JP2001137045A

JP2001137045A - ブラシ

Info

Publication number: JP2001137045A
Application number: JP31945199A
Authority: JP
Inventors: Shigemitsu Yonezawa; 成充米澤
Original assignee: YONESHIYOU KK
Current assignee: YONESHIYOU KK
Priority date: 1999-11-10
Filing date: 1999-11-10
Publication date: 2001-05-22
Anticipated expiration: 2019-11-10
Also published as: JP3271062B2

Abstract

(57)【要約】【課題】一般的な使用も可能となり、特に、まとめ髪の
スタイルを形成するときに持ち替える作業を必要としな
いブラシを提供することを課題とする。【解決手段】髪を梳かすために使用されるブラシであっ
て、一端に取っ手を有するブラシ台２と、このブラシ台
に設けられる毛束３とを備え、前記毛束は、前記ブラシ
台の形状に沿って先端から後端までと、そのブラシ台の
一側から他側まで、縦横方向に配列する毛束列を構成
し、前記毛束の硬軟は、前記ブラシ台の先端側に位置す
る横方向の毛束列を除き、一側または他側の少なくとも
一方に配置される縦方向の毛束列の一群が軟質毛３ｂで
構成され、かつ、残りのすべての毛束が硬質毛３ａで構
成されるブラシ１とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪を梳かすブラ
シに係り、特に、束ね髪を構成する際に、二つの役割を
使い分けて使用することができるブラシに関する。

【従来の技術】

【０００２】従来、夜会まき、シニオンなどのまとめ髪
のスタイルを構成する場合は、次のような作業を行って
いる。すなわち、毛髪の芯となる部分に自分の毛をまと
めて留め付け、スタイルに合わせた高さを毛髪の部分に
作り出す。そして、必要に応じて逆毛を立てることや、
また、毛髪状の髪芯を部分的に補充してボリューム感を
出し、外部から見える部分では、ブラシあるいはリング
コームにより梳かして髪の流れを綺麗に整えることで、
まとめ髪のスタイルを形成している。

【０００３】まとめ髪のスタイルを作り上げるときに使
用される器具としては、一般的には、逆毛を立てるリン
グコームと、毛髪の絡みをほぐすためや、毛髪を梳かす
ための硬い毛のブラシと、仕上げ用の柔らかい毛のブラ
シと、各種のヘヤピンなどが使用されている。そして、
作業者は、各ブラシなどを交互に持ち替えて使用するこ
とで作業を進めているのが現状である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のブラシ
の構成では、まとめ髪用のものが無いために、次のよう
な問題が存在した。すなわち、まとめ髪のスタイルをつ
くり上げる場合は、操作する毛髪を押さえたり、あるい
は、毛髪にテンションをかけたりしながら作業を行うた
め、なるべく常用するブラシ類の持ち替え動作の回数を
少なくすることが望まれていた。

【０００５】本発明は、前記の問題点に鑑み創案された
ものであり、一般的な使用も可能とし、特に、まとめ髪
のスタイルを形成するときに持ち替える作業を必要とし
ないブラシを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記の問題を
解決するため、毛髪を梳かすために使用されるブラシで
あって、一端に取っ手を有するブラシ台と、このブラシ
台に設けられる毛束とを備え、前記毛束は、前記ブラシ
台の形状に沿って先端から後端までと、そのブラシ台の
一側から他側まで、縦横方向に配列する毛束列を構成
し、前記毛束の硬軟は、前記ブラシ台の先端側に配列す
る横方向の一群の毛束列を除き、一側または他側の少な
くとも一方に配列される縦方向の一群の毛束列が軟質毛
で構成され、かつ、残りのすべての毛束が硬質毛で構成
されるブラシとした。

【０００７】このように構成することで、ブラシは、軟
質毛の毛束列により毛髪を整える操作ができると共に、
硬質毛の毛束列により毛髪を梳かすことや、また、逆毛
を元の状態に戻すために梳かす作業を行うときに適して
いる。特に、ブラシ台の先端側に位置する横方向の一群
の毛束列を硬質毛とすることで、その先端側の毛束列を
ブラシの細かな操作に使用することができる。

