JP2001137792A - 洗浄方法 - Google Patents

洗浄方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被洗浄物に悪影響を及ぼさず、高い洗浄効
果、高い環境保全性を有し、かつ、洗浄剤の再生回収を
含む洗浄経済性に優れた洗浄方法を提供する。 【解決手段】 本発明の洗浄方法は、(A)芳香族系炭
化水素及び/又はナフテン系炭化水素を50重量%以上
含有する第1の洗浄剤で被洗浄物を洗浄する第1の洗浄
を行い、(B)次いで、パラフィン系炭化水素を50重
量%以上含有し、第1の洗浄剤の5%留出温度よりも少
なくとも30℃低い95%留出温度を有する第2の洗浄
剤で被洗浄物を洗浄する第2の洗浄を行い、(C)その
後、被洗浄物を乾燥することからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械部品、電気電
子部品、光学部品などの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電気電子部品、機械部品、精密部品、光
学部品などの表面に付着した汚れの除去には、従来、各
種の洗浄剤が用いられている。代表的な洗浄剤である塩
素系あるいはフロン系洗浄剤は、難燃性で洗浄性に優れ
ているため多く使用されてきた。しかし、これらは、オ
ゾン層破壊、地球温暖化の原因物質として世界的にその
使用が厳しく制限されてきており、今後更に厳しく規制
されるものと予想される。類似化合物のトリクレン、塩
化メチレンなども用いられてきたが塩素系溶剤のため毒
性が強く健康上及び環境汚染上問題がある。このため、
これらに代る洗浄剤として、これまで多くの水系又は溶
媒系の洗浄剤が提案されてきている。近年、環境汚染が
少なく安全性の高い洗浄剤としてリモネン、ピネン、ジ
ぺンテン等のテルペン類を用いた例が米国特許第451
1488号明細書、特表昭63−501908号公報
(米国特許第4640719号明細書及び同第4740
247号明細書)等に提案されている。しかし、リモネ
ンに代表されるテルペン類は、特定の植物に微量含まれ
る天然物由来の化合物であるため高価でかつ供給量に限
界があるばかりでなく、使用時の耐久性に問題がある。
また、界面活性剤に苛性ソーダやオルトケイ酸ソーダな
どのビルダーを配合した水系洗浄剤もある。水系洗浄剤
は洗浄力が劣る上、錆発生、光学レンズについては白や
け、青やけ等の致命的な不良の原因にもなり、更に再生
が難しく専用の廃液処理設備を必要とする。
【0003】ピッチ(重合反応器付着物)の洗浄にN-メ
チルピロリドンを用いる方法が特公昭51−29195
に提案されている。しかし、N-メチルピロリドンはプラ
スチック材料を強く劣化させるためプラスチック部分を
含む対象物の洗浄には不向きであり、更に吸水性が高く
経時的に劣化して洗浄力の低下、悪臭の発生、アルカリ
性を示すなど問題を有している。また、アルキルベンゼ
ンを使用する芳香族系炭化水素系の洗浄剤が特開平6−
258607号公報に、トリメチルベンゼン及びその他
の特定のアルキルベンゼン混合物でリンスする方法が特
許第2613755号公報に提案されている。しかし、
各種アルキルベンゼン異性体を使用する方法では、アル
キル基が短い場合は引火点が低く安全性に問題があり、
長鎖もしくはアルキル基の数が多ければ沸点が高くな
り、また混合物で沸点範囲が広くなると蒸留再生効率が
低下する問題がある。また、トリメチルベンゼン混合物
は軽質であるため臭気が強く洗浄の作業環境が著しく悪
化する問題がある。また、炭化水素系の洗浄剤で洗浄
後、炭素数6以下のアルコール及び/又はケトンで洗浄
する方法が特開平6−232105号公報に提案されて
いるが、引火点が低いため取り扱いが難しい。最近、コ
スト削減及び環境汚染を低減するため、洗浄剤を通常蒸
留回収(再生)して繰り返し使用(リサイクル使用)さ
