JP2001132842A - シール材の接続構造 - Google Patents
シール材の接続構造Info
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- JP2001132842A JP2001132842A JP31663199A JP31663199A JP2001132842A JP 2001132842 A JP2001132842 A JP 2001132842A JP 31663199 A JP31663199 A JP 31663199A JP 31663199 A JP31663199 A JP 31663199A JP 2001132842 A JP2001132842 A JP 2001132842A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 接続部分の位置合わせが容易で隙間等のシー
ル不良が発生し難く、接続による厚さや幅の変化も生じ
難くて段差による隙間や局所的な圧縮応力増による被シ
ール部材の撓みや変形、施工スペースによる被シール材
の形状制約も発生し難く、表面に粘着層を設けた場合に
もその粘着層を連続化できて接着密閉効果を充分に活か
すことができるシール材の接続構造の開発。 【解決手段】 独立気泡構造又は独立気泡と連続気泡の
混合構造を有する発泡体(1、2)からなるリボン状シ
ール材の長手方向における接続部において、接続するシ
ール材の先施工側端部を仰角からなる傾斜面(11)と
し、後施工側端部を俯角からなる傾斜面(21)として
その仰角傾斜面に対し俯角傾斜面を重畳接続(3)して
なるシール材の接続構造。 【効果】 接続部分の傾斜面化で接続面積を大きくで
き、仰角傾斜面に対し上側より視覚により確認しつつ俯
角傾斜面を重畳接続できる。
ル不良が発生し難く、接続による厚さや幅の変化も生じ
難くて段差による隙間や局所的な圧縮応力増による被シ
ール部材の撓みや変形、施工スペースによる被シール材
の形状制約も発生し難く、表面に粘着層を設けた場合に
もその粘着層を連続化できて接着密閉効果を充分に活か
すことができるシール材の接続構造の開発。 【解決手段】 独立気泡構造又は独立気泡と連続気泡の
混合構造を有する発泡体(1、2)からなるリボン状シ
ール材の長手方向における接続部において、接続するシ
ール材の先施工側端部を仰角からなる傾斜面(11)と
し、後施工側端部を俯角からなる傾斜面(21)として
その仰角傾斜面に対し俯角傾斜面を重畳接続(3)して
なるシール材の接続構造。 【効果】 接続部分の傾斜面化で接続面積を大きくで
き、仰角傾斜面に対し上側より視覚により確認しつつ俯
角傾斜面を重畳接続できる。
Description
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、接続部でのシール性能の
維持性に優れる施工容易なシール材の接続構造に関す
る。
維持性に優れる施工容易なシール材の接続構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、所定幅の定型短冊物などとしたリ
ボン状シール材を長さ不足のため施工現場で継ぎ足す場
合や周回施工の際の端部処理でシール材の端部同士を接
続するときの構造としては、直角カットの端面を突き合
わせたものや、端部を厚さ方向や横方向に重ね合わせた
ものが知られていた。しかしながら直角端面の突き合わ
せ接続では、その接続端面に位置ズレ等による隙間が生
じやすくて水漏れ等のシール不良が発生しやすい問題点
があった。
ボン状シール材を長さ不足のため施工現場で継ぎ足す場
合や周回施工の際の端部処理でシール材の端部同士を接
続するときの構造としては、直角カットの端面を突き合
わせたものや、端部を厚さ方向や横方向に重ね合わせた
ものが知られていた。しかしながら直角端面の突き合わ
せ接続では、その接続端面に位置ズレ等による隙間が生
じやすくて水漏れ等のシール不良が発生しやすい問題点
があった。
【0003】また厚さ方向の重ね合わせ接続では、接続
部の段差で隙間が生じやすく、隙間が生じないよう圧縮
した場合には接続部での重ね合わせによる厚さ増で圧縮
応力が2倍となりその局所的な応力増で被シール部材に
撓みや変形が発生しやすく、他方、端部の並列配置によ
る横方向の重ね合わせ接続では幅の拡大に対応したシー
ル材の施工スペースが必要となり、被シール部材の形状
が制約される問題点があった。
部の段差で隙間が生じやすく、隙間が生じないよう圧縮
した場合には接続部での重ね合わせによる厚さ増で圧縮
応力が2倍となりその局所的な応力増で被シール部材に
撓みや変形が発生しやすく、他方、端部の並列配置によ
る横方向の重ね合わせ接続では幅の拡大に対応したシー
ル材の施工スペースが必要となり、被シール部材の形状
が制約される問題点があった。
【0004】水シール用途の止水材においては、発泡体
単独の圧縮配置では圧縮反発力の緩和で面圧低下を生じ
