JP2001130964A - 炭化ケイ素材料及びrtp装置用治具 - Google Patents

炭化ケイ素材料及びrtp装置用治具

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚みが1mm以下であっても、均熱性が高
く、放射温度計により温度測定されるランプ光を透過し
ないランプアニール装置等に用いられるウェーハ加熱処
理装置用のSiC材料を提供する。 【解決手段】 多孔質SiCの表面に1若しくは複数層
の多結晶SiC膜を形成し、そのうち最外表面に形成さ
れている第1層目のSiCを構成する結晶面を、β型炭
化ケイ素の(111)面、(200)面、(220)
面、(311)面、(222)面とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造等の熱
処理用治具、特にSiウェハー上に単結晶膜を形成する
製造工程に用いられるRTP装置に使用される炭化ケイ
素材料及びそれを用いたRTP装置用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体製造工程においては、素子
の微細化や、非常に浅い接合形成、不純物の再分布低
減、不純物の突き抜け防止や、またウェーハの大口径化
に伴い熱ストレスの低減が強く求められている。これら
の要求を満足するために低温化、処理時間の短縮等の生
産効率の向上が求められている。
【0003】そこで、急速な昇温、降温が可能であると
ともに、枚葉処理が可能であるランプアニール装置に代
表されるRTP(Rapid Thermal Processing)装置が最近
になり広く採用されるようになってきた。ランプアニー
ル装置はハロゲンランプ等の光加熱方式により、急速な
加熱処理を行っている。そして、ランプアニール装置は
雰囲気制御性が良好であり、反応性の高いTi系シリサ
イド形成やバリヤメタル形成、また、アンモニア、一酸
化窒素、二酸化窒素ガスを用いる窒化処理等に使用され
ている。
【0004】そして、ウェーハを載置する治具や、遮光
リングと呼ばれる治具には、ウェーハへの影響や、耐化
学薬品性等が考慮され、炭化ケイ素(以下、SiCとい
う)製の治具が使用されている。また、従来、温度測定
には熱電対が使用されていた。しかしながら、温度測定
に熱電対を使用する場合、治具を特殊形状にする必要が
あるとともに、装置構造も複雑になり、また正確な温度
測定をするためには熱電対保護管を特殊なものにする必
要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような事情よ
り、最近になり、放射温度計による温度測定が行われる
ようになってきている。しかしながら、ランプアニール
装置用の治具は、急速な昇温、降温を可能とするように
熱容量の小さい治具が要求され、例えば、ウェーハを載
置する治具や、遮光リングと呼ばれる治具は、厚みが1
mm以下と大変薄いものとなっている。そのため、ラン
プ加熱による加熱方法の場合、放射温度計により読み取
られる波長1100nm以下の光がSiC製の治具を透
過してしまい、放射温度計で正確な温度が測定できない
という問題がある。
【0006】そして、ランプアニール装置の温度制御
は、クローズドループ方式が採用されている。これは、
温度計による測定温度を温度コントローラーにフィード
バックし、温度制御を行う方式のことである。このた
め、温度が正確に測定できないと、装置内の温度が均熱
状態とならずに、例えば、熱処理によって形成される化
合物が異なったり、エッチング速度が異なったり等の、
被処理物に欠陥をもたらす結果になってしまう。そのた
め、ランプアニール装置を含む半導体製造装置では、正
確な温度測定は、製品の品質の向上、歩留りの向上のた
めの必須要件となっている。
【0007】そこで、本発明は前記事情に鑑みてなされ
たものであり、厚みが1mm以下であっても、均熱性が
高く、放射温度計により温度測定されるランプ光を透過
しないランプアニール装置等に用いられるウェーハ加熱
処理装置用のSiC材料を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明のSiC材料は、多孔質SiC基材の表面に緻
密なSiC膜が形成され、波長が1100nm以下の光
の透過率が0.25%以下であることを特徴とする。ま
た、前記SiC膜が多結晶SiC膜であって、前記多孔
質SiC基材の表面に少なくとも1層以上形成されてい
ることが好ましい。そして、前記多結晶SiC膜の最外
表面に形成されている多結晶SiC膜を構成する各結晶
と、2層目以下に形成されている多結晶SiC膜を構成
する各結晶とが、互いに異なっていることが好ましい。
また、前記最外表面に形成される多結晶SiC膜を構成
する各結晶の結晶面が、β型SiCの(111)面、
(200)面、(220)面、(311)面、(22
2)面であり、前記2層目以下に形成される多結晶Si
C膜を構成する各結晶の結晶面が、β型SiCの(11
1)面、(222)面であることが好ましい。そして、
半導体製造工程におけるRTP装置に用いられることを
特徴とする。
【0009】このように、基材に多孔質SiCを使用し
