JP2001134367A - 座標入力シートの製造方法 - Google Patents

座標入力シートの製造方法

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JP2001134367A
JP2001134367A JP31647499A JP31647499A JP2001134367A JP 2001134367 A JP2001134367 A JP 2001134367A JP 31647499 A JP31647499 A JP 31647499A JP 31647499 A JP31647499 A JP 31647499A JP 2001134367 A JP2001134367 A JP 2001134367A
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loop
sheet
coordinate input
printing
conductive material
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Tsutomu Ohashi
勉 大橋
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造効率の良い座標入力シートの製造方法を
実現する。 【解決手段】 導電性材料を用いて、シート本体24a
の表面24a1にXループ23XおよびYループ23Y
を交差部分Qにおいて相互に接触しないように印刷す
る。このとき、導電性材料が貫通孔24b,24cに入
り込むように印刷する。次に、裏面24a2にライン2
3cを印刷する。これにより、Yループ23Yは、裏面
24a2においてXループ23Xを跨ぐことができる。
以上のように、表面24a1を印刷する工程および裏面
24a2を印刷する工程の2工程のみでループ状パター
ンを印刷することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、座標入力手段か
ら発生する交番磁界により、座標入力シートに敷設され
たループ状導線に発生する信号に基づいて上記座標入力
手段の位置座標を読み取る座標読取装置に用いる上記座
標入力シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記座標入力シートとして、たと
えば、実開平2−126228号公報に示すものが知ら
れている。図14(A)は、その座標入力シートの一部
を省略して示す平面説明図であり、図14(B)は、図
14(A)のA−A矢視断面説明図である。この座標入
力シート80は、絶縁性基板81を備えており、その絶
縁性基板81の表面81aには、矩形状の導電パターン
82,83,84が、隣接する導電パターン同士を相互
に重ねて形成されている。このように各導電パターン
は、相互に重なった構成であるため、図中破線で示すよ
うに、たとえば導電パターン83の短辺部83aを絶縁
性基板81の裏面に形成することにより、左側に重ねら
れた導電パターン82の長辺部82bおよび右側に重ね
られた導電パターン84の左側の長辺部84bを跨ぐ形
とすることにより、短絡しないようになっている。
【0003】そして、上記構造の座標入力シート80
は、次の方法により製造される。まず、絶縁性基板80
の表面に銅箔を貼着し、その銅箔をエッチング処理して
各導電パターン82,83,84・・・を形成する。次
に、絶縁性基板80の裏面に83aで例示するような導
電パターンの短辺部を同様に形成する。そして数値制御
されたドリルによって1つおきの導電パターン83,・
・・の長辺部の端部にスルーホール90をそれぞれ貫通
形成する。次に、各スルーホール90の内部壁面と、上
下の開口部周縁とを半田メッキ処理し、半田メッキ部9
1を形成する(図14(B)、特開平5−158606
号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の座
標入力シートの製造方法は、各スルーホール90の内部
壁面と、上下の開口部周縁とを半田メッキ処理する工程
が必要であるため、製造効率が悪いという問題がある。
特に、導電パターンの数が増加するほどスルーホール9
0の数は増加するため、製造効率がより一層悪くなる。