て漏水問題を発生しやすいことから発泡体の片面又は両
面に粘着層を設けて接着処理できるようにする場合があ
り、その場合に前記の端面突き合わせ接続や重ね合わせ
接続では粘着層が不連続となり、その部分が漏水個所と
なって粘着層による接着密閉効果が充分に活かされない
難点もあった。
単独の圧縮配置では圧縮反発力の緩和で面圧低下を生じ
て漏水問題を発生しやすいことから発泡体の片面又は両
面に粘着層を設けて接着処理できるようにする場合があ
り、その場合に前記の端面突き合わせ接続や重ね合わせ
接続では粘着層が不連続となり、その部分が漏水個所と
なって粘着層による接着密閉効果が充分に活かされない
難点もあった。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、接続部分の位置合わせ
が容易で隙間等のシール不良が発生し難く、接続による
厚さや幅の変化も生じ難くて段差による隙間や局所的な
圧縮応力増による被シール部材の撓みや変形、施工スペ
ースによる被シール部材の形状制約も発生し難く、表面
に粘着層を設けた場合にもその粘着層を連続化できて接
着密閉効果を充分に活かすことができるシール材の接続
構造の開発を課題とする。
が容易で隙間等のシール不良が発生し難く、接続による
厚さや幅の変化も生じ難くて段差による隙間や局所的な
圧縮応力増による被シール部材の撓みや変形、施工スペ
ースによる被シール部材の形状制約も発生し難く、表面
に粘着層を設けた場合にもその粘着層を連続化できて接
着密閉効果を充分に活かすことができるシール材の接続
構造の開発を課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、独立気泡構造又は独立気
泡と連続気泡の混合構造を有する発泡体からなるリボン
状シール材の長手方向における接続部において、接続す
るシール材の先施工側端部を仰角からなる傾斜面とし、
後施工側端部を俯角からなる傾斜面としてその仰角傾斜
面に対し俯角傾斜面を重畳接続したことを特徴とするシ
ール材の接続構造を提供するものである。
泡と連続気泡の混合構造を有する発泡体からなるリボン
状シール材の長手方向における接続部において、接続す
るシール材の先施工側端部を仰角からなる傾斜面とし、
後施工側端部を俯角からなる傾斜面としてその仰角傾斜
面に対し俯角傾斜面を重畳接続したことを特徴とするシ
ール材の接続構造を提供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、接続部分を傾斜面とし
たことで大きな接続面積とすることができてシール性能
を高めることができ、かつその場合に先施工の仰角傾斜
面に対して俯角傾斜面を後施工で重畳接続する方式とし
たことにより、上側より施工できて視覚により確認しつ
つ接続面を容易に位置合わせでき隙間等のシール不良が
発生し難く、また接続による厚さや幅の変化も防止でき
て段差による隙間の発生や局所的な圧縮応力増による被
シール部材の撓みや変形の発生も防止でき、施工スペー
スによる被シール材の形状制約も受けにくい。しかも表
面に粘着層を設けた場合にもその粘着層を連続化できて
接着密閉効果を充分に活かすことができ、総じて接続部
でのシール性能の維持性に優れる施工容易なシール材の
接続構造を得ることができる。
たことで大きな接続面積とすることができてシール性能
を高めることができ、かつその場合に先施工の仰角傾斜
面に対して俯角傾斜面を後施工で重畳接続する方式とし
たことにより、上側より施工できて視覚により確認しつ
つ接続面を容易に位置合わせでき隙間等のシール不良が
発生し難く、また接続による厚さや幅の変化も防止でき
て段差による隙間の発生や局所的な圧縮応力増による被
シール部材の撓みや変形の発生も防止でき、施工スペー
スによる被シール材の形状制約も受けにくい。しかも表
面に粘着層を設けた場合にもその粘着層を連続化できて
接着密閉効果を充分に活かすことができ、総じて接続部
でのシール性能の維持性に優れる施工容易なシール材の
接続構造を得ることができる。
【0008】前記において俯角傾斜面を先施工して仰角
傾斜面を後施工する方式では、上側からの施工が困難
で、俯角傾斜面により形成されたシール材下側の隙間に
仰角傾斜面を装着する必要があり、その場合に俯角傾斜
面が目隠しとなって接続面を位置合わせしずらくてシー
ル不良が生じやすく、特に粘着層を設けた場合には滑ら
すことができないため俯角傾斜面に対して仰角傾斜面を
装着することが困難となり不完全な接続処理となりやす
い。
傾斜面を後施工する方式では、上側からの施工が困難
で、俯角傾斜面により形成されたシール材下側の隙間に
仰角傾斜面を装着する必要があり、その場合に俯角傾斜
面が目隠しとなって接続面を位置合わせしずらくてシー
ル不良が生じやすく、特に粘着層を設けた場合には滑ら
すことができないため俯角傾斜面に対して仰角傾斜面を
装着することが困難となり不完全な接続処理となりやす
い。
【0009】
【発明の実施形態】本発明によるシール材の接続構造