ているため、同程度の厚みの緻密質SiCに比較する
と、放熱性は少し悪くなるが、軽量になり、断熱性が良
くなる。また、光が透過する際に乱反射が起こり優れた
光の不透過性が得られる。さらに、この多孔質SiCの
表面に緻密なSiC膜が形成されているため、これら両
者の境界で光の散乱が起こり、より一層光の不透過性が
良くなる。また、基材の表面に少なくとも1層以上のS
iC膜を形成させ、その最外表面に形成されているSi
Cを構成する結晶構造と、2層目以下のSiCを構成す
る結晶構造が異なっているため、1層目と2層目の境界
層で光の反射方向が異なり、光の不透過性をより一層良
くすることができる。すなわち、多孔質SiCの基材の
表面に、1若しくは方位の異なる複数の結晶から構成さ
れたSiC被覆層を2層以上形成することで、各層によ
る光の散乱を大きくすることが可能となり、すぐれた光
の不透過性を得ることができる。これにより、光加熱方
式のランプアニール装置等にあっては、光が治具を透過
して炉外に逃げることが少なく、内部側に乱反射される
ことが多くなり、その結果として、炉内の均熱性を保つ
と同時に波長1100nm以下の光の透過を抑制するこ
とが可能となり、放射温度計による温度測定を正確に行
うことが可能となる。
【0010】本発明で使用される基材は、化学気相反応
法(Chemical VaporReaction
(以下、CVR法という。))による多孔質SiC(以
下、CVR−SiCという)や、焼結SiCが例示でき
るが、本発明者の開発したCVR法による黒鉛材から転
化したCVR−SiCを使用することが好ましい。具体
的には、ある程度多孔質の黒鉛基材を、雰囲気炉に原料
の石英粉末を炭素粉末と共に設置し、1800〜200
0℃に加熱し、原料から発生するSiO系のガスと、一
酸化炭素ガスの雰囲気下で黒鉛基材を反応させて、黒鉛
基材をSiCに転化させる方法をいう。ここで、形成さ
れるSiCには六方晶であるα型、立方晶であるβ型の
2種類があるが、本発明においては多孔質であれば、α
型、β型のいずれの型であってもよい。
【0011】ここで、前述のCVR−SiC基材のう
ち、気孔率が10〜40%、好ましくは15〜30%、
平均気孔半径が1〜4μm、好ましくは2〜3μmの多
孔質のSiCを使用することが好ましい。このような気
孔を多く含むCVR−SiCを基材とすることにより、
光を乱反射するからである。ここで、黒鉛基材から転化
して形成された基材の気孔率を10%以下とすると、光
の乱反射が少なくなるため好ましくない。また、開気孔
率を40%以上とすると、後述する緻密なSiCを表面
に形成させることが困難となるため好ましくない。な
お、平均気孔半径は、水銀圧入法による測定値(水銀と
試料との接触角141.3°、最大圧力102MPaの
ときの累積気孔容積の半分の値)を採用した。
【0012】そして、肉厚はできるだけ熱容量を小さく
するために、0.5〜0.8mmであることが好まし
い。0.5mmより薄い場合は、強度が小さくなること
は勿論であるが、光の乱反射を目的として多孔質とした
意味がなくなるため好ましくない。また、0.8mmよ
りも厚くした場合は、熱容量が大きくなるため好ましく
ない。
【0013】次に、この基材の表面に更にCVD法によ
り緻密なSiCを被覆する。このCVD法により被覆さ
れるCVD−SiC膜とは、CVD処理時に原料ガスか
ら生成されるSiCの核が、基材表面に析出し、析出し
た核が成長していくことにより形成される非常に緻密な
膜である。
【0014】CVD法に使用される原料ガスとしては、
SiCl4 とC3 8 の混合ガスや、SiH4 とC3
8 の混合ガス等が例示できる。この原料ガスにキャリア
ーガスとして水素ガスを使用して、黒鉛基材温度100
0〜1500℃でCVD処理を行い、全面に厚み100
〜150μmのSiCを被覆させる。
【0015】なお、最外表面をβ型SiCの(111)
面、(200)面、(220)面、(311)面、(2
22)面の方位を持つ結晶面で構成されるようにするこ
とが好ましい。このように、各方位に乱雑に成長した結
晶から構成されることにより、表面での光の散乱が大き
くなる。そして、この最外表面以下の層をβ型SiCの
(111)面、(222)面のみの結晶から構成される
層とすることで、これらの方位の異なる層の界面におい
ても光が散乱することとなり、光の透過を抑制すること
が可能となる。
【0016】ここで、β型SiCの(111)面、(2
00)面、(220)面、(311)面、(222)面
の方位を持つ結晶面を形成させるためには、CVD処理
温度を少なくとも1300〜1600℃の温度で行うこ
とが必要である。また、(111)面、(222)面の
みの結晶面を構成させるには最外表面を形成する際のC
VD処理温度よりも低い温度である1000〜1300
℃でCVD処理することで、得ることができる。
【0017】以上のように、最外表面にβ型SiCの
(111)面、(200)面、(220)面、(31
1)面、(222)面の方位を持つ結晶面を形成させる
ことにより、光がこの面で散乱し、SiCを透過する量
が少なくなる。したがって、ランプアニール装置等の光
