JP2001135694A - 半導体装置および半導体装置の試験方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の試験方法

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JP2001135694A
JP2001135694A JP31640899A JP31640899A JP2001135694A JP 2001135694 A JP2001135694 A JP 2001135694A JP 31640899 A JP31640899 A JP 31640899A JP 31640899 A JP31640899 A JP 31640899A JP 2001135694 A JP2001135694 A JP 2001135694A
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heat radiating
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heat
section
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Takako Inoue
貴子 井上
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エレクトロマイグレーション試験により配線
部の信頼性を評価する際に、配線部の寿命を正確に測定
することができる半導体装置および半導体装置の試験方
法を提供する。 【解決手段】 本発明の半導体装置は、所定のパターン
で設けられたエレクトロマイグレーション試験評価用の
第2の配線部10と、放熱部11とを含む評価用配線領
域100を有する。放熱部11は、第2の配線部10に
連続して設置され、放熱部11によって第2の配線部1
0に対するエレクトロマイグレーション試験の際に発生
する熱を逃がすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレクトロマイグ
レーション試験評価用配線部を備えた半導体装置および
半導体装置の試験方法に関する。
【0002】
【背景技術】近年、半導体装置の微細化、高集積化に伴
い、配線の微細化が行われてきている。配線の微細化が
進むと、エレクトロマイグレーション現象による配線の
断線等の接続不良が多く発生するようになる。
【0003】一方、配線の寿命を評価する一手法とし
て、一般に、エレクトロマイグレーション現象を測定す
ることにより評価を行う、いわゆるエレクトロマイグレ
ーション試験が用いられている。このエレクトロマイグ
レーション試験には、例えばSWEAT法 (Standard W
aferlevel Electromigration Acceleration Test)、B
EM法 (Breakdown Energy of Metal)、J−ランプ法な
どがある。これらの試験方法について簡単に説明する。
【0004】SWEAT法は、幅が異なる部分を有する
試験用配線を作成し、この試験配線に電流を流すこと
で、幅が大きな部分と比較して幅が細い部分からより大
きなジュール熱を発生させて配線上に温度勾配をもたせ
ることにより、エレクトロマイグレーション現象を生じ
やすくする方法である。
【0005】BEM法は、一定の高電流密度を印加し、
配線が切れるまでに要した時間と電流密度から、配線が
切れるまでのエネルギー総量を算出する方法である。ま
た、J−ランプ法は、階段状に電流密度を上昇させてい
き、配線が切れるまでに要した時間から、前述したBE
M法と同様に、配線が切れるまでのエネルギー総量を算
出する方法である。
【0006】エレクトロマイグレーション試験は、一般
に、半導体基板上に形成された試験評価用の配線に対し
て行われる。一例として、エレクトロマイグレーション
試験用の配線部を有する半導体装置を図5に示す。図5
は、配線部30を模式的に示す断面図である。
【0007】図5において、配線部30は、信頼性試験
評価のために設置されたものであり、層間絶縁層34上
に所定のパターンで設けられてなり、例えばアルミニウ
ムや銅を含む材料からなる。また、配線部30の上面
は、パシベーション層102により被覆されている。前