は、独立気泡構造又は独立気泡と連続気泡の混合構造を
有する発泡体からなるリボン状シール材の長手方向にお
ける接続部において、接続するシール材の先施工側端部
を仰角からなる傾斜面とし、後施工側端部を俯角からな
る傾斜面としてその仰角傾斜面に対し俯角傾斜面を重畳
接続したものである。その例を図1に示した。1が先施
工側のシール材で、11がその接続用端部としての仰角
傾斜面、2が後施工側のシール材で、21がその接続用
端部としての俯角傾斜面であり、3が接続部である。
は、独立気泡構造又は独立気泡と連続気泡の混合構造を
有する発泡体からなるリボン状シール材の長手方向にお
ける接続部において、接続するシール材の先施工側端部
を仰角からなる傾斜面とし、後施工側端部を俯角からな
る傾斜面としてその仰角傾斜面に対し俯角傾斜面を重畳
接続したものである。その例を図1に示した。1が先施
工側のシール材で、11がその接続用端部としての仰角
傾斜面、2が後施工側のシール材で、21がその接続用
端部としての俯角傾斜面であり、3が接続部である。
【0010】発泡体としては、独立気泡構造又は独立気
泡と連続気泡の混合構造を有するものが用いられる。こ
れによりその独立気泡部分による気泡間の隔壁や圧縮反
発性等に基づいて止水作用等の高いシール性能を発揮さ
せることができる。また連続気泡部分も含む独立気泡部
分との混合構造の場合には、変形性を高めることができ
前記のシール性能に加え易変形性にも優れて施工性を高
めることができる。従って発泡体は、シール材適用の場
所や表面状態などによるシール性能や変形能の必要性な
どに応じて適宜に使い分けられる。
泡と連続気泡の混合構造を有するものが用いられる。こ
れによりその独立気泡部分による気泡間の隔壁や圧縮反
発性等に基づいて止水作用等の高いシール性能を発揮さ
せることができる。また連続気泡部分も含む独立気泡部
分との混合構造の場合には、変形性を高めることができ
前記のシール性能に加え易変形性にも優れて施工性を高
めることができる。従って発泡体は、シール材適用の場
所や表面状態などによるシール性能や変形能の必要性な
どに応じて適宜に使い分けられる。
【0011】発泡体を形成する素材についても特に限定
はなく、ガスシールや水シール、あるいはそのシール場
所などに応じて適宜な素材からなるものを用いうる。ち
なみにその例としては、ポリエチレン等からなるポリオ
レフィン系フォーム、ウレタン系フォーム、シリコーン
系フォーム、ポリ塩化ビニル系フォーム、アクリル系フ
ォーム、天然ゴムやブチルゴム、SBRやNR、NBR
やクロロプレンゴム、エチレン・プロピレン共重合体や
エチレン・プロピレン・ジエン共重合体(EPDM)等
の各種ゴムからなるゴム系フォーム、それらのポリマー
のブレンド物からなるフォームなどがあげられる。
はなく、ガスシールや水シール、あるいはそのシール場
所などに応じて適宜な素材からなるものを用いうる。ち
なみにその例としては、ポリエチレン等からなるポリオ
レフィン系フォーム、ウレタン系フォーム、シリコーン
系フォーム、ポリ塩化ビニル系フォーム、アクリル系フ
ォーム、天然ゴムやブチルゴム、SBRやNR、NBR
やクロロプレンゴム、エチレン・プロピレン共重合体や
エチレン・プロピレン・ジエン共重合体(EPDM)等
の各種ゴムからなるゴム系フォーム、それらのポリマー
のブレンド物からなるフォームなどがあげられる。
【0012】前記した発泡体は、ポリマーを例えば発泡
剤や充填剤、架橋剤ないし加硫剤等の必要成分と共にバ
ンバリーミキサや加圧ニーダ等にて混合した後、その混
合物をカレンダー方式や押出方式、コンベヤベルトキャ
スティング方式などにてシート状やロッド状等の適宜な
断面形態物に成形し、それを加熱処理して発泡体を得る
方式やその発泡体を所定の形状に裁断加工する方式、前
記混合物を型に充填しそれを加熱処理して目的の形態を
有する発泡体を得る方式などの適宜な方式で形成するこ
とができる。
剤や充填剤、架橋剤ないし加硫剤等の必要成分と共にバ
ンバリーミキサや加圧ニーダ等にて混合した後、その混
合物をカレンダー方式や押出方式、コンベヤベルトキャ
スティング方式などにてシート状やロッド状等の適宜な
断面形態物に成形し、それを加熱処理して発泡体を得る
方式やその発泡体を所定の形状に裁断加工する方式、前
記混合物を型に充填しそれを加熱処理して目的の形態を
有する発泡体を得る方式などの適宜な方式で形成するこ
とができる。
【0013】発泡体の発泡状態は、圧縮装填の作業性や
圧縮復元性(反発応力)、その復元力や外部環境に対す
る機能の維持性などにより適宜に決定しうるが、一般に
はかかる性能等の点より比重に基づいて0.01〜0.
5、就中0.02〜0.3、特に0.05〜0.2とさ
れる。ちなみに発泡倍率に基づく場合、2〜100倍程
度である。
圧縮復元性(反発応力)、その復元力や外部環境に対す
る機能の維持性などにより適宜に決定しうるが、一般に
はかかる性能等の点より比重に基づいて0.01〜0.
