JP2001130026A - インクジェット式印刷装置、インクカートリッジのメモリ装置へのアクセス方法、及び印刷装置の制御方法 - Google Patents

インクジェット式印刷装置、インクカートリッジのメモリ装置へのアクセス方法、及び印刷装置の制御方法

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JP2001130026A
JP2001130026A JP30144799A JP30144799A JP2001130026A JP 2001130026 A JP2001130026 A JP 2001130026A JP 30144799 A JP30144799 A JP 30144799A JP 30144799 A JP30144799 A JP 30144799A JP 2001130026 A JP2001130026 A JP 2001130026A
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    • B41J2/17546Cartridge presence detection or type identification electronically

Abstract

(57)【要約】 【課題】ノズル開口からインク滴を吐出する印刷ヘッド
と、貯蔵したインクがインク供給路を介して印刷ヘッド
と連通し、インクに関する情報を記憶するメモリ装置を
備えたインクカートリッジと、メモリ装置にアクセスす
るアクセス制御手段と、からなるインクジェット式印刷
装置において、アクセス制御手段は、印刷ヘッドの非印
刷状態の時にのみインクカートリッジのメモリ装置にア
クセスするインクジェット式印刷装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換可能なインク
カートリッジからインクの供給を受けて印刷ヘッドのノ
ズル開口部からインク滴を吐出しながら記録媒体に印刷
を行う印刷装置、及びこれに適したインクカートリッジ
に関する。特に、インクに関する情報が読み書き可能な
メモリ装置を備えたインクカートリッジと、そのインク
カートリッジを搭載し該メモリ装置へのアクセスを制御
可能な印刷装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式印刷装置は、
印刷データに対応して駆動信号を圧電振動子や発熱手段
等に供給し、圧電振動子や発熱手段等で発生したエネル
ギーによりインクを加圧してノズル開口部からインク滴
を吐出させる印刷ヘッドと、これにインクを供給するた
めのインクを収容したインクカートリッジとを備えてい
る。そして、印字品質は、ノズル開口の口径や数など印
刷ヘッドの解像度で決まる。また、それ以外にもインク
の種類や粘度、記録媒体上での滲み具合等にも大きく左
右されるため、印字品質の向上をめざしてインク特性の
改善や、また同一のインクであってもそのインクの特性
に最適となるように印刷ヘッドの駆動方法の改善が行わ
れ、さらにはノズル開口の目詰まりを防止するための空
吐出の周期や、キャッピング状態で強制吐出させる等の
メンテナンス条件の改善が図られている。
【0003】このようにインクの特性ばかりでなく、イ
ンクの特性と印刷ヘッドの駆動方法等とが一体となった
時に初めて印刷装置としての印字品質が向上する。この
ような技術開発による成果は、出荷する前であれば新し
く製造されるインクジェット式印刷装置に適用すること
ができる。しかし、いったん製造業者を離れてユーザが
使用を始めた後の印刷装置への適用は、印刷装置自体を
製造元に持ち込んで制御データを記録した記憶手段の交
換を必要とするから、コストや手間等を考慮すると実用
的には不可能に近い。このような問題に対処するため、
例えば特許第2594912号公報に見られるように、インク
カートリッジの表面に書き換え可能な不揮発性メモリを
装着し、そのメモリに格納されているインクの残量に相
当するデータを読み出し、このデータに基づいて記録動
作を制御する印刷装置が提案されている。
【0004】その他にも、インクジェット式印刷装置が
印刷制御を行うのに、インクカートリッジに搭載された
記憶素子に記録された情報に基づいて制御を行う方法が
知られている。例えば、特開平6−126981号公報
には、インクカートリッジにEEPROMなどの記憶素
子を搭載し、この記憶素子に印刷制御に関する情報を予
め格納しておき、印刷装置がその情報を読み込んで印刷
制御に利用したり、インク残量などの印刷装置側で計算
したデータを、この記憶素子に印刷装置から書き込んだ
りする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
よれば、インクカートリッジのインク残量などに関する
情報に合わせて印刷装置を最適な条件で駆動できる。し
かし、ユーザが印刷装置を不適切に取り扱った場合に、
例えば規定の電源遮断プロセスを経ることなくいきなり
電源が落とされる等の製造元が予期していない操作がな
されると、インク消費量をインクカートリッジのメモリ
に書き込むことができず、インクエンドの検出に大きな
誤差が生じるという問題がある。また、停電などの不可
抗力や、電源コードに足を引っ掛けて突然に電源が落と
されてしまうというような事故が起こった場合なども同
様の問題が生じてしまう。そればかりでなく、保持用電
力が不要で書き換え可能な記憶手段は、データの書込み
に時間を要するため、データに対し頻繁に読み書きする
と印刷のスループットが低下してしまうという問題もあ
る。印字中に記憶手段への書き込みをすると、印刷装置
の中央演算処理装置は印字制御と記憶手段への書き込み
の両方の処理を同時に行わなければならないため、負荷
がかかってしまうからである。また、通常記憶手段への
読み書きはインクカートリッジを所定の位置へ移動させ
てから行うため、キャリッジの移動時間に時間を取られ
てしまう。さらに、非接触型の半導体記憶手段の場合に
は他の手段に比べてその読み書きに時間が長くかかるた
め、スループット低下の問題はより顕著であった。これ
らの結果として、従来の印刷装置では印字速度がかなり
低下してしまうという問題があった。
【0006】一方で、インクカートリッジには、印刷ヘ
ッドを移動させるキャリッジに装着されるオンキャリッ
ジタイプと、キャリッジから離れた不動箇所に装着され
るオフキャリッジタイプとがある。特に、オンキャリッ
ジタイプのインクカートリッジの場合は印刷ヘッドと隣
接しているため、印刷ヘッドの駆動時には、インクカー
トリッジの記憶素子が、駆動パルス信号によって発生す
るノイズの影響を受けるおそれがある。例えば、印刷装
置がインクカートリッジの記憶素子にデータを読み書き
している最中にこのノイズを受けると、そのデータが変
わってしまったり破壊されたりするおそれがある。この
問題は、例えば電磁波信号を用いる非接触型の半導体記
憶装置の場合には、その周囲に強い信号が伝播されるた
め、印刷ヘッドへの駆動信号と重畳しやすいのでより深
刻である。本発明はこのような問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、印刷ヘッドで消
費されたインク量を確実に、かつスループットを落とす
ことなくインクカートリッジのメモリ装置に書き込んだ
り読み出したりすることができるインクジェット式印刷
装置およびその制御方法を提供することである。
【0007】また本発明の他の目的は、ユーザが誤って
または予期せぬ事故により突然に印刷装置への電源が落
とされた場合であっても、確実にインクカートリッジの
メモリ装置にインクに関する情報を書込むことができる
インクジェット式印刷装置およびその制御方法を提供す
ることである。
【0008】また本発明の他の目的は、インクカートリ
ッジに搭載された記憶素子に読み書きされるデータを、
印刷ヘッドの駆動時に生じるノイズから保護することに
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために本発明は、キャリッジに搭載されたインクジェ
ット式印刷ヘッドと、前記印刷ヘッドに供給するインク
を貯蔵し、インクに関する所定の情報の格納および読出
しが可能な書換可能なメモリ装置を備えたインクカート
リッジとからなるインクジェット式印刷装置において、
前記印刷ヘッドの非印刷状態の時にのみ前記インクに関
する情報を前記インクカートリッジの前記メモリ装置に
格納させたり読み出したりするよう前記メモリ装置にア
クセスするアクセス制御手段を備えるようにした。
【0010】また、本発明の課題の課題を達成するた
め、印刷ヘッドと、インクに関する情報を記憶するため
のメモリ装置を有するインクカートリッジとを備えたイ
ンクジェット式印刷装置における、前記メモリ装置への
アクセス方法において、印刷ヘッドの非印刷状態の時の
み、メモリ装置に対して情報の読み書きを行うようにし
た。
【0011】本発明における前記非印刷状態とは、電源
投入時、電源オフの指令時、印刷ヘッドのフラッシング
動作中、印刷ヘッドのクリーニング動作中、改行操作
時、改頁操作時、または排紙処理時、印刷動作の強制停
止操作時、電源が不慮に切断された時、インクカートリ
ッジの交換前あるいは交換後などがある。
【0012】また、本発明によれば、電源が不慮に切断
されたときに装置全体に電力を供給する予備バッテリを
備えていることがより好ましい。
【0013】また、本発明によれば、メモリ装置は不揮
発性の書き込み可能なメモリ装置であればよく、接触型
あるいは非接触型のいずれも用いることができる。接触
型としては電気的に書き換え可能なEEPROMなどの
半導体記憶装置、非接触型であれば磁気的、光学的、あ
るいは光磁気的に書き換え可能な磁気記憶装置などが好
適である。
【0014】なお、印刷ヘッドの駆動状態の時には、メ
モリ装置への電源供給が切られていることがより好まし
い。
【0015】また、本発明のインクカートリッジは、印
刷ヘッドを往復移動させるキャリッジに装着されてもよ
いし、キャリッジとは離れた印刷装置の不動部に装着さ
れ、インク供給チューブにより印刷ヘッドにインクを供
給する構成であっても良い。
【0016】さらにまた、本発明のインクカートリッジ
は、黒色インクを収容する第1のインクカートリッジ
と、複数のカラーインクを収容する第2のインクカート
リッジとを備え、メモリ装置は第1と第2のインクカー
トリッジのそれぞれに別個に装着される第1のメモリ装
置と第2のメモリ装置とからなるようにしてもよい。さ
らに第1のメモリ装置と第2のメモリ装置とは同一仕様
品であってもよい。
【0017】なお、本発明のアクセス制御手段は、前記
インクカートリッジのメモリ装置との間で情報を読み書
きする読出し・書込み手段と、前記印刷ヘッドによるイ
ンク消費量を計算するインク残量検出判定手段と、イン
ク残量検出判定手段からのインク残量に関する情報に基
づいて、印刷ヘッドの非印刷状態の時に、読出し・書込
み手段に対して、インクカートリッジのメモリ装置へ書
込み動作を指令する制御手段を有することが好ましい。
さらに、前記アクセス制御手段は、さらにインク残量検
出判定手段と結合するフラッシング制御手段、インク残
量検出判定手段と結合する吸引制御手段、インク残量検
出判定手段と結合するインクカートリッジ交換判定手
段、制御手段と結合するインクカートリッジ交換判定手
段を備えるようにしてもよい。
【0018】本発明のメモリ装置の取り付け位置は印刷
装置との関係で決まれば良く、インクカートリッジの底
面、側面、上面、あるいは前面などあらゆる部分に取り
付けることができる。また、上記の課題を達成するため
本発明は、印刷ヘッドと、インクに関する情報を記憶す
るためのメモリ装置を有するインクカートリッジとを備
えたインクジェット式印刷装置の制御方法において、記
録装置に電源が投入し、メモリ装置にアクセスして記憶
された情報を読出し、ヘッドのメンテナンスが必要か否
かを判断し、必要と判断された場合にはクリーニング等
の処理を行い、メモリ装置にアクセスして新たな情報を
書込むようにしたインクジェット式印刷装置の制御方法
を提供するものである。
【0019】一方、上記の課題を達成するため本発明
は、印刷ヘッドと、インクに関する情報を記憶するため
のメモリ装置を有するインクカートリッジとを備えたイ
ンクジェット式印刷装置の制御方法において、印字デー
タを受け取り、印刷ヘッドを駆動して印字動作を行い、
印字動作を終了し、メモリ装置にアクセスして新たな情
報を書込むインクジェット式印刷装置の制御方法を提供
するものである。
【0020】さらに、本発明の課題は、印刷ヘッドと、