【０００８】また、毛髪を梳かすために使用されるブラ
シであって、一端に取っ手を有するブラシ台と、このブ
ラシ台に設けられる毛束とを備え、前記毛束は、前記ブ
ラシ台の形状に沿って先端から後端までと、そのブラシ
台の一側から他側まで、縦横方向に配列する毛束列を構
成し、前記毛束の硬軟は、前記ブラシ台の先端側で一側
から他側に配列される横方向の一群の毛束列と、この一
群の毛束列に連続するそのブラシ台の中央に配列される
縦方向の一群の毛束列とを硬質毛とし、残りのそのブラ
シ台の一側および他側に配置された縦方向の一群の毛束
列が軟質毛としたブラシとして構成した。

【０００９】このように構成することで、ブラシの一側
および他側に設けた軟質毛により毛髪の仕上げ操作を行
えるので、毛髪を整えるためのブラシの梳かし方向がど
ちらからでも可能となる。

【００１０】さらに、前記ブラシ台は、一方の水平方向
に湾曲して形成され、前記取っ手は前記ブラシの湾曲方
向に対して反対方向で水平方向に湾曲して形成される前
記ブラシとして構成した。このように構成することで、
ブラシを毛髪の丸みに沿って梳かす作業を行う場合に、
ブラシ台の凹状に湾曲する側を使用して容易に行うこと
ができる。それと共に、毛髪のスタイルによっては凹ん
だ毛髪の部位や、毛髪の表面より下方の位置から梳かす
場合に、そのブラシ台の凸状に湾出する側を使用して容
易に行うことができる。

【００１１】そして、前記ブラシ台は、長手方向に沿っ
て中央を膨出させ前記毛束を放射方向に支持するように
して前記ブラシを構成した。このように構成すること
で、ブラシは、毛束をブラシ台に設ける場合に容易に行
うことができる。また、ブラシ台に設けた毛束が放射方
向に支持されるため、作業者が手首を回転させながらブ
ラシを使用する場合に使い易い。さらに、ブラシの角の
毛束や、また、放射方向に支持されることでブラシの毛
束の先端位置が高さ方向に差を生じ、毛髪の細かい操作
を行うことができる。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して説明する。図１（ａ），（ｂ）はブラシの
平面図およびＩ−Ｉ線における端面図、図２（ａ），
（ｂ），（ｃ），（ｄ）はブラシを使用してまとめ髪の
スタイルを形成する状態を示す模式図である。

【００１３】図１（ａ），（ｂ）に示すように、ブラシ
１は、ブラシ台２と、このブラシ台２に一定間隔を開け
て植毛した毛束３と、ブラシ台３の後端に形成される取
っ手４とから構成されている。

【００１４】ブラシ台2および取っ手４は、図1（ａ）に
示すように、水平方向の一方および他方に湾曲して、全
体としてS字形状となるように形成されている。そし
て、図１（ｂ）に示すように、ブラシ台２は、長手方向
に沿って中央が膨出するように形成されている。このよ
うに、ブラシ台２の中央が膨出するように形成されるこ
とで、ブラシ1の毛束３は、放射状に支持されている。

【００１５】図１（ａ）に示すように、毛束３は、ブラ
シ台２の形状に沿って、一定間隔を開けた状態で、その
先端から後端までと、そのブラシ台２の一側から他側ま
でとの縦横方向に、毛束列を複数配列するように構成さ
れている。そして、ブラシ台２の先端側で一側から他側
に配列され横方向の一群の毛束列と、中央に配列される
縦方向の一群の毛束列とからなる（二点鎖線で囲む第1
エリア３Ａ内の毛束）Ｔ字部分の毛束３を、プラスチッ
クなどの硬質毛３ａとしている。さらに、ブラシ台２の
一側に配列する縦方向の一群の毛束列（二点鎖線で囲む
第２エリア３Ｂ内の毛束）の毛束３を獣毛などの軟質毛
３ｂとしている。それと共に、ブラシ台２の他側に配列
する縦方向の一群の毛束列（二点鎖線で囲む第３エリア
３Ｃ内の毛束）の毛束３を獣毛などの軟質毛３ｂとして
構成している。このように、ブラシ１は、硬質毛３ａ
と、軟質毛３ｂの両者を備える構成としている。

