JP2001137826A - フィルター処理方法およびフィルター処理装置 - Google Patents

フィルター処理方法およびフィルター処理装置

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JP2001137826A
JP2001137826A JP31985199A JP31985199A JP2001137826A JP 2001137826 A JP2001137826 A JP 2001137826A JP 31985199 A JP31985199 A JP 31985199A JP 31985199 A JP31985199 A JP 31985199A JP 2001137826 A JP2001137826 A JP 2001137826A
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Katsushi Chiba
勝志 千葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料を濾過した使用済みフィルターを焼却処
分することなく、処理し塗料中の有機溶剤を回収する。 【解決手段】 有機溶剤を含有する塗料を濾過した濾過
済みフィルター100を粉砕機22で粉砕し、粉砕物を
加熱乾燥装置23内で減圧下で加熱し、有機溶剤を気化
させて乾燥させ、この気化させた有機溶剤を、冷却装置
24により冷却し、液化させて回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルター処理方
法およびフィルター処理装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】ビデオ用、オーディオ用の磁気テープ、
フロッピィディスク等の磁気記録媒体、すなわち例えば
ポリエチレンテレフタレート等の非磁性支持体上に、磁
性粉末を、結合剤中に分散させた構成の磁性塗料を塗布
して形成した磁性層を有する、いわゆる塗布型の磁気記
録媒体については、従来多くの提案がなされている。
【0003】従来の塗布型の磁気記録媒体は、例えば、
図2に示す工程により作製される。すなわち、第1の工
程11において、例えばCo被着γ−Fe2 3 磁性粉
末と、研磨剤と、例えばポリエステルポリウレタン等の
結合剤とを混練する。次に、第2の工程12において、
第1の工程により得た混練物を、例えばメチルエチルケ
トン等の有機溶剤により希釈する。
【0004】次に、第3の工程13において、第2の工
程により得られた希釈物に分散処理を施し、処理後に得
られる磁性塗料の粘度を1000〜2000〔cps〕
程度に調整する。
【0005】次に、第4の工程14において、上記のよ
うにして得られた磁性塗料を、フィルターにより濾過す
る。
【0006】さらに、第5の工程において硬化剤、潤滑
剤等を加え、その後、ポリエチレンテレフタレート等の
フィルム上に、磁性塗料を塗布し、乾燥させて、いわゆ
る塗布型の磁気記録媒体を作製することができる。
【0007】上述した磁気記録媒体の作製工程中、第4
の工程により、磁性塗料をフィルターにより濾過する工
程があるが、この濾過工程により適用するフィルターに
ついて以下に説明する。
【0008】上述の磁気記録媒体の磁性塗料を濾過する
フィルター100の一例の概略斜視図を図3に示す。こ
の図3においては、フィルター100の内部構造を見え
るように、その一部を切り欠いた状態を示す。図3に示
すフィルター100は、例えばポリプロピレン製のカプ
セル101内に、1本以上の糸巻フィルター102が配
置された構成を有するものである。糸巻フィルター10
2は、例えばポリプロピレン製の糸が、例えば高さh=
250〔mm〕、断面の外径d=62〔mm〕、中心
孔の径d=25〔mm〕の円筒状に巻回された構造を
有してなり、その上端部には、例えばポリプロピレンの
蓋体103が配置されている。
【0009】図3に示したフィルター100の概略断面
