JP2001131307A - 易剥離性フィルム及びその用途 - Google Patents

易剥離性フィルム及びその用途

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JP2001131307A
JP2001131307A JP31654899A JP31654899A JP2001131307A JP 2001131307 A JP2001131307 A JP 2001131307A JP 31654899 A JP31654899 A JP 31654899A JP 31654899 A JP31654899 A JP 31654899A JP 2001131307 A JP2001131307 A JP 2001131307A
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Shingo Koda
真吾 幸田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋又は容器等に要求される易剥離性、易開封
性を備えた易剥離性フィルムを提供する。 【解決手段】 ポリエチレン系樹脂99.99〜90重
量%及びポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂0.01〜
10重量%とから樹脂組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、易剥離性フィルム
に関するものであり、更に詳しくは、袋又は容器等に要
求される易剥離性、易開封性を備えたポリエチレン系樹
脂99.99〜90重量%及びポリ4−メチル−1−ペ
ンテン樹脂0.01〜10重量%とからなることを特徴
とする易剥離性フィルム及びその用途に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、包装用袋および容器には、輸送時
に破袋する事が無く、安全に取扱いが可能で、しかも開
封時には女性や子供でも開けられるような易剥離性を有
したシーラントが要求されている。
【0003】そのような包装用袋又は容器の用途例とし
ては、ポーションゼリー、菓子、カップ味噌、豆腐、納
豆、即席麺、冷凍食品、レトルト食品用の容器などが挙
げられる。
【0004】そして、そのような用途に用いられる易開
封性シーラント材としては、以下の3つのタイプが用い
られている。1)界面剥離タイプと呼ばれるもので、主
にEVAをベースにスチレンブタジエンブロック共重合
体をブレンドしたものや、EVAにテルペン系樹脂等を
ブレンドしたホットメルトタイプがある。2)層間剥離
タイプと呼ばれるもので、シーラントが2層以上の多層
フィルムから形成されている。開封時はシーラントの層
間で剥離し、被着体とのシール面は剥離しない。3)凝
集剥離タイプと呼ばれるもので、これはシーラント層の
凝集破壊により剥離するもので、ポリエチレン、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体などのポリオレフィンをベース
にポリプロピレンやポリスチレン、スチレンブタジエン
ブロック共重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体
ゴムなどをブレンドしたものがシーラントとして用いら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、界面剥離タイ
プと称されるのシーラント材は、被着体がポリプロピレ
ン(PP)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル
(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)容
器の場合は易開封性を発現するが、該シーラント材同士
のシールとなる袋の場合は易開封性として機能しない。
また、層間剥離タイプは、フィルムのシール面となる最
内層が被着体に残ることから、剥離外観を良好に保つた
めには最内層厚みをかなり薄くしなければならない。し
たがって共押出フィルム成形機を用いなければならない
が、共押出フィルム成形機は高価であり、コストがかか
る。また食品包装用フィルムや蓋材は、内容物を保護す
るためポリアミドフィルムやポリエステルフィルム、ア
ルミ箔などと貼り合わせる場合が非常に多い。代表的な
貼り合わせ装置として押出ラミネート装置が挙げられる
が、本装置において共押出法は一般的でなく、また用い
られる場合であってもフィードブロックタイプと呼ばれ
る厚み精度の低いダイスを用いるケースが多く、このよ
うな層間剥離タイプのシーラントを形成するのには適切
でない。さらに凝集剥離タイプと称されるものは、剥離
時にシーラント剤が筋状に破壊するいわゆる糸引き現象
を発生するしたり、シール強度を下げるためベースレジ
ンに対しポリプロピレンなどを大量に配合しなければな
らず、押出ラミネート時の接着性が低下するなど、満足
するものが得られていなかった。
【0006】そこで、本発明は、シーラント材同士のシ
ール、又は、容器、シート、多層容器、多層シート等構
