JP2001135193A - 高感度多方向ロッカー・ボタン付キーパッド - Google Patents

高感度多方向ロッカー・ボタン付キーパッド

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JP2001135193A JP2000266976A JP2000266976A JP2001135193A JP 2001135193 A JP2001135193 A JP 2001135193A JP 2000266976 A JP2000266976 A JP 2000266976A JP 2000266976 A JP2000266976 A JP 2000266976A JP 2001135193 A JP2001135193 A JP 2001135193A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 はぎれの良い軽タッチ感が向上し、多機能ロ
ッカー・ボタン４４の複数の機能を同時に駆動する可能
性が低減される、電子装置７６用キーパッド２０が提供
される。 【解決手段】 キーパッド２０の柔軟部材２３は、多機
能ロッカー・ボタン４４の位置において、柔軟部材２３
に挿入される剛性キー２２と一体のものとして設けられ
る。柔軟部材２３と剛性キー２２とを組み合わせること
により、キーパッド２０のはぎれの良い軽タッチ感が向
上する一方、キー２２の剛性構造と、キー２２の一部と
して提供される中央支柱が、多機能ロッカー・ボタン４
４の複数の機能が同時に駆動されるのを実質的に防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、電子装置用キ
ーパッドに関し、さらに詳しくは、多方向キーを有する
フレキシブル・キーパッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】電話および、携帯情報端末（ＰＤＡ），
ページャ，計算機などその他の知的装置で使用されるキ
ーパッドは、画面のカーソルを上，下，左または右に動
かす、あるいは装置の画面上に表示されるデータをスク
ロールするのに使用される多方向キーまたは多機能キー
を含むことが多い。このような多機能キーは、利用者に
利便性を与えるとともに、キーパッドのスペース要求条
件を最小化する。
【０００３】このようなキーパッドは、シリコン・ゴム
などの柔軟材料から製造されることが多い。この柔軟材
料は通常、複数のボタンが突き出ているスカートを有す
る一体成形品の形状をとる。柔軟材料の外側表面（利用
者に露出される表面）は通常、印刷，レーザー・エッチ
ング，またはその他により刻印された文字を含み、操作
者が使用しやすいようにしている。通常の電話のキーパ
ッドの場合、ボタンは通常、よく知られる「０から９，
＊，＃」ブロックの表示が付けられている。そのため、
上記の多方向キーは、４つの矢印などで表示される可能
性がある。
【０００４】キーパッドの内側表面は、複数のアクチュ
エータ・チップ（作用先端部）を、各ボタンの後ろに１
つずつ含むことができる。このような４つのチップ（先
端部）は、代表的な４方向多機能キーの背後に設けられ
る。それぞれのアクチュエータ・チップは、各ボタンが
押下されると押下され、これにより、もう１つの金属接
点に接する導電（時には炭素）接点を押下し、これによ
り、押下されたボタンの機能に関係する信号を生じる。
【０００５】フレキシブル・シリコン・キーパッドは、
単一入力キーと多方向キーにより、利用者に耐久性と、
望ましいはぎれの良い軽タッチ感とを与えるが、シリコ
ン・ゴムは、一定の欠点を有する可能性がある。例え
ば、材料自体の柔軟性によって、どの方向が押下されて
いるかに関して、利用者に不確定性を与える可能性があ
る。更に、多方向キーの中央に、十分な力が加えられる
場合には、複数のアクチュエータ・チップが同時に押下
されて、キーパッドが取り付けられている装置の誤動作
を起こす。
【０００６】そのため、ある特定のキーパッドは、多方
向キーの中央の背後に中央支柱またはその他の構造を設
けて、複数の動作を回避するが、それらの構造は通常、
同一の柔軟材料から製造され、そのため、圧縮されやす
い。したがって、こうした設計では、多方向キーの中央
