JP2001130634A - 包装体 - Google Patents

包装体

Info

Publication number
JP2001130634A
JP2001130634A JP32020899A JP32020899A JP2001130634A JP 2001130634 A JP2001130634 A JP 2001130634A JP 32020899 A JP32020899 A JP 32020899A JP 32020899 A JP32020899 A JP 32020899A JP 2001130634 A JP2001130634 A JP 2001130634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
container
package
catheter
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32020899A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4298875B2 (ja
Inventor
Masaomi Imai
正臣 今井
Hiroyuki Terada
博之 寺田
Keisei Toyama
圭世 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
Priority to JP32020899A priority Critical patent/JP4298875B2/ja
Publication of JP2001130634A publication Critical patent/JP2001130634A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4298875B2 publication Critical patent/JP4298875B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61MDEVICES FOR INTRODUCING MEDIA INTO, OR ONTO, THE BODY; DEVICES FOR TRANSDUCING BODY MEDIA OR FOR TAKING MEDIA FROM THE BODY; DEVICES FOR PRODUCING OR ENDING SLEEP OR STUPOR
    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/002Packages specially adapted therefor ; catheter kit packages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D77/00Packages formed by enclosing articles or materials in preformed containers, e.g. boxes, cartons, sacks or bags
    • B65D77/08Materials, e.g. different materials, enclosed in separate compartments formed during filling of a single container

Abstract

(57)【要約】 【課題】包材内に収納される器具の要接液部を液体で均
一に濡らすことができる包装体を提供すること。 【解決手段】本発明の包装体1は、包材2内に、生体に
挿入または装着して使用される長尺の器具であるカテー
テル3と、液体44が密封され容器4とが収納されたも
のである。カテーテル3は、先端側に生体への挿入部3
1、基端側に手で把持する基部32を有する。挿入部3
1は、容器4から流出した液体44との接触を必要とす
る要接液部、基部32は、液体44との接触を必要とし
ない接液不用部を構成する。容器4は、弱シール部で構
成された開封口43を有する。カテーテル3の挿入部3
1の全長をLとしたとき、容器44の開封口43は、挿
入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲の部
位またはその側部近傍に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えばカテーテル
のような長尺な器具を収納した包装体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カテーテルのような長尺な医療用器具
と、液体が密封され、開封口を有する容器とが包材内に
収納された包装体が知られている。この包装体では、包
装体を開封する前に、包材の外側から容器を押圧するな
どして容器を開封し、容器内の液体を噴出させ、この液
体でカテーテルを濡らし、その後、包装体を開封し、カ
テーテルを取り出して使用する。
【0003】包材内でカテーテルに液体を接触させる際
には、カテーテルの生体への挿入部(以下、単に「挿入
部」と言う)に対しては、確実に、しかも均一に濡らす
ことが必要であるが、一方で、カテーテル基端側に形成
され、手で持ってカテーテルを操作する基部に対して
は、手で持ったときに滑って、把持し難くなることを避
けるために、液体で濡れることを嫌う。
【0004】しかしながら、従来の包装体では、カテー
テルに対する液体容器の開封口の位置が定められていな
いため、カテーテルの挿入部を確実かつ均一に濡らすこ
とができず、また、濡れることを望まないカテーテルの
基部が液体で濡れてしまい、カテーテルの挿入等におけ
る操作性を阻害するという問題があった。
【0005】特に、容器内の液量は、カテーテルの生体
への挿入部を過不足なく濡らすことができるように設定
され、この液量は、包材の容積に比べ、小さい値である
ため、カテーテルの挿入部を均一に濡らすことが困難で
あり、また、挿入部全体を濡らすまでに、長時間をかけ
る必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、包材
内に収納される器具の要接液部を液体で均一に濡らすこ
とができる包装体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(9)の本発明により達成される。
【0008】(1) 生体に挿入または装着して使用さ
れる長尺の器具と、液体が密封され、少なくとも1つの
開封口を有する容器と、前記器具と前記容器とを収納す
る包材とを有する包装体であって、前記器具は、前記液
体との接触を必要とする要接液部と、前記液体との接触
を必要としない接液不用部とを有し、前記開封口の少な
くとも1つが、前記要接液部またはその側部近傍に位置
していることを特徴とする包装体。
【0009】(2) 生体に挿入または装着して使用さ
れる長尺の器具と、液体が密封され、少なくとも1つの
開封口を有する容器と、前記器具と前記容器とを収納す
る包材とを有する包装体であって、前記器具は、先端側
に前記液体との接触を必要とする要接液部、基端側に前
記液体との接触を必要としない接液不用部とを有し、前
記要接液部の全長をLとしたとき、前記容器の開封口の
少なくとも1つが、前記接液不用部と前記要接液部との
境界部から3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍に
位置していることを特徴とする包装体。
【0010】(3) 前記包材は、前記器具の長手方向
