JP2001130216A - ラジアルタイヤおよび該タイヤの良否判定方法 - Google Patents

ラジアルタイヤおよび該タイヤの良否判定方法

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JP2001130216A
JP2001130216A JP31860299A JP31860299A JP2001130216A JP 2001130216 A JP2001130216 A JP 2001130216A JP 31860299 A JP31860299 A JP 31860299A JP 31860299 A JP31860299 A JP 31860299A JP 2001130216 A JP2001130216 A JP 2001130216A
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JP
Japan
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tire
cord
radial
carcass
circumferential direction
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JP31860299A
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English (en)
Inventor
Keizo Shibano
圭三 芝野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
Original Assignee
Ohtsu Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラジアルタイヤのカーカスのクラウンにおけ
る周方向の変位量を所定値とすることで操安性を確保す
る。 【解決手段】 左右のビードコア11に跨るラジアルカ
ーカス12のコード12Aが、トレッド部17において
タイヤ周方向のズレ(変位量)20を、コード直線長さ
をA、ズレ長さをBとしたときB/Aが0.015〜
0.035とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラジアルタイヤ及
び該タイヤの良否判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】乗用車、トラック、バス等の車両(自動
車)使用される空気入りラジアルタイヤ(チューブ有り
とチューブレスを含む以下同じ)は公知であり、左右の
ビードコアを互いに連接(連結)しているラジアルカー
カスを備え、該カーカスのクラウン外周部にベルトを備
えて構成されている。前記カーカスは両側端(折り返し
部)がビードコア(ビードワイヤ)でもって、リムフラ
ンジとリムベース部に固着され、内圧を保持するととも
に荷重を支える骨格体の役目をしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ラジアルタイヤの製造
(生タイヤの成形)は、図4で概要を示しているよう
に、成形ドラム1上に、左右のビードコア(ビードワイ
ヤ)2を有するファブリック(ラジアルカーカス)3を
貼り付け、該カーカス3をドーナツ上に膨らませた状態
でカーカスクラウンにベルトとトレッドを貼り付けた状
態で回転させるとき、押込ローラ4等でトレッドを押付
けることによって成形される。この成形過程において、
押込ローラ4等の抵抗を受けることから、カーカス3に
おけるコードがそのクラウン部分において周方向のズレ
(変位)ることがあり、この変位量Tが大きい生タイヤ
を加硫成形したラジアルタイヤでは、前記カーカス3が
変形した形態となっているが故に、荷重を支える骨格体
としての役目(機能)が低下して自動車に装着して走行
するとき操安性等に悪影響を与えることを本発明者は知
見した。
【0004】また、加硫成形によって製造されたラジア
ルタイヤの良否判定は、従来、タイヤ試験機によって行
っているのが一般的であり、これでは試験機が高価であ
るし、試験時間も長くなるなどの課題があった。そこ
で、本発明者は、供試タイヤについて、前記カーカスの
変位量を計測することでタイヤの良否が判定できること
を知見したのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、左右のビード
コア11を互いに連接しているラジアルカーカス12を
備えているラジアルタイヤ10において、前述の知見に
基づいて、前記ラジアルカーカス12のコード12Aが
タイヤ本体18のトレッド部17においてタイヤ周方向
で所定の変位量20に設定されていることを特徴とする
ものである(請求項1)。ここで、ラジアルタイヤ10
とは、カーカスコード12Aの角度が周方向に対して9
0°に近いタイヤをいい、チューブ入り、チューブレス
のいずれであっても良い。
【0006】このように、ラジアルカーカス12のコー
ド12Aはタイヤ周方向の変位量20が所定値とされて
