JP2001137406A - ゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー - Google Patents

ゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー

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JP2001137406A
JP2001137406A JP31809799A JP31809799A JP2001137406A JP 2001137406 A JP2001137406 A JP 2001137406A JP 31809799 A JP31809799 A JP 31809799A JP 31809799 A JP31809799 A JP 31809799A JP 2001137406 A JP2001137406 A JP 2001137406A
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head
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラブヘッドへの装着、ヘッドからの取
り外しを容易に行い得るようにし、またカバーの寿命を
延長させる。 【解決予段】 上方に向かう出入開口110が形成され、
かつ底面にシャフト挿通孔が穿設されたヘッド収容部10
8となるヘッドカバー本体112と、前記出入開口110を遮
蔽する開閉自在な蓋部材114と、該蓋部材114を開閉自在
に回動させる回動手段30とから構成され、さらに該回動
手段30を回動させた際、前記蓋部材114がヘッドカバー
本体112から開いている状態と、ヘッドカバー本体112の
出入開口110を閉めている状態とのうち、少なくとも1
以上の状態を維持させることのできる付勢力付与手段を
備えさせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブの開
閉式ヘッドカバー構造に関するもので、より詳しくはヘ
ッドカバーに収容されたクラブヘッドの出し入れを容易
に行えるゴルフクラブのヘッドカバー構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、ゴルフクラブを保管する場合、
ゴルフクラブのヘッド部位に別のカバー部材を被せて保
管している。これを俗にゴルフクラブのヘッドカバーと
呼んでいる。このようなゴルフクラブのヘッドカバー
は、保管時又は移動時、前記ゴルフクラブのヘッド部位
に加わる外部からの衝撃から前記ヘッドを保護すること
はもちろんのこと、装身具の役も同時に務めえるように
製造される。
【0003】このような技術的思想を有する従来のゴル
フクラブのヘッドカバー構造は、日本国実開昭48―6
0674号(1973年)に開示されているように、ゴ
ルフクラブのアイアンをほとんど収容し得るように形成
されたプラスチック製の袋カバーにおいて、外面を膨張
させ、その上面に番号部を隆起させ、それに対応する後
面はほぼ平面形状であり、その後面の1辺端部に近くに
並行設置された溝及び出口を有するものであり、また、
日本国実開昭61−18170号(1986年)に開示
されているように、ゴルフクラブのヘッド部の装着され
る保護カバーで、前記クラブ番号表示面に対応する位置
に、そのクラブ番号を外部から識別し得るようにする大
きさの開口を設けるとともに、その開口に透明樹脂板を
縫着して透視窓を形成したものである。
【0004】ところが、このようなヘッドカバー構造
は、ゴルフクラブのヘッドをカバーに収容したり、ヘッ
ドからカバーを外したりする作業が不便であり、またシ
ャフト部とヘッド部が相互区分されていないため、その
外観の曲線により表現される美感が低下する問題点があ
る。
【0005】そこで、このような美感低下の問題点を解
決するための従来の技術として、内側に所定の収容空間
を有するように、円筒形に形成されたヘッドカバーが上
部に設けられ、前記ヘッドカバーの下部には、下部に挿
入部が形成され、前記挿入部よりヘッドカバーの内側に
連通されるように形成されたシャフトカバーが延設され
ているものがある。前記ヘッドカバーは、外形を維持し