述したいずれの試験方法を用いる場合においても、配線
部30に電流を流すことにより、配線部30に対してエ
レクトロマイグレーション試験を実施する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図5に
示される従来の半導体装置においては、次に示すような
問題が生じていた。前述した配線部30に対するエレク
トロマイグレーション試験の際、配線部30に流す電流
によりジュール熱が発生する。この熱によって配線部3
0が溶け出して変形したり、この熱が配線部30からパ
シベーション層102へと移動し、熱によりパシベーシ
ョン層102に亀裂が生じたりすることがある。さらに
は、パシベーション層102の亀裂から配線部30が溶
け出し、隣接する配線部30同士が接触してショートが
起きたりすることがある。このため、配線部30の寿命
を正確に測定することが困難であった。
【0009】本発明の目的は、エレクトロマイグレーシ
ョン試験により配線部の信頼性を評価する際に、配線部
の寿命を正確に測定することができる半導体装置および
半導体装置の試験方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
所定のパターンで設けられた配線部と、放熱部と、を含
む評価用配線領域を含み、前記放熱部は、前記配線部に
連続して設置され、該配線部に対するエレクトロマイグ
レーション試験の際に発生する熱を逃がすことができ
る。
【0011】この半導体装置においては、前記放熱部
が、前記配線部に連続して設置され、該配線部に対する
エレクトロマイグレーション試験の際に発生する熱を逃
がすことにより、配線部に対するエレクトロマイグレー
ション試験の際に、配線部に流す電流により発生するジ
ュール熱を配線部から放熱部へと熱を移動させること
で、熱が配線部に蓄積するのを防止することができる。
これにより、熱により配線部が溶け出して変形したり、
さらには隣接する配線部同士が接触してショートを起こ
したりすることを防止することができるため、配線部の
寿命を正確に測定することができる。
【0012】前記放熱部の代表的な態様としては、以下
のものがある。これらの態様は、半導体装置の設計など
に応じて選択できる。
【0013】(A)前記放熱部は、前記配線部と同一平
面上に形成されている。前記放熱部が、前記配線部と同
一平面上に形成されていることにより、同一工程でパタ
ーニングが可能であるため、より少ない工程にて評価用
配線領域を製造することが可能である。これにより、よ
り低コストで評価用配線領域を製造することができる。
さらに、例えば、評価用配線領域全体の厚さを変えるこ
となく放熱部を設置することができるため、評価用配線
領域の薄型化を図ることができる。
【0014】(B)前記評価用配線領域は、絶縁層を貫
通するコンタクト部を含み、前記放熱部は、該コンタク
ト部を介して前記配線部に連続して設置されている。前
記放熱部が、絶縁層を貫通するコンタクト部を介して、
前記配線部に設置されていることにより、例えば、評価
用配線領域全体の幅を変えることなく放熱部を設置する
ことができるため、評価用配線領域の小型化を図ること
ができる。
【0015】また、前記放熱部が導電性の場合には、前
記配線部と前記放熱部との接続部に、熱伝導性絶縁層が
設けられているのが望ましい。前記配線部と前記放熱部
との接続部に、熱伝導性絶縁層が設けられていることに
より、前記配線部と前記放熱部とを確実に絶縁すること
ができる。これにより、配線部を流れる電流が放熱部へ
漏洩するのを防止することができるため、配線部の寿命
を正確に測定することができる。
【0016】さらに、前記熱伝導性絶縁層は、試験に影
響を及ぼさない程度の絶縁体を有し、かつ放熱性が良好
である材料からなる。例えば、前記熱伝導性絶縁層は、
窒化チタン、シリコン、ダイヤモンド状炭素、あるいは
ダイヤモンドからなることが望ましい。これらの材料か
ら熱伝導性絶縁層が形成されることにより、配線部と放
熱部とを絶縁することができ、かつ配線部から放熱部へ
と熱を効率良く伝導させることができる。
【0017】放熱部を形成するための材料としては、ア
ルミニウム、銅、タングステン、チタン、白金、ドープ
ドシリコン(例えば、ドープドアモルファスシリコン
や、ドープドポリシリコン)、シリコン(例えば、アモ
ルファスシリコンや、ポリシリコン)、窒化チタン、ダ