の移動を規制する機能を有する上記(1)または(2)
に記載の包装体。
【0011】(4) 前記包材は、前記容器の前記器具
の長手方向の移動を規制する機能を有する上記(1)な
いし(3)のいずれかに記載の包装体。
【0012】(5) 前記開封口から噴出した液体が衝
突する壁部を有する上記(1)ないし(4)のいずれか
に記載の包装体。
【0013】(6) 前記容器は、シート材をシール部
によりシールしてなるものであり、前記開封部は、前記
シール部より接合強度が小さい弱シール部で構成されて
いる上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の包装
体。
【0014】(7) 前記包材は、前記器具の接液不用
部側に包材開封部を有する上記(1)ないし(6)のい
ずれかに記載の包装体。
【0015】(8) 前記液体の供給量を調節可能とす
る上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の包装体。
【0016】(9) 前記器具は、カテーテルである上
記(1)ないし(8)のいずれかに記載の包装体。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の包装体を添付図面
に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の包装体の第1実施形態を
示す平面図(内部透視図)、図2は、図1中のA―A線
断面図である。以下、図1(図3〜図13も同様)中の
上側を「基端」、下側を「先端」として説明する。
【0019】図1および図2に示すように、本発明の包
装体1は、包材2内に、生体に挿入または装着して使用
される長尺の器具であるカテーテル3と、液体が密封さ
れ容器4とが収納されたものである。
【0020】包材2は、対向する一対のシート材2a、
2bで構成されている。図2に示すように、一方のシー
ト材2aは、平坦な形状に、他方のシート材2bは、収
納するカテーテル3および容器4の形状に対応するよう
な所望パターンの突出形状(ブリスター形状)に成形さ
れたもので、両シート材2a、2bを重ね、それらの外
周部を融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)また
は接着(接着剤や溶剤による接着)によりシールしたも
のである。このシール部21で囲まれる空間に、包材2
の収納空間20が形成される。
【0021】この包材2の基端には、包材開封部22が
形成されている。この包材開封部22は、両シート材2
a、2bの基端をシールせずに形成した一対にピールタ
ブ23、23を互いに反対方向に引っ張ることにより、
包材開封部22のシール部21を剥離し、開封すること
ができる。
【0022】包材開封部22は、カテーテル3の後述す
る基部(接液不用部)32側、特に基部32の近傍に形
成されているため、挿入部31が液体44で濡らされた
カテーテル3を開封された包材開封部22から取り出す
際に、基部32が液体44と接触して濡れることをより
有効に防止することができる。
【0023】なお、包材開封部の構成は、図示のものに
限らず、例えば、包材の縁部に切欠き(ノッチ)が形成
され、この切欠き部から包材2を引き裂いて開封するよ
うな構成のものでもよい。
【0024】包材2は、それに収納されたカテーテル3
の基端および先端付近に、それぞれ、シール部21が存
在している。このため、カテーテル3は、包材2内にお
いて、その長手方向の移動が規制される。すなわち、カ
テーテル3は、その長手方向にわずかな距離しか移動す
ることができない。
【0025】また、包材2は、それに収納された容器4
の基端および先端付近に、それぞれ、シール部21が存
在している。このため、容器4は、包材2内において、
カテーテル3の長手方向の移動が規制される。すなわ
ち、容器4は、カテーテル3の長手方向にわずかな距離
しか移動することができない。
【0026】包材2を構成するシート材(フィルム)2
a、2bとしては、特に限定されないが、例えば、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、こ
れらポリオレフィン樹脂のブレンド樹脂、ポリエチレン
テレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニリ
デン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等の単層フ
ィルム、これらのフィルムにアルミニウム、シリカ等を
蒸着したもの、アルミニウムフィルム、アルミニウムラ
ミネートフィルム等の金属箔または金属箔を含むフィル
ムを使用することができる。さらには、これら各フィル
ムを2層以上積層したものを用いることもできる。ま
た、前記シート材としてプラスチック製不織布や紙を用
いてもよい。
【0027】シート材2a、2bは、同一の構成(材
料)でも、異なる構成(材料)でも良い。例えば、シー
ト材2a、2bのいずれか一方が、他方に比べて硬質の
材料で構成されていてもよい。
【0028】また、内容物の視認性を確保するために、
シート材2a、2bのうちの少なくとも一方は、透明で
あることが好ましい。
【0029】包材2を構成するシート材(単層または多
層積層体)の厚さは、その層構成や用いる素材の特性
(柔軟性、強度、水蒸気透過性、耐熱性等)等に応じて
適宜決定され、特に限定されないが、通常は、60〜7
00μm程度であるのが好ましく、100〜500μm
程度であるのがより好ましい。
【0030】このような包材2を構成するシート材は、
例えば、インフレーション法、Tダイ法、ブロー成型
法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、
共押出インフレーション法、共押出Tダイ法、ホットプ
レス法等の種々の方法により製造することができる。
【0031】包材2内に収納されるカテーテル3は、生
体内に挿入される挿入部31と、カテーテル3を手で持
って操作する基部32とを有している。挿入部31は、
好ましくは可撓性を有する管体で構成されている。この
挿入部31は、生体内への挿入を円滑に行うことが必要
とされ、そのために、挿入部31の表面の全部または一
部には、湿潤により潤滑性を発現する物質が付与されて
いるのが好ましい。
【0032】このような物質としては、例えば、特開昭
60−259269号、特開平1−195863号公報
に記載されているような親水性ポリマーが挙げられる。
また、例えば、特公平6−32652号、特開平6−7
426号、国際出願WO8802623、国際出願WO
8907521、国際出願WO8909246、国際出
願WO9001344、国際出願WO9219289、
国際出願WO9311751、国際出願WO95297
22、特表平10−502854号、特表平10−50
2855号、特表平10−502856号に開示されて
いる物質や方法を用いてもよい。このような物質は、通
常、挿入部31の表面に、湿潤していない状態(乾燥状
態)で存在している。
【0033】このような物質は、挿入部31の基材表面
に化学結合されたポリマーであって、該基材表面からの
剥離や、水、生理等張液、その他潤滑剤等への溶出が生
じ難いものが、潤滑性の持続性、安全性の点から好まし
い。
【0034】このようなことから、カテーテル3の使用
に先立ち、容器4から排出された液体44を挿入部31
に接触させ、湿潤により潤滑性を発現させる。従って、
挿入部31は、液体44との接触を必要とする要接液部