図を図4に示し、磁性塗料を濾過する一工程の状態を示
す。なお、図4の概略断面図においては、カプセル10
1内の2本の糸巻フィルター102のみを示し、他の糸
巻フィルター102は、記載を省略するものとする。
【0010】図4に示すように、フィルター100の下
部には、塗料注入管110hが配置されており、この塗
料注入管110hは、フィルター100の外部からカプ
セル101の内部へ連通されている。糸巻フィルター1
02は、例えば中心孔102hの径が、d=25〔m
m〕の円筒形状を有しているものとし、中心孔102h
は、それぞれ、フィルター100の下部の塗料抽出管1
20hに連通するようになされている。
【0011】この図4に示すフィルター100を用い
て、塗料の濾過を行うためには、先ず、塗料注入管11
0hから、ポンプにより所定の圧力をかけた磁性塗料を
カプセル101内に注入する。カプセル内の磁性塗料
は、糸巻フィルター102によって吸い込まれていき、
幾層にも巻回された糸に、塗料中のごみや不純物が吸着
して中心孔102hに到達するときには、塗料中のごみ
や不純物は除去される。
【0012】糸巻フィルター102の中心孔hに到達し
た磁性塗料は、中心孔102hを通って降下し、塗料抽
出管120hによって、フィルター100の外部に送出
されて回収され、ごみや不純物の除去された磁性塗料が
得られる。
【0013】図3および図4において示したフィルター
100は、図2に示した第4の工程14において、塗料
に含まれていた不純物やごみを吸着しているので、フィ
ルターとしての機能を失うか、あるいは著しく低下す
る。このため、適宜新しいフィルターと交換する必要が
あり、使用済みのフィルターは、回収された後、焼却炉
で焼却され処理される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、磁性塗
料を濾過した使用済みフィルターを、焼却炉で焼却して
処理する方法においては、フィルターに付着している磁
性塗料に含まれている有機溶剤、すなわちメチルエチル
ケトン、トルエン、シクロヘキサン等が、高温で燃焼す
るために、焼却炉の内壁面が高温により損傷してしま
い、これにより、焼却炉の耐久性を劣化させ、焼却炉の
寿命を大幅に縮ませる原因になっていた。
【0015】また、これら塗料に含有している有機溶剤
は、燃焼する際に、大量の二酸化炭素等の燃焼ガスを排
出するため、地球温暖化等の環境へ悪影響も及ぼすおそ
れがある。また、使用済みフィルターを、焼却して処分
してしまうと、塗料に含有されている有機溶剤を回収、
再利用することができず、磁気記録媒体を作製する上に
おいて、経済的にも好ましくない。
【0016】そこで、本発明者は、上記問題的について
の解決を図るべく、鋭意研究を重ねた結果、塗料を濾過
した後の使用済みフィルターから、有機溶剤を回収する
こととした、フィルターの処理方法、および塗料を濾過
した後の使用済みフィルターから有機溶剤を回収するこ
とのできるフィルター処理装置を提供することとした。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のフィルターの処
理方法は、有機溶剤を含有する塗料を濾過した濾過済み
フィルターを、粉砕し、粉砕物を得、この粉砕物を、減
圧下で加熱し乾燥させて、塗料に含有する有機溶剤を気
化させ、この気化させた有機溶剤を、冷却装置により冷
却し、液化させて回収するものである。
【0018】また、本発明のフィルターの処理装置は、
有機溶剤を含有する塗料を濾過した濾過済みフィルター
を回収、収納する装置と、この濾過済みフィルターを粉
砕する粉砕機と、この粉砕機により粉砕したものを減圧
下で加熱乾燥させる加熱乾燥装置と、気化させた有機溶
剤を冷却して液化させるための冷却装置とにより構成す
るものとする。
【0019】本発明のフィルター処理方法およびフィル
ター処理装置においては、塗料を濾過した後の使用済み
フィルターを、焼却処分することなく処理することとし
たので、従来におけるような焼却処分において焼却炉を