5、就中0.02〜0.3、特に0.05〜0.2とさ
れる。ちなみに発泡倍率に基づく場合、2〜100倍程
度である。
【0014】シール材は、発泡体を所定幅の長尺短冊体
からなるリボン状に成形することにより形成でき、その
幅や長さについては使用目的などに応じて適宜に決定す
ることができる。断面形態は通例、長方形や正方形、平
行四辺形や菱形等の四辺形とされるが、楕円形や三角形
などとすることもできシール箇所の大きさや形状、表面
状態などに応じて適宜な形態とすることができる。
からなるリボン状に成形することにより形成でき、その
幅や長さについては使用目的などに応じて適宜に決定す
ることができる。断面形態は通例、長方形や正方形、平
行四辺形や菱形等の四辺形とされるが、楕円形や三角形
などとすることもできシール箇所の大きさや形状、表面
状態などに応じて適宜な形態とすることができる。
【0015】リボン状シール材を形成する発泡体の厚さ
は、適用対象の隙間や圧縮性、その復元性などに応じて
適宜に決定しうるが一般には、適用対象の隙間の1.0
5倍以上、就中1.1倍以上、特に1.5倍以上の厚さ
とされ、また100mm以下、就中0.1〜50mm、特に
1〜30mmの厚さが通例である。
は、適用対象の隙間や圧縮性、その復元性などに応じて
適宜に決定しうるが一般には、適用対象の隙間の1.0
5倍以上、就中1.1倍以上、特に1.5倍以上の厚さ
とされ、また100mm以下、就中0.1〜50mm、特に
1〜30mmの厚さが通例である。
【0016】シール材には、その発泡体の表面における
全部又は一部に粘着層を設けることもできる。その例を
図2に示した。12、13、14、22、23、24が
粘着層である。かかる粘着層は、シール材をその粘着層
を介し適用箇所に接着して密閉処理することによりシー
ル性能を高めることを目的とし、水シールを目的とする
止水材の場合に特に有効である。
全部又は一部に粘着層を設けることもできる。その例を
図2に示した。12、13、14、22、23、24が
粘着層である。かかる粘着層は、シール材をその粘着層
を介し適用箇所に接着して密閉処理することによりシー
ル性能を高めることを目的とし、水シールを目的とする
止水材の場合に特に有効である。
【0017】前記の粘着層は、例えばアクリル系やゴム
系、シリコーン系やウレタン系などの適宜な粘着剤にて
形成することができるが、施工性などの点よりはリボン
状発泡体の少なくとも片側における表面がノンタック性
の粘着層にて形成されていることが好ましい。
系、シリコーン系やウレタン系などの適宜な粘着剤にて
形成することができるが、施工性などの点よりはリボン
状発泡体の少なくとも片側における表面がノンタック性
の粘着層にて形成されていることが好ましい。
【0018】前記によれば自着性等の粘着特性は示すも
ののタックをもたないノンタック性の粘着層による表面
を介し良好な滑り性を示して部材間への装着時等にその
部材に接着することを防止でき、容易に位置合せできて
シール材の捩じれや位置狂い等の配置ミスを修正できて
施工性に優れると共に、適用後は発泡体の反発応力(圧
縮復元力)による押圧力で徐々に接着力が発現して被着
部材における平滑や粗面の表面状態を問わずに良好に密
着し水の浸入防止等の信頼性に優れる高性能のシール性
能を長期に持続させることができる。
ののタックをもたないノンタック性の粘着層による表面
を介し良好な滑り性を示して部材間への装着時等にその
部材に接着することを防止でき、容易に位置合せできて
シール材の捩じれや位置狂い等の配置ミスを修正できて
施工性に優れると共に、適用後は発泡体の反発応力(圧
縮復元力)による押圧力で徐々に接着力が発現して被着
部材における平滑や粗面の表面状態を問わずに良好に密
着し水の浸入防止等の信頼性に優れる高性能のシール性
能を長期に持続させることができる。
【0019】ノンタック性の粘着層、すなわちタックに
よる粘着力は示さないが押圧状態におくことで接着力が
発現して粘着性を示す粘着層は、かかる特性を示す適宜
な粘着性組成物にて形成することができる。ノンタック
性や粘着性などの点より好ましく用いうる粘着性組成物
は、式:−OROC(O)−(ただし、Rは炭素数が2
〜20の直鎖又は分岐の炭化水素基である。)で表され
る繰返し単位を有するポリカーボネート構造をもつポリ
マー、より好ましくはその重量平均分子量が1万以上、
就中3万以上、特に5〜30万の当該ポリマーを含むも
のである。
よる粘着力は示さないが押圧状態におくことで接着力が
発現して粘着性を示す粘着層は、かかる特性を示す適宜
な粘着性組成物にて形成することができる。ノンタック
性や粘着性などの点より好ましく用いうる粘着性組成物
は、式:−OROC(O)−(ただし、Rは炭素数が2
〜20の直鎖又は分岐の炭化水素基である。)で表され
る繰返し単位を有するポリカーボネート構造をもつポリ
マー、より好ましくはその重量平均分子量が1万以上、
就中3万以上、特に5〜30万の当該ポリマーを含むも
のである。
【0020】なお前記単位の繰返し数nについては特に
限定はない。従ってそのnが1のもの、すなわち−OR
OC(O)−で表される繰返し単位を離れた状態で有す
るもの、又はnが2以上の数で当該繰返し単位を連続し
て、若しくは部分的に連続して有するもの、あるいはそ
れらの繰返し構造を複合して有するものなどの適宜な繰
返し構造状態のポリマーであってよい。
限定はない。従ってそのnが1のもの、すなわち−OR
OC(O)−で表される繰返し単位を離れた状態で有す
るもの、又はnが2以上の数で当該繰返し単位を連続し
て、若しくは部分的に連続して有するもの、あるいはそ
れらの繰返し構造を複合して有するものなどの適宜な繰
返し構造状態のポリマーであってよい。
【0021】ちなみに前記ポリマーの具体例としては、
ポリカーボネートジオールやその誘導体とジカルボン酸
とからなるポリエステル、ポリカーボネートジカルボン