に十分な力が加えられると、複数の動作を生じる可能性
がある。
【０００７】更に他の種類のキーパッドは、薄型メタル
・スタンピング（thin metal stamping）などのより剛
性設計を提供する。ボタンが押下されたかどうかについ
ての確定性を高めつつ、このように剛性を高めることは
また、疲労，ひび割れに弱くなり、耐用年数の短縮を起
こす。他の種類のキーパッドは、剛性材料と柔軟材料を
組み合わせているが、そのために、外側表面のはぎれの
良い軽タッチ感が減少し、印刷が極めて難しくなり、か
つ美観が低下している。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】したがって、はぎれの
良い軽タッチ感と耐久性とを向上させ、かつ多機能キー
の複数の機能を同時に駆動する可能性を低減させるキー
パッドに対する必要性が存在する。
【０００９】
【実施例】ここで図面を参照し、具体的には図１を参照
して、本発明の好適な実施例は、キーパッド２０として
示される。図に示されるキーパッド２０は、電話で使用
するためのものであるが、本発明は、ＰＤＡ，ページ
ャ，ファクシミリ装置などのいずれの知的電子装置にも
適用可能性があることを理解されたい。
【００１０】キーパッド２０は、先行技術の設計より
も、はぎれの良い軽タッチ感が向上しているだけでな
く、多機能キーの複数の機能を同時に駆動する可能性を
低減する。キーパッド２０は、図２に最も良く示される
ように、また、以下に詳述されるように、特に、剛性ロ
ッカー・キー２２を柔軟部材２３に挿入することによ
り、これを達成できる。
【００１１】ここで図１と図２を参照し、柔軟部材２３
は、上面または表面２４と、下面または作用面２６とを
含む。柔軟部材２３は、プレス成形工程を通じて、シリ
コン・ゴムから製造されて、表面２４，２６が、一体成
形品の両面にくるようにすることが望ましい。代替的実
施例では、表面２４，２６は、別個の層として成形され
て、組み立てるか、または異なる材料もしくは製造技術
から製造されることができる。しかしながら、所望のは
ぎれの良い軽タッチ感と耐久性をもたらすように、柔軟
材料を採用することが望ましい。
【００１２】表面２４は、複数のボタン３４が出ている
実質的に平坦な表面またはスカート２８を含む。各ボタ
ン３４は、シェル（shell）３６と、利用者に手引きを
与えるために印刷，レーザー・エッチング，またはその
他による刻印に対応する上面３８とを含む。各シェル３
６は、空洞であることが望ましいが、内部が充填された
形状をとることもできる。図に示された実施例は、０か
ら９までの通常の構成をとる文字、および「送信」ボタ
ン４０と「終了」ボタン４２，および多方向ボタンもし
くはロッカー・ボタン４４に対応する十分な数のボタン
３４を示す。ロッカー・ボタン４４は、特に、画面上
（図示せず）のカーソルを左，右，上または下に移動で
きるようにし、表示された資料を迅速にスキャンできる
ようにする一方、キーパッド２０上で比較的場所をとら
ず（携帯電子装置では重要な考慮事項）、電子ゲームな
どについても容易に使用できる。
【００１３】図２に最も良く示されるように、作用面２
６は、表面２４と対向する柔軟部材２３の側に設けられ
る。作用面２６は、実質的に平坦なスカート２８の反対
側と、表面２４の複数のシェル３６に至る複数の開口部
を含む。各シェル３６の内側の桟５４から下方向に伸び
るのが、アクチュエータ・チップ５６である。好適な実
施例において、アクチュエータ・チップは、円錐台形状
であるが、他の形式および形状も明らかに可能である。
【００１４】ロッカー・ボタン４４のシェル３６‘を除
き、それぞれのシェル３６から、アクチュエータ・チッ
プ５６が伸びることに注意されたい。図2に示されるよ
うに、逆に、剛性キー２２は、ロッカー・ボタン４４の
空洞シェル３６’の中に挿入される。剛性キー２２の詳
細は図３に示される。図に示されるように、剛性キー２
２は、底部６０，上部６２および４つの側面６４を有す
る台形プリズム形状のベース５８を含む。平行六面体，
円筒形，円錐台，半球形などを含む他の種々の形状も採
用できることを理解されたい。底部６０から複数のチッ
プ６６が伸びており、これらの大きさと形状は駆動チッ
プ５６と似通っている。図に示される実施例では、これ
ら４つのチップが、各側面６４に近接して１つずつ設け