高温により損傷することを回避し、コストの低減化が図
られる。
【0020】また、本発明のフィルター処理方法および
フィルター処理装置においては、塗料を濾過した後の使
用済みフィルターから有機溶剤を回収することとしたの
で、回収した有機溶剤を再利用でき、コストの低減化が
図られ、また、地球環境を汚染することも回避される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のフィルターの処理方法
は、有機溶剤を含有する塗料を濾過した濾過済みフィル
ターを、粉砕し、粉砕物を得、この粉砕物を、減圧下で
加熱し乾燥させて、塗料に含有する有機溶剤を気化さ
せ、この気化させた有機溶剤を、冷却し、液化させて回
収するものである。
【0022】また、本発明のフィルターの処理装置は、
有機溶剤を含有する塗料を濾過した濾過済みフィルター
を回収し収納するための収容装置と、この濾過済みフィ
ルターを粉砕する粉砕機と、粉砕物を減圧下で加熱し有
機溶剤を気化させて乾燥させる加熱乾燥装置と、気化さ
せた有機溶剤を冷却して液化させるための冷却装置とに
より構成するものとする。
【0023】以下に、本発明のフィルター処理方法およ
び本発明のフィルター処理装置の一例を、図を参照して
説明するが、本発明方法および本発明装置は、以下に示
す例に限定されるものではない。なお、上記において図
2〜図4を参照して説明した事項と重複する部分につい
ては、図面中同一符号を付するものとする。
【0024】本発明のフィルター処理方法およびフィル
ター処理装置の一例を説明する上において適用できる、
磁気記録媒体の磁性塗料を濾過するフィルターは、図3
に示したフィルター100と同様のものを適用すること
ができる。
【0025】この図3においては、フィルター100の
内部構造を見えるように、その一部を切り欠いた状態を
示す。図3に示すフィルター100は、例えばポリプロ
ピレン製のカプセル101内に、1本以上の糸巻フィル
ター102が配置された構成を有するものである。糸巻
フィルター102は、例えばポリプロピレン製の糸が、
例えば高さh=250〔mm〕、断面の外径d=62
〔mm〕、中心孔の径d=25〔mm〕の円筒状に巻
回された構造を有してなり、その上端部には、例えばポ
リプロピレンの蓋体103が配置されている。
【0026】図3に示したフィルター100の概略断面
図を図4に示し、磁性塗料を濾過する一工程の状態を示
す。なお、図4の概略断面図においては、カプセル10
1内の2本の糸巻フィルター102のみを示し、他の糸
巻フィルター102は、記載を省略するものとする。
【0027】図4に示すように、フィルター100の下
部には、塗料注入管110hが配置されており、この塗
料注入管110hは、フィルター100の外部からカプ
セル101の内部へ連通されている。糸巻フィルター1
02は、例えば中心孔102hの径が、d=25〔m
m〕の円筒形状を有しているものとし、中心孔102h
は、それぞれ、フィルター100の下部の塗料抽出管1
20hに連通するようになされている。
【0028】この図4に示すフィルター100を用い
て、塗料の濾過を行うためには、先ず、塗料注入管11
0hから、ポンプにより所定の圧力をかけた磁性塗料を
カプセル101内に注入する。カプセル内の磁性塗料
は、糸巻フィルター102によって吸い込まれていき、
幾層にも巻回された糸に、塗料中のごみや不純物が吸着
して中心孔102hに到達するときには、塗料中のごみ
や不純物は除去される。
【0029】糸巻フィルター102の中心孔hに到達し
た磁性塗料は、中心孔102hを通って降下し、塗料抽
出管120hによって、フィルター100の外部に送出
されて回収され、ごみや不純物の除去された磁性塗料が
得られる。
【0030】図1に、濾過済みのフィルターを処理する
本発明のフィルター処理装置20の一例の概略構成図を
示す。図1に示すフィルター処理装置20は、有機溶剤
を含有する塗料を濾過した濾過済みフィルター100を
回収し収容するための収容装置21と、この濾過済みフ