イヤモンドを用いることができる。
【0018】放熱部が、導電性材料、例えばアルミニウ
ム、銅、タングステン、チタン、白金、ドープドシリコ
ン(例えば、ドープドアモルファスシリコンや、ドープ
ドポリシリコン)からなる場合、前記放熱部は、前記配
線部と同じ材料から構成することができる。前記放熱部
が前記配線部と同じ材料からなる場合、前記放熱部と前
記配線部とは同一工程あるいは一連の工程にて形成可能
であるため、より少ない工程にて半導体装置を製造する
ことができる。これにより、より安価な半導体装置を得
ることができる。
【0019】さらにこの場合、前記放熱部は、アルミニ
ウムを主成分とし、銅、珪素、ニッケル、チタン、コバ
ルト、クロムのうち少なくとも1種を含む材料からなる
のが望ましい。前記放熱部が、熱伝導性が高いこれらの
材料からなることにより、配線部に流す電流により発生
するジュール熱を配線部から放熱部へと移動させた後、
速やかに放熱させることができる。
【0020】あるいは、放熱部が、絶縁性材料、例えば
不純物の少ないシリコン(アモルファスシリコンや、ポ
リシリコン)、窒化チタン、あるいはダイヤモンドから
なる場合、熱伝導性の高い絶縁層から構成することがで
きる。前記放熱部が熱伝導性の高い絶縁層からなること
により、前記配線部から前記放熱部へと熱を速やかに移
動させることができ、かつ、放熱部と配線部とを絶縁す
ることができるため、配線部へ電気的な影響を与えるこ
となく試験を行うことができる。
【0021】特にこの場合、前記放熱部はダイヤモンド
からなるのが望ましい。ダイヤモンドは、高い絶縁性お
よび高い熱伝導性を有することから、前記放熱部がダイ
ヤモンドからなることにより、配線部と放熱部とを確実
に絶縁することができ、かつ熱を配線部から放熱部へと
速やかに移動させることができる。
【0022】さらに、本発明の好ましい態様としては、
以下に示されるものが挙げられる。
【0023】本発明の半導体装置は、前記放熱部上面の
少なくとも一部に開口部が設けられているようにするこ
とができる。前記放熱部上面の少なくとも一部に開口部
が設けられていることにより、配線部から放熱部へと移
動した熱をより速やかに放熱することができる。
【0024】また、前記放熱部は、櫛型形状を有してい
てもよい。前記放熱部を櫛型形状とすることにより、放
熱部の表面積が大きくすることができ、放熱能を向上さ
せることができる。
【0025】本発明の半導体装置の試験方法は、前述し
た半導体装置に対する試験方法であって、前記配線部に
対してエレクトロマイグレーション試験を行う際に、該
配線部に流れる所定の電流に起因して発生する熱を前記
放熱部から逃がしながら測定を行う。
【0026】本発明の試験方法によれば、前述したよう
に、配線部に流す電流により発生するジュール熱を配線
部から放熱部へと移動させることができ、配線部に熱が
蓄積するのを防止することができる。これにより、熱に
よる配線部の変形や、隣接する配線部同士が接触するこ
とによるショートの発生を防止することができるため、
配線部の寿命を正確に測定することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0028】(第1の実施の形態)図1(a)は、本発
明の第1の実施の形態にかかる半導体装置および前記半
導体装置を用いた試験方法を説明するための概略断面図
であり、図1(b)は、図1(a)に示される放熱部の
平面図である。
【0029】(デバイスの構造)この例では、半導体装
置は、シリコン基板15上にMOS素子が形成され、か
つ多層配線構造を有する。すなわち、シリコン基板15
上にフィールド絶縁層13が形成され、アクティブ領域
にゲート酸化層23が形成され、さらにゲート酸化層2
3上にゲート電極19が形成されている。また、シリコ
ン基板15上において、ゲート電極19およびフィール
ド絶縁層13に挟まれた部分には、不純物としてリン等
を含有する不純物層28が形成されている。不純物層2
8は、ソース領域あるいはドレイン領域であり、この不
純物層28とゲート電極19とは、側壁スペーサ25に
よって分離されている。また、不純物層28上には金属
シリサイド層17が形成されている。
【0030】フィールド絶縁層13、金属シリサイド層
17、およびゲート電極19を含む基板15上には第1
の層間絶縁層18が形成され、第1の層間絶縁層18上
