JP4298875B2 - 包装体 - Google Patents

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JP4298875B2
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    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/002Packages specially adapted therefor ; catheter kit packages
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D77/00Packages formed by enclosing articles or materials in preformed containers, e.g. boxes, cartons, sacks or bags
    • B65D77/08Materials, e.g. different materials, enclosed in separate compartments formed during filling of a single container

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えばカテーテルのような長尺な器具を収納した包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カテーテルのような長尺な医療用器具と、液体が密封され、開封口を有する容器とが包材内に収納された包装体が知られている。この包装体では、包装体を開封する前に、包材の外側から容器を押圧するなどして容器を開封し、容器内の液体を噴出させ、この液体でカテーテルを濡らし、その後、包装体を開封し、カテーテルを取り出して使用する。
【0003】
包材内でカテーテルに液体を接触させる際には、カテーテルの生体への挿入部(以下、単に「挿入部」と言う)に対しては、確実に、しかも均一に濡らすことが必要であるが、一方で、カテーテル基端側に形成され、手で持ってカテーテルを操作する基部に対しては、手で持ったときに滑って、把持し難くなることを避けるために、液体で濡れることを嫌う。
【0004】
しかしながら、従来の包装体では、カテーテルに対する液体容器の開封口の位置が定められていないため、カテーテルの挿入部を確実かつ均一に濡らすことができず、また、濡れることを望まないカテーテルの基部が液体で濡れてしまい、カテーテルの挿入等における操作性を阻害するという問題があった。
【0005】
特に、容器内の液量は、カテーテルの生体への挿入部を過不足なく濡らすことができるように設定され、この液量は、包材の容積に比べ、小さい値であるため、カテーテルの挿入部を均一に濡らすことが困難であり、また、挿入部全体を濡らすまでに、長時間をかける必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、包材内に収納される器具の要接液部を液体で均一に濡らすことができる包装体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(9)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 生体に挿入または装着して使用される長尺のカテーテルと、
液体が密封され、少なくとも1つの開封口を有する容器と、
前記カテーテルと前記容器とを収納する包材とを有する包装体であって、
前記カテーテルは、前記液体との接触を必要とする要接液部と、前記液体との接触を必要としない接液不用部とを有し、
前記開封口の少なくとも1つが、前記要接液部またはその側部近傍に位置していることを特徴とする包装体。
【0009】
(2) 生体に挿入または装着して使用される長尺の器具と、
液体が密封され、少なくとも1つの開封口を有する容器と、
前記器具と前記容器とを収納する包材とを有する包装体であって、
前記器具は、先端側に前記液体との接触を必要とする要接液部、基端側に前記液体との接触を必要としない接液不用部とを有し、
前記要接液部の全長をLとしたとき、前記容器の開封口の少なくとも1つが、前記接液不用部と前記要接液部との境界部から3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍に位置していることを特徴とする包装体。
【0010】
(3) 前記器具は、カテーテルである上記(2)に記載の包装体。
(4) 前記包材は、前記器具の長手方向の移動を規制する機能を有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の包装体。
【0011】
(5) 前記包材は、前記容器の前記器具の長手方向の移動を規制する機能を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の包装体。
【0012】
(6) 前記開封口から噴出した液体が衝突する壁部を有する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の包装体。
【0013】
(7) 前記容器は、シート材をシール部によりシールしてなるものであり、前記開封部は、前記シール部より接合強度が小さい弱シール部で構成されている上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の包装体。
【0014】