インクに関する情報を記憶するためのメモリ装置を有す
るインクカートリッジとを備えたインクジェット式印刷
装置の制御方法において、インクカートリッジ交換要求
を入力し、メモリ装置にアクセスして情報を書込み、印
刷ヘッドを搭載したキャリッジをインクカートリッジ交
換位置へ移動し、インクカートリッジの交換を完了し、
新たに装着されたインクカートリッジのメモリ装置にア
クセスし、インクカートリッジ内のインクを吸引し、イ
ンク吸引動作を終了し、前記メモリ装置にアクセスする
ようにしたインクジェット式印刷装置の制御方法によっ
ても解決できる。
【0021】上記の各制御方法において、各メモリ装置
にアクセスする直前にメモリ装置の電源をオンし、アク
セスの直後にメモリ装置の電源をオフすることが望まし
い。
【0022】また、本発明の課題は、所定量のインクを
収容した函体と、函体の一面に設けられたインク供給口
と、記憶している情報を書き換え可能でかつ書き換え可
能回数に制限があるメモリ装置とを有するインクカート
リッジによっても達成できる。この場合、メモリ装置の
書き換え可能回数が、インクにより可能な印刷頁数の少
なくとも10倍以上での書き換え耐久を有することが好
ましい。また、メモリ装置は電気的、磁気的、光学的に
書き換え可能な揮発性の半導体記憶手段であることがよ
り好ましい。さらに、電気的に書き換え可能な半導体記
憶手段の場合、メモリ装置はEEPROMであってもよ
い。
【0023】さらに、上記の目的を達成するために、本
発明のインクジェット式印刷装置は、印刷ヘッドの駆動
時には、インクカートリッジの記憶媒体へのデータの読
み書きを行わない。つまり、印刷ヘッドを駆動していな
いときにのみ、記憶媒体へのデータの読み書きを行な
う。好適な実施形態では、印刷ヘッドの駆動時には、記
憶素子への電源供給も行わない。これにより、印刷ヘッ
ド駆動パルス信号によるノイズから、記憶媒体内のデー
タを守ることができる。
【0024】インクカートリッジの記憶媒体へのアクセ
スは、印刷装置内のマイクロコンピュータによって行わ
れることが多いであろうが、このマイクロコンピュータ
に本発明に従う動作を行わせるためのプログラムは、半
導体メモリ、ディスク型ストレージ、通信回線信号など
種々の媒体を通じてマイクロコンピュータにロード又は
インストールすることができる。
【0025】
【作用】印刷工程での非印刷状態を検出した時にのみ、
比較的書込みに時間を要するメモリ装置にデータを書き
込むことで、スループットの低下を招くことなく、イン
ク消費量などインクに関する情報を高い信頼性で判定し
適切な記録動作を制御することを可能ならしめる。
【0026】また、ユーザによる印刷装置の不適切な取
り扱いによって所定の電源遮断プロセスを経ることなく
電源が落とされたり、あるいは停電や電源コードを足に
ひっかけて引き抜いてしまうという不測の事故により電
源が突然落とされた場合であっても、インク消費量など
インクに関する情報をメモリ装置に確実に書込むことが
できる。また、非印刷状態のときのみメモリ装置にデー
タを書き込むことでスループットの問題を解決すること
ができたため、データの読み書きに比較的時間がかかる
非接触型のメモリ装置、例えば磁気記憶装置、光磁気記
憶装置などを用いても問題を生じることがない。さら
に、非印刷状態のときのみメモリ装置にデータを書き込
むので、特にオンキャリッジ型の印刷装置の様に、印刷
ヘッドとインクカートリッジのメモリ装置が近接する場
合には、印刷ヘッドの駆動信号からのノイズによるメモ
リ装置へ問題が生じることなく、正確なデータをメモリ
装置に保持することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。
【0028】本発明の第1実施例によるインクジェット
式印刷装置を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0029】図1は本発明のインクジェット式印刷装置
の第一実施例を示す概略斜視図であり、図2は図1に示
した本発明のインクジェット式印刷装置の印刷機構を示
す図、図3(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の印刷ヘ
ッドにインクを提供する黒インク用、及びカラーインク
用インクカートリッジの一実施例を示す斜視図、図4は
図3に示したインクカートリッジが装着される印刷装置
のヘッドホルダの一実施例を示す斜視図、及び図5は本
発明の第1実施例によるインクジェット式印刷装置の制
御機構を示すブロック図である。図1は、本発明のイン
クジェット式印刷装置の一実施例を示すものであって、
印刷領域に後述する印刷機構を、また非印刷領域にはそ
れぞれ黒色インク、カラーインクが収容された2つの異
なるインクカートリッジ1、2を函体3に収容して構成
されている。
【0030】図1に示した本実施例では、函体3の露出
面の上面には操作パネル4が設けられていて、ここに電
源スイッチ5、インクカートリッジ交換指令スイッチ
6、黒ヘッドクリーニング指令スイッチ7、カラーヘッ
ドクリーニング指令スイッチ8や、黒及びカラーインク
カートリッジ1、2のそれぞれのインクエンド表示器
9、10が配置されている。
【0031】図2は、上述した印刷機構の概要を示すも
のであって、キャリッジ11は、タイミングベルト12
によりキャリッジ駆動モータ13に接続されていて、ガ
イド部材14に案内されてプラテン15に対し平行に往
復移動するように構成されている。キャリッジ11に
は、その記録用紙16と対向する面に、黒インクを吐出
する黒インク用印刷ヘッド17とカラーインクを吐出す
るカラーインク用印刷ヘッド18が併設され固定されて
いる。
【0032】図2に示したように、向かって右側の非印
刷領域に配置されたキャッピングユニット19は、黒イ
ンク用印刷ヘッド17を封止するキャップ20と、カラ
ーインク用印刷ヘッド18を封止するキャップ21とを
同一のスライダに搭載し、モータ22により駆動される
2連構成のポンプユニット23にチューブを介して接続
され、それぞれ独立して負圧の供給を受けて印刷ヘッド
の全ノズルからインクを吐出するように構成されてい
る。
【0033】図3(イ)、(ロ)は、それぞれ前述の黒
インクカートリッジ1、及びカラーインクカートリッジ
2の一実施例を示すものであって、黒インクカートリッ
ジ1は、キャリッジ11に装着された際、キャリッジ1
1に対向する面、この実施例では底面25に印刷ヘッド
17のインク誘導路に接続可能なインク供給口26が設
けられ、また電気的に書き換え可能なメモリ装置である
半導体記憶手段27が設けられている。
【0034】カラーインクカートリッジ2は、複数のカ
ラーインクを独立に収容する複数の部屋に分割され、そ
の底面28には、各インク室に連通し、印刷ヘッド18
のインク誘導路に接続可能なインク供給口29、30、
31が設けられ、また電気的に書き換え可能なメモリ装
置である半導体記手段32が設けられている。
【0035】これら半導体記憶手段27、32にはイン
クに関する、特にインクの消費量に関する情報が記憶さ
れている。その他にも、例えばインクの製造年月日など
の日付コード、インクの材料、取り外し回数など、適切
な印字を可能にするために必要なインクに関する情報も
記憶されている。
【0036】これら形式の異なるインクカートリッジ
1、2に設けられた半導体記憶手段27と半導体記憶手
段32とは、好ましくは同一仕様品が使用される。それ
ぞれが付帯されるインクカートリッジ1、2の裏面に設
けられた接点33、34が設けられていて、図4に示し
たようにキャリッジ11に取付けられたカートリッジホ
ルダ35の接点36、37を介して、やはりカートリッ
ジホルダ35に設けられた読出し・書込み制御手段3
8、39に図示しない導電手段により接続される。各読
出し・書込み制御手段38、39は、フレキシブルケー
ブル40により印刷装置本体の制御装置41に接続され
ている。
【0037】これら半導体記憶手段27、32として書
き換え回数に制限がある例えばEEPROMを用いた場
合には、その書き換え可能回数が、それぞれのカートリ
ッジ1、2に収容されているインクによって印刷できる
最大の頁数、例えば規定サイズの用紙にテキスト印刷可
能な頁数の数の少なくとも10倍以上の耐久性を備えて
いることが望ましい。
【0038】図5は、図2に示した制御装置41の一実
施例を示すものであって、インクカートリッジ交換判定
手段42は、キャリッジ11の各インクカートリッジ
1、2が対向する位置、この実施例ではキャリッジ11
のカートリッジ受け面にインクカートリッジ1、2によ
り押圧操作されるスイッチ43、44からの信号を受け
てインクカートリッジ1、2の装着、及び取り外しを検
出するものである。
【0039】キャリッジモータ制御手段45は、制御手
段46からの制御を受けてキャリッジ11を印刷のため
に往復移動させる他、吐出回復操作時には印刷ヘッド1
7、18をキャッピング可能な位置に移動させる。
【0040】吸引制御手段47は、制御手段46による
制御を受けて印刷ヘッド17、18をキャッピングユニ
ット19により封止させ、ポンプ駆動手段48によりポ
ンプユニット23の各吸引ポンプ23a、23bの吸引
力や、吸引時間を制御して、インク吐出能力回復のため
に印刷ヘッド17、18からインクを強制的に排出させ
る他に、インクカートリッジ1、2が交換された際に、
インクカートリッジ1、2から印刷ヘッド17、18に
印刷が可能となるようにインクを充填するものである。
【0041】印字・フラッシング制御手段49は、ホス
トからの印刷データに基づいてヘッド駆動手段50によ
り各印刷ヘッド17、18にインク滴吐出のための駆動
信号を出力して印刷を実行させる他に、キャッピング等
のフラッシング位置に存在する印刷ヘッド17、18に
前述と同様の駆動信号を出力して、全てのノズル開口か
らインク滴を吐出させて増粘したインクをインク受けに
吐出させるものである。これにより印刷ヘッドのノズル
開口部の目詰まり等を洗い流すことが可能となる。
【0042】インク残量検出手段51は、印刷により形
成するドット数や、フラッシング動作により吐出するイ
ンク滴の数や、充填動作、クリーニング動作により消費
されるインク量を積算して、インクカートリッジ1、2
に残存しているインク量を推定する。
【0043】電源遮断検出手段52は、電源スイッチ5
のオン−オフを検出してその状態を示す信号を出力する
とともに、電源スイッチ5により電源オフの指令が行わ
れた場合には所定の電源遮断処理を実行した後、装置へ
の電源の供給を停止するものである。
【0044】制御手段46は、パネル4のインクカート
リッジ交換指令スイッチ6、クリーニング指令スイッチ
7、8、電源遮断検出手段52、インク残量検出判定手
段51、及びホストからの信号を受け、電源オン処理、
電源オフ処理、クリーニング処理、インク残量チェック
処理、印刷処理、インクカートリッジ交換処理等の動作
を統括し、また電源投入時、印刷ヘッド17、18によ
る印刷が停止している状態、さらには電源オフ処理時に
インク残量検出判定手段51で検出されたインク消費量
をインクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、3
2に転送させる。
【0045】また、制御手段46は各インクカートリッ
ジを識別し、それぞれのメモリ装置に何回書込みがなさ
れたか、その回数をカウントし、その書込み回数もメモ
リ装置に書込むデータとする。
【0046】つぎにこのように構成した装置の動作につ
いて説明する。電源スイッチ6の操作により電源が投入
されると、制御手段46は、現在の日時をホスト等から
得て、これをインクカートリッジ1、2の半導体記憶手
段27、32のフォーマット情報に基づいて任意書込み
可能領域に格納させる。
【0047】各インクカートリッジ1、2の装着が最初
である場合には、キャリッジ11をキャッピング位置に
移動させ、ポンプユニット23を作動させてインクカー
トリッジ1、2のインクを印刷ヘッド17、18に充填
する。この充填動作によりインクカートリッジ17、1
8から排出されたインク量は、単位時間の吸引量と継続
時間との積として算出されてインク残量検出判定手段5
1にインク消費量として格納される。
【0048】印字指令が入力することなく、非印刷状態
が所定時間継続すると、制御手段46は、インク残量検
出判定手段51により算出されたインク消費量を、各イ
ンクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32に
書き込む。