を構成する。
【0035】一方、カテーテル3の基部32は、手で持
つ部分であるため、液体44で濡れていると、滑りやす
く、カテーテル3の操作性を低下させ、また、手にも液
体が付着するので、好ましくない。従って、基部32
は、液体44との接触を必要としない(特に、液体44
との接触を嫌う)接液不用部を構成する。
【0036】包材2内に収納されるカテーテル3の種
類、用途等は、特に限定されず、例えば、気管、消化
管、尿道、膣、血管、リンパ管、胆管、その他の体腔
や、例えば肺、心臓、腎臓等の各種臓器、その他の生体
組織等へ挿入される種々のカテーテル、バルーンカテー
テル等が挙げられる。この中でも、特に、尿道に挿入し
て使用されるカテーテル(尿道カテーテル、導尿カテー
テル)が好ましい。
【0037】排尿障害における導尿法は、留置カテーテ
ルではなく無菌間歇導尿法が好ましいが、近年、患者自
身がカテーテルを使って尿を排出する自己導尿が有効な
治療方法として普及してきている。排尿障害は、前立腺
肥大症、結石、腫瘍などによる尿道閉塞や、脳・脊髄お
よび骨盤神経などの障害により見られる神経因性膀胱に
よって起こるが、尿を完全に出しきれない状態になる
と、尿路内圧が上がって腎臓に負担をかけるので、定期
的に尿を排出する必要がある。この際に行われる自己導
尿法は、低圧で完全に尿を排出できるので、既にある尿
感染が低減する、頻尿、尿失禁が治る、膀胱と腎臓に負
担をかけない等の利点があり、患者自身が1日4〜6回
程度、尿道から膀胱内にカテーテルを挿入し、尿の排出
が終了したら抜去する。その頻度は、例えば、昼間は4
〜6時間毎、夜間は就寝前とされる。
【0038】従って、カテーテル3の基部(接液不用
部)32を、液体44で濡れていない状態(乾燥状態)
に保つことができれば、医療器具の取り扱いに不慣れな
患者にとっては、カテーテル3の操作性が向上し、より
簡便かつ確実に自己導尿を行なうことができる。同様に
医療従事者にとっても、業務の効率化に寄与するもので
ある。
【0039】カテーテル3の挿入部31の長さは、特に
限定されないが、カテーテル3が尿道に挿入して使用さ
れるカテーテルである場合、13〜4000mm程度が
好ましく、70〜500mm程度がより好ましい。
【0040】また、図示では、挿入部31は、直線状を
なしているが、所望に湾曲した状態で、収納されていて
もよい。
【0041】容器4は、筒状に成形されたシート材(イ
ンフレーションシート材)の両端部を融着(または接
着)し、袋状としたものである。また、シート材は筒状
に限定されない。シート材中央部を折り曲げ三方をシー
ルしたものでもよい。容器4内には、後述するような液
体44が密閉されている。
【0042】このような容器4は、その容量を選択する
ことにより、容器4内の液体44の量や重量を容易に設
定することができ、また、容器4は単独で製造可能なの
で、製造・管理がし易い。
【0043】容器4の先端部および基端部には、それぞ
れ、シール部41、42が形成されている。このうち、
基端側のシール部41には、容器4の開封口43が形成
されている。この開封口43は、容易かつ確実に開封さ
れれば、その構成は特に限定されないが、好ましくは、
シール部41、42より接合強度(剥離強度)が弱い弱
シール部で構成されている。これにより、容器4を包材
2の外部から指等で押圧・圧迫したとき、容易かつ確実
に開封口43が剥離して開封することができる。
【0044】また、開封口43の弱シール部は、その図
1中横方向の長さが、先端から基端に向かって漸減した
形状を成している。これにより、開封口43が開封さ
れ、内部の液体44が噴出する際、その液体44の噴出
方向の指向性が向上する。すなわち、図1に示す実施形
態では、液体44は、開封口43より基端方向(カテー
テル3の基部32へ向かう方向)に向かって噴出する。
【0045】なお、本発明では、容器4の配置や容器4
における開封口43の形成位置、形状等により、容器4
からの液体44の噴出方向を任意に設定することができ
るが、この噴出方向(噴流の中心の方向)は、包材2の
基端方向(基部32に向かう方向)から図1中反時計回
りに90°の範囲内の方向であるのが好ましい。これに
より、カテーテル3の挿入部31を液体44でより均一
に濡らすことができる。
【0046】なお、開封口(弱シール部)43の形成
は、例えば、シール部41、42に比べ、より低温で融
着することにより行なうことができる。ただし、開封口
43においても、開封前の状態では、液密性(気密性)
が確保されている。
【0047】容器4を構成するシート材(フィルム)と
しては、紙や不織布を除いて制限されず、前記包材2を
構成するシート材と同様の構成のものを用いることがで
きる。
【0048】容器4を構成するシート材(単層または多
層積層体)の厚さは、その層構成や用いる素材の特性
(柔軟性、強度、水蒸気透過性、耐熱性等)等に応じて
適宜決定され、特に限定されないが、通常は、60〜7
00μm程度であるのが好ましく、100〜500μm
程度であるのがより好ましい。
【0049】このような容器4を構成するシート材は、
例えば、インフレーション法、共押出インフレーション
法、Tダイ法、ブロー成型法、ドライラミネート法、ホ
ットメルトラミネート法、共押出Tダイ法、ホットプレ
ス法等の種々の方法により製造することができる。
【0050】容器4内に収納される液体44としては、
カテーテル3の挿入部31の表面と接触してその摩擦抵
抗を低減させることができる物質を用いることができ、
例えば、水、生理等張液(生理食塩水)、グリセリン、
シリコーンオイル、オリーブオイル等のオイル類、キシ
ロカインゼリー等(以下、これらを総称して「潤滑剤」
と言う)が挙げられる。
【0051】カテーテル3の挿入部31の表面に前述し
たような湿潤により潤滑性を発現する物質が付与されて
いる場合、液体44は、この物質を湿潤させることがで
きるものであればいかなるものでもよく、例えば、水、
生理等張液(生理食塩水)、グリセリン水溶液等がより
好ましく用いられる。
【0052】また、図示されていないが、包材2内に
は、液体44等を吸収し、保持することができる吸収体
(液体吸収体)が収納されていてもよい。
【0053】これにより、カテーテル3の挿入部31と
液体44とを接触させた後、余剰の液体44を吸収体で
吸収、保持することが可能となる。従って、カテーテル
3の基部32が液体44と接触し、濡れてしまう可能性
がより低くなる。
【0054】吸収体としては、特に限定されないが、例
えば、ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、
ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン系またはマ
レイン酸系材料などの合成ポリマーや、デンプン、セル
ロース、アルギン酸のような多糖類材料などの天然材料
などのような高分子吸水性材料で構成されたものが好ま
しい。また、その他、例えば、スポンジ、綿、ガーゼ、
不織布やそれらに上記高分子吸水性材料を担持したもの
(例えば、おむつ、生理用品などに用いられているも
の)も可能である。このような吸収体は、ブロック状、
粉末状、フィルム状、シート状(板状)、繊維状などの
形態(形状)をとることができる。
【0055】吸収体の包材2内での位置は、特に限定さ
れないが、例えば、カテーテル3の先端部付近が好まし
い。これにより、容器4から流出した液体44が、カテ
ーテル3の挿入部31と十分に接触した後、吸収体で吸
収、保持されることになり、液体44の利用効率が良
