JP2005161363A - ワッシャーの成形加工方法 - Google Patents

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Tomihiro Maruta
富弘 丸田
Susumu Yogi
晋 与儀
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Abstract

【課題】 材料コストおよび製造コストを削減して、製品コストを大きく低減することが
できるワッシャーの成形加工方法を提供する。
【解決手段】 ワッシャーの成形加工方法が、所定径のコイル材1を所定寸法に切断して
、所定長の棒材3を得る第1工程と、棒材3を、熱間にて、その軸方向に多段階にプレス
して、放射方向に押し広げ、周辺部に偏平な環状部5aを有する中間体5を得る第2工程
と、中間体5の環状部5aを除く部分を所定径の円形に打ち抜く第3工程とから構成され
ている。
【選択図】 図1


Description

本願の発明は、ワッシャーの成形加工方法に関し、特に材料コストおよび製造コストの
削減により、製品コストを大きく低減することができるワッシャーの成形加工方法に関す
る。
従来、ワッシャーを製造するのには、板材を素材として、プレス機械により、その周辺
部と中央部とを打ち抜く成形加工方法が一般的であった(例えば、特開平10−6165
0号公報参照)。この場合、その周辺部は、円形もしくは矩形に打ち抜かれ、その中央部
は、円形に打ち抜かれて、残された中間部に形成された中央の円孔は、ボルト挿通用の孔
とされる。
しかしながら、このような方法によると、素材の中で切り粉として廃却される部分が多
くなり、材料の歩留りが悪く、材料コストが嵩んでいた。また、プレス金型が高価であり
、加工速度も遅かったので、製造コストが高くなり、これらの事情が相俟って、製品コス
トが高いものとなっていた。
特開平10−61650号公報
本願の発明は、従来のワッシャーの成形加工方法が有する前記のような問題点を解決し
て、材料コストおよび製造コストを削減して、製品コストを大きく低減することができる
ワッシャーの成形加工方法を提供することを課題とする。
本願の発明は、前記のような課題を解決したワッシャーの成形加工方法に係り、その請
求項1に記載された発明は、ワッシャーの成形加工方法であって、所定径のコイル材を所
定寸法に切断して、所定長の棒材を得る第1工程と、前記棒材を、その軸方向にプレスし
て、放射方向に押し広げ、周辺部に偏平な環状部を有する中間体を得る第2工程と、前記
中間体の前記環状部を除く部分を所定径の円形に打ち抜く第3工程とから成ることを特徴
とするワッシャーの成形加工方法である。
請求項1に記載された発明は、前記のように構成されており、そのワッシャーの成形加
工方法によれば、第1工程において得られた所定長の棒材を、第2工程において、その軸
方向にプレスして、放射方向に押し広げ、周辺部に偏平な環状部を有する中間体を得、第
3工程において、この中間体の環状部を除く部分を所定径の円形に打ち抜くだけであるの
で、打ち抜く部分は1個所だけであり、全体として、素材の中で切り粉として廃却される
部分が軽減されて、材料コストを削減することができる。
また、第1〜第3工程を一連の工程として多段式パーツフォーマー機を用いて製造する
ことができ、生産性が向上するとともに、各工程において使用される金型も、形状、構造
がシンプルなものとなるので、全体として、金型費用が軽減されて、これらにより、製造
コストを削減することができる。
このように、材料コストおよび製造コストを削減することができるので、製品コストを
大幅に低減することができる。
また、その請求項2に記載されたように請求項1に記載の発明を構成することにより、
第2工程は、棒材を、熱間にて、その軸方向に多段階にプレスする複数のサブ工程から成
るものとされる。
これにより、第1工程において得られた所定寸法の棒材は、段階的に放射方向に押し広
げられて、漸次、周辺部に偏平な環状部を有する中間体とされるので、無理のない塑性変
形過程を経て、残留応力の少ない、品質の良いワッシャーを得ることができる。
さらに、その請求項3に記載されたように請求項1または請求項2に記載の発明を構成