れるケースが多くなっている。この蒸留回収時や洗浄時
に、特に極性物質は分解或いは酸化されて洗浄力が劣化
したり、爆発性の過酸化物を生成することがある。これ
を防止するため、酸化防止剤を添加する例が、特開平7
−268391号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来より
各種の洗浄剤及び洗浄方法が提案されているけれども、
ピッチ、ワックス、松脂、油脂、機械油、グリース、ハ
ンダフラックス、フォトレジスト、接着剤などの汚れの
洗浄性、乾燥性に優れ、更にリサイクル性や作業性など
環境にやさしいなど、総合的に優れた洗浄方法が依然求
められている。より具体的には、 ピッチ、接着剤などの洗浄の難しい汚れの除去が可能
である。 プラスチック部分などの有機材料への影響が少ない 光学レンズなどの無機材料への影響が少ない 環境保全上の問題(オゾン層破壊、地球温暖化、土壌
汚染等)や制限がない 使用に際しての人体への影響、悪臭などが少ない 洗浄剤の供給上の問題が少ない 洗浄剤の繰り返し再利用が可能である(省資源、低コ
スト) といった課題を満足する洗浄方法が求められている。
【0005】本発明は、上述のような従来技術の持つ諸
問題を解決することを課題とするものであり、汎用性の
高い洗浄剤を用いながら、高い洗浄効果を示し、しか
も、洗浄対象物に悪影響を及ぼさず、高い環境保全性
(低公害、良好な作業環境)、洗浄剤の再生回収を含む
洗浄経済性に優れた洗浄方法を提供することを課題とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)芳香族
系炭化水素及び/又はナフテン系炭化水素を50重量%
以上含有する第1の洗浄剤で被洗浄物を洗浄する第1の
洗浄を行い、(B)次いで、パラフィン系炭化水素を5
0重量%以上含有し、第1の洗浄剤の5%留出温度より
も少なくとも30℃低い95%留出温度を有する第2の
洗浄剤で前記被洗浄物を洗浄する第2の洗浄を行い、
(C)その後、被洗浄物を乾燥する洗浄方法である。更
に、好ましくは、第1の洗浄剤は、5%留出温度が18
0℃以上、95%留出温度が315℃以下であり、第2
の洗浄剤は、5%留出温度が140℃以上であり、95
%留出温度が280℃以下である。また、第1の洗浄剤
及び第2の洗浄剤は共に5%留出温度と95%留出温度
の差が40℃以下であることが好ましい。
【0007】かかる構成とした本発明の洗浄方法は、高
い洗浄性を示し、短時間で洗浄後の乾燥処理ができ、し
かも、高い環境保全性(低公害、良好な作業環境)を有
する。また、洗浄後の洗浄剤はそれぞれ容易に高純度で
再生回収し、リサイクル使用ができるので、経済性にも
優れる。用途として、自動車、機械、電子・電気機器な
どの部品の洗浄に有用であり、特に、光学レンズ、プリ
ズム等の洗浄に好適である。
【0008】
【発明の実施の形態】本願発明の第1の洗浄における第
1の洗浄剤は、芳香族系炭化水素、ナフテン系炭化水素
あるいはそれらの混合物を50重量%以上、好ましくは
95重量%以上含有する。第1の洗浄剤は、5%留出温
度180℃以上、更には195℃以上、95%留出温度
315℃以下の蒸留性状を有することが好ましく、ま
た、5%留出温度と95%留出温度との温度差が40℃
以下であることが好ましい。蒸留性状において、沸点、
特に5%留出温度が低くなると、第2の洗浄剤に持ち込
まれた際に第2の洗浄剤との分離が難しくなる。また、
沸点、特に95%留出温度が高くなると、蒸留再生して
リサイクル使用する場合、蒸留で回収しにくくなり、さ
もなければ再生のコストが高くなるので好ましくない。
更に、沸点範囲、すなわち5%留出温度と95%留出温
度との温度差を40℃以下、特には30℃以下、更には
10℃以下にすると、蒸留再生が容易になり、回収率が
向上するのでより好ましい。
【0009】第1の洗浄剤として、芳香族系炭化水素及
びナフテン系炭化水素は、何れも化合物単品を用いるこ
