JP4001851B2 - 不揮発性メモリ - Google Patents

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Description

本発明は、不揮発性メモリに関する。
フラッシュ型EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only
Memory)は、現在、電気的にデータの書き込み、及びデータの消去が可能な不揮発性メモリとして広く用いられている。EEPROMは、そのメモリセルの構造により、大きく次の2種類のタイプに分けられる。
一方は、浮遊ゲート電極にキャリアを捕獲して保持するタイプであり、浮遊ゲート電極上に制御ゲート電極が載るスタックゲート型と、浮遊ゲート電極と制御ゲート電極とが共にチャネル領域に対向したスプリットゲート型に分けられる。
他方は、絶縁膜中にキャリアを捕獲して保持するタイプであり、MNOS(Metal Nitride Oxide Semiconductor)型やMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Semiconductor)型が一般に用いられている。
近年、例えば、特許文献1に開示されているように、MNOS型EEPROMの集積度を向上させるため、1つのセルに2ビットの情報を記録できるNROM(Nitride Read Only Memory)型EEPROMが開発された。
図15(a)〜図15(d)に、NROM型EEPROMのメモリセルアレイの製造工程を示す。以下、図15(a)〜図15(d)を参照しながら、従来技術によるNROM型EEPROMについて説明する。
まず、半導体基板155上に、酸化膜154と窒化膜153を形成する。次に、その上にレジスト152を形成し、レジスト152の開口パターンに従い、図15(a)に示すように、酸化膜154及び窒化膜153の一部を除去して開口部159を形成し、さらに、開口部159を通って半導体基板155に不純物イオン151を注入する。
次いで、図15(b)に示すように、レジスト152を除去し、さらに、不純物イオン151を注入した領域に熱処理を施して不純物イオン151を活性化し、ビット線となる高濃度n型領域156を形成する。
続いて、半導体基板155を熱酸化する。このとき高濃度n型領域156が増速酸化され、図15(c)に示すように、その上に絶縁膜157が形成される。ここで、窒化膜153で覆われている領域は酸化されない。
その後、図15(d)に示すように、窒化膜153と絶縁膜157との上に、ワード線(ゲート電極)となる導電膜158を形成する。さらに、ビット線に垂直な方向にワード線を形成し、メモリセルアレイが完成する。
こうしたNROM型EEPROMを利用した不揮発性メモリでは、一対のビット線をそれぞれソース、ドレインとみなして、ワード線に所定の電圧を印加することにより、ドレインのエッジ部近傍の窒化膜153中にのみキャリアを溜めることができる。さらに、同一セルにおいて、ソースとドレインを入れ替えることで、反対側のエッジ部近傍の窒化膜153中にもキャリアを溜めることができる。即ち、一つのセルに2ビットの情報の記録が可能となり、メモリの集積度が向上する。
米国特許第5768192号明細書
しかし、このような不揮発性メモリでは、ビット線とワード線との分離に用いる絶縁膜157を熱酸化により形成することから、熱酸化時にバーズビークが発生するため、ビット線間の間隔を広げる必要があり、高密度集積化が妨げられる。
また、ビット線間の全体に、キャリア捕獲領域となる窒化膜153が存在するため、書き込み動作時に注入される電子や消去動作時に注入されるホールが、一対のビット線のエッジ部近傍から外れて捕獲され、エンデュランス試験(書き込み回数に対する耐久性試験)時の特性(以下、エンデュランス特性という。)を劣化させる問題がある。
さらに、熱酸化前に不純物イオン151を注入するため、熱酸化時に注入された不純物イオン151が拡散し、不純物プロファイルを局部的に形成することができず、不純物プロファイルを改良してキャリア注入効率を向上させることも困難である。
また、従来の不揮発性メモリでは、書き込み時に高いエネルギーを持ったキャリアを発生させる必要があるため高い電圧が必要である。しかし、高い電圧を発生させる回路を、半導体集積回路中に設けた場合、大きな領域を占め、さらに不揮発性メモリを混載すると、コストが増加するという問題がある。
本発明は、このような従来技術における問題点を解決し、メモリセルが高密度集積化され、低電圧による動作が可能で、かつ、信頼性の高い不揮発性メモリ提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性メモリは、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、前記半導体基板及び前記第1の絶縁膜を被う第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜下の前記半導体基板中に形成された第2の不純物拡散層と、前記第2の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲される。
これらの構成により、第1の不純物拡散層とゲート電極の分離に用いる絶縁膜の形成に熱酸化を用いないため、バーズビークの発生が抑制され、第1の不純物拡散層間の間隔が短縮でき、メモリセルの高密度集積化が可能となる不揮発性メモリ実現できる。
また、これらの構成により、第1の不純物拡散層のエッジ部近傍に、キャリア捕獲領域となるサイドウォールが設けられるため、第1の不純物拡散層のエッジ部から外れた部分でのキャリアの捕獲が防止され、エンデュランス特性の劣化を抑えることができる。さらに、不純物プロファイルを、第1の不純物拡散層のエッジ部近傍のみで形成できるため、サイドウォールに注入されるキャリアのエネルギーが高められ、キャリア注入効率が向上し、メモリの動作電圧が低減される不揮発性メモリ実現できる。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性メモリは、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜を被う第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、前記半導体基板、前記第2の絶縁膜、及び前記第3の絶縁膜を被う第4の絶縁膜と、前記第3の絶縁膜下の前記半導体基板中に形成された第2の不純物拡散層と、前記第4の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲される。
これらの構成により、上記と同様の作用効果が得られる上、キャリア捕獲領域となるサイドウォールが酸化膜により囲まれているため、キャリアの保持効率及び保持能力がさらに向上された不揮発性メモリ実現できる。
ここで、隣接する第1の不純物拡散層の間における半導体基板の表面の高さが、第1不純物拡散層の表面の高さよりも低いことが好ましい。
前記半導体基板と第2の絶縁膜とが接する面が、前記第1の不純物拡散層と第1の絶縁膜とが接する面より下方に位置していることが好ましい。
