JP2004011509A - アキシャルピストンポンプ・モータ - Google Patents

アキシャルピストンポンプ・モータ Download PDF

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Tsuyoshi Kita
北 剛志
Nobuhiro Ishii
石井 宣広
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Abstract

【課題】軸回りに回転自在に支持されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの回転軸の同心円上に往復自在に収装された複数のピストンと、前記シリンダブロックの回転軸芯に対して相対的に傾斜する可動斜板と、該可動斜板に装着され前記ピストンの先端が当接する当接部材とを有するアキシャルピストンポンプ・モータにおいて、
【解決手段】潤滑材を含有した部材により、前記当接部材50を構成し、前記当接部材50と可動斜板11との間に、ブッシュ52・53を配設し、前記当接部材50の表面に潤滑用の溝51を設ける。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧モータと油圧ポンプとを流体的に接続したハイドロスタティックトランスミッションの技術に関する。更には、油圧ポンプと油圧モータのスラスト軸受の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油圧モータや油圧ポンプにおいて、シリンダブロックに往復自在に収装されたピストンと、該ピストンの摺動量を規制する斜板との間に発生する力が問題となっている。
この問題に対して、特開平8−151975号公報に記載された技術がしられている。この技術は、シリンダブロックの回動軸の同心円上に往復自在に収装された複数のピストンと、シリンダブロックの回転軸芯に傾斜するとともに、ピストンの先端が当接するリング部材と、シリンダブロックと同期回転する回転軸部材と、リング部材19に球面接触するシューと、前記ピストンの先端に設けた軸心と直交する当接面と、この当接面と面接触する前記シューに設けた平滑面と、シリンダブロックとリング部材19とを同期回転させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、シリンダとシリンダの摺動量を規制する斜板との間に発生する力の解決のために、複雑な機構を必要とするものである。この場合には、回転伝達機構を組み立てる際の作業労力を多く必要とし、騒音が大きくなる可能性がある。また、耐久性を維持するためには高い組立て精度及び加工精度が必要となる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
即ち、請求項1に記載のごとく、軸回りに回転自在に支持されたシリンダブロックと、シリンダブロックの回転軸の同心円上に往復自在に収装された複数のピストンと、前記シリンダブロックの回転軸芯に対して相対的に傾斜する可動斜板と、該可動斜板に装着され前記ピストンの先端が当接する当接部材とを有するアキシャルピストンポンプ・モータにおいて、潤滑材を含有した部材により、前記当接部材を構成した。
【0006】
請求項2に記載のごとく、前記当接部材と可動斜板との間に、ブッシュを配設した。
【0007】
請求項3に記載のごとく、前記当接部材の表面に潤滑用の溝を設けた。
【0008】
請求項4に記載のごとく、前記当接部材を樹脂によりコーティングした部材により構成する。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔全体構成〕
図1は本発明の一実施例に係る車軸駆動装置を付設した小型トラクタの側面図である。
【0010】
図1において、トラクタのボンネット内にはエンジンEが搭載されており、エンジンEの出力軸を垂直下方に突出させた構成となっている。トラクタの腹部にはロータリモアRが装着可能となっており、該ロータリモアRにより、刈取作業可能となっている。
そして、トラクタの後部には、後輪の車軸7を保持する車軸駆動装置60が配設されている。
エンジンEの出力軸には、2つのプーリが装着されており、それぞれのプーリに巻架されたベルトを介して、ロータリモアRおよび車軸駆動装置60に駆動力が伝達されるものである。
車軸駆動装置60には、上方に突出したポンプ軸が設けられており、該ポンプ軸にプーリが装着され、ベルトを介して動力を伝達されるものである。
【0011】
〔車軸駆動装置〕
