JP2001135736A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バンド間電流を抑制することができ,またト
ンネル窓の膜の劣化を低減することができ,更にセルを
縮小でき,容易に容量比を上げることができる不揮発性
半導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 ソース5領域とドレイン4領域とが上層
部の一部に設けられるP型シリコン基板7と,P型シリ
コン基板7上に熱酸化膜6を介して設けられるフローテ
ィングゲート3と,フローティングゲート3上に熱酸化
膜6を介して設けられるコントロールゲート2と,フロ
ーティングゲート3とコントロールゲート2との間の一
部分に設けられるトンネル領域1と,から成り,トンネ
ル領域1周辺でのコントロールゲート2とフローティン
グゲート3との距離に対してトンネル領域1が設けられ
る場所でのコントロールゲート2とフローティングゲー
ト3との距離が小に設定されることによる。
ンネル窓の膜の劣化を低減することができ,更にセルを
縮小でき,容易に容量比を上げることができる不揮発性
半導体記憶装置及びその製造方法を提供することを目的
とする。 【解決手段】 ソース5領域とドレイン4領域とが上層
部の一部に設けられるP型シリコン基板7と,P型シリ
コン基板7上に熱酸化膜6を介して設けられるフローテ
ィングゲート3と,フローティングゲート3上に熱酸化
膜6を介して設けられるコントロールゲート2と,フロ
ーティングゲート3とコントロールゲート2との間の一
部分に設けられるトンネル領域1と,から成り,トンネ
ル領域1周辺でのコントロールゲート2とフローティン
グゲート3との距離に対してトンネル領域1が設けられ
る場所でのコントロールゲート2とフローティングゲー
ト3との距離が小に設定されることによる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,不揮発性半導体記
憶装置及びその製造方法において,特にトンネル電流を
通過し易くする領域を有する不揮発性半導体記憶装置及
びその製造方法に関する。
憶装置及びその製造方法において,特にトンネル電流を
通過し易くする領域を有する不揮発性半導体記憶装置及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の不揮発性半導体記憶装置は,基板
とフローティングゲートとの間にトンネル電流を通過し
易くする領域(以下トンネル領域と略す)を作る。その
トンネル領域を用いて電荷のやりとりをすることによ
り,その記憶装置に情報を記憶させたり,その記憶装置
から情報を読み出したりしている。
とフローティングゲートとの間にトンネル電流を通過し
易くする領域(以下トンネル領域と略す)を作る。その
トンネル領域を用いて電荷のやりとりをすることによ
り,その記憶装置に情報を記憶させたり,その記憶装置
から情報を読み出したりしている。
【0003】従来の不揮発性半導体記憶装置の一例であ
るFLOTOX(FLOatinggate Tunn
el OXide)を図6から図8を参照して説明す
る。図6は,従来の不揮発性半導体記憶装置の平面図で
ある。また図7は,従来の不揮発性半導体記憶装置の図
6のB−B’での断面図である。図8は従来の不揮発性
半導体記憶装置の製造方法を示す工程図である。P型シ
リコン基板7の表面に間隔を置いてN型のソース5領域
とN型のドレイン4領域とが設けられる。ソース5領域
とドレイン4領域との間のP型シリコン基板7表面であ
るチャネル形成領域の上には絶縁膜61を介してフロー
ティングゲート35が設けられる。フローティングゲー
ト35の上には絶縁膜を介してコントロールゲート25
が設けられている。絶縁膜は通常,熱酸化膜が用いられ
る。またフローティングゲート35上の絶縁膜は,ON
O(オキサイド・ナイトライド・オキサイド)構造9で
絶縁膜を設けることもある。フローティングゲート35
上の絶縁膜をONO構造9にすると,不揮発性半導体記
憶装置の容量が大きくなるという効果がある。
るFLOTOX(FLOatinggate Tunn
el OXide)を図6から図8を参照して説明す
る。図6は,従来の不揮発性半導体記憶装置の平面図で
ある。また図7は,従来の不揮発性半導体記憶装置の図
6のB−B’での断面図である。図8は従来の不揮発性
半導体記憶装置の製造方法を示す工程図である。P型シ
リコン基板7の表面に間隔を置いてN型のソース5領域
とN型のドレイン4領域とが設けられる。ソース5領域
とドレイン4領域との間のP型シリコン基板7表面であ
るチャネル形成領域の上には絶縁膜61を介してフロー
ティングゲート35が設けられる。フローティングゲー
ト35の上には絶縁膜を介してコントロールゲート25
が設けられている。絶縁膜は通常,熱酸化膜が用いられ
る。またフローティングゲート35上の絶縁膜は,ON
O(オキサイド・ナイトライド・オキサイド)構造9で
絶縁膜を設けることもある。フローティングゲート35
上の絶縁膜をONO構造9にすると,不揮発性半導体記
憶装置の容量が大きくなるという効果がある。
【0004】不揮発性半導体記憶装置から情報を読み出
すには,不揮発性半導体記憶装置のしきい値電圧がフロ
ーティングゲート35の電荷量によって変化することを
利用して行われる。また不揮発性半導体記憶装置に情報
を書き込む又は不揮発性半導体記憶装置から情報を消去
するには,トンネル領域15を兼ねているドレイン4領
域又はコントロールゲート25に高電圧を印加すること
により,非常に浅いトンネル絶縁膜にトンネル電流を流
して行う。すなわち,情報を書き込む(フローティング
ゲート35から電子を抜き取る)場合はコントロールゲ
ート25をアースにし,ドレイン4を10数Vに,ソー
ス5をオープン又はアースにし,基板7をアースする。
情報を消去する(フローティングゲート35に電子を打
ち込む)場合にはコントロールゲート25を10数Vに
し,ドレイン4をアースし,ソース5をオープン又はア
ースにし,基板7をアースする。書き込み及び消去時以
外は,フローティングゲート35のまわりが全て絶縁膜
(61及び9)で覆われているために,その中の電荷量
は一定に保持される。このようにして,不揮発性半導体
記憶装置は動作する。
すには,不揮発性半導体記憶装置のしきい値電圧がフロ
ーティングゲート35の電荷量によって変化することを
利用して行われる。また不揮発性半導体記憶装置に情報
を書き込む又は不揮発性半導体記憶装置から情報を消去
するには,トンネル領域15を兼ねているドレイン4領
域又はコントロールゲート25に高電圧を印加すること
により,非常に浅いトンネル絶縁膜にトンネル電流を流
して行う。すなわち,情報を書き込む(フローティング
ゲート35から電子を抜き取る)場合はコントロールゲ
ート25をアースにし,ドレイン4を10数Vに,ソー
ス5をオープン又はアースにし,基板7をアースする。
情報を消去する(フローティングゲート35に電子を打
ち込む)場合にはコントロールゲート25を10数Vに
し,ドレイン4をアースし,ソース5をオープン又はア
ースにし,基板7をアースする。書き込み及び消去時以
外は,フローティングゲート35のまわりが全て絶縁膜
(61及び9)で覆われているために,その中の電荷量
は一定に保持される。このようにして,不揮発性半導体
記憶装置は動作する。
【0005】つぎに従来の不揮発性半導体記憶装置の製
造方法を説明する。上層の一部分にドレイン4領域とソ
ース5領域とが設けられるP型シリコン基板7上に絶縁
膜となる熱酸化膜61を通常の熱酸化法により形成す
る。(図8(1)) つぎに,ドレイン4とフローティングゲート35との距
離がドレイン4上付近において相対的小となる様に,熱
酸化膜61上の所定部分にレジスト85をパターンニン
グして,フォトリソグラフィー技術を用いて露光して現
像する。その後,熱酸化膜61の所定部分だけをエッチ
ングし,開孔する(図8(2))。つぎにレジスト85
を除去し,この開孔部分にトンネル領域15となりうる
薄い熱酸化膜65を形成する(図8(3))。つぎに,
熱酸化膜6上にDOPOS(ドープドポリシリコン)を
形成する,又は熱酸化膜6上にポリシリコンを形成し燐
又は砒素をイオン注入する。又はイオン注入の代わりに
拡散してもよい。つぎに,フローティングゲート35の
形状にレジストをパターンニングして,フォトリソグラ
フィー技術を用いて露光して現像する。その後,ポリシ
リコンの所定領域をエッチングしてレジストを除去し,
フローティングゲート35を形成する。(図8(4)) つぎに,CVDを使用してONO構造9又は通常の熱酸
化法を用いて熱酸化膜を形成し絶縁膜を形成する。つぎ
に,その絶縁膜(図8ではONO構造9とする)上にD
OPOS(ドープドポリシリコン)を形成する,又は絶
縁膜(図8ではONO構造9とする)上にポリシリコン
を形成し燐又は砒素をイオン注入する。又はイオン注入
の代わりに拡散してもよい。(図8(5)) つぎに,コントロールゲート25の形状にレジストをパ
ターンニングして,フォトリソグラフィー技術を用いて
露光して現像する。その後,ポリシリコンの所定領域を
エッチングし,コントロールゲート25を形成し(図8
(6)),不揮発性半導体記憶装置を製造する。
造方法を説明する。上層の一部分にドレイン4領域とソ
ース5領域とが設けられるP型シリコン基板7上に絶縁
膜となる熱酸化膜61を通常の熱酸化法により形成す
る。(図8(1)) つぎに,ドレイン4とフローティングゲート35との距
離がドレイン4上付近において相対的小となる様に,熱
酸化膜61上の所定部分にレジスト85をパターンニン
グして,フォトリソグラフィー技術を用いて露光して現
像する。その後,熱酸化膜61の所定部分だけをエッチ
ングし,開孔する(図8(2))。つぎにレジスト85
を除去し,この開孔部分にトンネル領域15となりうる
薄い熱酸化膜65を形成する(図8(3))。つぎに,
熱酸化膜6上にDOPOS(ドープドポリシリコン)を
