JP2001129335A - 真空用フィルタ - Google Patents

真空用フィルタ

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JP2001129335A JP31493499A JP31493499A JP2001129335A JP 2001129335 A JP2001129335 A JP 2001129335A JP 31493499 A JP31493499 A JP 31493499A JP 31493499 A JP31493499 A JP 31493499A JP 2001129335 A JP2001129335 A JP 2001129335A
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治彦 鷲見
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 塵埃がワークに付着するのを防止する真空用
フィルタを提供する。 【解決手段】 エレメント収容体12の内部にある空間
15には、エアを濾過するための第1エレメント部材3
7a,第2エレメント部材37b及び枠付フィルタエレ
メント31が収容されている。エレメント収容体12に
は、空間15に連通する第1ポート17及び第2ポート
29がそれぞれ設けられている。空間15には、エアの
流れを決定するための双方向チェック弁41が設けられ
ている。真空発生時において、エアは第2ポート29側
から第1エレメント部材37aを経由して第1ポート1
7側へエアが流れるようになっている。真空破壊時にお
いて、エアは第1ポート17側から第2エレメント部材
37bを経由して第2ポート29側へ流れるようになっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、真空用フィルタ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、真空ポンプやエジェクタ等の真空
源と、吸着パッド等の吸引部とを接続する配管の途中に
は真空用フィルタが配設される。
【0003】図7(a)及び図7(b)に示すように、
真空用フィルタ91としてのエレメント収容体92の内
部にある空間93には、エアを濾過するためのフィルタ
エレメント94が収容されている。エレメント収容体9
2には、前記空間93に連通する第1ポート95及び第
2ポート96がそれぞれ設けられている。
【0004】図7(a)に示すように、真空発生時に
は、エアが第2ポート96側からフィルタエレメント9
4の濾過部を経由して第1ポート95側へ流れるように
なっている。その結果、吸着パッドから吸い込まれた塵
埃97が除去される。また、図7(b)に示すように、
真空破壊時には、エアが第1ポート95側からフィルタ
エレメント94の濾過部を経由して第2ポート96側へ
流れるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、真空用フィ
ルタ91におけるエアの流れは、真空発生時と真空破壊
時とでは逆になっている。即ち、真空発生時において
は、エアが濾過部を外周面側から内周面側に抜けるよう
にして通過する。真空破壊時においては、エアがフィル
タエレメント94を通過する。よって、真空発生時に吸
い取った塵埃97が、真空破壊時には図示しないワーク
側へ吹き飛ばされてしまうという問題がある。その結
果、塵埃97が半導体チップ等のワークに付着するおそ
れがある。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、塵埃がワークに付着するのを防止
する真空用フィルタを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、気体を濾過するため
のフィルタエレメントをエレメント収容体の内部にある
空間に収容するとともに、前記空間に連通する第1ポー
ト及び第2ポートを前記収容体にそれぞれ設け、真空発
生時に第2ポート側から前記フィルタエレメントを経由
して第1ポート側へ気体が流れ、真空破壊時に第1ポー
ト側から前記フィルタエレメントを経由して第2ポート
側へ気体が流れるように構成された真空用フィルタにお
いて、真空発生時に第1の経路を介した気体の流れを許
容し、真空破壊時に前記第1の経路とは異なる第2の経
路を介した気体の流れを許容するチェック弁を前記空間
に設けたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記エレメント収容体は、筒状のカバーと、前記
カバーの両端開口部に対して着脱可能なエンドキャップ
とからなり、前記フィルタエレメントは、前記第1の経
路の途上に位置する濾過部を備える第1エレメント部材
