JP2001132852A - メカニカルシール - Google Patents

メカニカルシール

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JP2001132852A
JP2001132852A JP31487399A JP31487399A JP2001132852A JP 2001132852 A JP2001132852 A JP 2001132852A JP 31487399 A JP31487399 A JP 31487399A JP 31487399 A JP31487399 A JP 31487399A JP 2001132852 A JP2001132852 A JP 2001132852A
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JP
Japan
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packing
ring
sliding ring
diameter
sliding
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JP31487399A
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English (en)
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Hidekazu Takahashi
秀和 高橋
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Eagle Industry Co Ltd
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Eagle Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動環の径方向の小型化及び製作コストの低
減を可能とし、使用可能なパッキンの寸法の範囲を広げ
ることの可能な構造とする。 【解決手段】 シールリング12は、最外径Do及び最
内径Diが、相手摺動環との摺動面12aの外径及び内
径にそれぞれ一致する略円筒状を呈し、その外周面に、
円周方向に連続したパッキン保持溝12cが形成されて
いる。リテーナ14におけるシールリング12の外周面
との嵌合面には、内周側及び相手摺動環側へ開放される
と共に円周方向へ連続したパッキン保持段部14cが形
成されている。パッキン保持溝12cとパッキン保持段
部14cにおける前記相手摺動環と反対側の端部立上り
面12c’、14c’が互いに対応する位置にあり、パ
ッキン15がパッキン保持溝12cとパッキン保持段部
14cとの間に所要の径方向潰し代をもって介在され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転軸の軸周を密封
するメカニカルシールであって、特に、摺動環が他の環
状部材に嵌合保持された構造を備えるものに関する。
【0002】
【従来の技術】メカニカルシールには、回転側摺動環及
びこれに摺接される静止側摺動環のうち、スプリングあ
るいはベローズ等によって軸方向の押し付け力が付勢さ
れた側の摺動環が、例えば径方向の肉厚が数mm程度の
薄いものとして形成され、前記スプリングあるいはベロ
ーズ等の先端に設けられた環状の保持部材に嵌合状態に
保持されてなるものがある。この場合、前記保持部材と
摺動環との間はパッキンによってシールする必要がある
が、その形態としては、従来、図3に示されるようなも
のが知られている。
【0003】図3において、(A)は、摺動環101を
嵌合保持するリテーナ102の外周円筒部102aの内
周面に、円周方向へ連続したパッキン装着溝102bを
形成し、このパッキン装着溝102bと前記摺動環10
1の外周面101aとの間にOリング等のパッキン10
3を介在させてなるものである。また(B)は、摺動環
101の外周面101aに、円周方向へ連続したパッキ
ン装着溝101bを形成し、このパッキン装着溝101
bとその外周側を覆うように延びるリテーナ102の円
筒部102aとの間にOリング等のパッキン103を介
在させてなるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造のうち、
図3(A)に示されるものは、摺動環101の径方向肉
厚が、パッキン装着溝101bの内周側で溝深さd1の
分だけ薄くなるため、摺動環101が、その最外径Do
と最内径Diを相手摺動環(図示省略)との摺動面10
1cの外径及び内径と同等とした薄い円筒状のものであ
る場合は、パッキン装着溝101bの内周側での肉厚T
が薄くなり過ぎて、強度不足になるおそれがある。した
がって、この場合は摺動環101の内周面全体を小径に
するか、あるいは図中に二点鎖線で示されるように、摺
動環101の内周面に段差部を設けて、摺動環101の
最内径Diを摺動面101cの内径よりも小径にするこ
とによって、前記パッキン装着溝101bの内周側の肉
厚Tが所定以下にならないようにする必要がある。
【0005】ところが、摺動環101の内周面全体を小
径にした場合は、摺動面101cの径方向幅Wが大きく
なるので、摺動面圧や摺動発熱量等が変化してしまい、
使用条件に適合しなくなるおそれがある。また、摺動環
101の内周面に段差部を設けた場合は加工工数が増大
し、コストが高くなる。そしていずれの場合も摺動環1
01の径方向寸法が大きくなるので、小型化が困難にな
る。
【0006】一方、図3(B)に示されるものは、パッ
キン装着溝102bがリテーナ102の円筒部102a
側に形成されているため、パッキン103は、摺動環1
01の外径を基準とした内径寸法のものでなければなら
ない。このため、摺動環101の外径寸法を僅かに変更
した場合でも、既存の寸法のOリング等が使えなくなっ
て、新規設計のものが必要になることがある。
【0007】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、その主な技術的課題とするところは、摺動環の
径方向の小型化及び製作コストの低減を可能とし、使用
可能なパッキンの寸法の範囲を広げることの可能な構造
とすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するための手段として、本発明に係るメカニカ
ルシールは、摺動環の外周面に円周方向へ連続したパッ
キン保持溝が形成され、前記摺動環を保持する部材にお
ける前記摺動環の外周面との嵌合面に、内周側及び相手
摺動環側へ開放されると共に円周方向へ連続したパッキ
ン保持段部が形成され、前記パッキン保持溝とパッキン
保持段部における前記相手摺動環と反対側の端部が互い
に対応する位置にあり、パッキンが前記パッキン保持溝
とパッキン保持段部との間に所要の径方向潰し代をもっ
て介在される構成を備える。この場合、好ましくは前記
摺動環の最外径及び最内径が、前記相手摺動環との摺動
面の外径及び内径にそれぞれ一致するものである。
【0009】上記構成によれば、パッキンの保持空間
が、摺動環と、摺動環を保持する部材とに跨がって設け
られているので、摺動環の径方向肉厚の減少量が小さく
なり、したがって摺動環を、その最外径及び最内径が摺
動面の外径及び内径にそれぞれ一致する略円筒状に形成
して、径方向の小型化を図ることができる。しかも摺動
環と保持部材との間に介在させるパッキンの内径寸法
が、摺動環の外径によって制限を受けることがなく、そ
の装着も容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るメカニカル
シール1の好ましい一実施形態を示すものである。この
図において、参照符号2は機器の軸封部のハウジング、
3はハウジング2の内周に挿通されてその軸心Oの周り
に回転される回転軸である。
【0011】メカニカルシール1は、ハウジング2側に
非回転状態に配置されたメイティングリング11と、回
転軸3側に軸方向移動自在に配置されてこの回転軸3と
共に回転されるシールリング12と、このシールリング
12を前記メイティングリング11へ軸方向に押し付け
る金属製ベローズ13とを備える。そして、メイティン
グリング11とシールリング12が、軸心Oとほぼ直交
する平面をなす密封摺動面11a,12a同士で摺接さ
れることによって、前記ハウジング2と回転軸3との間
の軸周隙間を通じて機内の密封対象流体Sが機外(図中
右側)へ漏洩するのを防止するものである。
【0012】詳しくは、静止側摺動環であるメイティン
グリング11は、ハウジング2の内周部に段付形成され
たシール保持部21に、Oリング22を介して密嵌され
ると共に、機外側(図中右側)の端部に形成された切欠
11bが、前記シール保持部21に打ち込まれたピン2
3と円周方向に係合することによって回り止めされ、非
回転状態に保持されている。なお、参照符号24は、ハ
ウジング2の分割・衝合部を密封するOリングである。
【0013】一方、回転側摺動環であるシールリング1
2は、全体としてほぼ円筒形をなすものであって、密封
摺動面12aの外径が外周面の最大径Doと一致し、密
封摺動面12aの内径が内周面の内径Diと一致してい
る。そしてこのシールリング12は、環状の金属製リテ
ーナ14に嵌合保持されており、リテーナ14との間は
Oリング等からなるパッキン15で密封されると共に、
リテーナ14に打ち込まれたピン141と、密封摺動面
12aと反対側の端部に形成された切欠部12bとの掛
合によって、リテーナ14との相対回転が阻止されてい
る。
【0014】シールリング12における密封摺動面12
aと反対側の端部と、リテーナ14との対向面間には、
エラストマ等からなるダンパ16が介在されており、そ
の内周部には、回転軸3の外周面と接触部16aが円周
方向所定間隔で形成されている。このダンパ16は、シ
ールリング12が大きく偏心しないように回転軸3の外
周に支持すると共に、ベローズ13の自励振動や共振等
によるシールリング12の振動を抑制するものである。
【0015】シールリング12をメイティングリング1
1側へ向けて付勢するベローズ13は、回転軸3の外周
面に円周方向複数のセットスクリュ171で固定される
と共にOリング172で回転軸3との間が密封されたカ
ラー17と、リテーナ14に、軸方向両端を溶接等によ
って全周が接合されている。したがって、シールリング
12は、回転軸3からの回転力をカラー17、ベローズ
13、リテーナ14及びピン141を介して伝達され、
ベローズ13からの付勢力によって、摺動幅Wをもって
メイティングリング11と摺接される。
【0016】シールリング12とリテーナ14及びパッ
キン15との関係を更に詳しく説明すると、図2に要部
を拡大して示されるように、リテーナ14は、シールリ
ング12における密封摺動面12aと反対側の端部をダ
ンパ16を介して支承する背面支持部14aと、その外
周からメイティングリング11側へ向けてシールリング
12の外周を包囲するように延びる外周円筒部14bと
からなる。シールリング12と前記外周円筒部14b
は、微小隙間を介して嵌合されており、シールリング1
2の密封摺動面12a側の端部は、前記外周円筒部14
bの先端から露出している。
【0017】リテーナ14の外周円筒部14bで包囲さ
れたシールリング12の外周面には円周方向に連続した
パッキン保持溝12cが形成されており、リテーナ14
の外周円筒部14bの内周面には、内周側及びメイティ
ングリング11側へ開放されると共に円周方向へ連続し
たパッキン保持段部14cが形成されている。前記パッ
キン保持溝12cにおける後端立上り面12c’と、パ
ッキン保持段部14cの後端立上り面14c’は、互い
に対応する位置にある。そして、パッキン15は、前記
パッキン保持溝12cとパッキン保持段部14cとの間
に所要の径方向潰し代をもって介在されている。
【0018】上記構成のメカニカルシール1によれば、
パッキン15が、シールリング12の外周面に形成され
たパッキン保持溝12cと、リテーナ14の外周円筒部
14bの内周面に形成されたパッキン保持段部14cに
跨がって保持されているので、シールリング12側のパ
ッキン保持溝12cの溝深さdは、パッキン15の径方
向装着幅より十分に浅いものとすることができる。この
ためシールリング12が図示のように最外径Doと最内
径Di間の肉厚が摺動面12aの幅Wと等しい、比較的
薄肉の円筒状のものであっても、パッキン保持溝12c
の内周側における肉厚Tの減少量を小さくして強度低下
を抑えることができ、その結果、シールリング12及び
リテーナ14からなる回転側密封要素の半径方向の寸法
を小さくして、小型化を図ることができる。
【0019】シールリング12は、その外周面のパッキ
ン保持溝12cにパッキン15を嵌着してから、リテー
ナ14の外周円筒部14bの内周に圧入する。その際、
シールリング12における密封摺動面12aと反対側の
端部が、先に装着されたダンパ16と当接し、かつピン
141と切欠12bと遊嵌状態となるようにし、これに
よって、パッキン15は、パッキン保持溝とパッキン保
持段部14cとの間で適当に圧縮された状態に介装され
る。
【0020】パッキン15はパッキン保持溝12cに嵌
着されるものであるため、その内径寸法は、シールリン
グ12の最外径Doを基準にするものではなく、したが
って前記最外径Doをある程度任意にとっても、前記パ
ッキン装着溝12cに適切な状態で嵌め込むことができ
る。
【0021】なお、上記実施形態においては、回転側の
摺動環(シールリング12)が保持部材(リテーナ1
4)に嵌合された構造のものに本発明を適用した場合に
ついて説明したが、静止側の摺動環が、ハウジングにベ
ローズ等を介して設けられた保持部材に嵌合された構造
のものについても、同様に構成することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るメカ
ニカルシールによると、摺動環の径方向寸法の小型化が
可能となり、前記摺動環と、これを嵌合保持する部材と
の対向周面間に介在させるパッキンの寸法の範囲を広げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るメカニカルシールの好適な一実施
形態を軸心を通る平面で切断して示す断面図である。
【図2】上記実施形態における要部を拡大して示す断面
図である。
【図3】従来技術を示す説明図である。
【符号の説明】
12 シールリング(摺動環) 12a 摺動面 12c パッキン保持溝 14 リテーナ(摺動環を保持する部材) 14c パッキン保持段部 15 パッキン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摺動環の外周面に円周方向へ連続したパ
    ッキン保持溝が形成され、 前記摺動環を保持する部材における前記摺動環の外周面
    との嵌合面に、内周側及び相手摺動環側へ開放されると
    共に円周方向へ連続したパッキン保持段部が形成され、 前記パッキン保持溝とパッキン保持段部における前記相
    手摺動環と反対側の端部が互いに対応する位置にあり、 パッキンが前記パッキン保持溝とパッキン保持段部との
    間に所要の径方向潰し代をもって介在されることを特徴
    とするメカニカルシール。
  2. 【請求項2】 摺動環の最外径及び最内径が、相手摺動
    環との摺動面の外径及び内径にそれぞれ一致しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール。
JP31487399A 1999-11-05 1999-11-05 メカニカルシール Pending JP2001132852A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015160223A (ja) * 2014-02-27 2015-09-07 株式会社御池鐵工所 固形化処理装置のシール構造及び固形化処理装置
CN111111857A (zh) * 2019-12-31 2020-05-08 武汉新置密封科技有限公司 一种用于球磨机不平整箱体上的密封装置

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