い。
【0056】本発明では、包材2内における容器4の開
封口43のカテーテル3に対する位置に特徴を有する。
以下、詳述する。
【0057】容器4の開封口43は、カテーテル3の挿
入部(要接液部)31またはその側部近傍に位置してい
る。特に、挿入部(要接液部)31の全長をLとしたと
き、開封口43が、挿入部31と基部32との境界部か
ら3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍に位置して
いることが好ましい。
【0058】開封口43がこのような位置にあると、カ
テーテル3の基部(接液不用部)32が開封口43から
噴出した液体44で濡れにくく、しかも、その液体44
で挿入部(要接液部)31を迅速に、均一に濡らすこと
ができる。
【0059】包材2の、容器4の開封口43に対面する
位置には、シール部21による壁部24が形成されてい
る。この壁部24は、開封口43から噴出する液体44
の噴出方向とほぼ直交している。このような壁部24を
設けたことにより、次のような作用・効果を生じる。
【0060】開封口43から噴出した液体44は、まず
壁部24に衝突し、その勢いが緩和されるとともに、そ
の側方、すなわちカテーテル3の挿入部31がある側へ
広い角度で飛散する。よって、液体44が挿入部31の
長手方向に広がり、挿入部31を均一に濡らすことがで
きる。
【0061】次に、前述した包装体1の使用方法(作
用)の一例について説明する。例えば、包装体1を水平
にした状態で、包材2の外部から容器4を指等で押圧・
圧迫する。これにより、容器4の開封口43の弱シール
部が剥離(破断)して開封口43が開き、該開封口43
より容器4内の液体44が噴出する。
【0062】開封口43から噴出した液体44は、まず
壁部24に衝突し、その勢いが緩和されるとともに、そ
の側方へ比較的広い角度で飛散する。これにより、液体
44が挿入部31の長手方向に広がり、挿入部31の少
なくとも基端側の部分を均一に濡らす。このとき、カテ
ーテル3の基部32は、ほとんど液体44で濡れない
か、または、濡れたとしても、基部32の先端側が部分
的に濡れる程度である。
【0063】また、必要に応じ、包装体1を、その先端
が鉛直下方に向くような姿勢とする。これにより、挿入
部31の表面に付着している液体44が挿入部31の表
面に沿って流下し、挿入部31の先端まで、満遍なく、
均一に濡らすことができる。
【0064】なお、包材2の収納空間20に前記吸収体
(図示せず)が収納されている場合には、余剰の液体4
4がこの吸収体で吸収、保持される。これにより、例え
ば、誤って、包装体1の基端を鉛直下方に向けてしまっ
たような場合でも、カテーテル3の基部32が余剰の液
体44と接触し、濡れてしまうことを防止することがで
きる。
【0065】以上のようにして挿入部31の表面が液体
44で濡れると、挿入部31の表面は、潤滑性を発現
し、摩擦抵抗が低減する。
【0066】なお、容器4の開封口43を開封後、必要
に応じ、包材2の外部から指で容器4をしごくなどし
て、容器4内の液体44を残らず排出する操作を行って
もよい。
【0067】包材2の内部および容器4の内部は、予め
滅菌処理が施されており、しかも、液体44との接触に
よりカテーテル3の挿入部31の表面に潤滑性を発現さ
せる操作は、密閉された包材2の収納空間20内で外気
と接触することなく行われるため、カテーテル3は、無
菌性を保持することができる。
【0068】以上のようにしてカテーテル3の挿入部3
1の表面が液体44で濡れ、潤滑性を発現したら、包材
2の包材開封部22を剥離(破断)して開封する。
【0069】そして、カテーテル3の基部32を手で持
ち、カテーテル3を包材2内より取り出す。このとき、
カテーテル3の基部(接液不用部)32は、液体44で
濡れていないため、基部32を手で持ったときに濡れに
より滑ることがなく、このカテーテル3の取り出し操作
を迅速、確実に行うことができる。
【0070】また、カテーテル3の基部(接液不用部)
32は、包材開封部22の近傍に位置しているため、包
材2からのカテーテル3の取り出し操作の際にも、基部
32が包材2の内面等に付着した液体44と接触し、濡
れるということが防止される。
【0071】包材2から取り出されたカテーテル3は、
その挿入部31が生体の目的部位に挿入または装着され
る。カテーテル3が尿道カテーテル(導尿カテーテル)
である場合には、その挿入部31を先端側から尿道およ
び膀胱に挿入し、このカテーテル3を介して排尿する。
このとき挿入部31の表面が潤滑性を有しているため、
円滑かつ安全に行うことができる。
【0072】また、このような生体への挿入操作は、カ
テーテル3の基部32を手で把持して行なうが、前述し
たように、カテーテル3の基部32は、液体44で濡れ
ていないため、基部32を手で持ったときに濡れにより
滑ることがなく、よって、このカテーテル3の生体への
挿入操作を迅速、確実に行うことができる。
【0073】図3は、本発明の包装体の第2実施形態を
示す平面図(内部透視図)である。以下、図3に示す包
装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に
説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0074】第2実施形態の包装体1は、収納されるカ
テーテル3の基部32の構成が異なっている。すなわ
ち、基部32には、斜め側方に突出する分岐管33が形
成されている。このため、包材2の収納空間20および
シール部21は、この分岐管33付きの基部32を収納
できるよう、これに対応した形状とされている。
【0075】また、この包装体1では、包材2内での容
器4の設置位置が、前記第1実施形態に比べ、基端側に
より近い位置とされている。
【0076】図4は、本発明の包装体の第3実施形態を
示す平面図(内部透視図)である。以下、図4に示す包
装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に
説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0077】第3実施形態の包装体1は、包材2内での
容器4の開封口43が、挿入部31と基部32との境界
部から3/4L付近に位置している。容器44の先端
は、挿入部31の先端より先端側に位置している。
【0078】図5は、本発明の包装体の第4実施形態を
示す平面図(内部透視図)である。以下、図5に示す包
装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に
説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0079】第4実施形態の包装体1は、壁部24に代
わり、テーパ状の壁部25が形成されている。この壁部
25は、開封口43から噴出する液体44の噴出方向に
対し、所定角度傾斜している。これにより、開封口43
から噴出した液体44は、図5中の矢印で示すように、
テーパ状の壁部25に衝突し、カテーテル3の挿入部3
1に向けて広い角度で飛散する。これにより、液体44
が挿入部31の長手方向に満遍なく広がり、挿入部31
の広範囲をより均一に濡らすことができる。
【0080】図6は、本発明の包装体の第5実施形態を
示す平面図(内部透視図)である。以下、図6に示す包
装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に