することにより、第1ないし第3工程を経ることによって形成されたワッシャーの中央円
孔の一方の端縁には、面取り部が、それらの工程を経る間に受ける塑性変形によって形成
されているようにされる。
これにより、機械加工などによる後工程を経ることなく、中央円孔の一方の端縁が面取
りされたワッシャーを一挙に得ることができる。
前記のとおり、本願の発明のワッシャーの成形加工方法によれば、材料コストおよび製
造コストを削減して、製品コストを大きく低減することができる。しかも、品質の良好な
ワッシャーを、機械加工などによる後工程を経ることなく、一挙に得ることができる。
所定径のコイル材を、第1工程において、所定寸法に切断して、所定長の棒材を得、第
2工程において、該棒材を、その軸方向にプレスして、放射方向に押し広げ、周辺部に偏
平な環状部を有する中間体を得、第3工程において、該中間体の環状部を除く部分を所定
径の円形に打ち抜く。なお、第2工程は、複数のサブ工程から構成して、棒材を、熱間に
て、その軸方向に多段階にプレスし、段階的な塑性変形過程を経て、漸次、最終中間体に
仕上げるようにする。また、所要個所の面取りは、この段階的な塑性変形過程の中で一挙
に形成されるように、金型を製作しておくのが望ましい。
次に、本願の発明の実施例について説明する。
図1(a)〜(d)は、本実施例のワッシャーの成形加工方法を構成する一連の工程を
示す図、図2は、図1(b)の部分拡大図、図3は、図1(c)の部分拡大図、図4は、
図1(d)の部分拡大図、図5(a)〜(d)は、前記一連の工程により、棒状の素材か
ら最終の製品であるワッシャーが形成されていくまでの各段階におけるワークの形状を示
す図である。
図1(a)に示されるように、本実施例のワッシャーの成形加工方法は、先ず、細長い
所定径のコイル材1を用意し、これを先端から順次高周波誘導加熱装置2に通して、30
0°C程度の所定温度に加熱してから、所定寸法に切断して、所定長の棒材3を得る(第
1工程)。コイル材1の材料としては、SCM435等を用いる。なお、切断機は、図示
を省略している。
次いで、この棒材3を第1段プレス機10にセットして、第1回目のプレスを行なう(
第1サブ工程、図1(b)参照)。
この第1段プレス機10は、雌型11と雄型12とを備えている。雌型11は、その中
心部に棒材3の径に等しい円孔13が形成されており、この円孔13内を押し棒14が進
退動する。円孔13の開口縁部15は、図2により良く示されているように、断面楔形に
尖らせられており、その周囲は、浅い環状の窪み16により包囲されている。楔形開口縁
部15の頂部には、わずかの幅の平坦面17が残されており、この細い環状平坦面17は
、雌型11の軸方向に見て、雌型11の平坦な端面18と同じ位置にある。窪み16は、
この端面18の中央部に、楔形開口縁部15を囲むようにして穿設されたものである。雄
型12は、その先端の中央部に略半球形状の凹部19を備えており、単純な形状をなして
いる。凹部19の軸心と円孔13の軸心とは、一致させられている。
棒材3は、当初、その長さの全長が雌型11の円孔13内に挿入されて、セットされて
いる。この時、押し棒14は、同じ長さだけ円孔13内を後退して、棒材3の後端部に当
接している(図1(b)中の鎖線参照)。この状態において、押し棒14が図1(b)中
の実線の位置までaだけ前進させられ、同時に、雄型12が、雌型11の端面18に小さ
な距離bを残して接近するまで対向的に前進させられて、棒材3が、熱間にて、その軸方
向にプレスされる。この操作により、棒材3は、その全長の略5分の1程の長さを後端部
近傍に残して、圧し潰され、半球形状の膨大部4aと柱状部4bとから成る第1中間体4
が形成される(図5(b)参照)。柱状部4bは、この工程において、塑性変形を受けな
かった棒材3の残部である。なお、雌型11において、棒材3に直接接する近傍の工具と
なる部分は、母材とは異なる硬度の高い材料から構成されていて、この部分は、母材とは
異なるハッチングで図示されている(図1、図2参照)。後述する雌型21、41、雄型
22、42についても、同様である。
また、この操作により、柱状部4bから膨大部4aに移行する部分の外表面には、環状
凹部4cと、それに連なるわずかの幅の環状平坦面4dとが形成されている(図5(b)