(8) 前記包材は、前記器具の接液不用部側に包材開封部を有する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の包装体。
【0015】
(9) 前記液体の供給量を調節可能とする上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の包装体。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の包装体を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に説明する。
【0018】
図1は、本発明の包装体の第1実施形態を示す平面図(内部透視図)、図2は、図1中のA―A線断面図である。以下、図1(図3〜図13も同様)中の上側を「基端」、下側を「先端」として説明する。
【0019】
図1および図2に示すように、本発明の包装体1は、包材2内に、生体に挿入または装着して使用される長尺の器具であるカテーテル3と、液体が密封され容器4とが収納されたものである。
【0020】
包材2は、対向する一対のシート材2a、2bで構成されている。図2に示すように、一方のシート材2aは、平坦な形状に、他方のシート材2bは、収納するカテーテル3および容器4の形状に対応するような所望パターンの突出形状(ブリスター形状)に成形されたもので、両シート材2a、2bを重ね、それらの外周部を融着(熱融着、高周波融着、超音波融着等)または接着(接着剤や溶剤による接着)によりシールしたものである。このシール部21で囲まれる空間に、包材2の収納空間20が形成される。
【0021】
この包材2の基端には、包材開封部22が形成されている。この包材開封部22は、両シート材2a、2bの基端をシールせずに形成した一対にピールタブ23、23を互いに反対方向に引っ張ることにより、包材開封部22のシール部21を剥離し、開封することができる。
【0022】
包材開封部22は、カテーテル3の後述する基部(接液不用部)32側、特に基部32の近傍に形成されているため、挿入部31が液体44で濡らされたカテーテル3を開封された包材開封部22から取り出す際に、基部32が液体44と接触して濡れることをより有効に防止することができる。
【0023】
なお、包材開封部の構成は、図示のものに限らず、例えば、包材の縁部に切欠き(ノッチ)が形成され、この切欠き部から包材2を引き裂いて開封するような構成のものでもよい。
【0024】
包材2は、それに収納されたカテーテル3の基端および先端付近に、それぞれ、シール部21が存在している。このため、カテーテル3は、包材2内において、その長手方向の移動が規制される。すなわち、カテーテル3は、その長手方向にわずかな距離しか移動することができない。
【0025】
また、包材2は、それに収納された容器4の基端および先端付近に、それぞれ、シール部21が存在している。このため、容器4は、包材2内において、カテーテル3の長手方向の移動が規制される。すなわち、容器4は、カテーテル3の長手方向にわずかな距離しか移動することができない。
【0026】
包材2を構成するシート材(フィルム)2a、2bとしては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、これらポリオレフィン樹脂のブレンド樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体等の単層フィルム、これらのフィルムにアルミニウム、シリカ等を蒸着したもの、アルミニウムフィルム、アルミニウムラミネートフィルム等の金属箔または金属箔を含むフィルムを使用することができる。さらには、これら各フィルムを2層以上積層したものを用いることもできる。また、前記シート材としてプラスチック製不織布や紙を用いてもよい。
【0027】
シート材2a、2bは、同一の構成(材料)でも、異なる構成(材料)でも良い。例えば、シート材2a、2bのいずれか一方が、他方に比べて硬質の材料で構成されていてもよい。
【0028】
また、内容物の視認性を確保するために、シート材2a、2bのうちの少なくとも一方は、透明であることが好ましい。
【0029】
包材2を構成するシート材(単層または多層積層体)の厚さは、その層構成や用いる素材の特性(柔軟性、強度、水蒸気透過性、耐熱性等)等に応じて適宜決定され、特に限定されないが、通常は、60〜700μm程度であるのが好ましく、100〜500μm程度であるのがより好ましい。
【0030】
このような包材2を構成するシート材は、例えば、インフレーション法、Tダイ法、ブロー成型法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、共押出インフレーション法、共押出Tダイ法、ホットプレス法等の種々の方法により製造することができる。
【0031】
包材2内に収納されるカテーテル3は、生体内に挿入される挿入部31と、カテーテル3を手で持って操作する基部32とを有している。挿入部31は、好ましくは可撓性を有する管体で構成されている。この挿入部31は、生体内への挿入を円滑に行うことが必要とされ、そのために、挿入部31の表面の全部または一部には、湿潤により潤滑性を発現する物質が付与されているのが好ましい。
【0032】