と、前記第2の経路の途上に位置する濾過部を備える第
2エレメント部材とからなり、両エレメント部材は互い
に分離可能であることを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1にお
いて、前記フィルタエレメントは前記両経路の途上に位
置する濾過部を備えるとともに、その濾過部を通過する
際の気体の流れ方向は常に―定であることを要旨とす
る。
【0010】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1に記載の発明によると、真空発生時には、
気体が第1の経路に設けられたフィルタエレメントを通
過する。また、真空破壊時には、気体が第2の経路に設
けられたフィルタエレメントを通過する。よって、真空
発生時に吸い取った塵埃が、真空破壊時にワーク側へ吹
き飛ばされてしまうことはない。従って、塵埃はワーク
に付着しにくくなる。
【0011】請求項2に記載の発明によると、カバーは
筒状に形成され、エンドキャップは、カバーの両端開口
部に対して着脱可能なので、真空用フィルタを分解して
フィルタエレメントを取り出すことができる。第1エレ
メント部材と第2エレメント部材とは、互いに分離可能
になっている。従って、第1エレメント部材及び第2エ
レメント部材の濾過度をそれぞれ選ぶことができる。ま
た、第1エレメント部材または第2エレメント部材のど
ちらか片方に目詰まりが発生した場合において、片方だ
けを適切な時期に交換することができる。
【0012】請求項3に記載の発明によると、濾過部
は、第1の経路と第2の経路との両方において、同じ箇
所に配置される。濾過部を通過する気体の流れ方向は常
に一定になっている。よって、フィルタエレメントが2
つの部材によって構成されていなくてもよい。従って、
フィルタエレメントを構成する部品の数が少なくなるた
め、真空用フィルタを小さくすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態の真空用フィルタを図1〜図5
に基づき詳細に説明する。
【0014】図1及び図2に示すように、真空用フィル
タ11の外部をなすエレメント収容体12は、筒状のカ
バー13に同カバー13の両端開口部に対して着脱可能
なエンドキャップ14a,14bを嵌め合せることによ
って構成されている。エンドキャップ14a,14b
は、図示しない取付部によってカバー13に嵌合されて
いる。これらカバー13及びエンドキャップ14a,1
4bによって空間15が形成されている。
【0015】エンドキャップ14aは、カバー13の上
側開口部に対して着脱可能に取り付けられている。エン
ドキャップ14aの中心には、カバー13の軸線方向に
沿って第1ポート17が形成されている。第1ポート1
7の上半分には、ネジ部18が形成されている。ネジ部
18の下側の内径は、同ネジ部18の内径よりも小さく
なっている。この第1ポート17は、前記空間15に連
通している。
【0016】第1ポート17の下方には、円柱状の突出
部19が設けられ、その先端は空間15内に突出されて
いる。突出部19は、円筒状の第1接続部20によって
前記エンドキャップ14aに接続されている。第1接続
部20の側面には、第1連通孔21が一定間隔に数箇所
(図示されていない)形成されている。第1接続部20
の外周付近には、第2接続部22がエンドキャップ14
aの下面から突設されている。第2接続部22の下端部
は、断面凸状に形成されている。第2接続部22には、
第2連通孔23が一定間隔に数箇所(図示されていな
い)形成されている。第2接続部22の外側には、第3
接続部24が前記エンドキャップ14aの下面から突設
されている。第3接続部24の下端部は、断面凹状に形
成されている。
【0017】第3接続部24の外周面における上端部に
は、Oリング挿入溝25aが円周方向に沿って形成され
ている。Oリング挿入溝25aには、ゴム製のOリング
28が挿入されている。このOリング28によって、カ
バー13の内壁面とエンドキャップ14aとが密着され
る。エンドキャップ14aの張り出し26aは、基端部
16aよりも突出した状態で形成されている。張り出し
26aの下面がカバー13の開口端に接触することによ
り、エンドキャップ14aの位置決めがなされるように
なっている。
【0018】エンドキャップ14bは、カバー13の下
側開口部に対して着脱可能に取り付けられている。エン
ドキャップ14bの上面には、環状の嵌合突部39が形
成されている。エンドキャップ14bの中心には、カバ
ー13の軸線方向に沿って第2ポート29が形成されて
いる。第2ポート29の下半分には、ネジ部18が形成
されている。第2ポート29の内周面には、連通孔30
が外周方向に設けられている。連通孔30は、一定間隔
に数箇所配置されている。つまり、この第2ポート29