説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0081】第5実施形態の包装体1は、容器4の開封
口43が、カテーテル3に対し、斜め基端方向に向くよ
うに設置されている。包材2内には、容器4をこのよう
な姿勢に維持しつつ収納する容器収納ポケット26が形
成されている。
【0082】この包装体1では、容器4からの液体44
の噴出方向(噴出の中心の方向)は、包材2の基端方向
(基部32に向かう方向)から図1中反時計回りに90
°の範囲となっている。
【0083】このような構成としたことにより、開封口
43より噴出した液体44が、挿入部31の特に基端側
部分をより確実に、均一に濡らすことができる。
【0084】図7は、本発明の包装体の第6実施形態を
示す平面図(内部透視図)である。以下、図7に示す包
装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に
説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0085】第6実施形態の包装体1は、容器4が複数
の開封口43を持っている。容器4の図7中右端部およ
び左端部には、それぞれ、シール部41、42が形成さ
れ、シール部42には、弱シール部で構成される3つの
開封口43が形成されている。各開封口43は、ほぼ等
間隔で配置されている。また、各開封口43の弱シール
部の形状およびその作用・効果は、前記と同様である。
【0086】この容器4の全ての開封口43は、挿入部
31の方向(挿入部31の長手方向とほぼ垂直な方向)
を向いている。これにより、各開封口43からの液体4
4の噴出方向(噴出の中心の方向)は、包材2の基端方
向(基部32に向かう方向)から図7中反時計回りに約
90°の方向となる。
【0087】また、容器4の全ての開封口43は、挿入
部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲内の近
傍に位置している。ただし、3つの開封口43のうちの
少なくとも1つが、カテーテル3の挿入部(要接液部)
31またはその側部近傍に位置していればよく、特に、
挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲の
部位またはその側部近傍に位置していればよい。
【0088】なお、本実施形態では、3つの開封口43
のうちの一部(任意の1つまたは2つの開封口43)の
みを開封してもよい。この場合、開封しない開封口43
を包材2の外部から指等で摘んだ状態で、容器4を押
圧、圧迫すればよい。
【0089】図8は、本発明の包装体の第7実施形態を
示す平面図(内部透視図)である。以下、図8に示す包
装体1について、前記第1および第6実施形態との相違
点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を
省略する。
【0090】第7実施形態の包装体1は、容器4の図8
中右端部および左端部には、それぞれ、シール部41、
42が形成され、さらに、容器4の内部が、仕切り部
(シール部)45により2つの空間に仕切られており、
それぞれの空間に液体44a、44bが収納されてい
る。この場合、両空間の容積は、異なっているのが好ま
しい。
【0091】液体44aと液体44bとは、同一のもの
でも、組成が異なるものでもよい。液体44aと液体4
4bとが同一のものである場合、液体の供給量を例えば
3段階に調整することができる。液体44aと液体44
bの双方を排出すれば、液体の合計の供給量は、最も多
く、液体44aのみを排出すれば、液体の供給量は、中
程度となり、液体44bのみを排出すれば、液体の供給
量は、最も少なくなる。
【0092】また、液体44aと液体44bとが組成の
異なるものである場合、反応等による変質、劣化を防止
するために、使用するまでは別々に保存しておき、使用
に際し、両液を混合することが好ましいようなときに適
用することができる。例えば、液体44a、液体44b
に密封される液体としては、麻酔薬、消毒薬、抗血栓
薬、抗生剤、潤滑剤等のうちから、2材とすることがで
きる。また、図示しないが、必要に応じて液体容器を増
設し、前記液体から3剤以上の組み合わせとすることも
できる。
【0093】また、容器4は、シール部42に、弱シー
ル部で構成される3つの開封口43を有している。その
うちの2つの開封口43は、容器4内の一方の空間(基
端側の空間)内の液体44aを排出し、残りの1つの開
封口43は、容器4内の他方の空間(先端側の空間)内
の液体44bを排出する。各開封口43の弱シール部の
形状およびその作用・効果は、前記と同様である。
【0094】この容器4の全ての開封口43は、挿入部
31の方向(挿入部31の長手方向とほぼ垂直な方向)
を向いている。これにより、各開封口43からの液体4
4の噴出方向(噴出の中心の方向)は、包材2の基端方
向(基部32に向かう方向)から図8中反時計回りに約
90°の方向となる。
【0095】また、容器4の全ての開封口43は、挿入
部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲内の近
傍に位置している。ただし、3つの開封口43のうちの
少なくとも1つが、カテーテル3の挿入部(要接液部)
31またはその側部近傍に位置していればよく、特に、
挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲の
部位またはその側部近傍に位置していればよい。
【0096】なお、本実施形態の包装体1では、挿入部
31の側部に形成されたシール部21の、仕切り部45
付近の位置に、挿入部31に向かって突出する山状の突
出部27が形成されている。この突出部27は、容器4
から排出された液体44aと液体44bの流れを規制す
る機能を有する。
【0097】図9は、本発明の包装体の第8実施形態を
示す平面図(内部透視図)である。以下、図9に示す包
装体1について、前記第1および第6実施形態との相違
点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を
省略する。
【0098】第8実施形態の包装体1は、容器4の構成
が異なる。この容器4は、シート材を重ね、その外周を
シール部41でシールして袋状としたものである。容器
4の4辺のうちの図9中左側の辺と、基端側の辺とに、
それぞれ、弱シール部で構成される開封口43a、43
bが形成されている。
【0099】開封口43aは、前記開封口43と同様の
形状をなしており、挿入部31の方向(挿入部31の長
手方向とほぼ垂直な方向)を向いている。これにより、
開封口43aからの液体44の噴出方向(噴出の中心の
方向)は、包材2の基端方向(基部32に向かう方向)
から図9中反時計回りに約90°の方向となる。
【0100】開封口43bは、その一端が容器4の縁部
と垂直、他端が縁部に対して傾斜した形状をなしてお
り、これにより、開封口43bから噴出する液体43
は、基端方向から挿入部31側へ向いた斜めの方向に噴
出する。そして、この噴出した液体43は、図9中の矢
印で示すように、壁部24に衝突して、拡散される。
【0101】容器4の全ての開封口43a、43bは、
挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲内
の近傍に位置している。ただし、これに限定されないこ
とは、前記各実施形態で述べたのと同様である。
【0102】なお、開封口43a、43bのうちのいず