このような物質としては、例えば、特開昭60−259269号、特開平1−195863号公報に記載されているような親水性ポリマーが挙げられる。また、例えば、特公平6−32652号、特開平6−7426号、国際出願WO8802623、国際出願WO8907521、国際出願WO8909246、国際出願WO9001344、国際出願WO9219289、国際出願WO9311751、国際出願WO9529722、特表平10−502854号、特表平10−502855号、特表平10−502856号に開示されている物質や方法を用いてもよい。このような物質は、通常、挿入部31の表面に、湿潤していない状態(乾燥状態)で存在している。
【0033】
このような物質は、挿入部31の基材表面に化学結合されたポリマーであって、該基材表面からの剥離や、水、生理等張液、その他潤滑剤等への溶出が生じ難いものが、潤滑性の持続性、安全性の点から好ましい。
【0034】
このようなことから、カテーテル3の使用に先立ち、容器4から排出された液体44を挿入部31に接触させ、湿潤により潤滑性を発現させる。従って、挿入部31は、液体44との接触を必要とする要接液部を構成する。
【0035】
一方、カテーテル3の基部32は、手で持つ部分であるため、液体44で濡れていると、滑りやすく、カテーテル3の操作性を低下させ、また、手にも液体が付着するので、好ましくない。従って、基部32は、液体44との接触を必要としない(特に、液体44との接触を嫌う)接液不用部を構成する。
【0036】
包材2内に収納されるカテーテル3の種類、用途等は、特に限定されず、例えば、気管、消化管、尿道、膣、血管、リンパ管、胆管、その他の体腔や、例えば肺、心臓、腎臓等の各種臓器、その他の生体組織等へ挿入される種々のカテーテル、バルーンカテーテル等が挙げられる。この中でも、特に、尿道に挿入して使用されるカテーテル(尿道カテーテル、導尿カテーテル)が好ましい。
【0037】
排尿障害における導尿法は、留置カテーテルではなく無菌間歇導尿法が好ましいが、近年、患者自身がカテーテルを使って尿を排出する自己導尿が有効な治療方法として普及してきている。排尿障害は、前立腺肥大症、結石、腫瘍などによる尿道閉塞や、脳・脊髄および骨盤神経などの障害により見られる神経因性膀胱によって起こるが、尿を完全に出しきれない状態になると、尿路内圧が上がって腎臓に負担をかけるので、定期的に尿を排出する必要がある。この際に行われる自己導尿法は、低圧で完全に尿を排出できるので、既にある尿感染が低減する、頻尿、尿失禁が治る、膀胱と腎臓に負担をかけない等の利点があり、患者自身が1日4〜6回程度、尿道から膀胱内にカテーテルを挿入し、尿の排出が終了したら抜去する。その頻度は、例えば、昼間は4〜6時間毎、夜間は就寝前とされる。
【0038】
従って、カテーテル3の基部(接液不用部)32を、液体44で濡れていない状態(乾燥状態)に保つことができれば、医療器具の取り扱いに不慣れな患者にとっては、カテーテル3の操作性が向上し、より簡便かつ確実に自己導尿を行なうことができる。同様に医療従事者にとっても、業務の効率化に寄与するものである。
【0039】
カテーテル3の挿入部31の長さは、特に限定されないが、カテーテル3が尿道に挿入して使用されるカテーテルである場合、13〜4000mm程度が好ましく、70〜500mm程度がより好ましい。
【0040】
また、図示では、挿入部31は、直線状をなしているが、所望に湾曲した状態で、収納されていてもよい。
【0041】
容器4は、筒状に成形されたシート材(インフレーションシート材)の両端部を融着(または接着)し、袋状としたものである。また、シート材は筒状に限定されない。シート材中央部を折り曲げ三方をシールしたものでもよい。容器4内には、後述するような液体44が密閉されている。
【0042】
このような容器4は、その容量を選択することにより、容器4内の液体44の量や重量を容易に設定することができ、また、容器4は単独で製造可能なので、製造・管理がし易い。
【0043】
容器4の先端部および基端部には、それぞれ、シール部41、42が形成されている。このうち、基端側のシール部41には、容器4の開封口43が形成されている。この開封口43は、容易かつ確実に開封されれば、その構成は特に限定されないが、好ましくは、シール部41、42より接合強度(剥離強度)が弱い弱シール部で構成されている。これにより、容器4を包材2の外部から指等で押圧・圧迫したとき、容易かつ確実に開封口43が剥離して開封することができる。
【0044】
また、開封口43の弱シール部は、その図1中横方向の長さが、先端から基端に向かって漸減した形状を成している。これにより、開封口43が開封され、内部の液体44が噴出する際、その液体44の噴出方向の指向性が向上する。すなわち、図1に示す実施形態では、液体44は、開封口43より基端方向(カテーテル3の基部32へ向かう方向)に向かって噴出する。
【0045】
なお、本発明では、容器4の配置や容器4における開封口43の形成位置、形状等により、容器4からの液体44の噴出方向を任意に設定することができるが、この噴出方向(噴流の中心の方向)は、包材2の基端方向(基部32に向かう方向)から図1中反時計回りに90°の範囲内の方向であるのが好ましい。これにより、カテーテル3の挿入部31を液体44でより均一に濡らすことができる。
【0046】
なお、開封口(弱シール部)43の形成は、例えば、シール部41、42に比べ、より低温で融着することにより行なうことができる。ただし、開封口43においても、開封前の状態では、液密性(気密性)が確保されている。
【0047】
容器4を構成するシート材(フィルム)としては、紙や不織布を除いて制限されず、前記包材2を構成するシート材と同様の構成のものを用いることができる。
【0048】
