JP2001133600A - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

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JP2001133600A
JP2001133600A JP31644299A JP31644299A JP2001133600A JP 2001133600 A JP2001133600 A JP 2001133600A JP 31644299 A JP31644299 A JP 31644299A JP 31644299 A JP31644299 A JP 31644299A JP 2001133600 A JP2001133600 A JP 2001133600A
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Yasuo Suzuki
康夫 鈴木
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Tokyo Denshi KK
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TOKYO ELECTRONICS
Tokyo Denshi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザー光を反応空間で多重に交叉させて局
在化させ、それによって、光子密度を高く維持し、これ
を電子ビームと相互作用させてX線を発生させる装置を
提供する。 【解決手段】 X線発生装置11は、電子ビームEの軸
Oを中心に環状に配置された複数の凹面鏡A1,A2…
An,B1,B2…Bnから成る対向一対の鏡面群A、
Bを有する。凹面鏡Anは、導入されたレーザー光Lを
反射して位置Oaを通過させ、鏡面群B中の対応する凹
面鏡Bnに反射光L1を入射させる。位置Oaに、反射
光L1の重畳した光子密度の高い反応空間Fを形成す
る。鏡面群Bの凹面鏡Bnは、凹面鏡Anからのレーザ
ー光L1を反射して隣接凹面鏡An+1にレーザー光L
2を入射させる。レーザー光Lは順次鏡面群A、Bの円
周方向に移動しながら鏡面群A、B間を往復する。レー
ザー光L1が多重に通過する反応空間Fで、電子ビーム
Eとレーザー光Lとを相互作用させ、X線を発生させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、レーザー光を複
数の相対向する凹面鏡により複数回反射させ、その反射
光路を一点に集中させて光子密度の高い反応空間を形成
し、この反応空間に相対論的エネルギーをもつ電子ビー
ムを導入し、電子ビームとレーザー光との相互作用で効
果的にX線を発生させる装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、相対論的エネルギーを
もつ電子ビームと周期的磁場(アンジュレーターやウィ
グラー)との相互作用により電子ビームを蛇行させ、高
輝度X線放射光を発生させている。しかし、発生する放
射光の波長は、電子ビームのエネルギーとアンジュレー
ターの波長に比例することから、有用な短波長のX線を
発生させるには高エネルギーの電子ビームを作る大型加
速器か短周期のアンジュレーターを作る必要がある。ア
ンジュレーターの磁場の周期長が機械構造的に数センチ
メートル以上に制約されることから、X線領域の放射光
を得るには加速器を数GeV以上の大型のものとする必
要がある。
【0003】アンジュレーターの短周期化については多
くの試みが提案されているが、有効な方法はまだ開発さ
れていない。そこで、強いレーザー光を電磁波として電
子ビームに作用させることにより、電子ビームを蛇行さ
せ、X線放射光を発生させる方法が提案されているが、
このようにレーザー光をアンジュレーターとして電子ビ
ームに作用させるためには、大出力のレーザー光発生装
置を必要とし、実用的でない。あるいはレーザー光を光
子ビームとして電子ビームに衝突させ、衝突の際の逆コ
ンプトン散乱により、X線を発生させる方法も提案され
ている。しかし、逆コンプトン散乱を起こす断面積は1
バーン以下(10-24cm2)と小さく、有効なX線を発
生させるには相当大きなレーザー出力(光子密度)を必
要とする。