酸とジオールとからなるポリエステル、ポリカーボネー
トジオールやその誘導体とジイソシアネートとからなる
ポリウレタンなどがあげられ、それらの1種又は2種以
上を用いうる。
ポリカーボネートジオールやその誘導体とジカルボン酸
とからなるポリエステル、ポリカーボネートジカルボン
酸とジオールとからなるポリエステル、ポリカーボネー
トジオールやその誘導体とジイソシアネートとからなる
ポリウレタンなどがあげられ、それらの1種又は2種以
上を用いうる。
【0022】ノンタック性や粘着性などの点よりはポリ
カーボネートジオールとジカルボン酸とからなるポリエ
ステルが特に好ましく用いうる。かかるポリエステル
は、例えばポリカーボネートジオールと必要に応じての
他のジオール成分を、無触媒又は触媒の存在下にジカル
ボン酸と常法によりエステル化反応させる方式などによ
り調製することができる。
カーボネートジオールとジカルボン酸とからなるポリエ
ステルが特に好ましく用いうる。かかるポリエステル
は、例えばポリカーボネートジオールと必要に応じての
他のジオール成分を、無触媒又は触媒の存在下にジカル
ボン酸と常法によりエステル化反応させる方式などによ
り調製することができる。
【0023】なお前記のポリカーボネートジオールとし
ては、式:−OROC(O)−(ただし、Rは炭素数が
2〜20の直鎖又は分岐の炭化水素基である。)で表さ
れる繰返し単位を有するジオール、就中、数平均分子量
が400以上、就中600以上、特に900〜1万のも
のの1種又は2種以上が上記した特性等の点より好まし
く用いうる。
ては、式:−OROC(O)−(ただし、Rは炭素数が
2〜20の直鎖又は分岐の炭化水素基である。)で表さ
れる繰返し単位を有するジオール、就中、数平均分子量
が400以上、就中600以上、特に900〜1万のも
のの1種又は2種以上が上記した特性等の点より好まし
く用いうる。
【0024】前記ポリカーボネートジオールの具体例と
しては、ポリヘキサメチレンカーボネートジオールやポ
リ(3−メチルペンテンカーボネート)ジオール、ポリ
プロピレンカーボネートジオール、それらの混合物や共
重合物などがあげられ、PLACCEL CD205P
L、同CD208PL、同CD210PL、同CD22
0PL、同CD205HL、同CD208HL、同CD
210HL、同CD220HLなどの市販物(いずれも
ダイセル化学工業社製)もある。
しては、ポリヘキサメチレンカーボネートジオールやポ
リ(3−メチルペンテンカーボネート)ジオール、ポリ
プロピレンカーボネートジオール、それらの混合物や共
重合物などがあげられ、PLACCEL CD205P
L、同CD208PL、同CD210PL、同CD22
0PL、同CD205HL、同CD208HL、同CD
210HL、同CD220HLなどの市販物(いずれも
ダイセル化学工業社製)もある。
【0025】一方、必要に応じて用いられる他のジオー
ル成分としては、例えばエチレングリコールやプロピレ
ングリコール、ブタンジオールやヘキサンジオール、オ
クタンジオールやデカンジオール、オクタデカンジオー
ルなどの直鎖状又は分岐状のジオールの1種又は2種以
上があげられる。ポリカーボネートジオール以外のジオ
ール成分の使用量は、全ジオール成分の50重量%以
下、就中40重量%以下、特に30重量%以下が好まし
い。なおポリマーの調製に際しては、高分子量化を目的
に3個以上の官能基を有するポリオールなども少量添加
することができる。
ル成分としては、例えばエチレングリコールやプロピレ
ングリコール、ブタンジオールやヘキサンジオール、オ
クタンジオールやデカンジオール、オクタデカンジオー
ルなどの直鎖状又は分岐状のジオールの1種又は2種以
上があげられる。ポリカーボネートジオール以外のジオ
ール成分の使用量は、全ジオール成分の50重量%以
下、就中40重量%以下、特に30重量%以下が好まし
い。なおポリマーの調製に際しては、高分子量化を目的
に3個以上の官能基を有するポリオールなども少量添加
することができる。
【0026】他方、上記したジカルボン酸としては、脂
肪族系や脂環式系等の炭素数が2〜20の直鎖又は分岐
の炭化水素基を分子骨格とする1種又は2種以上を用い
うる。その具体例としては、コハク酸やメチルコハク
酸、アジピン酸やピメリック酸、アゼライン酸やセバシ
ン酸、1,12−ドデカン酸や1,14−テトラデカン
酸、テトラヒドロフタル酸やエンドメチレンテトラヒド
ロフタル酸、それらの酸無水物や低級アルキルエステル
などがあげられる。
肪族系や脂環式系等の炭素数が2〜20の直鎖又は分岐
の炭化水素基を分子骨格とする1種又は2種以上を用い
うる。その具体例としては、コハク酸やメチルコハク
酸、アジピン酸やピメリック酸、アゼライン酸やセバシ
ン酸、1,12−ドデカン酸や1,14−テトラデカン
酸、テトラヒドロフタル酸やエンドメチレンテトラヒド
ロフタル酸、それらの酸無水物や低級アルキルエステル
などがあげられる。
【0027】粘着性組成物は、それが含むポリカーボネ
ート構造をもつポリマーを架橋処理した粘着層とするこ
とが耐熱性等の耐久性やノンタック性などの点より好ま
しいことから、通例かかるポリマーを架橋できるように
調製される。その架橋方式については、特に限定はなく
従来の粘着剤の架橋方式に準じた適宜な方式を採ること
ができる。
ート構造をもつポリマーを架橋処理した粘着層とするこ
とが耐熱性等の耐久性やノンタック性などの点より好ま
しいことから、通例かかるポリマーを架橋できるように
調製される。その架橋方式については、特に限定はなく
従来の粘着剤の架橋方式に準じた適宜な方式を採ること
ができる。
【0028】一般には、架橋剤を添加して当該ポリマー
が含有する水酸基やカルボキシル基等の官能基を介して
架橋処理する方式などが採られる。その架橋剤には、例
えばポリイソシアネート系やエポキシ系、アジリジン系
や金属キレート物系、金属アルコキシド系の如き当該ポ