【0005】そこで、この発明は、上記問題を解決する
ためになされたものであり、製造効率の良い座標入力シ
ートの製造方法を実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用および発明の効果】
この発明は、上記目的を達成するため、請求項1および
請求項2に記載の発明では、導電性材料によって形成さ
れた複数のループ状パターンをシートの一方の平面上に
有する座標入力シートの製造方法であって、前記ループ
状パターン同士が交差する箇所であり、一方のループ状
パターンが他方のループ状パターンを跨ぐための始点お
よび終点に、一方の平面から他方の平面に貫通する貫通
孔が形成されたシートを用い、導電性材料によって前記
シートの一方の面に前記一方のループ状パターンおよび
他方のループ状パターンを交差部分において相互に接触
しないように印刷する第1の印刷工程と、前記導電性材
料によって前記シートの他方の面において前記始点およ
び終点間を接続するラインを印刷する第2の印刷工程と
を有しており、少なくとも前記第1および第2の印刷工
程の一方は、前記導電性材料が前記貫通孔の内部に入り
込むように印刷を行うという技術的手段を用いる。
【0007】つまり、シートの一方の平面を印刷する第
1の印刷工程およびシートの他方の平面を印刷する第2
の印刷工程の2工程のみでループ状パターンを印刷する
ことができる。また、一方の印刷工程において、導電性
材料が貫通孔の内部に入り込むように印刷を行うことに
より、一方のループ状パターンが他方のループ状パター
ンを跨ぐための始点および終点間を導通させることがで
きる。したがって、従来のような、スルーホールの内部
壁面と、上下の開口部周縁とを半田メッキ処理する工程
が不要であるため、座標入力シートの製造効率を良くす
ることができる。
【0008】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の座標入力シートの製造方法において、前記貫
通孔が複数形成されているという技術的手段を用いる。
【0009】つまり、貫通孔を複数形成することによ
り、1つ、あるいは一部の貫通孔の内部に入り込む導電
性材料の量が不足したような場合であっても、他の貫通
孔の内部に導電性材料が十分入り込んでいれば、前記始
点および終点間の導通を確保することができる。したが
って、ループ状パターンに非導通部分が存在する不良品
が発生し難いため、座標入力シートの製造上の歩留まり
を向上させることができる。なお、上記座標入力シート
には、可撓性を有するシート状または板状のもの、ある
いは可撓性を有していないシート状または板状のものを
含む。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る座標入力シ
ートの製造方法の一実施形態について図を参照して説明
する。なお、以下に述べる各実施形態では、この発明に
係る座標入力シートの製造方法として、座標入力シート
上に描かれる手書き文字や図形などを電気的に読み取
る、いわゆる電子黒板に用いる座標入力シートの製造方
法を例に挙げて説明する。 (第1実施形態) [主要構成]最初に、第1実施形態に係る座標入力シー
トの製造方法によって製造された座標入力シートを用い
る電子黒板の主要構成について図1(A)および図2を
参照して説明する。図1(A)は、電子黒板の主要構成
を示す外観斜視説明図であり、図2は、図1に示す電子
黒板にパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称す
る)およびプリンタを接続した状態を示す説明図であ
る。
【0011】電子黒板1には、筆記パネル10と、筆記
面21aに筆記を行うための座標入力ペン60と、筆記
された軌跡およびその軌跡を示すデータを消去するため
のイレーサ40とが備えられている。筆記パネル10に
は、枠状のフレーム11が備えられており、そのフレー
ム11には、筆記パネル本体20が組み込まれている。
フレーム11の前面下端には、その下端に沿って板状の
台12が前面に張り出す形で取り付けられている。台1
2の上面には、座標入力ペン60を収容するための断面
半円形状の凹部12aが形成されており、その凹部12
aの右側には、イレーサ40などを置くための平面部1
2bが形成されている。
【0012】フレーム11の前面右側には、操作部30
が設けられている。操作部30には、操作音や警告音な
どの音を再生するスピーカ31と、筆記面21aに筆記
された内容を示すデータ(以下、筆記データと略称す
る)を記憶したページ数を7セグメントのLEDによっ
て表示するページ数表示LED32と、押すごとに1ペ
ージずつ戻るページ戻りボタン33と、押すごとに1ペ
ージずつ送るページ送りボタン34と、記憶されている
筆記データを押すごとに1ページずつ消去する消去ボタ
ン35と、記憶されている筆記データをプリンタ200
(図2)へ出力するために押すプリンタ出力ボタン36
と、記憶されている筆記データをPC100(図2)へ
出力するために押すPC出力ボタン37と、この電子黒
板1を起動あるいは停止するために押す電源ボタン38
とが設けられている。
【0013】フレーム11の前面下部には、この電子黒
板1の電源となる単2乾電池14aを4本収容するバッ
テリケース14が設けられており、そのバッテリケース
14の前面には、蓋14bが開閉可能に取付けられてい
る。バッテリケース14の右側には、スピーカ31のボ
リュームを調節するボリューム調節つまみ13cが設け
られており、その右側には、コネクタ13b、13aが
設けられている。図2に示すように、コネクタ13bに
は、プリンタ200と接続された接続ケーブル201の
プラグ202が接続され、コネクタ13aには、PC1
00と接続された接続ケーブル101のプラグ102が
接続される。つまり、電子黒板1の筆記面21aに筆記
された内容を示す筆記データをPC100へ出力し、P
C100に備えられたモニタ100aにより、電子黒板
1に筆記された内容を見ることができる。また、筆記デ
ータをプリンタ200へ出力し、電子黒板1に筆記され
た内容を印刷用紙203に印刷することもできる。
【0014】また、フレーム11の裏面上端の両端部に
は、この電子黒板1を壁に掛けるための金具15、15
が取付けられている。なお、座標入力ペン60には、交
番磁界を発生するためのコイル、発振回路および電池な
どが内蔵されている。この第1実施形態では、筆記面2
1aの高さH1は900mmであり、幅W1は600m
mである。また、フレーム11および台12は、ポリプ
ロピレンなどの合成樹脂により軽量に形成されており、
電子黒板1の総重量は10kg以下である。
【0015】[ネットワークの構成]次に、電子黒板1
と他の電子黒板1との間でデータの通信を行う場合のネ
ットワークの構成について、それをブロックで示す図3
を参照して説明する。なお、ここでは、企業内において
電子黒板1を備えた複数の部屋間、あるいは、企業間で
通信を行う場合を例に挙げて説明する。企業2内の部屋
3には、電子黒板1と、この電子黒板1と接続されたP
C100と、このPC100と接続されたLANボード
103とが備えられており、部屋4には、電子黒板1
と、この電子黒板1と接続されたPC100と、このP
C100と接続されたモデム108とが備えられてい
る。各部屋3に備えられたLANボード103は、LA
Nケーブル104によりHUB105に接続されてい
る。また、HUB105は、サーバ106に接続されて
おり、サーバ106は、インターネット300を介して
他の企業5に接続可能になっている。また、部屋4に備
えられたモデム108は、電話回線109から公衆通信
交換網301を介して他の企業5に接続可能になってい
る。なお、図示しないが、他の企業5内には、企業2内
と同様に、PCを介して通信可能な電子黒板1が備えら
れている。
【0016】ここで、上記ネットワークにおけるデータ
の流れについて説明する。ある部屋3に備えられた電子
黒板1に記憶された筆記データは、PC100からLA
Nボード103およびHUB105を介して指定された
部屋3のPC100へ送信される。そして、そのデータ
を受信した者は、PC100に備えられたモニタ103
に受信データを表示することにより(図2)、あるい
は、受信データをPC100に接続されたプリンタ20
0により用紙203に印刷することにより(図2)、受
信データの内容を見ることができる。また、筆記データ
を、たとえばTIFF (Tag Image File Format)形式で
電子メールに画像ファイルとして添付し、サーバ106
からインターネット300を介して他の企業5へ送信す
ることもできる。これにより、他の企業5は、企業2か
ら送信された電子メールに添付されている画像ファイル
をデコードすることにより、筆記データの内容を見るこ
とができる。
【0017】[筆記パネル本体20の構造]次に、筆記
パネル本体20の構造について図1(B)および図4を
参照して説明する。図1(B)は、図1(A)に示す電
子黒板1を正面から見た場合の横断面説明図であり、図
4は、筆記パネル本体20の各構成部材を示す説明図で
ある。なお、図1(B)および図4は、構造を分かり易
くするために、各部材は実際の厚みとは異なる。
【0018】図4に示すように、筆記パネル本体20
は、筆記面21aを有する筆記シート21と、板状のフ
ロントパネル22と、ループ状パターン23が印刷され
た座標入力シート24と、板状の支持パネル25と、板
状のバックパネル26とから構成されている。そして、
図1(B)に示すように、筆記パネル本体20は、バッ
クパネル26、支持パネル25、座標入力シート24、
フロントパネル22、筆記シート21の順に積層した構
造であり、その積層された端部は、フレーム11の凹部
11aに挾み込まれている。
【0019】この実施形態では、筆記シート21は、貼
り合わされたPET(ポリエチレンテレフタラート)フ
ィルムにより厚さ0.1mmのフィルム状に形成されて
いる。フロントパネル22は、アクリル樹脂、ABS
(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
体)、PC(ポリカーボネート)などにより厚さ3.0
mmに形成されている。座標入力シート24を構成する
シート本体24aは、加工が容易であり、かつ耐久性に
優れているなどの理由から、PETやポリイミドなどに
より30μm〜1mmの厚さのフィルム状に形成されて
いる。支持パネル25は、発泡スチロールなどの発泡樹
脂製材料により厚さ40mmに形成されている。バック
パネル26は、アルミニウムなどの導電性材料により厚
さ1.0mmに形成されている。さらに、図1(B)に
おいて、フレーム11は、その全体の厚さD1が51m
mであり、上述した厚さ約45mmの積層体である筆記
パネル本体20を挾持する部分の厚さD2が3.0mm
に構成されている。
【0020】[ループ状パターン23の構成]次に、ル
ープ状パターン23の構成について図5ないし図7を参
照して説明する。図5(A)は、図4に示すループ状パ
ターン23の構成を一部を省略して示す説明図であり、
図5(B)は、図5(A)に示すループ状パターン23
の幅および重ねピッチを示す説明図である。図6は、図
4に示す座標入力シート24の一部を拡大して示す説明
図である。図7は、図6の中に示す交差部分Qの横断面
説明図である。なお、以下の説明では、ループ状パター
ン23のうちX軸方向に配列されたループ状パターンを
Xループと称し、Y軸方向に配列されたループ状パター
ンをYループと称する。
【0021】図5(A)に示すように、X軸方向には、
座標入力ペン60の(X,Y)座標のX座標を検出する
ためのX1〜XmのXループ23Xがm本配置されてお
り、Y軸方向には、Y座標を検出するためのY1〜Yn
のYループ23YがXループと直交してn本配置されて
いる。XループおよびYループは、それぞれ略矩形に形
成されており、Xループの矩形部分の長辺の長さはP2
Yであり、Yループの矩形部分の長辺の長さはP2Xで
ある。図5(B)に示すように、Xループは、それぞれ
幅(矩形部分の短辺の長さ)P1に形成されており、隣
接するXループは、P1/2のピッチでそれぞれ重ねら
れている。各Yループもそれぞれ幅P1に形成されてお
り、隣接するYループは、P1/2のピッチでそれぞれ
重ねられている。
【0022】図6に示すように、Xループ23Xおよび
Yループ23Yは、導電性材料によってシート本体24
aの表面24a1にパターン印刷されている。シート本
体24aの左側縁には、Yループの端子23bが複数個
ずつ集合された端子集合部27bと、Xループの端末2
3aが複数個ずつ集合された端子集合部27aとが形成
されている。端子集合部27a,27bは、図示しない
コネクタに接続され、そのコネクタを介してXループ切
替回路50aおよびYループ切替回路50b(図12)
と電気的に接続される。図6に示すように、Xループ2
3XおよびYループ23Yが交差する交差部分Qでは、
シート本体24aの裏面においてYループ23YがXル
ープ23Xを跨ぐ形となっている。その跨いでいる部分
を図6において破線で示す。図7に示すように、Yルー
プ23YがXループ23Xを跨ぐための始点(図6にお
いてQ1で示す)および終点(図6においてQ2で示
す)には、表面24a1から裏面24a2に貫通する貫
通孔24b,24cがそれぞれ形成されている。そし
て、Yループ23Yは、貫通孔24b,24c間を裏面
に印刷されたライン(Xループを跨ぐ部分)23cによ
って接続することにより、Xループを裏面24b側にお
いて跨ぐ形に形成されている。なお、この実施形態で
は、貫通孔24b,24cは、横断面円形である。ま
た、P1=80mmであり、P2X=680mmであ
り、P2Y=980mmである。また、m=13であ
り、n=20である。
【0023】[座標入力シート24の製造方法]次に、
座標入力シート24の製造方法について図8ないし図1
1を参照して説明する。図8は、シート本体24aの平
面構造の一部を示す説明図である。図9は、シート本体
24aの表面24a1に印刷されたループ状パターンの
一部を示す説明図であり、図10は、シート本体24a
の裏面24a2に印刷されたループ状パターンの一部を
示す説明図である。図11は、工程図である。まず、シ
ート本体24aの外形状を図4および図6に示す形状に
形成し、端子集合部27a,27bも形成する(工程
1)。次に、図8に示すように、シート本体24aの始
点Q1および終点Q2に対応する箇所に貫通孔24b,
24cをそれぞれ穿孔する(工程2)。貫通孔24b,
24cは、たとえば数値制御されたドリルによって、た
とえば直径0.5〜4mmの大きさに穿孔される。
【0024】次に、図9に示すように、シート本体24
aの表面24a1にXループ23XおよびYループ23
Yを交差部分Q1,Q2において相互に接触しないよう
に印刷する(工程3)。この印刷は、ペースト状の導電
性材料を用いて、導電性材料が貫通孔24b,24cの
内部に入り込み、裏面24a2に僅かに突出するように
行う。導電性材料としては、たとえば銅ペーストを用
い、印刷手法としては、たとえばスクリーン印刷を用い
る。次に、上記工程3と同じ導電性材料および印刷手法
により、シート本体24aの裏面24a2にライン23
cを印刷する(工程4)。なお、Xループ23X、Yル
ープ23Yおよびライン23cは、たとえば、厚さ6〜
10μmに印刷する。また、Xループ23X、Yループ
23Yおよびライン23cは、銀ペースト、または、カ
ーボンペーストを用いて印刷することもできる。さら
に、工程4と工程3とを入れ替えることもできる。この
場合、ライン23cは、導電性材料が貫通孔24b,2
4cの内部に入り込み、表面24a1に僅かに突出する
ように行う。また、工程3および工程4において、導電
性材料は、貫通孔24b,24cの内部に入り込んでシ
ート本体24aの一方の面から他方の面に必ずしも突出
する必要はなく、貫通孔24b,24cの内部において
導通するように印刷すれば良い。
【0025】[電気的構成]次に、電子黒板1の電気的
構成について、それをブロックで示す図12を参照して
説明する。電子黒板1に内蔵された制御装置50には、
トランジスタなどのスイッチング素子(たとえば、MO
S FET)により、Xループ23XをX1〜Xmまで
順に切替えるXループ切替え回路50aと、Yループ2
3YをY1〜Ynまで順に切替えるYループ切替え回路
50bとが備えられている。また、ROM58には、C
PU56が実行する各種制御プログラム、電圧値と位置
座標とを対応付けた位置座標テーブルなどが記憶されて
いる。シート21上に置かれた座標入力ペン60から発
生する交番磁界と、Xループ23XおよびYループ23
Yとの磁気結合により各ループに発生した信号は、増幅
器50cによって増幅され、その増幅された信号は、振
幅検波回路51によって振幅検波される。続いてその振
幅検波された信号は、A/D変換回路52によって振
幅、つまり電圧値に対応したデジタル信号に変換され、
I/O回路53を介してCPU56に入力される。
【0026】続いてCPU56は、XループX1〜Xm
をスキャンして入力されたデジタル信号によって示され
る電圧値e(1)〜e(m)をRAM59に順次格納し
て行く。そして全Xループの走査が一巡すると、CPU