には所定のパターンを有する第1の配線部16が形成さ
れている。
【0031】さらに、第1の層間絶縁層18および第1
の配線部16上には、第2の層間絶縁層14が形成され
ている。また、第2の層間絶縁層14上には、第2の配
線部10が所定のパターンで設けられている。
【0032】本実施の形態にかかる半導体装置の評価用
配線領域100は、第2の配線部10(以下、単に「配
線部」という)と、放熱部11とを有してなり、配線部
10に対するエレクトロマイグレーション試験評価用に
形成されたものである。
【0033】配線部10上には第3の層間絶縁層26が
形成されてなり、第3の層間絶縁層26には、第3の層
間絶縁層26を貫通するコンタクト部52が設けられて
いる。また、放熱部11は、コンタクト部52を介して
配線部10と連続して設置されており、配線部10に対
するエレクトロマイグレーション試験の際に発生する熱
を逃がす機能を有する。さらに、放熱部11および第3
の層間絶縁層26の上面には、パシベーション層22が
形成されている。また、放熱部11と配線部10との接
続部には、熱伝導性絶縁層24が設けられている。
【0034】配線部10は、前述したように、コンタク
ト部52を介して放熱部11と連続して設置されてい
る。放熱部11が、コンタクト部52を介して配線部1
0に連続して設置されていることにより、配線部10か
ら放熱部11へと熱を直接的に移動させることができる
ため、熱が配線部10に蓄積するのを確実に防止するこ
とができる。さらに、評価用配線領域100全体の幅を
変えることなく放熱部11を設置することができるた
め、評価用配線領域100の小型化を図ることができ
る。
【0035】さらに、配線部10と放熱部11との接続
部に、熱伝導性絶縁層24が設けられていることによ
り、配線部10と放熱部11とを確実に絶縁することが
できる。これにより、配線部10を流れる電流が放熱部
11へ測定に不充分な程度に漏洩するのを防止すること
ができるため、配線部10の寿命を正確に測定すること
ができる。
【0036】また、配線部10は、例えば、アルミニウ
ム、銅、タングステン、チタン、白金のうち少なくとも
1種を含む材料からなる。特に、配線部10の主成分が
アルミニウムである場合には、配線部10はさらに、
銅、珪素、ニッケル、チタン、コバルト、クロムのうち
少なくとも1種を含むことが望ましい。配線部10の主
成分がアルミニウムである場合に、さらに配線部10が
前述した金属を含むことにより、配線部10におけるエ
レクトロマイグレーションの発生を抑制させることがで
きる。
【0037】放熱部11は、アルミニウム、銅、タング
ステン、チタン、白金、ドープドシリコン(ドープドア
モルファスシリコン、ドープドポリシリコン)、シリコ
ン(アモルファスシリコン、ポリシリコン)、窒化チタ
ン、あるいはダイヤモンドなどを用いて形成される。
【0038】放熱部11は配線部10と同じ材料から形
成することができる。放熱部11が配線部10と同じ材
料からなる場合、放熱部11は配線部10と同様の工程
にて形成可能であるため、より少ない工程にて評価用配
線領域100を製造することが可能である。これによ
り、より低コストで評価用配線領域100を得ることが
できる。
【0039】例えば、放熱部11が、配線部10と同様
の材料で形成する場合、例えばアルミニウム、銅、タン
グステン、チタン、白金を好ましく用いることができ
る。放熱部11が、熱伝導性が高いこれらの金属からな
ることにより、配線部10に流す電流により発生するジ
ュール熱を配線部10から放熱部11へと移動させた
後、放熱部11から速やかに放熱させることができる。
【0040】熱伝導性絶縁層24は、窒化チタン、シリ
コン、ダイヤモンド状炭素(DLC)、あるいはダイヤ
モンドからなることが望ましい。熱伝導性絶縁層24が
これらの材料から形成されていることにより、配線部1
0と放熱部11とを絶縁することができ、かつ熱を配線
部10から放熱部11へと効率良く移動させることがで
きる。ここで、ダイヤモンド状炭素(DLC)とは、炭
素含有化合物と水素との混合ガスを原料として、CVD
法やPVD法などの気相法ダイヤモンド合成技術を用い
て形成される層をいう。
【0041】本実施の形態にかかる半導体装置におい
て、ダイヤモンド状炭素からなる熱伝導性絶縁層24を