れか一方のみを開封してもよいことは、前述した通りで
ある。
【0103】図10は、本発明の包装体の第9実施形態
を示す平面図(内部透視図)である。以下、図10に示
す包装体1について、前記第1および第7実施形態との
相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説
明を省略する。
【0104】第9実施形態の包装体1は、包材2内に2
つの容器4が収納されている。カテーテル3の挿入部3
1の両側部には、それぞれ、容器収納ポケット28a、
28bが形成されており、それらには、前記と同様の容
器4が収納されている。
【0105】各容器4に収納されている液体44a、4
4bについては、前記第7実施形態で述べたのと同様で
ある。
【0106】両容器4共に、開封口43は、挿入部31
と基部32との境界部から3/4Lの範囲内の近傍に位
置している。ただし、これに限定されないことは、前記
各実施形態で述べたのと同様である。
【0107】本実施形態では、いずれか一方の容器4の
みを開封してもよい。これにより、液体の供給量を調整
することができることは、前述した通りである。
【0108】また、図示と異なり、両容器4の開封口4
3のカテーテル長手方向の位置は、異なっていてもよ
い。また、両容器4は、同一のものに限らず、容器4の
形状、容量、開封口43の形状、設置位置、設置数等の
いずれか1つ以上が異なるものでもよい。例えば、一方
の容器を、図7、図8または図9に示す構成の容器4と
することができる。
【0109】図11は、本発明の包装体の第10実施形
態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図11に
示す包装体1について、前記第1および第9実施形態と
の相違点を中心に説明し、同様の事項については、その
説明を省略する。
【0110】第10実施形態の包装体1は、容器収納ポ
ケット28a、28bの基端部におて、壁部24に代わ
りテーパ状の壁部25が形成されていること以外は、前
記第9実施形態と同様である。この壁部25は、開封口
43から噴出する液体44の噴出方向に対し、所定角度
傾斜している。開封口43から噴出した液体44は、図
11中の矢印で示すように、テーパ状の壁部25に衝突
し、カテーテル3の挿入部31に向けて広い角度で飛散
する。これにより、液体44が挿入部31の長手方向に
満遍なく広がり、挿入部31の広範囲をより均一に濡ら
すことができる。
【0111】図12は、本発明の包装体の第11実施形
態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図12に
示す包装体1について、前記第1実施形態との相違点を
中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略
する。
【0112】第11実施形態の包装体1は、容器4がカ
テーテル3の挿入部31に重ねられて収納されている。
容器4の形状は、第1実施形態に比べて、図11中横方
向に長い形状となっている。
【0113】図13は、本発明の包装体の第12実施形
態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図11に
示す包装体1について、前記第1、第10および第11
実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項につい
ては、その説明を省略する。
【0114】第12実施形態の包装体1は、容器4がカ
テーテル3の挿入部31に重ねられて収納されている。
この場合、容器4の基端側のシール部42には、2つの
開封口43が形成されている。
【0115】また、各開封口43の基端側には、それぞ
れ、前記第10実施形態と同様のテーパ状の壁部25が
形成されている。開封口43から噴出した液体44は、
図13中の矢印で示すように、テーパ状の壁部25に衝
突し、カテーテル3の挿入部31に向けて広い角度で飛
散する。これにより、液体44が挿入部31の長手方向
に満遍なく広がり、挿入部31の広範囲をより均一に濡
らすことができる。
【0116】なお、いずれか一方の開封口43のみを開
封してもよいことは、前述した通りである。
【0117】以上、本発明を図示の各実施形態に基づい
て説明したが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0118】本発明において、例えば、生体に挿入また
は装着して使用される長尺のカテーテル3としては、以
下のようなものが挙げられる。
【0119】・ 胃管カテーテル、栄養カテーテル、経
管栄養用チューブ、酸素カテーテル、酸素カヌラ、気管
内チューブのチューブやカフ、気管切開チューブのチュ
ーブやカフ、気管内吸引カテーテル等の経口または経鼻
的に挿入、留置されるカテーテル類。
【0120】・ 吸引カテーテル、排液カテーテル、腹
腔カテーテル、直腸カテーテル、トロッカー等の各種体
腔、臓器、組織内に挿入、留置されるカテーテル類。
【0121】・ 血管造影用カテーテル、PTCA用バ
ルーンカテーテル、IABP用バルーンカテーテル、静
脈留置カテーテル、動注用カテーテル等の血管内に挿
入、留置されるカテーテル類。
【0122】・ 単独で、または、前記各カテーテル類
とともに使用される各種ガイドワイヤー。
【0123】・ 人工血管、ステント、人工肛門、人工
骨、人工関節、補綴物、義眼 ・ 注射針、留置針、シース、カテーテルイントロデュ
ーサ。 ・ 内視鏡、心拍出量測定器具、超音波測定・診断器
具、超音波破砕プローブ、ペースメーカー、体温計。
【0124】・ 縫合用または結紮用の糸 ・ 浣腸 ・ コンドーム等の避妊具 また、包材2内には、前述した以外の任意のものが収納
されていてもよい。
【0125】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の包装体によ
れば、包材内に収納される器具の接液不用部は液体で濡
らさず、要接液部は液体で均一に濡らすことができる。
【0126】そして、このような作業は、開封前の包材
内で無菌的に行なうことができ、しかも、その作業は、
極めて簡単で、迅速、確実に行なうことができる。
【0127】このようなことから、医療器具に適用した
場合、医師や看護婦のみならず、患者自身が自分で器具
を使用する場合に、有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の第1実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図2】図1中のA―A線断面図である。
【図3】本発明の包装体の第2実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図4】本発明の包装体の第3実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図5】本発明の包装体の第4実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図6】本発明の包装体の第5実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図7】本発明の包装体の第6実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図8】本発明の包装体の第7実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図9】本発明の包装体の第8実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図10】本発明の包装体の第9実施形態を示す平面図