容器4を構成するシート材(単層または多層積層体)の厚さは、その層構成や用いる素材の特性(柔軟性、強度、水蒸気透過性、耐熱性等)等に応じて適宜決定され、特に限定されないが、通常は、60〜700μm程度であるのが好ましく、100〜500μm程度であるのがより好ましい。
【0049】
このような容器4を構成するシート材は、例えば、インフレーション法、共押出インフレーション法、Tダイ法、ブロー成型法、ドライラミネート法、ホットメルトラミネート法、共押出Tダイ法、ホットプレス法等の種々の方法により製造することができる。
【0050】
容器4内に収納される液体44としては、カテーテル3の挿入部31の表面と接触してその摩擦抵抗を低減させることができる物質を用いることができ、例えば、水、生理等張液(生理食塩水)、グリセリン、シリコーンオイル、オリーブオイル等のオイル類、キシロカインゼリー等(以下、これらを総称して「潤滑剤」と言う)が挙げられる。
【0051】
カテーテル3の挿入部31の表面に前述したような湿潤により潤滑性を発現する物質が付与されている場合、液体44は、この物質を湿潤させることができるものであればいかなるものでもよく、例えば、水、生理等張液(生理食塩水)、グリセリン水溶液等がより好ましく用いられる。
【0052】
また、図示されていないが、包材2内には、液体44等を吸収し、保持することができる吸収体(液体吸収体)が収納されていてもよい。
【0053】
これにより、カテーテル3の挿入部31と液体44とを接触させた後、余剰の液体44を吸収体で吸収、保持することが可能となる。従って、カテーテル3の基部32が液体44と接触し、濡れてしまう可能性がより低くなる。
【0054】
吸収体としては、特に限定されないが、例えば、ポリアクリル酸塩系、ポリビニルアルコール系、ポリアクリルアミド系、ポリオキシエチレン系またはマレイン酸系材料などの合成ポリマーや、デンプン、セルロース、アルギン酸のような多糖類材料などの天然材料などのような高分子吸水性材料で構成されたものが好ましい。また、その他、例えば、スポンジ、綿、ガーゼ、不織布やそれらに上記高分子吸水性材料を担持したもの(例えば、おむつ、生理用品などに用いられているもの)も可能である。このような吸収体は、ブロック状、粉末状、フィルム状、シート状(板状)、繊維状などの形態(形状)をとることができる。
【0055】
吸収体の包材2内での位置は、特に限定されないが、例えば、カテーテル3の先端部付近が好ましい。これにより、容器4から流出した液体44が、カテーテル3の挿入部31と十分に接触した後、吸収体で吸収、保持されることになり、液体44の利用効率が良い。
【0056】
本発明では、包材2内における容器4の開封口43のカテーテル3に対する位置に特徴を有する。以下、詳述する。
【0057】
容器4の開封口43は、カテーテル3の挿入部(要接液部)31またはその側部近傍に位置している。特に、挿入部(要接液部)31の全長をLとしたとき、開封口43が、挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍に位置していることが好ましい。
【0058】
開封口43がこのような位置にあると、カテーテル3の基部(接液不用部)32が開封口43から噴出した液体44で濡れにくく、しかも、その液体44で挿入部(要接液部)31を迅速に、均一に濡らすことができる。
【0059】
包材2の、容器4の開封口43に対面する位置には、シール部21による壁部24が形成されている。この壁部24は、開封口43から噴出する液体44の噴出方向とほぼ直交している。このような壁部24を設けたことにより、次のような作用・効果を生じる。
【0060】
開封口43から噴出した液体44は、まず壁部24に衝突し、その勢いが緩和されるとともに、その側方、すなわちカテーテル3の挿入部31がある側へ広い角度で飛散する。よって、液体44が挿入部31の長手方向に広がり、挿入部31を均一に濡らすことができる。
【0061】
次に、前述した包装体1の使用方法(作用)の一例について説明する。
例えば、包装体1を水平にした状態で、包材2の外部から容器4を指等で押圧・圧迫する。これにより、容器4の開封口43の弱シール部が剥離(破断)して開封口43が開き、該開封口43より容器4内の液体44が噴出する。
【0062】
開封口43から噴出した液体44は、まず壁部24に衝突し、その勢いが緩和されるとともに、その側方へ比較的広い角度で飛散する。これにより、液体44が挿入部31の長手方向に広がり、挿入部31の少なくとも基端側の部分を均一に濡らす。このとき、カテーテル3の基部32は、ほとんど液体44で濡れないか、または、濡れたとしても、基部32の先端側が部分的に濡れる程度である。
【0063】
また、必要に応じ、包装体1を、その先端が鉛直下方に向くような姿勢とする。これにより、挿入部31の表面に付着している液体44が挿入部31の表面に沿って流下し、挿入部31の先端まで、満遍なく、均一に濡らすことができる。
【0064】
なお、包材2の収納空間20に前記吸収体(図示せず)が収納されている場合には、余剰の液体44がこの吸収体で吸収、保持される。これにより、例えば、誤って、包装体1の基端を鉛直下方に向けてしまったような場合でも、カテーテル3の基部32が余剰の液体44と接触し、濡れてしまうことを防止することができる。
【0065】
以上のようにして挿入部31の表面が液体44で濡れると、挿入部31の表面は、潤滑性を発現し、摩擦抵抗が低減する。
【0066】
なお、容器4の開封口43を開封後、必要に応じ、包材2の外部から指で容器4をしごくなどして、容器4内の液体44を残らず排出する操作を行ってもよい。
【0067】