図2は本発明の一実施例に係る車軸駆動装置の構成を示す平面断面図、図3は図2におけるA−A線断面図である。
【0012】
車軸駆動装置60のハウジングは、図2や図3に示すように、上部ハウジング13と下部ハウジング14とを水平の接合面で接合して構成されている。車軸7・7はハウジングにより左右に突出し、外側端において車輪に接続される構成となっている。
該車軸7・7の他端は、図2に示す、デフギア装置23によって差動的に結合されている。
【0013】
前記ハウジング内部には隔壁8が形成されて、これにより該内部の空間は第一室R1と第二室R2とに分けられている。そして図2に示すように、第一室R1にはハイドロスタティックトランスミッション(HST)を収容し、第二室R2には、前記デフギア装置23や、モータ軸4から該デフギア装置23へ動力を伝達する伝動ギア装置や、車軸7・7を収納している。
前記第一室R1及び第二室R2には共通の潤滑油が充填されて油溜まりを形成してあり、両室R1・R2は通路を介して接続され、両室R1・R2の間の潤滑油が該通路を通じて行き来できるようにしている。
【0014】
前記第一室R1内には、水平部と垂直部とを有する、センタセクション5が取り付けられている。センタセクション5と下部ハウジング14との間には、第一室R1内の磨耗粉や、第二室R2内のギアの噛合い部から生じる金属屑などの不純物を除去すべく、オイルフィルタ77が配設されている。
【0015】
ここにおいて、油圧ポンプの構成について図3を参照して説明する。
センタセクション5の水平部上面には油圧ポンプのシリンダブロック16が摺動回転自在に配置される。
シリンダブロック16には複数のシリンダ孔が形成され、該シリンダ孔内に、付勢バネを介してピストン12・12・・・が往復動自在に嵌合される。
ピストン12・12・・・上には、出力調整器である可動斜板11が配設されている。可動斜板11には、スラスト軸受プレート50が装着されており、スラスト軸受プレート50に、前記ピストン12の頭部が当接する構成となっている。
【0016】
該可動斜板11の中央には開口部を設けて、ポンプ軸3が貫通できるようにしている。該ポンプ軸3は入力軸を兼ねてシリンダブロック16の回転軸心上に垂直に配置され、該シリンダブロック16に対し相対回転不能に係止されている。このようにしてアキシャルピストン型の可変容積型油圧ポンプ45を構成している。
【0017】
ポンプ軸3の上端は、上部ハウジング13の外方へ突出させ、冷却ファン44付きの入力プーリ43が固着されている。該入力プーリ43には、ベルト伝動機構(図示せず)を介して、前記エンジンEからの動力が入力される。該動力はポンプ軸3を介して、ハウジング内へ導入され、該油圧ポンプ45を駆動する。
【0018】
次に、油圧モータの構成について図2を参照して説明する。
センタセクション5の垂直部にはシリンダブロック17が回転自在に支持されている。
該シリンダブロック17の複数のシリンダ孔内に付勢バネを介して複数のピストンが往復動自在に嵌装されている。該ピストンの頭部は固定斜板37に接当している。固定斜板37は上部ハウジング13と下部ハウジング14との間に挟み込まれて固定されている。
そして、シリンダブロック17の回転軸心上に、モータ軸4を水平に配置して相対回転不能に係止している。これにより、アキシャルピストン型の固定容積型油圧モータ46を構成している。
【0019】
次に、前記モータ軸4からデフギア装置23へ動力を伝達する伝動歯車列を、図2を参照して、説明する。
該モータ軸4は、センタセクション5の垂直部に設けた軸受孔、及び、上部ハウジング13と下部ハウジング14との接合面に支持された軸受などにより、回転自在に支持されている。
モータ軸4の一端は、第二室R2に突入しており、該第二室R2においてギアが固設されている。これにより、油圧モータ46の出力が伝動ギア装置に伝達される。
そして、伝動ギア装置において変速された出力は、デフギア装置23のリングギアに伝達されるものである。
これにより、デフギア装置23が駆動され、該デフギア装置23を介して左右の車軸7・7に動力を伝達している。
【0020】
〔可動斜板の傾動操作のための構成〕
次に、前記油圧ポンプの可動斜板11を人為的に傾動操作させるための構成を説明する。
前記上部ハウジング13の側壁にコントロール軸35が回転自在に配置され、ハウジングの外側における該コントロール軸35の端部にはコントロールレバー38の基端が固定されている。
該コントロールレバー38は、適宜の機構を介して、車両の運転座席に設けられた図外の変速操作手段(例えば、変速ペダル)に連係されている。
ハウジング内部における該コントロール軸35の端部には、前記可動斜板11に係合するコントロールアーム39の基部が固設されている。コントロールアーム39には、係止部39e、扇形平板形状接当板39cが構成されている。
【0021】
係止部39eは、図3に示すように、コントロール軸35と平行に水平方向に延設されて、その先端に、前記可動斜板11の側部に係合する構成となっている。これにより、コントロール軸35は該コントロールアーム39を介して、前記可動斜板11に係合する。
従って、前記コントロールレバー38を該コントロール軸35まわりに回動させると、コントロールアーム39が一体的に回動し、可動斜板11が傾動操作される。
【0022】
前記コントロール軸35には捩りコイルバネ状の中立戻しバネが外嵌されている。この中立戻しバネにより、コントロール軸35を介して、係止ピン39fに中立位置へ向かう復元力を作用させる。
このため、コントロールレバー38にかかる操作力を解除させると、該復元力によりコントロールアーム39が中立位置に戻され、可動斜板11やコントロールレバー38も中立位置に戻される。 なお、この可動斜板11の中立位置は、偏心軸33により微調整可能となっている。
【0023】
〔ピストン体の構成〕
センタセクション5には、ピストン体64U・64Lが装着されている。ピストン体64U・64Lは油圧ポンプ45と油圧モータ46とを接続する油路に連通する孔に挿入されている。そして、先端にオリフィス孔を有するものである。ピストン体64U・64Lは、扇形平板形状接当板39cに押し付けられる構成となっており、扇形平板形状接当板39cのセンタセクション5側には溝が構成されている。
コントロールアーム39が中立位置となる場合には、扇形平板形状接当板39cの溝が、ピストン体64U・64Lのオリフィス孔に接続し、センタセクション5内の作動油がオリフィス孔を介して排出される。
これにより、油圧ポンプ45の可動斜板11を中立位置に保持した場合に、油圧モータ46にかかる油圧を低減するものである。
【0024】
〔スラスト軸受の構成〕
〔第一実施例〕
次に、本発明の一例であるスラスト軸受の構成について説明する。
図4はスラスト軸受の第一実施例における構成を示す側面断面図である。
油圧ポンプ45において、ピストン12の当接部材である、スラスト軸受は潤滑油を染み込ませたスラスト軸受プレート50により構成される。
スラスト軸受プレート50はリング状に構成されており、可動斜板11に装着されるものである。そして、スラスト軸受プレート50の下面が油圧ポンプ45のピストン12・12・・の頭部に当接する構成となっている。
スラスタ軸受50は、図4に示すごとく、可動斜板11のシリンダブロック16側に挿嵌されており、スラスタ軸受50の開口部に油圧ポンプ軸3が挿入されている。
【0025】
スラスト軸受プレート50は、上面および側面が可動斜板11に当接した構成となっており、下面にはピストン12の頭部が当接するものである。
スラスト軸受プレート50は、動的および静的摩擦係数の小さい部材により構成されているものであり、本実施例においては、多孔質焼結材の含油物などを用いるものである。
この他に、境界潤滑を基本とする含油軸受、せん断抵抗の極めて小さい黒鉛、二硫化モリブデン、金属石ケン、軟質金属、そして高分子材料(プラスチック)など固体潤滑剤による固体潤滑を基本としたドライベアリング(乾燥摩擦軸受)などを利用することができる。
スラスト軸受プレート50に、転がり軸受などの機械構造を伴う軸受の代わりに、摩擦係数の低い部材により、機械構造において必要となるスペースを省略でき、可動斜板11を含む油圧ポンプ45の高さ(ポンプ軸延出方向の長さ)を小さくでき、車軸駆動装置60をコンパクトに構成できるものである。
また、多孔質焼結材の含油物などを用いることにより、給油量、給油回数を減少でき、無給油状態でもある程度使用できるため、軸受の耐久性を向上できるものである。さらに、スラスト軸受プレート50の構成が簡便であるため、油圧ポンプ45の組み立て性が向上する。
そして、騒音を低減できるものである。
【0026】
スラスト軸受プレート50を構成するものとして、フッ素樹脂をコーティングしたものを用いることも可能である。フッ素樹脂などの固体潤滑性のある部材を利用することにより、スラスト軸受プレート50における潤滑を確保できる。そして、機械式の軸受に対して軸受をコンパクトに構成できるとともに、耐久性を向上できるものである。
【0027】
スラスト軸受プレート50は、可動斜版11に回動自在に装着されており、ピストン12の頭部とスラスト軸受プレート50下面との摩擦、スラスト軸受プレート50と可動斜板11との摩擦を低減するものである。
さらに、スラスト軸受プレート50は、可動斜版11と、上面および側面において接触するので、接触面積を大きくとることができる。これにより、スラスト軸受プレート50と可動斜版11間の接触面に発生する圧力を分散低減でき、スラスト軸受プレート50の耐久性を向上できる。
スラスト軸受プレート50は、可動斜版11と側面において接触するので、スラスト軸受プレート50が可動斜板11に対して回動することにより、スラスト軸受プレート50と可動斜板11間に均等に潤滑油の膜を構成できる。
【0028】
〔第二実施例〕
図5はスラスト軸受の第二実施例における構成を示す側面断面図、図6はスラスト軸受の第二実施例を示す斜視図である。
第二実施例においては、図5および図6に示すごとく、スラスト軸受プレート50の上面に溝51・51・・を設けるものである。スラスト軸受プレート50の上面には、該スラスト軸受プレート50の中心より放射状に、複数の溝51・51・・が刻設されているものである。
溝51の形状としては、スラスト軸受プレート50の中心側より、該溝51を介して、スラスト軸受プレート50の外側面に潤滑油を供給可能であればよい。このため、溝51を渦巻き状に構成することも可能である。
また、溝を構成する部位は特に特定されるものではなく、スラスト軸受プレート50の可動斜版11側の面、スラスト軸受プレート50のピストン12側の面に構成することが可能である。
【0029】
〔第三実施例〕
図7はスラスト軸受の第三実施例における構成を示す側面断面図、図8はスラスト軸受の第二実施例を示す分解図である。
第三実施例において、図7および図8に示すごとく、スラスト軸受プレート50の上面には円盤型ブッシュ52が装着され、スラスト軸受プレート50の外周面には、筒型ブッシュ53が装着されるものである。
すなわち、可動斜板11とスラスト軸受プレート50の間に円盤型ブッシュ52および筒型ブッシュ53が配設される。これにより、可動斜板11とスラスト軸受プレート50間の摩擦を低減でき、油圧ポンプ45の耐久性を向上できるものである。
また、実施例三において示される円盤型ブッシュ52もしくは筒型ブッシュ53に、潤滑剤用の溝を構成することも可能である。
【0030】
〔第四実施例〕
図9はピストン頭部の構成を示す側面断面図である。
スラスト軸受とピストン12との摩擦を低減する手法として、ピストン12の頭部に潤滑油を染み込ませた多孔質焼結材を用いることも可能である。
図9において、ピストン12の頭部に多孔質焼結材を用いた当接部12bが配設されている。当接部12bはピストン12に挿嵌され、ており、ピストン12とスラスタ軸受の間に配設されるものである。
ピストン12の頭部はシリンダブロック16の回動に伴い、スラスト軸受に強く押し付けられる。このため、潤滑性に富むとともに耐熱性に優れた、潤滑油を染み込ませた多孔質焼結材もしくはフッ素樹脂によりコーティングした部材を、利用することにより油圧ポンプ45の耐久性を向上できる。
【0031】
次に、スラスト軸受を可動斜板11に固設する場合の構成について説明する。
図10(a)は下面を曲面としたスラスト軸受の構成を示す側面図、図10(b)は同じく斜視図である。
図10に示すごとく、スラスト軸受プレート50の底面は大きく波打った曲面形状に構成されている。スラスト軸受プレート50を、潤滑油を染み込ませた部材により構成し、可動斜板11に固定するので、スラスト軸受プレート50の底面形状により、ピストン12の摺動軌跡を容易に変更可能となる。
これにより、油圧ポンプ45の設計上の自由度が向上する。
また、スラスト軸受プレート50の内部を中空構造とすることも可能であり、可動斜板11の軽量化を図ることが可能となる。
【0032】
油圧ポンプ45を用いて説明したスラスト軸受プレートの構成は、油圧ポンプ45に限定されるものでなく、油圧モータの斜板などにも利用することが可能である。
【0033】
〔第五実施例〕
図11は第五実施例の構成を示す側面断面図である。
軸受プレート71とピストンとの摩擦を低減する手法として、軸受プレート71を、潤滑油を染み込ませた多孔質焼結材などにより構成される含油プレートにより構成し、ピストンをボールピストン72により構成する。
ボールピストン72は、シリンダブロック75に挿入されており、ボールピストン72の下部にはシリンダブロック75に挿入されたプレート73が当接している。
ボールピストン72は、球形に構成されており、ボールピストン72の直径は、シリンダブロック75のピストン挿入孔の内径と略一致している。これにより、ボールピストン72がシリンダブロック75内を摺動可能となっている。
なお、プレート73とシリンダブロック75の間にはバネ74が配設されており、プレート73を上方に付勢している。
ボールピストン72の上部は軸受プレート71の下面に当接しており、該軸受プレート71は可動斜板11の下部に保持さている。軸受プレート71と可動斜板11とは別体となっており、可動斜板11に軸受プレート71を組み付けるものである。軸受プレート71を可動斜板11の下部に嵌合させることにより、軸受プレート71と可動斜板11を一体的に構成するものである。
【0034】
軸受プレート71として含油プレートを用い、該軸受プレート71に当接するピストンとして球形のボールピストンを用いることにより、軸受プレート71とボールピストン72との摩擦を低減できるものである。
【0035】
〔第六実施例〕
図12は第六実施例の構成を示す側面断面図である。
第六実施例のいては、可動斜板11とピストンとの摩擦を低減する手法として、可動斜板11の下面に低摩擦層76を構成するものである。
低摩擦層76はピストンとの摩擦係数が低くなるものであれば良い。
低摩擦層76の構成例としては、可動斜板11の下面にフッ素樹脂などのコーティングを行い、フッ素樹脂層により低摩擦層76を構成することが可能である。この他に、可動斜板11の下部を焼結材により構成し、潤滑油を染み込ませた可動斜板を構成することができる。
なお、ピストンをボールピストン72により構成することにより、可動斜板11とピストンとの摩擦を効果的に低減することができる。
ボールピストン72は、シリンダブロック75に挿入されており、ボールピストン72の下部にはシリンダブロック75に挿入されたプレート73が当接している。
ボールピストン72は、球形に構成されており、ボールピストン72の直径は、シリンダブロック73のピストン挿入孔の内径と略一致している。これにより、ボールピストン72がシリンダブロック75内を摺動可能となっている。
なお、プレート73とシリンダブロック75の間にはバネ74が配設されており、プレート73を上方に付勢している。
ボールピストン72の上部は軸受プレート71の下面に当接しており、該軸受プレート71は可動斜板11の下部に保持さている。軸受プレート71と可動斜板11とは別体となっており、可動斜板11に軸受プレート71を組み付けるものである。軸受プレート71を可動斜板11の下部に嵌合させることにより、軸受プレート71と可動斜板11を一体的に構成するものである。
【0036】
軸受プレート71として含油プレートを用い、該軸受プレート71に当接するピストンとして球形のボールピストンを用いることにより、軸受プレート71とボールピストン72との摩擦を低減できるものである。
【0037】
〔中立保持機構〕
次に、中立保持機構について、図13を用いて説明する。
図13は中立保持機構を示す平面断面図である。
上部ハウジング13の側壁にはコントロール軸35が回転自在に配置され、ハウジングの外側における該コントロール軸35の端部にはコントロールレバー38の基端が固定されている。
コントロール軸35の内側にはコントロールアーム39が固設され、中立保持バネ60が挿嵌されている。コントロールアーム39には係止ピン39fが固設されており、係止ピン39fはコントロール軸35と平行に配設されている。
上部ハウジング13には偏心軸33が配置されている。偏心軸33はハウジング13の内側に位置する部分とハウジング13に挿嵌される部分との軸心が平行かつ一致しない構成となっている。
偏心軸33はコントロールレバー38に力がかからない状態において、バネ60の両端に当接し、偏心軸33とコントロール軸35との間に位置する係止ピン39fの位置を調節するものである。
【0038】
図14はコントロール軸近傍の構成を示す側面断面図である。
次に、コントロール軸近傍の構成について図14を用いて説明する。
コントロール軸35にはラバーチューブ80が挿嵌されており、ラバーチューブ80の外側にバネ60が挿嵌されるものである。
これにより、バネ60とコントロール軸35との接触による騒音を解消できるものである。なお、コントロール軸35には、ラバーチューブ80のほかに、コントロール軸35とバネ60との接触を阻止し、騒音を吸収可能なものであれば良い。
【0039】
この他に、バネ60に緩衝材をコーティングして、バネ60とコントロール軸35間に発生する騒音を解消することも可能である。
図15はバネに緩衝材をコーティングした構成を示す側面一部断面図である。バネ60には、緩衝材のコーティング層81が設けられている。コーティング層81はバネ60のコントロール軸35装着部に構成されており、バネ60とコントロール軸35との接触による騒音を抑制するものである。
そして、バネ60において、係止ピン39f、偏心軸33に当接する部分にはコーティング層81を設けないものである。係止ピン39f、偏心軸33には、バネ60が直接当接することにより、中立位置の精度を高く維持できるものである。
【0040】
以上に本発明の実施例及び変形例を説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
【0041】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0042】
即ち、請求項1に示す如く、軸回りに回転自在に支持されたシリンダブロックと、シリンダブロックの回転軸の同心円上に往復自在に収装された複数のピストンと、前記シリンダブロックの回転軸芯に対して相対的に傾斜する可動斜板と、該可動斜板に装着され前記ピストンの先端が当接する当接部材とを有するアキシャルピストンポンプ・モータにおいて、前記当接部材を含有した部材により前記当接部材を構成したので、
アキシャルピストンポンプ・モータの耐久性を向上させ、アキシャルピストンポンプ・モータの寿命を延ばすことができる。さらに、騒音を低減することができる。
【0043】
請求項2に記載のごとく、前記当接部材と可動斜板との間に、ブッシュを配設したので、
当接部材と可動斜板との間の潤滑を確保し、アキシャルピストンポンプ・モータの耐久性を向上させ、アキシャルピストンポンプ・モータの寿命を延ばすことができる。
【0044】
請求項3に記載のごとく、前記当接部材の表面に潤滑用の溝を設けたので、
潤滑効率を向上させることができ、アキシャルピストンポンプ・モータの寿命を延ばすことができる。
【0045】
請求項4に記載のごとく、前記当接部材を樹脂によりコーティングした部材により構成するので、
当接部材と可動斜板との間の潤滑を確保し、アキシャルピストンポンプ・モータの耐久性を向上させ、アキシャルピストンポンプ・モータの寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車軸駆動装置を付設した小型トラクタの側面図。
【図2】本発明の一実施例に係る車軸駆動装置の構成を示す平面断面図。
【図3】図2におけるA−A線断面図。
【図4】スラスト軸受の第一実施例における構成を示す側面断面図。
【図5】スラスト軸受の第二実施例における構成を示す側面断面図。
【図6】スラスト軸受の第二実施例を示す斜視図。
【図7】スラスト軸受の第三実施例における構成を示す側面断面図。
【図8】スラスト軸受の第二実施例を示す分解図である。
【図9】ピストン頭部の構成を示す側面断面図。
【図10】下面を曲面としたスラスト軸受の構成を示す図。
【図11】第五実施例の構成を示す側面断面図。
【図12】第六実施例の構成を示す側面断面図。
【図13】中立保持機構を示す平面断面図。
【図14】コントロール軸近傍の構成を示す側面断面図。
【図15】バネに緩衝材をコーティングした構成を示す側面一部断面図。
【符号の説明】
5 センタセクション
11 可動斜板(出力調整器)
12 ピストン
35 コントロール軸
50 スラスト軸受プレート

Claims (4)

  1. 軸回りに回転自在に支持されたシリンダブロックと、該シリンダブロックの回転軸の同心円上に往復自在に収装された複数のピストンと、前記シリンダブロックの回転軸芯に対して相対的に傾斜する可動斜板と、該可動斜板に装着され前記ピストンの先端が当接する当接部材とを有するアキシャルピストンポンプ・モータにおいて、
    潤滑材を含有した部材により、前記当接部材を構成したことを特徴とするアキシャルピストンポンプ・モータ。
  2. 前記当接部材と可動斜板との間に、ブッシュを配設したことを特徴とする請求項1記載のアキシャルピストンポンプ・モータ。
  3. 前記当接部材の表面に潤滑用の溝を設けたことを特徴とする請求項1記載のアキシャルピストンポンプ・モータ。
  4. 前記当接部材を樹脂によりコーティングした部材により構成することを特徴とする請求項1記載のアキシャルピストンポンプ・モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014051957A (ja) * 2012-09-10 2014-03-20 Kayaba Ind Co Ltd 水圧回転機
JP2016151270A (ja) * 2015-02-19 2016-08-22 三菱重工業株式会社 油圧装置、油圧ポンプ、油圧モータ、油圧装置における摺動構造

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