形成する,又は熱酸化膜6上にポリシリコンを形成し燐
又は砒素をイオン注入する。又はイオン注入の代わりに
拡散してもよい。つぎに,フローティングゲート35の
形状にレジストをパターンニングして,フォトリソグラ
フィー技術を用いて露光して現像する。その後,ポリシ
リコンの所定領域をエッチングしてレジストを除去し,
フローティングゲート35を形成する。(図8(4)) つぎに,CVDを使用してONO構造9又は通常の熱酸
化法を用いて熱酸化膜を形成し絶縁膜を形成する。つぎ
に,その絶縁膜(図8ではONO構造9とする)上にD
OPOS(ドープドポリシリコン)を形成する,又は絶
縁膜(図8ではONO構造9とする)上にポリシリコン
を形成し燐又は砒素をイオン注入する。又はイオン注入
の代わりに拡散してもよい。(図8(5)) つぎに,コントロールゲート25の形状にレジストをパ
ターンニングして,フォトリソグラフィー技術を用いて
露光して現像する。その後,ポリシリコンの所定領域を
エッチングし,コントロールゲート25を形成し(図8
(6)),不揮発性半導体記憶装置を製造する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし以上の従来の不
揮発性半導体記憶装置では,ゲート近傍のドレイン上部
は,バンドの曲がりによりバンド間電流が発生しやす
い。また,フローティングゲートから電子を抜き取る場
合はドレインに高電圧を印可するためホットキャリアが
発生する。そのため,トンネル領域1が基板とフローテ
ィングゲートとの間に存在すると,バンド間電流及びホ
ットキャリアがトンネル領域1に悪影響を及ぼす可能性
がある。すなわち,フローティングゲートから電子を抜
き取る場合にドレインで発生するバンド間電流及びホッ
トキャリヤがトンネル領域に到達する。これによりトン
ネル領域の絶縁膜劣化が発生し,そのため書込消去特性
へ悪影響を与え,ついにはトンネル領域が破壊されると
いう問題がある。また従来の不揮発性半導体記憶装置で
は,トンネル領域がドレイン上にあるので,その領域と
接続しているフローティングゲートもドレインの多くの
部分を覆うようにドレイン上に設けられる。このため,
フローティングゲートをソース−ドレイン間距離程度に
さえ縮小することができない。このように,不揮発性半
導体記憶装置のセルを縮小化することが困難である。更
に,フローティングゲートと基板(チャネル領域)との
間の距離を大きくするとソース−ドレイン間に流れる電
流の低下を生じるため,フローティングゲートと基板
(チャネル領域)との間の距離を大きくすることはでき
ない。そのため,トンネル領域の容量とそれ以外の不揮
発性半導体記憶装置の容量との容量比を大きくすること
も困難である。
揮発性半導体記憶装置では,ゲート近傍のドレイン上部
は,バンドの曲がりによりバンド間電流が発生しやす
い。また,フローティングゲートから電子を抜き取る場
合はドレインに高電圧を印可するためホットキャリアが
発生する。そのため,トンネル領域1が基板とフローテ
ィングゲートとの間に存在すると,バンド間電流及びホ
ットキャリアがトンネル領域1に悪影響を及ぼす可能性
がある。すなわち,フローティングゲートから電子を抜
き取る場合にドレインで発生するバンド間電流及びホッ
トキャリヤがトンネル領域に到達する。これによりトン
ネル領域の絶縁膜劣化が発生し,そのため書込消去特性
へ悪影響を与え,ついにはトンネル領域が破壊されると
いう問題がある。また従来の不揮発性半導体記憶装置で
は,トンネル領域がドレイン上にあるので,その領域と
接続しているフローティングゲートもドレインの多くの
部分を覆うようにドレイン上に設けられる。このため,
フローティングゲートをソース−ドレイン間距離程度に
さえ縮小することができない。このように,不揮発性半
導体記憶装置のセルを縮小化することが困難である。更
に,フローティングゲートと基板(チャネル領域)との
間の距離を大きくするとソース−ドレイン間に流れる電
流の低下を生じるため,フローティングゲートと基板
(チャネル領域)との間の距離を大きくすることはでき
ない。そのため,トンネル領域の容量とそれ以外の不揮
発性半導体記憶装置の容量との容量比を大きくすること
も困難である。
【0007】以上の従来技術における問題に鑑み本発明
は,バンド間電流を抑制することができ,またトンネル
窓の膜の劣化を低減することができ,更にセルを縮小で
き,容易に容量比を上げることができる不揮発性半導体
記憶装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
は,バンド間電流を抑制することができ,またトンネル
窓の膜の劣化を低減することができ,更にセルを縮小で
き,容易に容量比を上げることができる不揮発性半導体
記憶装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本出
願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置は,ソース領域
とドレイン領域とが上層部の一部に設けられるシリコン
基板と,このシリコン基板上に絶縁膜を介して設けられ
るフローティングゲートと,このフローティングゲート
上に絶縁膜を介して設けられるコントロールゲートと,
から成り,所定位置周辺のコントロールゲートとフロー
ティングゲートとの距離に対してその所定位置でのコン
トロールゲートとフローティングゲートとの距離が小に
設定されることを特徴とする。
願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置は,ソース領域
とドレイン領域とが上層部の一部に設けられるシリコン
基板と,このシリコン基板上に絶縁膜を介して設けられ
るフローティングゲートと,このフローティングゲート
上に絶縁膜を介して設けられるコントロールゲートと,
から成り,所定位置周辺のコントロールゲートとフロー
ティングゲートとの距離に対してその所定位置でのコン
トロールゲートとフローティングゲートとの距離が小に
設定されることを特徴とする。
【0009】したがって,本出願第1の発明の不揮発性
半導体記憶装置によれば,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとの間の所定位置において電荷の移動を
することにより,基板で発生するホットキャリアがコン
トロールゲートとフローティングゲートとの間の電荷の
移動をする所定位置に到達しなくなり,電荷の移動をす
る所定位置の劣化を低減することができる。また,ドレ
イン上にトンネル領域が存在していた従来のFLOTO
Xセルとは異なり,基板とフローティングゲートとの間
には電荷の移動をする領域は設けられず,電荷の移動を
する領域はコントロールゲートとフローティングゲート
との間の所定位置に設けられている。したがって,ソー
ス−ドレイン間距離程度にフローティングゲートを小さ
く設けることが可能になり,従来の電荷の移動をする領
域面積分セルを縮小することができる。更に,コントロ
ールゲートの不純物濃度を上げることにより,バンド間
電流を抑制することができ,電荷の移動をする領域の劣
化を低減できる。また,電荷の移動をする所定位置以外
のフローティングゲートとコントロールゲートとの間の
熱酸化膜を厚くすることができ,容量比を上げることが
できる。これによりコントロールゲートとフローティン
グゲートとの間の所定位置を通じて電流を効率よく流す
ことができる。しかもこの場合,フローティングゲート
と基板との熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイ
ン間に流れる電流の低下を生じさせないことが可能であ
る。ここで所定位置とは,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとが対面しているコントロールゲート及
びフローティングゲートの面領域中の一部分の位置を示
す。例えば所定位置としては,コントロールゲートとフ
ローティングゲートとが対面するそれぞれの面上の中央
の位置等がある。
半導体記憶装置によれば,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとの間の所定位置において電荷の移動を
することにより,基板で発生するホットキャリアがコン
トロールゲートとフローティングゲートとの間の電荷の
移動をする所定位置に到達しなくなり,電荷の移動をす
る所定位置の劣化を低減することができる。また,ドレ
イン上にトンネル領域が存在していた従来のFLOTO
Xセルとは異なり,基板とフローティングゲートとの間
には電荷の移動をする領域は設けられず,電荷の移動を
する領域はコントロールゲートとフローティングゲート
との間の所定位置に設けられている。したがって,ソー
ス−ドレイン間距離程度にフローティングゲートを小さ
く設けることが可能になり,従来の電荷の移動をする領
域面積分セルを縮小することができる。更に,コントロ
ールゲートの不純物濃度を上げることにより,バンド間
電流を抑制することができ,電荷の移動をする領域の劣
化を低減できる。また,電荷の移動をする所定位置以外
のフローティングゲートとコントロールゲートとの間の
熱酸化膜を厚くすることができ,容量比を上げることが
できる。これによりコントロールゲートとフローティン
グゲートとの間の所定位置を通じて電流を効率よく流す
ことができる。しかもこの場合,フローティングゲート
と基板との熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイ
ン間に流れる電流の低下を生じさせないことが可能であ
る。ここで所定位置とは,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとが対面しているコントロールゲート及
びフローティングゲートの面領域中の一部分の位置を示
す。例えば所定位置としては,コントロールゲートとフ
ローティングゲートとが対面するそれぞれの面上の中央