られる。底部６０の中央に位置するのが、中央支柱６８
であり、これはチップ６６より高さがあり、その重要性
と機能については以下に詳述する。上部６２は、各側面
６４の近傍にあるアーチ形表面７０と、上部６２内の中
央に設けられるディボット（divot）７２とを含む。ま
た、上部６２は、ディボット７２の代わりに、平坦な表
面またはバンプを有することもできる。
【００１５】柔軟材料から製造されるのが望ましい表面
２４と作用面２６とは逆に、剛性キー２２は、剛性材料
から製造されるのが望ましく、好適な実施例は、ポリカ
ーボネート・プラスチックから製造される。アクリル樹
脂および樹脂を含む他の材料も可能である。柔軟部材２
３の柔軟性と、キー２２の剛性とを組み合わせることに
より、キーパッド２０のはぎれの良い軽タッチ感が向上
する。
【００１６】次に図４を参照し、キーパッド２０は、電
話などの電子装置７６のパネル・スイッチまたは電子基
板７４の上に配置されるように対応できる。電子基板７
４は、金などの導電材料から製造される複数の接触頭部
（tactile dome）７８を含む。接触頭部７８は通常、プ
ラスチックから製造される基板シート８０の上に設けら
れる。接触頭部７８の下には、もう１つの導電接点（図
示せず）がある。そのため、特定の接触頭部７８が下方
向に押されると、当該接触頭部７８が、対応するもう一
つの接点と嵌合して、回路を閉じ、押下されている文字
ボタン３４に対応する信号を発生する。より具体的に
は、利用者はボタン３４（図２に示される）を押下し、
これによりアクチュエータ・チップ５６（図２に示され
る）を押下し、これにより接触頭部７８（図３に示され
る）を押下する。
【００１７】図４から、ロッカー・ボタン４４の真下の
位置では、４つの接触頭部７８が、ダイアモンド構成７
９で設けられることに注意されたい。これら４つの接触
頭部７８は、「上方」接触頭部，「下方」接触頭部，
「右側」接触頭部および「左側」接触頭部を表す。４つ
の接触頭部７８の中央には、ダイアモンド形状構成７９
で、非導電領域８２が設けられる。剛性キー２２の中央
支柱６８は、ロッカー・ボタン４４が押下されるとき
に、非導電領域８２に対する旋回軸となる。したがっ
て、ロッカー・ボタン４４に対して、剛性キー２２の４
つの側面６４のいずれか１つに対してではなく、全方向
におしなべて力が加わる場合には、中央支柱６８は、非
導電領域８２と嵌合し、４つの接触頭部７８からは方向
信号を発生しない。これにより、こうした多方向キー用
の柔軟駆動チップと、多機能キーの中央の柔軟構造を含
む、先行技術よりも高い信頼性が得られる。多方向キー
の中央にある柔軟構造は、押下されることが多く、多方
向キーに、全方向おしなべた力のみが加えられる場合で
も、多方向駆動が可能である。
【００１８】剛性キー２２は、柔軟部材２３の下側に挿
入されて、一続きのシリコン・ゴム表面と、表面２４に
とって望ましいはぎれの良い軽タッチ感を与える一方
で、同時に、その上に文字を容易に印刷しやすくする。
好適な実施例では、中央支柱６８を、チップ６６よりも
長くすることによって、旋回軸を作り出しているが、中
央支柱６８を短く、または排除し、かつ非導電領域８２
を高くすることによって、代替的旋回軸を構築すること
もできる。
【００１９】以上により、本発明は、はぎれの良い軽タ
ッチ感が向上し、かつ多機能キーの複数機能を同時に駆
動する可能性が低減される改良型キーパッドを提供す
る。本発明の精神から逸脱せずに、多くの更なる変更お
よび変形を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明によるキーパッドの上面斜視図であ
る。
【図２】 キーパッドから多機能キーが外された、図１
に示されるキーパッドの底部斜視図である。
【図３】 多機能キーの拡大斜視図である。
【図４】 キーパッドを取り付けることができる電子基
板および装置の平面図である。
【符号の説明】
２０ キーパッド ２３ 柔軟部材 ２４ 表面 ２６ 作用面 ２８ スカート ３４ 複数のボタン ３６ シェル ４０ 送信ボタン ４２ 終了ボタン ４４ ロッカー・ボタン（多機能ボタン） ７２ 中央ディボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｍ 1/23 Ｈ０４Ｍ 1/23 Ｅ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 キーパッド（２０）を有する電話機であ