形成する場合、例えば、特開平5−270986号公報
または特表平10−500936号公報に開示されたダ
イヤモンド状炭素層の形成方法を用いることができる。
例えば、配線部10を形成し、続いて配線部10上に第
3の層間絶縁層26を形成し、第3の層間絶縁層26の
所定の位置にコンタクト部52を形成した後、放熱部1
1を形成する前に、コンタクト部52の底面部、すなわ
ち後の工程で形成される放熱部11と配線部10との接
続部に相当する部分に、CVD法やPVD法などを用い
てダイヤモンド状炭素層を形成することにより、ダイヤ
モンド状炭素からなる熱伝導性絶縁層24を形成する。
【0042】本実施の形態においては、図1に示される
構成を有する半導体装置を例にとり説明したが、本発明
の半導体装置は、評価用配線領域100を有する半導体
装置であれば、これら以外の部分、例えば素子の構成は
特に限定されない。
【0043】また、図1(b)に示されるように、放熱
部11の形状は櫛型形状とすることができる。放熱部1
1が櫛型形状を有してなることにより、放熱部11の表
面積を大きくすることができ、放熱能を向上させること
ができる。ただし、櫛型形状を有してなる放熱部11
は、放熱部の表面積を大きくすることができる一つの例
であって、放熱部11の形状がこれに限定されるわけで
はない。
【0044】以上説明したように、本実施の形態にかか
る半導体装置においては、放熱部11が、配線部10に
連続して設置され、配線部10に対するエレクトロマイ
グレーション試験の際に発生する熱を逃がす機能を有す
る。すなわち、放熱部11が、配線部10に連続して設
置されることにより、配線部10に対するエレクトロマ
イグレーション試験の際に、配線部10に流れる電流に
より発生するジュール熱が配線部10から放熱部11へ
と直接伝導し、放熱部11から速やかに熱を放出するこ
とができる。これにより、熱により配線部10が溶け出
して変形したり、さらには隣接する配線部10同士が接
触してショートを起こしたりすることを防止することが
できる。したがって、配線部10の寿命を正確に測定す
ることができる。
【0045】(試験方法)次に、図1に示される半導体
装置の評価用配線領域100に設置された配線部10に
対するエレクトロマイグレーション試験の方法について
説明する。
【0046】図示しない一方の端子(パッド)に電源
を、図示しない他方の端子にGND(0V)を接続し
て、配線部10に定電流(1mA〜100mA)を流し
ながら抵抗値を観察する。初期の抵抗値に比べて抵抗値
が所定の割合増加した時点で配線部10が不良になった
と判定する。不良と判定された配線部10について、横
軸を不良になった時間、縦軸を不良率として対数正規確
率プロット(Cumulative-Plot)を行い、ブラック(Bla
ck)の式(式(1))にあてはめて寿命を換算する。 MTTF = A・J-n・exp{Ea/(KT)} 式(1) (ここで、Aは配線固有の定数、Jは電流密度(A/c
m2)、nは電流密度関数、Eaは活性化エネルギー(e
V)、KはBoltzmann定数(8.617E-5 eV/K)、Tは絶対
温度、MTTFは平均故障時間(Mean Time To Failur
e)である。)
【0047】試験中は、配線部10に流れる所定の電流
に起因して、配線部10に熱が発生する。前述したよう
に、配線部10から放熱部11へと熱を移動させること
で、熱による配線部10の変形等を防止することができ
る。したがって、本発明の半導体装置の試験方法によれ
ば、配線部10で発生した熱を放熱部11から逃がしな
がら測定を行うことにより、配線部10に流す電流によ
り発生するジュール熱を配線部10から放熱部11へと
速やかに移動させることができる。これにより、熱によ
る配線部10の変形や、隣接する配線部10同士が接触
することによるショートの発生を防止することができる
ため、配線部10の寿命を正確に測定することができ
る。
【0048】本実施の形態にかかる半導体装置の試験方
法は、試験評価用の配線が配線部10であって、放熱部
11が設けられた配線部10について試験を行う場合に
ついて説明したが、配線部10の代わりに、評価用の配
線が他の配線部、例えば第1の配線部16であって、放
熱部11と同様の放熱部が設けられた第1の配線部16
に対して試験を行う場合にも、同様の構成および試験方
法を適用することができる。