の位置等がある。
【0010】本出願第2の発明の不揮発性半導体記憶装
置は,本出願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置にお
いて,前記コントロールゲートの一部分が,フローティ
ングゲート側に突出して設けられて成ることを特徴とす
る。又は,本出願第3の発明の不揮発性半導体記憶装置
は,本出願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置におい
て,前記フローティングゲートの一部分が,コントロー
ルゲート側に突出して設けられて成ることを特徴とす
る。
置は,本出願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置にお
いて,前記コントロールゲートの一部分が,フローティ
ングゲート側に突出して設けられて成ることを特徴とす
る。又は,本出願第3の発明の不揮発性半導体記憶装置
は,本出願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置におい
て,前記フローティングゲートの一部分が,コントロー
ルゲート側に突出して設けられて成ることを特徴とす
る。
【0011】したがって,本出願第2の発明又は本出願
第3の不揮発性半導体記憶装置によれば,コントロール
ゲートの突出している部分とフローティングゲートとの
間(本出願第2の発明の場合)又はコントロールゲート
とフローティングゲートの突出している部分との間(本
出願第3の発明の場合)を通じて電荷の移動をすること
により,基板で発生するホットキャリアがコントロール
ゲートの電荷を移動させる突出する部分に到達しなくな
り,電荷を移動させる突出する部分の劣化を低減するこ
とができる。また,ドレイン上に電荷を移動させる突出
する部分が存在していた従来のFLOTOXセルとは異
なり,基板とフローティングゲートとの間には電荷を移
動させる領域は設けられず,電荷を移動させる領域はコ
ントロールゲートの突出している部分とフローティング
ゲートとの間(本出願第2の発明の場合)又はコントロ
ールゲートとフローティングゲートの突出している部分
との間(本出願第3の発明の場合)に設けられている。
したがって,ソース−ドレイン間距離程度にフローティ
ングゲートを小さく設けることが可能になり,従来のト
ンネル領域面積分セルを縮小することができる。更に,
コントロールゲートの不純物濃度を上げることにより,
バンド間電流を抑制することができ,電荷を移動させる
突出する部分の劣化を低減できる。また,電荷を移動さ
せる突出する部分以外のフローティングゲートとコント
ロールゲートとの間の熱酸化膜を厚くすることができ,
容量比を上げることができる。これにより電荷を移動さ
せる突出する部分を通じて電流を効率よく流すことがで
きる。しかもこの場合,フローティングゲートと基板と
の熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイン間に流
れる電流の低下も生じない。
第3の不揮発性半導体記憶装置によれば,コントロール
ゲートの突出している部分とフローティングゲートとの
間(本出願第2の発明の場合)又はコントロールゲート
とフローティングゲートの突出している部分との間(本
出願第3の発明の場合)を通じて電荷の移動をすること
により,基板で発生するホットキャリアがコントロール
ゲートの電荷を移動させる突出する部分に到達しなくな
り,電荷を移動させる突出する部分の劣化を低減するこ
とができる。また,ドレイン上に電荷を移動させる突出
する部分が存在していた従来のFLOTOXセルとは異
なり,基板とフローティングゲートとの間には電荷を移
動させる領域は設けられず,電荷を移動させる領域はコ
ントロールゲートの突出している部分とフローティング
ゲートとの間(本出願第2の発明の場合)又はコントロ
ールゲートとフローティングゲートの突出している部分
との間(本出願第3の発明の場合)に設けられている。
したがって,ソース−ドレイン間距離程度にフローティ
ングゲートを小さく設けることが可能になり,従来のト
ンネル領域面積分セルを縮小することができる。更に,
コントロールゲートの不純物濃度を上げることにより,
バンド間電流を抑制することができ,電荷を移動させる
突出する部分の劣化を低減できる。また,電荷を移動さ
せる突出する部分以外のフローティングゲートとコント
ロールゲートとの間の熱酸化膜を厚くすることができ,
容量比を上げることができる。これにより電荷を移動さ
せる突出する部分を通じて電流を効率よく流すことがで
きる。しかもこの場合,フローティングゲートと基板と
の熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイン間に流
れる電流の低下も生じない。
【0012】本出願第4の発明の不揮発性半導体記憶装
置は,本出願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置にお
いて,ソース領域とドレイン領域とが上層部の一部に設
けられるシリコン基板と,このシリコン基板上に絶縁膜
を介して設けられるフローティングゲートと,このフロ
ーティングゲート上に絶縁膜を介して設けられるコント
ロールゲートと,フローティングゲートとコントロール
ゲートとの間の一部分に設けられるトンネル領域と,か
ら成り,前記トンネル領域周辺でのコントロールゲート
とフローティングゲートとの距離に対してトンネル領域
が設けられる場所でのコントロールゲートとフローティ
ングゲートとの距離が小に設定されることを特徴とす
る。
置は,本出願第1の発明の不揮発性半導体記憶装置にお
いて,ソース領域とドレイン領域とが上層部の一部に設
けられるシリコン基板と,このシリコン基板上に絶縁膜
を介して設けられるフローティングゲートと,このフロ
ーティングゲート上に絶縁膜を介して設けられるコント
ロールゲートと,フローティングゲートとコントロール
ゲートとの間の一部分に設けられるトンネル領域と,か
ら成り,前記トンネル領域周辺でのコントロールゲート
とフローティングゲートとの距離に対してトンネル領域
が設けられる場所でのコントロールゲートとフローティ
ングゲートとの距離が小に設定されることを特徴とす
る。
【0013】したがって,本出願第4の発明の不揮発性
半導体記憶装置によれば,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとの間でトンネル領域を通じて電荷の移
動をすることにより,基板で発生するホットキャリアが
トンネル領域に到達しなくなり,トンネル領域の劣化を
低減することができる。また,ドレイン上にトンネル領
域が存在していた従来のFLOTOXセルとは異なり,
基板とフローティングゲートとの間にはトンネル領域は
設けられず,トンネル領域はコントロールゲートとフロ
ーティングゲートとの間に設けられている。したがっ
て,ソース−ドレイン間距離程度にフローティングゲー
トを小さく設けることが可能になり,従来のトンネル領
域面積分セルを縮小することができる。更に,コントロ
ールゲートの不純物濃度を上げることにより,バンド間
電流を抑制することができ,トンネル領域の劣化を低減
できる。また,トンネル領域以外のフローティングゲー
トとコントロールゲートとの間の熱酸化膜を厚くするこ
とができ,容量比を上げることができる。これによりト
ンネル領域を通じてトンネル電流を効率よく流すことが
できる。しかもこの場合,フローティングゲートと基板
との熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイン間に
流れる電流の低下を生じさせないことが可能である。
半導体記憶装置によれば,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとの間でトンネル領域を通じて電荷の移
動をすることにより,基板で発生するホットキャリアが
トンネル領域に到達しなくなり,トンネル領域の劣化を
低減することができる。また,ドレイン上にトンネル領
域が存在していた従来のFLOTOXセルとは異なり,
基板とフローティングゲートとの間にはトンネル領域は
設けられず,トンネル領域はコントロールゲートとフロ
ーティングゲートとの間に設けられている。したがっ
て,ソース−ドレイン間距離程度にフローティングゲー
トを小さく設けることが可能になり,従来のトンネル領
域面積分セルを縮小することができる。更に,コントロ
ールゲートの不純物濃度を上げることにより,バンド間
電流を抑制することができ,トンネル領域の劣化を低減
できる。また,トンネル領域以外のフローティングゲー
トとコントロールゲートとの間の熱酸化膜を厚くするこ
とができ,容量比を上げることができる。これによりト
ンネル領域を通じてトンネル電流を効率よく流すことが
できる。しかもこの場合,フローティングゲートと基板
との熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイン間に
流れる電流の低下を生じさせないことが可能である。
【0014】本出願第5の発明の不揮発性半導体記憶装
置は,本出願第1から本出願第4のいずれか一の発明の
不揮発性半導体記憶装置において,フローティングゲー
トとコントロールゲートとの間で電荷の移動が生じるこ
とをすることを特徴とする。
置は,本出願第1から本出願第4のいずれか一の発明の
不揮発性半導体記憶装置において,フローティングゲー
トとコントロールゲートとの間で電荷の移動が生じるこ
とをすることを特徴とする。
【0015】したがって,本出願第5の発明の不揮発性
半導体記憶装置によれば,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとの間で電荷のやりとりをすることによ
り,基板で発生するホットキャリアがトンネル領域に到
達しなくなり,トンネル領域の劣化を低減することがで