加熱方式の半導体製造装置に用いられるSiC製治具の
最表面に該結晶面を有するSiCを形成すると、赤外線
の光や熱の外部に透過する量が少なくなり、炉内部の温
度を維持することが可能となる。
【0018】また、最近になり半導体製造用のウェハー
加熱処理装置の治具は、急速な昇温、降温が可能なよう
に熱容量をできるだけ小さくするために肉厚1mm以下
の治具が採用されている。しかしながら、基材の多孔質
SiCと、表面に被覆されるSiCとの熱膨張率に差異
がないため、CVD法によって、緻密なSiCを全面に
被覆した場合であっても、基材厚みが1mm以下と薄い
にも係わらず、反りや、割れ等が発生することがない。
【0019】以上のようにして形成されたSiCは、R
TP装置用治具として使用することができ、例えば、ラ
ンプアニール装置に用いられるウェーハを載置する治具
や、遮光リングと呼ばれる治具として使用される。図4
にランプアニール装置の一例の模式概略図を示す。図4
において、30はランプアニール装置、31はハロゲン
ランプ、32はウェーハ、33は治具、34は放射温度
計を示している。
【0020】図4に示すように、ランプアニール装置3
0は、ハロゲンランプ31により加熱される。そして、
ウェーハ32は治具33に載置されて、表面に均等に熱
を受けるように一定速度で回転している。そして、ハロ
ゲンランプ31の対面側に石英ガラスを介して設置され
た放射温度計34で温度が測定され、温度制御されてい
る。前述してきたように、放射温度計34は波長110
0nm以下の範囲の光を読み取ることにより温度を計測
している。このため、ハロゲンランプ31からの光が治
具33を透過してしまうと、放射温度計34による正確
な温度測定は困難となってしまう。そこで、本発明にお
けるSiCを治具33に使用すると、ハロゲンランプ3
1の光の透過を抑制することが可能となる。これによっ
て放射温度計34による正確な温度測定ができ、ランプ
アニール装置30内の均熱を確保することができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものでは
ない。
【0022】(実施例1)基材としてかさ密度1.3M
g/m3 の黒鉛材料を使用した。この黒鉛基材を厚み
0.7mmの所定の形状に加工し、1800℃、20k
Paの下に12時間SiOガスと反応させてSiC成形
体に転化させた。転化されたSiCの嵩密度は2.1M
g/m3 、開気孔率30%であった。次にこれをCVD
装置内に設置して、原料ガスにSiCl4 +C3 8
使用し、炉内圧力50kPa、基材温度1500℃でC
VD処理を行い、β型SiCの(111)面、(20
0)面、(220)面、(311)面、(222)面の
方位を持つ結晶面からなるSiCを100μm被覆し
た。図1に本実施例におけるSiCの断面を示す写真を
示す。また、図2にこの表面のX線回折の結果を示す。
【0023】(実施例2)実施例1と同様にして基材と
なるCVR−SiCを作製した。そして、実施例1同様
にCVD装置に設置して、原料ガスにSiCl4 +C3
8 を使用し、炉内圧力50kPa、基材温度1200
℃でCVD処理を行い、β型SiCの(111)面、
(222)面の方位を持つ結晶面からなるSiCを50
μm被覆した。引き続き1500℃でCVD処理を行
い、β型SiCの(111)面、(200)面、(22
0)面、(311)面、(222)面の方位を持つ結晶
面からなるSiCを50μm被覆して供試体を作製し
た。
【0024】(実施例3)開気孔率20%、かさ密度
2.3Mg/m3 のCVR−SiCを基材としたことを
除き、実施例2と同様にして供試体を作製した。
【0025】(実施例4)開気孔率15%、かさ密度
2.4Mg/m3 のCVR−SiCを基材としたことを
除き、実施例2と同様にして供試体を作製した。
【0026】(比較例1)実施例1と同様にして基材と
なるCVR−SiCを作製した。そして、実施例1同様
にCVD装置に設置して、原料ガスにSiCl4 +C3
8 を使用し、炉内圧力50kPa、基材温度1200
℃でCVD処理を行い、表面全面に厚さ100μmのβ
型SiCの(111)面、(222)面の方位を持つ結
晶面のみから構成されるSiCを被覆した。図3にこの
表面のX線回折の結果を示す。
【0027】(比較例2)基材として緻密な等方性黒鉛
材料(東洋炭素(株)製)を使用し、所定の形状に加工
後、その表面に処理温度1500℃で、CVD法により
SiCを厚さ1mm被覆形成した。被覆後、端面を加工
し、基材の黒鉛を表出させて灰化法により黒鉛を除去し
厚み0.9mmの緻密なCVD−SiCを作製した。
【0028】実施例1乃至4、比較例1及び2の供試体
について、透過率及び均熱性について調べた。透過率
は、フーリエ変換赤外分光法(FT−IR法)によって
測定し、放射温度計の測定波長である1100nm以下
の範囲の光の透過率を透過率とした。また、均熱性は、
加熱処理時の各放射温度計の測定温度の差を比較し、そ
の差がないものを◎、僅かに差が生じたものを○、差が
大きくなったものを△とした。以上の、結果を表1にま
とめて示す。
【0029】
【表1】
【0030】実施例1乃至4の試料の平均透過率は0.