これらの構成により、キャリアの進行方向にキャリア捕獲領域となるサイドウォールを設けることが可能となり、キャリア注入効率が向上し、メモリの動作電圧が低減された不揮発性メモリ実現できる。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性メモリは、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板上に形成された半導体層と、第1の絶縁膜を被うように前記半導体層上に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲される。
このようにすることにより、半導体基板と半導体層のバンドギャップ差の発生により、高いキャリア移動度を持ったチャネルが形成可能となり、サイドウォールに注入されるキャリアのエネルギーが高められ、キャリア注入効率が向上し、メモリの動作電圧を低減することができる不揮発性メモリ実現できる。
上記目的を達成するために、本発明の不揮発性メモリは、半導体基板と、前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板上に形成された半導体層と、第1の絶縁膜を被うように前記半導体層上に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜および前記第3の絶縁膜を被うように、前記半導体基板、前記第2の絶縁膜及び前記第3の絶縁膜上に形成された第4の絶縁膜と、前記第4の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲される
このようにすることにより、上記と同様の作用効果が得られる上、キャリア捕獲領域となるサイドウォールが酸化膜により囲まれているため、キャリアの保持効率及び保持能力がさらに向上された不揮発性メモリ実現できる。
また、前記第3の絶縁膜下の前記半導体基板中に形成された第2の不純物拡散層をさらに備えていることが好ましい。
それにより、第2の不純物拡散層により電界が高められ、キャリアが、サイドウォールに注入される効率が向上される不揮発性メモリ実現できる。
また、隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板の表面の高さが、前記第1不純物拡散層の表面の高さよりも低いことが好ましい。
また、前記半導体基板と前記半導体層とが接する面が、前記第1の不純物拡散層と第1の絶縁膜とが接する面より下方に位置していることが好ましい。
このようにすることにより、キャリアの進行方向にキャリア捕獲領域となるサイドウォールを設けることが可能となり、キャリア注入効率が向上して、メモリの動作電圧が低減される不揮発性メモリ実現できる。
また、前記半導体基板のバンドギャップが前記半導体層のバンドギャップより小さいことが好ましい。
また、隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板及び半導体層のキャリア移動度が、前記半導体基板及び半導体層上の前記第2の絶縁膜により発生するストレスにより変調されることが好ましい。
また、隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板及び半導体層のキャリア移動度が、前記半導体基板及び半導体層上の前記第4の絶縁膜により発生するストレスにより変調されることが好ましい。
このようにすることにより、従来よりも低い電圧で、キャリアを注入することができる不揮発性メモリ実現できる。
また、前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲されることが好ましい。
それにより、データの書き込みを容易に行うことができる不揮発性メモリ実現できる。
本発明によれば、メモリセルが高密度集積化されていて、低電圧による動作が可能で、かつ、信頼性の高い不揮発性メモリ実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1(a)および図1(b)に、実施の形態1において不揮発性メモリとして用いるNROM型EEPROMを示す。ここで、図1(a)はメモリセルアレイの断面図、図1(b)はその平面図をそれぞれ示す。
図1(a)に示すように、p型シリコン基板14(半導体基板)上に、メモリセルのソース又はドレインとなるビット線15(第1の不純物拡散層)と、ビット線15と対向し、隣接するメモリセルを分離する絶縁膜18(第1の絶縁膜)のパターンが形成されている。また、隣接するビット線15どうしの間に、チャネル領域(図示せず)が形成されている。また、p型シリコン基板14と絶縁膜18は、酸化膜19(第2の絶縁膜)により被われていて、酸化膜19上、かつ絶縁膜18の側面には、窒化膜からなるサイドウォール21(第3の絶縁膜)が形成されている。酸化膜19及びサイドウォール21上には、導電膜25が形成されている。また、サイドウォール21下のp型シリコン基板14中にはキャリア発生領域24(第2の不純物拡散層)が形成されている。
図1(b)において、ビット線31は、図1(a)に示したビット線15に対応し、サイドウォール32は図1(a)に示したサイドウォール21に対応し、図1(b)に示すワード線33は、図1(a)における酸化膜19上に形成された導電膜25に対応する。図1(b)に示すように、ビット線31(15)が延設された方向と直交する方向に、メモリセルのワード線33(ゲート電極)が延設されている。
なお、ビット線15(31)とビット線15a(31a)はそれぞれ隣接する一対のビット線であり、一方がソースで他方がドレインである。
図2A及び図2Bに、実施の形態1のNROM型EEPROMのメモリセルアレイの製造工程を示す。以下、図2A及び図2Bを参照しながら、実施の形態1のNROM型EEPROMの製造方法について説明する。
まず、p型シリコン基板14上に、窒化膜13(保護絶縁膜)を形成する。次に、その上にレジスト12を形成し、レジスト12の開口パターンに従い、図2A(a)に示すように、ドライエッチングにより、窒化膜13の一部を除去して開口部16を形成する。さらに、開口部16を通って基板14にリンイオン11を注入する。ここで、リン注入量は1×1015〜5×1015cm-2、注入エネルギーは50〜100keVとする。
次いで、図2A(b)に示すように、レジスト12を除去し、さらに、不純物のリンイオン11を注入した領域に熱処理を施して不純物リンを活性化し、ビット線15を形成する。
続いて、図2A(c)に示すように、基板14と窒化膜13との上に酸化膜17を形成する。さらに、CMP(Chemical Mechanical Polishing;化学機械的研磨法)によりその表面を研磨し、図2A(d)に示すように、開口部16に酸化膜17が埋め込まれた状態にする。
そして、リン酸ボイルにより窒化膜13のみを除去することで、図2A(e)に示すように、ビット線15上に絶縁膜18のパターンを形成する。
その後、図2A(f)に示すように、p型シリコン基板14と絶縁膜18との上に、酸化膜19と窒化膜20とをこの順で形成する。
次に、図2B(a)に示すように、窒化膜20をエッチバックすることにより、酸化膜19上、かつ絶縁膜18の側面にサイドウォール21を形成する。