ィルターを粉砕するための回転歯を備えた粉砕機22
と、この粉砕機22により粉砕されて生じた粉砕物を、
減圧下で加熱乾燥させる加熱乾燥装置23と、この加熱
乾燥装置23によって気化したフィルターに付着してい
る塗料中の有機溶剤を、冷却して液化させるための冷却
装置24を有するものとする。そして、この冷却装置2
4によって冷却されて液化した有機溶剤を貯蔵するタン
ク25と、加熱処理装置23によって、有機溶剤を気化
して除去した後の、乾燥した粉砕物を回収して収容する
回収コンテナ26を有している。
【0031】この図1に示すフィルター処理装置20を
用いて、濾過済みフィルター100を処理する方法につ
いて以下に説明する。
【0032】先ず、図2に示した工程図中の、第4の工
程14において、例えば磁性塗料を濾過する際に使用し
た、図3および図4に示した濾過済みのフィルター10
0を回収し、複数個例えば15〜20個程度まとめて例
えば容量1〔m3 〕の収容装置21内に収納する。
【0033】次に、この収容装置21を、例えばクレー
ン等の昇降可能な装置を用いて粉砕機22の上部に配置
する。そして、収容装置21の底部を開口させ、内部に
収容しているフィルター100を粉砕機22内に投入す
る。
【0034】この粉砕機22は、その内部に、例えば複
数の歯車状の歯が同一軸の周囲に配置されている回転歯
27が設置されているものとし、これを軸中心に回転さ
せることによって、対象を細かく粉砕する。この回転歯
27としては、例えば、バイマ粉砕機 WLK−6S/
30を用いることができる。そして、この粉砕機22に
おいて、例えば30〔分〕程度、回転歯27を稼働させ
て、フィルター100を粉砕して、得られる粉砕物の個
々の大きさが、例えば4〔cm〕以下程度の小片となっ
たら、粉砕機22からこれらの粉砕物を取り出し、加熱
乾燥装置23に移す。
【0035】粉砕物を加熱乾燥装置23内に移したら、
粉砕機22の運転を停止し、加熱乾燥装置23内を密閉
する。そして、真空ポンプ31、例えばトライバック真
空ポンプ TRH05030を運転し、配管41、4
2、43を開放して排気ラインを開放する。
【0036】加熱乾燥装置23には、内部の圧力を所望
の値になるように調整させる圧力調整手段28が備えら
れ、また、内部の温度を調整できる加熱手段29、例え
ば加熱水蒸気を通す加熱管が配置されている。また、加
熱乾燥装置23内には、投入された粉砕物を攪拌するた
めの攪拌装置30が配置されている。この加熱乾燥装置
23には、例えばヘンシャルミキサFM1000JPを
適用することができる。
【0037】そして、この加熱乾燥装置23内の圧力
を、圧力調整手段28により、−800〜0〔mmH
g〕、例えば−650〔mmHg〕(大気圧を0〔mm
Hg〕とする)になるように調整して、真空ポンプ31
を用いて減圧する。さらに、加熱乾燥装置23内の温度
を、加熱手段29により、例えば1.4〔kg/m2
の加熱水蒸気を加熱管に流すことにより、例えば50〜
100〔℃〕の範囲で調整して粉砕物の温度を60〜9
0〔℃〕程度になるようにする。
【0038】このとき、粉砕物の温度については、粉砕
物に付着した磁性塗料に含有されている有機溶剤、例え
ばメチルエチルケトン、トルエン、シクロヘキサン等
の、それぞれの沸点に応じて調整するものとする。すな
わち、沸点の高い有機溶剤が含有している場合であれ
ば、粉砕物の温度も高くする必要があるが、逆に沸点の
比較的低い有機溶剤を含有しているものであれば、粉砕
物の温度も比較的低くてよい。
【0039】加熱乾燥装置23内で、加熱減圧下、粉砕
物を攪拌装置30により攪拌させて、粉砕物に付着して
いる塗料に含有されている有機溶剤を蒸発させる。そし
て、気化した有機溶剤を配管41から取り出し、ブライ
ンチラーによって冷却された冷却装置24によって冷却
して液化させる。この冷却装置24には、例えばクロセ
KSH−2V−8Hを適用することができる。
【0040】この液化した有機溶剤は、自重により、配