得るように、革材、又は原形を維持し得るように、処処
に原形支持具が形成された繊維材から形成されてお八前
記シヤフトカバーは、前記ゴルフクラブヘフドの出入の
ため、所定の伸縮性を有する繊維材から形成されてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかし、このようなゴル
フクラブのヘツドカバー構造は、ゴルフクラブに形成さ
れているヘッド部に前記ヘッドカバーを被せる場合、ま
ず、シャフトカバーの挿入部を人為的に開け、ゴルフク
ラブのヘッドを長手方向に強制的に挿入しなければなら
なく、前記ゴルフクラブのヘッド部に前記ヘッド力バー
を被せた場合、クラブヘッドへの装着作業及びヘッドか
らのカバー外し作業の動作が容易でなく、使用者の不便
をさらに負担させる問題があった。
【0007】また、前記ヘッドカバーの一部を構成して
いるシャフトカバーが、その材質の特殊性により、一定
時間の使用後には伸縮性を失って、つまり復元力を喪失
して、前記ヘッドカバーの全体外観を大きく阻害するた
め、一定時間使用した後には、前記ヘッドカバー全体を
交替しなければならないという非経済的な問題があり、
また使用者の負担を増加させるという問題がある。この
ような問題により、究極的にはゴルフクラブのヘッドカ
バー全体の付加価値を低下させて製品の商品性、信頼性
などを低下させる根本的な問題点があった。
【0008】このため、この発明は前記のような問題点
を解決するためになされたもので、クラブヘッドへの装
着、ヘッドからの取り外しを容易に行い得るようにし、
またカバーの寿命を延長させ得るゴルフクラブの開閉式
ヘツドカバー構造を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、この発明に係
るゴルフクラブの開閉式ヘッドカバーは、上方に向かう
出入開口が形成され、かつ底面にシャフト挿通孔が穿設
されたヘッド収容部となるヘッドカバー本体と、前記出
入開口に設けられ、前記ゴルフクラブのヘッドの出入を
遮断及び許容する蓋部材と、該蓋部材を開閉自在に回動
させる回動手段とからなることを特徴とする。
【0010】前記回動手段を回動させた際、前記蓋部材
がヘッドカバー本体から開いている状態と、ヘッドカバ
ー本体の出入り開口を閉めている状態とのうち、少なく
とも1以上の状態を維持させることのできる付勢力付与
手段を備えさせれば、蓋部材には付勢力が付与されてい
るので、蓋部材の開閉動作がより簡単かつ楽になり、操
作性が向上する。
【0011】ここで、前記構成において、ヘッドカバー
本体底面のシャフト挿通孔に、シャフト外周面と接触し
て滑りを防止する防止手段を備えれば、前記蓋部材が開
いているときに、ヘッドカバーがシャフトを伝って下に
落下するのを有効に防止できることになり、より好まし
い態様となる。
【0012】また、ヘッドカバー本体底面のシャフト挿
通孔に連通された中空部を有する筒状シャフトカバーを
備えれば、ヘッドとシャフトとを同時にカバーできるこ
とになり、極めて有益な態様となる。
【0013】また、前記蓋部材が閉じ状態の際、蓋部材
の開放を防止する蓋止手段を備えても良い。この構成
は、蓋部材の回動動作に付与される付勢力が、解放状態
を維持するような方向だけに付与される場合に、蓋部材
の閉じ状態を確実に行うにあたってより有益なものとな
る。もっとも、閉じ状態を維持するような方向に付勢力
が付与される構成であっても、蓋部材の閉じ状態を確実
に行える点ではやはり有益である。ここで、前記蓋止手
段は、例えば、付着布で形成された面ファスナー材(い
わゆるベルクロ部材)あるいは離脱防止のための掛け部
材及び結合部材等などが採りうる。
【0014】また、前記回動手段として、ヒンジピンを
用いても良く、さらにヒンジピンに弾性復元部材を用い
て、付勢力を付与する構成としても良い。
【0015】また、ヘッドカバー本体の側方に、シャフ
ト挿通孔に連通するスリットを形成させれば、そのスリ
ットを通してシャフトの出入りができ、ヘッドカバーの
脱着操作がより容易になる。さらに、シャフトカバーが
備えてある場合は、前記スリットに連なるような上下方
向に延設するスリットを、筒状シャフトカバーに形成さ
せても良い。
