JP2001129635A - 異形リングの製造方法 - Google Patents

異形リングの製造方法

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JP2001129635A JP31174899A JP31174899A JP2001129635A JP 2001129635 A JP2001129635 A JP 2001129635A JP 31174899 A JP31174899 A JP 31174899A JP 31174899 A JP31174899 A JP 31174899A JP 2001129635 A JP2001129635 A JP 2001129635A
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forming
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forging
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Akira Tagawa
昭 田川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】材料の歩留まりを向上させながら、生産効率も
高めることができる異形リングの製造方法を得る。 【解決手段】図の(A)は予備成形の製造ラインの工程
を示し、1は原材料、2は所望の長さに切断した円柱状
体、3aは加熱した高温体、4は据込み体、5は粗地成
形体、6は底部61を打ち抜いた環状体である。予備成
形(汎用とする)で形成した環状体6に(B)で示す仕
上げの製造ラインの各工程を施す。環状体6を加熱した
高温体3bとし、それをローリング成形により大径のリ
ング7とする。図で71は外周支持ローラ、72は内周
支持ローラ、73は上面と下面を支持するローラであ
る。鍛造で順次粗成形品8,仕上げ品9とする。81,
91は外周バリ、82,92は内周バリを示している。
仕上げ品9にバリ抜き、トリミングを施して完成品10
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、金属製の異形リ
ング、すなわち、リングの内周、外周又は側面に突出部
や窪み部を有するもの、楕円状のフランジを有するも
の、内周又は外周に平面部分を設けたもの等の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術と問題点】図4は、異形リングの従来の製
造方法を示すもので、(A)は矢印で工程の流れを順次
に示している。図に沿って説明すれば、21は原材料で
あって、所定寸法ずつに切断して所望の大きさのピース
22とする。次に、それを加熱して高温体23とし、据
込みで据込み体24とし、予備成形を行い予備成形体2
5とし、さらに仕上げ成形により仕上げ品26を成形す
る。予備成形、仕上げ成形は鍛造で行う。図で261は
外周バリ、262は内周バリである。その後、バリ取り
を行い、最終形態27とする。(B)は、仕上げ品26
の平面図、(C)は最終形態27と、取り除かれたバリ
261、262を平面図で示したものである。最後にト
リミングで完成品28とする。(D)は、完成品28の
平面図である。
【0003】しかしながら、この従来の製造方法は、材
料の歩留まりが悪いという欠点がある。そこで、鍛造の
前にローリング成形を施すことによって材料の歩留まり
を向上させることが可能であるが、ローリング成形は他
のサイクルに比べてサイクルタイムが長いので、工程間
の時間のリズムが乱れ、効率が下がり、生産量が少なく
なってしまう。特に、据込みや粗地成形用の鍛造プレス
はサイクルタイムが短いので、ローリング成形のサイク
ルタイムとの差が大きく、工程間の調節が困難である。
【0004】
【発明が解決すべき課題】そこで、この発明は、材料の
歩留まりを高めた状態を維持しながら、さらに各工程の
サイクルタイムの差を考慮して生産効率の高い製造方法
を提供することを課題とする。また、併せて、加工性や
加工精度等も従来のレベルに維持しながら生産効率を高
めることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では前記の課題
を解決するために「鍛造の前にローリング成形を行うよ
うにした異形リングの製造方法において、材料切断、粗
地成形等の工程を含んだ製造ラインと、ローリング成形
の工程を含んだ製造ラインとを別個独立としたことを特
徴とする異形リングの製造方法。」を得たものである。
【0006】
【発明の実施の形態】異形リングとしては、前述のごと
く種々の形態が考えられるが、異形リングの一種として
ワンウェイクラッチ用外輪がある。この発明の実施例と
して、ワンウェイクラッチ用外輪の製造方法について述
べる。ワンウェイクラッチ用外輪の形状は、リングの外
周に突出した爪を有する形状となっている。また、請求
の範囲中の「製造ラインを汎用とする」とは、設備の調
整によって複数種類の製品へ適用が通常行われることを
意味し、「製造ラインを専用とする」とは、通常の適用
が特定の一種類のみの製品への適用であることを意味し
ている。
【0007】
【実施例】図1はこの発明の第1実施例であって、
(A)は、予備成形の製造ラインを、(B)はローリン
グ成形を含む仕上げの製造ラインを、それぞれ矢印によ
り工程を順次示している。(A)に示す製造ラインで
は、原材料1を所定の寸法に切断して所望の大きさの円
柱形状体2とし、加熱して高温体3aとする。この円柱
状体は、従来例の方法におけるよりも径が小さいもので
よい。加熱温度は熱間鍛造温度を考慮して1100〜1
200℃とする。加熱後、据込みにより円柱形状を押し
広げ、据込み体4とする。次に、粗地成形で中央を凹ま
せて粗地成形体5とし、斜線を施した底部61を打ち抜
いて環状体61を形成する。ここまでの工程によって、
予備成形が完了する。なお、ここまでの製造ラインは汎
用で用いられ、セットを替えるなど設備の調整によって
複数種類の製品の予備成形を行うものである。
【0008】(B)は仕上げ成形の製造ラインの工程を
示し、まず、環状体6を加熱して高温体3bとし、それ
をローリング成形によって大径のリング7を形成する。
(C)はローリング成形を施している状態の平面図であ
って、71は外周支持ローラ、72は内周支持ローラ、
73は上、下面をそれぞれ支持するローラであって、こ
れらの4本のローラによって、ローリング成形が行わ
れ、高温の環状体3bは各ローラからの圧力によって引
き延ばされて、大径のリング7に成形される。
【0009】ローリング成形の後リング7を型にセット
して鍛造により粗成形を施し、粗成形品8とする。
(D)は粗成形品の平面図であって、81は外周バリ、
82は内周バリを示している。さらに、鍛造により仕上
げ成形を行い、仕上げ品9を得る。(E)は仕上げ品の
平面図であって、91は外周バリ、92は内周バリであ
る。ローリング成形を施した後に鍛造を行うので、内外
周のバリは従来の方法に比べるとはるかに小さくてす
み、そのため成形圧力も小さくてよく、成形プレスを小
型化することができる。
【0010】仕上げ成形後にバリ抜き、トリミング等を
行い、完成品10を得る。(F)は完成品の平面図であ
って、91は外周バリ、92は内周バリを示している。
この(B)で示した仕上げ成形の製造ラインは専用に用
いられ、通常では一種類のみの成形を行う。このよう
に、設備の調整によって複数種類の製品に適用できる汎
用の製造ラインと、一種類の製品のみに適用する専用の
製造ラインとを巧みに組み合わせることによって、ロー
リング成形の工程のサイクルタイムが他の工程に比べて
長いという不具合があるにもかかわらず、サイクルタイ
ムの差を調整して生産効率の向上を図ることができる。
【0011】図2は第2実施例を示す。後述の第3実施
例も含めて、いずれの実施例においても、図1の(A)
に示した汎用の製造ラインは全く同様であり、また、仕
上げの製造ラインにおいても、ローリング成形によるリ
ングの形成までは第1実施例と同様であるので、リング
形成後の工程を示して説明する。図2の(A)は、リン
グ形成の工程を示し、鍛造によって粗成形を行い、粗成
形品8を得るが、この実施例では、バリが軸方向に延び
るように成形を行う。(B)は、粗成形品の平面図であ
って、83は軸方向のバリを示している。さらに、鍛造
により仕上げを行い、仕上げ品9を得る。(C)は、仕
上げ品の平面図であって、93は軸方向のバリを示して
いる。そして、トリミングにより完成品10を得る。
(D)は完成品10の平面図であって、93は除かれた
バリを示している。
【0012】図3は第3施例であって、やはり専用の製
造ラインのローリング成形によるリング成形後について
説明する。(A)はリング成形後の工程を示し、鍛造に
より粗成形品8を形成する。この鍛造は密閉して行い、
外周側へのバリは生じないようにしている。(B)は粗
成形品の平面図であって、84は内周バリを示してい
る。ついで鍛造により仕上げ成形を行い、仕上げ品9を
得る。(C)は仕上げ品の平面図であって、94は外周
バリ、95は内周バリを示している。さらに、バリ抜
き、トリミングにより完成品10を得る。(D)は完成
品の平面図であって、94,95は除かれたバリを示し
ている。
【0013】いずれの実施例においても、完成品にはさ
らに細かい箇所について、所要の切削、熱処理加工等を
施し、所要の仕様に仕上げるものである。なお、予備成
形の工程は記載のものに限定されるものではない。前記
の実施例では熱間鍛造が用いられているが、温間鍛造や
冷間鍛造であってもよい。また、前記の如き各種鍛造に
よらず、チューブ状の材料を切断することによっても予
備成形を行うことができる。
【0014】
【効果】この発明の異形リングの製造方法は、前記の如
き構成であって、予備成形の製造ラインと、ローリング
成形を含む仕上げの製造ラインを別個独立とすることに
よって、ローリング成形の工程と、他の工程のサイクル
タイムの差にもかかわらず、歩留まりを向上させなが
ら、生産効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例の製造工程の流れを
示した図
【図2】 同じく第2実施例の製造工程の一部を示し
た図
【図3】 同じく第3実施例の製造工程の一部を示し
た図
【図4】 従来の製造工程の流れを示した図
【符号の説明】
1 原材料 2 円柱形状体 3a,3b 高温体 4 据込み体 5 粗地成形体 6 環状体 7 リング 8 粗成形体 9 仕上げ品 10 完成品 61 底部 71 外周支持ローラ 72 内周支持ローラ 73 上下面支持ローラ 81 外周バリ 82 内周バリ 83 軸方向バリ 84 内周バリ 91 外周バリ 92 内周バリ 93 軸方向バリ 94 外周方向バリ 95 内周方向バリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍛造の前にローリング成形を行うよう
    にした異形リングの製造方法において、 材料切断、粗地成形等の工程を含んだ製造ラインと、ロ
    ーリング成形の工程を含んだ製造ラインとを別個独立と
    したことを特徴とする異形リングの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記の材料切断、粗地成形等の工程を
    含んだ製造ラインを汎用製造ラインとし、ローリング成
    形の工程を含んだ製造ラインを専用製造ラインとしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の異形リングの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記のローリング成形の工程の直前に
    加熱工程があることを特徴とする請求項1又は2記載の
    異形リングの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記のローリング成形の工程を含んだ
    製造ラインは、加熱、ローリング成形、粗地成形を行う
    鍛造、仕上げ成形を行う鍛造、トリミング、バリ抜き等
    の仕上げ、の各工程からなることを特徴とする請求項3
    記載の異形リングの製造方法。
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