管44を介して、例えば容量1〔m 3 〕程度のタンク2
5内に回収される。回収された有機溶剤を、排出するた
めに、ポンプ32例えば渦巻きポンプHCS223−2
および配管45を介してドラム缶等に移送される。ま
た、配管41、42、43、真空ポンプ31、および配
管44、45、ポンプ32は、それぞれ排気ラインに接
続されており、不要な気体は外部に排出される。
【0041】有機溶剤を取り出した後の粉砕物は、加熱
乾燥装置23内から取り出して、回収コンテナ26内に
回収される。
【0042】上述したように、本発明のフィルター処理
方法およびフィルター処理装置によれば、例えば磁性塗
料等の塗料を濾過した後の使用済みフィルターを、粉砕
した後加熱乾燥処理を施して、塗料に含有されている有
機溶剤を回収することとしたため、従来のようにフィル
ターを焼却処分することにより焼却炉を高温により損傷
することがなくなり、コストの低減化を図ることができ
た。また、回収した有機溶剤を再利用することも可能と
なるので、経済的にもすぐれ、地球環境を汚染すること
も回避することができた。
【0043】本発明のフィルター処理方法およびフィル
ター処理装置において、適用されるフィルターによって
濾過する塗料については、上述した実施例においては、
磁性塗料をその一例として挙げて説明したが、本発明方
法および本発明装置は、上述した実施例に限定されるも
のではない。すなわち、磁気記録媒体の磁性層を作製す
るための磁性塗料に限らず、磁性層と反対側の面に形成
するいわゆるバックコート層を形成する際に使用する塗
料や、電池の活物質塗料、ペンキ、印刷用塗料等、有機
溶剤を含む塗料であれば、従来公知のいかなるものにも
適用することができる。
【0044】また、上述した本発明のフィルター処理方
法およびフィルター処理装置の一例として説明した実施
例においては、フィルターとして、カプセル内に糸巻フ
ィルターを7本配置したタイプのものを適用したが、本
発明方法および本発明装置においては、この例に限定さ
れるものではなく、従来公知の種々の構成のフィルター
を適用することができる。例えば図5に示すような構造
のフィルター200、すなわちカプセル201内に、糸
巻フィルター202を1本配置したタイプのもの、例え
ば(株)ロキテクノ社製 XBタイプも同様に適用でき
る。
【0045】
【発明の効果】本発明のフィルター処理方法によれば、
例えば磁性塗料等の各種塗料を濾過して、ごみや不純物
を除去した後の使用済みフィルターを、そのまま焼却処
分することなく、粉砕し加熱乾燥処理を施して、含有さ
れている有機溶剤を回収することとしたため、従来にお
けるような焼却処分において焼却炉を高温により損傷す
ることを防止でき、コストの低減化を図ることができ
た。また、本発明のフィルター処理方法において、使用
済みフィルターから回収した有機溶剤は、再利用するこ
とが可能であり、これにより、経済的に大きな効果を上
げることができた。また、本発明のフィルター処理方法
においては、有機溶剤を含有した状態での焼却処分を行
わないため、地球環境を汚染することも回避することが
できた。
【0046】本発明のフィルター処理装置においては、
例えば磁性塗料等の各種塗料を濾過して、ごみや不純物
を除去した後の使用済みフィルターを、粉砕する粉砕機
と、粉砕物に加熱乾燥処理を施す加熱乾燥装置と、フィ
ルターに付着した塗料中に含有されている有機溶剤を回
収する冷却機とを備えたものとしたため、従来における
ような焼却処分を行うことがなくなり、焼却炉の高温に
よる損傷を防止でき、コストの低減化が図られた。ま
た、冷却機により回収された有機溶剤の再利用化を図る
ことができ、これにより大きな経済効果を上げることが
できた。また、本発明のフィルター処理装置において
は、従来の焼却処分により発生していた大量の二酸化炭
素や各種の有害な燃焼ガスも発生しないので、地球環境
を汚染を効果的に回避できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフィルター処理装置の概略構成図を示