【0049】なお、本発明の半導体装置の試験方法につ
いて、第1の実施の形態にかかる半導体装置を用いて説
明したが、後述する第2〜第4の実施の形態にかかる半
導体装置を用いた場合であっても、同様の試験方法を実
施することができる。
【0050】(第2の実施の形態)図2は、本発明の第
1の実施の形態にかかる半導体装置を説明するための概
略断面図である。
【0051】(デバイスの構造)本発明の第2の実施の
形態にかかる半導体装置の構造は、配線部10から下部
については、第1の実施の形態にかかる半導体装置の構
造と同じである。よって、配線部10から下部について
は、同一符号を付すことにより説明を省略する。また、
パシベーション層42は、第1の実施の形態にかかるパ
シベーション層22と同様の作用・効果を有する。
【0052】本実施の形態にかかる半導体装置は、第1
の実施の形態にかかる半導体装置に設置された放熱部1
1と同様に、放熱部21が配線部10に連続して設置さ
れ、配線部10に対するエレクトロマイグレーション試
験の際に発生する熱を逃がす機能を有することにより、
第1の実施の形態にかかる半導体装置に設置された放熱
部11と同様の作用・効果を有する。
【0053】第1の実施の形態にかかる半導体装置で
は、放熱部11が、熱伝導性絶縁層24を介して配線部
10上に設置されているのに対し、本実施の形態にかか
る半導体装置では、図2に示されるように、放熱部21
がコンタクト部52を介して配線部10上に直接設置さ
れている。この場合、放熱部21は、熱伝導性の高い絶
縁層から形成されることが望ましい。熱伝導性の高い絶
縁層としては、例えば、窒化チタン、シリコン、もしく
はダイヤモンドなどが挙げられる。このように、放熱部
21が熱伝導性の高い絶縁層からなることにより、熱を
配線部10から放熱部21へと速やかに移動させること
ができ、かつ、放熱部21と配線部10とを絶縁するこ
とができるため、配線部10へ与える電気的な影響を最
低限に抑えつつ試験を行なうことができる。特に、熱伝
導性の高い絶縁層としては、ダイヤモンドがより望まし
い。ダイヤモンドは高絶縁性および高熱伝導性を有する
ことから、放熱部21自体がダイヤモンドから形成され
ていることにより、配線部10と放熱部21とを確実に
絶縁することができ、かつ、熱を配線部10から放熱部
21へと速やかに移動させることができる。
【0054】また、放熱部21がダイヤモンドからなる
場合、放熱部21は、通常ダイヤモンド薄膜を形成する
方法、例えばCVD法やスパッタリング法、あるいはイ
オンプレーティング法を用いて配線部10上に形成され
る。
【0055】さらに、本実施の形態にかかる半導体装置
においては、放熱部21の上面に開口部29が設けられ
ている。すなわち、放熱部21の上面にはパシベーショ
ン層42が形成されておらず、開口部29によって放熱
部21の上面が外部に露出した構造を有する。このよう
に、放熱部21上面の少なくとも一部に開口部29が設
けられていることにより、配線部10から放熱部21へ
と移動した熱をより速やかに外部へと放出することがで
きる。
【0056】(第3の実施の形態)図3は、本発明にか
かる半導体装置の一実施の形態を説明するための概略断
面図である。
【0057】(デバイスの構造)本発明の第3の実施の
形態にかかる半導体装置の構造は、配線部10から下部
については、第1および第2の実施の形態にかかる半導
体装置の構造と同じである。すなわち、本発明の第3の
実施の形態にかかる半導体装置の構造は、放熱部31、
開口部49、およびパシベーション層62が評価用配線
領域300に設置されている点と、コンタクト部を介さ
ずに配線部10上に直接放熱部31が設けられている点
以外は、第1の実施の形態にかかる半導体装置の構造と
同じである。よって、放熱部31、開口部49、パシベ
ーション層62および評価用配線領域300以外の構成
要素については、同一符号を付すことにより説明を省略
する。なお、開口部49およびパシベーション層62
は、第2の実施の形態にかかる半導体装置に設置された
開口部29およびパシベーション層42とそれぞれ同様
の作用・効果を有する。
【0058】本実施の形態にかかる半導体装置は、第1
の実施の形態にかかる放熱部11および第2の実施の形
態にかかる放熱部21と同様に、放熱部21が配線部1