きる。また,ドレイン上にトンネル領域が存在していた
従来のFLOTOXセルとは異なり,基板とフローティ
ングゲートとの間にはトンネル領域は設けられず,電荷
のやりとりはコントロールゲートとフローティングゲー
トとの間で行われる。したがって,ソース−ドレイン間
距離程度にフローティングゲートを小さく設けることが
可能になり,従来のトンネル領域面積分セルを縮小する
ことができる。更に,トンネル領域以外のフローティン
グゲートとコントロールゲートとの間の熱酸化膜を厚く
することができ,容量比を上げることができる。これに
よりトンネル領域を通じてトンネル電流を効率よく流す
ことができる。しかもこの場合,フローティングゲート
と基板との熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイ
ン間に流れる電流の低下を生じさせないことが可能であ
る。
半導体記憶装置によれば,コントロールゲートとフロー
ティングゲートとの間で電荷のやりとりをすることによ
り,基板で発生するホットキャリアがトンネル領域に到
達しなくなり,トンネル領域の劣化を低減することがで
きる。また,ドレイン上にトンネル領域が存在していた
従来のFLOTOXセルとは異なり,基板とフローティ
ングゲートとの間にはトンネル領域は設けられず,電荷
のやりとりはコントロールゲートとフローティングゲー
トとの間で行われる。したがって,ソース−ドレイン間
距離程度にフローティングゲートを小さく設けることが
可能になり,従来のトンネル領域面積分セルを縮小する
ことができる。更に,トンネル領域以外のフローティン
グゲートとコントロールゲートとの間の熱酸化膜を厚く
することができ,容量比を上げることができる。これに
よりトンネル領域を通じてトンネル電流を効率よく流す
ことができる。しかもこの場合,フローティングゲート
と基板との熱酸化膜厚は変わらないためソース−ドレイ
ン間に流れる電流の低下を生じさせないことが可能であ
る。
【0016】本出願第6の発明の不揮発性半導体記憶装
置は,本出願第1から本出願第5のいずれか一の発明の
不揮発性半導体記憶装置において,前記フローティング
ゲートは半導体基板上に絶縁膜を介して設けられ,この
フローティングゲートの所定両端部の一端部はソース領
域の少なくとも一部分の上方に設けられ,他端部はドレ
イン領域の少なくとも一部分の上方に設けられて成るこ
とを特徴とする。
置は,本出願第1から本出願第5のいずれか一の発明の
不揮発性半導体記憶装置において,前記フローティング
ゲートは半導体基板上に絶縁膜を介して設けられ,この
フローティングゲートの所定両端部の一端部はソース領
域の少なくとも一部分の上方に設けられ,他端部はドレ
イン領域の少なくとも一部分の上方に設けられて成るこ
とを特徴とする。
【0017】したがって,本出願第6の発明の不揮発性
半導体記憶装置によれば,ドレイン上にトンネル領域が
存在していた従来のFLOTOXセルとは異なり,基板
とフローティングゲートとの間には電荷の移動をする領
域は設けない。するとソース−ドレイン間距離程度にフ
ローティングゲートを小さく設けることが可能になる。
すなわち,フローティングゲートの所定両端部はそれぞ
れソース領域境界近傍の一部分とドレイン領域境界近傍
の一部分との上方に設けることが可能になるので,従来
の電荷の移動をする領域面積分セルを縮小することがで
きる。ここで所定両端部とは,半導体基板上層のドレイ
ン領域とソース領域とを結ぶ直線方向でのフローティン
グゲートの両端部を示す。
半導体記憶装置によれば,ドレイン上にトンネル領域が
存在していた従来のFLOTOXセルとは異なり,基板
とフローティングゲートとの間には電荷の移動をする領
域は設けない。するとソース−ドレイン間距離程度にフ
ローティングゲートを小さく設けることが可能になる。
すなわち,フローティングゲートの所定両端部はそれぞ
れソース領域境界近傍の一部分とドレイン領域境界近傍
の一部分との上方に設けることが可能になるので,従来
の電荷の移動をする領域面積分セルを縮小することがで
きる。ここで所定両端部とは,半導体基板上層のドレイ
ン領域とソース領域とを結ぶ直線方向でのフローティン
グゲートの両端部を示す。
【0018】本出願第7の発明の不揮発性半導体記憶装
置の製造方法は,ソース領域とドレイン領域とが設けら
れたシリコン基板上に絶縁膜を形成する工程と,この絶
縁膜上にポリシリコン又はドープドシリコンから成るフ
ローティングゲートを形成する工程と,このフローティ
ングゲート上に絶縁膜を形成する工程と,絶縁膜上にポ
リシリコン又はドープドシリコンから成るコントロール
ゲートを形成する工程と,を有して,更にフローティン
グゲート上に絶縁膜を形成する工程とコントロールゲー
トを形成する工程との間に,フローティングゲート上の
絶縁膜の所定部分だけをフローティングゲートまで開孔
し,コントロールゲートとフローティングゲートとの距
離が所定位置付近において相対的小となる様に,この開
孔部分及びフローティングゲート上の絶縁膜上に薄い絶
縁膜を形成する工程,若しくは,開孔部分上にポリシリ
コン又はドープドシリコンを形成し,この開孔部のみに
ポリシリコン又はドープドシリコンが残存するように表
面をエッチバックし,コントロールゲートとフローティ
ングゲートとの距離が所定位置付近において相対的小と
なる様に,この表面上及びフローティングゲート上の絶
縁膜上に薄い絶縁膜を形成する工程,を有することを特
徴とする。
置の製造方法は,ソース領域とドレイン領域とが設けら
れたシリコン基板上に絶縁膜を形成する工程と,この絶
縁膜上にポリシリコン又はドープドシリコンから成るフ
ローティングゲートを形成する工程と,このフローティ
ングゲート上に絶縁膜を形成する工程と,絶縁膜上にポ
リシリコン又はドープドシリコンから成るコントロール
ゲートを形成する工程と,を有して,更にフローティン
グゲート上に絶縁膜を形成する工程とコントロールゲー
トを形成する工程との間に,フローティングゲート上の
絶縁膜の所定部分だけをフローティングゲートまで開孔
し,コントロールゲートとフローティングゲートとの距
離が所定位置付近において相対的小となる様に,この開
孔部分及びフローティングゲート上の絶縁膜上に薄い絶
縁膜を形成する工程,若しくは,開孔部分上にポリシリ
コン又はドープドシリコンを形成し,この開孔部のみに
ポリシリコン又はドープドシリコンが残存するように表
面をエッチバックし,コントロールゲートとフローティ
ングゲートとの距離が所定位置付近において相対的小と
なる様に,この表面上及びフローティングゲート上の絶
縁膜上に薄い絶縁膜を形成する工程,を有することを特
徴とする。
【0019】したがって,本出願第7の発明の不揮発性
半導体記憶装置の製造方法によれば,基板で発生するホ
ットキャリアがコントロールゲートとフローティングゲ
ートとの間の電荷の移動をする所定位置に到達しなくな
り,電荷の移動をする所定位置の劣化を低減することが
できる不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能に
なる。また,ドレイン上にトンネル領域が存在していた
従来のFLOTOXセルとは異なり,基板とフローティ
ングゲートとの間には電荷の移動をする領域は設けられ
ず,電荷の移動をする領域はコントロールゲートとフロ
ーティングゲートとの間の所定位置に設けることができ
る。したがって,ソース−ドレイン間距離程度にフロー
ティングゲートを小さく設けることが可能になり,従来
の電荷の移動をする領域面積分セルを縮小することがで
きる不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能にな
る。更に,容量比を上げるために,電荷の移動をする所
定位置以外のフローティングゲートとコントロールゲー
トとの間の熱酸化膜を厚くすることができる。これによ
りコントロールゲートとフローティングゲートとの間の
所定位置を通じて電流を効率よく流すことができ,しか
もこの場合フローティングゲートと基板との熱酸化膜厚
は変わらないためソース−ドレイン間に流れる電流の低
下を生じさせないことが可能である不揮発性半導体記憶
装置を製造することができる。
半導体記憶装置の製造方法によれば,基板で発生するホ
ットキャリアがコントロールゲートとフローティングゲ
ートとの間の電荷の移動をする所定位置に到達しなくな
り,電荷の移動をする所定位置の劣化を低減することが
できる不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能に
なる。また,ドレイン上にトンネル領域が存在していた
従来のFLOTOXセルとは異なり,基板とフローティ
ングゲートとの間には電荷の移動をする領域は設けられ
ず,電荷の移動をする領域はコントロールゲートとフロ
ーティングゲートとの間の所定位置に設けることができ
る。したがって,ソース−ドレイン間距離程度にフロー
ティングゲートを小さく設けることが可能になり,従来
の電荷の移動をする領域面積分セルを縮小することがで
きる不揮発性半導体記憶装置を製造することが可能にな
る。更に,容量比を上げるために,電荷の移動をする所
定位置以外のフローティングゲートとコントロールゲー
トとの間の熱酸化膜を厚くすることができる。これによ
りコントロールゲートとフローティングゲートとの間の
所定位置を通じて電流を効率よく流すことができ,しか
もこの場合フローティングゲートと基板との熱酸化膜厚
は変わらないためソース−ドレイン間に流れる電流の低
下を生じさせないことが可能である不揮発性半導体記憶
装置を製造することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】第一の実施の形態 本発明における第一の実施の形態の不揮発性半導体記憶
装置及びその製造方法を図1から図3を参照して説明す
る。本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置を図1及び