ともできるが、範囲を持った沸点を有するそれぞれの混
合物、あるいは芳香族系炭化水素及びナフテン系炭化水
素の混合物を使用できる。芳香族系炭化水素及びナフテ
ン系炭化水素以外のものが含まれていても良いが、芳香
族系炭化水素及びナフテン系炭化水素の特性を維持する
ためにこれらを50重量%以上、好ましくは80重量%
以上、特に好ましくは95重量%以上含有する。芳香族
系炭化水素としては、炭素数10〜16の1環又は2環
の芳香族系炭化水素(アルキルベンゼン、ナルタレン又
はアルキルナフタレン)が好ましく、更にはナルタレン
及び/又はアルキルナルタレンを30重量%以上含有す
るものが好ましい。直鎖のアルキル基を有するアルキル
ベンゼンが好ましい。また、ナフテン系炭化水素として
は、炭素数10〜16の2環のナフテン系炭化水素、特
にアルキルデカリンが好ましく使用できる。
【0010】本願発明の第2の洗浄に用いる第2の洗浄
剤としては、パラフィン系炭化水素を50重量%以上含
有する。これらの成分は、5%留出温度110℃以上、
95%留出温度280℃以下の蒸留性状を有することが
好ましく、更には、5%留出温度と95%留出温度との
温度差が40℃以下であることが好ましい。蒸留性状に
おいて、沸点、特に5%留出温度が低くなると、引火点
が低くなるため、安全性、作業環境が悪くなる。また、
沸点、特に95%留出温度が280℃を越えると、乾燥
性が低下し、かつ、蒸留再生してリサイクル使用する場
合、蒸留で分けにくくなり、純度が低下するか、さもな
ければ再生のコストが高くなるので好ましくない。更
に、沸点範囲、すなわち5%留出温度と95%留出温度
との温度差を40℃以下、特には20℃以下、更には1
0℃以下にすると、蒸留再生が容易になりより好まし
い。
【0011】パラフィン系炭化水素は、上記の蒸留性状
を有する化合物の混合物、あるいは実質的に化合物単品
でなるものを用いてもよい。パラフィン系炭化水素以外
のものが含まれていても良いが、パラフィン系炭化水素
の特性を維持するためにこれらを50重量%以上、好ま
しくは80重量%以上、特に好ましくは95重量%以上
含有するものを使用する。パラフィン系炭化水素として
は、沸点範囲を狭く調整することができるため、分岐鎖
のものよりも直鎖のもの(ノルマルパラフィン)が好ま
しく、更に炭素数9〜15、特に炭素数10〜14のノ
ルマルパラフィンが好ましい。
【0012】また、本発明では、上記第1の洗浄剤と、
その5%留出温度よりも少なくとも30℃低い95%留
出温度を有する第2の洗浄剤を使用する。このように本
願発明の洗浄方法は、特定の沸点範囲であり、特定の分
子構造の炭化水素を組み合わせて、2段階で洗浄するも
のである。こうすることによって、洗浄性、乾燥性がと
もに優れた洗浄が可能となり、更に効率よく洗浄剤をリ
サイクルして使用することができる。洗浄対象となる工
業部品の汚染物質としては、ピッチ、ワックス、松脂、
油脂、機械油、グリース、ハンダフラックス、フォトレ
ジスト、接着剤残物等様々なものを挙げることができ
る。
【0013】また、2種類の洗浄剤は、沸点範囲が30
℃以上異なるため、第2の洗浄剤に第1の洗浄剤が持ち
込まれても、この沸点差によって容易に蒸留分離するこ
とができるので、洗浄剤のリサイクル使用を経済的に効
率よく行うことができる。第1の洗浄剤に高沸点のもの
を使用し、第2の洗浄剤に低沸点のものを使用している
ので、第1の洗浄において高沸点洗浄剤が有している高
い洗浄力を利用し、その後、第2の洗浄において高沸点
洗浄剤と異なる洗浄特性を利用して汚染物質を効果的に
溶解除去することができる。更に、洗浄済み部品には比
較的揮発性の低沸点洗浄剤のみが付着しているので、次
段階の乾燥工程を効率よく、短い時間で行うことができ
る。なお、第1の洗浄剤と第2の洗浄剤との組み合わせ
は、第1の洗浄剤として芳香族系炭化水素、第2の洗浄