【0016】一方、本願に係る次の発明は、ゴルフクラ
ブのヘッドを収容する開閉式ゴルフクラブのヘッドカバ
ーにおいて、ヘッド収容部を形成するヘッドカバー本体
を、前記ヘッドを左右方向から狭持するように分割する
とともに、各分割体を相互に回動自在に開閉できる回動
手段を備えさせ、各分割体が閉状態の際、ヘッドカバー
本体の底面にシャフト挿通孔となるべき切り欠きを形成
したことを特徴とする。
【0017】ここで、前記分割体の回動手段に、分割体
が相互に開いている状態か閉じている状態のうち少なく
とも1以上の状態を維持するような付勢力を付与するこ
とのできる付勢力付与手段を備えさせれば、その操作性
が容易となって好ましい態様となる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る開閉式ヘッドカバー
の具体的形態例を図面に基づき説明する。
【0019】図1は第1形態例、図2乃至図4は第2形
態例、図5及び図6は第3形態例、図7及び図8は第4
形態例をそれぞれ示す。
【0020】第1形態例は、図1に示されるように、シ
ャフトを収容及び保護するため、所定の長さを有する円
筒形シャフトカバー104と、該シャフトカバー104の上側
に形成され、ゴルフクラブのヘッド106を収容するた
め、所定大きさに拡径されたヘッド収容部108及び上方
に向かって形成された出入開口110が形成されたヘッド
カバー本体112とからなる。
【0021】該ヘッド力バー本体112の出入開口110の縁
部には、前記ヘッド106の出入を遮断及び許容するため
の蓋部材114が、回動部30を起点として、回動自在に接
続される。回動部30は、前記蓋部材114が回動する際、
回動範囲のうち所定の基準変曲点を基準に、それぞれ反
対方向に付勢力が付与される構造となっており、その付
勢力によって、蓋部材114が、基準変曲点より閉まる方
向に回動される場合は閉じ状態を、基準変曲点より開く
方向にに回動される場合は開放状態をそれぞれ維持させ
るものとなっている。基準変曲点を境に付勢力方向が切
り替わる構造としては、公知の種々の機構が採用可能で
あるが、この例では図9に示すように、ピン200に断面
三角部材201を嵌挿させるとともに、その断面三角部材2
01にヘッドカバー本体112の嵌合孔を係合接続させ、蓋
部材114に設けたピン軸受け部202の内周の三箇所に、前
記三角部材201の頂部が嵌合可能な溝203が形成されるよ
うに弾性部材204を配置し、三角部材201に対するピン軸
受け部202の回動位置によって回動方向に付勢される方
向が切り替わる構造を用いている(同図では弾性部材20
4の略中央部に三角部材201頂部が位置した場合、その位
置が基準変曲点となる)。なお、付勢力の付与の仕方
は、他の機構を用いて蓋部材114の開く方向又は閉まる
方向のいずれかの方向だけに付与する構造としても良
い。
【0022】前記ヘッドカバー本体112の底面には、シ
ャフトが挿通されるシャフト挿通孔が形成され、該シャ
フト挿通孔には、前記シャフトの外周面の一側と接触し
て滑りを防止する滑り防止部50が設けられている。該滑
り防止部50は、前記蓋部材114が開放されているとき、
ヘッドカバー本体112がシャフト沿いに伝って下方に滑
って落ちてしまうことを防止する。このような滑り防止
部50は、その一側がシャフトの側面出入口に連結される
ように開放されている摩擦接触性及び軟質性のゴム材質
から構成され、そのゴム材質の内側には、ゴム材質が円
周形状を維持するような形状維持部材(弾性プラスチッ
ク材質など)(図示せず)が設けられている。
【0023】前記ヘッドカバー本体112の底面一側に
は、外側からシャフト挿通孔に連通する挿入スリット12
4が形成されており、該挿入スリット124は前記シャフト
カバー104の全長にわたって上下に形成されている。
【0024】第2形態例は、図2乃至図4に示されるよ
うに、基本的構造は第1形態例と同様であるが、次の構
成において第1形態例と相違する。
【0025】すなわち、この形態例は、シャフト102を
収容し保護するため、所定長さを有する円筒形シャフト
カバー104と、前記シャフトカバー104の上側に形成さ
れ、前記ヘッド106を収容するために所定大きさに拡径