成物に対して、内容物を保護するのに十分なヒートシー
ル強度を持ちながら易剥離性をもつシーラントフィルム
として使用できる易剥離性フィルム及びその用途を提供
する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決する手段】本発明者らは、上記課題を解決
するために鋭意検討を行なった結果、特定量のポリエチ
レン系樹脂及び特定量のポリ4−メチル−1−ペンテン
樹脂とからなるフィルムが、シーラント材同士のシー
ル、又は、容器、シート、多層容器、多層シート等構成
物に対して易剥離性シーラントとして優れている事を見
出し、本発明に至った。
【0008】即ち、本発明は、ポリエチレン系樹脂9
9.99〜90重量%及びポリ4−メチル−1−ペンテ
ン樹脂0.01〜10重量%とからなることを特徴とす
る易剥離性フィルム及びそれよりなる容器に関するもの
である。
【0009】以下に、本発明をより詳細に説明する。
【0010】
【発明の実施の態様】本発明において用いられるポリエ
チレン系樹脂とは、一般的にエチレン系樹脂と称されて
いるものでよく、例えば高圧法低密度ポリエチレン、高
密度ポリエチレン等のエチレン単独重合体、エチレン・
α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタク
リル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合
体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等のエチ
レン系共重合体等が挙げられ、これらポリエチレン系樹
脂は、1種単独又は2種以上の組み合わせで用いてもよ
い。そして、特に押出ラミネート成形性に優れる易剥離
性フィルムが得られることから、少なくとも1種以上の
高圧法低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタ
クリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重
合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体等の高
圧ラジカル重合法により得られる重合体をポリエチレン
系樹脂として用いることが好ましい。
【0011】本発明において用いられるポリエチレン系
樹脂は、エチレン含有量が60重量%以上であることが
好ましい。
【0012】また、本発明においてポリエチレン系樹脂
として、エチレン・α−オレフィン共重合体を用いる場
合、α−オレフィンとしては、例えばプロピレン、1−
ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1
−オクテン、1−デセン等の炭素数3〜20のα−オレ
フィンを例示することができる。そして、エチレンと共
重合する際に、α−オレフィンは1種単独でも2種以上
の組み合わせで用いてもよい。
【0013】本発明において用いられるポリエチレン系
樹脂は、易剥離フィルムを成形する際の成形性に優れる
ことからJIS K6760に準じて測定したメルトフ
ローレート(以下、190MFRと記す。)が、1〜1
00g/10分の範囲にあることが好ましく、特に1〜
30g/10分であることが更に好ましい。
【0014】本発明において用いられるポリ4−メチル
−1−ペンテン樹脂とは、一般的にポリ4−メチル−1
−ペンテン樹脂と称されるものでよく、例えば4−メチ
ル−1−ペンテンの単独重合体、4−メチル−1−ペン
テンと他のオレフィンとの共重合体を挙げることができ
る。そして、4−メチル−1−ペンテンとの共重合に用
いられるオレフィンとしては、例えばエチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−
デセンなど炭素数2〜20のオレフィンを例示すること
ができる。その際、4−メチル−1−ペンテンと共重合
するオレフィンは1種単独又は2種以上の組み合わせで
用いてもよい。また、4−メチル−1−ペンテンの含量
は70%以上が好ましい。
【0015】そして、本発明において用いられるポリ4
−メチル−1−ペンテン樹脂としては、特に易剥離性に
優れるフィルムが得られることからASTM D123
8に準じ、荷重5kg、温度260℃において測定した
メルトフローレート(以下、260MFRと記す。)
が、1〜500g/10分の範囲にあることが好まし
く、特に10〜500g/10分の範囲にあることが更
に好ましい。
【0016】本発明の易剥離性フィルムは、ポリエチレ
ン系樹脂99.99〜90重量%及びポリ4−メチル−
1−ペンテン樹脂0.01〜10重量%からなるもので
あり、ポリエチレン系樹脂が99.99重量%を越える
場合、得られるフィルムに易剥離性が付与されない。一
方、ポリエチレン系樹脂が90重量%未満である場合、
得られたフィルムと被着体とのシール強度が低すぎ、内
容物保護といった包装材料としての目的を果たすことが
できなくなる。
【0017】本発明の易剥離性フィルムを構成するポリ
エチレン系樹脂及びポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂
の混合は、ポリエチレン系樹脂及びポリ4−メチル−1
−ペンテン樹脂を公知の方法、例えばV型ブレンダー、
リボンブレンダー、ヘンシェルミキサー、タンブラーブ
レンダー等を用いるドライブレンド方式、ドライブレン
ド後に単軸押出機、複軸押出機、ニーダー、バンバリー
ミキサー等で溶融混練するメルトブレンド方式等を用い
ることにより行うことができる。
【0018】本発明の易剥離性フィルムは、インフレー
ション成形機、Tダイキャスト成形機、押出ラミネート
機、プレス成形機等を用いて成形することにより得るこ
とが可能であり、その中でも特に押出ラミネート法によ
り得ることが好ましい。
【0019】本発明の易剥離フィルムは、本発明の目的
を損なわない範囲で、通常オレフィン系樹脂に用いられ
る添加剤を添加していてもよく、そのような添加剤とし
ては、例えば酸化防止剤、スリップ剤、帯電防止剤、ア
ンチブロッキング剤、耐候剤、紫外線吸収剤、核剤等が
挙げられる。
【0020】本発明の易剥離性フィルムの厚みは、本発
明の目的が達成される限りにおいて特に限定はなく、柔
軟性に優れ、破損等の問題が小さいことから2μm〜2
00μmの厚みであることが好ましい。
【0021】本発明の易剥離性フィルムは、熱シールに
より密封する事により容易に容器として用いることが可
能であり、そのような容器としては、例えばスナック菓
子、米菓、かつお削り節等乾燥食品の包装材となる袋、
輸液等医薬品用包装材となる袋、ポリエチレンのラミネ
ート容器であるヨーグルトやアイスクリーム、納豆等用
の紙カップ等の蓋材が挙げられる。また、PP容器,P
S容器,PVC容器等の蓋材としても用いることができ
る。
【0022】本発明の易剥離性フィルムは、必要に応じ
他のプラスチックフィルム、紙、アルミ箔等と積層して
易剥離性多層フィルムとして用いることができる。そし
て、プラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレ
ンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、ポリアミドフィルム、ポリビニ
ルアルコールフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポ
リスチレンフィルム等が挙げられ、これらプラスチック
フィルムはさらにアルミ蒸着、アルミナ蒸着、二酸化珪
素蒸着されたものでもよい。これら易剥離性多層フィル
ムとする際の積層方法としては、例えば押出ラミネート
法、ドライラミネート法、無溶剤ドライラミネート法、
共押出インフレーション法、共押出Tダイキャスト法、
共押出ラミネート法などが挙げられる。本発明の易剥離
性フィルムを易剥離性多層フィルムとする場合、易剥離
性を得るために本発明の易剥離性フィルムは表面層のヒ
ートシール層として用いられる。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0024】以下に、実施例により得られたフィルムの
物性測定方法を示す。
【0025】〜ヒートシール強度〜 実施例により得られた易剥離性フィルム面同士、及び実
施例により得られた易剥離性フィルムとLDPEシート
とを重ね合わせ、圧力2kgf/cm2、時間1秒、シ
ール温度160℃、180℃とそれぞれ変化させた条件
で、ヒートシールバーにより押さえてヒートシールを行
った。そして、該ヒートシール部分のヒートシール強度
を下記の接着強度の測定と同じ条件で測定した。
【0026】〜ヒートシール部分の剥離外観〜 上記のヒートシール強度の測定後、該ヒートシール部分
の破壊状態を目視により観察し、その結果を以下のよう
に評価した。
【0027】○;糸引き現象やフィルム破断がなく、良
好な剥離外観を有する。
【0028】×;糸引き現象、もしくは破断が確認され
た。
【0029】〜接着強度の測定〜 押出ラミネート成形により得られた2層フィルムのポリ
エチレンテレフタレートフィルムとラミネート膜との界
面で剥離し、試験片幅15mmで、ショッパー型抗張力
試験機を用い、試験速度300mm/分、測定温度23
℃の条件でTピール剥離試験を行い、接着強度を測定し
た。
【0030】実施例1 ポリエチレン系樹脂として、エチレンのホモポリマーで
ある高圧法低密度ポリエチレン(東ソー株式会社製、商
品名ペトロセン203、190MFR=8g/10
分、)99.5重量%、ポリ4−メチル−1−ペンテン
樹脂(三井化学株式会社製、商品名TPX RT18、
260MFR=180g/10分)0.5重量%、酸化
防止剤としてオクタデシル3,5−ジ−tert−ブチ
ル−4−ヒドロキシハイドロシナネート500ppm及
びトリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フ
ォスファイト500ppmのそれぞれをタンブラーブレ
ンダーでドライブレンドした後、50mm短軸押出機
(設定温度260℃)で溶融混練してフィルム用組成物
を得た。得られたフィルム用組成物を25mm押出機を
有した押出ラミネーターにより320℃の温度で40μ
m厚みになるよう押出し、予めポリエチレンイミン系ア