剤としてノルマルパラフィンの組み合わせが、良好な洗
浄性を示すのでより好ましい。
【0014】本願発明の洗浄方法は、自動車、機械、電
子・電気機器などの部品の洗浄に有用であるが、特に、
ピッチ、研磨砥粒等により汚染された光学レンズ、プリ
ズム等の光学部品の洗浄に好適である。このような光学
部品を塩素系溶剤及び水系洗浄剤を用いて洗浄する場
合、塩素系溶剤による環境問題、及び水系洗浄剤の使用
から生じるレンズ表面の白やけ、青やけ、レンズの白化
などの問題が懸念されていた。これに対して、本発明の
洗浄方法をこのような光学部品の洗浄に適用すると、十
分な洗浄効果が得られると共に、このような問題は完全
に回避される。
【0015】本発明の洗浄方法をレンズなどの光学部品
の洗浄に適用する好ましい態様を以下に示す。芳香族系
炭化水素からなる第1の洗浄剤中に研磨済みのレンズを
浸して、10〜70℃程度で、30〜150秒間程度超
音波洗浄する。第1の洗浄を行ったレンズを取り出し、
パラフィン系炭化水素からなる第2の洗浄剤中に前記レ
ンズを浸して、第1の洗浄と同じ範囲の温度、時間で超
音波洗浄する。第1の洗浄後、第2の洗浄剤に浸す前
に、レンズに付着する第1の洗浄剤を乾燥させることな
く一部分を除去しておくことが後続の処理工程の負担を
軽くする上で好ましい。こうして、洗浄後各洗浄液の汚
れ具合を観察して洗浄液を交換し、汚れたものは蒸留再
生して汚染物質を分離し、洗浄液は回収してリサイクル
使用する。洗浄と蒸留はそれぞれバッチで処理してもよ
いし、両処理について、プロセス的にループを組んで連
続的に処理することもできる。第2の洗浄後、レンズか
ら洗浄剤を除去する必要があるが、周知の乾燥手段を適
宜選択して容易に乾燥除去することができる。第2の洗
浄剤は、沸点範囲が比較的低い炭化水素を使用すること
から、例えば、50℃程度(40℃〜70℃)の温風を
数分間(1〜5分)当てるだけで充分乾燥することがで
きる。
【0016】本発明の洗浄方法で使用する各洗浄剤は、
本発明の効果を損なわない限り、他の洗浄剤、各種の添
加剤を配合することができる。他の洗浄剤成分、特に第
1の洗浄剤に有用な成分としては、本発明で特定する炭
化水素以外の炭化水素、各種のアルコール、ケトン、エ
ステル、ポリエーテル、塩素を含有しないハイドロフル
オロカーボン、N−メチルピロリドン、シクロヘキサノ
ンなどが挙げられる。また、添加剤としては、酸化防止
剤、殺菌剤、防黴剤、防錆剤、界面活性剤などが挙げら
れる。
【0017】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明をより具体的
に説明する。洗浄剤として、芳香族系洗浄剤1〜2、ナ
フテン系洗浄剤1〜2、パラフィン系洗浄剤1〜3、市
販灯油及びN−メチルピロリドン(沸点:202℃)を
用いた。これらの洗浄剤の性状を表1に示す。なお、芳
香族系洗浄剤1は、ナフタレンを14重量%、メチルナ
フタレンを23重量%、炭素数10のアルキルベンゼン
を10重量%、炭素数11のアルキルベンゼンを26重
量%、炭素数12のアルキルベンゼンを13重量%含有
する。芳香族系洗浄剤2は、ジメチルナフタレンを34
重量%、炭素数13のアルキルナフタレンを47重量
%、炭素数14のアルキルナフタレンを4重量%含有す
る。
【0018】
【表1】
【0019】洗浄対象物(被洗浄物)としては、ピッチ
(九重電気(株)製、K級3号)を溶解した30%濃度
トルエン溶液に光学ガラスを浸し、室温で乾燥すること
で、均一なピッチを付着させた光学ガラスを用いた。こ
の洗浄対象物を表2に示す第1の洗浄剤及び第2の洗浄
剤を用い、以下の手順で洗浄した。
【0020】
【表2】
【0021】この洗浄対象物をまず第1の洗浄として第
1の洗浄剤が充填された第1の洗浄槽に浸して洗浄し
た。第1の洗浄は、液温30℃で超音波照射下に120
秒間行った。次いで、第1の洗浄槽から取り出した洗浄
対象物を第2の洗浄として第2の洗浄剤が充填された第
2の洗浄槽に浸して洗浄した。第2の洗浄は、液温30
℃で超音波照射下に60秒間行った。第2の洗浄槽から
取り出した洗浄対象物を、10分間立てて静置後、温風
乾燥機(60℃、2分間)で第2の洗浄剤を蒸散除去し
乾燥した。洗浄・乾燥後に、ガラス表面を肉眼により観
察し、ピッチの痕跡が全く認められないものを○、少し
でも痕跡のあるものを×として洗浄性を評価した。この
評価結果を表2に併せて示した。
【0022】上述の洗浄試験を行った後、使用済み洗浄
剤を蒸留再生機(東静電気(株)製、トスクリーンDE
−101E)にかけて蒸留再生を行い、蒸留再生回収性
を評価した。第1の洗浄剤の蒸留再生については、洗浄
対象物に付着していた汚染物質が第1の洗浄剤から分離
できる場合を○、分離できない場合を×として評価し、
また、第2の洗浄剤の蒸留再生については、洗浄対象物
に同伴された第1の洗浄剤が第2の洗浄剤から分離でき
る場合を○、分離できない場合を×として評価した。こ
の蒸留再生回収性の評価結果を表2に併せて示した。
【0023】表2の評価結果から、本発明の洗浄方法
(実施例1〜4)は、洗浄性及び蒸留再生回収性共に満
足されるものであった。一方、本発明の要件を欠く比較
例1〜5は、洗浄性及び蒸留再生回収性が共に悪いか、
少なくともいずれかは満足できる結果を得ることができ
なかった。
【0024】
【発明の効果】本発明は、特定の炭化水素からなる異な
る種類の洗浄剤を特定の順序で使用する洗浄方法であ
る。このため、高い環境保全性(低公害及び良好な作業
環境)を有しながら、優れた洗浄性を示し、かつ、使用
済み洗浄剤を容易に蒸留して再生使用できるので経済性
にも優れる。各種の工業部品、製品の洗浄に、特にレン
ズ等の光学部品の洗浄に好適に用いることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 景太 埼玉県戸田市新曽南三丁目17番35号 株式 会社ジャパンエナジー内 (72)発明者 三村 康也 東京都港区虎ノ門二丁目10番1号 日鉱石 油化学株式会社内 Fターム(参考) 3B201 AA46 AB01 BB02 BB82 BB83 BB95 CB15 CC12 CC21 CD22 4H003 DA14 DA15 DA16 DB02 DB03 DC02 ED03 ED04 FA03 FA15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族系炭化水素及び/又はナフ
    テン系炭化水素を50重量%以上含有する第1の洗浄剤
    で被洗浄物を洗浄する第1の洗浄を行い、(B)次い
    で、パラフィン系炭化水素を50重量%以上含有し、第
    1の洗浄剤の5%留出温度よりも少なくとも30℃低い
    95%留出温度を有する第2の洗浄剤で前記被洗浄物を
    洗浄する第2の洗浄を行い、(C)その後、被洗浄物を
    乾燥することを特徴とする洗浄方法。
  2. 【請求項2】 第1の洗浄剤の5%留出温度が180℃
    以上であり、95%留出温度が315℃以下であり、か
    つ、第2の洗浄剤の5%留出温度が110℃以上であ
    り、95%留出温度が280℃以下である請求項1に記
    載の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 第1の洗浄剤と第2の洗浄剤の5%留出
    温度と95%留出温度の差がいずれも40℃以下である
    請求項1又は2に記載の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 洗浄に用いた第1の洗浄剤及び/又は第
    2の洗浄剤を蒸留して再利用する請求項1乃至3のいず
    れかに記載の洗浄方法。
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