【００１６】つぎに、前記した構成のブラシ１を使用し
てまとめ髪のスタイルを作り上げるまでの操作を説明す
る。図２（ａ）に示すように、はじめに、毛髪を各ブロ
ックに分けてスタイルに合わせた位置の毛髪をブラシで
梳かして束ねる。ブラシ１が毛髪全体を梳かす場合は、
ブラシ１全体の毛束３を使用するように操作する。毛髪
にボリュウムをさらに付けたい場合は、必要に応じて髪
芯(プラスチック毛および人毛)を所定形状に丸めてピン
で留める場合もある。このようにしてスタイルの芯５
（図２（ｂ）参照）となる部分を構成する。なお、この
芯５となる部分には、円筒プラスチック（図示せず）で
形成したものを毛髪の毛束の根元に装着して用いても構
わない。

【００１７】図２（ｂ）に示すように、芯５が形成され
ると、必要に応じてボリュウムを付けたい部分にリング
コーム１０を使用して逆毛を立てる作業を行う。そし
て、その逆毛を立てた部分を覆うように、ブロック分け
した毛髪をかぶせて整えて行く。なお、逆毛を立てた部
分が多すぎて調整する必要もあり、その場合、ブラシ１
の先端側に配列された硬質毛３ａにより梳かして操作す
ると都合が良い。

【００１８】図２（ｂ），（ｃ）に示すように、全体的
に逆毛を立ててボリュウム感を出したら、その上に仕上
面となる毛髪をかぶせて、毛髪全体のバランスを整え
る。このとき、ブラシ１の軟質毛３ｂの部分を使いなが
ら梳かし、必要に応じて、硬質毛３ａの部分を使用して
内部に位置する毛髪の状態を調整しながら作業を進め
る。なお、スタイルの仕上げに近づくにしたがって、ブ
ラシ１の軟質毛３ｂを使用して毛髪を整える作業を行
い、特に、ブラシ１の湾曲した内側（エリア３Ｃ側）を
使用することで毛髪の曲線に沿って仕上げ面を整えるこ
とができる。また、必要に応じてブラシ１の湾出した外
側（エリア３Ｂ側）を使用して、毛髪を整える作業を行
うことで、仕上面のボリュウム感を抑える操作などを行
うことが可能となる。

【００１９】図２（ｄ）に示すように、毛髪の全体的な
ボウリュム感が調整でき全体的なスタイルの調整が行わ
れると、最終的なまとめ作業を行う。なお、作業中は、
必要に応じてピン類（Ｕ字ピン、アメリカピンなど）１
５を適切な部分に刺して、スタイルを崩れ難くしてい
る。最終的な毛髪の仕上面の調整は、ブラシ１の軟質毛
３ｂにより毛髪の表面側を撫で付けるように操作するこ
とで調整を行い、細かな部分は、リングコーム１０（図
２（ｂ）参照）により調整を行ってまとめ髪のスタイル
を完成させる。

【００２０】このように、まとめ髪を形成する場合に使
用するブラシ１に硬質毛３ａおよび軟質毛３ｂを備える
ことで、作業者は、一種類のブラシで作業中の操作を行
うことができブラシ１の持ち替え操作をすることがなく
都合が良い。

【００２１】なお、前記構成のブラシ１は、そのブラシ
台２および取っ手４の形状全体がＳ字状に構成されてい
るが、ブラシ台２および取っ手４は、直線的に構成され
ても構わない。また、毛束３は、エリア３Ｂまたは３Ｃ
のどちらか一方のみが軟質毛３ｂとし、残りのすべてを
硬質毛３ａとしても構わない。

【００２２】さらに、毛束３は、その質感を調整するた
めに、獣毛とプラスチック毛を混ぜて束ねたものを使用
しても良い。そして、毛束３の列の数や、行の数あるい
は、各毛束３の間隔は特に限定されるものではない。も
ちろん、硬質毛３ａおよび軟質毛３ｂの列および数も特
に限定されるものではない。

