JP2001131115A - 1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩の製造方法 - Google Patents

1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩の製造方法

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JP2001131115A
JP2001131115A JP31497599A JP31497599A JP2001131115A JP 2001131115 A JP2001131115 A JP 2001131115A JP 31497599 A JP31497599 A JP 31497599A JP 31497599 A JP31497599 A JP 31497599A JP 2001131115 A JP2001131115 A JP 2001131115A
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Koji Yamamoto
山本  幸司
Takeo Hayashi
武夫 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、シス体とトランス体の混合
物である1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン
とアジピン酸を原料としてシス体濃度の高い1,3−ビ
ス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を製
造する方法を提供することにある。 【解決手段】 シス体濃度が40%〜85%である1,
3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸
とを原料とし、当該1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサンとアジピン酸の仕込みモル比を1.2/1〜
1/1.2となるようにして、メタノール溶媒中で反応
させ、反応物を反応液から析出後、固液分離して回収す
ることを特徴とする、シス体濃度が90%以上である
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピ
ン酸塩の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアミドなどの
原料として有用なシス体濃度が90%以上の1,3−ビ
ス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩、お
よびシス体濃度が90%以上の1,3−ビス(アミノメ
チル)シクロヘキサンをを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘ
キサンはポリアミドの原料として利用されている。特公
昭35−648号公報において1,3−ビス(アミノメ
チル)シクロヘキサンを原料としたポリアミドは優れた
物理的及び化学的特性を有することが示されている。ま
た、特開昭48−48548号公報及び特公昭50−3
7717号公報において、1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサンとアジピン酸との重縮合で得られる
ポリアミドはガスバリヤー性に優れたフィルムや高弾性
率の繊維として有用であり、特にシス体濃度が多い方が
結晶性が高く、物性が良好な製品が得られることが示さ
れている。
【0003】現在、1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサンは商業的にはメタキシリレンジアミンの水素
添加によって製造されている。水素添加の際に生成する
シス体とトランス体の比率の制御方法は見いだされてい
ない。また、シス体とトランス体の分離方法については
有効な方法が見いだされていない。
【0004】ポリアミドは通常ナイロン塩の水溶液を経
て合成される。ポリアミドの原料としては、ナイロン塩
の段階でシス体とトランス体の分離を行うことができ
る。井上らは,高分子論文集,第36巻,305〜31
0頁の論文において,1,3−ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサンとアジピン酸の塩を合成後,水−エタノー
ル混合溶媒に溶解させ、真空蒸発法により除々に塩を析
出させる方法でシス体とトランス体の1,3−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩の分離を行
っている。
【0005】しかし、この方法は、工程が多く複雑であ
る上、多くの熱エネルギーを必要とする。また、析出物
の異性体組成が順次変化していくためシス体が多い1,
3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸
塩を大量に得ることができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリアミド
などの原料となるシス体濃度が90%以上の1,3−ビ
ス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩、お
よびシス体濃度が90%以上の1,3−ビス(アミノメ
チル)シクロヘキサンを簡便に製造する方法を提供しよ
うとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、特定の溶媒中で1,
3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸
塩を形成させ,析出した塩を固液分離することで、上記
の問題を解決し得ることを見いだし、本発明を完成する
に到った。
【0008】すなわち、本発明は、シス体濃度が40〜
85%であるシス体とトランス体の混合物からなる1,
3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピン酸
とを原料とする1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘ
キサン・アジピン酸塩の製造方法であって、当該混合
1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジピ
ン酸の仕込みモル比を1.2/1〜1/1.2となるよ