包材2の内部および容器4の内部は、予め滅菌処理が施されており、しかも、液体44との接触によりカテーテル3の挿入部31の表面に潤滑性を発現させる操作は、密閉された包材2の収納空間20内で外気と接触することなく行われるため、カテーテル3は、無菌性を保持することができる。
【0068】
以上のようにしてカテーテル3の挿入部31の表面が液体44で濡れ、潤滑性を発現したら、包材2の包材開封部22を剥離(破断)して開封する。
【0069】
そして、カテーテル3の基部32を手で持ち、カテーテル3を包材2内より取り出す。このとき、カテーテル3の基部(接液不用部)32は、液体44で濡れていないため、基部32を手で持ったときに濡れにより滑ることがなく、このカテーテル3の取り出し操作を迅速、確実に行うことができる。
【0070】
また、カテーテル3の基部(接液不用部)32は、包材開封部22の近傍に位置しているため、包材2からのカテーテル3の取り出し操作の際にも、基部32が包材2の内面等に付着した液体44と接触し、濡れるということが防止される。
【0071】
包材2から取り出されたカテーテル3は、その挿入部31が生体の目的部位に挿入または装着される。カテーテル3が尿道カテーテル(導尿カテーテル)である場合には、その挿入部31を先端側から尿道および膀胱に挿入し、このカテーテル3を介して排尿する。このとき挿入部31の表面が潤滑性を有しているため、円滑かつ安全に行うことができる。
【0072】
また、このような生体への挿入操作は、カテーテル3の基部32を手で把持して行なうが、前述したように、カテーテル3の基部32は、液体44で濡れていないため、基部32を手で持ったときに濡れにより滑ることがなく、よって、このカテーテル3の生体への挿入操作を迅速、確実に行うことができる。
【0073】
図3は、本発明の包装体の第2実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図3に示す包装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0074】
第2実施形態の包装体1は、収納されるカテーテル3の基部32の構成が異なっている。すなわち、基部32には、斜め側方に突出する分岐管33が形成されている。このため、包材2の収納空間20およびシール部21は、この分岐管33付きの基部32を収納できるよう、これに対応した形状とされている。
【0075】
また、この包装体1では、包材2内での容器4の設置位置が、前記第1実施形態に比べ、基端側により近い位置とされている。
【0076】
図4は、本発明の包装体の第3実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図4に示す包装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0077】
第3実施形態の包装体1は、包材2内での容器4の開封口43が、挿入部31と基部32との境界部から3/4L付近に位置している。容器44の先端は、挿入部31の先端より先端側に位置している。
【0078】
図5は、本発明の包装体の第4実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図5に示す包装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0079】
第4実施形態の包装体1は、壁部24に代わり、テーパ状の壁部25が形成されている。この壁部25は、開封口43から噴出する液体44の噴出方向に対し、所定角度傾斜している。これにより、開封口43から噴出した液体44は、図5中の矢印で示すように、テーパ状の壁部25に衝突し、カテーテル3の挿入部31に向けて広い角度で飛散する。これにより、液体44が挿入部31の長手方向に満遍なく広がり、挿入部31の広範囲をより均一に濡らすことができる。
【0080】
図6は、本発明の包装体の第5実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図6に示す包装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0081】
第5実施形態の包装体1は、容器4の開封口43が、カテーテル3に対し、斜め基端方向に向くように設置されている。包材2内には、容器4をこのような姿勢に維持しつつ収納する容器収納ポケット26が形成されている。
【0082】
この包装体1では、容器4からの液体44の噴出方向(噴出の中心の方向)は、包材2の基端方向(基部32に向かう方向)から図1中反時計回りに90°の範囲となっている。
【0083】
このような構成としたことにより、開封口43より噴出した液体44が、挿入部31の特に基端側部分をより確実に、均一に濡らすことができる。
【0084】
図7は、本発明の包装体の第6実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図7に示す包装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0085】
第6実施形態の包装体1は、容器4が複数の開封口43を持っている。容器4の図7中右端部および左端部には、それぞれ、シール部41、42が形成され、シール部42には、弱シール部で構成される3つの開封口43が形成されている。各開封口43は、ほぼ等間隔で配置されている。また、各開封口43の弱シール部の形状およびその作用・効果は、前記と同様である。
【0086】