参照)。これらは、雌型11の円孔13の楔形に尖らせられた開口縁部15の先端部表面
形状と窪み16の底部の一部形状とを反映するものである。したがって、この環状凹部4
cの外周面は、内方に向かうにしたがって縮径するテーパ状をなし、その底面は、細い帯
状の環状平坦面をなしている。
次いで、第1中間体4を第2段プレス機20に移し、第2回目のプレスを行なう(第2
サブ工程、図1(c)参照)。
この第2段プレス機20は、第1段プレス機10の雌型11と同じ構造の雌形21と、
雄型22とを備えている。そこで、雌形21の各部には、雌型11の各部と対応する部分
に同じ1の桁の数字を与え、10の桁の数字に2を割り当てた、2桁の符号を付して示す
こととする。
雄型22は、その中心部に棒材3の径より小さい径の円孔29が形成されており、この
円孔29の開口縁近傍部分30は、図3により良く図示されるように、比較的幅広の平坦
な頂面32を有する低い環状のバンクに形成されており、その周囲は、浅い環状の窪み3
1により包囲されている。頂面32は、雄型22の軸方向に見て、雄型22の平坦な端面
33と同じ位置にある。窪み31は、この端面33の中央部に、開口縁近傍部分(バンク
)30を囲むようにして穿設されたものであり、その外延部は、窪み26の外延部と放射
方向において一致した位置にまで延びていて、その外周面34は、雄型22の軸方向外方
に向かう程拡径するテーパ状に形成されている。円孔29の軸心と円孔23の軸心とは、
一致させられている。
第2サブ工程の開始時点において、第1中間体4は、第1サブ工程が終了した時の状態
と同じ状態で、雌形21にセットされている。この状態において、雄型22が、雌型21
の端面28に小さな距離cを残して接近するまで前進させられて、第1中間体4が、熱間
にて、その軸方向にプレスされる。この操作により、第1中間体4は、その膨大部4aが
さらに圧し潰され、その一部は、頂部部分から円孔29内に搾り込まれ、また、その一部
は、周辺部分から窪み26と窪み31とが対向する環状領域空間内に放射方向に押し出さ
れて、押し広げられる。この結果、周辺部に偏平な環状部5aを有し、中央部に柱状部4
bと柱状部5bとを備えた第2中間体5が形成される(図5(c)参照)。柱状部4bと
柱状部5bとは、環状部5aを中心にして互いに反対方向に形成されるので、第2中間体
5は、概略十字形状をなしている。環状部5aの厚さは、最終製品であるワッシャー6(
図5(d))の厚さに等しくされている。
また、この操作により、柱状部5bから環状部5aに移行する部分の外表面には、環状
凹部5cが形成されている(図5(c)参照)。この環状凹部5cは、雄型22の円孔2
9の開口縁近傍部分(バンク)30の表面形状を反映したものである。この環状凹部5c
は、環状凹部4cよりも浅いが、それよりも幅広であり、その外延部は、放射方向におい
て環状凹部4cの底部にまで達している。環状部5aの柱状部5b側の外周角部には、雄
型22の窪み31の外周面34のテーパ形状を反映した面取り部5dが形成されている。
以上に説明した第1サブ工程と第2サブ工程とは、ワーク(棒材3、第1中間体4)を
プレスして、これに塑性変形を起こさせ、これにより、ワークを段階的に滑らかに放射方
向に押し広げて、第2中間体5に仕上げて行く工程であるので、本明細書においては、こ
れらをまとめて第2工程と呼ぶこととする。これらのサブ工程においてそれぞれ使用され
る雌型11と雌型21とは、同じ構造をなしているので、第1サブ工程から第2サブ工程
に移行する段階においては、雌型11と雌型21とを入れ替えるようにして使用すれば、
ワーク(棒材3)をセットし直す手間が省かれる。
次いで、第2中間体5を打ち抜き機40に移し、第2中間体5の所定個所の打ち抜きを
行なう(第3工程、図1(d)参照)。
この打ち抜き機40は、雌型41と雄型42とを備えている。雌型41は、図4により
良く図示されるように、その中心部に第2中間体5の外径に略等しい径を有する円孔43
が形成されており、この円孔43内を筒状体44が進退動する。筒状体44の内径は、第
2中間体5の柱状部4bの径(棒材3の径)と略等しくされており、この筒状体44の内
部を、押し棒45が進退動する。
当初、筒状体44は、雌型41の端面48から所定長引っ込んだ位置にあり、押し棒4
5は、筒状体44の端面44aから所定長引っ込んだ位置にあり、筒状体44の前方部分
の内部に、第2中間体5の柱状部4bを受け入れるだけの空間が形成されている。そして
、第2中間体5の柱状部4bがそこに受け入れられ、第2中間体5の環状部5aの柱状部
4b側の面(図5(c)において上面)5eが筒状体44の端面44aにより受けられる
ことにより、第2中間体5が打ち抜き機40にセットされている(図示されず)。このと
き、第2中間体5の柱状部4bの端面は、押し棒45の端面45aに当接している。
打ち抜き機40の雄型42は、中央部に、その端面47から突出する筒状部49を有す
る。この筒状部49の内径は、雌型41の筒状体44の内径よりわずかに大きく、その外
径は、同筒状体44の外径に略等しくされており、筒状部49は、雌型41の円孔43内
を進退動し、また、その内部を、雌型41の押し棒45が進退動することができる。筒状
部49の内部空間は、雄型42の後方にまで延び、そこに、断面円形の通路50が形成さ
れている。この通路50は、後述する第2中間体5の打ち抜き片の排出通路となる。
したがって、今、押し棒45を当初位置に固定し、筒状体44を後退が自由な状態に解
放して、雄型42を、雄型42が雌型41の端面48に小さな距離dを残して接近するま
で前進させると、筒状部49の端面49aは、環状部5aを圧しながら押し棒45の端面
45aの位置まで前進して、前記のようにして打ち抜き機40にセットされていた第2中
間体5の環状部5aは打ち抜かれ、この部分と、柱状部4bおよび柱状部5bを含む中央
部分(環状部5aを除く部分)とは、分離される。これを、逆に、押し棒45側から見れ
ば、雄型42の前進により、柱状部4bおよび柱状部5bを含む中央部分が、押し棒45
により打ち抜かれることになる。図1(d)には、この状態が図示されている。
打ち抜き機40が第2中間体5の柱状部4bおよび柱状部5bを含む中央部分(環状部
5aを除く部分)を打ち抜く位置は、具体的には、環状凹部4cのテーパ状外周面のテー
パが内方において終了する円周線5f上辺り、換言すれば、環状凹部4cの底面をなす細
い帯状の環状平坦面の外周線上辺りである。この位置は、また、放射方向において、環状
凹部5cの外延部辺りに丁度相当している。
このようにして、柱状部4bおよび柱状部5bを含む中央部分が打ち抜かれた第2中間
体5の残部をなす環状部5aは、最終製品であるワッシャー6となるものであり、図5(
d)に図示されるように、その中央部には、ボルト挿通用の円孔(中央円孔)6aが形成
され、円孔6aの一方の端縁には、面取り部6bが形成され、また、環状部5aの面取り
部6bが開口する側とは反対側の外周角部には、面取り部5dが形成されている。これら
の面取り部6b、5dは、以上の工程を経る間にワークが受ける塑性変形により自動的に
形成されるものである。面取り部6bは、前記した、環状凹部4cのテーパ状外周面に丁
度相当している。
打ち抜かれた、柱状部4bおよび柱状部5bを含む中央部分は、雄型42の内部の通路
50を通って外部に排出され、廃却されるか、再利用が図られる。環状部5aは、打ち抜
き作業の終了後、雄型42を後退させ、かつ、筒状体44を前進させることによって、外
部に取り出すことができる。
これら第1ないし第3工程を実行する高周波誘導加熱装置2および切断機、第1段プレ
ス機10、第2段プレス機20、打ち抜き機40は、1個所に集中的に配置され、工程順
に並べられて、多段式パーツフォーマー機として構成されることができる(図示されず)
。これら第1ないし第3工程は、この多段式パーツフォーマー機の作動により、一連の工
程として連続的に実行され、ワッシャー6の効率的な大量生産が可能とされる。なお、ワ
ッシャー6には、必要に応じて、さらに後熱処理が施される。
本実施例は、前記のように構成されているので、次のような効果を奏することができる

第1工程において得られた所定長の棒材3を、第2工程(第1サブ工程と第2サブ工程
とから成る)において、熱間にて、その軸方向に多段階にプレスして、放射方向に押し広
げ、周辺部に偏平な環状部5aを有する第2中間体5を得、第3工程において、この第2