いることから、操安性等を損なうことがないのである。
請求項2に係るラジアルタイヤ10は、前記タイヤ周方
向の変位量20は、左右のビードコア11間に至るコー
ド12Aの直線長さをAとし、トレッド部17における
コード12Aのタイヤ周方向のズレ長さをBとしたと
き、B/Aが0.015〜0.035とされていること
を特徴とするものである。ここで、B/Aが0.015
以下であるとカーカス12のテンションが高くなり過ぎ
て生産工程(生タイヤの成形時)に工程不良が出易くな
り、一方、B/Aが0.035以上であるとカーカス1
2のテンションが低すぎて操安性が確保でき難くなるの
であり、従って、B/Aは0.015〜0.035であ
ることが望ましい。
【0007】本発明に係るラジアルタイヤ10のコード
12Aは、タイヤが乗用車等に装着されるものであると
きには、ポリエステル(ナイロン、テフロン)、レーヨ
ン、ケブラー等々で構成したものであっても良いが、ト
ラック、バス等の重荷重用のときはスチールコードであ
ることが推奨される(請求項3)。本発明に係るラジア
ルタイヤ10の良否判定方法は、前記ラジアルカーカス
12のコード12Aがタイヤ本体18のトレッド部17
においてタイヤ周方向で所定の変位量20に設定されて
いるか否かを計測して良否を判定することを特徴とする
ものである。
【0008】ここで、変位量20の計測手段としては、
コード12Aがスチールコードであるときは、該コード
12Aに電気を流し、磁気センサーによって磁気分布を
解析したり、又、磁気センサーに変えて温度センサーに
よって温度分布を解析したり、更には、タイヤ内周面に
コード埋入部分が突隆されているときには、この突隆を
カメラ、ビデオ等で撮影してコンピュータなどで解析す
る等々の手法によってタイヤ試験機に供試タイヤを装着
して行う従来の良否判定法に比べて短時間でかつ簡易に
判定することが可能となるのである。
【0009】更に、計測手段としては、前記ラジアルカ
ーカス12のコード12Aをタイヤ本体18から抜き出
し、タイヤ内周面に形成されているコード抜きによって
形成された溝12Bに転写テープ12Cを貼り付け、該
転写テープ12Cに転写された溝跡を計測することによ
り、前記変位量20を算出することが推奨される(請求
項5)。この請求項5に係る判定方法によれば、供試タ
イヤについての良否判定を簡単に行うことができるので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明についての実施の形
態について、図を参照して説明する。図1(1)は本発
明に係るラジアルタイヤ10の断面を示しており、左右
(図では左側を省略している以下同じ)のビードコア1
1を互いに連接(連結)する(ビードコア11に跨る)
カーカス12を備え、このカーカス12のクラウン部に
はベルト13が備えられている。左右のビードコア11
は複数本のビードワイヤを束ねて構成されており、ビー
ド部14に環状(リング状)として埋設されている。
【0011】左右のビード部14にはサイドウォール部
15とショルダ部16を介してトレッド部17が連設
(連接)されてトロイド状のタイヤ本体18を構成して
おり、このタイヤ本体18の骨格体としてカーカス12
が左右のビードコア11を連接しているとともに、この
カーカス12のクラウン部の外周側に「タガ」作用をす
るベルト13が埋設されているのである。図示のラジア
ルタイヤ10は、トラック・バス等の重荷重用を示して
おり、カーカス12はスチールコード12Aであり、該
コード12Aの角度が周方向に対して実質的に90°に
近いものとされており、カーカス12の内周面にはイン
ナーライナー19が備えられたチューブレス空気入りラ
ジアルタイヤとされている。
【0012】勿論、カーカス12のコード12Aは、ポ
リエステル、ケブラー等であっても良く、乗用車に装着
される偏平ラジアルタイヤであっても良く、更に、チュ
ーブ入りラジアルタイヤであっても適用可能である。本
発明に係るラジアルタイヤ10は、前記ラジアルカーカ
ス12のコード12Aがタイヤ本体18のトレッド部1
7においてタイヤ周方向で所定の変位量20に設定され
ているのである。すなわち、図4を参照して既述したタ
イヤ(生タイヤ)の成形過程において、成形ドラムを回
転させてベルトおよびトレッドゴムを貼着させるとき、
ローラによる抵抗によってタイヤ本体18のトレッド部
17においてコード12Aが周方向に変位することか
ら、この変位量20を所定値に設定しているのである。
【0013】ここでタイヤ周方向の所定の変位量20
は、図1(2)で示すように左右のビードコア11間に
至るコード12Aの直線長さをAとし、トレッド部17
におけるコード12Aのタイヤ周方向のズレ長さをBと
したとき、B/Aが0.015〜0.035、望ましく
は0.015〜0.027とされているのである。ここ
においてB/Aを0.015〜0.035としたのは、
B/A<0.015ではコードテンションが高くなりす
ぎて生タイヤの成形工程において不良が出易くなるし、
一方、B/A>0.035ではコードテンションが低す