す。
【図2】磁気記録媒体の作製工程図を示す。
【図3】塗料を濾過するフィルターの概略斜視図を示
す。
【図4】フィルターにより塗料の濾過を行う一工程の概
略断面図を示す。
【図5】塗料を濾過するフィルターの他の一例の概略斜
視図を示す。
【符号の説明】
11 第1の工程、12 第2の工程、13 第3の工
程、14 第4の工程、15 第5の工程、20 フィ
ルター処理装置、21 収容装置、22 粉砕機、23
加熱乾燥装置、24 冷却装置、25 タンク、26
回収コンテナ、27 回転歯、28 圧力調整手段、
29 加熱管、30 攪拌装置、31真空ポンプ、32
ポンプ、41,42,43,44,45 配管、10
0,200 フィルター、101,201 カプセル、
102,202 糸巻フィルター、103,203 蓋
体、110h 塗料注入管、120h 塗料抽出管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤を含有する塗料を濾過した濾過
    済みフィルターを、粉砕し、粉砕物を得る工程と、 上記粉砕物を、加熱乾燥装置中で減圧下で加熱し、乾燥
    させて、上記粉砕物に付着している塗料から上記有機溶
    剤を気化させる工程と、 上記気化させた有機溶剤を、冷却し、液化させて回収す
    る工程とを有することを特徴とするフィルター処理方
    法。
  2. 【請求項2】 有機溶剤を含有する塗料を濾過した濾過
    済みフィルターを回収、収納する装置と、 上記濾過済みフィルターを粉砕して粉砕物を得る粉砕機
    と、 上記粉砕物を、減圧下で加熱乾燥させる加熱乾燥装置
    と、 冷却装置とを有することを特徴とするフィルターの処理
    装置。
  3. 【請求項3】 上記有機溶剤を含有する塗料が、磁性塗
    料であることを特徴とする請求項1に記載のフィルター
    処理方法。
  4. 【請求項4】 上記有機溶剤を含有する塗料が、磁性塗
    料であることを特徴とする請求項2に記載のフィルター
    処理装置。
  5. 【請求項5】 上記粉砕物を、減圧下で加熱し、乾燥さ
    せて、上記有機溶剤を気化させた後、上記粉砕物の乾燥
    物を回収する工程を有することを特徴とする請求項1に
    記載のフィルター処理方法。
  6. 【請求項6】 上記粉砕物を、減圧下で加熱し、乾燥さ
    せて、上記有機溶剤を気化させた後、上記粉砕物の乾燥
    物を回収する、乾燥物回収機構を設けてなることを特徴
    とする請求項2に記載のフィルター処理装置。
  7. 【請求項7】 上記フィルターが、少なくとも1本以上
    の糸巻フィルターが、カプセルに収納されてなるもので
    あることを特徴とする請求項1に記載のフィルター処理
    方法。
  8. 【請求項8】 上記フィルターが、少なくとも1本以上
    の糸巻フィルターが、カプセルに収納されてなるもので
    あることを特徴とする請求項2に記載のフィルター処理
    装置。
  9. 【請求項9】 上記加熱乾燥装置内の温度を、上記粉砕
    物が60〜90℃になるように調整し、上記加熱乾燥装
    置内の圧力を、−800〜0〔mmHg〕(大気圧を0
    〔mmHg〕とする)としたことを特徴とする請求項1
    に記載のフィルター処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003106063A1 (ja) * 2002-06-14 2003-12-24 Iida Katsumi 有機廃棄物の炭化方法及び炭化装置

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WO2003106063A1 (ja) * 2002-06-14 2003-12-24 Iida Katsumi 有機廃棄物の炭化方法及び炭化装置

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