次いで、図2B(b)に示すように、隣接する絶縁膜18の間からホウ素イオン22を注入し、p型シリコン基板14中にチャネル領域(図示せず)を形成する。また、図2B(c)に示すように、隣接する絶縁膜18の間からサイドウォール21にヒ素イオン23を注入する。ここで、ホウ素イオン22の注入角度は、基板14の表面に対して90°とし、ヒ素イオン23の注入角度は、基板14の表面に対して45〜70°とする。また、ホウ素イオン22の注入条件は、注入ドーズ量0.5×1014〜5×1014cm-2、注入エネルギー25keVとし、ヒ素イオン23を注入するための条件は、注入ドーズ量0.5×1014〜5×1014cm-2、注入エネルギー10〜25keVとする。このホウ素の注入により、ビット線15間の中央部が過度に濃度の高いn型領域となることが防止されると共に、不純物プロファイルを、ビット線15のエッジ部近傍のみで形成でき、サイドウォール21下のp型シリコン基板14中にキャリア発生領域24が形成される。これにより、キャリア発生領域24の近傍において、電界が高められ、キャリアが酸化膜19をトンネルし、サイドウォール21に注入される効率(以下、キャリア注入効率という。)が向上する。
続いて、図2B(d)に示すように、酸化膜19とサイドウォール21の上に、ワード線(ゲート電極)となる導電膜25(例えば、ポリシリコン、ポリサイド、ポリメタル等)を形成する。
その後、図3に示すように、ドライエッチングにより導電膜25をパターニングしてワード線33を形成し、NROM型EEPROMが完成する。ここで、図3は、メモリセルアレイ部の平面図であって、図2B(d)に示す断面図を上からみた図に相当する。ビット線31は、図2B(d)のビット線15に対応する。また、サイドウォール32は、図2B(d)のサイドウォール21に対応する。
次に、実施の形態1の不揮発性メモリについて、データの書き込み、消去、及び読み出し動作について具体例を用いて説明する。
図1(a)および図1(b)において、データ書き込み時は、ワード線33に例えば約9.0Vの電圧を印加し、一対のビット線(ソース、ドレイン)の一方のビット線15(31)を例えば0Vとし、他方のビット線15a(31a)に例えば4.0〜6.0Vの電圧を印加する。これにより、電圧を印加した側のビット線15aのエッジ部近傍におけるキャリア発生領域24でホットエレクトロン(キャリア)が発生し、このホットエレクトロンがサイドウォール21へ注入される。そして、ホットエレクトロンは、サイドウォール21中、又は、酸化膜19とサイドウォール21との界面のいずれかに捕獲されて保持される。
なお、ビット線15とビット線15aはそれぞれ隣接する一対のビット線であり、一方がソースで他方がドレインである。
上述のように、実施の形態1に係る不揮発性メモリは、ワード線33に電圧が印加され、かつ、一方のビット線15(例えば、ソース)及び他方のビット線15a(例えば、ドレイン)にそれぞれ電圧が印加されることにより、サイドウォール21中、または酸化膜19とサイドウォール21との界面のいずれかにキャリアが捕獲されて保持される。
また、データ消去時は、ワード線33と、一対のビット線(ソース、ドレイン)の一方のビット線15を0Vとし、他方のビット線15aに6.0〜8.0Vの電圧を印加する。これにより、データ書き込み時にサイドウォール21中に保持されたホットエレクトロンは、いわゆるFN(Fowler-Nordheim)型トンネル現象により、酸化膜19を介して、例えば6.0〜8.0Vの電圧が印加されたビット線15a側に引き抜かれるか、又は、ホットエレクトロンは、例えば6.0〜8.0Vの電圧が印加されたビット線15aの近傍で発生したホットホールがサイドウォール21中に注入されることにより中和される。
また、データの読み出し時は、一対のビット線(ソース、ドレイン)の一方のビット線15に例えば1.0〜3.0Vの電圧を印加し、他方のビット線15aを例えば0Vとし、さらにワード線33に例えば2.0〜4.0Vの電圧を印加する。
なお、図1(a)および図1(b)に示した実施の形態1の不揮発性メモリは、ビット線15(31)をn型領域としたn型トランジスタを用いたが、ビット線をp型領域としたp型トランジスタを用いることもできる。
図2A及び図2Bに示した実施の形態1の不揮発性メモリの製造方法によれば、不揮発性メモリのビット線15とワード線(導電膜25)の分離に用いる絶縁膜18の形成に熱酸化を用いないため、バーズビークの発生が抑制され、ビット線15間の間隔が短縮でき、メモリセルの高密度集積化が可能となる。
また、従来のNROM型EEPROMでは、対向するビット線に挟まれた、図15における窒化膜153/酸化膜154中の全ての領域でキャリアの捕獲が起こる。ここで、キャリアの捕獲され易さ(以下、キャリア捕獲能という。)は、その領域内でばらつくため、データ書き込み、消去動作を繰り返して行うと、キャリア捕獲能が低下する動作不良、即ち、エンデュランス特性の劣化が顕著になる。
これに対し、図1(a)および図1(b)に示した実施の形態1の不揮発性メモリによれば、ビット線15のエッジ部近傍にのみ、キャリア捕獲領域となるサイドウォール21が設けられるため、キャリア捕獲能のバラツキは小さくなり、エンデュランス特性の劣化が防止される。また、不純物プロファイルをビット線のエッジ部近傍のみに限定して形成できるため、その部位の近傍におけるキャリア温度(キャリア発生確率とキャリアのエネルギー)が高められる。その結果、高いエネルギーを有するキャリアがより多く発生し、従来より低い印加電圧で単位時間当たりのキャリアの捕獲量が高められ、キャリア注入効率が向上し、メモリの動作電圧が低減する。
(実施の形態2)
図4(a)および図4(b)に、実施の形態2において不揮発性メモリとして用いるNROM型EEPROMを示す。ここで、図4(a)はメモリセルアレイの断面図、図4(b)はその平面図をそれぞれ示す。
図4(a)に示すように、p型シリコン基板44(半導体基板)上に、メモリセルのソース又はドレインとなるビット線45(第1の不純物拡散層)と、ビット線45と対向し、隣接するメモリセルを分離する絶縁膜48(第1の絶縁膜)のパターンが形成されている。また、隣接するビット線45どうしの間に、チャネル領域(図示せず)が形成されている。また、絶縁膜48は、酸化膜49(第2の絶縁膜)により被われていて、酸化膜49上、かつ絶縁膜48の側面には、窒化膜からなるサイドウォール51(第3の絶縁膜)が形成されている。さらに、p型シリコン基板44、酸化膜49、及びサイドウォール51がゲート酸化膜56(第4の絶縁膜)により被われている。ゲート酸化膜56上には、導電膜55が形成されている。また、サイドウォール51下のp型シリコン基板44中にキャリア発生領域54(第2の不純物拡散層)が形成されている。
また、図4(b)に示すビット線31は、図4(a)に示したビット線45に対応し、図4(b)に示すサイドウォール32は図4(a)に示したサイドウォール51に対応し、図4(b)に示すワード線33は、図4(a)に示したゲート酸化膜56上に形成された導電膜55に対応する。図4(b)に示すように、ビット線31が延設された方向と直交する方向に、メモリセルのワード線33が延設されている。
図5A及び図5Bに、実施の形態2のNROM型EEPROMのメモリセルアレイの製造工程を示す。以下、図5A及び図5Bを参照しながら、実施の形態2のNROM型EEPROMの製造方法について説明する。