この容器4の全ての開封口43は、挿入部31の方向(挿入部31の長手方向とほぼ垂直な方向)を向いている。これにより、各開封口43からの液体44の噴出方向(噴出の中心の方向)は、包材2の基端方向(基部32に向かう方向)から図7中反時計回りに約90°の方向となる。
【0087】
また、容器4の全ての開封口43は、挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲内の近傍に位置している。ただし、3つの開封口43のうちの少なくとも1つが、カテーテル3の挿入部(要接液部)31またはその側部近傍に位置していればよく、特に、挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍に位置していればよい。
【0088】
なお、本実施形態では、3つの開封口43のうちの一部(任意の1つまたは2つの開封口43)のみを開封してもよい。この場合、開封しない開封口43を包材2の外部から指等で摘んだ状態で、容器4を押圧、圧迫すればよい。
【0089】
図8は、本発明の包装体の第7実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図8に示す包装体1について、前記第1および第6実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0090】
第7実施形態の包装体1は、容器4の図8中右端部および左端部には、それぞれ、シール部41、42が形成され、さらに、容器4の内部が、仕切り部(シール部)45により2つの空間に仕切られており、それぞれの空間に液体44a、44bが収納されている。この場合、両空間の容積は、異なっているのが好ましい。
【0091】
液体44aと液体44bとは、同一のものでも、組成が異なるものでもよい。液体44aと液体44bとが同一のものである場合、液体の供給量を例えば3段階に調整することができる。液体44aと液体44bの双方を排出すれば、液体の合計の供給量は、最も多く、液体44aのみを排出すれば、液体の供給量は、中程度となり、液体44bのみを排出すれば、液体の供給量は、最も少なくなる。
【0092】
また、液体44aと液体44bとが組成の異なるものである場合、反応等による変質、劣化を防止するために、使用するまでは別々に保存しておき、使用に際し、両液を混合することが好ましいようなときに適用することができる。例えば、液体44a、液体44bに密封される液体としては、麻酔薬、消毒薬、抗血栓薬、抗生剤、潤滑剤等のうちから、2材とすることができる。また、図示しないが、必要に応じて液体容器を増設し、前記液体から3剤以上の組み合わせとすることもできる。
【0093】
また、容器4は、シール部42に、弱シール部で構成される3つの開封口43を有している。そのうちの2つの開封口43は、容器4内の一方の空間(基端側の空間)内の液体44aを排出し、残りの1つの開封口43は、容器4内の他方の空間(先端側の空間)内の液体44bを排出する。各開封口43の弱シール部の形状およびその作用・効果は、前記と同様である。
【0094】
この容器4の全ての開封口43は、挿入部31の方向(挿入部31の長手方向とほぼ垂直な方向)を向いている。これにより、各開封口43からの液体44の噴出方向(噴出の中心の方向)は、包材2の基端方向(基部32に向かう方向)から図8中反時計回りに約90°の方向となる。
【0095】
また、容器4の全ての開封口43は、挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲内の近傍に位置している。ただし、3つの開封口43のうちの少なくとも1つが、カテーテル3の挿入部(要接液部)31またはその側部近傍に位置していればよく、特に、挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍に位置していればよい。
【0096】
なお、本実施形態の包装体1では、挿入部31の側部に形成されたシール部21の、仕切り部45付近の位置に、挿入部31に向かって突出する山状の突出部27が形成されている。この突出部27は、容器4から排出された液体44aと液体44bの流れを規制する機能を有する。
【0097】
図9は、本発明の包装体の第8実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図9に示す包装体1について、前記第1および第6実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0098】
第8実施形態の包装体1は、容器4の構成が異なる。この容器4は、シート材を重ね、その外周をシール部41でシールして袋状としたものである。容器4の4辺のうちの図9中左側の辺と、基端側の辺とに、それぞれ、弱シール部で構成される開封口43a、43bが形成されている。
【0099】
開封口43aは、前記開封口43と同様の形状をなしており、挿入部31の方向(挿入部31の長手方向とほぼ垂直な方向)を向いている。これにより、開封口43aからの液体44の噴出方向(噴出の中心の方向)は、包材2の基端方向(基部32に向かう方向)から図9中反時計回りに約90°の方向となる。
【0100】
開封口43bは、その一端が容器4の縁部と垂直、他端が縁部に対して傾斜した形状をなしており、これにより、開封口43bから噴出する液体43は、基端方向から挿入部31側へ向いた斜めの方向に噴出する。そして、この噴出した液体43は、図9中の矢印で示すように、壁部24に衝突して、拡散される。
【0101】