されたヘッド収容部108と上方に向かって形成された出
入開口110が形成されたヘッドカバー本体112とを有して
いるが、該ヘッドカバー本体112の出入開口110の縁部に
は、前記ヘッド106の出入を遮断するための蓋部材114が
ヒンジ部115により回動可能に軸設されており、また該
ヒンジ部115には、前記蓋部材114を弾性復元力によって
上方に付勢する弾性復元部材116が設けられている。こ
こで、前記ヒンジ部115は、前記出入開口110の縁部と前
記蓋部材114の縁部を連結するヒンジピン118を備え、前
記弾性復元部材116は、前記蓋部材114に付勢力を付与さ
せる復元用スプリング120からなる。該復元用スプリン
グ120は、前記蓋部材114に、出入開口110に対して開く
方向に付勢力を付与しており、蓋部材114の開放状態を
維持させる。したがって、蓋部材114を閉じる場合で
は、その閉じる方向に逆らう方向に付勢力が付与される
ので、前記ヒンジピン118に対向する前記ヘツドカバー
本体112の出入開口110の縁部と前記蓋部材114の縁部と
に蓋止部122を設けて、その閉じ状態を維持させる構造
とする。前記蓋止部122は、小さな力によっても蓋部材1
14を着脱できる面ファスナー材(いわゆるベルクロ部
材)が用いられているが、例えば掛け部材(図示せず)
と結合部材(図示せず)とによる他の係脱手段によって
も良い。ここで、前記出入開口110を含む前記ヘッドカ
バー本体112及び蓋部材114は、その外形を維持できるよ
うに、図4に示すように、その縁部領域に革材のような
原形支持具113が挿設されており、前記原形支持具113を
除く前記ヘッドカバー本体112及び蓋部材114は繊維材料
から構成されている。このような構成は、もちろん他の
形態例に適用しても良い。
【0026】一方、前記ヘッドとシャフトを収容するた
め、前記ヘッドカバー本体112の下部と前記シヤフトカ
バー104の一側に挿入スリット124が長手方向に形成され
ている。
【0027】このような第2形態例は、実際の使用時、
まず、蓋止部122によって閉じ状態となっている蓋部材1
14を人為的に離脱させると、前記蓋部材114は、後方に
形成されたヒンジ部115のヒンジピン118に設置された弾
性復元部材116のスプリングを中心に、上方へ向かう付
勢力により、前記出入開口110が開放された状態に維持
される。このような過程を経たヘッドカバー本体112は
ゴルフクラブを一側から収容することになり、前記ゴル
フクラブは、前記ヘッドカバー本体112の下部及び前記
シャフトカバー104の一側に長手方向に形成された挿入
スリット124を通じて収容されると、前記ヘッド106は前
記ヘッドカバー本体112のヘッド収容部108に収容され、
前記シャフト102は前記シャフトカバー104に収容され
る。その後、前記蓋部材114を人為的に下向に回動させ
ると、前記蓋止部122の面ファスナー材(ベルクロ部
材)により付着されて、離脱が防止される。
【0028】ここで、両形態例とも、前記挿入スリット
124は前記シャフト102の外径より小さな幅を有するよう
に形成されているので、ゴルフクラブに所定の人為的外
圧を加えてはじめてシャフトを強制的に挿入することが
できる反面、ヘッドカバー本体112とシャフトカバー104
にゴルフクラブが収容された後には、前記ヘッドカバー
が外力により離脱される現象を事前に予防できるように
なる。
【0029】両形態例のいずれも、上部の蓋部材114を
回動させ、ヘッドカバー本体112の出入開口110を開放さ
せれば、その開口110を通してクラブヘッド及びシャフ
トを簡単に出し入れでき、きわめて容易にゴルフクラブ
の取り出しを行うことが可能となり、使用者の便利性を
顕著に向上させている。ここで、前記ヘッドカバー112
の一部を構成しているシャフトカバー104の材質は、半
永久的に使用し得る合成樹脂から形成しており、また長
時間の使用時にも、シャフトカバー104により前記ヘッ
ドカバー112全体の外観を大きく阻害しなく、向上させ
得るようにしている。
【0030】図5は第3形態例を示しており、図6は図
5の使用状態を示す斜視図である。
【0031】本形態例による開閉式ゴルフクラブのヘッ
ドカバーは、ヘッドカバー本体112のヘッド収容部108が