リマーが含有する官能基と反応しうる官能基等を有す
る、従来の粘着剤の架橋剤に準じた適宜な化合物を用い
うる。就中、架橋処理性などの点よりポリイソシアネー
ト系化合物が好ましく用いうる。
が含有する水酸基やカルボキシル基等の官能基を介して
架橋処理する方式などが採られる。その架橋剤には、例
えばポリイソシアネート系やエポキシ系、アジリジン系
や金属キレート物系、金属アルコキシド系の如き当該ポ
リマーが含有する官能基と反応しうる官能基等を有す
る、従来の粘着剤の架橋剤に準じた適宜な化合物を用い
うる。就中、架橋処理性などの点よりポリイソシアネー
ト系化合物が好ましく用いうる。
【0029】ちなみに前記のポリイソシアネート系化合
物の具体例としては、エチレンジイソシアネートやブチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
トの如き低級脂肪族系ポリイソシアネート類、シクロペ
ンチレンジイソシアネートやシクロヘキシレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネートの如き脂環式系
ポリイソシアネート類、2,4−トリレンジイソシアネ
ートや4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネートの如き芳香族系ポリイソシ
アネート類、トリメチロールプロパンのトリレンジイソ
シアネート付加物やヘキサメチレンジイソシアネート付
加物などがあげられる。
物の具体例としては、エチレンジイソシアネートやブチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
トの如き低級脂肪族系ポリイソシアネート類、シクロペ
ンチレンジイソシアネートやシクロヘキシレンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネートの如き脂環式系
ポリイソシアネート類、2,4−トリレンジイソシアネ
ートや4,4'−ジフェニルメタンジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネートの如き芳香族系ポリイソシ
アネート類、トリメチロールプロパンのトリレンジイソ
シアネート付加物やヘキサメチレンジイソシアネート付
加物などがあげられる。
【0030】架橋剤は、他成分と同様に1種又は2種以
上を用いることができ、その使用量は上記したノンタッ
ク性等の粘着物性やシール材の使用目的などにより適宜
に決定することができる。一般には、ノンタック性と装
着後の接着力発現性などの点よりポリカーボネート構造
をもつポリマー100重量部あたり、10重量部以下、
就中0.1〜8重量部、特に0.5〜5重量部の使用量
とされる。
上を用いることができ、その使用量は上記したノンタッ
ク性等の粘着物性やシール材の使用目的などにより適宜
に決定することができる。一般には、ノンタック性と装
着後の接着力発現性などの点よりポリカーボネート構造
をもつポリマー100重量部あたり、10重量部以下、
就中0.1〜8重量部、特に0.5〜5重量部の使用量
とされる。
【0031】粘着性組成物は、例えば配合成分を必要に
応じ溶媒や分散媒を介して適宜な方式で混合する方式な
どにより調製することができる。その調製に際しては必
要に応じて、例えば粘着付与剤や老化防止剤、無機系や
有機系の充填剤や顔料、金属粉などの粉末や顆粒物や箔
状物などの粘着剤に添加されることのある適宜な添加剤
の1種又は2種以上を配合することができる。特に粘着
付与剤や老化防止剤の配合は接着力と耐久性のバランス
調節や耐久性の向上などに有効な場合もある。
応じ溶媒や分散媒を介して適宜な方式で混合する方式な
どにより調製することができる。その調製に際しては必
要に応じて、例えば粘着付与剤や老化防止剤、無機系や
有機系の充填剤や顔料、金属粉などの粉末や顆粒物や箔
状物などの粘着剤に添加されることのある適宜な添加剤
の1種又は2種以上を配合することができる。特に粘着
付与剤や老化防止剤の配合は接着力と耐久性のバランス
調節や耐久性の向上などに有効な場合もある。
【0032】ノンタック性の粘着層は、例えば既成の部
材間や隙間に詰め込み式で圧入する施工方式を採ること
などを目的に発泡体の外周の全面ないし表裏両面にその
単層物として設けることもできるが、接着力の発現性や
それによる密着シール性などの点よりは図2に例示した
如く、タックを有する粘着層13、23の表面をノンタ
ック性の粘着層12、22にて被覆してなる2層又は3
層以上の多層構造の粘着層形態にて設けることが好まし
い。
材間や隙間に詰め込み式で圧入する施工方式を採ること
などを目的に発泡体の外周の全面ないし表裏両面にその
単層物として設けることもできるが、接着力の発現性や
それによる密着シール性などの点よりは図2に例示した
如く、タックを有する粘着層13、23の表面をノンタ
ック性の粘着層12、22にて被覆してなる2層又は3
層以上の多層構造の粘着層形態にて設けることが好まし
い。
【0033】また図2に例示の如く、リボン状発泡体
1、2の片面にノンタック性の粘着層を単層物や前記の
多層構造物として設け、リボン状発泡体の他面にタック
を有する粘着層14、24を設けてなるものの如く、ノ
ンタック性の粘着層とタック性の粘着層を発泡体の表面
に適宜に区分配置して設けたものなどとすることもでき
る。かかるシール材は、そのタック性粘着層側を仮固定
などに利用でき、例えばそのタック性粘着層を介しシー
ル材を部材に接着して位置決め固定した後、そのシール
材を介在させて他の部材を配置する施工方式などに好ま
しく用いうる。従って前記した例の如くノンタック性の
粘着層は、目的とする施工方式などに応じて発泡体の表
面における全面又は一部の適宜な位置に設けることがき
る。
1、2の片面にノンタック性の粘着層を単層物や前記の