    って：表面（２４）および作用面（２６）を有する柔軟
    部材（２３）であって、前記表面（２４）には複数の押
    下可能なボタンが設けられ、前記作用面（２６）は、前
    記表面（２４）と反対側に位置し、数および位置が複数
    の押下可能なボタン（３４）に対応する複数の形状（５
    ６）を有し、前記作用面（２６）は、数および位置が前
    記複数の押下可能なボタン（３４）と対応する複数の接
    触頭部（７８）および複数の前記形状（５６）の上に位
    置し、接触頭部（７８）は、対応する押下可能ボタン
    （３４）および対応する形状（５６）が押下されると起
    動される柔軟部材；および前記柔軟部材（２３）に挿入
    され、複数の接触頭部（７８）の上に位置する多方向キ
    ー（２２）であって、前記多方向キー（２２）は、前記
    柔軟部材（２３）よりも高い剛性を有する多方向キー；
    によって構成されることを特徴とする電話機。
  2. 【請求項２】 前記多方向キー（２２）は、「上方」接
    触頭部（７８）と、「下方」接触頭部（７８）の上に位
    置し、前記多方向キー（２２）はさらに、中央支柱（６
    ８）を含み、複数の前記「上方」接触頭部（７８）と前
    記「下方」接触頭部（７８）の双方駆動を阻止すること
    を特徴とする請求項１記載の電話。
  3. 【請求項３】 前記多方向キー（２２）は、「右側」接
    触頭部（７８）および「左側」接触頭部（７８）の上に
    位置し、前記中央支柱（６８）は、複数の前記「上方」
    接触頭部（７８），前記「下方」接触頭部（７８），前
    記「右側」接触頭部（７８），および前記「左側」接触
    頭部（７８）の双方駆動を阻止することを特徴とする請
    求項２記載の電話。
  4. 【請求項４】 前記柔軟部材（２３）は、シリコン・ゴ
    ムから製造され、前記多方向キー（２２）は、ポリカー
    ボネート・プラスチックから製造されることを特徴とす
    る請求項１記載の電話。
  5. 【請求項５】 前記柔軟部材（２３）は、材料の一体成
    形部材より成り、前記多方向キー（２２）は、前記柔軟
    部材（２３）の下側に嵌入されることを特徴とする請求
    項４記載の電話。
  6. 【請求項６】 前記表面（２４）には、記号が付され、
    電話機の利用者に手引きを与えることを特徴とする請求
    項１記載の電話。
  7. 【請求項７】 前記多方向キー（２２）が：底面（６
    ０）を有する基部（５８）；前記基部（５８）の前記底
    面（６０）から伸びる４つの形状；および前記４つの形
    状（６６）の少なくとも１つに対して平行に伸び、前記
    基部（５８）の前記底面（６８）の中央に配置される支
    柱（６８）；によって構成されることを特徴とする、請
    求項１記載の電話。
  8. 【請求項８】 前記多方向キー（２２）の上面は、凹部
    （７２）を含むことを特徴とする請求項７記載の電話。
  9. 【請求項９】 キーパッド（２０）であって：多方向に
    押下可能な少なくとも１つの空洞ボタン（４４）を有す
    る柔軟部材（２３）；および前記少なくとも１つの空洞
    ボタン（４４）に挿入される剛性キー（２２）；によっ
    て構成されることを特徴とするキーパッド（２０）。
  10. 【請求項１０】 前記剛性キー（２２）の底面（６０）
    は、複数の作用先端部（６６）と１つの中央軸部（６
    ８）を含み、前記中央軸部（６８）は、前記複数の駆動
    チップ（６６）が同時に押下されることを阻止すること
    を特徴とする、請求項９記載のキーパッド（２０）。
JP2000266976A 1999-09-03 2000-09-04 高感度多方向ロッカー・ボタン付キーパッド Expired - Lifetime JP4642199B2 (ja)

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