ゴルフクラブの外形に似ている形状に形成され、ヘッド
カバー本体112の上部には回動自在でかつ展開可能に形
成された蓋部材114が一体成形で設けられている。この
形態例は、合成樹脂を射出成形したものであるが、ヘッ
ドカバー本体112と蓋部材114との連接部が起点となっ
て、蓋部材114が開閉自在に回動する。すなわち連設部
が蓋部材114を開閉自在に回動させる回動手段を形成し
ている。また、ヘッドカバー本体112の底面にシャフト
挿通孔が穿設されるとともに、その挿通孔に連通する中
空部を備えた短筒状シャフトカバー104が連設され、さ
らにそこにシャフト挿通孔に連通するスリット124が上
下方向に穿設されている。また、蓋部材114が閉じ状態
の際、蓋部材114の離脱を防止する着脱自在な蓋止手段1
22が設けられている。この形態例は、極めて簡易な構成
で、成形工程も容易であり、製造コストも廉価となると
いうメリットがある。
【0032】図7は第4形態例を示しており、図8は図
7の使用状態を示す斜視図である。
【0033】本形態例は、図7及び図8に示すように、
ゴルフクラブのヘッド106を収容するためのヘッド収容
部108を形成する半円筒形のヘッドカバー本体112を、前
記ヘッド10を左右方向から狭持するように二分割してな
る。分割面126は、ヘッド収容部108をほぼ均等に分けて
左右対称となるように、ヘッドカバー本体112中央部に
形成されている。またヘッドカバー本体112の各分割体
は、相互に回動自在に開閉できる回動手段130が備えら
れている。該回動手段130は、ピンと軸受けからなる
が、ピンにはスプリング部材が配置され、その弾性復元
力によって分割体が閉まる方向に付勢力を付与してい
る。したがって、人為的に分割体を開けない限り、分割
体は閉じられる状態が維持される。また、各分割体の分
割面126の底部には、シャフト挿通孔となるべき切り欠
きがそれぞれ形成されている。
【0034】このようなヘッドカバーの使用時は、各分
割体を人為的に開き、ゴルフクラブのヘッド106を、そ
の収容部108内にあてがうと、回動手段130の弾性復元力
により各分割体がヘッド106を左右方向から挟むように
付勢して相互に回動する。したがって、ゴルフクラブの
ヘッド106を難なくヘッドカバー本体112に収容でき、ま
た外すときは、各分割体を左右に開けるだけでいいの
で、ゴルフクラブへのカバー脱着が極めて容易となり、
使用者の便利性を向上させている。
【0035】なお、本形態例では、回動手段130とし
て、分割体の閉鎖方向にのみ付勢力を付与する構成とし
ているが、前記第1形態例のように所定の基準変曲点か
ら付勢力方向が切り替わる構成としても良く、また第2
形態例のように蓋止手段を備えさせたうえで開放方向に
のみ付勢力を付与する構成としても良い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るヘッ
ドカバーによれば、ヘッドカバーに回動可能な蓋部材が
形成されているか、ヘッドカバーがそれぞれ回動可能な
分割体から構成されるので、蓋部材あるいは分割体の開
閉動作によって簡単にカバーの着脱ができることにな
る。
【0037】このため、その着脱の際、ヘッドカバーに
無理な力が掛からないので、カバーの寿命が延び、また
変形もしないので外観も良好となる。
【0038】また、ヘッドカバー本体やシャフトカバー
に挿入スリットが形成されているので、シャフトからの
取り外しも迅速かつ簡単に行える。
【0039】これらのことから、使用者が便利にヘッド
にカバーを被せることができるので、使用上の機能性を
向上させることができ、したがって、本発明はヘツドカ
バー全体の付加価値を向上させて、商品性、信頼性及び
機能性を極大化させる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1形態例の構造を示す外観斜視図である。
【図2】第2形態例の構造を示す外観斜視図である。
【図3】第2形態例の使用状態を示す斜視図である。
【図4】第2形態例の構造を示す断面図である。
【図5】第3形態例を示す外観斜視図である。
【図6】第3形態例の使用状態を示す斜視図である。
【図7】第4形態例を示す一切り欠斜視図である。
