JPH11218231A - 回転軸シール - Google Patents

回転軸シール

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JPH11218231A
JPH11218231A JP10034070A JP3407098A JPH11218231A JP H11218231 A JPH11218231 A JP H11218231A JP 10034070 A JP10034070 A JP 10034070A JP 3407098 A JP3407098 A JP 3407098A JP H11218231 A JPH11218231 A JP H11218231A
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JP
Japan
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rotary shaft
seal
seal segment
segment
ring
Prior art date
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Pending
Application number
JP10034070A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Baba
健 馬場
Hideki Hiraki
秀樹 平木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Cable Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Cable Industries Ltd
Priority to JP10034070A priority Critical patent/JPH11218231A/ja
Publication of JPH11218231A publication Critical patent/JPH11218231A/ja
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  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作製、取付が容易であり、さらには回転軸に
対して調心性を有し、安定したラビリンス効果を得るこ
とができる回転軸シールを提供すること。 【解決手段】 回転軸シールは、ハウジング2と、回転
軸1との間に介装されるとともに、内周面に環状凹溝3
1を有するシールセグメント3と、該シールセグメント
3の外周に周設し、弾性を有するOリング4とからなっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、回転軸シールに関
し、特に高速、高圧下で使用に好適な回転軸シールに関
する。
【0002】
【従来の技術】回転軸とハウジングとの間に設けられる
回転軸シール、例えば高速回転で運転されるコンプレッ
サなどに使用される潤滑油等の流体を密封する回転軸シ
ールとして、図3に示す構造の回転軸シールなどが使用
されている。
【0003】図3の回転軸シールについて説明すると、
回転軸シールは、密封流体R側に設けられ、回転軸1に
接触して流体Rを密封するシールエレメント15と、空
気A側に設けられ、内周面に複数(図中では3本)の環
状凹溝131を有するとともに、回転軸1と内周面との
間にわずかに間隙を有するシールセグメント13と、前
記シールエレメント15と前記シールセグメント13と
の間に設けられ、後記アウターケース17の内周面を密
封するガスケット16と、前記シールエレメント15、
シールセグメント13、ガスケット16を覆うアウター
ケース17と、該アウターケース17の内周側にあっ
て、前記シールエレメント15、シールセグメント1
3、ガスケット16を軸方向に密着させるインナーケー
ス18とからなり、前記回転軸シールは回転軸1とハウ
ジング2との間に介装されている。
【0004】このように構成することにより、前記シー
ルエレメント15により潤滑油などの流体Rを密封する
とともに、前記シールセグメント13により空気A側の
圧力をラビリンス効果により減圧することができ、空気
A側が真空状態や加圧状態などの厳しい使用条件下にお
いても、前記シールエレメント15への空気側の圧力の
影響を抑えることができ、良好なシール性能を得られる
というものである。なお、前記ラビリンス効果とは、高
圧の流体が一方から流入した時に、狭い空間と広い空間
とを繰り返し通過することにより、前記高圧の流体は圧
縮と膨張とを繰り返して、最終的に減圧される効果をい
う。また、前記ラビリンス効果は、前記圧縮と膨張との
差が大きいほど効果が大きい。
【0005】このような構成とした場合、前述のシール
セグメント13によって得られるラビリンス効果は、前
記回転軸1とシールセグメント13の内周面との間隙の
大きさや凹溝131の大きさによって大きく変動するこ
とになる。即ち、回転軸シールの作製時の寸法公差が大
きい場合、また、回転軸シールの取付時に回転軸1とシ
ールセグメント13の内周面との同心度が得られない場
合などは、回転軸1に対してシールセグメント13が偏
心しており、回転軸1とシールセグメント13との間隙
が場所によって異なって、安定したラビリンス効果を得
ることができなかったり、前記偏心により、回転軸1と
シールセグメント13とが接触し、シールセグメント1
3の内周面に偏摩耗などが生じると、該シールセグメン
ト13の内周面に設けられた凹溝131の大きさ(深
さ)にも偏りが生じ、安定したラビリンス効果を得るこ
とができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、所望のラビリ
ンス効果を得るために回転軸とシールセグメントとの間
隙、および、同心度の調整を厳しく行う必要があり、そ
のためにはアウターケース11とシールセグメント15
との嵌め合い公差を厳しくする(極めて小さくする)こ
とにより行う必要がある。しかしながら、公差を厳しく
することは、同時に回転軸シールの作製、取付を困難に
するといった問題がある。
【0007】さらに、回転軸自体に偏心が生じて回転軸
とシールセグメントとが接触する場合などにも、シール
セグメントの内周面が偏摩耗し、前述のようにラビリン
ス効果が不安定になる可能性もある。
【0008】そこで、本発明は、作製、取付が容易であ
り、さらには回転軸に対して調心性を有し、安定したラ
ビリンス効果を得ることができる回転軸シールを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の回転軸シール
は、回転軸と、ハウジングとの間に介装されるととも
に、前記回転軸側の面に複数の凹溝が設けられているシ
ールセグメントを有する回転軸シールであって、前記シ
ールセグメントの前記ハウジング側に、弾性体からなる
リングを周設することを特徴とするものである。
【0010】また、回転軸と、ハウジングとの間に介装
される回転軸シールであって、密封流体側に設けられる
シールエレメントと、空気側に設けられるとともに、前
記回転軸側の面に複数の凹溝を有するシールセグメント
と、該シールセグメントの前記ハウジング側に周設され
る弾性体からなるリングと、前記シールエレメントとシ
ールセグメントとの間に設けられるガスケットと、前記
各シール部材の外周を覆うアウターケースと、該アウタ
ーケースの内周側の側面との間で前記各シール部材を軸
方向に密着固定するインナーケースとを備えることを特
徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の態様】以下本発明の実施態様につき詳細
に説明する。図1は本発明の回転軸シールの一実施例を
示した図である。図にしたがって説明すると、回転軸シ
ールは、ハウジング2と、回転軸1との間に介装されて
おり、前記ハウジング2の内周面に設けられた環状溝2
1内に、内周面に3本の環状凹溝31、31、31を有
するシールセグメント3と、該シールセグメント3の外
周に周設し、弾性を有するOリング4とを、前記シール
セグメント3の内周側が前記ハウジング2の内周面から
突出するようにして嵌着している。
【0012】また、図2は本発明の回転軸シールの他の
実施例を示した図であり、回転軸シールは、ハウジング
2と回転軸1との間に介装されており、回転軸シール
は、密封流体R側に回転軸1と接触した状態で、前記密
封流体Rを密封するシールエレメント5を設け、変形防
止のための芯金9を有するガスケット6を介して、空気
A側に内周面に3本の環状凹溝31、31、31を有す
るシールセグメント3を設け、該シールセグメント3の
外周に弾性を有するOリング4を周設し、前記シールエ
レメント5、ガスケット6、シールセグメント3、およ
びOリング4をアウターケース7によって覆い、前記シ
ールエレメント5、ガスケット6、シールセグメント
3、およびOリング4を該アウターケース7の内周側の
側面と、インナーケース8とで軸方向に密着固定した構
成としている。
【0013】このように構成された図1および図2に示
す回転軸シールは、前記シールセグメント3の外周側に
弾性を有するOリング4が周設されているので、該Oリ
ング4の弾性により、シールセグメント3は回転軸1に
対して調心性を有する。即ち、前記回転軸1に対して前
記シールセグメント3が偏心していた場合や、前記回転
軸1が偏心した場合など、前記回転軸1が前記シールセ
グメント3の一部に接触しても、該接触部分で前記シー
ルセグメント3はOリング4の弾性により径方向に変位
し、前記シールセグメント3と前記回転軸1とはほぼ同
心状に偏心する。
【0014】従って、前記回転軸シールにおいては、前
記シールセグメント3の内周面の偏摩耗は少なく、ま
た、シールセグメント3の内周面と回転軸1との間隙も
前記調心作用によってある程度維持することができ、よ
り安定したラビリンス効果を得ることができる。
【0015】また、前記弾性を有するOリング4は、こ
れに限定されるわけではなく、少なくとも半径方向に弾
性を有するリングであればよく、弾性体からなるOリン
グや、Cリング、断面方形状のリングなど、あるいはコ
イルをリング状にしたものなどを用いることができる。
この中で、前記Oリングは、作製が容易であるととも
に、安価に製造できるので好ましい。
【0016】また、前記シールセグメント3は、前述の
実施態様では3本の環状凹溝が内周面に形成されている
が、ラビリンス効果を得るために回転軸側、即ち内周面
側に複数の凹溝を有していればよく、溝の形状や本数に
制限はなく、使用環境によって適宜設計することができ
る。さらに、回転軸1とハウジング2との間に介装さ
れ、少なくとも使用状態において、回転軸1とシールセ
グメント3の内周面との間に間隙を有していればよく、
例えば、シールセグメント3の最内径を、予め回転軸1
の外径よりも若干大きく作製し、前記ハウジング2に嵌
着してもよく、また、シールセグメント3の最内径を、
予め回転軸1の外径よりも若干小さく作製して、前記ハ
ウジング2に嵌着し、実際に使用を始める前に回転軸1
を作動させ、回転軸1とシールセグメント3との摩擦に
より、シールセグメント3の内周面を摩耗させ、回転軸
1とシールセグメント3との間にわずかな間隙を形成す
ることもできる。後者の場合、前者に比べて作製時の寸
法公差をより緩やかに(大きく)することができ、その
結果回転軸シールの作製が容易になるので好ましい。
【0017】また、前述の実施態様の回転軸シールで
は、内周面に凹溝を有するシールセグメント3の外周
に、弾性を有するOリングを周設した状態でハウジング
に嵌着しているが、これに限定されるわけではなく、シ
ールセグメント3の外周に凹溝を設け、シールセグメン
ト3の内周にOリングを周設させてもよい。
【0018】また、前述の2つの実施態様に示すよう
に、本発明の回転軸シールは、シールセグメント3の凹
溝を有する側(図では内周側)とは反対側(図では外周
側)に弾性を有するリングを設ければ良く、シールセグ
メント3とリング4とからなる態様や、さらにシールエ
レメント5、アウターケース7などを設けた態様など必
要に応じて適宜設けることができる。なお、図2に示す
回転軸シールにおいて、本実施態様ではガスケット6に
変形防止のための芯金9を設けているが、必ずしも必要
ではなく、ガスケットの厚さなどにより変形の恐れが少
ない場合などは省くこともできる。
【0019】
【発明の効果】以上説明した通りの本発明の回転軸シー
ルによれば、回転軸に対してシールセグメントが偏心し
ていても、シールセグメントの内周面の偏摩耗が少な
く、また回転軸とシールセグメントとの間隙もある程度
維持することができ、より安定したラビリンス効果を得
ることができるので、回転軸シールの作製、取付が容易
になるという優れた効果を奏するものである。
【0020】さらに、本発明の回転軸シールは、シール
セグメントが回転軸に対して調心性を有するので、回転
軸が偏心したとしてもシールセグメントは前記偏心に追
従し、より安定したラビリンス効果を得ることができる
という優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転軸シールの一実施例を示す装着状
態の断面図である。
【図2】本発明の回転軸シールの他の実施例を示す装着
状態の断面図である。
【図3】従来の回転軸シールを示す装着状態の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 回転軸 2 ハウジング 3 シールセグメント 4 Oリング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、ハウジングとの間に介装され
    るとともに、前記回転軸側の面に複数の凹溝が設けられ
    ているシールセグメントを有する回転軸シールであっ
    て、前記シールセグメントの前記ハウジング側に、弾性
    体からなるリングを周設したことを特徴とする回転軸シ
    ール。
  2. 【請求項2】 回転軸と、ハウジングとの間に介装され
    る回転軸シールであって、密封流体側に設けられるシー
    ルエレメントと、空気側に設けられるとともに、前記回
    転軸側の面に複数の凹溝を有するシールセグメントと、
    該シールセグメントの前記ハウジング側に周設される弾
    性体からなるリングと、前記シールエレメントとシール
    セグメントとの間に設けられるガスケットと、前記各シ
    ール部材の外周を覆うアウターケースと、該アウターケ
    ースの内周側の側面との間で前記各シール部材を軸方向
    に密着固定するインナーケースとを備えることを特徴と
    する回転軸シール。
  3. 【請求項3】 前記弾性体からなるリングが、Oリング
    であることを特徴とする請求項1または2記載の回転軸
    シール。
  4. 【請求項4】 前記シールセグメントが、取付時には回
    転軸の外径よりもわずかに小さい最内径であることを特
    徴とする請求項1から3のいずれかに記載の回転軸シー
    ル。
JP10034070A 1998-01-30 1998-01-30 回転軸シール Pending JPH11218231A (ja)

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JP10034070A JPH11218231A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 回転軸シール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10034070A JPH11218231A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 回転軸シール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11218231A true JPH11218231A (ja) 1999-08-10

Family

ID=12404011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10034070A Pending JPH11218231A (ja) 1998-01-30 1998-01-30 回転軸シール

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JP (1) JPH11218231A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010159829A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Toshiba Corp 蒸気弁装置およびそれを備えた発電設備
WO2022044956A1 (ja) * 2020-08-28 2022-03-03 イーグル工業株式会社 密封装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010159829A (ja) * 2009-01-08 2010-07-22 Toshiba Corp 蒸気弁装置およびそれを備えた発電設備
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