【００２３】

【発明の効果】本発明は、以上のように構成しているた
め以下の優れた効果を奏する。ブラシは、硬質毛と軟質毛の毛束をブラシ台に所定
の配置で設けているため、まとめ髪のスタイルに使用す
る際に、毛髪を整える操作と、仕上げまでに必要な技術
的な操作の両方を行うことができ、ブラシを持ち替える
必要がなく操作性に優れている。そして、ブラシ台の先
端側に位置する横方向の毛束列を硬質毛とすることで、
逆毛を元の状態に戻すために梳かす作業や、表面から内
側の毛髪の操作など、ブラシの技術的な操作を容易に行
うことができる。

【００２４】ブラシは、その一側および他側に設け
た軟質毛により毛髪の仕上げ操作を行えるので、毛髪を
整えるためのブラシの梳かし方向がどちらからでも可能
となる。また、まとめ髪のスタイルでは、ブラシの操作
方向を襟元側からクラウン（頭の頂部）側に向かって梳
かす場合も、作業者の作業位置あるいはブラシを持つ手
の変える必要がなく操作性に優れている。

【００２５】ブラシは、毛髪の丸みに沿って梳かす
作業を行う場合に、ブラシ台の凹状に湾曲する側を使用
して、操作を容易に行うことができる。それと共に、毛
髪のスタイルによっては凹んだ毛髪の部位や、毛髪の表
面より下方の位置から梳かす場合に、そのブラシ台の凸
状に湾出する側を使用してブラシの操作を容易に行うこ
とができる。

【００２６】ブラシは、そのブラシ台が、長手方向
に沿って中央を膨出させ前記毛束を放射状に支持するた
め、ブラシに設けた毛束の先端に高さ方向に差を生じ
る。そのため、作業者が手首を回転させながらブラシを
使用する場合に使い易い。そして、ブラシの角の毛束
や、また、毛束が放射方向に支持されることでブラシの
毛束の先端位置が高さ方向に差を生じ、毛髪の細かい操
作を行うことができ操作性に優れ都合が良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ），（ｂ）は、本発明のブラシの平面図お
よびＩ−Ｉ線における端面図である。

【図２】（ａ），（ｂ），（ｃ），（ｄ）は、本発明の
ブラシを使用してまとめ髪のスタイルを形成する状態を
示す模式図である。

【符号の説明】

１ブラシ２ブラシ台３毛束３Ａ第１エリア３Ｂ第２エリア３Ｃ第３エリア３ａ硬質毛３ｂ軟質毛１０リングコーム１５Ｕ字ピン（ヘアピン）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】毛髪を梳かすために使用されるブラシで
あって、一端に取っ手を有するブラシ台と、このブラシ
台に設けられる毛束とを備え、前記毛束は、前記ブラシ台の形状に沿って先端から後端
までと、そのブラシ台の一側から他側まで、縦横方向に
配列する毛束列を構成し、前記毛束の硬軟は、前記ブラシ台の先端側に配列される
横方向の一群の毛束列を除き、一側または他側の少なく
とも一方に配列される縦方向の一群の毛束列が軟質毛で
構成され、かつ、残りのすべての毛束が硬質毛で構成さ
れることを特徴とするブラシ。
【請求項２】毛髪を梳かすために使用されるブラシで
あって、一端に取っ手を有するブラシ台と、このブラシ
台に設けられる毛束とを備え、前記毛束は、前記ブラシ台の形状に沿って先端から後端
までと、そのブラシ台の一側から他側まで、縦横方向に
配列する毛束列を構成し、前記毛束の硬軟は、前記ブラシ台の先端側で一側から他
側に配列される横方向の一群の毛束列と、この一群の毛
束列に連続するそのブラシ台の中央に配列される縦方向
の一群の毛束列とを硬質毛とし、残りのそのブラシ台の
一側および他側に配置された縦方向の一群の毛束列が軟
質毛で構成されることを特徴とするブラシ。
【請求項３】前記ブラシ台は、一方の水平方向に湾曲
して形成され、前記取っ手は前記ブラシの湾曲方向に対
して反対方向で水平方向に湾曲して形成されることを特
徴とする請求項１または２に記載のブラシ。
【請求項４】前記ブラシ台は、長手方向に沿って中央
を膨出させ前記毛束を放射方向に支持することを特徴と
する請求項１ないし３のいずれか一項に記載のブラシ。