容器4の全ての開封口43a、43bは、挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲内の近傍に位置している。ただし、これに限定されないことは、前記各実施形態で述べたのと同様である。
【0102】
なお、開封口43a、43bのうちのいずれか一方のみを開封してもよいことは、前述した通りである。
【0103】
図10は、本発明の包装体の第9実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図10に示す包装体1について、前記第1および第7実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0104】
第9実施形態の包装体1は、包材2内に2つの容器4が収納されている。カテーテル3の挿入部31の両側部には、それぞれ、容器収納ポケット28a、28bが形成されており、それらには、前記と同様の容器4が収納されている。
【0105】
各容器4に収納されている液体44a、44bについては、前記第7実施形態で述べたのと同様である。
【0106】
両容器4共に、開封口43は、挿入部31と基部32との境界部から3/4Lの範囲内の近傍に位置している。ただし、これに限定されないことは、前記各実施形態で述べたのと同様である。
【0107】
本実施形態では、いずれか一方の容器4のみを開封してもよい。これにより、液体の供給量を調整することができることは、前述した通りである。
【0108】
また、図示と異なり、両容器4の開封口43のカテーテル長手方向の位置は、異なっていてもよい。また、両容器4は、同一のものに限らず、容器4の形状、容量、開封口43の形状、設置位置、設置数等のいずれか1つ以上が異なるものでもよい。例えば、一方の容器を、図7、図8または図9に示す構成の容器4とすることができる。
【0109】
図11は、本発明の包装体の第10実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図11に示す包装体1について、前記第1および第9実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0110】
第10実施形態の包装体1は、容器収納ポケット28a、28bの基端部におて、壁部24に代わりテーパ状の壁部25が形成されていること以外は、前記第9実施形態と同様である。この壁部25は、開封口43から噴出する液体44の噴出方向に対し、所定角度傾斜している。開封口43から噴出した液体44は、図11中の矢印で示すように、テーパ状の壁部25に衝突し、カテーテル3の挿入部31に向けて広い角度で飛散する。これにより、液体44が挿入部31の長手方向に満遍なく広がり、挿入部31の広範囲をより均一に濡らすことができる。
【0111】
図12は、本発明の包装体の第11実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図12に示す包装体1について、前記第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0112】
第11実施形態の包装体1は、容器4がカテーテル3の挿入部31に重ねられて収納されている。容器4の形状は、第1実施形態に比べて、図11中横方向に長い形状となっている。
【0113】
図13は、本発明の包装体の第12実施形態を示す平面図(内部透視図)である。以下、図11に示す包装体1について、前記第1、第10および第11実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0114】
第12実施形態の包装体1は、容器4がカテーテル3の挿入部31に重ねられて収納されている。この場合、容器4の基端側のシール部42には、2つの開封口43が形成されている。
【0115】
また、各開封口43の基端側には、それぞれ、前記第10実施形態と同様のテーパ状の壁部25が形成されている。開封口43から噴出した液体44は、図13中の矢印で示すように、テーパ状の壁部25に衝突し、カテーテル3の挿入部31に向けて広い角度で飛散する。これにより、液体44が挿入部31の長手方向に満遍なく広がり、挿入部31の広範囲をより均一に濡らすことができる。
【0116】
なお、いずれか一方の開封口43のみを開封してもよいことは、前述した通りである。
【0117】
以上、本発明を図示の各実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0118】
本発明において、例えば、生体に挿入または装着して使用される長尺のカテーテル3としては、以下のようなものが挙げられる。
【0119】
・ 胃管カテーテル、栄養カテーテル、経管栄養用チューブ、酸素カテーテル、酸素カヌラ、気管内チューブのチューブやカフ、気管切開チューブのチューブやカフ、気管内吸引カテーテル等の経口または経鼻的に挿入、留置されるカテーテル類。
【0120】
・ 吸引カテーテル、排液カテーテル、腹腔カテーテル、直腸カテーテル、トロッカー等の各種体腔、臓器、組織内に挿入、留置されるカテーテル類。
【0121】
・ 血管造影用カテーテル、PTCA用バルーンカテーテル、IABP用バルーンカテーテル、静脈留置カテーテル、動注用カテーテル等の血管内に挿入、留置されるカテーテル類。
【0122】
・ 単独で、または、前記各カテーテル類とともに使用される各種ガイドワイヤー。
【0123】
・ 人工血管、ステント、人工肛門、人工骨、人工関節、補綴物、義眼
・ 注射針、留置針、シース、カテーテルイントロデューサ。