中間体5の環状部5aを除く部分を所定径の円形に打ち抜くだけであるので、打ち抜く部
分は1個所だけであり、全体として、素材の中で切り粉として廃却される部分が軽減され
て、材料コストを削減することができる。
また、第1〜第3工程を一連の工程として多段式パーツフォーマー機を用いてワッシャ
ー6を製造することができ、生産性が向上するとともに、各工程において使用される雌雄
金型も、形状、構造がシンプルなものとなるので、全体として、金型費用が軽減されて、
これらにより、製造コストを削減することができる。
このように、材料コストおよび製造コストを削減することができるので、製品コストを
大幅に低減することができる。
また、第2工程においては、棒材3を、熱間にて、その軸方向に多段階にプレスする複
数のサブ工程から成るものとされているので、第1工程において得られた所定寸法の棒材
3は、段階的に放射方向に押し広げられて、漸次、周辺部に偏平な環状部5aを有する第
2中間体5に仕上げられるので、無理のない塑性変形過程を経て、残留応力の少ない、品
質の良いワッシャー6を得ることができる。
さらに、第1ないし第3工程を経ることによって形成されたワッシャー6の中央円孔6
aの一方の端縁には面取り部6bが、また、環状部5aの面取り部6bが開口する側とは
反対側の外周角部には面取り部5dが、それらの工程を経る間にワークが受ける塑性変形
により自動的に形成されるので、機械加工などによる後工程を経ることなく、所定個所が
面取りされたワッシャー6を一挙に得ることができる。
本願の発明は、以上の実施例に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において、種々
の変形が可能である。
本実施例のワッシャーの成形加工方法を構成する一連の工程(a)〜(d)を示す図である。 図1(b)の部分拡大図である。 図1(c)の部分拡大図である。 図1(d)の部分拡大図である。 図1の一連の工程(a)〜(d)により、棒状の素材から最終の製品であるワッシャーが形成されていくまでの各段階におけるワークの形状(a)〜(d)を示す図である。
符号の説明
1…コイル材、2…高周波誘導加熱装置、3…棒材、4…第1中間体、4a…膨大部、
4b…柱状部、4c…環状凹部、4d…環状平坦面、5…第2中間体、5a…環状部、5
b…柱状部、5c…環状凹部、5d…面取り部、5e…面、5f…円周線、6…ワッシャ
ー、6a…中央円孔、6b…面取り部、10…第1段プレス機、11…雌型、12…雄型
、13…円孔、14…押し棒、15…楔形開口縁部、16…窪み、17…環状平坦面、1
8…端面、19…凹部、20…第2段プレス機、21…雌形、22…雄型、23…円孔、
24…押し棒、25…楔形開口縁部、26…窪み、27…環状平坦面、28…端面、29
…円孔、30…開口縁近傍部分(バンク)、31…窪み、32…頂面、33…端面、34
…外周面、40…打ち抜き機、41…雌型、42…雄型、43…円孔、44…筒状体、4
4a…端面、45…押し棒、45a…端面、47…端面、48…端面、49…筒状部、4
9a…端面、50…通路。




Claims (3)

  1. ワッシャーの成形加工方法であって、
    所定径のコイル材を所定寸法に切断して、所定長の棒材を得る第1工程と、
    前記棒材を、その軸方向にプレスして、放射方向に押し広げ、周辺部に偏平な環状部を
    有する中間体を得る第2工程と、
    前記中間体の前記環状部を除く部分を所定径の円形に打ち抜く第3工程と
    から成ることを特徴とするワッシャーの成形加工方法。
  2. 前記第2工程は、前記棒材を、熱間にて、その軸方向に多段階にプレスする複数のサブ
    工程から成ることを特徴とする請求項1に記載のワッシャーの成形加工方法。
  3. 前記第1ないし第3工程を経ることによって形成されたワッシャーの中央円孔の一方の
    端縁には、面取り部が、それらの工程を経る間に受ける塑性変形によって形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワッシャーの成形加工方法。













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