JP2001137064A - 起立補助型座椅子 - Google Patents

起立補助型座椅子

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JP2001137064A
JP2001137064A JP32360799A JP32360799A JP2001137064A JP 2001137064 A JP2001137064 A JP 2001137064A JP 32360799 A JP32360799 A JP 32360799A JP 32360799 A JP32360799 A JP 32360799A JP 2001137064 A JP2001137064 A JP 2001137064A
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seat
chair
link mechanism
link
rotatably
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JP32360799A
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English (en)
Inventor
Toshio Hirozawa
俊夫 廣澤
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MATOBA DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
MATOBA DENKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】座椅子を昇降可能し着座者の起立または着座動
作を楽に行うようにするとともに、前後に広く移動可能
な起立補助型座椅子を提供する。 【解決手段】座部3の両側に各々設けられた昇降リンク
機構15が、支持部材19に対し座部3を昇降させる。
そして、座部3の位置を、起立動作または着座動作を補
助する高位置、着座した状態を維持する中間位置、また
は、座部の下部に設けられた移動ローラ23が支持部材
19よりも下方に露出した低位置に、変更できる。この
低位置において、移動ローラ23が床17に接し、座椅
子1全体を移動可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、座椅子に関するも
のであり、着座者の起立または着座動作を楽に行うよう
に座椅子を昇降可能にすると共に、座椅子を移動できる
ようにした起立補助型座椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】座椅子は、座部が床近くに設けられてい
るため、座椅子に座った姿勢から立ち上がったり、立っ
た姿勢から座椅子に座ったりする動作は、高齢者または
身障者等にとって非常に労力を要するものである。
【0003】このため、従来から高齢者または身障者等
が楽に着座したり起立したりすることができるように、
座部を昇降する機構を備えた座椅子が開発されている。
【0004】更に、このような座椅子を使用する場合、
座卓に接近して着座するのが通常であるが、座椅子から
立ち上がる場合には、座卓との間に空間が必要となる。
ところが、一般に重量の大きな座卓を移動することは通
常困難であり、また昇降機能を備えた座椅子自体も重量
が大きくなってしまいがちであり、そのままでは移動が
困難である。
【0005】そこで、出願人は既に、座椅子全体を支持
する支持部材にガイドレールを設け、このガイドレール
に対し座部が前後に移動することができる起立補助型座
椅子を登録している(実用新案登録第3057628
号)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この登
録した起立補助型座椅子では、支持部材に設けたガイド
レールの長さの範囲でしか座部が移動できず、移動範囲
が狭かった。また、支持部材自体は移動せずに残るの
で、高齢者または身障者等が着座したり起立したりする
際に、邪魔になりやすかった。
【0007】本発明は、以上の課題を解決するためにな
されたもので、移動の範囲が広く、移動した状態で、着
座動作や起立動作の邪魔になる部材が残らない起立補助
型座椅子を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、第一の発明は、座部と、この座部の両側に各々設
