JP2001132619A - 可変容量型アキシャルピストンポンプ及び可変容量型アキシャルピストンモータ - Google Patents
可変容量型アキシャルピストンポンプ及び可変容量型アキシャルピストンモータInfo
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- Reciprocating Pumps (AREA)
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Hydraulic Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 可変容量型アキシャルピストンポンプ及びモ
ータにおいて、可動斜板の接触摺動部に対向配置される
スラストメタルの損耗を低減する。 【解決手段】 回転自在に支持されたポンプ軸(モータ
軸)3と、その周囲に配置され平行に往復動自在とされ
る複数のピストン12・12・・・と、該ピストン12
の頭部を接当させる可動斜板11とを有する可変容量型
アキシャルピストンポンプ(モータ)81であって、該
可動斜板11の背面に凸状円弧面11xを、該可動斜板
に対向配置したサポート部15内面に凹状円弧面15a
をそれぞれ形成し、円弧状案内面90aを有するスラス
トメタル90を該凹状円弧面15aに固定し、該スラス
トメタル90の上記円弧状案内面90aに沿って可動斜
板11の背面が摺動する構造であるものにおいて、上記
スラストメタル90の円弧状案内面90aの頂部と、上
記可動斜板11の背面の凸状円弧面11xの頂部との間
に、間隙99を設けた。
ータにおいて、可動斜板の接触摺動部に対向配置される
スラストメタルの損耗を低減する。 【解決手段】 回転自在に支持されたポンプ軸(モータ
軸)3と、その周囲に配置され平行に往復動自在とされ
る複数のピストン12・12・・・と、該ピストン12
の頭部を接当させる可動斜板11とを有する可変容量型
アキシャルピストンポンプ(モータ)81であって、該
可動斜板11の背面に凸状円弧面11xを、該可動斜板
に対向配置したサポート部15内面に凹状円弧面15a
をそれぞれ形成し、円弧状案内面90aを有するスラス
トメタル90を該凹状円弧面15aに固定し、該スラス
トメタル90の上記円弧状案内面90aに沿って可動斜
板11の背面が摺動する構造であるものにおいて、上記
スラストメタル90の円弧状案内面90aの頂部と、上
記可動斜板11の背面の凸状円弧面11xの頂部との間
に、間隙99を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量型アキシ
ャルピストンポンプ及び可変容量型アキシャルピストン
モータの構成に関する。詳細には、上記ポンプ及びモー
タにおいて、その容量を変更する可動斜板の背面に対向
配置されるスラストメタルの損耗を低減するための技術
に関する。
ャルピストンポンプ及び可変容量型アキシャルピストン
モータの構成に関する。詳細には、上記ポンプ及びモー
タにおいて、その容量を変更する可動斜板の背面に対向
配置されるスラストメタルの損耗を低減するための技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、アキシャルピストン型の油圧
ポンプ又は油圧モータに関する技術は公知とされてお
り、例えば実公昭61−28062号公報に開示される
技術がある。この技術においては、アキシャルピストン
型の油圧ポンプ又は油圧モータにおいて、可動斜板の背
面には凸状円弧面が形成され、該可動斜板に対向配置し
たサポート部に凹状円弧面が形成され、円弧状案内面を
有するスラストメタルを該凹状円弧面に固定して、該ス
ラストメタルの円弧状案内面に沿って、可動斜板の背面
が摺動する構成とされている。
ポンプ又は油圧モータに関する技術は公知とされてお
り、例えば実公昭61−28062号公報に開示される
技術がある。この技術においては、アキシャルピストン
型の油圧ポンプ又は油圧モータにおいて、可動斜板の背
面には凸状円弧面が形成され、該可動斜板に対向配置し
たサポート部に凹状円弧面が形成され、円弧状案内面を
有するスラストメタルを該凹状円弧面に固定して、該ス
ラストメタルの円弧状案内面に沿って、可動斜板の背面
が摺動する構成とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の構成では、サポート部内面の上記凹状円弧面を精
度良く形成できずに、大きい誤差を生じた場合は、上記
可動斜板の凸状円弧面がスラストメタルの円弧状案内面
と円弧面全体にて接触することができず、摺動抵抗が大
きかったり、スラストメタルの損耗が早まって寿命が短
くなる不都合があったのである。
従来の構成では、サポート部内面の上記凹状円弧面を精
度良く形成できずに、大きい誤差を生じた場合は、上記
可動斜板の凸状円弧面がスラストメタルの円弧状案内面
と円弧面全体にて接触することができず、摺動抵抗が大
きかったり、スラストメタルの損耗が早まって寿命が短
くなる不都合があったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、回転自在に支
持されたポンプ軸と、該ポンプ軸の周囲に配置され該ポ
ンプ軸と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、
該ピストンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変
容量型アキシャルピストンポンプであって、該可動斜板
の背面に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置し
たサポート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有
するスラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラス
トメタルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が
摺動する構造であるものにおいて、上記スラストメタル
の円弧状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円
弧面の頂部との間に、間隙を設けたものである。
持されたポンプ軸と、該ポンプ軸の周囲に配置され該ポ
ンプ軸と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、
該ピストンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変
容量型アキシャルピストンポンプであって、該可動斜板
の背面に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置し
たサポート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有
するスラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラス
トメタルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が
摺動する構造であるものにおいて、上記スラストメタル
の円弧状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円
弧面の頂部との間に、間隙を設けたものである。
【0006】請求項2においては、請求項1記載の可変
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たものである。
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たものである。
【0007】請求項3においては、請求項1記載の可変
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたものである。
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたものである。
【0008】請求項4においては、回転自在に支持され
たモータ軸と、該モータ軸の周囲に配置され該モータ軸
と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、該ピス
トンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変容量型
アキシャルピストンモータであって、該可動斜板の背面
に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置したサポ
ート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有するス
ラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラストメタ
ルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が摺動す