【0049】印刷ヘッド17、18へのインクの充填が
終了して印刷信号が入力すると、制御手段46の制御に
基づいて印刷ヘッド17、18により印刷が行われる。
印刷期間中に各印刷ヘッド17、18から吐出されたイ
ンク滴は、インク残量検出判定手段51によりインク消
費量として積算される。
【0050】制御手段46は、印刷中に改行操作、改頁
操作、さらにはユーザにより印刷停止指令が発せられて
強制的に印刷が停止されたことを検出すると、インク残
量検出判定手段51により算出されたインク消費量をイ
ンクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32に
格納させる。これにより、データの書込みによる印刷休
止時間の延長を招くことなく、しかも所定量のインクが
消費された段階で、インクカートリッジ1、2の半導体
記憶手段27、32にデータを書き込むことができる。
【0051】印刷動作が所定時間継続すると、制御手段
46は、キャリッジ11を移動させて印刷ヘッド17、
18をフラッシング可能な位置にセットして、印字フラ
ッシング制御手段49により所定インク滴数のインクを
印刷ヘッド17、18から吐出させる。
【0052】これにより、各印刷ヘッド17、18のノ
ズル開口近傍で増粘しているインクが排出され、目詰ま
りが予防される。このフラッシング動作により排出され
たインク滴は、インク残量検出判定手段51によりイン
ク消費量として積算される。制御手段46は、フラッシ
ング動作中に、そのフラッシング動作によるインク消費
量をインクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、
32に格納させる。
【0053】 以下、このようにして印刷を継続するこ
とになるが、フラッシング動作によっても目詰まりが解
消できず、ユーザの目視や、ドット抜け検出手段により
ドット抜けが検出された場合には、ユーザによりクリー
ニング指令スイッチ7、8が操作される。
【0054】クリーニング指令スイッチ7、8の操作に
より、制御手段46は、印刷ヘッド17、18をキャッ
ピング可能な位置に移動させてから、ポンプ23a、2
3bを駆動して印刷ヘッド17、18からインクを吸引
する。
【0055】これにより、印刷ヘッド17、18のノズ
ル開口に負圧が作用し、印刷ヘッド内のインクが強制的
にキャップ20、21に排出される。このインク量は、
インク残量検出判定手段51によりインク消費量として
積算され、制御手段46によりクリーニング動作中にイ
ンク消費量がインクカートリッジ1、2の半導体記憶手
段27、32に格納される。
【0056】印刷が終了して電源スイッチ5が操作され
ると、電源遮断検出手段52から信号が出力するから、
制御手段46は、キャリッジモータ制御手段45により
キャリッジ11をキャッピング位置に移動させて印刷ヘ
ッド17、18をキャップ20、21に封止させる。そ
して、作業用メモリ53に格納されている種々のデー
タ、つまりインクカートリッジ1、2の装着日時、イン
ク消費量、印刷量、クリーニング回数、クリーニング頻
度等を、インクカートリッジ1、2の半導体記憶手段2
7、34に出力して格納させる。
【0057】このようにして、所要のデータのインクカ
ートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32への書込
みの終了が確認された段階で、電源遮断手段52は、装
置全体への電力の供給を停止する。
【0058】電源スイッチ5が操作されて電源が再び投
入されると、制御手段46は、印刷ヘッド17、18の
クリーニングや、キャリッジ11の位置出し処理等の所
定の初期化処理を実行するとともに、インク残量検出判
定手段51に格納されているインク消費量を、インクカ
ートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32に書き込
む。そして、印刷信号が入力した段階で前述した動作に
より印刷を実行し、また印刷が休止状態となった時点
で、半導体記憶手段27、32にインク消費量等の所要
のデータが書き込まれる。
【0059】図6は本発明のインクジェット式印刷装置
の第2実施例による制御機構を示すブロック図である。
図中、本発明の第1実施例を示した第5図と同じ構成部
材については同じ参照番号を付し、その説明を省略す
る。
【0060】図6に示した第2実施例においては図5の
実施例と異なるところは、補助バッテリ54が備えられ
ているところである。補助バッテリ54は電源遮断検出
手段52に接続されている。印刷装置を使用中に、停電
などによる不可抗力でいきなり装置に交流電源57から
の電源が供給されなくなったり、あるいは電源コードを
足で引っ掛けたりして突然電力が落ちるといった不測の
事態が生じたとき、補助バッテリ54は印刷装置全体に
電力を供給する。電源遮断検出手段には交流電源57と
補助バッテリ54からの電力を切り替える切り替え部が
備わっている。
【0061】不測の事態により突然交流電圧からの電力
が突然落ちた場合、電源遮断検出手段52は、補助バッ
テリ54からの電力供給に切り替え、所定の電源遮断処
理を実行した後、装置への電源の供給を停止するもので
ある。この所定の電源遮断処理中に、インク残量検出判
定手段51で検出されたインク消費量をインクカートリ
ッジ1、2の半導体記憶手段27、32に転送させる。
【0062】このように本発明第2の実施例に拠れば、
不測の事態が起きてもインク消費量などのインクに関す
る最新情報がインクカートリッジのメモリ装置に書き込
まれる。したがって、その後再度電源スイッチ5を操作
して交流電源57からの電力供給により通常の印字体制
に復帰したとき、インクカートリッジのメモリ装置から
インクに関する正確な情報を読み出すことができ、常に
正しく印字動作を制御することが可能となる。
【0063】なお、補助バッテリ54は印刷装置に内臓
していることが望ましい。この場合、通常使用時に交流
電源57からの電力により充電していることが好まし
い。一方、着脱可能な外部補助バッテリを印刷装置の外
側に装着できる構成とし、ユーザの好みに応じてこの機
能を自由に選択できるようにしても良い。
【0064】次に、本発明の第3実施例について、図7
ないし図13を参照して詳細に説明する.
【0065】図7は、本発明の第3実施例によるインク
ジェット式印刷装置の要部を示す斜視図であり、図8
(a)は本発明の印刷装置に適用できるインクカートリ
ッジの外観斜視図、図8(b)はカートリッジホルダの
外観斜視図、図9は本発明の第3実施形態にかかる印刷
装置のCPUとキャリッジ間の信号伝送要部の構成を示
すブロック図、図10はCPUと通信インタフェース間
で通信されるデータ信号の波形図、図11は本発明第3
実施例による印刷装置のCPUの電源投入時の処理の流
れを示すフローチャート、図12は本発明第3実施例に
よる印刷装置のCPUの印刷時の処理の流れを示すフロ
ーチャート、および図13は本発明第3実施例による印
刷装置のCPUのインクカートリッジの交換の処理の流
れを示すフローチャートである。
【0066】第8図に示すように、本発明第3実施例に
かかるインクジェット式印刷装置101は、従来の装置
と同様に、インクジェット式印刷ヘッド110が、キャ
リッジモータ203と搬送ベルト202からなるキャリ
ッジ機構112によって移動するキャリッジ133上に
取り付けられている。キャリッジ133の移動により、
用紙205の表面をラスタースキャンしながら、キャリ
ッジ133上に搭載されたオンキャリッジ式のインクカ
ートリッジ207Fからインクの供給を得て、用紙20
5表面に文字やイメージなどを印刷する。
【0067】インクカートリッジ207Fは、例えば、
黄色、淡マゼンタ、マゼンタ、淡シアン、シアン、黒の
6色のインクをそれぞれ収容した5個のカラーサブカー
トリッジ207Y、207LM、207M、207L
C、207Cや、黒インクを収容した黒サブカートリッ
ジ207Kなどから構成される。印刷ヘッド110が装
着されるキャリッジ133にはカートリッジホルダ20
1が取りつけられており、このカートリッジホルダ20
1にインクカートリッジ207Fが装着されている。印
刷ヘッド110の移動範囲の端の位置に、印刷ヘッド1
10の初期インク吸引動作やクリーニング動作、乾燥防
止のためのキャッピングなどを行うためのヘッド・メン
テナンス機構208が配置されている。
【0068】インクカートリッジ207Fには、後述す
るようにEEPROMなどの不揮発性の書き込み可能メ
モリ装置が搭載されており、そのメモリ装置は、印刷ヘ
ッド110と共にキャリッジ上に設けられた図示しない
通信インタフェース回路に電気的に接続される。このイ
ンタフェース回路及び印刷ヘッド110と、図示しない
印刷装置のCPUとは、ヘッド走行の支障にならない可
動式のフレキシブルケーブル211で通信可能に電気的
に接続されている。
【0069】図8(a)は、本発明に従うインクカート
リッジ111の外観斜視図であり、図8(b)はインク
ジェット式印刷装置101のキャリッジ上に設けられた
カートリッジホルダ201の外観斜視図である。図7の
例では複数色のインクが別々のインク室に収容された複
数色一体型のインクカートリッジ207を示している
が、図8では説明を簡単にするために単体のインクカー
トリッジ111の例を示している。
【0070】インクカートリッジ111にはインクを吸
収したスポンジ状の多孔質部材が収容されている。ま
た、インクカートリッジ111の外表面には不揮発性の
メモリ装置、例えばEEPROM(Electrically Erasa
ble Programmable ROM)113が装着されていて、
EEPROM113のアクセス端子115が外部に露出
している。また、カートリッジホルダ201は、インク
カートリッジ111を保持する保持部117と、その内
側にインクカートリッジ111が装着されたときにカー
トリッジ111のインク供給口内に挿入してインクを吸
入するインク供給針119と、インクカートリッジ11
1のEEPROM113のアクセス端子115に接触し
て、EEPROM113と印刷装置との間で信号を送受
信可能にする接触端子121などを有する。
【0071】図9は、本発明の第3実施形態にかかるイ
ンクジェット式印刷装置におけるCPUとキャリッジ間
の信号伝送手段の要部の構成を示すブロック図である。
【0072】同図において、印刷装置101は、この印
刷装置101の制御を行うCPU131と、印刷ヘッド
135を移動させるためのキャリッジ133とを有す
る。キャリッジ133上には、印刷ヘッド135だけで
なく、図8(a)に示したEEPROM113をもつイ
ンクカートリッジ111が、図8(b)に示したカート
リッジホルダに装着されて搭載されている。また、CP
U131をEEPROM113にアクセス可能にさせる
ための通信インタフェース回路141も、キャリッジ1
33に搭載されている。
【0073】第8図の例では、メモリ装置であるEEP
ROM113はインクカートリッジの底面と側面とのコ
ーナー部に設けられているが、本発明はこれに限定され
るものではない。たとえば、底面、側面、前面、上面な
どインクカートリッジの所望の位置に配設しても良い。
なお、その場合にはホルダ201の接触端子121の位
置もメモリ装置の位置に合うように変更することはもち
ろんである。
【0074】CPU131とキャリッジ133上の印刷
ヘッド135や通信インタフェース回路151との間
は、キャリッジ133の移動に支障を与えないフレキシ
ブルな信号ケーブル143によって接続されている。C
PU131と通信インタフェース141との間は、例え
ば、受信ラインRxD、送信ラインTxDで接続され、
通信インタフェース141とEEPROM113との間
は、例えば、電源ラインVcc、チップセレクトラインC
S、リード/ライト選択ラインR/W、クロックライン
CLK、入出力データラインI/O及びアースラインG
NDで結ばれている。
【0075】CPU131は、印刷時やフラッシング動
作などで印刷ヘッド135を駆動する時には、印刷ヘッ
ド135へ駆動パルス信号を送信する。この間、すなわ
ち印刷ヘッド135が駆動されている間は、CPU13
1はEEPROM113の電源を切り、EEPROM1
13へのデータの読み書きを行わない。そして、CPU
131は、印刷ヘッド135を駆動していないときにの
み、タイミングを選んでEEPROM113に電源を投
入し、EEPROM113に対してデータを書いたり又
は読んだりする。ここで、EEPROM113の電源を
投入するとは、電源ラインVccに電圧を印加することを
いう。
