、前記特
性調整手段が、前記シリンダ室をエア源に接続する第1
の電磁開閉弁と大気に接続する第2の電磁開閉弁とを有
し、これら両電磁開閉弁を制御することにより、前記シ
リンダ室の非作動時の封入圧力を制御するようにしたの
で、ペダルストロークに対するペダル反力特性を調整す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る電気制御ブレーキ
システムに設けられたブレーキペダル反力装置の第1の
実施例を示す回路図である。
【図2】密封型の第2反力シリンダを備えたブレーキペ
ダル反力装置の一例を示す図である。
【図3】図2に示すブレーキペダル反力装置の特性を説
明する図である。
【図4】図2に示すブレーキペダル反力装置の特性を説
明する図である。
【図5】第2の実施例に係るブレーキペダル反力装置の
回路図である。
【図6】第3の実施例に係るブレーキペダル反力装置の
回路図である。
【図7】第4の実施例に係るブレーキペダル反力装置の
回路図である。
【図8】第4の実施例の特性を説明する図である。
【図9】第5の実施例に係るブレーキペダル反力装置の
回路図である。
【図10】第5の実施例の特性を説明する図である。
【図11】第6の実施例に係るブレーキペダル反力装置
の回路図である。
【図12】前記ブレーキペダル反力装置を備えた電気制
御ブレーキシステムの一例を示す回路図である。
【図13】従来の電気制御ブレーキシステムに設けられ
たブレーキペダル反力装置の回路図である。
【符号の説明】
4 ブレーキペダル反力装置 6 ブレーキ圧発生装置 10 制御手段(コントローラ) 30 第1の反力シリンダ 32 第2の反力シリンダ 34 ブレーキペダル 56 非圧縮性流体 64 検出手段(ストロークセンサ)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ圧発生装置と、ブレーキペダル
    のストロークまたはペダル踏力を検出する検出手段と、
    前記ブレーキペダルの操作に対して反力を発生させるブ
    レーキペダル反力装置と、前記検出手段からの入力信号
    に応じて前記ブレーキ圧発生装置の発生する圧力を制御
    するとともに、前記ブレーキペダル反力装置の発生する
    前記反力を制御する制御手段とを備えた電気制御ブレー
    キシステムにおいて、 前記ブレーキペダル反力装置は、前記ブレーキペダルに
    接続された第1の反力シリンダと、この第1の反力シリ
    ンダに並列または直列に配置されて前記ブレーキペダル
    に接続された第2の反力シリンダとを有し、これら第1
    の反力シリンダと第2の反力シリンダとにより前記ブレ
    ーキペダルに前記反力を付与するように構成するととも
    に、前記第1の反力シリンダおよび第2の反力シリンダ
    の双方またはいずれか一方に、前記ブレーキペダルのス
    トロークに対する反力特性を調整できる特性調整手段を
    設けたことを特徴とする電気制御ブレーキシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1の反力シリンダおよび第2の反
    力シリンダの双方またはいずれか一方を、少なくとも前
    記ブレーキペダルの操作時にはそのシリンダ室が密封さ
    れるエアシリンダとし、ブレーキペダルのストロークに
    応じて前記シリンダ室に圧力を発生させ、この圧力によ
    りブレーキペダルに反力を付与するとともに、前記特性
    調整手段は、前記シリンダ室内に非圧縮性流体を封入
    し、その流体の量を調整することにより前記反力特性を
    調整可能にしたことを特徴とする請求項1に記載の電気
    制御ブレーキシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1の反力シリンダは、電磁制御弁
    を介して圧力源に接続されており、前記電磁制御弁が前
    記制御手段によって制御されることにより反力を発生さ
    せることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    電気制御ブレーキシステム。
  4. 【請求項4】 前記特性調整手段は、前記シリンダ室を
    オイルリザーバに接続し、前記反力シリンダをフルスト
    ローク位置から所定ストローク戻すことにより、前記オ
    イルリザーバから非圧縮性流体を前記シリンダ室内に吸
    引して封入するよう構成し、この封入する非圧縮性流体
    の量を調整することにより前記反力特性を調整すること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の電気制御
    ブレーキシステム。
  5. 【請求項5】 前記シリンダ室を、第1の電磁開閉弁を
    介してオイルリザーバに接続するとともに、第2の電磁
    開閉弁を介して大気に接続し、前記反力シリンダのフル