る構造であるものにおいて、上記スラストメタルの円弧
状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円弧面の
頂部との間に、間隙を設けたものである。
たモータ軸と、該モータ軸の周囲に配置され該モータ軸
と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、該ピス
トンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変容量型
アキシャルピストンモータであって、該可動斜板の背面
に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置したサポ
ート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有するス
ラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラストメタ
ルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が摺動す
る構造であるものにおいて、上記スラストメタルの円弧
状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円弧面の
頂部との間に、間隙を設けたものである。
【0009】請求項5においては、請求項4記載の可変
容量型アキシャルピストンモータにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たものである。
容量型アキシャルピストンモータにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たものである。
【0010】請求項6においては、請求項4記載の可変
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたものである。
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施例に
係る可変容量型アキシャルピストンポンプを備えた車軸
駆動装置について説明する。図1は本発明の一実施例に
係る可変容量型のアキシャルピストンポンプを具備する
車軸駆動装置の全体的な構成を示した平面図一部断面図
である。また、図2は図1におけるA−A断面矢視図、
図3は図1におけるB−B断面矢視図、図4は図1にお
けるC−C断面矢視図である。図5はアキシャルピスト
ンポンプの可動斜板の構成を示す側面一部断面図であ
る。
る。まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施例に
係る可変容量型アキシャルピストンポンプを備えた車軸
駆動装置について説明する。図1は本発明の一実施例に
係る可変容量型のアキシャルピストンポンプを具備する
車軸駆動装置の全体的な構成を示した平面図一部断面図
である。また、図2は図1におけるA−A断面矢視図、
図3は図1におけるB−B断面矢視図、図4は図1にお
けるC−C断面矢視図である。図5はアキシャルピスト
ンポンプの可動斜板の構成を示す側面一部断面図であ
る。
【0012】この車軸駆動装置のハウジング20は、ハ
ウジングメンバである上部ハウジング1と下部ハウジン
グ2の二者を、水平で平坦な周囲の接合面で互いに接合
することにより構成される。そして該接合面において、
後述するモータ軸4とカウンター軸26の軸受部が図1
に示す如く設けられており、図示せぬ車輪に連結された
車軸7・7は上記ハウジング20の接合面と平行で、か
つ該接合面より上方へ図2に示す如く偏位させた位置に
て回転自在に支持している。前記車軸7・7の各々は図
1に示すデフギア装置23によって差動的に結合され、
その両端がハウジングの左右外側壁から外方へ突出して
いる。ハウジング20内部には内部壁8が形成されて、
該内部壁8によりハウジング20内の空間が仕切られ
て、第一の部屋R1と第二の部屋R2を区画形成してい
る。そして、該第一の部屋R1には本発明に係る可変容
量型アキシャルピストンポンプ81を備えた静油圧式無
段変速装置(以下「HST」)80が収納され、第二の
部屋R2には、上記車軸7・7、並びに、上記モータ軸
4から上記デフギア装置23へ動力を伝達する歯車列及
びデフギア装置23とからなるドライブトレーンTが収
納されている。上記内部壁8は図1に示すように、平面
視において車軸7・7に沿うように長手方向に形成した
左右部分と、該左右部分から前方へ湾曲されて直角に延
伸した前後部分とによりなる。また、該内部壁8は図3
・図4に示すように、上部ハウジング1の上壁内面から
上記接合面に向けて垂下するように一体形設した壁部分
と、下部ハウジング2の内底面から上記接合面に向けて
立ち上げるように一体形設した壁部分とによりなり、上
下の該壁部分の端面が上部ハウジング1と下部ハウジン
グ2とを接合する際に同時に接合されて、ハウジング2
0内に独立した二つの部屋R1・R2を形成するように
してある。
ウジングメンバである上部ハウジング1と下部ハウジン
グ2の二者を、水平で平坦な周囲の接合面で互いに接合
することにより構成される。そして該接合面において、
後述するモータ軸4とカウンター軸26の軸受部が図1
に示す如く設けられており、図示せぬ車輪に連結された
車軸7・7は上記ハウジング20の接合面と平行で、か
つ該接合面より上方へ図2に示す如く偏位させた位置に
て回転自在に支持している。前記車軸7・7の各々は図
1に示すデフギア装置23によって差動的に結合され、
その両端がハウジングの左右外側壁から外方へ突出して
いる。ハウジング20内部には内部壁8が形成されて、
該内部壁8によりハウジング20内の空間が仕切られ
て、第一の部屋R1と第二の部屋R2を区画形成してい
る。そして、該第一の部屋R1には本発明に係る可変容
量型アキシャルピストンポンプ81を備えた静油圧式無
段変速装置(以下「HST」)80が収納され、第二の
部屋R2には、上記車軸7・7、並びに、上記モータ軸
4から上記デフギア装置23へ動力を伝達する歯車列及
びデフギア装置23とからなるドライブトレーンTが収
納されている。上記内部壁8は図1に示すように、平面
視において車軸7・7に沿うように長手方向に形成した
左右部分と、該左右部分から前方へ湾曲されて直角に延
伸した前後部分とによりなる。また、該内部壁8は図3
・図4に示すように、上部ハウジング1の上壁内面から
上記接合面に向けて垂下するように一体形設した壁部分
と、下部ハウジング2の内底面から上記接合面に向けて
立ち上げるように一体形設した壁部分とによりなり、上
下の該壁部分の端面が上部ハウジング1と下部ハウジン
グ2とを接合する際に同時に接合されて、ハウジング2
0内に独立した二つの部屋R1・R2を形成するように
してある。
【0013】前記第一の部屋R1及び第二の部屋R2に
は潤滑油が充填されて、油溜まりを形成している。そし
て第一の部屋R1を構成する上部ハウジング1の壁面に
は図示せぬ油流通ポートを装着しており、該油流通ポー
トよりパイピング9(図4)を介して外部のリザーバタ
ンク10と第一の部屋R1とを連通して、前記第一の部
屋R1内の作動油の量を維持できるようにし、また、上
記HST80の駆動によって油温が上昇して油の体積が
増加しても、該増加分の油をリザーバタンク10へ流す
ことで調整できるようにしている。
は潤滑油が充填されて、油溜まりを形成している。そし
て第一の部屋R1を構成する上部ハウジング1の壁面に
は図示せぬ油流通ポートを装着しており、該油流通ポー
トよりパイピング9(図4)を介して外部のリザーバタ
ンク10と第一の部屋R1とを連通して、前記第一の部
屋R1内の作動油の量を維持できるようにし、また、上
記HST80の駆動によって油温が上昇して油の体積が
増加しても、該増加分の油をリザーバタンク10へ流す
ことで調整できるようにしている。
【0014】前記第一の部屋R1と第二の部屋R2とを
仕切る内部壁8の任意の部位には、油フィルタ18が配
置される。本実施例ではこの油フィルタ18は、図1・
図4に示すように、右側の車軸7と後述のセンタセクシ
ョン5とに挟まれた部位であって、上下の上記壁部分の
合わせ面の位置に配置しており、第一の部屋R1と第二
の部屋R2との間で油が上記油フィルタ18を介して流
通できるようにしている。従って、ハウジング20内の
油は、上記HST80の作動油としての役割、及び、ギ
ア・軸受部等を潤滑する役割を、同時に担うようになっ
ている。
仕切る内部壁8の任意の部位には、油フィルタ18が配
置される。本実施例ではこの油フィルタ18は、図1・
図4に示すように、右側の車軸7と後述のセンタセクシ
ョン5とに挟まれた部位であって、上下の上記壁部分の
合わせ面の位置に配置しており、第一の部屋R1と第二
の部屋R2との間で油が上記油フィルタ18を介して流
通できるようにしている。従って、ハウジング20内の
油は、上記HST80の作動油としての役割、及び、ギ
ア・軸受部等を潤滑する役割を、同時に担うようになっ
ている。