【0076】図10はEEPROM113に対してデー
タを書いたり又は読んだりするときに、CPUと通信イ
ンタフェース間で通信されるデータ信号の波形例を示
す。図示のように、受信ラインRxD及び送信ラインT
xD上で、それぞれ、ローレベルのスタートビットと、
ハイレベルのストップビットとに挟まれた8ビットのデ
ータを単位として、データが送受信される。
【0077】EEPROM113へのデータの読み書き
が終わると、CPU131は、EEPROM113の電
源を切る。EEPROM113の電源がオンされるの
は、印刷ヘッド135が駆動されていない間であって、
かつEEPROM113にデータを読み書きする必要が
ある時だけであり、それ以外のときには切られている。
【0078】EEPROM113にデータを読み書きす
る時期には、例えば、印刷装置の電源の投入直後と切断
直前、インクカートリッジの交換前及び交換後、印刷用
紙1頁の印刷終了後、及び印刷ヘッドのクリーニング終
了直後などがある。
【0079】このように、印刷ヘッド135を駆動する
ときには、EEPROM113へのアクセスは行われ
ず、EEPROM113の電源も切られているので、ヘ
ッド駆動パルス信号によってEEPROM113のデー
タが変わったり破壊されたりする虞はない。
【0080】次に、図11〜図13のフローチャートを
参照して、印刷装置のCPU131が行う本発明に関わ
る処理の流れを詳細に説明する。
【0081】まず、図11を参照して、印刷装置の電源
投入時における処理の流れを説明する。
【0082】印刷装置の電源が投入されると(S1)、
CPU31はインクカートリッジ11のEEPROM1
13の電源を入れ(S2)、EEPROM113に書い
てある所定のデータの読み書きを行ない(S3)、その
データ読み書きが終わった後に、EEPROM113の
電源を切る(S4)。上記ステップS3でEEPROM
113から読み込むデータとしては、例えば、インク製
造日、インク残量やインクカートリッジの開封日時など
があり、これに基づいてCPU131はインクカートリ
ッジ111の使用が可能か否かの判断を行う。
【0083】次に、CPU131は、ヘッドクリーニン
グなどのメンテナンスが必要か否かの判断をして(S
5)、メンテナンスの必要がなければ(S5,NO)、
そのまま印刷の待機状態に入る(S11)。ヘッドのメ
ンテナンスの必要がある場合は(S5,YES)、ヘッ
ドクリーニングなどのメンテナンスを行う(S6)。例
えば、前回の印刷装置使用時から所定の期間以上過ぎて
いたりして、印刷ヘッド135に対してクリーニングな
どのメンテナンスが必要な場合は、ここでヘッドメンテ
ナンスを行う。このヘッドメンテナンスには、印刷ヘッ
ド135を駆動して各ノズルからインク滴を噴出させる
「フラッシング」と呼ばれる動作が含まれるが、この時
は、EEPROM113の電源がステップS4で既に切
られているので、EEPROM113の記録データがフ
ラッシング時のノイズで乱れたり破壊されるおそれはな
い。尚、最初にインクカートリッジ111のEEPRO
M113から読み込んだインク残量が、ヘッドメンテナ
ンスを行うのに適しないほどに僅少である場合は、ヘッ
ドメンテナンスは行わない。
【0084】次に、ヘッドメンテナンスが終了すると
(S7)、CPU131は再びインクカートリッジ11
1のEEPROM113の電源を入れ(S8)、EEP
ROM113に対して所定のデータの読み書きを行う
(S9)。例えば、CPU131は、ヘッドメンテナン
スで使用したインク量に基づいてインク残量を計算し、
このインク残量をEEPROM113に書き込む。デー
タ読み書きが終わると、CPU131は、EEPROM
113の電源を切って(S10)、待機状態に入る(S
11)。
【0085】次に、図12のフローチャートを参照し
て、印刷時にCPU131が行う処理について説明す
る。
【0086】CPU131は、待機状態(S21)にお
いて、図示しないホスト装置から印刷データを受信する
と(S22)、その印刷データから印刷イメージを作成
して印刷ヘッド135を駆動して印刷イメージを用紙上
に印刷する(S23)。印刷中、インクカートリッジ1
11のEEPROM113には電源は入っていないし勿
論アクセスも行われていないから、EEPROM113
内のデータがノイズの影響を受けることはない。
【0087】印刷が終了すると(S24)、CPU13
1は、インクカートリッジ111のEEPROM113
の電源を投入し(S25)、EEPROM113に所定
のデータを読み書きする(S26)。例えば、CPU1
31は、印刷で使用したインク量に基づいてインク残量
を計算しそれをEEPROM113に書き込む。具体的
には、吐出したドット数、ドットのインク量により、使
用インク量を算出し、インクカートリッジの残量から、
この使用インク量を減算して、インク残量を計算してい
る。この計算は、所定インク量のドットのドット数を単
位に用いて行っている。EEPROM113への所定デ
ータの読み書きが終了すると、CPU131は、EEP
ROM113の電源を切り(S27)、待機状態に戻る
(S28)。
【0088】次に、図13のフローチャートを参照し
て、インクカートリッジ111の交換時においてCPU
131が行う処理について説明する。
【0089】CPU131は、待機状態において(S3
1)、インクカートリッジ111の交換要求が入力され
ると(S32)、インクカートリッジ111のEEPR
OM13の電源を投入して(S33)、EEPROM1
13にアクセスして所定のデータの読み書きを行う(S
34)。例えば、CPU131は、インクカートリッジ
111の交換直前におけるインク残量や印刷装置に装着
されていた期間の長さなどを、EEPROM113に書
き込む。そして、このデータ読み書きが終了したら、C
PU131はEEPROM113の電源を切る(S3
5)。
【0090】続いて、CPU131は、キャリッジ13
3をインクカートリッジ111の交換位置に移動させて
停止させる(S36)。ユーザが現在のインクカートリ
ッジ111を取り外し、新しいインクカートリッジ11
1を装着してカートリッジ交換完了の信号を入力したら
(S37)、CPU131は、新しいインクカートリッ
ジ111のEEPROM113の電源を投入し(S3
8)、EEPROM113にアクセスして所定のデータ
の読み書きを行う(S39)。例えば、CPU131
は、そのEEPROM113から、そのインクカートリ
ッジ111の製造年月日やカートリッジ種別などを読み
込み、印刷に使えるものかどうかの判断を行ったり、イ
ンク残量をチェックしたり、現在の年月日(開封年月
日)をEEPROM113に書きこんだりする。このデ
ータ読み書きが終了したら、CPU131は、EEPR
OM113の電源を切る(S40)。
【0091】続いて、CPU131は、キャリッジを例
えば印字領域外のホームポジションへ移動させた上で、
インクカートリッジ111から印刷ヘッド135へのイ
ンクの吸引を行う(S41)。この作業においても、フ
ラッシングなどを多数回行うが、この間、EEPROM
113の電源は切られ勿論アクセスは行われないので、
ノイズによるEEPROM113への影響は一切ない。
【0092】インク吸引作業が終了すると(S42)、
CPU131は、再びインクカートリッジ111のEE
PROM113の電源を投入して(S43)、EEPR
OM113にアクセスして所定のデータの読み書きを行
う(S44)。例えば、インク吸引でのインク使用量か
らインク残量を計算して、これをEEPROM113に
書き込む。データ読み書きが終わると、CPU131
は、インクカートリッジ111のEEPROM113の
電源を切り(S45)、待機状態になる(S46)。
【0093】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。
【0094】たとえば、上述の各実施例においては、イ
ンクカートリッジをキャリッジに搭載するオンキャリッ
ジ形式の印刷装置に例を採って説明した。一般にオンキ
ャリッジ型は、インクカートリッジ上に設けられたメモ
リ装置と印刷ヘッドとが近接した位置にあるため、特に
ノイズの影響を受けやすい。しかし、上気したように本
発明によれば非印刷時、すなわち印刷ヘッドへ駆動信号
が供給されていないときにメモリ装置への書き込みを行
うので、この型の印刷装置でもノイズの問題をなくする
ことができた.さらに、非印刷時にメモリ装置への電源
をオフにすることで確実にノイズの問題を解決すること
ができる。もちろん、インクカートリッジをキャリッジ
とはなれた位置の印刷装置の固定部に装着し、フレキシ
ブルなインク供給チューブによりキャリッジ上の印刷ヘ
ッドにインクを供給するオフキャリッジ型の印刷装置に
適用しても、スループット向上という同様の作用を奏す
ることは明らかである。
【0095】また、非印刷状態でメモリ装置へデータの
読み書きを行うのでスループットの問題が解決できたた
め、データの読み書きに比較的時間を要する非接触型の
メモリ装置、たとえば磁気記憶装置、光磁気記憶装置、
電磁気型記憶装置など用途に応じてさまざまな種類を選
択することができる。
【0096】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、印刷ヘッドの非印刷状態を検出して、非印刷状態に
おいてインク消費量などのインクに関する情報をインク
カートリッジのメモリ装置である半導体記憶手段に格納
するので、スループットの低下を招くことなく、その都
度消費されたインク消費量を書き込むことができ、高い
信頼性でインク残量を判定することを可能ならしめる。
【0097】また、ユーザが誤ってまたは予期せぬ事故
により突然に印刷装置への電源が落とされた場合であっ
ても、確実にインクカートリッジのメモリ装置にインク
に関する情報を書込むことができる。
【0098】本発明によると、インクカートリッジのメ
モリ装置にアクセスする直前にメモリ装置への電源を入
れ、またデータの書込みが終わった直後に電源を切るよ
うにしたので、印刷ヘッドを駆動することに起因するノ
イズによってメモリ装置の記憶素子に悪影響を及ぼすこ
とがない。
【0099】さらに、本発明は非印刷状態のときのみメ
モリ装置にデータを書き込むことでスループットの問題
を解決することができたため、データの読み書きに比較
的時間がかかる非接触型のメモリ装置、例えば磁気記憶
装置、光磁気記憶装置などを用いてもスループットの問
題を生じることがない。
【0100】さらに、非印刷状態のときのみメモリ装置
にデータを書き込むので、特にオンキャリッジ型の印刷
装置の場合には印刷ヘッドの駆動信号に対してノイズの
問題が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式印刷装置の第一実施
例を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した本発明のインクジェット式印刷装
置の印字機構を示す図である。
【図3】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の印刷ヘ
ッドにインクを提供する黒インク用、及びカラーインク
用インクカートリッジの一実施例を示す斜視図である。
【図4】図3に示したインクカートリッジが装着される
印刷装置のヘッドホルダの一実施例を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例によるインクジェット式印
刷装置の制御機構を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例によるインクジェット式印
刷装置の制御機構を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3実施例によるインクジェット式印
刷装置の要部の斜視図。
【図8】本発明の印刷装置に適用できるインクカートリ
ッジの外観斜視図(a)及びカートリッジホルダの外観
斜視図(b)である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかる印刷装置のCP
Uとキャリッジ間の信号伝送要部の構成を示すブロック
図である。
【図10】CPUと通信インタフェース間で通信される
データ信号の波形図。
【図11】本発明第3実施例による印刷装置のCPUの
電源投入時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明第3実施例による印刷装置のCPUの