多層構造物として設け、リボン状発泡体の他面にタック
を有する粘着層14、24を設けてなるものの如く、ノ
ンタック性の粘着層とタック性の粘着層を発泡体の表面
に適宜に区分配置して設けたものなどとすることもでき
る。かかるシール材は、そのタック性粘着層側を仮固定
などに利用でき、例えばそのタック性粘着層を介しシー
ル材を部材に接着して位置決め固定した後、そのシール
材を介在させて他の部材を配置する施工方式などに好ま
しく用いうる。従って前記した例の如くノンタック性の
粘着層は、目的とする施工方式などに応じて発泡体の表
面における全面又は一部の適宜な位置に設けることがき
る。
【0034】発泡体への粘着層の付設は、例えば溶液等
とした粘着剤を塗工する方式や、セパレータ上に前記に
準じて塗工形成したものを発泡体上に移着する方式など
の適宜な方式にて行うことができる。粘着層の厚さは、
接着力などに応じて適宜に決定でき、一般には1〜50
0μm、就中5〜300μm、特に10〜100μmとさ
れるが、これに限定されず1mm以上とすることもでき
る。
とした粘着剤を塗工する方式や、セパレータ上に前記に
準じて塗工形成したものを発泡体上に移着する方式など
の適宜な方式にて行うことができる。粘着層の厚さは、
接着力などに応じて適宜に決定でき、一般には1〜50
0μm、就中5〜300μm、特に10〜100μmとさ
れるが、これに限定されず1mm以上とすることもでき
る。
【0035】なお発泡体には、異種のノンタック性粘着
層の組合せで2種以上を設けることもできる。また粘着
層を設ける発泡体面にはコロナ放電処理や火炎暴露など
の適宜な接着力向上処理を施すことができる。発泡体上
に粘着層が露出する場合、シール材を実用に供するまで
の間、必要に応じセパレータなどでその表面を仮着保護
して汚染等を防止することもできる。
層の組合せで2種以上を設けることもできる。また粘着
層を設ける発泡体面にはコロナ放電処理や火炎暴露など
の適宜な接着力向上処理を施すことができる。発泡体上
に粘着層が露出する場合、シール材を実用に供するまで
の間、必要に応じセパレータなどでその表面を仮着保護
して汚染等を防止することもできる。
【0036】本発明によるシール材の接続構造は、図例
の如く仰角傾斜面11とした先施工側端部に、俯角傾斜
面21とした後施工側端部を重畳接続3することにより
形成しうるが、その傾斜面の角度については特に限定は
なく適宜に決定することができる。一般にはリボン状物
長手方向の重畳接続であることより施工性や接続面積な
どの点より60度以下、就中20〜50度、特に30〜
45度の傾斜角とすることが好ましい。
の如く仰角傾斜面11とした先施工側端部に、俯角傾斜
面21とした後施工側端部を重畳接続3することにより
形成しうるが、その傾斜面の角度については特に限定は
なく適宜に決定することができる。一般にはリボン状物
長手方向の重畳接続であることより施工性や接続面積な
どの点より60度以下、就中20〜50度、特に30〜
45度の傾斜角とすることが好ましい。
【0037】また前記の仰角と俯角は、接続面の一致性
などの点より同じ傾斜角に形成されていることが好まし
い。なお重畳接続部分については、シール機能の信頼性
の向上などを目的に必要に応じ粘着層や両面粘着テープ
等の適宜な接着層を介して接着処理することができ、そ
の接着層は予めシール材の接続用傾斜面に付設しておく
こともできる。
などの点より同じ傾斜角に形成されていることが好まし
い。なお重畳接続部分については、シール機能の信頼性
の向上などを目的に必要に応じ粘着層や両面粘着テープ
等の適宜な接着層を介して接着処理することができ、そ
の接着層は予めシール材の接続用傾斜面に付設しておく
こともできる。
【0038】本発明によるシール材の接続構造は、発泡
体による優れたクッション性等に基づいて例えば止水材
等の各種のシール用途に適用することができ、その適用
箇所について特に限定はない。ちなみに水シール用途で
は、例えば建築物の外壁材と下地材との間や基礎と土台
との間、外壁材と換気口フードの周縁部との間の如き建
築部材間や換気口等の開口部における開口形成材とそれ
への取付け部材間、あるいは屋根板と屋根瓦等の間(屋
根下地材)、サッシやドアとその枠等の間、室内におけ
るシンク等の台所用品や洗面化粧台、浴槽等の衛生用品
とその支持部材の間などの水シール処理を要する適宜な
箇所に、その箇所に応じた例えば継ぎ足し方式や周回施
工の端部処理などの適宜な方式で適用でき、施工性よく
容易に接続処理することができる。
体による優れたクッション性等に基づいて例えば止水材
等の各種のシール用途に適用することができ、その適用
箇所について特に限定はない。ちなみに水シール用途で
は、例えば建築物の外壁材と下地材との間や基礎と土台
との間、外壁材と換気口フードの周縁部との間の如き建
築部材間や換気口等の開口部における開口形成材とそれ
への取付け部材間、あるいは屋根板と屋根瓦等の間(屋
根下地材)、サッシやドアとその枠等の間、室内におけ
るシンク等の台所用品や洗面化粧台、浴槽等の衛生用品
とその支持部材の間などの水シール処理を要する適宜な
箇所に、その箇所に応じた例えば継ぎ足し方式や周回施
工の端部処理などの適宜な方式で適用でき、施工性よく
容易に接続処理することができる。
【0039】
【実施例】実施例1 比重0.15のEPDM系フォームからなる厚さ5mm、
幅10mmのリボン状独立気泡発泡体の両面に上記したポ
リカーボネート構造をもつポリマーを含むポリエステル
系粘着剤を塗工し厚さ50μmのノンタック性粘着層を
設けてシール材を得、それを傾斜角45度で切断してそ
の一方を仰角傾斜面として先施工し、その仰角傾斜面に
対し他方のシール材の俯角傾斜面を重畳接続して接続構
造を形成した。
幅10mmのリボン状独立気泡発泡体の両面に上記したポ
リカーボネート構造をもつポリマーを含むポリエステル
系粘着剤を塗工し厚さ50μmのノンタック性粘着層を