0に連続して設置され、配線部10に対するエレクトロ
マイグレーション試験の際に発生する熱を逃がす機能を
有することにより、放熱部11および放熱部21と同様
の作用・効果を有する。また、放熱部31が配線部10
上に直接設置されている点では、第2の実施の形態にか
かる半導体装置に設置された放熱部21と同様である。
【0059】第1および第2の実施の形態にかかる半導
体装置では、放熱部11および放熱部21が、コンタク
ト部52を介して配線部10上に設置されているのに対
し、本実施の形態にかかる半導体装置では、図3に示さ
れるように、放熱部31がコンタクト部を介さずに配線
部10上に直接形成されている。このように、放熱部3
1がコンタクト部を介さずに配線部10上に直接形成さ
れていることにより、配線部10と放熱部31との接触
面積が大きいため、配線部10から放熱部31へと熱が
効率良く伝導するため、配線部10からの放熱能を向上
させることができる。
【0060】また、放熱部31は、第2の実施の形態に
かかる放熱部21と同様の材料を用いて形成される。放
熱部31は配線部10上に直接形成されることから、高
い絶縁性ならびに高い熱伝導性を有する材料を用いて形
成されることが求められる。このため、放熱部31は、
高い絶縁性ならびに高い熱伝導性を有する材料という点
でダイヤモンドが望ましい。さらに、配線部10上に開
口部49が形成されていることから、配線部10から放
熱部31へと移動した熱をより速やかに放出することが
できる。
【0061】(第4の実施の形態)図4(a)は、本発
明の第4の実施の形態にかかる半導体装置を模式的に示
す断面図であり、図4(b)は、図4(a)に示される
半導体装置のB−B線に沿った断面における平面図であ
る。
【0062】(デバイスの構造)本発明の第4の実施の
形態にかかる半導体装置の構造は、放熱部41、熱伝導
性絶縁層74、およびパシベーション層82以外、第1
の実施の形態にかかる半導体装置と同様である。よっ
て、同一符号を付すことにより説明を省略する。また、
パシベーション層82は、第1の実施の形態にかかる半
導体装置におけるパシベーション層22と同様の作用・
効果を有する。
【0063】本実施の形態にかかる半導体装置は、第
1、第2、および第3の実施の形態にかかる放熱部1
1、放熱部21、および放熱部31と同様に、放熱部4
1が配線部10に連続して設置され、配線部10に対す
るエレクトロマイグレーション試験の際に発生する熱を
逃がす機能を有することにより、放熱部11、放熱部2
1、および放熱部31と同様の作用・効果を有する。
【0064】第1、第2、および第3の実施の形態にか
かる半導体装置とは異なり、本実施の形態にかかる半導
体装置においては、図4(b)に示されるように、放熱
部41が配線部10と同一平面上に形成されている。放
熱部41が、配線部10と同一平面上に形成されている
ことにより、同一工程でパターニングが可能であるた
め、より少ない工程で評価用配線領域を形成することが
できる。さらに、評価用配線領域400全体の厚さを変
えることなく放熱部41を設置することができるため、
評価用配線領域400の薄型化を図ることができる。ま
た、放熱部41が複数設けられ、各放熱部41は配線部
10から延出した櫛型形状を有する。これにより、放熱
部の表面積を大きくすることができ、放熱能を向上させ
ることができる。
【0065】また、放熱部41は、第1の実施の形態に
かかる放熱部11と同様の材料を用いて形成される。
【0066】さらに、放熱部41と配線部10との間に
は、熱伝導性絶縁層74が設けられている。熱伝導性絶
縁層74は、第1の実施形態にかかる半導体装置に設置
された熱伝導性絶縁層24と同様の材料から形成され、
熱伝導性絶縁層24と同様に、配線部10と放熱部41
とを絶縁する。したがって、放熱部41と配線部10と
の間に熱伝導性絶縁層74が設けられていることによ
り、配線部10と放熱部41とを絶縁することができ、
かつ熱を配線部10から放熱部41へと効率良く移動さ
せることができる。なお、放熱部41が絶縁性および熱
伝導性の高い材料、例えば窒化チタン、シリコン、もし
くはダイヤモンドからなる場合、熱伝導性絶縁層74は
必ずしも必要ではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明の第1の実施の形態にかか