印刷時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明第3実施例による印刷装置のCPUの
インクカートリッジの交換の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1、2 インクカートリッジ 11 キャリッジ 17、18 印刷ヘッド 27、32 半導体記憶手段 33、34 接点 38、39 読出し・書込み手段 46 制御手段 111 インクカートリッジ 113 EEPROM 115 アクセス端子 119 インク供給針 121 接触端子 131 CPU 133 キャリッジ 135 印刷ヘッド 113 EEPROM 139 インクカートリッジ 141 通信インタフェース 201 ホルダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月9日(2000.6.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 インクジェット式印刷装置、インクカ
ートリッジのメモリ装置へのアクセス方法、及び印刷装
置の制御方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換可能なインク
カートリッジからインクの供給を受けて印刷ヘッドのノ
ズル開口部からインク滴を吐出しながら記録媒体に印刷
を行う印刷装置、及びこれに適したインクカートリッジ
に関する。特に、インクに関する情報が読み書き可能な
メモリ装置を備えたインクカートリッジと、そのインク
カートリッジを搭載し該メモリ装置へのアクセスを制御
可能な印刷装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット式印刷装置は、
印刷データに対応して駆動信号を圧電振動子や発熱手段
等に供給し、圧電振動子や発熱手段等で発生したエネル
ギーによりインクを加圧してノズル開口部からインク滴
を吐出させる印刷ヘッドと、これにインクを供給するた
めのインクを収容したインクカートリッジとを備えてい
る。
【0003】そして、印字品質は、ノズル開口の口径や
数など印刷ヘッドの解像度で決まる。また、それ以外に
もインクの種類や粘度、記録媒体上での滲み具合等にも
大きく左右されるため、印字品質の向上をめざしてイン
ク特性の改善や、また同一のインクであってもそのイン
クの特性に最適となるように印刷ヘッドの駆動方法の改
善が行われ、さらにはノズル開口の目詰まりを防止する
ための空吐出の周期や、キャッピング状態で強制吐出さ
せる等のメンテナンス条件の改善が図られている。
【0004】このようにインクの特性ばかりでなく、イ
ンクの特性と印刷ヘッドの駆動方法等とが一体となった
時に初めて印刷装置としての印字品質が向上する。この
ような技術開発による成果は、出荷する前であれば新し
く製造されるインクジェット式印刷装置に適用すること
ができる。しかし、いったん製造業者を離れてユーザが
使用を始めた後の印刷装置への適用は、印刷装置自体を
製造元に持ち込んで制御データを記録した記憶手段の交
換を必要とするから、コストや手間等を考慮すると実用
的には不可能に近い。
【0005】このような問題に対処するため、例えば特
許第2594912号公報に見られるように、インクカートリ
ッジの表面に書き換え可能な不揮発性メモリを装着し、
そのメモリに格納されているインクの残量に相当するデ
ータを読み出し、このデータに基づいて記録動作を制御
する印刷装置が提案されている。
【0006】その他にも、インクジェット式印刷装置が
印刷制御を行うのに、インクカートリッジに搭載された
記憶素子に記録された情報に基づいて制御を行う方法が
知られている。例えば、特開平6−126981号公報
には、インクカートリッジにEEPROMなどの記憶素
子を搭載し、この記憶素子に印刷制御に関する情報を予
め格納しておき、印刷装置がその情報を読み込んで印刷
制御に利用したり、インク残量などの印刷装置側で計算
したデータを、この記憶素子に印刷装置から書き込んだ
りする技術が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の装置に
よれば、インクカートリッジのインク残量などに関する
情報に合わせて印刷装置を最適な条件で駆動できる。し
かし、ユーザが印刷装置を不適切に取り扱った場合に、
例えば規定の電源遮断プロセスを経ることなくいきなり
電源が落とされる等の製造元が予期していない操作がな
されると、インク消費量をインクカートリッジのメモリ
に書き込むことができず、インクエンドの検出に大きな
誤差が生じるという問題がある。また、停電などの不可
抗力や、電源コードに足を引っ掛けて突然に電源が落と
されてしまうというような事故が起こった場合なども同
様の問題が生じてしまう。
【0008】そればかりでなく、保持用電力が不要で書
き換え可能な記憶手段は、データの書込みに時間を要す
るため、データに対し頻繁に読み書きすると印刷のスル
ープットが低下してしまうという問題もある。印字中に
記憶手段への書き込みをすると、印刷装置の中央演算処
理装置は印字制御と記憶手段への書き込みの両方の処理
を同時に行わなければならないため、負荷がかかってし
まうからである。また、通常記憶手段への読み書きはイ
ンクカートリッジを所定の位置へ移動させてから行うた
め、キャリッジの移動時間に時間を取られてしまう。さ
らに、非接触型の半導体記憶手段の場合には他の手段に
比べてその読み書きに時間が長くかかるため、スループ
ット低下の問題はより顕著であった。これらの結果とし
て、従来の印刷装置では印字速度がかなり低下してしま
うという問題があった。
【0009】一方で、インクカートリッジには、印刷ヘ
ッドを移動させるキャリッジに装着されるオンキャリッ
ジタイプと、キャリッジから離れた不動箇所に装着され
るオフキャリッジタイプとがある。特に、オンキャリッ
ジタイプのインクカートリッジの場合は印刷ヘッドと隣
接しているため、印刷ヘッドの駆動時には、インクカー
トリッジの記憶素子が、駆動パルス信号によって発生す
るノイズの影響を受けるおそれがある。例えば、印刷装
置がインクカートリッジの記憶素子にデータを読み書き
している最中にこのノイズを受けると、そのデータが変
わってしまったり破壊されたりするおそれがある。この
問題は、例えば電磁波信号を用いる非接触型の半導体記
憶装置の場合には、その周囲に強い信号が伝播されるた
め、印刷ヘッドへの駆動信号と重畳しやすいのでより深
刻である。
【0010】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、印刷ヘッドで
消費されたインク量を確実に、かつスループットを落と
すことなくインクカートリッジのメモリ装置に書き込ん
だり読み出したりすることができるインクジェット式印
刷装置およびその制御方法を提供することである。
【0011】また本発明の他の目的は、ユーザが誤って
または予期せぬ事故により突然に印刷装置への電源が落
とされた場合であっても、確実にインクカートリッジの
メモリ装置にインクに関する情報を書込むことができる
インクジェット式印刷装置およびその制御方法を提供す
ることである。
【0012】また本発明の他の目的は、インクカートリ
ッジに搭載された記憶素子に読み書きされるデータを、
印刷ヘッドの駆動時に生じるノイズから保護することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために本発明は、ノズル開口からインク滴を吐出する
印刷ヘッドと、該印刷ヘッドを往復移動させるキャリッ
ジと、該キャリッジに搭載されると共に、インクに関す
る情報を記憶するメモリ装置を備えたインクカートリッ
ジと、該メモリ装置にアクセスするアクセス制御手段
と、を備えたインクジェット式印刷装置において、前記
アクセス制御手段は、前記印刷ヘッドが駆動されている
状態の時には前記メモリ装置にアクセスしないことを特
徴とするものである。
【0014】
【作用】非印刷状態のときにはメモリ装置へのアクセス
を行わないので、オンキャリッジ型の印刷装置の様に、
印刷ヘッドとインクカートリッジのメモリ装置が近接す
る場合には、印刷ヘッドの駆動信号からのノイズによる
メモリ装置へ問題が生じることなく、正確なデータをメ
モリ装置に保持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】そこで以下に本発明の詳細を図示
した実施例に基づいて説明する。
【0016】本発明の第1実施例によるインクジェット
式印刷装置を図1乃至図5に基づいて説明する。
【0017】図1は本発明のインクジェット式印刷装置
の第一実施例を示す概略斜視図であり、図2は図1に示
した本発明のインクジェット式印刷装置の印刷機構を示
す図、図3(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の印刷ヘ
ッドにインクを提供する黒インク用、及びカラーインク
用インクカートリッジの一実施例を示す斜視図、図4は
図3に示したインクカートリッジが装着される印刷装置
のヘッドホルダの一実施例を示す斜視図、及び図5は本
発明の第1実施例によるインクジェット式印刷装置の制
御機構を示すブロック図である。
【0018】図1は、本発明のインクジェット式印刷装
置の一実施例を示すものであって、印刷領域に後述する
印刷機構を、また非印刷領域にはそれぞれ黒色インク、
カラーインクが収容された2つの異なるインクカートリ
ッジ1、2を函体3に収容して構成されている。
【0019】図1に示した本実施例では、函体3の露出
面の上面には操作パネル4が設けられていて、ここに電
源スイッチ5、インクカートリッジ交換指令スイッチ
6、黒ヘッドクリーニング指令スイッチ7、カラーヘッ
ドクリーニング指令スイッチ8や、黒及びカラーインク
カートリッジ1、2のそれぞれのインクエンド表示器
9、10が配置されている。
【0020】図2は、上述した印刷機構の概要を示すも
のであって、キャリッジ11は、タイミングベルト12
によりキャリッジ駆動モータ13に接続されていて、ガ
イド部材14に案内されてプラテン15に対し平行に往
復移動するように構成されている。キャリッジ11に
は、その記録用紙16と対向する面に、黒インクを吐出
する黒インク用印刷ヘッド17とカラーインクを吐出す
るカラーインク用印刷ヘッド18が併設され固定されて
いる。
【0021】図2に示したように、向かって右側の非印
刷領域に配置されたキャッピングユニット19は、黒イ
ンク用印刷ヘッド17を封止するキャップ20と、カラ
ーインク用印刷ヘッド18を封止するキャップ21とを
同一のスライダに搭載し、モータ22により駆動される
2連構成のポンプユニット23にチューブを介して接続
され、それぞれ独立して負圧の供給を受けて印刷ヘッド
の全ノズルからインクを吐出するように構成されてい
る。
【0022】図3(イ)、(ロ)は、それぞれ前述の黒
インクカートリッジ1、及びカラーインクカートリッジ
2の一実施例を示すものであって、黒インクカートリッ
ジ1は、キャリッジ11に装着された際、キャリッジ1
1に対向する面、この実施例では底面25に印刷ヘッド
17のインク誘導路に接続可能なインク供給口26が設
けられ、また電気的に書き換え可能なメモリ装置である
半導体記憶手段27が設けられている。
【0023】カラーインクカートリッジ2は、複数のカ
ラーインクを独立に収容する複数の部屋に分割され、そ
の底面28には、各インク室に連通し、印刷ヘッド18
のインク誘導路に接続可能なインク供給口29、30、
31が設けられ、また電気的に書き換え可能なメモリ装
置である半導体記手段32が設けられている。
【0024】これら半導体記憶手段27、32にはイン
クに関する、特にインクの消費量に関する情報が記憶さ
れている。その他にも、例えばインクの製造年月日など
の日付コード、インクの材料、取り外し回数など、適切
な印字を可能にするために必要なインクに関する情報も
記憶されている。
【0025】これら形式の異なるインクカートリッジ
1、2に設けられた半導体記憶手段27と半導体記憶手
段32とは、好ましくは同一仕様品が使用される。それ
ぞれが付帯されるインクカートリッジ1、2の裏面に設
けられた接点33、34が設けられていて、図4に示し
たようにキャリッジ11に取付けられたカートリッジホ
ルダ35の接点36、37を介して、やはりカートリッ
ジホルダ35に設けられた読出し・書込み制御手段3
8、39に図示しない導電手段により接続される。各読
出し・書込み制御手段38、39は、フレキシブルケー
ブル40により印刷装置本体の制御装置41に接続され