・ 内視鏡、心拍出量測定器具、超音波測定・診断器具、超音波破砕プローブ、ペースメーカー、体温計。
【0124】
・ 縫合用または結紮用の糸
・ 浣腸
・ コンドーム等の避妊具
また、包材2内には、前述した以外の任意のものが収納されていてもよい。
【0125】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の包装体によれば、包材内に収納される器具の接液不用部は液体で濡らさず、要接液部は液体で均一に濡らすことができる。
【0126】
そして、このような作業は、開封前の包材内で無菌的に行なうことができ、しかも、その作業は、極めて簡単で、迅速、確実に行なうことができる。
【0127】
このようなことから、医療器具に適用した場合、医師や看護婦のみならず、患者自身が自分で器具を使用する場合に、有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装体の第1実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図2】図1中のA―A線断面図である。
【図3】本発明の包装体の第2実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図4】本発明の包装体の第3実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図5】本発明の包装体の第4実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図6】本発明の包装体の第5実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図7】本発明の包装体の第6実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図8】本発明の包装体の第7実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図9】本発明の包装体の第8実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図10】本発明の包装体の第9実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図11】本発明の包装体の第10実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図12】本発明の包装体の第11実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【図13】本発明の包装体の第12実施形態を示す平面図(内部透視図)である。
【符号の説明】
1 包装体
2 包材
2a シート材
2b シート材
20 収納空間
21 シール部
22 包材開封部
23 ピールタブ
24 壁部
25 壁部
26 容器収納ポケット
27 突出部
28a 容器収納ポケット
28b 容器収納ポケット
3 カテーテル
31 挿入部(要接液部)
32 基部(接液不用部)
33 分岐管
4 容器
41 シール部
42 シール部
43 開封口(弱シール部)
43a 開封口(弱シール部)
43b 開封口(弱シール部)
44 液体
44a 液体
44b 液体
45 仕切り部

Claims (9)

  1. 生体に挿入または装着して使用される長尺のカテーテルと、
    液体が密封され、少なくとも1つの開封口を有する容器と、
    前記カテーテルと前記容器とを収納する包材とを有する包装体であって、
    前記カテーテルは、前記液体との接触を必要とする要接液部と、前記液体との接触を必要としない接液不用部とを有し、
    前記開封口の少なくとも1つが、前記要接液部またはその側部近傍に位置していることを特徴とする包装体。
  2. 生体に挿入または装着して使用される長尺の器具と、
    液体が密封され、少なくとも1つの開封口を有する容器と、
    前記器具と前記容器とを収納する包材とを有する包装体であって、
    前記器具は、先端側に前記液体との接触を必要とする要接液部、基端側に前記液体との接触を必要としない接液不用部とを有し、
    前記要接液部の全長をLとしたとき、前記容器の開封口の少なくとも1つが、前記接液不用部と前記要接液部との境界部から3/4Lの範囲の部位またはその側部近傍に位置していることを特徴とする包装体。
  3. 前記器具は、カテーテルである請求項2に記載の包装体。
  4. 前記包材は、前記器具の長手方向の移動を規制する機能を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の包装体。
  5. 前記包材は、前記容器の前記器具の長手方向の移動を規制する機能を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の包装体。
  6. 前記開封口から噴出した液体が衝突する壁部を有する請求項1ないし5のいずれかに記載の包装体。
  7. 前記容器は、シート材をシール部によりシールしてなるものであり、前記開封部は、前記シール部より接合強度が小さい弱シール部で構成されている請求項1ないし6のいずれかに記載の包装体。
  8. 前記包材は、前記器具の接液不用部側に包材開封部を有する請求項1ないし7のいずれかに記載の包装体。
  9. 前記液体の供給量を調節可能とする請求項1ないし8のいずれかに記載の包装体。
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