【0004】光共振器にレーザー光を貯めこみ、その中
で光子密度が高められたレーザー光を電子ビームと相互
作用させることも提案されているが、光共振器の性能が
十分でなく、十分な大きさの反応空間にレーザー光を局
在化させ、光子密度を高く維持することが難しいし、共
振器長より短いパルスのレーザー光をため込むのに適し
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、特殊光学
システムの利用により、レーザー光を反応空間で多重に
交叉させて局在化させ、それによって、光子密度を高く
維持し、これを電子ビームと相互作用させてX線を発生
させるX線発生装置を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本願発明のX線発生装置11は、内部に導入される電
子ビームEの軸Oを中心に環状に配置された複数の凹面
鏡A1,A2・・・An,B1,B2・・・Bnから成
る対向一対の鏡面群A、Bを含んでいる。レーザー光発
生手段12により発生されたレーザー光Lは、レーザー
光導入手段を介して、選択された一の凹面鏡Anに導入
される。鏡面群Aに属する各凹面鏡Anは、入射された
レーザー光Lを反射して電子ビームEの軸O上の所定の
位置Oaを通過させ、他方の鏡面群B中の対応する凹面
鏡Bnに反射光L1を入射させるように配置される。そ
れによって、反射光L1の重畳した位置に光子密度の高
い反応空間Fを形成する。さらに鏡面群Bに属する各凹
面鏡Bnは、凹面鏡Anから入射されたレーザー光L1
を反射して凹面鏡Anに隣接する隣接凹面鏡An+1に
レーザー光L2を入射させるように配置される。従っ
て、レーザー光Lは順次鏡面群A、Bの円周方向に移動
しながら一対の鏡面群A、B間を往復する。レーザー光
L1が多重に通過する反応空間Fで、相対論的エネルギ
を持つ電子ビームEとレーザー光Lとを相互作用させ、
X線を発生させる。本願発明のX線発生装置11におい
ては、一方の鏡面群Aに属する各凹面鏡Anに入射され
たレーザー光Lを集中ビームとして反射し、電子ビーム
Eの軸O上の所定の位置Oa上に焦点を結ばせた後、他
方の鏡面群B中の対応する一の凹面鏡Bnに反射光L1
を入射させるように配置することができる。それによっ
て反射光L1の焦点が重畳した位置に光子密度の高い反
応空間Fを形成することができる。また、本願発明にお
いては、反応空間Fの位置を共通にするように上記X線
発生装置11,11’を少なくとも2つ併設して多色X
線の発生装置を構成する。複数のX線発生装置11,1
1’に、夫々相互に波長の異なるレーザー光L,L’を
導入し、共通の反応空間Fで電子ビームEとレーザー光
Lとを相互作用させ、多色のX線を同時に発生させる。
【0007】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は、本発明に係るX線発生装置の概
略を示すもので、(a)は側面図、(b),(c)は各
鏡面群の正面図である。図2には、鏡面群A,B間を往
復するレーザー光の光路L1,L2を示す。
【0008】X線発生装置11は、互いに向かい合わせ
に配置された一対の鏡面群A,Bを有する。鏡面群A
は、多数の凹面鏡A1,A2・・・Anを軸Oを中心に
環状に配置して成る。鏡面群Bは、多数の凹面鏡B1,
B2・・・Bnを軸Oを中心に環状に配置して成る。図
1には、各鏡面群A,Bが夫々12個の凹面鏡から成る
場合(n=12の場合)を示す。各鏡面群A,Bの環の
内側には、電子ビームを導入するためのアパーチャーA
pが形成される。図1(a)には、鏡面群A,Bが、側
面視円弧状に配列するかのように表現されているが、こ
れは鏡面群Aに属する各凹面鏡あnの焦点距離が等しい
ことを表すための便宜上の表現であり、実際には側面視
平面上に配列される。
【0009】鏡面群Aに属する各凹面鏡Anは、入射さ
れたレーザー光Lを反射して、軸O上の所定の位置に焦
点を結ばせ、さらに他方の鏡面群B中の対応する一の凹
面鏡Bnに反射光を入射させるように配置される。ここ
で、凹面鏡Anから凹面鏡Bnに向かい、その中間で焦
点を結ぶレーザー光の光路L1を「往路」と称する。他
方の鏡面群Bに属する各凹面鏡Bnは、鏡面群A中の対
応する一の凹面鏡Anから入射されたレーザー光L1を
反射して、鏡面群A中の凹面鏡AnにΦ方向に隣接する
隣接凹面鏡An+1にレーザー光を入射させるように配
置される。ここで、凹面鏡Bnから凹面鏡An+1に向
かうレーザー光の光路L2を「復路」と称する。従っ
て、鏡面群A,Bに導入されたレーザー光Lは、A1−
B1−A2−B2・・・An−Bn−An+1のよう
に、鏡面群A,Bの環の円周方向(Φ方向)に反射光を
順次移動させ、反射を繰り返す。図1には、簡単のため
に凹面鏡A1からA6の分の往復するレーザー光線の光
路のみを示した。凹面鏡Anから凹面鏡Bnへ向かう往
路L1の鏡面間距離を2Zとし、凹面鏡An,Bnの曲
率半径を夫々2Zと設定する。図1において、B12の位
置から例えば望遠鏡を通してレーザー光が平行ビームで
凹面鏡A1に入射されれば、凹面鏡A1で反射された光
L1は、軸O上の点Oaで焦点を結び、その後広がりな
がら凹面鏡B1に達する。凹面鏡B1は凹面鏡A1と焦
点距離が等しいから、凹面鏡B1で反射された光L2は
平行ビームとなり、凹面鏡A2に進む。凹面鏡A2では
反射して点Oaに焦点を結ぶ。これを順次くりかえす。
この場合往路の光L1はすべて点Oaに焦点を結び、復
路の光L2はすべて平行ビームとなる。
【0010】逆に凹面鏡A1に、それの反射光が平行ビ
ームとなるような集中ビームとしてレーザー光が入射さ
れれば、鏡面群Aで反射された往路の光L1はすべて平
行ビームとなり、軸O上の点Oaと通過して鏡面群Bへ
向かい、これに反射される復路の光L2は再び集中ビー
ムとして鏡面群Aへ戻される形で反射を繰り返すことに
なる。この場合には、点Oaに平行ビームとしてのレー
ザー光が多重に重畳し、ここに光子密度の高い反応空間
Fを形成する。
【0011】たとえば、B12の位置(この位置に凹面鏡
はないものとする。)からレーザー光が入射する場合、
鏡面群A,B間を一巡した光は、B12の位置から出射す
る。従って、その外部に置かれた光学スイッチなどを含
んだ光学的回路を用いて光を折り返えさせ、繰り返し入
射することができる。これにより鏡面群A,B間にレー
ザー光を蓄積できる。なお、レーザー光の入射、出射の
位置及びその方法はこれに限定されない。
【0012】凹面鏡上で、それの法線に対して傾斜して
光が反射される際には、収差により像が歪むが、Φ方向
に回転させつつ反射させることにより、回転角180度
ごとにその歪みを相殺できる。従って、非常に長い距離
反射を繰り返すことができる。レーザー光を鏡面群A,
B間で往復させることができる回数は、鏡の反射損失で
決まる。一回の反射で光子密度が0.999、2回目で
それが0.9992に下がるとしても、全体ではそれら
の和をとり、光の交叉部では1000倍(1/(1−
0.999)=1000)の光子密度が得られる。
【0013】従って、軸Oに沿って相対論的エネルギを
持つ電子ビームEを鏡面群A,B間へ導入すれば、レー
ザー光が多重に焦点を結んだOa点付近の反応空間F
で、電子ビームとレーザー光とが相互作用し、X線を発
生させる。なお、電子ビームEは、所望により、図1に
おいて左右のどちらの方向から導入してもよい。
【0014】このX線発生装置に蓄えられるレーザー光
パルスには次の3通りの形式がある。(1)単・短パル
ス蓄積:鏡面間距離より短い高出力の光パルスを1パル
スだけ入れ、鏡面間を飛行する時間と同じ間隔のパルス
列が繰り返し電子ビームに作用するようにする。(2)
多重短パルス蓄積:鏡面間を飛行する時間と同じ周期の
短パルスを複数パルス入れ、鏡面群間に蓄積する。
(3)長パルス蓄積:鏡面間距離の2倍より長い光パル
スを用い、鏡面群間に常にレーザー光が存在するように
する。これらの方法でレーザー光を多面鏡に入れると、
何れの場合にも、光路が交叉する鏡面群間の中心部に光
が重畳し光子密度を高めることができる。
【0015】このようにレーザー光L1が重畳された反
応空間Fに電子ビームを導入し散乱させる。電子ビーム
のパルスは光パルスと同期をとると効率的である。図3
にはX線発生の概念図を示す。また図4に逆コンプトン
散乱の様子を概略的に示す。11はX線発生装置、12
はレーザー光発生装置、13は光スイッチ、14は偏光
子、A,Bは夫々鏡面群である。鏡面群A,Bは真空チ
ェンバーV内に設けられる。ある波長のレーザー光Lを
選び、X線発生装置11内に導入し、レーザー光Lを集
中させて光子密度の高い反応空間Fを形成する。真空チ
ェンバーV内の反応空間Fに、軸Oに沿って電子ビーム
Eを導入し,レーザー光Lと相互作用させる。光の粒子
としてのレーザー光が、電子ビームと衝突し光子ビーム
の散乱によるX線が発生すると考えられる。十分強い電
磁波としてのレーザー光を周期的に電磁力を加えるアン
ジュレーターとして作用させれば、X線の放射光が発生
する。Xは逆コンプトン散乱により、あるいはアンジュ
レーターとの作用により発生するX線、Efは散乱電子
である。
【0016】光と電子のバンチ(塊)状態で衝突する場
合に逆コンプトン散乱による単位時間あたりのX線の発
生量は次の式で与えられる。 Y=2fNepσL/Aτc ここでfは電子ビームの周期、cは光速、Neは電子バン
チの内、光との相互作用領域に入る電子の数、Npは光
バンチ内、電子との相互作用領域に入る光子の数、σは
コンプトン散乱断面積、Aは電子ビームと光子ビームの
断面積のうち小さい方、τは相互作用時間、Lは相互作
用領域の長さである。したがって、X線の発生量を増や
すには、fNepの積を大きくし、Aを小さくすること
である。そして、このX線発生装置を利用して光子密度
をAF倍大きくすれば、発生するX線量もAF倍とな
る。
【0017】発生するX線の波長は2重のドップラーシ
フトにより次式で与えられる。 λ’ = λ / 2γ2(1-βcosα) ここで、λ’はコンプトン散乱後X線の波長、λはレー
ザー光の波長、βはv/c,γは電子ビームのエネルギー
をあらわす相対論パラメーターで、Eb = mc2(γ-1)と表
される。ここで、Eb は電子ビームのエネルギー、mは電
子の静止質量である。そしてαは電子ビームとレーザー
光の交叉角である。α = π、βがほぼ1のときには
λ’ = λ / 4 γ2となる。
【0018】生成されるX線の単色性は次式で表され
る。 Δλ’ /λ’ = {(2ΔEb /Eb)2 + (γΔθ)4}1/2 ここでΔθ=(θe 2+θc 21/2 Δλ’ /λ’ は散乱X線の最小波長(電子前方に出る
光:θ = 0)にたいする波長幅、ΔEb /Ebは電子ビーム
のエネルギー幅、そしてθeは電子ビームの発散角およ
びθcはコリメーターの開口角の1/2である。
【0019】次に、レーザー光をアンジュレーターとし
て働かせて電子ビームと作用させ、X線放射光を発生さ
せる場合について説明する。レーザー光をアンジュレー
ターとして働かせるためには、大出力のレーザー光を装
置内に導入する。図5にX線放射光発生の原理を示す。
レーザー光の電磁波としての特性を生かし電子ビームE
にレーザー光Lによる周期的電磁力を加え、電子に双極
子的運動をさせX線放射光Xを発生させる。逆コンプト
ン散乱よりは発生量は多く、スペクトル幅も狭い。
【0020】この場合に発生するX線方射光の波長λ’
は次式で表される。 λ’ = λ (1 + a0 2 /2)/ 2γ2(1-βcosα) ここで、a0はレーザー出力に比例する量で a0=0.85 x 10-9I1/2[W/cm2]λ[μm] で表され、有意なa0を得るには1TWのレーザー光をμ
mのオーダーにしぼる必要がある。また、そのとき出力
は; P = 32re 2γ2P0τLI/(3r0 2e)、 ここで、re は電子半径、P0はレーザー光の出力、τL
はレーザー光のパルス幅、I電子ビームの電流値、r0
レーザーのスポットサイズ、eは電子の電荷である。そ
して、このX線発生装置を利用して光子密度をAF倍大
きくすれば、発生するX線量もAF倍となる。但し、こ
の場合には全てのレーザー光の位相を合わせる必要があ
る。上記X線放射光と電子ビームとの相互作用を持続さ
せると自由電子レーザーの原理により、さらに位相のそ
ろったX線が発生する。スペクトル幅の狭いコヒーレン
トなレーザー光が発生する。
【0021】次に、2色のX線を同時に発生させるX線
発生装置について説明する。図6に示すように、このX
線発生装置11は、2組の鏡面群A,B・A’,B’を
反応空間Fを共通にするように、並列に並べ、夫々別波
長のレーザー光L,L’を用いて2波長によりコンプト
ン散乱させる。これにより波長の異なる2種のX線X,
X’が発生する。図示の実施形態では、IRレーザーと
YAG−2ndレーザーを用いる。
【0022】
【発明の効果】相対論的エネルギーを持った電子ビーム
と本発明に係るX線発生装置11の反応空間Fにおいて
光子密度が高められたレーザー光Lとの衝突により、非
常に効率よくX線を発生できる。レーザー光の波長、あ
るいは電子ビームのエネルギーを選択することによりX
線の波長を可変にできる。放射光とするか逆コンプトン
散乱によるかはレーザー出力の大きさで決まる。X線を
利用した化学光反応や物質の分析に用いられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るX線発生装置の概略を示すもの
で、(a)は側面図、(b),(c)は各鏡面群の正面
図である。
【図2】 本発明に係るX線発生装置における鏡面群間
を往復するレーザー光の光路を示す説明図であり、
(a)はレーザー光の往路を示し、(b)はレーザー光
の復路を示す。
【図3】 本発明における電子ビームとレーザー光の光
子ビームの相互作用を示す説明図である。
【図4】 逆コンプトン散乱の概念を示す説明図であ
る。
【図5】 アンジュレーターとしてのレーザー光と電子
ビームと相互作用を示す説明図である。
【図6】 2色のX線を同時に発生させるX線発生装置
の概略を示す説明図である。
【符号の説明】
11 X線発生装置 A 鏡面群 A1,2,…n 凹面鏡 B 鏡面群 B1,2,…n 凹面鏡 F 反応空間 L レーザー光 L1 往路の光軸 L2 復路の光軸 O 軸 Oa 焦点

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導入される電子ビームの軸を中心に環状
    に配置された複数の凹面鏡を有し、互いに相対向して配
    置された一方の鏡面群及び他方の鏡面群と、 これら鏡面群間で往復反射させるべきレーザー光を発生
    させるレーザー光発生手段と、 このレーザー光発生手段により発生されたレーザー光を
    前記鏡面群へ導入するレーザー光導入手段とを具備し、 前記一方の鏡面群に属する各凹面鏡は、入射されたレー
    ザー光を反射して前記電子ビームの軸上の所定の位置を
    通過し、前記他方の鏡面群中の対応する一の凹面鏡に反
    射光を入射させるように配置され、それによって前記軸
    上の所定の位置に反射光を重畳させた光子密度の高い反
    応空間を形成し、 前記他方の鏡面群に属する各凹面鏡は、前記一方の鏡面
    群中の対応する一の凹面鏡から入射されたレーザー光を
    反射して前記一方の鏡面群中の対応する一の凹面鏡に所
    定方向に隣接する一の隣接凹面鏡にレーザー光を入射さ
    せるように配置され、それによって、順次鏡面群の円周
    方向に反射光を移動させるようにし、 前記反応空間で、相対論的エネルギを持つ電子ビームと
    レーザー光とを相互作用させ、X線を発生させることを
    特徴とするX線発生装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の鏡面群に属する各凹面鏡は、
    入射されたレーザー光を反射して前記電子ビームの軸上
    の所定の位置に焦点を結ばせた後、前記他方の鏡面群中
    の対応する一の凹面鏡に反射光を入射させるように配置
    され、それによって前記軸上の所定の位置に焦点を重畳
    させた光子密度の高い反応空間を形成することを特徴と
    する請求項1に記載のX線発生装置。
  3. 【請求項3】 前記一方の鏡面群に属する各凹面鏡によ
    り反射される光が平行ビームであり、前記他方の鏡面群
    に属する各凹面鏡により反射される光が集中ビームであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のX線発生装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のX線発生装置の少なく
    とも2つが、前記反応空間の位置を共通にして併設さ
    れ、 夫々の前記レーザー光発生手段により相互に波長の異な
    るレーザー光が発生され、前記各レーザー光導入手段を
    介して、前記各鏡面群間に導入され、それによって多色
    のX線を同時に発生させることを特徴とするX線発生装
    置。
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