図2を参照して説明する。図1は,本発明における第一
の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の平面図であ
る。図2は,本発明における第一の実施の形態の不揮発
性半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
P型シリコン基板7の表面に間隔を置いてN型のソース
5領域とN型のドレイン4領域とが設けられる。ソース
5領域とドレイン4領域との間のP型シリコン基板7表
面であるチャネル形成領域の上には熱酸化膜6を介して
フローティングゲート3が設けられる。更にフローティ
ングゲート3の上には熱酸化膜6を介してコントロール
ゲート2が設けられる。所定位置周辺のコントロールゲ
ート2とフローティングゲート3との距離に対してその
所定位置でのコントロールゲート2とフローティングゲ
ート3との距離が小に設定される。
装置及びその製造方法を図1から図3を参照して説明す
る。本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置を図1及び
図2を参照して説明する。図1は,本発明における第一
の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の平面図であ
る。図2は,本発明における第一の実施の形態の不揮発
性半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
P型シリコン基板7の表面に間隔を置いてN型のソース
5領域とN型のドレイン4領域とが設けられる。ソース
5領域とドレイン4領域との間のP型シリコン基板7表
面であるチャネル形成領域の上には熱酸化膜6を介して
フローティングゲート3が設けられる。更にフローティ
ングゲート3の上には熱酸化膜6を介してコントロール
ゲート2が設けられる。所定位置周辺のコントロールゲ
ート2とフローティングゲート3との距離に対してその
所定位置でのコントロールゲート2とフローティングゲ
ート3との距離が小に設定される。
【0021】ここで所定位置とは,コントロールゲート
2とフローティングゲート3とが対面しているコントロ
ールゲート2及びフローティングゲート3の面領域中の
一部分の位置である。本実施の形態では所定位置は,コ
ントロールゲート2とフローティングゲート3とが対面
するそれぞれの面上の中央とするが,所定位置がこれに
限定されることはない。所定位置は,コントロールゲー
ト2とフローティングゲート3とが対面するそれぞれの
面上であればよい。更に,本実施の形態では,フローテ
ィングゲート3と対面するコントロールゲート2面上中
央部分が,フローティングゲート3側に突出して設けら
れる。これによって,フローティングゲート3と対面す
るコントロールゲート2平坦部中央にフローティングゲ
ート3側に突出して凸部が設けられることになる。この
凸部周辺のフローティングゲート3とコントロールゲー
ト2との距離は,この凸部でのフローティングゲート3
とコントロールゲート2との距離と比較して長くなる。
また,この凸部はトンネル領域1である。
2とフローティングゲート3とが対面しているコントロ
ールゲート2及びフローティングゲート3の面領域中の
一部分の位置である。本実施の形態では所定位置は,コ
ントロールゲート2とフローティングゲート3とが対面
するそれぞれの面上の中央とするが,所定位置がこれに
限定されることはない。所定位置は,コントロールゲー
ト2とフローティングゲート3とが対面するそれぞれの
面上であればよい。更に,本実施の形態では,フローテ
ィングゲート3と対面するコントロールゲート2面上中
央部分が,フローティングゲート3側に突出して設けら
れる。これによって,フローティングゲート3と対面す
るコントロールゲート2平坦部中央にフローティングゲ
ート3側に突出して凸部が設けられることになる。この
凸部周辺のフローティングゲート3とコントロールゲー
ト2との距離は,この凸部でのフローティングゲート3
とコントロールゲート2との距離と比較して長くなる。
また,この凸部はトンネル領域1である。
【0022】このようにコントロールゲート2とフロー
ティングゲート3との間でトンネル領域1を通じて電荷
の移動をすることにより,P型シリコン基板7で発生す
るホットキャリアがトンネル領域1に到達しなくなり,
トンネル領域1の劣化を低減することができる。また,
ドレイン上にトンネル領域1が存在していた従来のFL
OTOXセルとは異なり,基板7とフローティングゲー
ト3との間にはトンネル領域1は設けられず,トンネル
領域1はコントロールゲート2とフローティングゲート
3との間に設けられる。したがって,フローティングゲ
ート3をソース−ドレイン間距離程度に小さく設けるこ
とが可能になり,従来のトンネル領域面積分セルを縮小
することができる。更に,コントロールゲート2の不純
物濃度を上げることにより,バンド間電流を抑制するこ
とができ,トンネル領域1の劣化を低減できる。また,
トンネル領域1以外のフローティングゲート3とコント
ロールゲート2との間の熱酸化膜6を厚くすることによ
り,容量比を上げることができる。これによりトンネル
領域1を通じてトンネル電流を効率よく流すことができ
る。しかもこの場合,フローティングゲート3と基板7
との間の熱酸化膜6の膜厚は変わらないためソース−ド
レイン間に流れる電流の低下も生じない。
ティングゲート3との間でトンネル領域1を通じて電荷
の移動をすることにより,P型シリコン基板7で発生す
るホットキャリアがトンネル領域1に到達しなくなり,
トンネル領域1の劣化を低減することができる。また,
ドレイン上にトンネル領域1が存在していた従来のFL
OTOXセルとは異なり,基板7とフローティングゲー
ト3との間にはトンネル領域1は設けられず,トンネル
領域1はコントロールゲート2とフローティングゲート
3との間に設けられる。したがって,フローティングゲ
ート3をソース−ドレイン間距離程度に小さく設けるこ
とが可能になり,従来のトンネル領域面積分セルを縮小
することができる。更に,コントロールゲート2の不純
物濃度を上げることにより,バンド間電流を抑制するこ
とができ,トンネル領域1の劣化を低減できる。また,
トンネル領域1以外のフローティングゲート3とコント
ロールゲート2との間の熱酸化膜6を厚くすることによ
り,容量比を上げることができる。これによりトンネル
領域1を通じてトンネル電流を効率よく流すことができ
る。しかもこの場合,フローティングゲート3と基板7
との間の熱酸化膜6の膜厚は変わらないためソース−ド
レイン間に流れる電流の低下も生じない。
【0023】本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置製
造方法を図3を参照して説明する。図3は,本発明にお
ける第一の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造
方法を示す工程図である。上層の一部分にドレイン4領
域とソース5領域とが設けられるP型シリコン基板7上
に絶縁膜となる熱酸化膜61を通常の熱酸化法により約
150Åの膜厚で形成する。つぎに,熱酸化膜61上に
DOPOS(ドープドポリシリコン)31を形成する,
又は熱酸化膜61上にポリシリコン31を形成し燐又は
砒素をイオン注入する,又はイオン注入の代わりに拡散
してもよい(5×1014cm−2程度)。このとき,
DOPOS又はポリシリコン31の膜厚は約1500Å
とする。(図3(1)) つぎに,フローティングゲート3の形状にレジスト81
をパターンニングして,フォトリソグラフィー技術を用
いて露光して現像する。その後,ポリシリコン31の所
定領域をエッチングし,フローティングゲート3を形成
する。(図3(2)) つぎにレジスト81を除去後,通常の熱酸化法により熱
酸化膜61をフローティングゲート3上で約300Åと
なるように形成する(図3(3))。つぎに,コントロ
ールゲート2とフローティングゲート3との距離が所定
位置付近において相対的小となる様に,熱酸化膜61上
の所定部分にレジスト82をパターンニングして,フォ
トリソグラフィー技術を用いて露光して現像する。その
後,熱酸化膜61の所定部分だけをエッチングし,開孔
する(図3(4))。つぎにレジスト82を除去し,こ
の開孔部分にトンネル領域1となりうる薄い熱酸化膜6
2を形成する(図3(5))。トンネル領域1を通じて
電荷のやりとりをするには,このトンネル領域1である
熱酸化膜62の厚さは100Å程度以下に薄くする必要
がある。つぎに,熱酸化膜62上にDOPOS(ドープ
ドポリシリコン)を形成する,又は熱酸化膜62上にポ
リシリコンを形成し燐又は砒素をイオン注入する(5×
1014cm−2程度)。又はイオン注入の代わりに拡
散してもよい。このとき,DOPOS又はポリシリコン
の膜厚は約1500Åとする。つぎに,コントロールゲ
ート2の形状にレジストをパターンニングして,フォト
リソグラフィー技術を用いて露光して現像する。その
後,ポリシリコンの所定領域をエッチングしレジストを
除去して,コントロールゲート2を形成し(図3
(6)),不揮発性半導体記憶装置を製造する。
造方法を図3を参照して説明する。図3は,本発明にお
ける第一の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造
方法を示す工程図である。上層の一部分にドレイン4領
域とソース5領域とが設けられるP型シリコン基板7上
に絶縁膜となる熱酸化膜61を通常の熱酸化法により約
150Åの膜厚で形成する。つぎに,熱酸化膜61上に
DOPOS(ドープドポリシリコン)31を形成する,
又は熱酸化膜61上にポリシリコン31を形成し燐又は
砒素をイオン注入する,又はイオン注入の代わりに拡散
してもよい(5×1014cm−2程度)。このとき,
DOPOS又はポリシリコン31の膜厚は約1500Å
とする。(図3(1)) つぎに,フローティングゲート3の形状にレジスト81