25%以下、比較例1と2の試料の平均透過率は0.3
0%であった。表1より、実施例1と比較例2の両者の
表面に形成されているSiCは同じであり、また、供試
体の肉厚も同じであるにもかかわらず、多孔質SiCに
緻密質SiCが被覆されている実施例1の方が透過率が
低くなっているのがわかる。また、形成されている膜の
層数や、内部の気孔率により透過率が変化することもわ
かる。また、炉内の温度分布も透過率の小さいものほど
良いことが判る。すなわち、透過率の小さい治具を使用
することによって、正確な温度測定が可能となる。ま
た、実施例1と比較例1より、β型SiCの(111)
面、(200)面、(220)面、(311)面、(2
22)面の方位を持つ多くの結晶面からなるSiCを1
層被覆することで、透過率を小さくできることがわか
る。そして、実施例2乃至4のように最外層にこのβ型
SiCの(111)面、(200)面、(220)面、
(311)面、(222)面の方位を持つ結晶面からな
るSiCを形成し、この層以下に結晶面の方位の異なる
SiC層を形成させた2層構造とすることで平均透過率
をより小さくできることがわかる。以上のように、基材
内部にある程度以上の気孔を有する多孔質の材料を用
い、実施例2乃至4のようにSiC被覆層を2層以上形
成することで光の透過を抑制でき、ランプアニール装置
等のRTP装置用治具として好適に使用することができ
ることが判る。
【0031】
【発明の効果】多孔質SiCの基材の表面に、1若しく
は方位の異なる複数の結晶から構成されたSiC被覆層
を2層以上形成することで、各層による光の散乱を大き
くすることが可能となり、すぐれた光の不透過性を得る
ことができる。これによって、例えば、光加熱方式のR
TP装置等の治具として使用した場合は、肉厚を薄くし
ても放射温度計に悪影響を与える光の透過を抑制するこ
ととなり、正確な温度測定を可能とする。また、均熱管
等に使用した場合は、均熱管の内径部に位置する製品か
ら放射される加熱による赤外線等を外部に放出すること
が少なくなり、均熱性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるSiCの断面の電子顕微鏡写真
を示す図である。
【図2】本発明の実施例1のSiCのX線回折結果を示
す図である。
【図3】本発明の比較例2のSiCのX線回折結果を示
す図である。
【図4】ランプアニール装置の一例の模式概略図であ
る。
【符号の説明】
30 ランプアニール装置 31 ハロゲンランプ 32 ウェーハ 33 治具 34 放射温度計

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質炭化ケイ素基材の表面に緻密な炭
    化ケイ素膜が形成され、波長が1100nm以下の光の
    透過率が0.25%以下である炭化ケイ素材料。
  2. 【請求項2】 前記炭化ケイ素膜が多結晶炭化ケイ素膜
    であって、前記多孔質炭化ケイ素基材の表面に少なくと
    も1層以上形成されている請求項1に記載の炭化ケイ素
    材料。
  3. 【請求項3】 前記多結晶炭化ケイ素膜の最外表面に形
    成されている多結晶炭化ケイ素膜を構成する各結晶と、
    2層目以下に形成されている多結晶炭化ケイ素膜を構成
    する各結晶とが、互いに異なっている請求項2に記載の
    炭化ケイ素材料。
  4. 【請求項4】 前記最外表面に形成される多結晶炭化ケ
    イ素膜を構成する各結晶の結晶面が、β型炭化ケイ素の
    (111)面、(200)面、(220)面、(31
    1)面、(222)面であり、前記2層目以下に形成さ
    れる多結晶炭化ケイ素膜を構成する各結晶の結晶面が、
    β型炭化ケイ素の(111)面、(222)面である請
    求項3に記載の炭化ケイ素材料。
  5. 【請求項5】 半導体製造工程におけるRTP装置に用
    いられる請求項1乃至4のいずれかに記載の炭化ケイ素
    材料。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載の炭化
    ケイ素材料を用いたRTP装置用治具。
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