けられ前記座部を昇降させる昇降リンク機構と、この昇
降リンク機構の下端を支持し床に配置される支持部材
と、座部の下部に設けられ座椅子全体を移動するための
移動ローラと、前記昇降リンク機構を駆動して前記座部
を昇降させ該座部の位置を、少なくとも、起立動作また
は着座動作を補助する高位置、着座した状態を維持する
中間位置、および、前記移動ローラが支持部材よりも下
方に露出し前記移動を可能とする低位置に、変更可能な
制御手段と、を備えたことを特徴とする起立補助型座椅
子である。
【0009】第二の発明は、さらに、前記昇降リンク機
構は、上端が、座部に設けられた肘掛の両側に取り付け
られ、下端が、前記支持部材に支持され、全体構成は、
前記支持部材の略中央に固設された上端支承部に回動自
在且つ互いに噛合状態に設けられた前後一対のギアと、
これらギアの各々の中心位置に下端部を固設して上方に
拡開された前後一対の下方リンクと、各々の下方リンク
の上端に回動自在に連結されると共に互いに回動自在且
つ交差状に連結された前後一対の上方リンクと、この一
対の上方リンクの前方の上端を前記肘掛の前部に回動自
在に支承する上端支承部と、前記一対の上方リンクのう
ち後方上端に回動自在に設けられたプーリと、このプー
リを案内するため前記肘掛の側面に固設された案内板に
形成された案内溝と、この案内溝を構成する水平溝、お
よびこの水平溝から前方へ連続的し下り勾配を成す傾斜
溝と、前記上方リンクと下方リンクの前後の連結部材に
設けられた雌ネジと、この雌ネジに螺合したネジ棒と、
このネジ棒の後端を回転駆動するモータと、前記ネジ棒
の回転により、昇降リンク機構を上下方向に伸縮し前記
昇降動作をするよう前記ネジ棒の前半部分と後半部分に
形成された逆雄ネジ、あるいは前記両雌ネジを形成する
逆雌ネジと、を有して構成され、前記移動ローラは、座
部を構成するフレームに対し前後左右の4ヶ所に設けら
れ、前記制御手段は、前記高位置、中間位置、および低
位置に対応して、前記モータの回転数を記憶しておくこ
とで制御を行うことを特徴とする起立補助型座椅子であ
る。
【0010】第三の発明は、さらに、座部に備えられた
背部は、前記フレームの両側に固設されたブラケットに
設けられた回動軸に回動自在に支承され、この回動軸
は、背部にロックされるロック金具を貫通し、このロッ
ク金具の下端に、くの字状のリンク機構を介して、座部
側に設けられたギヤドモータが連結されたことを特徴と
する起立補助型座椅子である。
【0011】第四の発明は、さらに、座部の下面に、着
座者の足の踵などをかみ込んでしまうことを防ぐセンサ
ーを設けたことを特徴とする起立補助型座椅子である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明におい
て、前後または左右に関係する表現は、座椅子に着座し
た着座者から見た位置関係によって規定されるものとす
る。
【0013】図2の全体斜視図に示すように、この実施
形態に係る起立補助型座椅子1は、座部3の後側に背部
5が設けられ、両側に肘掛7、7が固設される。これら
肘掛7、7の両側の下では、後述する機構部分にカバー
9がかけられている。この機構部分を駆動するための後
述するモーターは、リモートスイッチ11により制御さ
れる。
【0014】(座部を昇降動作させるための機構部分)
図1または図3に示すように、各肘掛7の外側の下で
は、座部3を昇降させるための機構部分13が次のよう
に構成される。すなわち、肘掛7の外側の下に昇降リン
ク機構15を設け、上端は肘掛7に取り付けられ、下端
は、床17に配置される支持部材19に支持される。左
右の肘掛7、7は、左右に配置されるU字状のフレーム
21(図3参照)の左右の先端に固設されて連結され
る。このフレーム21は2本が前後に配列され、そのU
字状の底部の上に座部3が設けられる。このフレーム2
1、21の前後左右の4ヶ所で下部に、移動ローラ23
が設けられる。左右の支持部材19、19は、図示しな
い横部材によって連結され、各々前後方向の略中央に
は、昇降リンク機構15の下端を支持する下端支承部2
5が固設されている。
【0015】以下、各々の昇降リンク機構15は左右同
様に構成されているため、片側の昇降リンク機構15に
ついて説明する。
【0016】図1または図3に示すように、支持部材1
9の下端支承部25には、前後一対のギア27a、27
bが回動自在且つ互いに噛合状態で、各々の中心位置に
設けられたネジ29によって支承されている。なお、こ
れらのギア27a、27bは扇形を成して形成されてい
るが、これは両方のギア27a、27bの噛合関係が所
定の円弧幅で済むからであり、無駄を厭わなければ円形
のギアを使用してもよい。
【0017】また、前方のギア27aのネジ29には、
前後一対が設けられる下方リンク31a、31bのうち
前方の下方リンク31aの下端部が固設され、同様に、
後方のギア27bのネジ29には、後方の下方リンク3
1bの下端部が固設される。これらの下方リンク31
a、31bは、上方に拡開された状態で配置され、両方
のギア27a、27bが噛合していることにより、開い
たり閉じたりする動作を前後均等な角度で行える構成に
なっている。
【0018】さらに、下方リンク31a、31bの上端
には、各々連結部材33を介して、前後一対の上方リン
ク35a、35bがの下端が回動自在に連結される。こ
れらの上方リンク35a、35bは互いに略中央位置で
支承軸37によって回動自在且つ交差状に連結されてい
る。
【0019】このような上方リンク35bの前方上端
を、肘掛17の前部に固設された上端支承部39にネジ
41で回動自在に支承し、上方リンク35aの後方上端
にはプーリ43がネジ45で回動自在に設けられてい
る。
【0020】一方、肘掛7の側面に沿って案内板47が
固設され、この案内板47に形成された案内溝49は、
上方に水平溝49aが形成されると共に、該水平溝49
aから前方に向けて連続的に下り勾配を成した傾斜溝4
9bが形成されている。また、傾斜溝49bの下端に連
続して水平状の溝49cが形成されている。
【0021】このような案内板47の案内溝49に、上
方リンク35aの上端に回動自在に設けられたプーリ4
3が、従動自在に係合され、プーリ43は案内溝49の
形状に案内されながら移動可能とされている。
【0022】また、前方の下方リンク31aと上方リン
ク35aとの連結部33には図示しない雌ネジが回動自
在に設けられ、同様に、後方の下方リンク31bと上方
リンク35aの連結部材33には図示しない雌ネジが設
けられる。これらの前後の雌ネジには、ネジ棒51が螺
合している。このネジ棒51には、略中央を境にして右
ネジの雄ネジ53aと、左ネジの雄ネジ53bとが同様
のピッチで形成され、このようにして両雄ネジ53a、
53bは逆ネジになっている。
【0023】左右のネジ棒51、51の後端は、回動自
在に連結梁55に支承され、この連結梁55の裏面へ貫
通して突出したネジ棒51、51の後端部にはスプロケ
ット54、54が固定されている。また連結梁55の前
面にはモータ57が減速機59を介して固設され、減速
機59からの出力軸が連結梁55を貫通して、スプロケ
ット61が固定されている。これらのスプロケット5
4、54、61にチェーン63が巻き回され、さらにチ
ェーン63を折返し状態にし、不図示のモータ回転軸に
固設されたアイドラスプロケットと噛み合わせ、チェー
ン23の噛合数を多くとってチェーン63の脱落を防止
するようにされている。また、連結梁55の後面の周囲
縁65は立ち上げられ、全体がチェーンケースを形成
し、通常は、図示しないケース蓋が取り付けられる。
【0024】モータ57を制御する制御手段は、リモー
トスイッチ11に設けられた入力手段、必要な制御デー
タを記憶する記憶手段、演算手段等からなる。記憶手段
は、たとえば座部3の高位置、中間位置、および低位置
に対応して、モータ57の基準回転位置に対する回転位
置を記憶しておく。入力手段によって、高位置、中間位
置、および低位置のうちのいずれか希望する位置の入力
があると、希望する回転位置と現在の回転位置の差を、
演算手段が演算し、差が正であれば、その差だけ正回転
させ、負であれば逆回転させる指令信号を出し、モータ
57を駆動させる。なお、中間位置も複数種類の位置を
選択できるようにすることが可能である。
【0025】また、座部3の下面には、センサー67を
設け、座部3の降下動作に伴い、着座者の足の踵などを
かみ込んでしまうことを防ぐ。このセンサ67は、座部
3の下面の前縁に沿って左右に長く配置される細長い接
触部を備え、この接触部は円弧状の断面を有し、円弧状
の一端を中心に回動可能に構成され、接触に抵抗する方
向にバネによって付勢される。接触部の内部には、接触
部の回動を検知するリミットスイッチが内蔵される。
【0026】このセンサーが動作したときは、制御手段
が、モータ57の回転を停止させ、更に逆方向に一定量
回転させて停止する指令信号を出す。この逆方向の一定
量回転は、約1秒間の回転、あるいは上方へ所定寸法分
の回転とする。これにより、かみ込んだ踵などを外しや
すくなる。
【0027】(昇降動作)このような構成により、モー
タ57の回転駆動力によって各々のネジ棒51、51を
回転することができる。そして、ネジ棒51が所定方向
に回転して、図4のように座部3が、着座者の着座した
状態を維持する中間位置、すなわち、支持部材19が床
に接近した位置において、ネジ棒51の右ネジの雄ネジ
53aと左ネジの雄ネジ53bのネジ山の進む方向に、
前後の連結部材33に各々設けられた雌ネジが、互いに
接近する方向に移動すると、昇降リンク機構15が立上
り、座部3を、着座者の起立動作や着座動作を補助する
高位置(図5)へ上昇動作させる。
【0028】このとき、上方リンク35bのプーリ43
が案内板47の水平溝49aに沿って従動した後に、傾
斜溝49bに従動して座部31を前傾する。また、傾斜
溝49bの下端にも水平状の溝49cが形成されている
ため、プーリ43が水平状の溝49cに係合されたとき
の座部31の傾斜を大きくすることができる。
【0029】このような移動において、それまで座部3
に着座していた着座者は、それまでの水平な着座状態を
保ったまま座り位置が上昇され、さらに上昇するに伴い
膝を略伸ばした姿勢となり、さらに、図5のように座部
3が前傾することにより、腰部を膝の上に移動して自然
に起立姿勢をとることができ、起立動作が補助される。
【0030】また、それまで起立していた着座者が、着
座動作を行う場合には、前記の上昇動作と、逆の下降動
作になる。すなわち、座部3が図5の高位置にあると
き、着座者は膝を略伸ばした状態で座部3に腰を掛ける
ことができ、この状態でモータ57を逆回転すると、座
部3は水平状態に移動し、やがて図4に示すように座部
3を床に接近させて、通常の着座状態を維持する中間位
置となる。このとき、移動ローラ23は、支持部材19
の下面より上方にあり、いわば収納状態にある。
【0031】なお、モータ57および減速機59の位置
は、連結梁55の前面に位置し、外部に露出せず、よっ
て座椅子1全体をコンパクトにできる。
【0032】(移動動作)また、座部3がさらに下降
し、座部3のフレームに設けられた移動ローラ23が、
支持部材19よりも下方に露出する低位置になる(図
1)と、この移動ローラ23の働きにより、この座椅子
1全体を人力により軽く前後移動できる。この移動は、
範囲が制限されない。すなわち、従来のガイドレールな
どを設ける場合に比べて、移動の範囲が広い。さらに、
移動ローラ23をキャスターなどのように方向が自在に
変わるものにすることで、移動は直線的でなくてもよ
く、任意の方向に可能となる。また、移動した状態で、
着座動作や起立動作の邪魔になるガイドレールなどの部
材が残らない。 (背部をリクライニング動作させるための機構部分)こ
の実施形態において、背部5は、フレーム21の両側に
固設されたブラケット71に設けられた回動軸73に回
動自在に支承され、ロック金具75およびリンク機構7
7を介して、ギヤドモータ79の出力が伝えられる。ロ
ック金具75は、ロックを解除することで背部5が前方
へ倒れ収納や運搬に有利になる。
【0033】すなわち、背部5に対し、後述するロック
ピン95が設けられたサイド板70が固定される。この
固定は、皿ネジ72および回動軸73が、サイド板70
を貫通し背部5の図示しない内部の木枠内側に設けてあ
る爪付きナットに締結されることで行われる。
【0034】ロック金具75は、回動軸73に貫通さ
れ、回動可能となる。このロック金具75の下端に、く
の字状のリンク機構77を介して、ギヤドモータ79が
連結される。すなわち、このリンク機構77は、ロック
金具75の下端に第一リンク部材77aの上端がピン結
合され、下端が第二リンク部材77bの上端にピン結合
される。第二リンク部材77bの下端には、ギヤドモー
タ79の出力軸81が連結される。
【0035】このギヤドモータ79は座部3側に設けら
れる。また、このギヤドモータ79の位置は、座部3の
中間位置(図4)および低位置(図1)において、連結
梁55の前面側に位置し、外部に露出せず座椅子1全体
をコンパクトにできる。ギヤドモータ79を制御する制
御手段は、リモートスイッチ11に設けられた入力手段
によって選択された方向(低くなるか高くなるか)に従
って、モータ57を駆動させる指令信号を出す。
【0036】なお、出力軸81には、トグ83が固定さ
れ、ギヤドモータ79の外面に固設されるリミットスイ