【0015】図1に示すように、前記第一の部屋R1は
ハウジング20内において車軸7・7の前方の位置であ
って、モータ軸4からデフギア装置23へ動力を伝達す
る歯車列の側方に配置される。そしてこの第一の部屋R
1内には、HST80を構成するセンタセクション5が
着脱自在に取り付けられている。該センタセクション5
は図1に示すように、その長手方向が前後方向、即ち、
車軸7・7に対して略垂直な向きに配設される。該セン
タセクション5前部の側部には垂直面を形成し、図4に
示す如くこの垂直面にモータ付設面41を形成してここ
に油圧モータ82を配設する一方、後部には水平面を形
成してこの水平面にポンプ付設面40を形成して、ここ
に本発明に係る可変容量型アキシャルピストンポンプで
ある油圧ポンプ81を配設し、該ポンプ付設面40の中
央にポンプ軸3を垂直に支持している。従って、油圧ポ
ンプ81(及び上記ポンプ軸3)は図1に示す如く、平
面視において油圧モータ82と車軸7の間に位置するよ
うに構成してある。
ハウジング20内において車軸7・7の前方の位置であ
って、モータ軸4からデフギア装置23へ動力を伝達す
る歯車列の側方に配置される。そしてこの第一の部屋R
1内には、HST80を構成するセンタセクション5が
着脱自在に取り付けられている。該センタセクション5
は図1に示すように、その長手方向が前後方向、即ち、
車軸7・7に対して略垂直な向きに配設される。該セン
タセクション5前部の側部には垂直面を形成し、図4に
示す如くこの垂直面にモータ付設面41を形成してここ
に油圧モータ82を配設する一方、後部には水平面を形
成してこの水平面にポンプ付設面40を形成して、ここ
に本発明に係る可変容量型アキシャルピストンポンプで
ある油圧ポンプ81を配設し、該ポンプ付設面40の中
央にポンプ軸3を垂直に支持している。従って、油圧ポ
ンプ81(及び上記ポンプ軸3)は図1に示す如く、平
面視において油圧モータ82と車軸7の間に位置するよ
うに構成してある。
【0016】前記ポンプ付設面40には図3〜図5に示
すようにシリンダブロック16が回転摺動自在に設置さ
れ、該シリンダブロック16の複数のシリンダ孔内には
ピストン12・12・・・がそれぞれ嵌装されて、該ピ
ストン12は上記ポンプ軸3と平行に往復動自在として
いる。また、上記シリンダブロック16の上方には可動
斜板11が配置されて傾動自在とされ、該可動斜板11
の底面にはスラストベアリング11aを設けている。そ
して、上記シリンダブロック16の複数のシリンダ孔内
には上記ピストン12・12・・・を付勢する付勢バネ
が弾装され(図略)、該付勢バネの弾発力により上記ピ
ストン12・12・・・の頭部が該スラストベアリング
11aに接当するようにしている。そして、上記ポンプ
軸3をシリンダブロック16の回転軸心上に配置して相
対回転不能に係止することにより、可変容量型のアキシ
ャルピストンポンプ81を構成しており、上記可動斜板
11のピストン12・12・・・に対する接当面をシリ
ンダブロック16の回転軸心に対して任意に傾動操作す
ることで、油圧ポンプ81からの油の吐出量及び吐出方
向を変更することができるように構成している。
すようにシリンダブロック16が回転摺動自在に設置さ
れ、該シリンダブロック16の複数のシリンダ孔内には
ピストン12・12・・・がそれぞれ嵌装されて、該ピ
ストン12は上記ポンプ軸3と平行に往復動自在として
いる。また、上記シリンダブロック16の上方には可動
斜板11が配置されて傾動自在とされ、該可動斜板11
の底面にはスラストベアリング11aを設けている。そ
して、上記シリンダブロック16の複数のシリンダ孔内
には上記ピストン12・12・・・を付勢する付勢バネ
が弾装され(図略)、該付勢バネの弾発力により上記ピ
ストン12・12・・・の頭部が該スラストベアリング
11aに接当するようにしている。そして、上記ポンプ
軸3をシリンダブロック16の回転軸心上に配置して相
対回転不能に係止することにより、可変容量型のアキシ
ャルピストンポンプ81を構成しており、上記可動斜板
11のピストン12・12・・・に対する接当面をシリ
ンダブロック16の回転軸心に対して任意に傾動操作す
ることで、油圧ポンプ81からの油の吐出量及び吐出方
向を変更することができるように構成している。
【0017】上記前記ポンプ軸3の上端は上部ハウジン
グ1の上壁から外方へ突出して、該突出部分には冷却フ
ァン(図2〜図4の符号44に鎖線で略示)付きの入力
プーリー43を固着して、該ポンプ軸3を該操向駆動装
置の入力軸と兼用としている。該入力プーリー43には
図示せぬベルト伝動機構を介して、図略の原動機からの
動力が入力される。
グ1の上壁から外方へ突出して、該突出部分には冷却フ
ァン(図2〜図4の符号44に鎖線で略示)付きの入力
プーリー43を固着して、該ポンプ軸3を該操向駆動装
置の入力軸と兼用としている。該入力プーリー43には
図示せぬベルト伝動機構を介して、図略の原動機からの
動力が入力される。
【0018】図4・図5に示すように、上述の可動斜板
11の背面は凸状の円弧面11xとし、上部ハウジング
1の上壁内面に一体的に形設したサポート部15の内面
は前記可動斜板11の凸状円弧面11xに合致する凹状
円弧面15aとしている。この凹状円弧面15aには図
3・図5に示す如くスラストメタル90を貼設してお
り、可動斜板11はその凸状円弧面11xをスラストメ
タル90の円弧状案内面90aに対して密着摺動させな
がら傾動する、いわゆるクレイドル型の可動斜板として
いる。尚、本実施例においてはサポート部15は上部ハ
ウジング1に一体的に形設されているが、別途サポート
部を構成してハウジングに取付固定する構成としても差
し支えない。
11の背面は凸状の円弧面11xとし、上部ハウジング
1の上壁内面に一体的に形設したサポート部15の内面
は前記可動斜板11の凸状円弧面11xに合致する凹状
円弧面15aとしている。この凹状円弧面15aには図
3・図5に示す如くスラストメタル90を貼設してお
り、可動斜板11はその凸状円弧面11xをスラストメ
タル90の円弧状案内面90aに対して密着摺動させな
がら傾動する、いわゆるクレイドル型の可動斜板として
いる。尚、本実施例においてはサポート部15は上部ハ
ウジング1に一体的に形設されているが、別途サポート
部を構成してハウジングに取付固定する構成としても差
し支えない。
【0019】この可動斜板11を傾動操作するために、
上部ハウジング1においてデフギア装置23へ動力を伝
達する歯車列と反対側の側壁にはコントロール軸35が
車軸7と平行に回転自在に支持されている(図1〜図
3)。該コントロール軸35の一端はハウジング20外
に突出させてその端部にはコントロールアーム38の基
端を固設する一方、コントロール軸35のハウジング内
側の端部には揺動アーム39の基部を固定している。
上部ハウジング1においてデフギア装置23へ動力を伝
達する歯車列と反対側の側壁にはコントロール軸35が
車軸7と平行に回転自在に支持されている(図1〜図
3)。該コントロール軸35の一端はハウジング20外
に突出させてその端部にはコントロールアーム38の基
端を固設する一方、コントロール軸35のハウジング内
側の端部には揺動アーム39の基部を固定している。
【0020】該揺動アーム39は図2に破線で示す如
く、コントロール軸35に固定される上記基部と、該基
部から放射方向に延伸される第一アーム部39aと第二
アーム部39bとにより構成され、該第二アーム部39
bの先端には突起39cを設けている。一方、上記可動
斜板11の側面には溝部11dを形成しており、該溝部
11dに上記第二アーム部39bの突起39cを図1・
図3に示す如く係合させている。ここで上記コントロー
ル軸35は、その軸心を可動斜板11の傾動中心と一致
するようにその位置を設定しているので、揺動アーム3
9がコントロール軸35回りに回動されて可動斜板11
が傾動した場合でも、上記突起39cが該可動斜板11
の溝部11dに係合する連結状態が維持されるようにな
っている。
く、コントロール軸35に固定される上記基部と、該基
部から放射方向に延伸される第一アーム部39aと第二
アーム部39bとにより構成され、該第二アーム部39
bの先端には突起39cを設けている。一方、上記可動
斜板11の側面には溝部11dを形成しており、該溝部
11dに上記第二アーム部39bの突起39cを図1・
図3に示す如く係合させている。ここで上記コントロー
ル軸35は、その軸心を可動斜板11の傾動中心と一致
するようにその位置を設定しているので、揺動アーム3
9がコントロール軸35回りに回動されて可動斜板11
が傾動した場合でも、上記突起39cが該可動斜板11
の溝部11dに係合する連結状態が維持されるようにな
っている。
【0021】また、前記コントロールアーム38は図2
に示すように二本のアーム部、即ち第一アーム部38a
及び第二アーム部38bを有する構成とされ、このうち
第一アーム部38aは、車両に備えられたレバーやペダ
ル等の図示せぬ変速操作具と、図示せぬリンク機構等を
介して連係される。従って、オペレータが上記変速操作
具を操作して前記コントロールアーム38を機体前後方
向に沿って回動させると、コントロール軸35を介して
揺動アーム39が前後方向に回動し、可動斜板11を傾
動操作することができ、油圧ポンプの出力変更操作が行
われるようにしている。
に示すように二本のアーム部、即ち第一アーム部38a
及び第二アーム部38bを有する構成とされ、このうち
第一アーム部38aは、車両に備えられたレバーやペダ
ル等の図示せぬ変速操作具と、図示せぬリンク機構等を
介して連係される。従って、オペレータが上記変速操作
具を操作して前記コントロールアーム38を機体前後方
向に沿って回動させると、コントロール軸35を介して
揺動アーム39が前後方向に回動し、可動斜板11を傾
動操作することができ、油圧ポンプの出力変更操作が行
われるようにしている。
【0022】図1・図2に示すように、上記揺動アーム
39の第一アーム部39aの先端には係合ピン39dを
突設する一方、ハウジング20内の前記コントロール軸
35上にブッシュ51を外嵌し、該ブッシュ51にはね
じりコイルバネ状の中立戻しバネ31が更に外嵌され、
該中立戻しバネ31のバネ線の両端は図2に示す如く、
交差させながら前記第一アーム部39a方向へ延出し
て、該バネ線の端部は、コントロール軸35近傍の上部
ハウジング1の内側壁に装着した偏心軸33と、前記係
合ピン39dとを挟み込むように構成して、コントロー
ルアーム38の中立復帰機構を構成している。
39の第一アーム部39aの先端には係合ピン39dを
突設する一方、ハウジング20内の前記コントロール軸
35上にブッシュ51を外嵌し、該ブッシュ51にはね
じりコイルバネ状の中立戻しバネ31が更に外嵌され、
該中立戻しバネ31のバネ線の両端は図2に示す如く、
交差させながら前記第一アーム部39a方向へ延出し
て、該バネ線の端部は、コントロール軸35近傍の上部
ハウジング1の内側壁に装着した偏心軸33と、前記係
合ピン39dとを挟み込むように構成して、コントロー
ルアーム38の中立復帰機構を構成している。
【0023】この中立復帰機構の作用を説明する。即
ち、オペレータが上記変速操作具に対する操作力を解除
している状態(中立状態)においては、上記揺動アーム
39は、その第一アーム部39aの係合ピン39dが、
上記コントロール軸35の軸心と上記偏心軸33とを結
んだ線上にあるような図2に示す中立位置とされ、この
とき上記可動斜板11は、ポンプ軸3の軸心に対して垂
直である中立位置とされる。そしてこの状態からオペレ
ータが上記変速操作具を操作することにより、コントロ
ールアーム38が回動され、コントロール軸35を介し
て揺動アーム39が回動され、第二アーム部39b先端
に連結された上記可動斜板11がポンプ軸3に対して傾
動されるが、同時に第一アーム部39a先端の係合ピン
39dにより、中立戻しバネ31の一端側が押動されて
広げられる。一方、中立戻しバネ31の他端側は偏心軸
33に当接され止められているので、上記係合ピン39
dを介して上記揺動アーム39に中立復帰方向の付勢力
が与えられるようになっている。従って、オペレータが
上記変速操作具への操作力を解除すると、上記中立戻し
バネ31の上記付勢力によって、揺動アーム39は中立
位置へと復帰され、該揺動アーム39の第二アーム部3
9bに連結された可動斜板11も前記中立位置へと戻さ
れる。尚、上記偏心軸33は揺動アーム39及び可動斜
板11の中立位置を規定するものであるが、該偏心軸3
3のハウジング外に延出した部分を回動する事により偏
心軸33を任意に変位することができるようにしてお
り、上記中立位置を正確に調整することができるように
なっている。
ち、オペレータが上記変速操作具に対する操作力を解除
している状態(中立状態)においては、上記揺動アーム
39は、その第一アーム部39aの係合ピン39dが、
上記コントロール軸35の軸心と上記偏心軸33とを結
んだ線上にあるような図2に示す中立位置とされ、この
とき上記可動斜板11は、ポンプ軸3の軸心に対して垂
直である中立位置とされる。そしてこの状態からオペレ
ータが上記変速操作具を操作することにより、コントロ
ールアーム38が回動され、コントロール軸35を介し
て揺動アーム39が回動され、第二アーム部39b先端
に連結された上記可動斜板11がポンプ軸3に対して傾
動されるが、同時に第一アーム部39a先端の係合ピン
39dにより、中立戻しバネ31の一端側が押動されて
広げられる。一方、中立戻しバネ31の他端側は偏心軸
33に当接され止められているので、上記係合ピン39
dを介して上記揺動アーム39に中立復帰方向の付勢力
が与えられるようになっている。従って、オペレータが
上記変速操作具への操作力を解除すると、上記中立戻し
バネ31の上記付勢力によって、揺動アーム39は中立
位置へと復帰され、該揺動アーム39の第二アーム部3
9bに連結された可動斜板11も前記中立位置へと戻さ
れる。尚、上記偏心軸33は揺動アーム39及び可動斜
板11の中立位置を規定するものであるが、該偏心軸3
3のハウジング外に延出した部分を回動する事により偏
心軸33を任意に変位することができるようにしてお
り、上記中立位置を正確に調整することができるように
なっている。
【0024】また、前記コントロールアーム38は図2
に示すように、前記の第一アーム部38aのほかに、シ
ョックアブソーバ73を連結するための第二アーム部3
8bを有する。この第二アーム部38bは上記第一アー
ム部38aの中途部から延出されて、その先端はショッ
クアブソーバ73の可動体と枢結され、該ショックアブ
ソーバ73のケーシングは下部ハウジング2の車軸7・
7収容部分の下面に固設した支持プレート74に枢着さ
れている。このショックアブソーバ73はコントロール
アーム38の急激な変速操作を防止するとともに、上記
変速操作具の操作力を開放したときであっても、中立戻
しバネ31の復元力によって可動斜板11が急激に中立
方向に戻らないようにしており、いわゆるHSTブレー
キの急激な発生を防止している。尚、このショックアブ
ソーバ73は上部ハウジング1の右側壁側に沿って車軸
7をまたぐように前寄りに適宜傾斜した状態に配置され
てあり、車軸7の外方周辺のスペースを有効に活用し
て、装置をコンパクトなものにしている。
に示すように、前記の第一アーム部38aのほかに、シ
ョックアブソーバ73を連結するための第二アーム部3
8bを有する。この第二アーム部38bは上記第一アー
ム部38aの中途部から延出されて、その先端はショッ
クアブソーバ73の可動体と枢結され、該ショックアブ
ソーバ73のケーシングは下部ハウジング2の車軸7・
7収容部分の下面に固設した支持プレート74に枢着さ
れている。このショックアブソーバ73はコントロール
アーム38の急激な変速操作を防止するとともに、上記
変速操作具の操作力を開放したときであっても、中立戻
しバネ31の復元力によって可動斜板11が急激に中立
方向に戻らないようにしており、いわゆるHSTブレー
キの急激な発生を防止している。尚、このショックアブ
ソーバ73は上部ハウジング1の右側壁側に沿って車軸
7をまたぐように前寄りに適宜傾斜した状態に配置され
てあり、車軸7の外方周辺のスペースを有効に活用し
て、装置をコンパクトなものにしている。
【0025】前記油圧ポンプ81から吐出された圧油は
センタセクション5内に形設された作動油循環回路を介
して、前記油圧モータ82に送油される。この油圧モー
タ82は、センタセクション5の垂直面に形成した上記
モータ付設面41(図4)に、シリンダブロック17を
回転摺動自在に配置し、該シリンダブロック17の複数
のシリンダ孔内に図略の付勢バネを介して複数のピスト
ン13・13・・・が往復動自在に嵌装されている。そ
して、上部ハウジング1と下部ハウジング2との間に挟
み込まれて固定される固定斜板37に、上記ピストン1
3・13・・・の頭部を接当させている。更に、シリン
ダブロック17の回転軸心上にモータ軸4を相対回転不
能に係止して、モータ軸4はその軸心を略水平方向に向
けて配置される。
センタセクション5内に形設された作動油循環回路を介
して、前記油圧モータ82に送油される。この油圧モー
タ82は、センタセクション5の垂直面に形成した上記
モータ付設面41(図4)に、シリンダブロック17を
回転摺動自在に配置し、該シリンダブロック17の複数
のシリンダ孔内に図略の付勢バネを介して複数のピスト
ン13・13・・・が往復動自在に嵌装されている。そ
して、上部ハウジング1と下部ハウジング2との間に挟
み込まれて固定される固定斜板37に、上記ピストン1
3・13・・・の頭部を接当させている。更に、シリン
ダブロック17の回転軸心上にモータ軸4を相対回転不
能に係止して、モータ軸4はその軸心を略水平方向に向
けて配置される。
【0026】図1に示すように、前記モータ軸4の一側
の端部はセンタセクション5のモータ付設面41内の軸
受孔に支持され、他側は前記内部壁8に設けた軸受76
を介して支持され、その先端は第二の部屋R2内に延出
されている。該軸受76はシール付きとして、更に外輪
の外周面と内部壁8との間にはOリングを介設してお
り、第一の部屋R1の油と第二の部屋R2の油とが該軸
受部分にて相互に流通するのを防止している。
の端部はセンタセクション5のモータ付設面41内の軸
受孔に支持され、他側は前記内部壁8に設けた軸受76
を介して支持され、その先端は第二の部屋R2内に延出
されている。該軸受76はシール付きとして、更に外輪
の外周面と内部壁8との間にはOリングを介設してお
り、第一の部屋R1の油と第二の部屋R2の油とが該軸
受部分にて相互に流通するのを防止している。
【0027】次に、前記モータ軸4からデフギア装置2
3へ動力を伝達するドライブトレーンについて説明す
る。即ち、図1に示すように、上記モータ軸4が第二の
部屋R2内に突出する部分上には入力ギア25が固着さ
れ、該モータ軸4と平行に配置されたカウンター軸26
上に大径ギア24を相対回転自在に設け、該大径ギア2
4は上記入力ギア25に噛合されている。そして、上記
カウンター軸26上に小径ギア21を相対回転不能に配
置し、該小径ギア21は上記大径ギア24に嵌合固定し
て相対回転不能とし、更に該小径ギア21は、デフギア
装置23の入力部を構成するリングギア22と常時噛合
されている。この構成により、モータ軸4から出力され
た回転は、大径ギア24→小径ギア21→リングギア2
2と伝達されながら減速されたのち、デフギア装置23
に入力され、車軸7・7を駆動する。
3へ動力を伝達するドライブトレーンについて説明す
る。即ち、図1に示すように、上記モータ軸4が第二の
部屋R2内に突出する部分上には入力ギア25が固着さ
れ、該モータ軸4と平行に配置されたカウンター軸26
上に大径ギア24を相対回転自在に設け、該大径ギア2
4は上記入力ギア25に噛合されている。そして、上記
カウンター軸26上に小径ギア21を相対回転不能に配
置し、該小径ギア21は上記大径ギア24に嵌合固定し
て相対回転不能とし、更に該小径ギア21は、デフギア
装置23の入力部を構成するリングギア22と常時噛合
されている。この構成により、モータ軸4から出力され
た回転は、大径ギア24→小径ギア21→リングギア2
2と伝達されながら減速されたのち、デフギア装置23
に入力され、車軸7・7を駆動する。
【0028】上記カウンター軸26は第二の部屋R2内
に配置されて上記ポンプ軸3に垂直に向けられ、その一
端はハウジング20の側壁に、上下のハウジング1・2
の接合面の箇所にて支持され、その他端はハウジング2
0の内部壁8に、上下のハウジング1・2の接合面の箇
所にて支持されている。また、前記リングギア22の外
側方には前記カウンター軸26上の大径ギア24が可能
な限り接近してオーバーラップするよう配置され、これ
によりハウジングの前後方向の長さを短くしている。
に配置されて上記ポンプ軸3に垂直に向けられ、その一
端はハウジング20の側壁に、上下のハウジング1・2
の接合面の箇所にて支持され、その他端はハウジング2
0の内部壁8に、上下のハウジング1・2の接合面の箇
所にて支持されている。また、前記リングギア22の外
側方には前記カウンター軸26上の大径ギア24が可能
な限り接近してオーバーラップするよう配置され、これ
によりハウジングの前後方向の長さを短くしている。
【0029】前記第二の部屋R2内に位置するモータ軸
4の先端部分上にはブレーキディスク19が相対回転不
能に固定されて、該ブレーキディスク19とハウジング
の内部壁8に挟まれた部分には、該ブレーキディスク1
9に接触押圧する平面視門型の押圧体72、及び、該押
圧体72を押動操作するためのカム部をその中途部に形
設するブレーキコントロール軸14を配置している。
4の先端部分上にはブレーキディスク19が相対回転不
能に固定されて、該ブレーキディスク19とハウジング
の内部壁8に挟まれた部分には、該ブレーキディスク1
9に接触押圧する平面視門型の押圧体72、及び、該押
圧体72を押動操作するためのカム部をその中途部に形
設するブレーキコントロール軸14を配置している。
【0030】該ブレーキコントロール軸14は垂直方向
に配置して上部ハウジング1及び下部ハウジング2に回
動自在に支持され、該ブレーキコントロール軸の上端は
ハウジングより上方へ図2に示す如く突出させて、該突
出部分にはブレーキコントロールアーム27の基端を固
設している。一方ハウジング20内においては、ブレー
キコントロール軸14の中途部は平面断面視略「D」字
状となるよう図1の如く切欠して上記カム部を構成して
おり、該カム部には上記押圧体72が嵌合され、該押圧
体72はハウジング20の内面にガイドされて、モータ
軸4の軸心方向に摺動自在としている。そして、上記ブ
レーキコントロールアーム27は、車両に備えられたペ
ダルやレバー等の図示せぬブレーキ操作手段と、図示せ
ぬリンク機構等を介して連係される。
に配置して上部ハウジング1及び下部ハウジング2に回
動自在に支持され、該ブレーキコントロール軸の上端は
ハウジングより上方へ図2に示す如く突出させて、該突
出部分にはブレーキコントロールアーム27の基端を固
設している。一方ハウジング20内においては、ブレー
キコントロール軸14の中途部は平面断面視略「D」字
状となるよう図1の如く切欠して上記カム部を構成して
おり、該カム部には上記押圧体72が嵌合され、該押圧
体72はハウジング20の内面にガイドされて、モータ
軸4の軸心方向に摺動自在としている。そして、上記ブ
レーキコントロールアーム27は、車両に備えられたペ
ダルやレバー等の図示せぬブレーキ操作手段と、図示せ
ぬリンク機構等を介して連係される。
【0031】この構成により、オペレータが上記ブレー
キ操作手段を操作し、該ブレーキコントロールアーム2
7を回動操作すると、ブレーキコントロール軸14が回
動されてカム部を介して押圧体72を押動してブレーキ
ディスク19に接触押圧させることにより、モータ軸4
を摩擦制動できるように構成している。
キ操作手段を操作し、該ブレーキコントロールアーム2
7を回動操作すると、ブレーキコントロール軸14が回
動されてカム部を介して押圧体72を押動してブレーキ
ディスク19に接触押圧させることにより、モータ軸4
を摩擦制動できるように構成している。
【0032】また、上記油圧ポンプ及び油圧モータの油
漏れによる作動油の減少を解消するために、センタセク
ションの下面側には図3に示すようにチャージポンプ4
5を設けており、該チャージポンプ45は上記油圧ポン
プのポンプ軸3により駆動される構成としている。この
チャージポンプ45の構成について説明する。即ち、セ
ンタセクション5の下面から突出されるポンプ軸3の下
端にインナーロータを相対回転不能に係止し、該インナ
ーロータにアウターロータを偏心させながら噛合させ、
該インナーロータ及びアウターロータを収納するポンプ
ケース46をセンタセクション5の下面に密着させてい
る。更に、該ポンプケース46と下部ハウジング2の内
底面との間に付勢バネ47が弾装され、ポンプケース4
6を上方へ常時付勢しており、この付勢バネは、チャー
ジポンプ45から吐出される油の圧力を規定値以下に維
持するリリーフ弁の役割を果たしている。このチャージ
ポンプ45の吐出ポートは、上記油圧ポンプ81と油圧
モータ82とを流体的に結合すべくセンタセクション5
内に形設された上記作動油循環回路に、油補給時にのみ
開く図示せぬチェックバルブを介して接続され、該作動
油循環回路に圧油を供給できるようにしている。
漏れによる作動油の減少を解消するために、センタセク
ションの下面側には図3に示すようにチャージポンプ4
5を設けており、該チャージポンプ45は上記油圧ポン
プのポンプ軸3により駆動される構成としている。この
チャージポンプ45の構成について説明する。即ち、セ
ンタセクション5の下面から突出されるポンプ軸3の下
端にインナーロータを相対回転不能に係止し、該インナ
ーロータにアウターロータを偏心させながら噛合させ、
該インナーロータ及びアウターロータを収納するポンプ
ケース46をセンタセクション5の下面に密着させてい
る。更に、該ポンプケース46と下部ハウジング2の内
底面との間に付勢バネ47が弾装され、ポンプケース4
6を上方へ常時付勢しており、この付勢バネは、チャー
ジポンプ45から吐出される油の圧力を規定値以下に維
持するリリーフ弁の役割を果たしている。このチャージ
ポンプ45の吐出ポートは、上記油圧ポンプ81と油圧
モータ82とを流体的に結合すべくセンタセクション5
内に形設された上記作動油循環回路に、油補給時にのみ
開く図示せぬチェックバルブを介して接続され、該作動
油循環回路に圧油を供給できるようにしている。
【0033】上記チャージポンプ45のポンプケース4
6を囲むように、センタセクション5の下面と下部ハウ
ジング2の内底面との間には円環状のフィルタ56が配
設され、チャージポンプ45に吸入される作動油を濾過
するようにしている。また、センタセクション5下面と
下部ハウジング2の内底面の間にはホルダ95を介して
マグネットフィルタ96が立設配置され、作動油内に混
入される鉄粉等を、該作動油が上記フィルタ56を通過
する前に吸着して除去できるようにしている。
6を囲むように、センタセクション5の下面と下部ハウ
ジング2の内底面との間には円環状のフィルタ56が配
設され、チャージポンプ45に吸入される作動油を濾過
するようにしている。また、センタセクション5下面と
下部ハウジング2の内底面の間にはホルダ95を介して
マグネットフィルタ96が立設配置され、作動油内に混
入される鉄粉等を、該作動油が上記フィルタ56を通過
する前に吸着して除去できるようにしている。
【0034】次に、本発明の要部である、上記可変容量
型アキシャルピストンポンプ81の可動斜板11の構成
について説明する。図6は従来の構成において、スラス
トメタルの円弧状案内面に可動斜板背面の凸状円弧面が
接触する様子を示した図、図7は本発明の構成におい
て、スラストメタルの円弧状案内面に可動斜板背面の凸
状円弧面が接触する様子を示した図である。また、図8
は可動斜板の凸状円弧面の形状の他の例を示した図であ
る。
型アキシャルピストンポンプ81の可動斜板11の構成
について説明する。図6は従来の構成において、スラス
トメタルの円弧状案内面に可動斜板背面の凸状円弧面が
接触する様子を示した図、図7は本発明の構成におい
て、スラストメタルの円弧状案内面に可動斜板背面の凸
状円弧面が接触する様子を示した図である。また、図8
は可動斜板の凸状円弧面の形状の他の例を示した図であ
る。
【0035】即ち、本実施例においては、該可動斜板1
1の背面に前述のように形成される凸状円弧面11xの
頂上部を、図5に示す如く一部欠切して平面部11yを
形設しており、該平面部11yと前述のスラストメタル
90の円弧状案内面90a頂部との間に間隙99を形成
しているのである。
1の背面に前述のように形成される凸状円弧面11xの
頂上部を、図5に示す如く一部欠切して平面部11yを
形設しており、該平面部11yと前述のスラストメタル
90の円弧状案内面90a頂部との間に間隙99を形成
しているのである。
【0036】この構成の作用を、図を比較参照しながら
説明する。まず、サポート部15内面の凹状円弧面15
aの誤差が大きく、該凹状円弧面15aの精度が出ず、
スラストメタル90の円弧状案内面90aに微小の凸部
分が形成されている場合を考える。この場合、可動斜板
11背面頂部に平面部11yを設けない従来の構成で
は、該円弧状案内面90aの頂部近傍にある上記微小凸
部分(図6に示すA)の一点のみにて、スラストメタル
90の円弧状案内面90aと可動斜板11の凸状円弧面
11xが接触摺動することとなる。従って、上述の付勢
バネの弾発力によりピストン12・12・・・が可動斜
板11をサポート部15側へ押圧する力Fが該微小凸部
分Aのみに集中して作用し、該微小凸部分Aにおいて大
きい摩擦が発生するので、スラストメタル90の損耗を
早めることとなるのである。
説明する。まず、サポート部15内面の凹状円弧面15
aの誤差が大きく、該凹状円弧面15aの精度が出ず、
スラストメタル90の円弧状案内面90aに微小の凸部
分が形成されている場合を考える。この場合、可動斜板
11背面頂部に平面部11yを設けない従来の構成で
は、該円弧状案内面90aの頂部近傍にある上記微小凸
部分(図6に示すA)の一点のみにて、スラストメタル
90の円弧状案内面90aと可動斜板11の凸状円弧面
11xが接触摺動することとなる。従って、上述の付勢
バネの弾発力によりピストン12・12・・・が可動斜
板11をサポート部15側へ押圧する力Fが該微小凸部
分Aのみに集中して作用し、該微小凸部分Aにおいて大
きい摩擦が発生するので、スラストメタル90の損耗を
早めることとなるのである。
【0037】これに対し、図7に示す本発明の構成で
は、可動斜板11背面の凸状円弧面11xの頂部を欠切
して平面部11yを形設してあり、スラストメタル90
の円弧状案内面90aとの間に間隙99を形成してい
る。従って、スラストメタル90の円弧状案内面90a
の頂部付近にある微小の凸部分Aが可動斜板11の凸状
円弧面11xに接触摺動することはない。従って、この
場合は図7に示す如く、可動斜板11背面の該平面部1
1y形設部分以外の円弧面(平面部11yの両脇にある
円弧面)11xに、スラストメタル90の円弧状案内面
90aの上記円弧面11xに対応した部位にある微小の
凸部分が当接した状態で摺動することとなる。ここで可
動斜板11はピストンの付勢バネにより常時上方向(上
記ポンプ軸3と平行方向)に付勢されているため、その
バランス上、可動斜板11背面の平面部11yの両側の
円弧面11x・11xに、それぞれ微小の凸部分(図7
においてはB・C)が当接した状態となるのである。上
述のように接触部分が少なくとも二箇所以上となるか
ら、付勢バネの弾発力によりピストン12・12・・・
が可動斜板11をサポート部15側へ押圧する力は、該
接触箇所に分散されて作用するので(F' ・F' )、摩
擦力が分散され、スラストメタル90の摩耗を緩和でき
ることとなるのである。
は、可動斜板11背面の凸状円弧面11xの頂部を欠切
して平面部11yを形設してあり、スラストメタル90
の円弧状案内面90aとの間に間隙99を形成してい
る。従って、スラストメタル90の円弧状案内面90a
の頂部付近にある微小の凸部分Aが可動斜板11の凸状
円弧面11xに接触摺動することはない。従って、この
場合は図7に示す如く、可動斜板11背面の該平面部1
1y形設部分以外の円弧面(平面部11yの両脇にある
円弧面)11xに、スラストメタル90の円弧状案内面
90aの上記円弧面11xに対応した部位にある微小の
凸部分が当接した状態で摺動することとなる。ここで可
動斜板11はピストンの付勢バネにより常時上方向(上
記ポンプ軸3と平行方向)に付勢されているため、その
バランス上、可動斜板11背面の平面部11yの両側の
円弧面11x・11xに、それぞれ微小の凸部分(図7
においてはB・C)が当接した状態となるのである。上
述のように接触部分が少なくとも二箇所以上となるか
ら、付勢バネの弾発力によりピストン12・12・・・
が可動斜板11をサポート部15側へ押圧する力は、該
接触箇所に分散されて作用するので(F' ・F' )、摩
擦力が分散され、スラストメタル90の摩耗を緩和でき
ることとなるのである。
【0038】尚、上述の構成では、可動斜板11背面の
凸状円弧面11x頂部に平面部11yを形設する構成と
しているが、例えば、凸状円弧面11x頂部に断面
「V」字状の溝を欠切したりする構成でも、スラストメ
タル90の円弧状案内面90aとの間に間隙を設ける構
成とすることが可能であるので、上述の構成に限るもの
ではない。また、可動斜板11背面の凸状円弧面11x
頂部に平面部11yを設ける構成とする代わりに、図8
に示す如く凸状円弧面11x' の曲率半径rを、上記ス
ラストメタル90の円弧状案内面90aの曲率半径Rよ
りも大きくするように構成しても(r>R)、上記と同
様にスラストメタル90の円弧状案内面90a頂部と可
動斜板11の凸状円弧面11x頂部との間に間隙99が
形成され、スラストメタル90と可動斜板11の相互接
触部分が二箇所以上(図8においてはD・Eの二箇所)
となるため、スラストメタル90の損耗を低減すること
ができる。この場合において、可動斜板11背面の凸状
円弧面11x' をその頂部Tを境に二つの円弧部分11
L・11Rに分けて、一側の円弧部分11Lの円弧中心
OLと、他側の円弧部分の円弧中心ORとを一致させ
ず、図8に示す如く両円弧中心OL・ORを適宜距離だ
け離間させるような形状とすることもでき、上記凸状円
弧面11x' をこのような形状とすることで、上記間隙
99の量や、スラストメタル90と可動斜板11の接触
個所の位置を適宜調整することができるので良好であ
る。
凸状円弧面11x頂部に平面部11yを形設する構成と
しているが、例えば、凸状円弧面11x頂部に断面
「V」字状の溝を欠切したりする構成でも、スラストメ
タル90の円弧状案内面90aとの間に間隙を設ける構
成とすることが可能であるので、上述の構成に限るもの
ではない。また、可動斜板11背面の凸状円弧面11x
頂部に平面部11yを設ける構成とする代わりに、図8
に示す如く凸状円弧面11x' の曲率半径rを、上記ス
ラストメタル90の円弧状案内面90aの曲率半径Rよ
りも大きくするように構成しても(r>R)、上記と同
様にスラストメタル90の円弧状案内面90a頂部と可
動斜板11の凸状円弧面11x頂部との間に間隙99が
形成され、スラストメタル90と可動斜板11の相互接
触部分が二箇所以上(図8においてはD・Eの二箇所)
となるため、スラストメタル90の損耗を低減すること
ができる。この場合において、可動斜板11背面の凸状
円弧面11x' をその頂部Tを境に二つの円弧部分11
L・11Rに分けて、一側の円弧部分11Lの円弧中心
OLと、他側の円弧部分の円弧中心ORとを一致させ
ず、図8に示す如く両円弧中心OL・ORを適宜距離だ
け離間させるような形状とすることもでき、上記凸状円
弧面11x' をこのような形状とすることで、上記間隙
99の量や、スラストメタル90と可動斜板11の接触
個所の位置を適宜調整することができるので良好であ
る。
【0039】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術的範囲は上記の実施例に限定されるものではな
く、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる
本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及
ぶものである。特に、本実施例においては可変容量型ア
キシャルピストンポンプについてのみ説明しているが、
まったく同様の構成を可変容量型アキシャルピストンモ
ータに適用することもでき、同等の効果を奏することが
可能であるので、本発明の技術的範囲を油圧ポンプに係
るものに限定するものではない。
明の技術的範囲は上記の実施例に限定されるものではな
く、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる
本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及
ぶものである。特に、本実施例においては可変容量型ア
キシャルピストンポンプについてのみ説明しているが、
まったく同様の構成を可変容量型アキシャルピストンモ
ータに適用することもでき、同等の効果を奏することが
可能であるので、本発明の技術的範囲を油圧ポンプに係
るものに限定するものではない。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
以下に示すような効果を奏する。
【0041】即ち、請求項1に示す如く、回転自在に支
持されたポンプ軸と、該ポンプ軸の周囲に配置され該ポ
ンプ軸と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、
該ピストンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変
容量型アキシャルピストンポンプであって、該可動斜板
の背面に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置し
たサポート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有
するスラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラス
トメタルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が
摺動する構造であるものにおいて、上記スラストメタル
の円弧状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円
弧面の頂部との間に、間隙を設けたので、サポート部の
凹状円弧面の誤差が大きく、スラストメタルの円弧状案
内面の精度が出ていない場合でも、可動斜板の背面が少
なくとも二点以上でスラストメタルの円弧状案内面に接
触して摺動することとなり、摺動時に摩擦力がスラスト
メタルの一点に集中して加わるのを防止できるから、ス
ラストメタルの摩耗の進行を遅延させることができ、結
果としてスラストメタルの寿命を長くできる。
持されたポンプ軸と、該ポンプ軸の周囲に配置され該ポ
ンプ軸と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、
該ピストンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変
容量型アキシャルピストンポンプであって、該可動斜板
の背面に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置し
たサポート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有
するスラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラス
トメタルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が
摺動する構造であるものにおいて、上記スラストメタル
の円弧状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円
弧面の頂部との間に、間隙を設けたので、サポート部の
凹状円弧面の誤差が大きく、スラストメタルの円弧状案
内面の精度が出ていない場合でも、可動斜板の背面が少
なくとも二点以上でスラストメタルの円弧状案内面に接
触して摺動することとなり、摺動時に摩擦力がスラスト
メタルの一点に集中して加わるのを防止できるから、ス
ラストメタルの摩耗の進行を遅延させることができ、結
果としてスラストメタルの寿命を長くできる。
【0042】請求項2に示す如く、請求項1記載の可変
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たので、上記請求項1記載の効果を、可動斜板の凸状円
弧面の頂部を欠設する簡単な構成で達成できることとな
る。
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たので、上記請求項1記載の効果を、可動斜板の凸状円
弧面の頂部を欠設する簡単な構成で達成できることとな
る。
【0043】請求項3に示す如く、請求項1記載の可変
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたので、請求項1記載の効果
と同様に、可動斜板の背面が少なくとも二点以上でスラ
ストメタルの円弧状案内面に接触して摺動することとな
り、摩擦力が一点に集中して加わるのを防止できるか
ら、スラストメタルの摩耗の進行を遅延させることがで
き、結果としてスラストメタルの寿命を長くすることが
できる。
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたので、請求項1記載の効果
と同様に、可動斜板の背面が少なくとも二点以上でスラ
ストメタルの円弧状案内面に接触して摺動することとな
り、摩擦力が一点に集中して加わるのを防止できるか
ら、スラストメタルの摩耗の進行を遅延させることがで
き、結果としてスラストメタルの寿命を長くすることが
できる。
【0044】請求項4に示す如く、回転自在に支持され
たモータ軸と、該モータ軸の周囲に配置され該モータ軸
と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、該ピス
トンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変容量型
アキシャルピストンモータであって、該可動斜板の背面
に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置したサポ
ート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有するス
ラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラストメタ
ルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が摺動す
る構造であるものにおいて、上記スラストメタルの円弧
状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円弧面の
頂部との間に、間隙を設けたので、サポート部の凹状円
弧面の誤差が大きく、スラストメタルの円弧状案内面の
精度が出ていない場合でも、可動斜板の背面が少なくと
も二点以上でスラストメタルの円弧状案内面に接触して
摺動することとなり、摺動時に摩擦力がスラストメタル
の一点に集中して加わるのを防止できるから、スラスト
メタルの摩耗の進行を遅延させることができ、結果とし
てスラストメタルの寿命を長くできる。
たモータ軸と、該モータ軸の周囲に配置され該モータ軸
と平行に往復動自在とされる複数のピストンと、該ピス
トンの頭部を接当させる可動斜板とを有する可変容量型
アキシャルピストンモータであって、該可動斜板の背面
に凸状円弧面を形成し、該可動斜板に対向配置したサポ
ート部に凹状円弧面を形成し、円弧状案内面を有するス
ラストメタルを該凹状円弧面に固定し、該スラストメタ
ルの上記円弧状案内面に沿って可動斜板の背面が摺動す
る構造であるものにおいて、上記スラストメタルの円弧
状案内面の頂部と、上記可動斜板の背面の凸状円弧面の
頂部との間に、間隙を設けたので、サポート部の凹状円
弧面の誤差が大きく、スラストメタルの円弧状案内面の
精度が出ていない場合でも、可動斜板の背面が少なくと
も二点以上でスラストメタルの円弧状案内面に接触して
摺動することとなり、摺動時に摩擦力がスラストメタル
の一点に集中して加わるのを防止できるから、スラスト
メタルの摩耗の進行を遅延させることができ、結果とし
てスラストメタルの寿命を長くできる。
【0045】請求項5に示す如く、請求項4記載の可変
容量型アキシャルピストンモータにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たので、上記請求項4記載の効果を、可動斜板の凸状円
弧面の頂部を欠設する簡単な構成で達成できることとな
る。
容量型アキシャルピストンモータにおいて、上記可動斜
板の背面の凸状円弧面の頂部を欠切して平面部を形設し
たので、上記請求項4記載の効果を、可動斜板の凸状円
弧面の頂部を欠設する簡単な構成で達成できることとな
る。
【0046】請求項6に示す如く、請求項4記載の可変
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたので、請求項4記載の効果
と同様に、可動斜板の背面が少なくとも二点以上でスラ
ストメタルの円弧状案内面に接触して摺動することとな
り、摩擦力が一点に集中して加わるのを防止できるか
ら、スラストメタルの摩耗の進行を遅延させることがで
き、結果としてスラストメタルの寿命を長くすることが
できる。
容量型アキシャルピストンポンプにおいて、上記凸状円
弧面の曲率半径を、上記スラストメタルの円弧状案内面
の曲率半径よりも小さくしたので、請求項4記載の効果
と同様に、可動斜板の背面が少なくとも二点以上でスラ
ストメタルの円弧状案内面に接触して摺動することとな
り、摩擦力が一点に集中して加わるのを防止できるか
ら、スラストメタルの摩耗の進行を遅延させることがで
き、結果としてスラストメタルの寿命を長くすることが
できる。
【図1】本発明の一実施例に係る可変容量型のアキシャ
ルピストンポンプを具備する車軸駆動装置の全体的な構
成を示した平面図一部断面図。
ルピストンポンプを具備する車軸駆動装置の全体的な構
成を示した平面図一部断面図。
【図2】図1におけるA−A断面矢視図。
【図3】図1におけるB−B断面矢視図。
【図4】図1におけるC−C断面矢視図。
【図5】アキシャルピストンポンプの可動斜板の構成を
示す側面一部断面図。
示す側面一部断面図。
【図6】従来の構成において、スラストメタルの円弧状
案内面に可動斜板背面の凸状円弧面が接触する様子を示
した図。
案内面に可動斜板背面の凸状円弧面が接触する様子を示
した図。
【図7】本発明の構成において、スラストメタルの円弧
状案内面に可動斜板背面の凸状円弧面が接触する様子を
示した図。
状案内面に可動斜板背面の凸状円弧面が接触する様子を
示した図。
【図8】可動斜板の背面の形状の他の例を示した図。
【符号の説明】 11 可動斜板 11x 凸状円弧面 11y 平面部 12 ピストン 15 サポート部 15a 凹状円弧面 81 可変容量型アキシャルピストンポンプ 90 スラストメタル 90a 円弧状案内面 99 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H070 AA01 BB04 CC06 CC07 CC31 CC35 DD46 DD57 DD94 3H071 AA03 BB01 CC26 CC31 CC34 DD46 3H084 AA08 AA43 AA45 BB09 CC33
Claims (6)
- 【請求項1】 回転自在に支持されたポンプ軸と、該ポ
ンプ軸の周囲に配置され該ポンプ軸と平行に往復動自在
とされる複数のピストンと、該ピストンの頭部を接当さ
せる可動斜板とを有する可変容量型アキシャルピストン
ポンプであって、該可動斜板の背面に凸状円弧面を形成
し、該可動斜板に対向配置したサポート部に凹状円弧面
を形成し、円弧状案内面を有するスラストメタルを該凹
状円弧面に固定し、該スラストメタルの上記円弧状案内
面に沿って可動斜板の背面が摺動する構造であるものに
おいて、上記スラストメタルの円弧状案内面の頂部と、
上記可動斜板の背面の凸状円弧面の頂部との間に、間隙
を設けたことを特徴とする、可変容量型アキシャルピス
トンポンプ。 - 【請求項2】 請求項1記載の可変容量型アキシャルピ
ストンポンプにおいて、上記可動斜板の背面の凸状円弧
面の頂部を欠切して平面部を形設したことを特徴とす
る、可変容量型アキシャルピストンポンプ。 - 【請求項3】 請求項1記載の可変容量型アキシャルピ
ストンポンプにおいて、上記凸状円弧面の曲率半径を、
上記スラストメタルの円弧状案内面の曲率半径よりも小
さくしたことを特徴とする、可変容量型アキシャルピス
トンポンプ。 - 【請求項4】 回転自在に支持されたモータ軸と、該モ
ータ軸の周囲に配置され該モータ軸と平行に往復動自在
とされる複数のピストンと、該ピストンの頭部を接当さ
せる可動斜板とを有する可変容量型アキシャルピストン
モータであって、該可動斜板の背面に凸状円弧面を形成
し、該可動斜板に対向配置したサポート部に凹状円弧面
を形成し、円弧状案内面を有するスラストメタルを該凹
状円弧面に固定し、該スラストメタルの上記円弧状案内
面に沿って可動斜板の背面が摺動する構造であるものに
おいて、上記スラストメタルの円弧状案内面の頂部と、
上記可動斜板の背面の凸状円弧面の頂部との間に、間隙
を設けたことを特徴とする、可変容量型アキシャルピス
トンモータ。 - 【請求項5】 請求項4記載の可変容量型アキシャルピ
ストンモータにおいて、上記可動斜板の背面の凸状円弧
面の頂部を欠切して平面部を形設したことを特徴とす
る、可変容量型アキシャルピストンモータ。 - 【請求項6】 請求項4記載の可変容量型アキシャルピ
ストンポンプにおいて、上記凸状円弧面の曲率半径を、
上記スラストメタルの円弧状案内面の曲率半径よりも小
さくしたことを特徴とする、可変容量型アキシャルピス
トンモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31820599A JP2001132619A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 可変容量型アキシャルピストンポンプ及び可変容量型アキシャルピストンモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31820599A JP2001132619A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 可変容量型アキシャルピストンポンプ及び可変容量型アキシャルピストンモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001132619A true JP2001132619A (ja) | 2001-05-18 |
Family
ID=18096617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31820599A Pending JP2001132619A (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | 可変容量型アキシャルピストンポンプ及び可変容量型アキシャルピストンモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001132619A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014092048A (ja) * | 2012-11-01 | 2014-05-19 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 可変容量型アキシャルピストン装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5597177U (ja) * | 1972-11-16 | 1980-07-05 | ||
JPH02105580U (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-22 | ||
JPH0466367U (ja) * | 1990-10-17 | 1992-06-11 | ||
JPH11294319A (ja) * | 1998-04-03 | 1999-10-26 | Sanden Corp | 斜板式圧縮機のピストン構造 |
-
1999
- 1999-11-09 JP JP31820599A patent/JP2001132619A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5597177U (ja) * | 1972-11-16 | 1980-07-05 | ||
JPH02105580U (ja) * | 1989-02-10 | 1990-08-22 | ||
JPH0466367U (ja) * | 1990-10-17 | 1992-06-11 | ||
JPH11294319A (ja) * | 1998-04-03 | 1999-10-26 | Sanden Corp | 斜板式圧縮機のピストン構造 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014092048A (ja) * | 2012-11-01 | 2014-05-19 | Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd | 可変容量型アキシャルピストン装置 |
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