をパターンニングして,フォトリソグラフィー技術を用
いて露光して現像する。その後,ポリシリコン31の所
定領域をエッチングし,フローティングゲート3を形成
する。(図3(2)) つぎにレジスト81を除去後,通常の熱酸化法により熱
酸化膜61をフローティングゲート3上で約300Åと
なるように形成する(図3(3))。つぎに,コントロ
ールゲート2とフローティングゲート3との距離が所定
位置付近において相対的小となる様に,熱酸化膜61上
の所定部分にレジスト82をパターンニングして,フォ
トリソグラフィー技術を用いて露光して現像する。その
後,熱酸化膜61の所定部分だけをエッチングし,開孔
する(図3(4))。つぎにレジスト82を除去し,こ
の開孔部分にトンネル領域1となりうる薄い熱酸化膜6
2を形成する(図3(5))。トンネル領域1を通じて
電荷のやりとりをするには,このトンネル領域1である
熱酸化膜62の厚さは100Å程度以下に薄くする必要
がある。つぎに,熱酸化膜62上にDOPOS(ドープ
ドポリシリコン)を形成する,又は熱酸化膜62上にポ
リシリコンを形成し燐又は砒素をイオン注入する(5×
1014cm−2程度)。又はイオン注入の代わりに拡
散してもよい。このとき,DOPOS又はポリシリコン
の膜厚は約1500Åとする。つぎに,コントロールゲ
ート2の形状にレジストをパターンニングして,フォト
リソグラフィー技術を用いて露光して現像する。その
後,ポリシリコンの所定領域をエッチングしレジストを
除去して,コントロールゲート2を形成し(図3
(6)),不揮発性半導体記憶装置を製造する。
【0024】不揮発性半導体記憶装置から情報を読み出
す方法は従来の技術と同様に,不揮発性半導体記憶装置
のしきい値電圧がフローティングゲート3の電荷量によ
って変化することを利用して行われる。また不揮発性半
導体記憶装置に情報を書き込む又は不揮発性半導体記憶
装置から情報を消去するには,ドレイン4領域又はコン
トロールゲート2に高電圧を印加することにより,トン
ネル領域1にトンネル電流を流して行う。しかし従来の
技術とは異なり本発明はコントロールゲート2とフロー
ティングゲート3との間で電荷のやりとりを行うため,
電圧のかけ方が従来とは異なる。すなわち,情報を書き
込む(フローティングゲート3から電子を抜き取る)場
合はコントロールゲート2を10数Vにし,ドレイン4
及びソース5及び基板7をアースする。情報を消去する
(フローティングゲート3に電子を打ち込む)場合には
コントロールゲート2及び基板7をアースし,ドレイン
4及びソース5を10数Vにする。書き込み及び消去時
以外は,フローティングゲート3のまわり全て絶縁膜6
で覆われているために,その中の電荷量は一定に保持さ
れる。このようにして,不揮発性半導体記憶装置は動作
する。
す方法は従来の技術と同様に,不揮発性半導体記憶装置
のしきい値電圧がフローティングゲート3の電荷量によ
って変化することを利用して行われる。また不揮発性半
導体記憶装置に情報を書き込む又は不揮発性半導体記憶
装置から情報を消去するには,ドレイン4領域又はコン
トロールゲート2に高電圧を印加することにより,トン
ネル領域1にトンネル電流を流して行う。しかし従来の
技術とは異なり本発明はコントロールゲート2とフロー
ティングゲート3との間で電荷のやりとりを行うため,
電圧のかけ方が従来とは異なる。すなわち,情報を書き
込む(フローティングゲート3から電子を抜き取る)場
合はコントロールゲート2を10数Vにし,ドレイン4
及びソース5及び基板7をアースする。情報を消去する
(フローティングゲート3に電子を打ち込む)場合には
コントロールゲート2及び基板7をアースし,ドレイン
4及びソース5を10数Vにする。書き込み及び消去時
以外は,フローティングゲート3のまわり全て絶縁膜6
で覆われているために,その中の電荷量は一定に保持さ
れる。このようにして,不揮発性半導体記憶装置は動作
する。
【0025】以上本発明の一実施の形態の不揮発性半導
体記憶装置によれば,ソース5領域とドレイン4領域と
が上層部の一部に設けられるP型シリコン基板7と,P
型シリコン基板7上に熱酸化膜6を介して設けられるフ
ローティングゲート3と,フローティングゲート3上に
熱酸化膜6を介して設けられるコントロールゲート2
と,フローティングゲート3とコントロールゲート2と
の間の一部分に設けられるトンネル領域1と,から成
り,トンネル領域1周辺でのコントロールゲート2とフ
ローティングゲート3との距離に対してトンネル領域1
が設けられる場所でのコントロールゲート2とフローテ
ィングゲート3との距離が小に設定されることにより,
コントロールゲート2とフローティングゲート3との間
でトンネル領域1を通じて電荷の移動をすることによ
り,P型シリコン基板7で発生するホットキャリアがト
ンネル領域1に到達しなくなり,トンネル領域1の劣化
を低減することができる。また,ドレイン4上にトンネ
ル領域1が存在していた従来のFLOTOXセルとは異
なり,P型シリコン基板7とフローティングゲート3と
の間にはトンネル領域1は設けられず,トンネル領域1
はコントロールゲート2とフローティングゲート3との
間に設けられている。したがって,ソース−ドレイン間
距離程度にフローティングゲート3を小さく設けること
が可能になり,従来のトンネル領域面積分セルを縮小す
ることができる。更に,コントロールゲート2の不純物
濃度を上げることにより,バンド間電流を抑制すること
ができ,トンネル領域1の劣化を低減できる。また,ト
ンネル領域1以外のフローティングゲート3とコントロ
ールゲート2との間の熱酸化膜6を厚くすることがで
き,容量比を上げることができる。これによりトンネル
領域1を通じてトンネル電流を効率よく流すことができ
る。しかもこの場合,フローティングゲート3とP型シ
リコン基板7との間の熱酸化膜6の膜厚は変わらないた
めソース−ドレイン間に流れる電流の低下も生じない。
体記憶装置によれば,ソース5領域とドレイン4領域と
が上層部の一部に設けられるP型シリコン基板7と,P
型シリコン基板7上に熱酸化膜6を介して設けられるフ
ローティングゲート3と,フローティングゲート3上に
熱酸化膜6を介して設けられるコントロールゲート2
と,フローティングゲート3とコントロールゲート2と
の間の一部分に設けられるトンネル領域1と,から成
り,トンネル領域1周辺でのコントロールゲート2とフ
ローティングゲート3との距離に対してトンネル領域1
が設けられる場所でのコントロールゲート2とフローテ
ィングゲート3との距離が小に設定されることにより,
コントロールゲート2とフローティングゲート3との間
でトンネル領域1を通じて電荷の移動をすることによ
り,P型シリコン基板7で発生するホットキャリアがト
ンネル領域1に到達しなくなり,トンネル領域1の劣化
を低減することができる。また,ドレイン4上にトンネ
ル領域1が存在していた従来のFLOTOXセルとは異
なり,P型シリコン基板7とフローティングゲート3と
の間にはトンネル領域1は設けられず,トンネル領域1
はコントロールゲート2とフローティングゲート3との
間に設けられている。したがって,ソース−ドレイン間
距離程度にフローティングゲート3を小さく設けること
が可能になり,従来のトンネル領域面積分セルを縮小す
ることができる。更に,コントロールゲート2の不純物
濃度を上げることにより,バンド間電流を抑制すること
ができ,トンネル領域1の劣化を低減できる。また,ト
ンネル領域1以外のフローティングゲート3とコントロ
ールゲート2との間の熱酸化膜6を厚くすることがで
き,容量比を上げることができる。これによりトンネル
領域1を通じてトンネル電流を効率よく流すことができ
る。しかもこの場合,フローティングゲート3とP型シ
リコン基板7との間の熱酸化膜6の膜厚は変わらないた
めソース−ドレイン間に流れる電流の低下も生じない。
【0026】第二の実施の形態 本発明における第二の実施の形態の不揮発性半導体記憶
装置及びその製造方法を図4及び図5を参照して説明す
る。図4は,本発明における第二の実施の形態の不揮発
性半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
本実施の形態では,コントロールゲート2と対面するフ
ローティングゲート3面上中央部分が,コントロールゲ
ート2側に突出して設けられる。これによって,コント
ロールゲート2と対面するフローティングゲート3平坦
部中央にコントロールゲート2側に突出してフローティ
ングゲート3の凸部が設けられることになる。この凸部
周辺のフローティングゲート3とコントロールゲート2
との距離は,この凸部でのフローティングゲート3とコ
ントロールゲート2との距離と比較して長くなる。ま
た,この凸部はトンネル領域1である。このほかの本実
施の形態の不揮発性半導体記憶装置の構成は,第一の実
施の形態の不揮発性半導体記憶装置の構成と同様であ
る。
装置及びその製造方法を図4及び図5を参照して説明す
る。図4は,本発明における第二の実施の形態の不揮発
性半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
本実施の形態では,コントロールゲート2と対面するフ
ローティングゲート3面上中央部分が,コントロールゲ
ート2側に突出して設けられる。これによって,コント
ロールゲート2と対面するフローティングゲート3平坦
部中央にコントロールゲート2側に突出してフローティ
ングゲート3の凸部が設けられることになる。この凸部
周辺のフローティングゲート3とコントロールゲート2
との距離は,この凸部でのフローティングゲート3とコ
ントロールゲート2との距離と比較して長くなる。ま
た,この凸部はトンネル領域1である。このほかの本実
施の形態の不揮発性半導体記憶装置の構成は,第一の実
施の形態の不揮発性半導体記憶装置の構成と同様であ
る。
【0027】第一の実施の形態と同様に,コントロール
ゲート2とフローティングゲート3との間でトンネル領
域1を通じて電荷の移動をすることにより,P型シリコ