    ストローク位置で第1の電磁開閉弁を開にするとともに
    第2の電磁開閉弁を閉とし、前記反力シリンダを所定ス
    トローク戻した位置で前記第1の電磁開閉弁を閉とする
    ことにより、前記シリンダ室内に所定量の非圧縮性流体
    を封入するとともに、第2の電磁開閉弁を開にして、さ
    らに前記反力シリンダを後退させて非作動位置まで戻
    し、この位置で第2の電磁開閉弁を閉にすることにより
    前記シリンダ室を密封することを特徴とする請求項4に
    記載の電気制御ブレーキシステム。
  6. 【請求項6】 前記第2の反力シリンダを、少なくとも
    前記ブレーキペダルの操作時にはシリンダ室が密封され
    るエアシリンダとするとともに、前記第1の反力シリン
    ダの反力圧発生用のシリンダ室を第1の電磁制御弁を介
    して圧力源に接続し、かつ、第1の反力シリンダの前記
    シリンダ室と逆側にこの第1の反力シリンダを作動させ
    る作動用圧力室を設け、この作動用圧力室を第2の電磁
    制御弁を介して圧力源に接続し、これら両電磁制御弁を
    制御して、前記反力シリンダを作動させることにより、
    前記シリンダ室内に封入される非圧縮性流体の量を調整
    することを特徴とする請求項2ないし請求項5のいずれ
    かに記載の電気制御ブレーキシステム。
  7. 【請求項7】 前記第1の反力シリンダおよび第2の反
    力シリンダの双方またはいずれか一方を、少なくとも前
    記ブレーキペダルの操作時にはそのシリンダ室が密封さ
    れるエアシリンダとし、ブレーキペダルのストロークに
    応じて前記シリンダ室に圧力を発生させ、この圧力によ
    りブレーキペダルに反力を付与するとともに、前記特性
    調整手段は、前記シリンダ室を大気に接続する電磁開閉
    弁を有し、ブレーキペダル操作時に、この電磁開閉弁を
    開閉制御して前記シリンダ室内の圧力をペダルストロー
    クに応じて制御することにより前記反力特性を調整する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気制御ブレーキシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記第1の反力シリンダおよび第2の反
    力シリンダの双方またはいずれか一方を、そのシリンダ
    室が密封されるエアシリンダとし、ブレーキペダルのス
    トロークに応じて前記シリンダ室に圧力を発生させ、こ
    の圧力によりブレーキペダルに反力を付与するととも
    に、前記特性調整手段は、前記シリンダ室をエア源に接
    続する第1の電磁開閉弁と大気に接続する第2の電磁開
    閉弁とを有し、これら両電磁開閉弁を制御することによ
    り、前記シリンダ室の非作動時の封入圧力を制御するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電気制御ブレーキシス
    テム。
  9. 【請求項9】 車両のエンジン始動時毎に、前記シリン
    ダ室内に封入される非圧縮性流体の量の調整を行うこと
    を特徴とする請求項2ないし請求項6のいずれかに記載
    の電気制御ブレーキシステム。
  10. 【請求項10】 前記第2の電磁開閉弁を、ブレーキ非
    作動時には開とし、ブレーキペダルの作動を検知すると
    閉にすることを特徴とする請求項5に記載の電気制御ブ
    レーキシステム。
  11. 【請求項11】 前記第2の電磁開閉弁を、ブレーキ非
    作動時に適宜所定時間間隔で開とすることを特徴とする
    請求項5に記載の電気制御ブレーキシステム。
  12. 【請求項12】 前記第1の反力シリンダは、電磁制御
    弁を介して液圧源に接続された液圧シリンダであること
    を特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれかに記
    載の電気制御ブレーキシステム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008230602A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Robert Bosch Gmbh 車輛の制動を検出するようになった方法及びブースター、及びこのようなブースターの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008230602A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Robert Bosch Gmbh 車輛の制動を検出するようになった方法及びブースター、及びこのようなブースターの製造方法

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