(内部透視図)である。
【図11】本発明の包装体の第10実施形態を示す平面
図(内部透視図)である。
【図12】本発明の包装体の第11実施形態を示す平面
図(内部透視図)である。
【図13】本発明の包装体の第12実施形態を示す平面
図(内部透視図)である。
【符号の説明】
1 包装体 2 包材 2a シート材 2b シート材 20 収納空間 21 シール部 22 包材開封部 23 ピールタブ 24 壁部 25 壁部 26 容器収納ポケット 27 突出部 28a 容器収納ポケット 28b 容器収納ポケット 3 カテーテル 31 挿入部(要接液部) 32 基部(接液不用部) 33 分岐管 4 容器 41 シール部 42 シール部 43 開封口(弱シール部) 43a 開封口(弱シール部) 43b 開封口(弱シール部) 44 液体 44a 液体 44b 液体 45 仕切り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 外山 圭世 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号 テル モ株式会社内 Fターム(参考) 3E067 AA03 AA14 AB83 AC06 BA12B BA33C BB12A BB14A BB15A BB16A BB25A CA11 CA24 EA06 EA11 EB01 EC07 EE28 FA05 FB02 FC01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体に挿入または装着して使用される長
    尺の器具と、 液体が密封され、少なくとも1つの開封口を有する容器
    と、 前記器具と前記容器とを収納する包材とを有する包装体
    であって、 前記器具は、前記液体との接触を必要とする要接液部
    と、前記液体との接触を必要としない接液不用部とを有
    し、 前記開封口の少なくとも1つが、前記要接液部またはそ
    の側部近傍に位置していることを特徴とする包装体。
  2. 【請求項2】 生体に挿入または装着して使用される長
    尺の器具と、 液体が密封され、少なくとも1つの開封口を有する容器
    と、 前記器具と前記容器とを収納する包材とを有する包装体
    であって、 前記器具は、先端側に前記液体との接触を必要とする要
    接液部、基端側に前記液体との接触を必要としない接液
    不用部とを有し、 前記要接液部の全長をLとしたとき、前記容器の開封口
    の少なくとも1つが、前記接液不用部と前記要接液部と
    の境界部から3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍
    に位置していることを特徴とする包装体。
  3. 【請求項3】 前記包材は、前記器具の長手方向の移動
    を規制する機能を有する請求項1または2に記載の包装
    体。
  4. 【請求項4】 前記包材は、前記容器の前記器具の長手
    方向の移動を規制する機能を有する請求項1ないし3の
    いずれかに記載の包装体。
  5. 【請求項5】 前記開封口から噴出した液体が衝突する
    壁部を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の包装
    体。
  6. 【請求項6】 前記容器は、シート材をシール部により
    シールしてなるものであり、前記開封部は、前記シール
    部より接合強度が小さい弱シール部で構成されている請
    求項1ないし5のいずれかに記載の包装体。
  7. 【請求項7】 前記包材は、前記器具の接液不用部側に
    包材開封部を有する請求項1ないし6のいずれかに記載
    の包装体。
  8. 【請求項8】 前記液体の供給量を調節可能とする請求
    項1ないし7のいずれかに記載の包装体。
  9. 【請求項9】 前記器具は、カテーテルである請求項1
    ないし8のいずれかに記載の包装体。
JP32020899A 1999-11-10 1999-11-10 包装体 Expired - Fee Related JP4298875B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32020899A JP4298875B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 包装体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32020899A JP4298875B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 包装体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001130634A true JP2001130634A (ja) 2001-05-15
JP4298875B2 JP4298875B2 (ja) 2009-07-22

Family

ID=18118931

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32020899A Expired - Fee Related JP4298875B2 (ja) 1999-11-10 1999-11-10 包装体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4298875B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005515838A (ja) * 2002-01-28 2005-06-02 ディーエスユー・メディカル・コーポレーション カニューレ用高粘性率抗菌剤
JP2008531145A (ja) * 2005-03-03 2008-08-14 コロプラスト アクティーゼルスカブ 医療装置用パッケージ
JP2009125583A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Hollister Inc カテーテル組立体、当該カテーテル組立体を製造する方法及び使用する方法
JP2009523511A (ja) * 2006-01-20 2009-06-25 コロプラスト アクティーゼルスカブ 医療装置のための容器
CN102837891A (zh) * 2012-09-25 2012-12-26 上海建中医疗器械包装股份有限公司 功能型医疗专用导管套装
JP2013526384A (ja) * 2010-05-25 2013-06-24 デンツプライ・アイエイチ・アクチエボラーグ カテーテル及び湿潤流体パウチを収容するレセプタクルを含んでなるカテーテルアセンブリ
WO2015065725A1 (en) * 2013-11-01 2015-05-07 Hollister Incorporated Packages for vapor-hydrated urinary catheters
WO2015142506A1 (en) * 2014-03-17 2015-09-24 Hollister Incorporated Intermittent catheters having hydration/gripper devices