設けてシール材を得、それを傾斜角45度で切断してそ
の一方を仰角傾斜面として先施工し、その仰角傾斜面に
対し他方のシール材の俯角傾斜面を重畳接続して接続構
造を形成した。
【0040】実施例2 片面の粘着層をアクリル系粘着層としたほかは実施例1
に準じてシール材の接続構造を得た。
に準じてシール材の接続構造を得た。
【0041】実施例3 独立気泡と連続気泡の混合構造よりなる発泡体を用いた
ほかは実施例1に準じてシール材の接続構造を得た。な
お仰角と俯角の傾斜面は、30度の傾斜角とした。
ほかは実施例1に準じてシール材の接続構造を得た。な
お仰角と俯角の傾斜面は、30度の傾斜角とした。
【0042】比較例1 実施例2に準じたシール材を直角カットしてそれらを厚
さ方向に重ね合わせた接続構造とした。
さ方向に重ね合わせた接続構造とした。
【0043】比較例2 実施例2に準じたシール材を俯角傾斜面に対し仰角傾斜
面を厚さ方向に重ね合わせた接続構造とした。
面を厚さ方向に重ね合わせた接続構造とした。
【0044】評価試験 止水性、撓み 実施例、比較例で得たシール材の接続構造を圧縮率30
%でU字防水試験(水高さ100mm、30分間)に供し
て止水性能を調べると共に、厚さ1mmのアルミニウム板
で接続部分を含むシール材を圧縮した場合におけるアル
ミニウム板の撓みを調べた。
%でU字防水試験(水高さ100mm、30分間)に供し
て止水性能を調べると共に、厚さ1mmのアルミニウム板
で接続部分を含むシール材を圧縮した場合におけるアル
ミニウム板の撓みを調べた。
【0045】前記の結果を次表に示した。 *1:接続部より漏水
【0046】表より、実施例では部材の撓みも少なく優
れた止水性能を発揮することがわかる。
れた止水性能を発揮することがわかる。
【図1】シール材の接続構造例の断面図
【図2】他のシール材の接続構造例の断面図
1、2:発泡体 11:仰角傾斜面 21:俯角傾斜面 3:重畳接続部 12、22:ノンタック性の粘着層 13、14、23、24:タックを有する粘着層
Claims (3)
- 【請求項1】 独立気泡構造又は独立気泡と連続気泡の
混合構造を有する発泡体からなるリボン状シール材の長
手方向における接続部において、接続するシール材の先
施工側端部を仰角からなる傾斜面とし、後施工側端部を
俯角からなる傾斜面としてその仰角傾斜面に対し俯角傾
斜面を重畳接続したことを特徴とするシール材の接続構
造。 - 【請求項2】 請求項1において、シール材が表面の全
部又は一部に多層構造の粘着層を有し、その粘着層が
式:−OROC(O)−(ただし、Rは炭素数が2〜2
0の直鎖又は分岐の炭化水素基である。)で表される繰
返し単位を有するポリカーボネート構造をもつポリマー
を含む粘着性組成物からなる層を最表面に有するものか
らなる接続構造。 - 【請求項3】 請求項2において、シール材が当該多層
構造の粘着層を片面に有し、他面に当該ポリカーボネー
ト構造をもつポリマーを含む粘着性組成物とは別種の粘
着層を有して止水目的のものである接続構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31663199A JP2001132842A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | シール材の接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31663199A JP2001132842A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | シール材の接続構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001132842A true JP2001132842A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18079204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31663199A Pending JP2001132842A (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | シール材の接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001132842A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012074339A2 (en) * | 2010-12-02 | 2012-06-07 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Polyvinyl chloride foam gasket |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP31663199A patent/JP2001132842A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2012074339A2 (en) * | 2010-12-02 | 2012-06-07 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Polyvinyl chloride foam gasket |
WO2012074339A3 (en) * | 2010-12-02 | 2012-10-11 | Saint-Gobain Performance Plastics Corporation | Polyvinyl chloride foam gasket |
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