【図8】第4形態例の使用状態を示す斜視図である。
【図9】付勢力が切り替わる構造の一例を示す説明図で
ある。(a)は構造図、(b)は軸受け部における断面図であ
る。
【符号の説明】
30 回動部 50 滑り防止部 102 シャフト 104 シャフトカバー 106 ヘッド 108 ヘッド収容部 110,128 出入開口 112 ヘツドカバー本体 114 蓋部材 115 ヒンジ部 116 弾性復元部材 118 ヒンジピン 120 復元用スプリング 122 離脱防止部 124 挿入スリット

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に向かう出入開口が形成され、かつ
    底面にシャフト挿通孔が穿設されたヘッド収容部となる
    ヘッドカバー本体と、 前記出入開口を遮蔽する開閉自在な蓋部材と、 該蓋部材を開閉自在に回動させる回動手段とからなるこ
    とを特徴とするゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー。
  2. 【請求項2】 回動手段を回動させた際、前記蓋部材が
    ヘッドカバー本体から開いている状態と、ヘッドカバー
    本体の出入り開口を閉めている状態とのうち、少なくと
    も1以上の状態を維持させることのできる付勢力付与手
    段を備えさせたことを特徴とする請求項1のゴルフクラ
    ブの開閉式ヘッドカバー。
  3. 【請求項3】 ヘッドカバー本体底面のシャフト挿通孔
    に、シャフト外周面と接触して滑りを防止する防止手段
    を備えたことを特徴とする請求項1のゴルフクラブの開
    閉式ヘッドカバー。
  4. 【請求項4】 ヘッドカバー本体底面のシャフト挿通孔
    に連通された中空部を有する筒状シャフトカバーを備え
    た請求項1のゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー。
  5. 【請求項5】 蓋部材が閉じ状態の際、蓋部材の開放を
    防止する蓋止手段をを備えたことを特徴とする請求項1
    のゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー。
  6. 【請求項6】 回動手段として、ヒンジピンが用いられ
    たことを特徴とする請求項1のゴルフクラブの開閉式ヘ
    ッドカバー。
  7. 【請求項7】 ヒンジピンに弾性復元部材を用いて、付
    勢力を付与する構成としたことを特徴とする請求項6の
    ゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー。
  8. 【請求項8】 ヘッドカバー本体の側方に、シャフト挿
    通孔に連通するスリットを形成させたことを特徴とする
    請求項1のゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー。
  9. 【請求項9】 ヘッドカバー本体の側方に、シャフト挿
    通孔に連通するスリットを形成させるとともに、該スリ
    ットに連なるような上下方向に延設するスリットを、筒
    状シャフトカバーに形成させたことを特徴とする請求項
    4のゴルフクラブの開閉式ヘッドカバー。
  10. 【請求項10】 ゴルフクラブのヘッドを収容する開閉
    式ゴルフクラブのヘッドカバーにおいて、 ヘッド収容部を形成するヘッドカバー本体を、前記ヘッ
    ドを左右方向から狭持するように分割するとともに、各
    分割体を相互に回動自在に開閉できる回動手段を備えさ
    せ、前記分割体の分割面底部にシャフト挿通孔となるべ
    き切り欠きを形成したことを特徴とするゴルフクラブの
    開閉式ヘッドカバー。
  11. 【請求項11】 分割体の回動手段に、分割体が相互に
    開放されている状態と、閉じている状態とのうち、少な
    くとも1以上の状態を維持させることができる付勢力付
    与手段を備えさせたことを特徴とする請求項10のゴル
    フクラブの開閉式ヘッドカバー。
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