ている。
【0026】これら半導体記憶手段27、32として書
き換え回数に制限がある例えばEEPROMを用いた場
合には、その書き換え可能回数が、それぞれのカートリ
ッジ1、2に収容されているインクによって印刷できる
最大の頁数、例えば規定サイズの用紙にテキスト印刷可
能な頁数の数の少なくとも10倍以上の耐久性を備えて
いることが望ましい。
【0027】図5は、図2に示した制御装置41の一実
施例を示すものであって、インクカートリッジ交換判定
手段42は、キャリッジ11の各インクカートリッジ
1、2が対向する位置、この実施例ではキャリッジ11
のカートリッジ受け面にインクカートリッジ1、2によ
り押圧操作されるスイッチ43、44からの信号を受け
てインクカートリッジ1、2の装着、及び取り外しを検
出するものである。
【0028】キャリッジモータ制御手段45は、制御手
段46からの制御を受けてキャリッジ11を印刷のため
に往復移動させる他、吐出回復操作時には印刷ヘッド1
7、18をキャッピング可能な位置に移動させる。
【0029】吸引制御手段47は、制御手段46による
制御を受けて印刷ヘッド17、18をキャッピングユニ
ット19により封止させ、ポンプ駆動手段48によりポ
ンプユニット23の各吸引ポンプ23a、23bの吸引
力や、吸引時間を制御して、インク吐出能力回復のため
に印刷ヘッド17、18からインクを強制的に排出させ
る他に、インクカートリッジ1、2が交換された際に、
インクカートリッジ1、2から印刷ヘッド17、18に
印刷が可能となるようにインクを充填するものである。
【0030】印字・フラッシング制御手段49は、ホス
トからの印刷データに基づいてヘッド駆動手段50によ
り各印刷ヘッド17、18にインク滴吐出のための駆動
信号を出力して印刷を実行させる他に、キャッピング等
のフラッシング位置に存在する印刷ヘッド17、18に
前述と同様の駆動信号を出力して、全てのノズル開口か
らインク滴を吐出させて増粘したインクをインク受けに
吐出させるものである。これにより印刷ヘッドのノズル
開口部の目詰まり等を洗い流すことが可能となる。
【0031】インク残量検出手段51は、印刷により形
成するドット数や、フラッシング動作により吐出するイ
ンク滴の数や、充填動作、クリーニング動作により消費
されるインク量を積算して、インクカートリッジ1、2
に残存しているインク量を推定する。
【0032】電源遮断検出手段52は、電源スイッチ5
のオン−オフを検出してその状態を示す信号を出力する
とともに、電源スイッチ5により電源オフの指令が行わ
れた場合には所定の電源遮断処理を実行した後、装置へ
の電源の供給を停止するものである。
【0033】制御手段46は、パネル4のインクカート
リッジ交換指令スイッチ6、クリーニング指令スイッチ
7、8、電源遮断検出手段52、インク残量検出判定手
段51、及びホストからの信号を受け、電源オン処理、
電源オフ処理、クリーニング処理、インク残量チェック
処理、印刷処理、インクカートリッジ交換処理等の動作
を統括し、また電源投入時、印刷ヘッド17、18によ
る印刷が停止している状態、さらには電源オフ処理時に
インク残量検出判定手段51で検出されたインク消費量
をインクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、3
2に転送させる。
【0034】また、制御手段46は各インクカートリッ
ジを識別し、それぞれのメモリ装置に何回書込みがなさ
れたか、その回数をカウントし、その書込み回数もメモ
リ装置に書込むデータとする。
【0035】つぎにこのように構成した装置の動作につ
いて説明する。
【0036】電源スイッチ6の操作により電源が投入さ
れると、制御手段46は、現在の日時をホスト等から得
て、これをインクカートリッジ1、2の半導体記憶手段
27、32のフォーマット情報に基づいて任意書込み可
能領域に格納させる。
【0037】各インクカートリッジ1、2の装着が最初
である場合には、キャリッジ11をキャッピング位置に
移動させ、ポンプユニット23を作動させてインクカー
トリッジ1、2のインクを印刷ヘッド17、18に充填
する。この充填動作によりインクカートリッジ17、1
8から排出されたインク量は、単位時間の吸引量と継続
時間との積として算出されてインク残量検出判定手段5
1にインク消費量として格納される。
【0038】印字指令が入力することなく、非印刷状態
が所定時間継続すると、制御手段46は、インク残量検
出判定手段51により算出されたインク消費量を、各イ
ンクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32に
書き込む。
【0039】印刷ヘッド17、18へのインクの充填が
終了して印刷信号が入力すると、制御手段46の制御に
基づいて印刷ヘッド17、18により印刷が行われる。
印刷期間中に各印刷ヘッド17、18から吐出されたイ
ンク滴は、インク残量検出判定手段51によりインク消
費量として積算される。
【0040】制御手段46は、印刷中に改行操作、改頁
操作、さらにはユーザにより印刷停止指令が発せられて
強制的に印刷が停止されたことを検出すると、インク残
量検出判定手段51により算出されたインク消費量をイ
ンクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32に
格納させる。これにより、データの書込みによる印刷休
止時間の延長を招くことなく、しかも所定量のインクが
消費された段階で、インクカートリッジ1、2の半導体
記憶手段27、32にデータを書き込むことができる。
【0041】印刷動作が所定時間継続すると、制御手段
46は、キャリッジ11を移動させて印刷ヘッド17、
18をフラッシング可能な位置にセットして、印字フラ
ッシング制御手段49により所定インク滴数のインクを
印刷ヘッド17、18から吐出させる。
【0042】これにより、各印刷ヘッド17、18のノ
ズル開口近傍で増粘しているインクが排出され、目詰ま
りが予防される。このフラッシング動作により排出され
たインク滴は、インク残量検出判定手段51によりイン
ク消費量として積算される。制御手段46は、フラッシ
ング動作中に、そのフラッシング動作によるインク消費
量をインクカートリッジ1、2の半導体記憶手段27、
32に格納させる。
【0043】以下、このようにして印刷を継続すること
になるが、フラッシング動作によっても目詰まりが解消
できず、ユーザの目視や、ドット抜け検出手段によりド
ット抜けが検出された場合には、ユーザによりクリーニ
ング指令スイッチ7、8が操作される。
【0044】クリーニング指令スイッチ7、8の操作に
より、制御手段46は、印刷ヘッド17、18をキャッ
ピング可能な位置に移動させてから、ポンプ23a、2
3bを駆動して印刷ヘッド17、18からインクを吸引
する。
【0045】これにより、印刷ヘッド17、18のノズ
ル開口に負圧が作用し、印刷ヘッド内のインクが強制的
にキャップ20、21に排出される。このインク量は、
インク残量検出判定手段51によりインク消費量として
積算され、制御手段46によりクリーニング動作中にイ
ンク消費量がインクカートリッジ1、2の半導体記憶手
段27、32に格納される。
【0046】印刷が終了して電源スイッチ5が操作され
ると、電源遮断検出手段52から信号が出力するから、
制御手段46は、キャリッジモータ制御手段45により
キャリッジ11をキャッピング位置に移動させて印刷ヘ
ッド17、18をキャップ20、21に封止させる。そ
して、作業用メモリ53に格納されている種々のデー
タ、つまりインクカートリッジ1、2の装着日時、イン
ク消費量、印刷量、クリーニング回数、クリーニング頻
度等を、インクカートリッジ1、2の半導体記憶手段2
7、34に出力して格納させる。
【0047】このようにして、所要のデータのインクカ
ートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32への書込
みの終了が確認された段階で、電源遮断手段52は、装
置全体への電力の供給を停止する。
【0048】電源スイッチ5が操作されて電源が再び投
入されると、制御手段46は、印刷ヘッド17、18の
クリーニングや、キャリッジ11の位置出し処理等の所
定の初期化処理を実行するとともに、インク残量検出判
定手段51に格納されているインク消費量を、インクカ
ートリッジ1、2の半導体記憶手段27、32に書き込
む。そして、印刷信号が入力した段階で前述した動作に
より印刷を実行し、また印刷が休止状態となった時点
で、半導体記憶手段27、32にインク消費量等の所要
のデータが書き込まれる。
【0049】図6は本発明のインクジェット式印刷装置
の第2実施例による制御機構を示すブロック図である。
図中、本発明の第1実施例を示した第5図と同じ構成部
材については同じ参照番号を付し、その説明を省略す
る。
【0050】図6に示した第2実施例においては図5の
実施例と異なるところは、補助バッテリ54が備えられ
ているところである。補助バッテリ54は電源遮断検出
手段52に接続されている。印刷装置を使用中に、停電
などによる不可抗力でいきなり装置に交流電源57から
の電源が供給されなくなったり、あるいは電源コードを
足で引っ掛けたりして突然電力が落ちるといった不測の
事態が生じたとき、補助バッテリ54は印刷装置全体に
電力を供給する。電源遮断検出手段には交流電源57と
補助バッテリ54からの電力を切り替える切り替え部が
備わっている。
【0051】不測の事態により突然交流電圧からの電力
が突然落ちた場合、電源遮断検出手段52は、補助バッ
テリ54からの電力供給に切り替え、所定の電源遮断処
理を実行した後、装置への電源の供給を停止するもので
ある。この所定の電源遮断処理中に、インク残量検出判
定手段51で検出されたインク消費量をインクカートリ
ッジ1、2の半導体記憶手段27、32に転送させる。
【0052】このように本発明第2の実施例に拠れば、
不測の事態が起きてもインク消費量などのインクに関す
る最新情報がインクカートリッジのメモリ装置に書き込
まれる。したがって、その後再度電源スイッチ5を操作
して交流電源57からの電力供給により通常の印字体制
に復帰したとき、インクカートリッジのメモリ装置から
インクに関する正確な情報を読み出すことができ、常に
正しく印字動作を制御することが可能となる。
【0053】なお、補助バッテリ54は印刷装置に内臓
していることが望ましい。この場合、通常使用時に交流
電源57からの電力により充電していることが好まし
い。一方、着脱可能な外部補助バッテリを印刷装置の外
側に装着できる構成とし、ユーザの好みに応じてこの機
能を自由に選択できるようにしても良い。
【0054】次に、本発明の第3実施例について、図7
ないし図13を参照して詳細に説明する。
【0055】図7は、本発明の第3実施例によるインク
ジェット式印刷装置の要部を示す斜視図であり、図8
(a)は本発明の印刷装置に適用できるインクカートリ
ッジの外観斜視図、図8(b)はカートリッジホルダの
外観斜視図、図9は本発明の第3実施形態にかかる印刷
装置のCPUとキャリッジ間の信号伝送要部の構成を示
すブロック図、図10はCPUと通信インタフェース間
で通信されるデータ信号の波形図、図11は本発明第3
実施例による印刷装置のCPUの電源投入時の処理の流
れを示すフローチャート、図12は本発明第3実施例に
よる印刷装置のCPUの印刷時の処理の流れを示すフロ
ーチャート、および図13は本発明第3実施例による印
刷装置のCPUのインクカートリッジの交換の処理の流
れを示すフローチャートである。
【0056】第8図に示すように、本発明第3実施例に
かかるインクジェット式印刷装置101は、従来の装置
と同様に、インクジェット式印刷ヘッド110が、キャ
リッジモータ203と搬送ベルト202からなるキャリ
ッジ機構112によって移動するキャリッジ133上に
取り付けられている。キャリッジ133の移動により、
用紙205の表面をラスタースキャンしながら、キャリ
ッジ133上に搭載されたオンキャリッジ式のインクカ
ートリッジ207Fからインクの供給を得て、用紙20
5表面に文字やイメージなどを印刷する。
【0057】インクカートリッジ207Fは、例えば、
黄色、淡マゼンタ、マゼンタ、淡シアン、シアン、黒の
6色のインクをそれぞれ収容した5個のカラーサブカー
トリッジ207Y、207LM、207M、207L
C、207Cや、黒インクを収容した黒サブカートリッ
ジ207Kなどから構成される。印刷ヘッド110が装
着されるキャリッジ133にはカートリッジホルダ20
1が取りつけられており、このカートリッジホルダ20