56は、RAM59に格納されている電圧値e(1)〜
e(m)の中で最大の電圧値e(max)を選択し、そ
の電圧e(max)を発生したXループのループ番号を
maxとしてRAM59に記憶する。また、CPU56
はe(max)の両隣の電圧値e(max±1)のうち
大きい方を決定し、その決定した電圧値を発生したXル
ープのループ番号をmax2としてRAM59に記憶す
る。続いてCPU56は、RAM59に記憶されたルー
プ番号maxおよびmax2を比較して、ループ番号m
ax2はループ番号maxからX軸の+方向または−方
向のどちらに存在しているかを判定する。そして、ma
x2≧maxである場合は、変数SIDEを1に設定
し、max2<maxである場合は、変数SIDEを−
1に設定する。続いてCPU56は、
【0027】 DIFF=e(max)−e(max2)・・・(1)
【0028】を演算し、その演算されたDIFFに最も
近い位置座標をROM58に記憶されている位置座標テ
ーブルから読出し、それをOFFSETとする。続いて
CPU56は、
【0029】 X=(P1/2)×max+OFFSET×SIDE・・・(2)
【0030】を演算し、X座標を求める。また、CPU
56はY座標もX座標と同様の手順によって求め、座標
入力ペン60の移動に伴って座標入力ペン60の(X,
Y)座標を繰り返し求めて行き、その求めた(X,Y)
座標をRAM59に格納する。また、CPU56は操作
部30に設けられた各種ボタン(図1)の操作により発
生するスイッチング信号をI/F回路57を介して取り
込み、RAM59に格納されている位置座標データのう
ち目的のページの位置座標を適当なフォーマットに変換
してPC100やプリンタ200(図2)へ出力した
り、位置座標データを記憶するページをページ単位で送
ったり、戻したり、あるいは位置座標データをページ単
位で消去したりする。さらに、CPU56は各種ボタン
が押された際に発生するスイッチング信号に基づいて音
声回路31aを動作させてスピーカ31から「ピー」、
「ピッ」などの操作音を発生する。
【0031】以上のように、第1実施形態の座標入力シ
ートの製造方法を用いれば、シート本体24aの表面2
4a1を印刷する工程3および裏面24a2を印刷する
工程4の2工程のみでループ状パターン23を印刷する
ことができる。また、一方の工程において、導電性材料
が貫通孔24b,24cの内部に入り込むように印刷を
行うことにより、Yループ23YがXループ23Xを跨
ぐためのライン23cを形成し、始点Q1および終点Q
2間を導通することができる。したがって、従来のよう
な、スルーホールの内部壁面と、上下の開口部周縁とを
半田メッキ処理する工程が不要であるため、座標入力シ
ート24の製造効率を良くすることができる。
【0032】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態について図13を参照して説明する。また、図1
3(A)および図13(B)は、この第2実施形態にお
いて用いるシート本体24aの平面の一部を示す説明図
である。図13(A)に示す例では、シート本体24a
における始点Q1および終点Q2には、複数の貫通孔2
4b,24cが穿孔されている。つまり、この構成によ
れば、前述の工程3または工程4において、1つ、ある
いはいくつかの貫通孔24b,24cに入り込む導電性
材料の量が不足したような場合であっても、他の貫通孔
の内部に導電性材料が十分入り込んでいれば、始点Q1
および終点Q2間の導通を確保することができる。した
がって、Xループ23XおよびYループ23Yに非導通
部分が存在する不良品が発生し難いため、座標入力シー
ト24の製造上の歩留まりを向上させることができる。
【0033】また、図13(B)に示すように、貫通孔
24b,24cをそれぞれ複数のスリット24b1,2
4c1からなる放射状に穿孔することもできる。この構
成によれば、前述の工程3または工程4において、1
つ、あるいはいくつかの放射状部24b1,24c1に
入り込む導電性材料の量が不足したような場合であって
も、他の放射状部の内部に導電性材料が十分入り込んで
いれば、始点Q1および終点Q2間の導通を確保するこ
とができる。したがって、Xループ23XおよびYルー
プ23Yに非導通部分が存在する不良品が発生し難いた
め、座標入力シート24の製造上の歩留まりを向上させ
ることができる。
【0034】なお、貫通孔24b,24cは、横断面円
形の他、楕円形、三角形、四角形、多角形など、種々の
形状に形成してもよい。ところで、シート本体24a
が、この発明のシートに対応する。また、工程3が第1
の印刷工程に対応し、工程4が第2の印刷工程に対応す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は、電子黒板の主要構成を示す外観
斜視説明図であり、図1(B)は、図1(A)に示す電
子黒板1を正面から見た場合の横断面説明図である。
【図2】図1に示す電子黒板にPCおよびプリンタを接
続した状態を示す説明図である。
【図3】電子黒板1と他の電子黒板1との間でデータの
通信を行う場合のネットワークの構成をブロックで示す
説明図である。
【図4】筆記パネル本体20の各構成部材を示す説明図
である。
【図5】図5(A)は、図4に示すループ状パターン2
3の構成を一部を省略して示す説明図であり、図5
(B)は、図5(A)に示すループ状パターン23の幅
および重ねピッチを示す説明図である。
【図6】図4に示す座標入力シート24の一部を拡大し
て示す説明図である。
【図7】図7は、図6の中でQで示す部分の横断面説明
図である。
【図8】シート本体24aの平面構造の一部を示す説明
図である。
【図9】シート本体24aの表面24a1の印刷パター
ンの一部を示す説明図である。
【図10】シート本体24aの裏面24a2の印刷パタ
ーンの一部を示す説明図である。
【図11】工程図である。
【図12】電子黒板1の電気的構成をブロックで示す説
明図である。
【図13】図13(A)および図13(B)は、第2実
施形態において用いるシート本体24aの平面の一部を
示す説明図である。
【図14】図14(A)は、従来の座標入力シートの一
部を省略して示す平面説明図であり、図14(B)は、
図14(A)のA−A矢視断面説明図である。
【符号の説明】
1 電子黒板 23 ループ状パターン 23c ライン 23X Xループ 23Y Yループ 24 座標入力シート 24a シート本体 24a1 表面 24a2 裏面 24b,24c 貫通孔 Q 交差部分 Q1 始点 Q2 終点

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性材料によって形成された複数のル
    ープ状パターンをシートの一方の平面上に有する座標入
    力シートの製造方法であって、 前記ループ状パターン同士が交差する箇所であり、一方
    のループ状パターンが他方のループ状パターンを跨ぐた
    めの始点および終点に、一方の平面から他方の平面に貫
    通する貫通孔が形成されたシートを用い、 導電性材料によって前記シートの一方の面に前記一方の
    ループ状パターンおよび他方のループ状パターンを交差
    部分において相互に接触しないように印刷する第1の印
    刷工程と、 前記導電性材料によって前記シートの他方の面において
    前記始点および終点間を接続するラインを印刷する第2
    の印刷工程とを有しており、 少なくとも前記第1および第2の印刷工程の一方は、前
    記導電性材料が前記貫通孔の内部に入り込むように印刷
    を行うことを特徴とする座標入力シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔が複数形成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の座標入力シートの製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005521122A (ja) * 2001-09-25 2005-07-14 ▲ビン▼祥實業有限公司 接触制御機能を有するフラットパネル型ディスプレイ。

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JP2005521122A (ja) * 2001-09-25 2005-07-14 ▲ビン▼祥實業有限公司 接触制御機能を有するフラットパネル型ディスプレイ。

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