ぎて操安性のレベルが低下するのである。
【0014】本発明においては、前記変位量20を計測
することによってタイヤの良否を判定するのであり、次
のような手段で計測するのである。図2および図3で示
すように供試タイヤ(ラジアルタイヤ)10について、
ラジアルカーカス12の1本又は数本のコード12Aを
タイヤ内面から引き抜いて(インナーライナー19を有
するときはこのライナー19を剥ぎ取ってからコード1
2Aを引き抜くことが望ましい)、この引き抜き(抜き
出し)によって図3で示すようにタイヤ内面にコード跡
である溝12Bが形成される。
【0015】この溝12Bに転写テープ12Cを貼り付
けるとこのテープ12Cに溝跡、すなわちコード跡が転
写されるので該転写テープ12Cを図1(2)で示すよ
うに伸展させ、直線長さAとズレ長さBを目盛定規等で
計測し、B/Aを算出するのである。供試タイヤ10の
タイヤ内面にカーカスコード12Aの埋入跡が凹凸状と
して現出しているときは、コード12Aを抜き出すこと
なくタイヤ内面に転写テープ12Cを貼り付けることに
より、該テープ12Cにコード跡を転写し、図1(2)
で示した要領で変位量20が所定値にあるか否かを計測
することもできる。すなわち、B/Aが0.015〜
0.035の範囲内に収まっているときは、良品タイヤ
と判別するのである。
【0016】カーカスコード12Aがスチールコードで
あるときは、任意のコードに電気を流し、磁気センサー
によって磁気分布を解析するか又は磁気センサーに代え
て温度センサーによって温度分布を解析することによっ
てもB/Aを算出することは可能である。更に、タイヤ
内面にコード埋入部分が突隆されているときは、この突
隆形態をカメラ、ビデオ等で撮影してコンピュータ等で
解析することによってB/Aを算出することも可能であ
る。
【0017】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ラ
ジアルタイヤの骨格体であるカーカスが荷重支持機能を
充分に発揮して操安性のよいラジアルタイヤを提供でき
るし、該タイヤの良否判定についても簡易な手法で判定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)は本発明に係るラジアルタイヤの右半分
を示す断面図、(2)は周方向の変位量を示す説明図で
ある。
【図2】本発明に係る判定方法に使用する供試ラジアル
タイヤの部分斜視図である。
【図3】本発明に係る判定方法の説明図である。
【図4】ラジアルタイヤ(生タイヤ)の成形要領を示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 ラジアルタイヤ 11 ビードコア 12 カーカス 12A カーカスコード 17 トレッド部 18 タイヤ本体 20 変位量

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のビードコア(11)を互いに連接
    しているラジアルカーカス(12)を備えているラジア
    ルタイヤ(10)において、 前記ラジアルカーカス(12)のコード(12A)がタ
    イヤ本体(18)のトレッド部(17)においてタイヤ
    周方向で所定の変位量(20)に設定されていることを
    特徴とするラジアルタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記タイヤ周方向の変位量(20)は、
    左右のビードコア(11)間に至るコード(12A)の
    直線長さをAとし、トレッド部(17)におけるコード
    (12A)のタイヤ周方向のズレ長さをBとしたとき、
    B/Aが0.015〜0.035とされていることを特
    徴とする請求項1に記載のラジアルタイヤ。
  3. 【請求項3】 コード(12A)はスチールコードであ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載のラジアル
    タイヤ。
  4. 【請求項4】 左右のビードコア(11)を互いに連接
    しているラジアルカーカス(12)を備えているラジア
    ルタイヤ(10)の良否判定方法において、 前記ラジアルカーカス(12)のコード(12A)がタ
    イヤ本体(18)のトレッド部(17)においてタイヤ
    周方向で所定の変位量(20)に設定されているか否か
    を計測して良否を判定することを特徴とするラジアルタ
    イヤの良否判定方法。
  5. 【請求項5】 前記ラジアルカーカス(12)のコード
    (12A)をタイヤ本体(18)から抜き出し、タイヤ
    内周面に形成されているコード抜きによって形成された
    溝(12B)に転写テープ(12C)を貼り付け、該転
    写テープ(12C)に転写された溝跡を計測することに
    より、前記変位量(20)を算出することを特徴とする
    請求項4記載のラジアルタイヤの良否判定方法。
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