まず、p型シリコン基板44上に、窒化膜43を形成する。次に、その上にレジスト42を形成し、レジスト42の開口パターンに従い、図5A(a)に示すように、ドライエッチングにより、窒化膜43の一部を除去して開口部46を形成する。さらに、開口部46を通って基板44にリンイオン41を注入する。ここで、リン注入量は1×1015〜5×1015cm-2、注入エネルギーは50〜100keVとする。
次いで、図5A(b)に示すように、レジスト42を除去し、さらに、不純物のリンイオン41を注入した領域に熱処理を施して不純物のリンイオン41を活性化し、ビット線45を形成する。
続いて、図5A(c)に示すように、基板44と窒化膜43との上に酸化膜47を形成し、CMP(Chemical Mechanical Polishing;化学機械的研磨法)によりその表面を研磨し、図5A(d)に示すように、開口部46に酸化膜47が埋め込まれた状態にする。
そして、リン酸ボイルにより窒化膜43のみを除去することで、図5A(e)に示すように、ビット線45上に絶縁膜48のパターンを形成する。
その後、図5A(f)に示すように、p型シリコン基板44と絶縁膜48の上に、酸化膜49と窒化膜50とをこの順で形成する。
次に、図5B(a)に示すように、窒化膜50をエッチバックすることにより、酸化膜49上、かつ絶縁膜48の側面にサイドウォール51を形成し、さらに、隣接するビット線45の間におけるp型シリコン基板44を露出させる。
次いで、図5B(b)に示すように、隣接する絶縁膜48の間からホウ素イオン52を注入し、p型シリコン基板44中にチャネル領域(図示せず)を形成する。また、図5B(c)に示すように、隣接する絶縁膜48の間からサイドウォール51にヒ素イオン53を注入する。ここで、ホウ素イオン52の注入角度は、基板44の表面に対して90°とし、ヒ素イオン53の注入角度は、基板44の表面に対して45〜70°とする。また、ホウ素イオン52を注入するための条件は、注入ドーズ量0.5×1014〜5×1014cm-2、注入エネルギー25keVとし、ヒ素イオン53を注入するための条件は、注入ドーズ量0.5×1014〜5×1014cm-2、注入エネルギー10〜25keVとする。このホウ素イオン52の注入により、ビット線45間の中央部が過度に濃度の高いn型領域となることが防止されると共に、サイドウォール51下のp型シリコン基板44中にキャリア発生領域54が形成され、キャリア発生領域54の近傍において、キャリア温度が高められ、キャリア注入効率が向上する。
続いて、図5B(d)に示すように、p型シリコン基板44、酸化膜49及びサイドウォール51の上に、ゲート酸化膜56を形成し、さらにその上に、図5B(e)に示すように、ワード線(ゲート電極)となる導電膜55(例えば、ポリシリコン、ポリサイド、ポリメタル等)を形成する。これにより、サイドウォール51が酸化膜49とゲート酸化膜56とにより囲まれた状態となる。
その後、実施の形態1と同様にして、ドライエッチングにより導電膜55をエッチングしてワード線を形成し、NROM型EEPROMが完成する。
なお、実施の形態2の不揮発性メモリについて、データの書き込み、消去、及び読み出し動作については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
なお、図4(a)および図4(b)に示した実施の形態2の不揮発性メモリは、ビット線45(31)をn型領域としたn型トランジスタを用いたが、ビット線をp型領域としたp型トランジスタを用いることもできる。
以上のように、実施の形態2の不揮発性メモリは、実施の形態1の不揮発性メモリと同様の作用効果が得られる上、図4(a)に示したように、キャリア捕獲領域となるサイドウォール51が酸化膜49とゲート酸化膜56とにより囲まれているため、キャリアの保持効率及び保持能力がさらに向上する。
(実施の形態3)
図6(a)および図6(b)に、実施の形態3において不揮発性メモリとして用いるNROM型EEPROMを示す。ここで、図6(a)はメモリセルアレイの断面図、図6(b)はその平面図をそれぞれ示す。
図6(a)に示すように、p型シリコン基板64(半導体基板)上に、メモリセルのソース又はドレインとなるビット線65(第1の不純物拡散層)と、ビット線65と対向し、隣接するメモリセルを分離する絶縁膜68(第1の絶縁膜)のパターンが形成されている。また、隣接するビット線65どうしの間に、チャネル領域(図示せず)が形成されている。また、絶縁膜68は、酸化膜69(第2の絶縁膜)により被われていて、酸化膜69上、かつ絶縁膜68の側面には、窒化膜からなるサイドウォール71(第3の絶縁膜)が形成されている。さらに、p型シリコン基板64、酸化膜69、及びサイドウォール71がゲート酸化膜76(第4の絶縁膜)により被われている。ゲート酸化膜76上には、導電膜75が形成されている。また、サイドウォール71下のp型シリコン基板64中にキャリア発生領域74(第2の不純物拡散層)が形成されている。さらに、隣接するビット線65どうし間におけるp型シリコン基板64の高さが、ビット線65の高さよりも低くなっている。つまり、隣接するビット線65どうしの間におけるp型シリコン基板64とゲート酸化膜76との境界面が、ビット線65と絶縁膜68との境界面よりも低い位置にある。
また、図6(b)に示すビット線31は、図6(a)に示したビット線65に対応し、図6(b)に示すサイドウォール32は図6(a)に示したサイドウォール71に対応し、図6(b)に示すワード線33は、図6(a)に示したゲート酸化膜76上に形成された導電膜75に対応する。図6(b)に示すように、ビット線31が延設された方向と直交する方向に、メモリセルのワード線33が延設されている。
図7A及び図7Bに、実施の形態3のNROM型EEPROMのメモリセルアレイの製造工程を示す。以下、図7A及び図7Bを参照しながら、実施の形態3のNROM型EEPROMの製造方法について説明する。
まず、p型シリコン基板64上に、窒化膜63を形成する。次に、その上にレジスト62を形成し、レジスト62の開口パターンに従い、図7A(a)に示すように、ドライエッチングにより、窒化膜63の一部を除去して開口部66を形成する。さらに、開口部66を通って基板64にリンイオン61を注入する。ここで、リン注入量は1×1015〜5×1015cm-2、注入エネルギーは50〜100keVとする。
次いで、図7A(b)に示すように、レジスト62を除去し、さらに、不純物リンを注入した領域に熱処理を施して不純物のリンイオン61を活性化し、ビット線65を形成する。
続いて、図7A(c)に示すように、基板64と窒化膜63との上に酸化膜67を形成し、CMP(Chemical Mechanical Polishing;化学機械的研磨法)によりその表面を研磨し、図7A(d)に示すように、開口部66に酸化膜67が埋め込まれた状態にする。
そして、リン酸ボイルにより窒化膜63のみを除去することで、図7A(e)に示すように、ビット線65上に絶縁膜68のパターンを形成する。
その後、図7A(f)に示すように、隣接するビット線65間におけるp型シリコン基板64を、絶縁膜68をマスクとしてエッチングして10〜50nm掘り下げる。
次に、図7B(a)に示すように、p型シリコン基板64と絶縁膜68の上に、酸化膜69と窒化膜70とをこの順で形成する。
次いで、図7B(b)に示すように、窒化膜70をエッチバックすることにより、酸化膜69上、かつ絶縁膜68の側面にサイドウォール71を形成し、さらに、隣接するビット線65の間におけるp型シリコン基板64を露出させる。
続いて、図7B(c)に示すように、隣接する絶縁膜68の間からホウ素イオン72を注入し、p型シリコン基板64中にチャネル領域(図示せず)を形成する。また、図7B(d)に示すように、隣接する絶縁膜68の間からサイドウォール71にヒ素イオン73を注入する。ここで、ホウ素イオン72の注入角度は、基板64の表面に対して90°とし、ヒ素イオン73の注入角度は、基板64の表面に対して45〜70°とする。また、ホウ素イオン72を注入するための条件は、注入ドーズ量0.5×1014〜5×1014cm-2、注入エネルギー25keVとし、ヒ素イオン73を注入するための条件は、注入ドーズ量0.5×1014〜5×1014cm-2、注入エネルギー10〜25keVとする。このホウ素イオン72の注入により、ビット線65間の中央部が過度に濃度の高いn型領域となることが防止されると共に、サイドウォール71下のp型シリコン基板64中にキャリア発生領域74が形成され、キャリア発生領域74の近傍において、キャリア温度が高められ、キャリア注入効率が向上する。
そして、図7B(e)に示すように、p型シリコン基板64、酸化膜69及びサイドウォール71の上に、ゲート酸化膜76を形成し、さらにその上に、図7B(f)に示すように、ワード線(ゲート電極)となる導電膜75(例えば、ポリシリコン、ポリサイド、ポリメタル等)を形成する。
その後、実施の形態1と同様にして、ドライエッチングにより導電膜75をエッチングしてワード線を形成し、NROM型EEPROMが完成する。
なお、実施の形態3の不揮発性メモリについて、データの書き込み、消去、及び読み出し動作については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
なお、図6(a)および図6(b)に示した実施の形態3の不揮発性メモリは、ビット線65(31)をn型領域としたn型トランジスタを用いたが、ビット線をp型領域としたp型トランジスタを用いることもできる。
以上のように、実施の形態3の不揮発性メモリは、実施の形態2の不揮発性メモリと同様の作用効果を有する。さらに、実施の形態3の不揮発性メモリは、ビット線間の領域を掘り下げられているため、隣接するビット線65どうしの間におけるp型シリコン基板64とゲート酸化膜76との境界面が、ビット線65と絶縁膜68との境界面よりも低い位置にある構成である。それにより、キャリアの進行方向にキャリア捕獲領域となるサイドウォールを設けることが可能となり、キャリア注入効率が向上し、メモリの動作電圧が低減する。
(実施の形態4)
図8(a)および図8(b)に、実施の形態4において不揮発性メモリとして用いるNROM型EEPROMを示す。ここで、図8(a)はメモリセルアレイの断面図、図8(b)はその平面図をそれぞれ示す。
図8(a)に示すように、p型シリコン基板84(半導体基板)上に、メモリセルのソース又はドレインとなるビット線85(第1の不純物拡散層)と、ビット線85と対向し、隣接するメモリセルを分離する絶縁膜88(第1の絶縁膜)のパターンが形成されている。p型シリコン基板84上の、ビット線85及び絶縁膜88が形成されていない箇所には、SiGe膜97(半導体層)が形成されている。なお、p型シリコン基板84のバンドギャップは、SiGe膜97のバンドギャップよりも小さい。
また、絶縁膜88及びSiGe膜97は、酸化膜89(第2の絶縁膜)により被われていて、酸化膜89上、かつ絶縁膜88の側面には、窒化膜からなるサイドウォール91(第3の絶縁膜)が形成されている。酸化膜89及びサイドウォール91上には導電膜95が形成されている。さらに、隣接するビット線85どうし間におけるp型シリコン基板84の高さが、ビット線85の高さよりも低くなっている。つまり、隣接するビット線85どうしの間におけるp型シリコン基板84とSiGe膜97との境界面が、ビット線85と絶縁膜88との境界面よりも低い位置にある。
図8(b)に示すビット線31は、図8(a)に示したビット線85に対応し、図8(b)に示すサイドウォール32は図8(a)に示したサイドウォール71に対応し、図8(b)に示すワード線33は、図8(a)における酸化膜89上に形成された導電膜95に対応する。図8(b)に示すように、ビット線31が延設された方向と直交する方向に、メモリセルのワード線33(ゲート電極)が延設されている。
図9A及び図9Bに、実施の形態4のNROM型EEPROMのメモリセルアレイ製造工程を示す。以下、図9A及び図9Bを参照しながら、実施の形態4のNROM型EEPROMの製造方法について説明する。
まず、p型シリコン基板84上に、窒化膜83を形成する。次に、その上にレジスト82を形成し、レジスト82の開口パターンに従い、図9A(a)に示すように、ドライエッチングにより、窒化膜83の一部を除去して開口部86を形成する。さらに、開口部86から基板84にリンイオン81を注入する。ここで、リン注入量は1×1015〜5×1015cm-2、注入エネルギーは50〜100keVとする。
次いで、図9A(b)に示すように、レジスト82を除去し、さらに、不純物のリンイオン81を注入した領域に熱処理を施して不純物のリンイオン81を活性化し、ビット線85を形成する。
続いて、図9A(c)に示すように、基板84と窒化膜83との上に酸化膜87を形成する。さらに、CMP(Chemical Mechanical Polishing;化学機械的研磨法)によりその表面を研磨し、図9A(d)に示すように、開口部86に酸化膜87が埋め込まれた状態にする。
そして、リン酸ボイルにより窒化膜83のみを除去することで、図9A(e)に示すように、ビット線85上に絶縁膜88のパターンを形成する。
次に、図9A(f)に示すように、絶縁膜88のパターンをマスクとして半導体基板84のエッチングを行ない、半導体基板84の表面を除去した後に、SiGe膜97の選択エピタキシャル成長を行なう。ここでSiGe膜97のGeの組成比は、例えば、10%〜50%とする。また、SiGe膜97の選択エピタキシャル成長を行なうことで、SiGe膜97の表面と、ビット線85及び絶縁膜88との境界とが同一高さとなるようにする。
その後、図9B(a)に示すように、SiGe膜97と絶縁膜88の上に、酸化膜89と窒化膜90とをこの順で形成する。
次に、図9B(b)に示すように、窒化膜90をエッチバックすることにより、酸化膜89上、かつ絶縁膜88の側面にサイドウォール91を形成する。
次に、図9B(c)に示すように、酸化膜81とサイドウォール91の上に、ワード線(ゲート電極)となる導電膜95(例えば、ポリシリコン、ポリサイド、ポリメタル等)を形成する。
最後に、ドライエッチングにより導電膜95をパターニングしてワード線を形成し、NROM型EEPROMが完成する。
なお、実施の形態4の不揮発性メモリについて、データの書き込み、消去、及び読み出し動作については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
なお、図8(a)および図8(b)に示した実施の形態4の不揮発性メモリは、ビット線85(31)をn型領域としたn型トランジスタを用いたが、ビット線をp型領域としたp型トランジスタを用いることもできる。また、チャネル層を形成する半導体層として、SiGe膜97を用いたが、替わりに例えば、SiC膜やSiGeC膜等のSi系混晶半導体を用いてもよい。
なお、実施の形態4の不揮発性メモリにおいて、例えば、実施の形態2で示したように、酸化膜89、サイドウォール91及びSiGe膜97をゲート絶縁膜で覆う構成としてもよい。また、その際には、ビット線105どうしの間の酸化膜89を除去しておいて、SiGe膜97とゲート絶縁膜とが接するようにしてもよい。また、その場合の不揮発性メモリの製造方法は、窒化膜90をエッチバックしてサイドウォール91を形成する際に、さらに、隣接するビット線85の間におけるSiGe膜97を露出させる。さらに、SiGe膜97、酸化膜89及びサイドウォール91の上にゲート酸化膜を形成してから、その上に、導電膜95を形成すればよい。
以上のように、図9A及び図9Bに示した実施の形態4の不揮発性メモリの製造方法によれば、ビット線85とワード線(導電膜95)の分離に用いる絶縁膜88の形成に熱酸化を用いないため、バーズビークの発生が抑制され、ビット線85間の間隔が短縮でき、メモリセルの高密度集積化が可能となる。
さらに、図8(a)に示した実施の形態4の不揮発性メモリは、隣接するビット線85どうしの間におけるp型シリコン基板84とSiGe膜97との境界面が、ビット線85と絶縁膜88との境界面よりも低い位置にある構成である。それにより、キャリアの進行方向にキャリア捕獲領域となるサイドウォールを設けることが可能となり、キャリア注入効率が向上し、メモリの動作電圧が低減する。
また、従来のNROM型EEPROMでは、図15(d)に示すように、対向するビット線(高濃度n型領域156)に挟まれた窒化膜153/酸化膜154中の全ての領域でキャリアの捕獲が起こる。ここで、キャリアの捕獲され易さ(以下、キャリア捕獲能という。)は、その領域内でばらつくため、データ書き込み、消去動作を繰り返して行うと、キャリア捕獲能が低下する動作不良、即ち、エンデュランス特性の劣化が顕著になる。
これに対し、図8(a)および図8(b)に示した実施の形態4によれば、ビット線85(31)のエッジ部近傍にのみ、キャリア捕獲領域となるサイドウォール91が設けられるため、キャリア捕獲能のバラツキは小さくなり、エンデュランス特性の劣化が防止される。
(実施の形態5)
図10(a)および図10(b)に、実施の形態5において不揮発性メモリとして用いるNROM型EEPROMを示す。ここで、図11(a)はメモリセルアレイの断面図、図11(b)はその平面図をそれぞれ示す。
図10(a)に示すように、p型シリコン基板104(半導体基板)上に、メモリセルのソース又はドレインとなるビット線105(第1の不純物拡散層)と、ビット線105と対向し、隣接するメモリセルを分離する絶縁膜108(第1の絶縁膜)のパターンが形成されている。p型シリコン基板104上の、ビット線105及び絶縁膜108が形成されていない箇所には、SiGe膜117(半導体層)が形成されている。また、絶縁膜108及びSiGe膜117は、酸化膜109(第2の絶縁膜)により被われていて、酸化膜109上、かつ絶縁膜8の側面には、窒化膜からなるサイドウォール111(第3の絶縁膜)が形成されている。酸化膜109及びサイドウォール111上には導電膜115が形成されている。また、サイドウォール111下のp型シリコン基板104中にキャリア発生領域114(第2の不純物拡散層)が形成されている。
また、図10(b)に示すビット線31は、図10(a)に示したビット線105に対応し、図10(b)に示すサイドウォール32は図10(a)に示したサイドウォール111に対応し、図10(b)に示すワード線33は、図10(a)に示した酸化膜109上に形成された導電膜115に対応する。図10(b)に示すように、ビット線31が延設された方向と直交する方向に、メモリセルのワード線33が延設されている。
図11A及び図11Bに、実施の形態5のNROM型EEPROMのメモリセルアレイ製造工程を示す。以下、図11A及び図11Bを参照しながら、実施の形態5のNROM型EEPROMの製造方法について説明する。
まず、p型シリコン基板104上に、窒化膜103を形成する。次に、その上にレジスト102を形成し、レジスト102の開口パターンに従い、図11A(a)に示すように、ドライエッチングにより、窒化膜103の一部を除去して開口部106を形成する。さらに、開口部106を通って基板104にリンイオン101を注入する。ここで、リン注入量は1×1015〜5×1015cm-2、注入エネルギーは50〜100keVとする。
次いで、図11A(b)に示すように、レジスト102を除去し、さらに、不純物のリンイオン101を注入した領域に熱処理を施して不純物のリンイオン101を活性化し、ビット線105を形成する。
続いて、図11A(c)に示すように、基板104と窒化膜103との上に酸化膜107を形成する。さらに、CMP(Chemical Mechanical Polishing;化学機械的研磨法)によりその表面を研磨し、図11A(d)に示すように、開口部106に酸化膜107が埋め込まれた状態にする。
そして、リン酸ボイルにより窒化膜103のみを除去することで、図11A(e)に示すように、ビット線105上に絶縁膜108のパターンを形成する。
次に、図11A(f)に示すように、SiGe膜117の選択エピタキシャル成長を行なう。ここでSiGe膜97のGeの組成比は、例えば、10%〜50%とする。
その後、図11B(a)に示すように、SiGe膜117と絶縁膜108の上に、酸化膜109と窒化膜110とをこの順で形成する。
次に、図11B(b)に示すように、窒化膜110をエッチバックすることにより、酸化膜109上、かつ絶縁膜108の側面にサイドウォール111を形成する。
次いで、図11B(c)に示すように、サイドウォール111にヒ素イオン113を注入する。ここで、ヒ素イオン113の注入角度は、基板104の表面に対して45〜70°とする。また、ヒ素イオン113を注入するための条件は、注入ドーズ量0.5×1014〜5×1014cm-2、注入エネルギー10〜25keVとする。このヒ素イオン113の注入により、ビット線105間の両端部のみ濃度の高いn型領域とすることが可能となると共に、SiGe膜117下に形成されるチャネル領域とビット線105とが接続される。さらに、不純物プロファイルを、ビット線105のエッジ部近傍のみで形成でき、サイドウォール111下のp型シリコン基板104中にキャリア発生領域114が形成される。キャリア発生領域114が形成されることにより、ビット線105のエッジ部近傍のみで走行する電子の散乱が起こり、キャリア発生領域114の近傍において、電界が高められ、キャリアが酸化膜110をトンネルし、サイドウォール111に注入される効率(以下、キャリア注入効率という。)が向上する。
次に、図11B(d)に示すように、酸化膜109とサイドウォール111の上に、ワード線(ゲート電極)となる導電膜115(例えば、ポリシリコン、ポリサイド、ポリメタル等)を形成する。
最後に、ドライエッチングにより導電膜115をパターニングしてワード線を形成し、NROM型EEPROMが完成する。
なお、実施の形態5の不揮発性メモリについて、データの書き込み、消去、及び読み出し動作については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
なお、図10(a)および図10(b)に示した実施の形態5の不揮発メモリは、ビット線105(31)をn型領域としたn型トランジスタを用いたが、ビット線をp型領域としたp型トランジスタを用いることもできる。
また、チャネル層を形成する半導体層として、SiGe膜117を用いたが、替わりに例えば、SiC膜やSiGeC膜等のSi系混晶半導体を用いてもよい。
なお、実施の形態5の不揮発性メモリにおいて、例えば、実施の形態2で示したように、酸化膜109、サイドウォール111及びSiGe膜117をゲート絶縁膜で覆う構成としてもよい。また、その際には、ビット線105どうしの間の酸化膜109を除去しておいて、SiGe膜117とゲート絶縁膜とが接するようにしてもよい。また、その場合の不揮発性メモリの製造方法は、窒化膜110をエッチバックしてサイドウォール111を形成する際に、さらに、隣接するビット線105の間におけるSiGe膜117を露出させる。さらに、SiGe膜117、酸化膜109及びサイドウォール111の上にゲート酸化膜を形成してから、その上に、導電膜115を形成すればよい。
以上のように、図11A及び図11Bに示した実施の形態5の不揮発性メモリの製造方法によれば、ビット線105とワード線(導電膜115)の分離に用いる絶縁膜108の形成に熱酸化を用いないため、バーズビークの発生が抑制され、ビット線105間の間隔が短縮でき、メモリセルの高密度集積化が可能となる。
また、従来のNROM型EEPROMでは、図15(d)に示すように、対向するビット線(高濃度n型領域156)に挟まれた窒化膜153/酸化膜154中の全ての領域でキャリアの捕獲が起こる。ここで、キャリアの捕獲され易さ(以下、キャリア捕獲能という。)は、その領域内でばらつくため、データ書き込み、消去動作を繰り返して行うと、キャリア捕獲能が低下する動作不良、即ち、エンデュランス特性の劣化が顕著になる。
これに対し、図10(a)に示した実施の形態5の不揮発メモリによれば、ビット線105のエッジ部近傍にのみ、キャリア捕獲領域となるサイドウォール111が設けられるため、キャリア捕獲能のバラツキは小さくなり、エンデュランス特性の劣化が防止される。
また、図8(a)及び図10(a)に示した実施の形態4及び5の不揮発性メモリにおいて、チャネル層を形成するSiGe膜97及び117(半導体層)がそれぞれ設けられているため、従来の不揮発性メモリより低い印加電圧でキャリアを注入することが可能となる。この理由を以下に説明する。
図12はバンドギャップについて説明するためのバンド図を示していて、実施の形態4及び5の不揮発性メモリにおけるバンド図は、図12のようになる。図12において、EFはフェルミ準位を示し、ECは伝導帯を示し、EVは価電子帯を示している。実施の形態4及び5の不揮発性メモリは、ゲート電極121(図8(a)では導電膜95、図10(a)では導電膜115)及び酸化膜122(図8(a)では酸化膜89であり、図10(a)では酸化膜109)と半導体基板124(図8(a)ではp型シリコン基板84であり、図10(a)ではp型シリコン基板104)との間にバンドギャップの広い半導体層123(図8(a)ではSiGe膜97であり、図10(a)ではSiGe膜117)を設けた構造となっている。そのため、ヘテロ界面近傍でのバンド不連続部分で伝導帯ECがフェルミ準位EF以下の部分125を発生させることが可能となる。フェルミ準位EF以下の部分125では電子は、一般に二次元電子ガスと呼ばれる高移動度を持った状態となる。そのため、実施の形態4及び5の不揮発性メモリは、従来の不揮発性メモリより低い印加電圧でキャリアを注入することが可能となる。
また、図8(a)及び図10(a)に示した実施の形態4及び5の不揮発性メモリにおいて、隣接するビット線85及び105のそれぞれの間におけるp型シリコン基板84及び104とSiGe層97及び117とのキャリア移動度が、酸化膜89及び109により発生するストレスにより変調されることが好ましい。なお、p型シリコン基板84及び104とゲート絶縁膜とが接している場合は、ゲート絶縁膜により発生するストレスにより上述のキャリア移動度が変調されることが好ましい。
図13は、キャリアの移動について説明するための模式図である。半導体133(図8(a)ではSiGe膜97であり、図10(a)ではSiGe膜117)中のキャリア132の移動度は、半導体133上に形成された絶縁膜131(図8(a)では酸化膜89であり、図10(a)では酸化膜109)との間で発生するストレスにより影響を受ける。これは、外力により表面電荷密度が変化することにより生じる。図14は、ストレスとキャリア移動度との関係を示すグラフであり、一般的には、あるストレス範囲では図14のように線形を示している。そこで、実施の形態4及び5に示したように、ストレスによる移動度の変調を受けやすいビット線85及び105の両端に不純物注入を行い、移動度の変調度を高めることで、低電圧での注入効率向上が可能となる。
このように、実施の形態4及び5の不揮発性メモリは、半導体へテロ接合やストレスの影響を用いてキャリア移動度を高めるので書き込み電圧の低減が可能となる。
なお、実施の形態1〜5において、具体的に示した、材料、構造及び製造条件は、あくまでも一例であり、本発明はこれらの具体例のみに限定されるものではない。
本発明に係る不揮発性メモリは、メモリセルが高密度集積化されていて、低電圧による動作が可能で、かつ、信頼性の高い不揮発性メモリとして有用である。
また、本発明に係る不揮発性メモリの製造方法は、このような不揮発性メモリを容易に製造することができる。
実施の形態1における不揮発性メモリを示す図であって、図1(a)は断面図で、図1(b)は平面図 実施の形態1における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図 実施の形態1における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図(図2Aの続き) 実施の形態1における不揮発性メモリのメモリセルアレイ部の平面図 実施の形態2における不揮発性メモリを示す図であって、図4(a)は断面図で、図4(b)は平面図 実施の形態2における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図 実施の形態2における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図(図5Aの続き) 実施の形態3における不揮発性メモリを示す図であって、図6(a)は断面図で、図6(b)は平面図 実施の形態3における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図 実施の形態3における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図(図7Aの続き) 実施の形態4における不揮発性メモリを示す図であって、図8(a)は断面図で、図8(b)は平面図 実施の形態4における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図 実施の形態4における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図(図9Aの続き) 実施の形態5における不揮発性メモリを示す図であって、図10(a)は断面図で、図10(b)は平面図 実施の形態5における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図 実施の形態5における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図(図11Aの続き) バンドギャップについて説明するためのバンド図 キャリアの移動について説明するための模式図 ストレスとキャリア移動度との関係を示すグラフ 従来技術における不揮発性メモリの製造工程を示す断面図
符号の説明
11、41、61、81、101 リンイオン
12、42、62、82、102 レジスト
13、20、43、50、63、70、83、90、103、110 窒化膜
14、44、64、84、104 p型シリコン基板
15、15a、45、65、85、105 ビット線
16、46、66、86、106 開口部
17、19、47、49、79、89、109、122 酸化膜
18、48、68、88、108 絶縁膜
21、51、71、91、111 サイドウォール
22、52、72 ホウ素イオン
23、53、73、113 ヒ素イオン
24、54、74、114 キャリア発生領域
25、55、75、95、115 導電膜
31、31a ビット線
32 サイドウォール
33 ワード線
56、76 ゲート酸化膜
97、117 SiGe膜
121 ゲート電極
123 半導体層
124 半導体基板
125 フェルミ準位以下の部分
131 絶縁膜
132 キャリア
133 半導体
151 不純物イオン
152 レジスト
153 窒化膜
154 酸化膜
155 半導体基板
156 高濃度n型領域
157 絶縁膜
158 導電膜
159 開口部

Claims (12)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、
    前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、
    前記半導体基板及び前記第1の絶縁膜を被う第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
    前記第3の絶縁膜下の前記半導体基板中に形成された第2の不純物拡散層と、
    前記第2の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、
    前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲されることを特徴とする不揮発性メモリ。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、
    前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、
    前記第1の絶縁膜を被う第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
    前記半導体基板、前記第2の絶縁膜、及び前記第3の絶縁膜を被う第4の絶縁膜と、
    前記第3の絶縁膜下の前記半導体基板中に形成された第2の不純物拡散層と、
    前記第4の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、
    前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲されることを特徴とする不揮発性メモリ。
  3. 隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板の表面の高さが、前記第1不純物拡散層の表面の高さよりも低い請求項1または2に記載の不揮発性メモリ。
  4. 前記半導体基板と第2の絶縁膜とが接する面が、前記第1の不純物拡散層と第1の絶縁膜とが接する面より下方に位置している請求項1または2に記載の不揮発性メモリ。
  5. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、
    前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、
    隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板上に形成された半導体層と、
    第1の絶縁膜を被うように前記半導体層上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、
    前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲されることを特徴とする不揮発性メモリ。
  6. 半導体基板と、
    前記半導体基板に形成された、メモリセルのソース又はドレインとなる第1の不純物拡散層と、
    前記半導体基板における前記第1の不純物拡散層の上面上に、前記第1の不純物拡散層に対してCMP法を用いて自己整合的に形成されており、且つ隣接する前記メモリセルを分離する第1の絶縁膜と、
    隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板上に形成された半導体層と、
    第1の絶縁膜を被うように前記半導体層上に形成された第2の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜上、かつ前記第1の絶縁膜の側面にサイドウォール状に形成された第3の絶縁膜と、
    前記第2の絶縁膜および前記第3の絶縁膜を被うように、前記半導体基板、前記第2の絶縁膜及び前記第3の絶縁膜上に形成された第4の絶縁膜と、
    前記第4の絶縁膜上に、前記第1の不純物拡散層が延設された方向と直交する方向に延設された前記メモリセルのゲート電極とを備え、
    前記ゲート電極に電圧が印加され、かつ、前記第1の不純物拡散層におけるソース又はドレインの一方及び他方にそれぞれ電圧が印加されることにより、前記第3の絶縁膜中、または前記第2の絶縁膜と第3の絶縁膜との界面のいずれかにキャリアが捕獲されることを特徴とする不揮発性メモリ。
  7. 前記第3の絶縁膜下の前記半導体基板中に形成された第2の不純物拡散層をさらに備えた請求項5または6に記載の不揮発性メモリ。
  8. 隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板の表面の高さが、前記第1不純物拡散層の表面の高さよりも低い請求項5〜7のいずれかに記載の不揮発性メモリ。
  9. 前記半導体基板と前記半導体層とが接する面が、前記第1の不純物拡散層と第1の絶縁膜とが接する面より下方に位置している請求項5〜7のいずれかに記載の不揮発性メモリ。
  10. 前記半導体基板のバンドギャップが前記半導体層のバンドギャップより小さい請求項5〜9のいずれかに記載の不揮発性メモリ。
  11. 隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板及び半導体層のキャリア移動度が、前記半導体基板及び半導体層上の前記第2の絶縁膜により発生するストレスにより変調される請求項5に記載の不揮発性メモリ。
  12. 隣接する前記第1の不純物拡散層の間における前記半導体基板及び半導体層のキャリア移動度が、前記半導体基板及び半導体層上の前記第4の絶縁膜により発生するストレスにより変調される請求項6に記載の不揮発性メモリ。
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