ンカーコート剤(東ソー株式会社製、商品名トヨバイン
210K)を塗布した二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム(厚み25μm)と15m/minの速度
で貼り合わせ、PETとの2層フィルムを作成した。
【0031】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0032】実施例2 高圧法低密度ポリエチレン99.5重量%の代わりに高
圧法低密度ポリエチレン99重量%とし、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテン樹脂0.5重量%の代わりにポリ4−
メチル−1−ペンテン樹脂1重量%とした以外は、実施
例1と同様の方法により2層フィルムを得た。
【0033】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0034】実施例3 高圧法低密度ポリエチレン99.5重量%の代わりに高
圧法低密度ポリエチレン98重量%とし、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテン樹脂0.5重量%の代わりにポリ4−
メチル−1−ペンテン樹脂2重量%とした以外は、実施
例1と同様の方法により2層フィルムを得た。
【0035】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0036】実施例4 高圧法低密度ポリエチレン99.5重量%の代わりに高
圧法低密度ポリエチレン95重量%とし、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテン樹脂0.5重量%の代わりにポリ4−
メチル−1−ペンテン樹脂5重量%とした以外は、実施
例1と同様の方法により2層フィルムを得た。
【0037】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0038】実施例5 ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂(三井化学株式会社
製、商品名TPX RT18、260MFR=26g/
10分)を、ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂(三井
化学株式会社製、商品名TPX DX820、260M
FR=180g/分)に変更した以外は、実施例2と同
様の方法により2層フィルムを得た。
【0039】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0040】実施例6 ポリエチレン系樹脂として、高圧法低密度ポリエチレン
(東ソー株式会社製、商品名ペトロセン203、190
MFR=8g/10分、)99.5重量%の代わりに、
エチレン含有量が85%であるエチレン・1−ブテン共
重合体(東ソー株式会社製、商品名ルミタック54−
1、190MFRが20g/10分)49重量%と高圧
法低密度ポリエチレン(東ソー株式会社製、商品名ペト
ロセン203)49重量%を用い、ポリ4−メチル−1
−ペンテン樹脂0.5重量%の代わりにポリ4−メチル
−1−ペンテン樹脂2重量%を用いた以外は実施例1と
同様の方法により2層フィルムを得た。
【0041】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0042】実施例7 ポリエチレン系樹脂として、高圧法低密度ポリエチレン
(東ソー株式会社製、商品名ペトロセン203、190
MFR=8g/10分、)99.5重量%の代わりに、
エチレンのホモポリマーである高密度ポリエチレン(東
ソー株式会社製、商品名ニポロンハード2000、19
0MFR=14g/10分)49重量%と高圧法低密度
ポリエチレン(東ソー株式会社製、商品名ペトロセン2
03)49重量%を用い、ポリ4−メチル−1−ペンテ
ン樹脂0.5重量%をポリ4−メチル−1−ペンテン樹
脂2重量%とした以外は、実施例1と同様の方法により
2層フィルムを得た。
【0043】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0044】実施例8 ポリエチレン系樹脂として、高圧法低密度ポリエチレン
(東ソー株式会社製、商品名ペトロセン203、190
MFR=8g/10分、)99.5重量%の代わりに、
エチレン含有量が94重量%であるエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体(東ソー株式会社製、商品名ウルトラセン5
37、190MFR=8.5g/10分)98重量%、
ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂0.5重量%の代わ
りにポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂2重量%とした
以外は実施例1と同様の方法により2層フィルムを得
た。
【0045】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0046】実施例9 実施例3により得られたフィルム用組成物を50mm押