ン基板7で発生するホットキャリアがトンネル領域1に
到達しなくなり,トンネル領域1の劣化を低減すること
ができる。また,ドレイン4上にトンネル領域1が存在
していた従来のFLOTOXセルとは異なり,P型シリ
コン基板7とフローティングゲート3との間にはトンネ
ル領域1は設けられず,トンネル領域1はコントロール
ゲート2とフローティングゲート3との間に設けられ
る。したがって,フローティングゲート3をソース−ド
レイン間距離程度に小さく設けることが可能になり,従
来のトンネル領域面積分セルを縮小することができる。
更に,コントロールゲート2の不純物濃度を上げること
により,バンド間電流を抑制することができ,トンネル
領域1の劣化を低減できる。また,トンネル領域1以外
のフローティングゲート3とコントロールゲート2との
間の熱酸化膜6を厚くすることにより,容量比を上げる
ことができる。これによりトンネル領域1を通じてトン
ネル電流を効率よく流すことができる。しかもこの場
合,フローティングゲート3と基板7との間の熱酸化膜
6の膜厚は変わらないためソース−ドレイン間に流れる
電流の低下も生じない。
ゲート2とフローティングゲート3との間でトンネル領
域1を通じて電荷の移動をすることにより,P型シリコ
ン基板7で発生するホットキャリアがトンネル領域1に
到達しなくなり,トンネル領域1の劣化を低減すること
ができる。また,ドレイン4上にトンネル領域1が存在
していた従来のFLOTOXセルとは異なり,P型シリ
コン基板7とフローティングゲート3との間にはトンネ
ル領域1は設けられず,トンネル領域1はコントロール
ゲート2とフローティングゲート3との間に設けられ
る。したがって,フローティングゲート3をソース−ド
レイン間距離程度に小さく設けることが可能になり,従
来のトンネル領域面積分セルを縮小することができる。
更に,コントロールゲート2の不純物濃度を上げること
により,バンド間電流を抑制することができ,トンネル
領域1の劣化を低減できる。また,トンネル領域1以外
のフローティングゲート3とコントロールゲート2との
間の熱酸化膜6を厚くすることにより,容量比を上げる
ことができる。これによりトンネル領域1を通じてトン
ネル電流を効率よく流すことができる。しかもこの場
合,フローティングゲート3と基板7との間の熱酸化膜
6の膜厚は変わらないためソース−ドレイン間に流れる
電流の低下も生じない。
【0028】本実施の形態の不揮発性半導体記憶装置製
造方法を図5を参照して説明する。図5は,本発明にお
ける第二の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造
方法を示す工程図である。本実施の形態の不揮発性半導
体記憶装置製造方法は,第一の実施の形態でのフローテ
ィングゲート3を形成して熱酸化膜61の所定部分だけ
をエッチングし開孔する工程(図3(4))までは同様
である。そのつぎに,熱酸化膜61上のレジストを除去
し(図5(1)),熱酸化膜61上にDOPOS(ドー
プドポリシリコン)21を形成する,又は熱酸化膜61
上にポリシリコン21を形成し燐又は砒素をイオン注入
する(5×1014cm −2程度)。又はイオン注入の
代わりに拡散してもよい。(図5(2)) つぎに,熱酸化膜61の開孔部にのみDOPOS又はポ
リシリコン21が残るように表面をエッチバックする。
(図5(3)) つぎに,トンネル領域1となりうる薄い熱酸化膜63
を,熱酸化膜61及びDOPOS又はポリシリコン21
表面上に形成する(図5(4))。トンネル領域1を通
じて電荷のやりとりをするには,このトンネル領域1で
ある熱酸化膜63の厚さは100Å程度以下に薄くする
必要がある。つぎに,熱酸化膜63上にDOPOS(ド
ープドポリシリコン)を形成する,又は熱酸化膜63上
にポリシリコンを形成し燐又は砒素をイオン注入する
(5×1014cm−2程度)。又はイオン注入の代わ
りに拡散してもよい。このとき,DOPOS又はポリシ
リコンの膜厚は約1500Åとする。つぎに,コントロ
ールゲート2の形状にレジストをパターンニングして,
フォトリソグラフィー技術を用いて露光して現像する。
その後,ポリシリコンの所定領域をエッチングし,コン
トロールゲート2を形成し(図5(5)),不揮発性半
導体記憶装置を製造する。
造方法を図5を参照して説明する。図5は,本発明にお
ける第二の実施の形態の不揮発性半導体記憶装置の製造
方法を示す工程図である。本実施の形態の不揮発性半導
体記憶装置製造方法は,第一の実施の形態でのフローテ
ィングゲート3を形成して熱酸化膜61の所定部分だけ
をエッチングし開孔する工程(図3(4))までは同様
である。そのつぎに,熱酸化膜61上のレジストを除去
し(図5(1)),熱酸化膜61上にDOPOS(ドー
プドポリシリコン)21を形成する,又は熱酸化膜61
上にポリシリコン21を形成し燐又は砒素をイオン注入
する(5×1014cm −2程度)。又はイオン注入の
代わりに拡散してもよい。(図5(2)) つぎに,熱酸化膜61の開孔部にのみDOPOS又はポ
リシリコン21が残るように表面をエッチバックする。
(図5(3)) つぎに,トンネル領域1となりうる薄い熱酸化膜63
を,熱酸化膜61及びDOPOS又はポリシリコン21
表面上に形成する(図5(4))。トンネル領域1を通
じて電荷のやりとりをするには,このトンネル領域1で
ある熱酸化膜63の厚さは100Å程度以下に薄くする
必要がある。つぎに,熱酸化膜63上にDOPOS(ド
ープドポリシリコン)を形成する,又は熱酸化膜63上
にポリシリコンを形成し燐又は砒素をイオン注入する
(5×1014cm−2程度)。又はイオン注入の代わ
りに拡散してもよい。このとき,DOPOS又はポリシ
リコンの膜厚は約1500Åとする。つぎに,コントロ
ールゲート2の形状にレジストをパターンニングして,
フォトリソグラフィー技術を用いて露光して現像する。
その後,ポリシリコンの所定領域をエッチングし,コン
トロールゲート2を形成し(図5(5)),不揮発性半
導体記憶装置を製造する。
【0029】不揮発性半導体記憶装置から情報を読み出
す方法は従来の技術と同様に,不揮発性半導体記憶装置
のしきい値電圧がフローティングゲート3の電荷量によ
って変化することを利用して行われる。また不揮発性半
導体記憶装置に情報を書き込む又は不揮発性半導体記憶
装置から情報を消去する具体的な方法は,第一の実施の
形態と同様である。その他の本実施の形態の不揮発性半
導体記憶装置及びその製造方法は,第一の実施の形態の
不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法と同様であ
る。
す方法は従来の技術と同様に,不揮発性半導体記憶装置
のしきい値電圧がフローティングゲート3の電荷量によ
って変化することを利用して行われる。また不揮発性半
導体記憶装置に情報を書き込む又は不揮発性半導体記憶
装置から情報を消去する具体的な方法は,第一の実施の
形態と同様である。その他の本実施の形態の不揮発性半
導体記憶装置及びその製造方法は,第一の実施の形態の
不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法と同様であ
る。
【0030】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置によれ
ば,コントロールゲートとフローティングゲートとの間
でトンネル領域を通じて電荷の移動をすることにより,
基板で発生するホットキャリアがトンネル領域に到達し
なくなり,トンネル領域の劣化を低減することができ
る。
ば,コントロールゲートとフローティングゲートとの間
でトンネル領域を通じて電荷の移動をすることにより,
基板で発生するホットキャリアがトンネル領域に到達し
なくなり,トンネル領域の劣化を低減することができ
る。
【0031】また,ドレイン上にトンネル領域が存在し
ていた従来のFLOTOXセルとは異なり,基板とフロ
ーティングゲートとの間にはトンネル領域は設けられ
ず,トンネル領域はコントロールゲートとフローティン
グゲートとの間に設けられている。したがって,ソース
−ドレイン間距離程度にフローティングゲートを小さく
設けることが可能になり,従来のトンネル領域面積分セ
ルを縮小することができる。
ていた従来のFLOTOXセルとは異なり,基板とフロ
ーティングゲートとの間にはトンネル領域は設けられ
ず,トンネル領域はコントロールゲートとフローティン
グゲートとの間に設けられている。したがって,ソース
−ドレイン間距離程度にフローティングゲートを小さく
設けることが可能になり,従来のトンネル領域面積分セ
ルを縮小することができる。
【0032】更に,コントロールゲートの不純物濃度を
上げることにより,バンド間電流を抑制することがで
き,トンネル領域の劣化を低減できる。また,トンネル
領域以外のフローティングゲートとコントロールゲート
との間の熱酸化膜を厚くすることができ,容量比を上げ
ることができる。これによりトンネル領域を通じてトン
ネル電流を効率よく流すことができる。しかもこの場
合,フローティングゲートと基板との間の熱酸化膜厚は
変わらないためソース−ドレイン間に流れる電流の低下
も生じない。
上げることにより,バンド間電流を抑制することがで
き,トンネル領域の劣化を低減できる。また,トンネル
領域以外のフローティングゲートとコントロールゲート
との間の熱酸化膜を厚くすることができ,容量比を上げ
ることができる。これによりトンネル領域を通じてトン
ネル電流を効率よく流すことができる。しかもこの場
合,フローティングゲートと基板との間の熱酸化膜厚は
変わらないためソース−ドレイン間に流れる電流の低下
も生じない。
【図1】 本発明における第一の実施の形態の不揮発性
半導体記憶装置の平面図である。
半導体記憶装置の平面図である。
【図2】 本発明における第一の実施の形態の不揮発性
半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