1にインクカートリッジ207Fが装着されている。
【0058】印刷ヘッド110の移動範囲の端の位置
に、印刷ヘッド110の初期インク吸引動作やクリーニ
ング動作、乾燥防止のためのキャッピングなどを行うた
めのヘッド・メンテナンス機構208が配置されてい
る。
【0059】インクカートリッジ207Fには、後述す
るようにEEPROMなどの不揮発性の書き込み可能メ
モリ装置が搭載されており、そのメモリ装置は、印刷ヘ
ッド110と共にキャリッジ上に設けられた図示しない
通信インタフェース回路に電気的に接続される。このイ
ンタフェース回路及び印刷ヘッド110と、図示しない
印刷装置のCPUとは、ヘッド走行の支障にならない可
動式のフレキシブルケーブル211で通信可能に電気的
に接続されている。
【0060】図8(a)は、本発明に従うインクカート
リッジ111の外観斜視図であり、図8(b)はインク
ジェット式印刷装置101のキャリッジ上に設けられた
カートリッジホルダ201の外観斜視図である。図7の
例では複数色のインクが別々のインク室に収容された複
数色一体型のインクカートリッジ207を示している
が、図8では説明を簡単にするために単体のインクカー
トリッジ111の例を示している。
【0061】インクカートリッジ111にはインクを吸
収したスポンジ状の多孔質部材が収容されている。ま
た、インクカートリッジ111の外表面には不揮発性の
メモリ装置、例えばEEPROM(Electrically Erasa
ble Programmable ROM)113が装着されていて、
EEPROM113のアクセス端子115が外部に露出
している。また、カートリッジホルダ201は、インク
カートリッジ111を保持する保持部117と、その内
側にインクカートリッジ111が装着されたときにカー
トリッジ111のインク供給口内に挿入してインクを吸
入するインク供給針119と、インクカートリッジ11
1のEEPROM113のアクセス端子115に接触し
て、EEPROM113と印刷装置との間で信号を送受
信可能にする接触端子121などを有する。
【0062】図9は、本発明の第3実施形態にかかるイ
ンクジェット式印刷装置におけるCPUとキャリッジ間
の信号伝送手段の要部の構成を示すブロック図である。
【0063】同図において、印刷装置101は、この印
刷装置101の制御を行うCPU131と、印刷ヘッド
135を移動させるためのキャリッジ133とを有す
る。キャリッジ133上には、印刷ヘッド135だけで
なく、図8(a)に示したEEPROM113をもつイ
ンクカートリッジ111が、図8(b)に示したカート
リッジホルダに装着されて搭載されている。また、CP
U131をEEPROM113にアクセス可能にさせる
ための通信インタフェース回路141も、キャリッジ1
33に搭載されている。
【0064】第8図の例では、メモリ装置であるEEP
ROM113はインクカートリッジの底面と側面とのコ
ーナー部に設けられているが、本発明はこれに限定され
るものではない。たとえば、底面、側面、前面、上面な
どインクカートリッジの所望の位置に配設しても良い。
なお、その場合にはホルダ201の接触端子121の位
置もメモリ装置の位置に合うように変更することはもち
ろんである。
【0065】CPU131とキャリッジ133上の印刷
ヘッド135や通信インタフェース回路151との間
は、キャリッジ133の移動に支障を与えないフレキシ
ブルな信号ケーブル143によって接続されている。C
PU131と通信インタフェース141との間は、例え
ば、受信ラインRxD、送信ラインTxDで接続され、
通信インタフェース141とEEPROM113との間
は、例えば、電源ラインVcc、チップセレクトラインC
S、リード/ライト選択ラインR/W、クロックライン
CLK、入出力データラインI/O及びアースラインG
NDで結ばれている。
【0066】CPU131は、印刷時やフラッシング動
作などで印刷ヘッド135を駆動する時には、印刷ヘッ
ド135へ駆動パルス信号を送信する。この間、すなわ
ち印刷ヘッド135が駆動されている間は、CPU13
1はEEPROM113の電源を切り、EEPROM1
13へのデータの読み書きを行わない。そして、CPU
131は、印刷ヘッド135を駆動していないときにの
み、タイミングを選んでEEPROM113に電源を投
入し、EEPROM113に対してデータを書いたり又
は読んだりする。ここで、EEPROM113の電源を
投入するとは、電源ラインVccに電圧を印加することを
いう。
【0067】図10はEEPROM113に対してデー
タを書いたり又は読んだりするときに、CPUと通信イ
ンタフェース間で通信されるデータ信号の波形例を示
す。図示のように、受信ラインRxD及び送信ラインT
xD上で、それぞれ、ローレベルのスタートビットと、
ハイレベルのストップビットとに挟まれた8ビットのデ
ータを単位として、データが送受信される。
【0068】EEPROM113へのデータの読み書き
が終わると、CPU131は、EEPROM113の電
源を切る。EEPROM113の電源がオンされるの
は、印刷ヘッド135が駆動されていない間であって、
かつEEPROM113にデータを読み書きする必要が
ある時だけであり、それ以外のときには切られている。
【0069】EEPROM113にデータを読み書きす
る時期には、例えば、印刷装置の電源の投入直後と切断
直前、インクカートリッジの交換前及び交換後、印刷用
紙1頁の印刷終了後、及び印刷ヘッドのクリーニング終
了直後などがある。
【0070】このように、印刷ヘッド135を駆動する
ときには、EEPROM113へのアクセスは行われ
ず、EEPROM113の電源も切られているので、ヘ
ッド駆動パルス信号によってEEPROM113のデー
タが変わったり破壊されたりする虞はない。
【0071】次に、図11〜図13のフローチャートを
参照して、印刷装置のCPU131が行う本発明に関わ
る処理の流れを詳細に説明する。
【0072】まず、図11を参照して、印刷装置の電源
投入時における処理の流れを説明する。
【0073】印刷装置の電源が投入されると(S1)、
CPU31はインクカートリッジ11のEEPROM1
13の電源を入れ(S2)、EEPROM113に書い
てある所定のデータの読み書きを行ない(S3)、その
データ読み書きが終わった後に、EEPROM113の
電源を切る(S4)。上記ステップS3でEEPROM
113から読み込むデータとしては、例えば、インク製
造日、インク残量やインクカートリッジの開封日時など
があり、これに基づいてCPU131はインクカートリ
ッジ111の使用が可能か否かの判断を行う。
【0074】次に、CPU131は、ヘッドクリーニン
グなどのメンテナンスが必要か否かの判断をして(S
5)、メンテナンスの必要がなければ(S5,NO)、
そのまま印刷の待機状態に入る(S11)。ヘッドのメ
ンテナンスの必要がある場合は(S5,YES)、ヘッ
ドクリーニングなどのメンテナンスを行う(S6)。例
えば、前回の印刷装置使用時から所定の期間以上過ぎて
いたりして、印刷ヘッド135に対してクリーニングな
どのメンテナンスが必要な場合は、ここでヘッドメンテ
ナンスを行う。このヘッドメンテナンスには、印刷ヘッ
ド135を駆動して各ノズルからインク滴を噴出させる
「フラッシング」と呼ばれる動作が含まれるが、この時
は、EEPROM113の電源がステップS4で既に切
られているので、EEPROM113の記録データがフ
ラッシング時のノイズで乱れたり破壊されるおそれはな
い。尚、最初にインクカートリッジ111のEEPRO
M113から読み込んだインク残量が、ヘッドメンテナ
ンスを行うのに適しないほどに僅少である場合は、ヘッ
ドメンテナンスは行わない。
【0075】次に、ヘッドメンテナンスが終了すると
(S7)、CPU131は再びインクカートリッジ11
1のEEPROM113の電源を入れ(S8)、EEP
ROM113に対して所定のデータの読み書きを行う
(S9)。例えば、CPU131は、ヘッドメンテナン
スで使用したインク量に基づいてインク残量を計算し、
このインク残量をEEPROM113に書き込む。デー
タ読み書きが終わると、CPU131は、EEPROM
113の電源を切って(S10)、待機状態に入る(S
11)。
【0076】次に、図12のフローチャートを参照し
て、印刷時にCPU131が行う処理について説明す
る。
【0077】CPU131は、待機状態(S21)にお
いて、図示しないホスト装置から印刷データを受信する
と(S22)、その印刷データから印刷イメージを作成
して印刷ヘッド135を駆動して印刷イメージを用紙上
に印刷する(S23)。印刷中、インクカートリッジ1
11のEEPROM113には電源は入っていないし勿
論アクセスも行われていないから、EEPROM113
内のデータがノイズの影響を受けることはない。
【0078】印刷が終了すると(S24)、CPU13
1は、インクカートリッジ111のEEPROM113
の電源を投入し(S25)、EEPROM113に所定
のデータを読み書きする(S26)。例えば、CPU1
31は、印刷で使用したインク量に基づいてインク残量
を計算しそれをEEPROM113に書き込む。具体的
には、吐出したドット数、ドットのインク量により、使
用インク量を算出し、インクカートリッジの残量から、
この使用インク量を減算して、インク残量を計算してい
る。この計算は、所定インク量のドットのドット数を単
位に用いて行っている。EEPROM113への所定デ
ータの読み書きが終了すると、CPU131は、EEP
ROM113の電源を切り(S27)、待機状態に戻る
(S28)。
【0079】次に、図13のフローチャートを参照し
て、インクカートリッジ111の交換時においてCPU
131が行う処理について説明する。
【0080】CPU131は、待機状態において(S3
1)、インクカートリッジ111の交換要求が入力され
ると(S32)、インクカートリッジ111のEEPR
OM13の電源を投入して(S33)、EEPROM1
13にアクセスして所定のデータの読み書きを行う(S
34)。例えば、CPU131は、インクカートリッジ
111の交換直前におけるインク残量や印刷装置に装着
されていた期間の長さなどを、EEPROM113に書
き込む。そして、このデータ読み書きが終了したら、C
PU131はEEPROM113の電源を切る(S3
5)。
【0081】続いて、CPU131は、キャリッジ13
3をインクカートリッジ111の交換位置に移動させて
停止させる(S36)。ユーザが現在のインクカートリ
ッジ111を取り外し、新しいインクカートリッジ11
1を装着してカートリッジ交換完了の信号を入力したら
(S37)、CPU131は、新しいインクカートリッ
ジ111のEEPROM113の電源を投入し(S3
8)、EEPROM113にアクセスして所定のデータ
の読み書きを行う(S39)。例えば、CPU131
は、そのEEPROM113から、そのインクカートリ
ッジ111の製造年月日やカートリッジ種別などを読み
込み、印刷に使えるものかどうかの判断を行ったり、イ
ンク残量をチェックしたり、現在の年月日(開封年月
日)をEEPROM113に書きこんだりする。このデ
ータ読み書きが終了したら、CPU131は、EEPR
OM113の電源を切る(S40)。
【0082】続いて、CPU131は、キャリッジを例
えば印字領域外のホームポジションへ移動させた上で、
インクカートリッジ111から印刷ヘッド135へのイ
ンクの吸引を行う(S41)。この作業においても、フ
ラッシングなどを多数回行うが、この間、EEPROM
113の電源は切られ勿論アクセスは行われないので、
ノイズによるEEPROM113への影響は一切ない。
【0083】インク吸引作業が終了すると(S42)、
CPU131は、再びインクカートリッジ111のEE
PROM113の電源を投入して(S43)、EEPR
OM113にアクセスして所定のデータの読み書きを行
う(S44)。例えば、インク吸引でのインク使用量か
らインク残量を計算して、これをEEPROM113に
書き込む。データ読み書きが終わると、CPU131
は、インクカートリッジ111のEEPROM113の
電源を切り(S45)、待機状態になる(S46)。
【0084】以上述べた実施の形態は本発明を説明する
ための一例であり、本発明は、上記の実施の形態に限定
されるものではなく、発明の要旨の範囲で種々の変形が
可能である。
【0085】たとえば、上述の各実施例においては、イ
ンクカートリッジをキャリッジに搭載するオンキャリッ
ジ形式の印刷装置に例を採って説明した。一般にオンキ