出機を有したキャストフィルム成形機により280℃の
温度で40μm厚みになるよう押出し、30m/min
の速度で引き取り、単層フィルムを作成した。
【0047】得られた単層フィルムのヒートシール強
度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を表に示
す。
【0048】比較例1 ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂を用いなかった以外
は、実施例1と同様の方法により2層フィルムを得た。
【0049】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度、シール部の剥離外観を評価し、その結果を
表に示す。
【0050】得られた2層フィルムは、ヒートシール強
度が強すぎ易剥離性の面で劣るものであった。
【0051】比較例2 高圧法低密度ポリエチレン99重量%に代わりに高圧法
低密度ポリエチレン99.999重量%、ポリ4−メチ
ル−1−ペンテン樹脂1重量%の代わりにポリ4−メチ
ル−1−ペンテン樹脂0.001重量%を用いた以外
は、実施例1と同様の方法により2層フィルムを作成し
た。
【0052】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度の評価結果を表に示す。得られた2層フィル
ムは、ヒートシール強度が強すぎて、易剥離性の面でお
とるものであった。
【0053】比較例3 高圧法低密度ポリエチレン99重量%の代わり高圧法低
密度ポリエチレン85重量%、ポリ4−メチル−1−ペ
ンテン樹脂(三井化学株式会社製、商品名TPX RT
18、260MFR=180g/10分)1重量%の代
わりにポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂(PMP、三
井化学株式会社製、商品名TPX RT18、260M
FRが26g/10分)15重量%を用いた以外は実施
例1と同様の方法により2層フィルムを作成した。
【0054】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度を評価し、その結果を表に示す。得られた2
層フィルムは、接着強度、ヒートシール強度とも低く、
包装材料として内容物を保護するには適さないものであ
った。
【0055】比較例4 ポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂の代わりに、JIS
K 6758に準じて230℃で測定したMFRが8
であるポリプロピレン樹脂(チッソ株式会社製、商品名
CF1101)を用いた以外は、実施例2と同様の方法
により2層フィルムを得た。
【0056】得られた2層フィルムの接着強度、ヒート
シール強度を評価し、その結果を表に示す。得られた2
層フィルムはヒートシール強度が高く、また剥離外観も
悪いものであった。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】以上述べたとおり、シーラント材同士の
シールにおいて、もしくはポリエチレン製容器、シート
またはポリエチレンを被着面とした多層容器、多層シー
ト等構成物に対して良好な易剥離性を有するシーラント
を提供する事ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA16 AA18 AA28X AA32X AA33X AH04 AH05 BA01 BB03 BB06 BB09 BC01 BC02 BC04 4F100 AK03A AK04A AK05 AK06 AK42 AK65 AK68 AL05 BA02 EC18 EC182 EH23 EH232 EH46 EH462 EJ38 GB16 GB17 JL12B JL13 JL14 YY00A 4J002 BB031 BB051 BB061 BB071 BB081 BB172 GG01 GG02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン系樹脂99.99〜90重量
    %及びポリ4−メチル−1−ペンテン樹脂0.01〜1
    0重量%とからなることを特徴とする易剥離性フィル
    ム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の易剥離性フィルムをヒー
    トシール層として積層した多層フィルムであることを特
    徴とする請求項1に記載の易剥離性フィルム。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2のいずれかに記載の
    易剥離性フィルムによりなることを特徴とする容器。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の容器が袋であることを特
    徴とする請求項3に記載の容器。
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