る半導体装置を模式的に示す断面図であり、(b)は、
(a)に示される半導体装置のA−A線に沿った断面に
おける平面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置を模式的に示す断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態にかかる半導体装
置を模式的に示す断面図である。
【図4】 (a)は、本発明の第4の実施の形態にかか
る半導体装置を模式的に示す断面図であり、(b)は、
(a)に示される半導体装置のB−B線に沿った断面に
おける平面図である。
【図5】 従来の半導体装置を模式的に示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 第2の配線部 11、21、31、41 放熱部 13 フィールド絶縁層 14 第2の層間絶縁層 15 シリコン基板 16 第1の配線部 17 金属シリサイド層 18 第1の層間絶縁層 19 ゲート電極 22、42、62、82 パシベーション層 23 ゲート酸化層 24、74 熱伝導性絶縁層 25 側壁スペーサ 26 第3の層間絶縁層 28 不純物層 29、49 開口部 52 コンタクト部 100、200、300、400 評価用配線領域

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンで設けられた配線部と、 放熱部と、を含む評価用配線領域を含み、 前記放熱部は、前記配線部に連続して設置され、該配線
    部に対するエレクトロマイグレーション試験の際に発生
    する熱を逃がすことができる、半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記放熱部は、前記配線部と同一平面上に形成されてい
    る、半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記評価用配線領域は、絶縁層を貫通するコンタクト部
    を含み、 前記放熱部は、該コンタクト部を介して前記配線部に連
    続して設置されている、半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、 前記配線部と前記放熱部との接続部に、熱伝導性絶縁層
    が設けられている、半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記熱伝導性絶縁層は、窒化チタン、シリコン、ダイヤ
    モンド状炭素、あるいはダイヤモンドからなる、半導体
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記放熱部は、アルミニウム、銅、タングステン、チタ
    ン、白金、およびドープドシリコンのうち少なくとも1
    種を含む材料からなる、半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかにおいて、 前記放熱部は、前記配線部と同じ材料からなる、半導体
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記放熱部は、熱伝導性の高い絶縁層からなる、半導体
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記放熱部は、ダイヤモンドからなる、半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかにおいて、 前記放熱部上面の少なくとも一部に開口部が設けられて
    いる、半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかにおいて、 前記放熱部は、櫛型形状を有してなる、半導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11に記載のいずれかの半
    導体装置の試験方法であって、 前記配線部に対してエレクトロマイグレーション試験を
    行う際に、該配線部に流れる所定の電流に起因して発生
    する熱を前記放熱部から逃がしながら測定を行う、半導
    体装置の試験方法。
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