【図3】 本発明における第一の実施の形態の不揮発性
半導体記憶装置の製造方法を示す工程図である。
半導体記憶装置の製造方法を示す工程図である。
【図4】 本発明における第二の実施の形態の不揮発性
半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
半導体記憶装置の図1のA−A’での断面図である。
【図5】 本発明における第二の実施の形態の不揮発性
半導体記憶装置の製造方法を示す工程図である。
半導体記憶装置の製造方法を示す工程図である。
【図6】 従来の不揮発性半導体記憶装置の平面図であ
る。
る。
【図7】 従来の不揮発性半導体記憶装置の図6のB−
B’での断面図である。
B’での断面図である。
【図8】 従来の不揮発性半導体記憶装置の製造方法を
示す工程図である。
示す工程図である。
1 トンネル領域 2 コントロールゲート 3 フローティングゲート 4 ドレイン 5 ソース 6 熱酸化膜 7 P型シリコン基板
フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA09 AA21 AA25 AA33 AB02 AD12 AE02 AE08 AG28 5F083 EP03 EP08 EP14 EP15 EP22 EP27 EP43 EP53 ER07 ER17 GA21 GA22 PR39 5F101 BA03 BA07 BA15 BA24 BB02 BD02 BE05 BE07 BH13
Claims (7)
- 【請求項1】 ソース領域とドレイン領域とが上層部の
一部に設けられるシリコン基板と,このシリコン基板上
に絶縁膜を介して設けられるフローティングゲートと,
このフローティングゲート上に絶縁膜を介して設けられ
るコントロールゲートと,から成り,所定位置周辺の前
記コントロールゲートと前記フローティングゲートとの
距離に対してその所定位置での前記コントロールゲート
と前記フローティングゲートとの距離が小に設定される
ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項2】 前記コントロールゲートの一部分が,フ
ローティングゲート側に突出して設けられて成ることを
特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記フローティングゲートの一部分が,
コントロールゲート側に突出して設けられて成ることを
特徴とする請求項1に不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項4】 ソース領域とドレイン領域とが上層部の
一部に設けられるシリコン基板と,このシリコン基板上
に絶縁膜を介して設けられるフローティングゲートと,
このフローティングゲート上に絶縁膜を介して設けられ
るコントロールゲートと,前記フローティングゲートと
前記コントロールゲートとの間の一部分に設けられるト
ンネル領域と,から成り,前記トンネル領域周辺での前
記コントロールゲートと前記フローティングゲートとの
距離に対して前記トンネル領域が設けられる場所での前
記コントロールゲートと前記フローティングゲートとの
距離が小に設定されることを特徴とする不揮発性半導体
記憶装置。 - 【請求項5】 前記フローティングゲートと前記コント
ロールゲートとの間で電荷の移動が生じることを特徴と
する請求項1から請求項4のいずれか一に記載の不揮発
性半導体記憶装置。 - 【請求項6】 前記フローティングゲートは絶縁膜を介
して半導体基板上に設けられ,このフローティングゲー
トの所定両端部の一端部はソース領域の少なくとも一部
分の上方に設けられ,他端部はドレイン領域の少なくと
も一部分の上方に設けられて成ることを特徴とする請求
項1から請求項5のいずれか一に記載の不揮発性半導体
記憶装置。 - 【請求項7】 ソース領域とドレイン領域とが設けられ
たシリコン基板上に絶縁膜を形成する工程と,この絶縁
膜上にポリシリコン又はドープドシリコンから成るフロ
ーティングゲートを形成する工程と,このフローティン
グゲート上に絶縁膜を形成する工程と,絶縁膜上にポリ
シリコン又はドープドシリコンから成るコントロールゲ
ートを形成する工程と,を有して,更にフローティング
ゲート上に絶縁膜を形成する工程とコントロールゲート
を形成する工程との間に,フローティングゲート上の絶
縁膜の所定部分だけをフローティングゲートまで開孔
し,コントロールゲートとフローティングゲートとの距
離が所定位置付近において相対的小となる様に,この開
孔部分及びフローティングゲート上の絶縁膜上に薄い絶
縁膜を形成する工程,若しくは,開孔部分上にポリシリ
コン又はドープドシリコンを形成し,この開孔部のみに
ポリシリコン又はドープドシリコンが残存するように表
面をエッチバックし,コントロールゲートとフローティ
ングゲートとの距離が所定位置付近において相対的小と
なる様に,この表面上及びフローティングゲート上の絶
縁膜上に薄い絶縁膜を形成する工程,を有することを特
徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31751499A JP2001135736A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31751499A JP2001135736A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001135736A true JP2001135736A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18089094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31751499A Pending JP2001135736A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001135736A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005091369A1 (en) * | 2004-03-12 | 2005-09-29 | Sandisk Corporation | Self aligned non-volatile memory cells and processes for fabrication |
KR100641897B1 (ko) * | 2004-11-24 | 2006-11-02 | 한양대학교 산학협력단 | 커플링 비율이 다른 플로팅 게이트를 가진 플래시 메모리소자 및 그 제조 방법 |
US7170131B2 (en) | 2002-10-09 | 2007-01-30 | Sandisk Corporation | Flash memory array with increased coupling between floating and control gates |
JP2008047729A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Toshiba Corp | 半導体記憶装置 |
JP2009295971A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-12-17 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 不揮発性半導体記憶装置 |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP31751499A patent/JP2001135736A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7170131B2 (en) | 2002-10-09 | 2007-01-30 | Sandisk Corporation | Flash memory array with increased coupling between floating and control gates |
US7517756B2 (en) | 2002-10-09 | 2009-04-14 | Sandisk Corporation | Flash memory array with increased coupling between floating and control gates |
WO2005091369A1 (en) * | 2004-03-12 | 2005-09-29 | Sandisk Corporation | Self aligned non-volatile memory cells and processes for fabrication |
US7183153B2 (en) | 2004-03-12 | 2007-02-27 | Sandisk Corporation | Method of manufacturing self aligned non-volatile memory cells |
KR100641897B1 (ko) * | 2004-11-24 | 2006-11-02 | 한양대학교 산학협력단 | 커플링 비율이 다른 플로팅 게이트를 가진 플래시 메모리소자 및 그 제조 방법 |
JP2008047729A (ja) * | 2006-08-17 | 2008-02-28 | Toshiba Corp | 半導体記憶装置 |
JP2009295971A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-12-17 | Semiconductor Energy Lab Co Ltd | 不揮発性半導体記憶装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040331 |