CN109758663A (zh) * 2017-11-09 2019-05-17 杭州杏健医疗投资管理有限公司 一种多层无菌包装且具备药物缓释功能的引流管
WO2020106812A1 (en) * 2018-11-21 2020-05-28 Hollister Incorporated Hydration solutions containing volatile solutes and medical device products including the same
CN111731681A (zh) * 2020-07-23 2020-10-02 苏州微比特自动化有限公司 包装袋
WO2021222642A1 (en) * 2020-05-01 2021-11-04 Hollister Incorporated Medical device products including liquid-drawing members

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3238657A4 (en) * 2014-12-24 2018-07-11 Tokuyama Dental Corporation Synthetic resin package
KR200488284Y1 (ko) * 2017-03-24 2019-01-08 김영순 일회용 흡인카테터 포장 용기
WO2023237876A1 (en) * 2022-06-08 2023-12-14 Convatec Limited A catheter assembly

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005515838A (ja) * 2002-01-28 2005-06-02 ディーエスユー・メディカル・コーポレーション カニューレ用高粘性率抗菌剤
JP2008531145A (ja) * 2005-03-03 2008-08-14 コロプラスト アクティーゼルスカブ 医療装置用パッケージ
JP2009523511A (ja) * 2006-01-20 2009-06-25 コロプラスト アクティーゼルスカブ 医療装置のための容器
US8230993B2 (en) 2006-01-20 2012-07-31 Coloplast A/S Container for medical devices
JP2009125583A (ja) * 2007-11-19 2009-06-11 Hollister Inc カテーテル組立体、当該カテーテル組立体を製造する方法及び使用する方法
JP2013526384A (ja) * 2010-05-25 2013-06-24 デンツプライ・アイエイチ・アクチエボラーグ カテーテル及び湿潤流体パウチを収容するレセプタクルを含んでなるカテーテルアセンブリ
CN102837891A (zh) * 2012-09-25 2012-12-26 上海建中医疗器械包装股份有限公司 功能型医疗专用导管套装
WO2015065725A1 (en) * 2013-11-01 2015-05-07 Hollister Incorporated Packages for vapor-hydrated urinary catheters
WO2015142506A1 (en) * 2014-03-17 2015-09-24 Hollister Incorporated Intermittent catheters having hydration/gripper devices
US10207076B2 (en) 2014-03-17 2019-02-19 Hollister Incorporated Intermittent catheters having hydration/gripper devices
CN109758663A (zh) * 2017-11-09 2019-05-17 杭州杏健医疗投资管理有限公司 一种多层无菌包装且具备药物缓释功能的引流管
WO2020106812A1 (en) * 2018-11-21 2020-05-28 Hollister Incorporated Hydration solutions containing volatile solutes and medical device products including the same
WO2021222642A1 (en) * 2020-05-01 2021-11-04 Hollister Incorporated Medical device products including liquid-drawing members
CN111731681A (zh) * 2020-07-23 2020-10-02 苏州微比特自动化有限公司 包装袋
CN111731681B (zh) * 2020-07-23 2020-11-17 苏州微比特自动化有限公司 包装袋
WO2022016636A1 (zh) * 2020-07-23 2022-01-27 苏州微比特自动化有限公司 包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
JP4298875B2 (ja) 2009-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1642611B1 (en) A ready-to-use urinary catheter assembly
AU710966B2 (en) A urinary catheter assembly with a ready-to-use catheter
JP4298875B2 (ja) 包装体
CN112041014B (zh) 导管润湿装置
ES2655824T3 (es) Envase/unidad de catéter que utiliza un manguito hidratante/de hidrogel
AU2006220137B2 (en) A package for a medical device
US20090208368A1 (en) Urinary catheter, catheter packaging assembly and method of use
JP2000281144A (ja) 包装体
JP4262376B2 (ja) 包装体
US20190107250A1 (en) Reservoir with frangible seal and wicking material for the lubrication of a surgical device
JP3987680B2 (ja) 包装体
CN106924864A (zh) 一种超疏水疏油的抗反流输尿管支架
JP4190185B2 (ja) 液体収納容器および包装体
JP2002053169A (ja) 包材および包装体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081226

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120424

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130424

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140424

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees