JP2001132276A - 納骨室及び納骨堂 - Google Patents

納骨室及び納骨堂

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JP2001132276A
JP2001132276A JP31404299A JP31404299A JP2001132276A JP 2001132276 A JP2001132276 A JP 2001132276A JP 31404299 A JP31404299 A JP 31404299A JP 31404299 A JP31404299 A JP 31404299A JP 2001132276 A JP2001132276 A JP 2001132276A
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Noriyuki Honjo
則之 本城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 納骨室内部の悪臭、結露、及び空気のムレ等
が発生することがない納骨室及び納骨堂を提供する。 【解決手段】 前面石材11の下部に、納骨堂内部に外
気を流入させるための流入口112R、112Lを設
け、納骨堂側面石材18R、18Lの後側の上端に、納
骨堂内部の空気を外へ流出させるための流出口180
R、180Lを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遺骨を納骨するた
めの納骨室及び納骨堂に関するものである。
【0002】
【従来の技術】火葬率98パーセント以上のわが国にお
いて、火葬された遺骨は、一般に、骨壷に納められて納
骨室に安置される。該納骨室には、墓石を載置する区画
の地中を掘り下げて遺骨を納骨する空間が設けられたも
のや、墓石を載置するための壇部、或いは背面側に装飾
石材等を有する納骨堂の中に設けられたものがある。こ
こで、納骨堂とは、単に遺骨を納めるための構成物にと
どまらず、先祖の遺骨を納める具体的な納骨室の尊厳性
及び精神性を高めるために、霊標等の宗教的装飾を備え
てなるものをいう。
【0003】上記納骨室の内部は密閉された空間であ
り、遺骨を出入するための出入口も、通常、頻繁に開閉
されるものではないため、納骨室内部の空気がよどんで
悪臭が発生したり、また、外気温が低くなれば結露が生
じたり、外気温が高くなれば空気のムレが生じたりする
ため、遺骨の保存状態は決して良いものではない。これ
らを防止するために、納骨室に通気口を設けたり、納骨
室内部の空気を強制的に換気するファンを設け、納骨室
内の換気を行う方法が考案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単に納骨室に
通気口を設けたのみでは、納骨室内の換気を十分に行う
ことができず、また、あまり大きな通気口を設けたので
は、墓や納骨堂の外観を損ない、さらに、通気口から異
物が侵入し、却って納骨室内を汚してしまう。一方、換
気用のファンを設けて納骨室内部の空気を強制的に換気
する場合には、納骨室内の換気は十分に行われるが、該
ファンを駆動するための動力源が必要となってしまう。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、納骨
室内部の悪臭、結露、及び空気のムレ等が発生すること
がない納骨室及び納骨堂を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
になされた本発明の請求項1に係る納骨室は、複数の部
材で囲繞された一定の空間を有する納骨室において、上
記複数の平板状の部材のいずれかに、該部材を貫通する
流入口を設け、上記複数の平板状の部材のいずれかに、
該部材を貫通する流出口を、上記流入口が設けられた位
置より高い位置に設けてなるものである。これにより、
煙突効果、即ち内外空気の密度差と、流入口と流出口と
の高さの差との積により決定される駆動力が生じ、納骨
室の換気が行われる。
【0006】また、本発明の請求項2に係る納骨室は、
請求項1に記載の納骨室において、上記流入口又は/及
び流出口近傍に、納骨室外部からの異物の侵入を防止す
るトラップを設けてなるものである。
【0007】また、本発明の請求項3に係る納骨室は、
請求項2に記載の納骨室において、上記トラップは、流
入口又は流出口が設けられた部材より内側に、一定の高
さを有する壁を設けてなるものである
【0008】また、本発明の請求項4に係る納骨堂は、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の納骨室と、塔
婆立てとを備えた納骨堂であって、上記流出口は、塔婆
立てが有する孔と連通するものである。
【0009】また、本発明の請求項5に係る納骨堂は、
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の納骨室と、該
納骨室上部に立設された平板状の背面装飾部材と、該背
面装飾部材の前面に密設された短冊状の霊標とを備えた
納骨堂であって、背面装飾部材又は霊標には、背面装飾
部材と霊標とが密接する面側に、上下方向に通気溝が延
設され、該通気溝は、上記流出口と連通するものであ
る。
【0010】また、本発明の請求項6に係る納骨室は、
複数の部材で囲繞された一定の空間を有する納骨室にお
いて、上記納骨室の側壁を二重壁としてなるものであ
る。
【0011】また、本発明の請求項7に係る納骨堂は、
請求項1乃至請求項3、又は請求項6のいずれかに記載
の納骨室を備えてなるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。図1は、本発明の実施の形
態に係る納骨堂を備えた墓の全体を説明するための概略
斜視図であり、図示するように、複数の石材で区画され
た納骨堂1の上部に、墓石2が載置されている。上記納
骨堂1は、墓地上に設けられた各々矩形の前面石材1
1、第1の側面石材12R、12L、後面石材13、天
面石材14で一定空間を囲繞してなり、第1の側面石材
12R、12Lの上部及び前側部には装飾石材15が設
けられ、後面石材13の上部には背面装飾石材16が設
けられ、上記前面石材11の中央には、納骨室扉17が
設けられている。
【0013】上記背面装飾石材16は、栗の実形、即ち
宝珠形のものであり、これは、行基菩薩が栗の木を杖に
も柱にも用いられたと奥の細道にあるとおり、仏教の西
方極楽浄土を栗の実を通して実感すべく設けられたもの
である。その両縁部近傍には、船首形の塔婆立て61が
一対設けられている。該塔婆立て61は、板棒状の塔婆
を緩挿して支持するための孔を有するものである。さら
に、背面装飾石材16の中央部には、短冊状の霊標62
が並列して配置されており、その上側には平板状の笠6
3が、霊標62の上端部を覆うように突設されている。
【0014】図2は、納骨堂1の天面石材14、装飾石
材15、背面装飾石材16及び納骨室扉17を取り除い
た状態を説明するための概略斜視図であり、図3は、そ
の平面図である。図2及び図3に示すように、前面石材
11、第1の側面石材12R、12L、後面石材13
は、各々の高さ寸法が同一のものであり、前面石材11
及び後面石材13の両側端が、第1の側面石材12R、
12Lの内側に当接するように配設され、さらに、前面
石材11、第1の側面石材12R、12L、及び後面石
材13により四囲される空間の内側に、矩形の第2の側
面石材18R、18Lが、その両側端が前面石材11及
び後面石材13の内側に当接するように配設されてい
る。このような一定空間を囲繞して納骨室が形成されて
いる。なお、上記前面石材11及び後面石材13の各上
端には、天面石材14を載置するための切欠き部11
0、130が設けられている。また、図1に示すよう
に、第1の側面石材12R又は12Lと、第2の側面石
材18R又は18Lとの間に形成される空間には、土や
玉砂利等が充填される。土や玉砂利を充填しない場合に
は、該空間の上側にも天面石材を配設する。
【0015】上記前面石材11の中央部には、矩形の開
口部111が設けられており、埋葬すべき遺骨は、該開
口部111から納骨される。通常は、上記納骨室扉17
により、該開口部111は塞がれている。また、前面石
材11の開口部111の両横下部には、納骨室内部に外
気を流入させるための流入口112R、112Lが設け
られている。
【0016】図4は、図3に示した視点Xからみた上記
流入口112Rを示した概略斜視図であるが、図示する
ように、流入口112Rが設けられた前面石材11と第
2の側面石材18Rとにより形成される隅部には、隅部
防護石材19Rが、その両側端が、各々前面石材11と
第2の側面石材18Rとに当接し、その下端が地面に当
接するように配設されている。隅部防護石材19Rの上
端は、前面石材11に設けられた流入口112Rの上端
より十分高いものであるが、流入口112Rの外側の形
状や流入口112Rを設ける位置により、外部から納骨
室内に侵入する雨水や土砂等の異物の量が異なるので、
必ずしも、隅部防護石材19Rの上端を、流入口112
Rの上端より高いものとする必要はない。なお、図示し
ないが、前面石材11と第2の側面石材18Lとにより
形成される隅部にも、隅防護石材19Lが同様に配設さ
れている。
【0017】上記第2の側面石材18R、18L各々の
後側の上端には、納骨室内部の空気を外へ流出させるた
めの流出口180R、180Lが各々設けられており、
各流出口180R、180Lには、L字に曲折した管状
のパイプ20R、20Lが、納骨室内部と外部を連通す
るように配設されている。納骨室の外側となるパイプ2
0R、20Lの開口端部は、その開口部が上側を向いた
ものとなっており、該開口部の真上には、上記塔婆立て
61が位置し、該開口部と塔婆立て61に設けられた孔
とが連通する。なお、第1の側面石材12R又は12L
と、第2の側面石材18R又は18Lとの間に形成され
る空間の上側にも天面石材を配設する場合には、該天面
石材にパイプ20R、20Lを挿通するための切欠きを
設ける。
【0018】また、第2の側面石材18R、18Lに設
けられた流出口180R、180Lより前側には、矩形
の後面防護石材21が、その両端が第2の側面石材18
R、18Lの内側に当接するように設けられている。後
面防護石材21の上端には、通気用の切欠き部210が
二つ設けられている。後面防護石材21の上端は、天面
石材14と当接するものであるが、流出口180R、1
80Lを設ける位置や方向により、外部から納骨室内に
侵入する雨水や土砂等の異物の量が異なるので、必ずし
も後面防護石材21の上端と天面石材14とを当接する
必要はない。また、後面防護石材21の上端と天面石材
14との間に隙間が生じるようにした場合には、後面防
護石材21の上端に通気用の切欠き部210を設ける必
要はない。
【0019】このように構成された納骨室における換気
方法を以下に説明する。図5は、本実施の形態に係る納
骨堂の、図2に示すA−A断面の構成を示す断面図であ
る。なお、図において、点線で示す箇所には天面石材1
4が配設される。図示するように、前面石材11の下部
には流入口112Rが設けられており、図中には現れて
いないが、第2の側面石材18R、18Lに設けられた
流出口180R、180Lが、後面石材13の上側付近
に位置しており、これにより、換気経路は、図中に矢印
で示すものとなる。
【0020】納骨室の換気は、上述した構成により生じ
る煙突効果により行われる。煙突効果とは、室内外の空
気密度の差に起因した浮力による駆動力をいう。この駆
動力は、内外空気の密度差と、流入口112R、112
Lと流出口180R、180Lとの高さの差との積によ
り決まる。従って、少なくとも、流入口112R、11
2Lと流出口180R、180Lとの高さに起因する駆
動力により納骨室の換気が行われ、外気温の変化等によ
り内外空気の密度差が大きくなれば、さらに大きな駆動
力により納骨室の換気が行われることとなる。
【0021】また、第2の側面石材18R、18Lに設
けられた流出口180R、180Lから、雨水や土砂等
の異物が納骨室に侵入したとしても、該異物は、後面石
材13と後面防護石材21との間に形成された空間に落
下するため、納骨室内部の遺骨を安置する空間にまで異
物が侵入することはない。同様に、前面石材11に設け
られた流入口112R、112Lから、雨水や土砂等の
異物が納骨室に侵入したとしても、隅部防護石材19
R、19Lにより堰き止められ、納骨室内部の遺骨を安
置する空間にまで異物が侵入することはない。
【0022】このように、本実施の形態に係る納骨堂に
よれば、前面石材11の下部に、納骨室内部に外気を流
入させるための流入口112R、112Lを設け、第2
の側面石材18R、18Lの後側の上端に、納骨室内部
の空気を外へ流出させるための流出口180R、180
Lを設け、煙突効果により、納骨室の換気を行うので、
動力源等を必要とせずに、納骨室の換気を効率的に行う
ことができる。
【0023】また、流入口112R、112Lが設けら
れた前面石材11と第2の側面石材18R、18Lとに
より形成される隅部に、隅部防護石材19R、19Lを
配設し、第2の側面石材18R、18Lに設けられた流
出口180R、180Lより前側に、後面防護石材21
を配設して、流出口180R、180L又は流入口11
2R、112Lから侵入した異物を堰き止めるようにし
たので、納骨室内部の環境を良好に維持することができ
る。
【0024】また、後面石材13と後面防護石材21と
により、及び、第1の側面石材12R、12Lと第2の
側面石材18R、18Lとにより、納骨室の壁側に一定
の空間を形成することで、日照等による納骨室内の温度
上昇を抑制することができる。
【0025】また、流出口180R、180Lに、パイ
プ20R、20Lを、納骨室の外側となる開口部と塔婆
立て61に設けられた孔とが連通するように設け、参拝
者から該開口部が見えないようにしたので、納骨堂の尊
厳性を損なうことがない。
【0026】なお、上記実施の形態では、前面石材11
の下部に、納骨室内部に外気を流入させるための流入口
112R、112Lを設け、第2の側面石材18R、1
8Lの後側の上端に、納骨室内部の空気を外へ流出させ
るための流出口180R、180Lを設けたものとした
が、流出口180R、180Lが設けられた位置が、流
入口112R、112Lが設けられた位置より高いもの
であれば、流入口112R,112L及び流出口180
R、180Lをいずれの部材に設けてもよい。また、流
入口及び流出口をさらに複数設けるものとしてもよい。
【0027】また、上記実施の形態では、流出口180
R、180Lに、パイプ20R、20Lを、納骨室の外
側となる開口部と塔婆立て61に設けられた孔とが連通
するように設けるものとしたが、必ずしもパイプ等を設
ける必要はなく、石材に通気溝や切欠きを設けて、流出
口と塔婆立ての孔とを連通するようにしてもよい。ま
た、墓に、塔婆立て以外の装飾品を設ける場合には、そ
れら装飾品に目立たないように孔を設けて、該孔と流出
口を連通するようにしてもよい。
【0028】また、上記実施の形態では、納骨室は墓の
納骨堂1に設けられたものとしたが、本発明は、地中を
掘り下げて遺骨を納骨する空間を設け、その上に墓石を
載置するような納骨室においても本発明は利用可能であ
る。
【0029】また、後面防護石材21により流出口側に
形成される空間の底面、又は隅部防護石材19により流
入口側に形成される空間の底面を地中まで掘り下げ、玉
砂利等を敷き詰めることにより、雨水等の排水効果を生
じるようにすることもできる。
【0030】以下、上記実施の形態の変形例として、背
面装飾石材と霊標との間に、通気溝を設ける構成につい
て説明する。図6は、天面石材等を取り除いた状態を説
明するための概略斜視図であるが、図に示すように、前
面石材11、第1の側面石材12R、12L、後面石材
13‘の配設、及び第2の側面石材18R’、18L
‘の配設は、上記実施の形態と同様であり、これらによ
り、一定空間を囲繞して納骨室が形成されている。ま
た、上記前面石材11及び後面石材13‘の各上端に
は、上記実施の形態と同様に天面石材14を載置するた
めの切欠き部110、130’が設けられているが、本
変形例では、後面石材13’の切欠き部130‘には、
さらに、通気用の切欠き部131が三箇所設けられてい
る。
【0031】図7は、納骨室上部に天面石材14‘を載
置した状態を示す概略斜視図であるが、図に示すよう
に、天面石材14’の後端には、後面石材13‘に設け
られた切欠き部131に対応するように、概同形の流出
口140が三箇所設けられている。これにより、納骨室
には、三箇所の流出口が設けられたこととなる。さら
に、図8に示すように、後面石材13‘の上部に背面装
飾石材16’を載置されている。背面装飾石材16‘に
は、天面石材14‘に設けられた流出口140に対応す
るように、概同形の通気溝160が上下方向に三箇所延
設されている。延設された各通気溝160の距離は、そ
の後に配設される霊標62の長手方向の距離よりも長い
ものとする。さらに、図9に示すように、背面装飾石材
16‘には、上記各通気溝160を覆うように、短冊状
の霊標62が配設され、その上側に、平板状の笠63が
突設されている。
【0032】このように、納骨室の流出口140を天面
石材14‘に設け、背面装飾石材16’と霊標62との
間に通気溝160を設けて、流出口140と通気溝16
0とを連通することにより、流出口140を外観上目立
たなくできるので、納骨堂の尊厳性を損なうことがな
い。さらに、納骨室の流入口と流出口の高さの差を大き
くすることができるので、煙突効果による駆動力をさら
に大きなものとすることができる。また、通気溝160
上端は、笠63により覆われているので、通気溝160
を介して納骨室内部に雨水等が進入することを防ぐこと
ができる。なお、上記変形例では、背面装飾石材16
‘に、通気溝160を延設するものとしたが、霊標62
に通気溝160を延設するものとしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る納骨室によれば、複数の部材で囲繞された一定の
空間を有する納骨室において、上記複数の平板状の部材
のいずれかに、該部材を貫通する流入口を設け、上記複
数の平板状の部材のいずれかに、該部材を貫通する流出
口を、上記流入口が設けられた位置より高い位置に設
け、煙突効果により、納骨室の換気を行うので、動力源
等を必要とせずに、納骨室の換気を効率的に行うことが
できる。
【0034】また、本発明の請求項2に係る納骨室によ
れば、上記流入口又は/及び流出口近傍に、納骨室外部
からの異物の侵入を防止するトラップを設けたので、流
入口又は流出口から雨水や土砂等の異物が納骨室内部に
侵入することがなく、納骨室内部の環境を良好に維持す
ることができる。
【0035】また、本発明の請求項3に係る納骨室によ
れば、上記トラップは、流入口又は流出口が設けられた
部材より内側に、一定の高さを有する壁を設けてなるも
のとしたので、納骨室の構造を簡単なものとすることが
できる。
【0036】また、本発明の請求項4に係る納骨堂によ
れば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の納骨室
と、塔婆立てとを備えた納骨堂であって、上記流出口
は、上記塔婆立てが有する孔と連通するようにしたの
で、流出口が外観に現れることがなく、納骨堂の尊厳性
を損なうことがない。
【0037】また、本発明の請求項5に係る納骨堂によ
れば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の納骨室
と、該納骨室上部に立設された平板状の背面装飾部材
と、該背面装飾部材の前面に密設された短冊状の霊標と
を備えた納骨堂であって、背面装飾部材又は霊標には、
背面装飾部材と霊標とが密接する面側に、上下方向に通
気溝が延設し、該通気溝を上記流出口と連通するものと
したので、流出口が外観に現れることがなく、納骨堂の
尊厳性を損なうことがない。
【0038】また、本発明の請求項6に係る納骨室によ
れば、納骨室の側壁を二重壁としたので、日照等による
納骨室内の温度上昇を抑制することができ、これによ
り、納骨室内部に結露や空気のムレが発生することを防
止できる。
【0039】また、本発明の請求項7に係る納骨堂によ
れば、請求項1乃至請求項3、又は請求項6のいずれか
に記載の納骨室を備えてなるものとしたので、上記と同
様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る納骨堂が設けられた
墓の全体を説明するための概略斜視図である。
【図2】納骨堂1の天面石材14及び装飾石材15を取
り除いた状態を説明するための概略斜視図である。
【図3】納骨堂1の天面石材14及び装飾石材15を取
り除いた状態を説明するための平面図である。
【図4】視点Xから見た流入口112Rを示した概略斜
視図である。
【図5】本実施の形態に係る納骨堂の、図2に示すA−
A断面の構成を示す断面図である。
【図6】変形例に係る納骨堂の、天面石材等を取り除い
た状態を説明するための概略斜視図である。
【図7】納骨室上部に天面石材14‘を載置した状態を
示す概略斜視図である。
【図8】後面石材13‘の上部に背面装飾石材16’を
載置した状態を示す概略斜視図である。
【図9】背面装飾石材16‘に霊標62及び笠63を設
けた状態を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 納骨堂 11 前面石材 112R、112L 流入口 12R、12L 第1の側面石材 13 後面石材 14 天面石材 140、180R、180L 流出口 16 背面装飾石材 160 通気溝 18R、18L 第2の側面石材 19R、19L 隅部防護石材 21 後面防護石材 61 塔婆立て 62 霊標

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の平板状の部材で囲繞された一定の
    空間を有する納骨室において、 上記複数の平板状の部材のいずれかに、該部材を貫通す
    る流入口を設け、 上記複数の平板状の部材のいずれかに、該部材を貫通す
    る流出口を、上記流入口が設けられた位置より高い位置
    に設けてなることを特徴とする納骨室。
  2. 【請求項2】 上記流入口又は/及び流出口近傍に、納
    骨室外部からの異物の侵入を防止するトラップを設けて
    なることを特徴とする請求項1に記載の納骨室。
  3. 【請求項3】 上記トラップは、流入口又は流出口が設
    けられた部材より内側に、一定の高さを有する壁を設け
    てなるものであることを特徴とする請求項2に記載の納
    骨室。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の納骨室と、塔婆立てとを備えた納骨堂であって、 上記流出口は、塔婆立てが有する孔と連通するものであ
    ることを特徴とする納骨堂。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の納骨室と、該納骨室上部に立設された平板状の背面装
    飾部材と、該背面装飾部材の前面に密設された短冊状の
    霊標とを備えた納骨堂であって、 背面装飾部材又は霊標には、背面装飾部材と霊標とが密
    接する面側に、上下方向に通気溝が延設され、該通気溝
    は、上記流出口と連通するものであることを特徴とする
    納骨堂。
  6. 【請求項6】 複数の部材で囲繞された一定の空間を有
    する納骨室において、 該納骨室の側壁を二重壁としてなることを特徴とする納
    骨室。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項3、又は請求項6の
    いずれかに記載の納骨室を備えてなることを特徴とする
    納骨堂。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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