ッチ85、87の間を回動し接触することで、ギヤドモ
ータ79の回動を規制する。尚、図中、85a、87a
は、リミットスイッチ85、87のレバーである。
【0037】また、ロック金具75の上端には、爪部材
89が回動軸91の回りに、コイルバネ93によって付
勢され、サイド板70に形成されたロックピン95に係
合可能に構成される。この係合により、ロック金具75
と背部5は一体化される。この係合をより完全なものに
するために、サイド板70にはストッパー部70aが形
成され、係合状態のロック金具75を受けている。
【0038】そして、爪部材89の押圧部89aを押
し、コイルバネ93の付勢力に抗して係合を外せば(図
6中の矢印A1)、背部5はロック金具75から自由に
なり、回動軸73回りに前方へ倒れ(図6中の矢印A
2)、これによりコンパクトになり収納や運搬に有利に
なる。倒れた背部5を起こし元に戻す際には、ロックピ
ン95が爪部材89を押し上げ、再び係合し、コイルバ
ネ93により係合状態が維持される。
【0039】(リクライニング動作)ギヤドモータ79
の回転駆動力は、例えば出力軸81が図6中の反時計回
りに第二リンク部材77bとともに回転することで(図
6中の矢印B1)ことで、背部5に一体化されたロック
金具75の下端を後方に引っ張り(図6中の矢印B
2)、背部5が回動軸73回りに回動し前方に起き上が
る。逆に、時計回りに回転することで、背部は後方に寝
る。
【0040】仮に、このようなくの字状のリンク機構7
7を用いない場合には、回動軸73を中心に円弧状部材
を背部5と一体に設け、円弧状部材の外周にギヤ歯を形
成し、このギヤ歯に噛み合うウオームギヤまたはピニオ
ンギヤを、ギヤドモータ79の出力軸に固定する構造が
考えられるが、この場合には円弧状部材が大変に大きく
なってしまう。これに対し、以上の実施形態の構成は、
リクライニング機構のためのスペースが小さくて済み、
起立補助型座椅子の全体をコンパクトにできる。
【0041】(他の実施形態)以上の実施形態では、モ
ータ57を制御する制御手段は、モータ57の基準回転
位置に対する回転位置を記憶して制御を行うものとした
が、他の実施形態では、リミットスイッチを用いて制御
を行うことが可能である。
【0042】例えば、座部3の位置変化に応じて位置ま
たは姿勢が変化するいずれかの部材(以下、変化部材と
いう)を選び、座部3の高位置、中間位置、および低位
置の各々の位置に対応する変化部材の複数の位置または
姿勢を検出できるリミットスイッチを配置する。そし
て、入力手段によって、高位置、中間位置、および低位
置のうちのいずれか希望する位置の入力があると、希望
する位置または姿勢に対応するリミットスイッチがON
するまで、モータ57を駆動させる。このような変化部
材としては、ネジ29、プーリ43、ネジ棒など種々の
ものが考えられる。またこのような変化部材には、リミ
ットスイッチに接触しやすいようにトグなどの突起とな
る部材を取り付けることができる。
【0043】このようにリミットスイッチを用いて制御
することで、安価で、故障の少ない起立補助型座椅子を
提供できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、ま
たは3の起立補助型座椅子によれば、制御手段により前
記昇降リンク機構を駆動して、前記座部を昇降させ該座
部の位置を、高位置にすることで起立動作または着座動
作を補助し、中間位置にすることで着座した状態を維持
できるのみならず、低位置とすることで移動ローラを支
持部材よりも下方に露出して座椅子全体の移動を可能と
するので、ガイドレールなどを設ける場合に比べて、移
動の範囲が広く、移動した状態で、着座動作や起立動作
の邪魔になるガイドレールなどの部材が残らない。移動
ローラを露出したり収納したりするのに、別途の駆動装
置を必要としない。
【0045】また、請求項3、または4の起立補助型座
椅子によれば、さらに、背部の下端に、くの字状のリン
ク機構を介して、座部側に設けられたギヤドモータが連
結されることで、リクライニング機構のためのスペース
が小さくて済み、起立補助型座椅子の全体をコンパクト
にできる。
【0046】また、請求項4の起立補助型座椅子によれ
ば、さらに、かみ込んだ踵などを外しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による起立補助型座椅子の要部を示すた
めの側面図である。
【図2】図1の起立補助型座椅子の機構部分を覆うカバ
ーが設けられた状態の全体の前方からの斜視図である。
【図3】図1の起立補助型座椅子の全体の後方からの斜
視図である。
【図4】図1の起立補助型座椅子の動作を示す側面図で
ある。
【図5】図1の起立補助型座椅子の動作を示す側面図で
ある。
【図6】図5のVI部の拡大図である。
【符合の説明】
1 起立補助型座椅子 3 座部 5 背部 7 肘掛 9 カバー 11 リモートスイッチ 13 機構部分 15 昇降リンク機構 17 床 19 支持部材 21 フレーム 23 移動ローラ 25 下端支承部 27a、27b ギア 29 ネジ 31a、31b 下方リンク 33 連結部材 35a、35b 上方リンク 37 支承軸 39 上端支承部 41 ネジ 43 プーリ 45 ネジ 47 案内板 49 案内溝 49a 水平溝 49b 傾斜溝 49c 水平状の溝 51 ネジ棒 53a 右ネジの雄ネジ 53b 左ネジの雄ネジ 55 連結梁 54、61 スプロケット 57 モータ 59 減速機 63 チェーン 65 周囲縁 67 センサー 71 ブラケット 73 回動軸 75 ロック金具 77 リンク機構 77a 第一リンク部材 77b 第二リンク部材 79 ギヤドモータ 81 出力軸 83 トグ 85、87 リミットスイッチ 89 爪部材 91 回動軸 93 コイルバネ 95 ロックピン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】座部と、この座部の両側に各々設けられ前
    記座部を昇降させる昇降リンク機構と、この昇降リンク
    機構の下端を支持し床に配置される支持部材と、座部の
    下部に設けられ座椅子全体を移動するための移動ローラ
    と、前記昇降リンク機構を駆動して前記座部を昇降させ
    該座部の位置を、少なくとも、起立動作または着座動作
    を補助する高位置、着座した状態を維持する中間位置、
    および、前記移動ローラが支持部材よりも下方に露出し
    前記移動を可能とする低位置に、変更可能な制御手段
    と、を備えたことを特徴とする起立補助型座椅子。
  2. 【請求項2】前記昇降リンク機構は、上端が、座部に設
    けられた肘掛の両側に取り付けられ、下端が、前記支持
    部材に支持され、全体構成は、前記支持部材の略中央に
    固設された上端支承部に回動自在且つ互いに噛合状態に
    設けられた前後一対のギアと、これらギアの各々の中心
    位置に下端部を固設して上方に拡開された前後一対の下
    方リンクと、各々の下方リンクの上端に回動自在に連結
    されると共に互いに回動自在且つ交差状に連結された前
    後一対の上方リンクと、この一対の上方リンクの前方の
    上端を前記肘掛の前部に回動自在に支承する上端支承部
    と、前記一対の上方リンクのうち後方上端に回動自在に
    設けられたプーリと、このプーリを案内するため前記肘
    掛の側面に固設された案内板に形成された案内溝と、こ
    の案内溝を構成する水平溝、およびこの水平溝から前方
    へ連続的し下り勾配を成す傾斜溝と、前記上方リンクと
    下方リンクの前後の連結部材に設けられた雌ネジと、こ
    の雌ネジに螺合したネジ棒と、このネジ棒の後端を回転
    駆動するモータと、前記ネジ棒の回転により、昇降リン
    ク機構を上下方向に伸縮し前記昇降動作をするよう前記
    ネジ棒の前半部分と後半部分に形成された逆雄ネジ、あ
    るいは前記両雌ネジを形成する逆雌ネジと、を有して構
    成され、前記移動ローラは、座部を構成するフレームに
    対し前後左右の4ヶ所に設けられたことを特徴とする請
    求項1に記載の起立補助型座椅子。
  3. 【請求項3】座部に備えられた背部は、前記フレームの
    両側に固設されたブラケットに設けられた回動軸に回動
    自在に支承され、この回動軸は、背部にロックされるロ
    ック金具を貫通し、このロック金具の下端に、くの字状
    のリンク機構を介して、座部側に設けられたギヤドモー
    タが連結されたことを特徴とする請求項2に記載の起立
    補助型座椅子。
  4. 【請求項4】座部の下面に、着座者の足の踵などをかみ
    込んでしまうことを防ぐセンサーを設けたことを特徴と
    する請求項1、2、または3に記載の起立補助型座椅
    子。
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