ャリッジ型は、インクカートリッジ上に設けられたメモ
リ装置と印刷ヘッドとが近接した位置にあるため、特に
ノイズの影響を受けやすい。しかし、上気したように本
発明によれば非印刷時、すなわち印刷ヘッドへ駆動信号
が供給されていないときにメモリ装置への書き込みを行
うので、この型の印刷装置でもノイズの問題をなくする
ことができた.さらに、非印刷時にメモリ装置への電源
をオフにすることで確実にノイズの問題を解決すること
ができる。もちろん、インクカートリッジをキャリッジ
とはなれた位置の印刷装置の固定部に装着し、フレキシ
ブルなインク供給チューブによりキャリッジ上の印刷ヘ
ッドにインクを供給するオフキャリッジ型の印刷装置に
適用しても、スループット向上という同様の作用を奏す
ることは明らかである。
【0086】また、非印刷状態でメモリ装置へデータの
読み書きを行うのでスループットの問題が解決できたた
め、データの読み書きに比較的時間を要する非接触型の
メモリ装置、たとえば磁気記憶装置、光磁気記憶装置、
電磁気型記憶装置など用途に応じてさまざまな種類を選
択することができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
印刷ヘッドの駆動信号によるノイズの影響によるインク
カートリッジのメモリ装置の記録データが乱れたり破壊
されることなく確実にデータを読み書きする事が可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式印刷装置の第一実施
例を示す概略斜視図である。
【図2】図1に示した本発明のインクジェット式印刷装
置の印字機構を示す図である。
【図3】図(イ)、(ロ)は、それぞれ本発明の印刷ヘ
ッドにインクを提供する黒インク用、及びカラーインク
用インクカートリッジの一実施例を示す斜視図である。
【図4】図3に示したインクカートリッジが装着される
印刷装置のヘッドホルダの一実施例を示す斜視図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例によるインクジェット式印
刷装置の制御機構を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2実施例によるインクジェット式印
刷装置の制御機構を示すブロック図である。
【図7】本発明の第3実施例によるインクジェット式印
刷装置の要部の斜視図。
【図8】本発明の印刷装置に適用できるインクカートリ
ッジの外観斜視図(a)及びカートリッジホルダの外観
斜視図(b)である。
【図9】本発明の第3実施形態にかかる印刷装置のCP
Uとキャリッジ間の信号伝送要部の構成を示すブロック
図である。
【図10】CPUと通信インタフェース間で通信される
データ信号の波形図。
【図11】本発明第3実施例による印刷装置のCPUの
電源投入時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】本発明第3実施例による印刷装置のCPUの
印刷時の処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明第3実施例による印刷装置のCPUの
インクカートリッジの交換の処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】 1、2 インクカートリッジ 11 キャリッジ 17、18 印刷ヘッド 27、32 半導体記憶手段 33、34 接点 38、39 読出し・書込み手段 46 制御手段 111 インクカートリッジ 113 EEPROM 115 アクセス端子 119 インク供給針 121 接触端子 131 CPU 133 キャリッジ 135 印刷ヘッド 113 EEPROM 139 インクカートリッジ 141 通信インタフェース 201 ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA29 EB02 EB04 EB20 EB56 EB59 EC02 EC04 EC19 EC28 EC53 EC64 KC01 KC04 2C061 AQ05 HH01 HH07 HJ10 HK18 HK23 HX10

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル開口からインク滴を吐出する印刷
    ヘッドと、該印刷ヘッドに供給するインクを収容すると
    共にインクに関する情報を記憶するメモリ装置を備えた
    インクカートリッジと、該メモリ装置にアクセスするア
    クセス制御手段と、を備えたインクジェット式印刷装置
    において、 前記アクセス制御手段は、前記印刷ヘッドの非印刷状態
    の時に前記インクカートリッジの前記メモリ装置にアク
    セスすることを特徴とするインクジェット式印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記非印刷状態が電源オフの指令時であ
    る請求項1に記載のインクジェット式印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記非印刷状態が、印刷動作の強制停止
    操作時である請求項1に記載のインクジェット式印刷装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電源オフの指令は電源が不慮に切断
    された時である請求項2に記載のインクジェット式印刷
    装置。
  5. 【請求項5】 電源が不慮に切断されたときに装置全体
    に電力を供給する予備バッテリを備えていることを特徴
    とする請求項4に記載のインクジェット式印刷装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリ装置が接触型の不揮発性メモ
    リ装置であることを特徴とする請求項1に記載のインク
    ジェット式印刷装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリ装置が非接触型の不揮発性の
    書き込み可能なメモリ装置であることを特徴とする請求
    項1に記載のインクジェット式印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記印刷ヘッドが駆動状態の時には、前
    記メモリ装置の電源が切られていることを特徴とする請
    求項6に記載のインクジェット式印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記メモリ装置は電気的に書き換え可能
    な半導体記憶装置であることを特徴とする請求項6に記
    載のインクジェット式印刷装置。
  10. 【請求項10】 ノズル開口からインク滴を吐出する印
    刷ヘッドと、該印刷ヘッドを往復移動させるキャリッジ
    と、該キャリッジに搭載されると共に、インクに関する
    情報を記憶するメモリ装置を備えたインクカートリッジ
    と、該メモリ装置にアクセスするアクセス制御手段と、
    を備えたインクジェット式印刷装置において、 前記アクセス制御手段は、前記印刷ヘッドの非印刷状態
    の時に前記インクカートリッジの前記メモリ装置にアク
    セスすることを特徴とするインクジェット式印刷装置。
  11. 【請求項11】 前記印刷ヘッドが駆動されている間、
    前記メモリ装置の電源が切られていることを特徴とする
    請求項10記載のインクジェット式印刷装置。
  12. 【請求項12】 前記インクカートリッジは、黒色イン
    クを収容する第1のインクカートリッジと、複数のカラ
    ーインクを収容する第2のインクカートリッジとを備
    え、前記メモリ装置は第1と第2のインクカートリッジ
    のそれぞれに別個に装着される第1のメモリ装置と第2
    のメモリ装置とからなることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット式印刷装置。
  13. 【請求項13】 前記アクセス制御手段は、前記インク
    カートリッジのメモリ装置との間で情報を読み書きする
    読出し・書込み手段と、前記印刷ヘッドによるインク消
    費量を計算するインク残量検出判定手段と、該インク残
    量検出判定手段からのインク残量に関する情報に基づい
    て、該印刷ヘッドの非印刷状態の時に、前記読出し・書
    込み手段に対して、前記インクカートリッジのメモリ装
    置へ書込み動作を指令する制御手段を有することを特徴
    とする請求項1に記載のインクジェット式印刷装置。
  14. 【請求項14】 前記アクセス制御手段は、前記メモリ
    装置に情報を書込んだ回数をカウントすることを特徴と
    する請求項1に記載のインクジェット式印刷装置。
  15. 【請求項15】 前記メモリ装置は前記インクカートリ
    ッジの、印刷ヘッド近傍の面に装着されていることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット式印刷装置。
  16. 【請求項16】 印刷ヘッドと、インクに関する情報を
    記憶するためのメモリ装置を有するインクカートリッジ
    とを備えたインクジェット式印刷装置における、前記メ
    モリ装置へのアクセス方法において、 前記印刷ヘッドの非駆動状態の時のみ、前記メモリ装置
    に対して情報の読み書きを行うことを特徴とするインク
    カートリッジのメモリ装置へのアクセス方法。
  17. 【請求項17】 請求項16のアクセス方法において、
    電源オフの指令時の後、かつインクジェット式印刷装置
    の電源が切れる前に前記メモリ装置に対して情報の読み
    書きを行うことを特徴とするインクカートリッジのメモ
    リ装置へのアクセス方法。
  18. 【請求項18】 請求項16のアクセス方法において、
    印刷動作の強制停止操作の後に前記メモリ装置に対して
    情報の読み書きを行うことを特徴とするインクカートリ
    ッジのメモリ装置へのアクセス方法。
  19. 【請求項19】 請求項16のアクセス方法において、
    電源が不慮に切断された後、かつインクジェット式印刷
    装置の電源が切れる前に前記メモリ装置に対して情報の
    読み書きを行うことを特徴とするインクカートリッジの
    メモリ装置へのアクセス方法。
  20. 【請求項20】 印刷ヘッドと、インクに関する情報を
    記憶するためのメモリ装置を有するインクカートリッジ
    とを備えたインクジェット式印刷装置の制御方法におい
    て、 記録装置に電源を投入し、 前記メモリ装置にアクセスして記憶された情報を読出
    し、 ヘッドのメンテナンスが必要か否かを判断し、 必要と判断された場合にはクリーニング等の処理を行
    い、 前記メモリ装置にアクセスして新たな情報を書込む、こ
    とを特徴とするインクジェット式印刷装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 請求項20の制御方法において、前記
    メモリ装置にアクセスする直前に前記メモリ装置の電源
    をオンし、該アクセスの直後に前記メモリ装置の電源を
    オフすることを特徴とするインクジェット式印刷装置の
    制御方法。
  22. 【請求項22】 印刷ヘッドと、インクに関する情報を
    記憶するためのメモリ装置を有するインクカートリッジ
    とを備えたインクジェット式印刷装置の制御方法におい
    て、 インクカートリッジ交換要求を入力し、 前記メモリ装置にアクセスして情報を書込み、 該印刷ヘッドを搭載したキャリッジをインクカートリッ
    ジ交換位置へ移動し、 インクカートリッジの交換を完了し、 新たに装着されたインクカートリッジのメモリ装置にア
    クセスし、 インクカートリッジ内のインクを吸引し、 インク吸引動作を終了し、 前記メモリ装置にアクセスする、ことを特徴とするイン
    クジェット式印刷装置の制御方法。
  23. 【請求項23】 請求項22の制御方法において、前記
    メモリ装置に各アクセスする直前に前記メモリ装置の電
    源をオンし、該アクセスの直後に前記メモリ装置の電源
    をオフすることを特徴とするインクジェット式印刷装置
    の制御方法。
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