うにして、メタノール溶媒中でメタノール溶媒100質
量部に対し当該原料が3〜100質量部になるように仕
込んで反応させ、反応で生成した1,3−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を反応液から析
出後、固液分離して回収することを特徴とする、シス体
濃度が90%以上である1,3−ビス(アミノメチル)
シクロヘキサン・アジピン酸塩の製造方法、及び
【0009】シス体濃度が40〜85%であるシス体と
トランス体の混合物からなる1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサンとアジピン酸とを原料とする1,3
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩
の製造方法であって、当該混合1,3−ビス(アミノメ
チル)シクロヘキサンとアジピン酸の仕込みモル比を
1.2/1〜1/1.2となるようにして、メタノール
溶媒中でメタノール溶媒100質量部に対し当該原料が
3〜100質量部になるように仕込んで反応させ、反応
で生成した1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン・アジピン酸塩を反応液から析出後、固液分離して回
収後、更に固液分離して得られた1,3−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩をアルコールと
水の混合溶媒中で再結晶させることを特徴とする、シス
体濃度が90%以上である1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン・アジピン酸塩の製造方法に関する
発明である。
【0010】本発明で使用するシス体とトランス体の混
合物である1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ンは,たとえばメタキシリレンジミンを水素添加して製
造されるが,その他の方法で製造したものを使用しても
よい。本発明で使用する1,3−ビス(アミノメチル)
シクロヘキサンのシス体濃度は、40〜85%、好まし
くは60〜85%である。シス体濃度が40%以上であ
れば、シス体濃度が90%以上である1,3−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を得ること
が可能である。
【0011】本発明で使用するメタノール溶媒には、メ
タノール以外の溶媒を20質量%以下含んでいても良
い。メタノール以外の溶媒としては、メタノールと混合
し,1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンやア
ジピン酸と反応しない溶媒であることが必要である。メ
タノール以外の溶媒としては、例えば水、エタノール、
プロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、エチ
レングリコール、トルエン、キシレン、エチレングリコ
ールモノエチルエーテルなどのセロソルブ類、エチレン
グリコールジメチルエーテルなどのグライム類、テトラ
ヒドロフラン、ジメチルエーテル、アセトニトリル、ジ
メチルスルホキシドなどが挙げられる。
【0012】メタノール溶媒中で1,3−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を形成させる方
法としては、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキ
サンのメタノール溶液とアジピン酸のメタノール溶液と
を混合する方法、1,3−ビス(アミノメチル)シクロ
ヘキサンのメタノール溶液にアジピン酸を加える方法、
アジピン酸のメタノール溶液に1,3−ビス(アミノメ
チル)シクロヘキサンを加える方法が挙げられるが、こ
れらの方法に限定されない。
【0013】本発明で1,3−ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサン・アジピン酸塩を形成させる際に用いる混
合1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジ
ピン酸の仕込みモル比は1.2/1〜1/1.2であ
る。当該モル比範囲において、良好な反応収率を得るこ
とができる。
【0014】本発明で1,3−ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサン・アジピン酸塩を形成させる際に用いる混
合1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンとアジ
ピン酸のは、メタノール溶媒100質量部に対し3〜1
00質量部になるように仕込む必要がある。3質量部よ
り少ないと形成した1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサン・アジピン酸塩の析出しないかあるいは仕込
量に対する析出量が非常に小さくなる。また、100重
量部より多いと析出した1,3−ビス(アミノメチル)
シクロヘキサン・アジピン酸塩を固液分離することが困
難となる。
【0015】メタノール溶媒中で1,3−ビス(アミノ
メチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を形成させる際
の温度、および圧力は、任意の条件を選ぶことができ
る。1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・ア
ジピン酸塩を生成させた後には、シス−1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩が析出
する条件にする必要がある。そのために、生成したシス
−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジ
ピン酸塩が析出する条件で1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を形成させても良い
し、1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・ア
ジピン酸塩を形成させた後、濃縮、冷却等の操作を行っ
てシス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン
・アジピン酸塩が析出する条件にしても良い。
【0016】析出した1,3−ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサン・アジピン酸塩を固液分離する方法として
は既知の方法を用いることができる。具体的には濾過、
遠心分離などが挙げられる。
【0017】以上の方法で得られた1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩は必要に応じ
て、他の方法で更にシス体含有率を上げることができ
る。1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・ア
ジピン酸塩のシス体含有率を上げる方法としては、再結
晶、溶剤洗浄などが挙げられる。再結晶においては、溶
媒としてアルコールと水の混合溶媒を使用することが好
ましく、メタノールと水の混合溶媒を使用することが特
に好ましい。この場合、メタノール/水の混合比は70
/30〜98/2(質量比)の範囲が好ましい。また、
溶剤洗浄においては、溶剤としてメタノールを使用する
ことが好ましい。
【0018】本発明の方法で得られたシス−1,3−ビ
ス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩から
シス−1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサンを
製造するためには、シス−1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン・アジピン酸塩と水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の強塩基性物質とを反応させるこ
とが必要である。具体的には、シス−1,3−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩の水溶液に
水酸化ナトリウムの水溶液を加えてシス−1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサンを遊離させた後、溶剤
抽出するなどの方法を用いられる。
【0019】このようにして得られたシス−1,3−ビ
ス(アミノメチル)シクロヘキサンは、ポリアミドの他
にエポキシ樹脂硬化剤やイソシアネートの原料として使
用することができる。
【0020】
【実施例】実施例1 アジピン酸146.1gをメタノール900gに溶解さ
せた後、シス体濃度が72.7%の1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン142.2gを加え、均一に
混合した。反応熱により50℃となり,数分後結晶が析
出し始めた。混合してから1時間後、25℃で得られた
スラリーを濾過し、濾滓を乾燥させた。1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩192
gを得た。そのシス体含有率は91.4%であった。
【0021】実施例2 アジピン酸146.1gをメタノール900gに溶解さ
せた後、シス体濃度が72.7%の1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン142.2gを加え、均一に
混合した。反応熱により50℃となり,数分後結晶が析
出し始めた。混合してから1時間後、得られたスラリー
を濾過した。濾滓にメタノール600gを加え撹拌した
後、得られたスラリーを25℃で濾過し、濾滓を乾燥さ
せた。1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・
アジピン酸塩175gを得た。そのシス体含有率は9
6.5%であった。
【0022】実施例3 アジピン酸146.1gをメタノール900gに溶解さ
せた後、シス体濃度が72.7%の1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン142.2gを加え、均一に
混合した。反応熱により50℃となり,数分後結晶が析
出し始めた。混合してから1時間後、25℃で得得られ
たスラリーを濾過した。濾滓にメタノール720gと水
80gを加え、密閉状態で70℃に加熱撹拌し、結晶を
溶解させた。その後、溶液を30℃まで冷却し、結晶を
析出させた。 得られたスラリーを濾過した。この時得
られた濾液は、シス体71.3%の1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を7.7質量
%含んでおり、実施例4で再利用した。得られた濾滓に
メタノール600gを加え撹拌した後、得られたスラリ
ーを25℃で濾過し、濾滓を乾燥させた。1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩126
gを得た。そのシス体含有率は99.5%であった。
【0023】実施例4 アジピン酸146.1gをメタノール900gに溶解さ
せた後、シス体濃度が72.7%の1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン142.2gを加え、均一に
混合した。反応熱により50℃となり,数分後結晶が析
出し始めた。混合してから1時間後、25℃で得得られ
たスラリーを濾過した。濾滓に実施例3の濾液850g
を加え70℃に加熱撹拌し、結晶を溶解させた。その
後、溶液を30℃まで冷却し、結晶を析出させた。得ら
れたスラリーを濾過した。濾滓にメタノール600gを
加え撹拌した後、得られたスラリーを濾過し、濾滓を乾
燥させた。1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン・アジピン酸塩162gを得た。そのシス体含有率は
99.4%であった。
【0024】実施例5 アジピン酸146.1gをメタノール900gに溶解さ
せた後、シス体濃度が65.5%の1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサン142.2gを加え、均一に
混合した。反応熱により50℃となり,数分後結晶が析
出し始めた。混合してから1時間後、25℃で得られた
スラリーを濾過した。濾滓にメタノール600gを加え
撹拌した後、得られたスラリーを濾過し、濾滓を乾燥さ
せた。1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・
アジピン酸塩168gを得た。そのシス体濃度は94.
5%であった。
【0025】実施例6 実施例5で得られた1,3−ビス(アミノメチル)シク
ロヘキサン・アジピン酸塩100gを水190cm3
溶解させ、20質量%水酸化ナトリウム水溶液145c
3 を加え、遊離した1,3−ビス(アミノメチル)シ
クロヘキサンをクロロホルムで抽出した。抽出は1回3
00cm3 で5回行った。得られた1,3−ビス(アミ
ノメチル)シクロヘキサンのクロロホルム溶液を硫酸ナ
トリウムを加えて脱水し、濾紙で濾過した後、エバポレ
ータを用いて5kPaの圧力で60℃に加熱しクロロホ
ルムを蒸発除去した。得られた1,3−ビス(アミノメ
チル)シクロヘキサンのシス体濃度は94.5%であっ
た。
【0026】比較例1 アジピン酸146.1gをエタノール1000gに溶解
させた後、シス体濃度が73.7%の1,3−ビス(ア
ミノメチル)シクロヘキサン142.2gを加え、均一
に混合した。反応熱により50℃となり、数十秒後結晶
が析出し始めた。混合してから1時間後、25℃で得得
られたスラリーを濾過した。1,3−ビス(アミノメチ
ル)シクロヘキサン・アジピン酸塩282gを得た。そ
のシス体含有率は74.9%であった。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法を用いれば、簡便な工程で
効率よくシス体濃度が90%以上である1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩を製造
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 209/88 C07C 209/88 211/18 211/18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シス体濃度が40〜85%であるシス体
    とトランス体の混合物からなる1,3−ビス(アミノメ
    チル)シクロヘキサンとアジピン酸とを原料とする1,
    3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸
    塩の製造方法であって、当該混合1,3−ビス(アミノ
    メチル)シクロヘキサンとアジピン酸の仕込みモル比を
    1.2/1〜1/1.2となるようにして、メタノール
    溶媒中でメタノール溶媒100質量部に対し当該原料が
    3〜100質量部になるように仕込んで反応させ、反応
    で生成した1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
    ン・アジピン酸塩を反応液から析出後、固液分離して回
    収することを特徴とする、シス体濃度が90%以上であ
    る1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジ
    ピン酸塩の製造方法。
  2. 【請求項2】 シス体濃度が40〜85%であるシス体
    とトランス体の混合物からなる1,3−ビス(アミノメ
    チル)シクロヘキサンとアジピン酸とを原料とする1,
    3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・アジピン酸
    塩の製造方法であって、当該混合1,3−ビス(アミノ
    メチル)シクロヘキサンとアジピン酸の仕込みモル比を
    1.2/1〜1/1.2となるようにして、メタノール
    溶媒中でメタノール溶媒100質量部に対し当該原料が
    3〜100質量部になるように仕込んで反応させ、反応
    で生成した1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサ
    ン・アジピン酸塩を反応液から析出後、固液分離して回
    収後、更に固液分離して得られた1,3−ビス(アミノ
    メチル)シクロヘキサン・アジピン酸塩をアルコールと
    水の混合溶媒中で再結晶させることを特徴とする、シス
    体濃度が90%以上である1,3−ビス(アミノメチ
    ル)シクロヘキサン・アジピン酸塩の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の製造方法
    で得た1,3−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン・
    アジピン酸塩を塩基性物質と反応させることを特徴とす
    るシス体濃度が90%以上の1,3−ビス(アミノメチ
    ル)シクロヘキサンの製造方法。
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