は、連通孔30を介して前記空間15に連通している。
【0019】エンドキャップ14bの外周面に形成され
た張り出し26bには、Oリング挿入溝25bが円周方
向に形成されている。Oリング挿入溝25bには、前記
Oリング28が挿入されている。このOリング28によ
って、カバー13の内壁面とエンドキャップ14bとが
密着される。張り出し26bの上面が、カバー13の下
側開口端に接触することによりエンドキャップ14bの
位置決めがなされる。
【0020】エレメント収容体12の内部にある空間1
5には、合成樹脂製の枠付フィルタエレメント31が収
容されている。枠付フィルタエレメント31の下端部に
は、円板状の基台部32が形成されている。基台部32
の中心には、円形状の貫通孔33が形成されている。基
台部32の下端には、環状の嵌合溝34が形成されてい
る。嵌合溝34には、前記嵌合突部39が嵌め込まれて
いる。基台部32の上面には、壁35aが突設されてい
る。壁35aの先端部は、断面凸状に形成されている。
基台部32の外周部には、枠体35bが突設されてい
る。枠体35bの側面には、第3連通孔36が一定間隔
に数箇所形成されている。
【0021】第3連通孔36において、枠体35bの内
周側には、エアを濾過するための第1エレメント部材3
7aが設けられている。第1エレメント部材37aは、
枠体35bと一体に形成されている。また、前記基台部
32の下側には、前記貫通孔33を覆うように、第2エ
レメント部材37bが設けられている。第2エレメント
部材37bの下端面は、基台部32の下端面と面一にな
っている。第2エレメント部材37bの外径は、前記壁
35aの内径とほぼ同じ大きさになっている。第2エレ
メント部材37bの厚さは、基台部32の厚さの約半分
の大きさになっている。第2エレメント部材37bは、
前記枠付フィルタエレメント31から分離可能に形成さ
れている。尚、本実施形態では、第1エレメント部材3
7aと第2エレメント部材37bとによってフィルタエ
レメントが構成されている。
【0022】前記第2接続部22の下端部と前記壁35
aの上端部との間には、ゴム製の双方向チェック弁41
が挟持された状態で固定されている。図2及び図5に示
すように、この双方向チェック弁41はリング状に形成
されている。双方向チェック弁41の環状部材42は、
断面略長方形状に形成されている。環状部材42の上端
部及び下端部は、断面凹状に形成されている。環状部材
42の外周部には、第2リップ部43が斜め上方に向け
て突出されている。また、双方向チェック弁41の内周
部には、第1リップ部44が斜め下方に向けて突出され
ている。第2リップ部43の外径は、前記エンドキャッ
プ14aの第3接続部24における内径よりもやや大き
く形成されている。よって、第2リップ部43の外周面
における上端部は、第3接続部24の内周面に圧接され
るようになっている。また、第1リップ部44の内径
は、前記突出部19の外径よりもやや小さく形成されて
いる。よって、第1リップ部44の内周面における下端
部は、突出部19の外周面に圧接されるようになってい
る。
【0023】図2に示すように、前記エレメント収容体
12の前記空間15は第1領域51、第2領域52及び
第3領域53に分けられている。第1領域51は、前記
突出部19、前記基台部32、前記壁35a、前記第2
エレメント部材37b及び前記双方向チェック弁41に
囲まれることによって形成されている。第2領域52
は、基台部32、前記枠体35b、前記第1エレメント
部材37a及び双方向チェック弁41に囲まれることに
よって形成されている。第3領域53は、エレメント収
容体12の内部において、第1領域51及び第2領域5
2の外側に位置している。
【0024】エレメント収容体12において、図4
(a)及び図4(c)に示す矢印を第1の経路A1とす
る。第1の経路A1とは、真空発生時において、エアが
エレメント収容体12内を通過する順路である。また、
図4(b)及び図4(d)に示す矢印を第2の経路A2
とする。第2の経路A2とは、真空破壊時において、エ
アがエレメント収容体12内を通過する順路である。こ
の場合、第1エレメント部材37a,第2エレメント部
材37bには、常に一方向からしかエアが流れないよう
になっている。
【0025】図3に示すように、圧力供給源61は、フ
ィルタ62、減圧弁63の順に、配管64を介して接続
されている。減圧弁63は、配管64を介してエジェク
タユニット65に接続されている。エジェクタユニット
65は、電磁弁65a、合流点65b、サイレンサ65
c、圧力スイッチ65d及び絞り弁65e等から構成さ
れている。エジェクタユニット65は、真空用フィルタ
11に配管64によって接続されている。真空用フィル
タ11は、吸着パッド67に配管64によって接続され
ている。吸着パッド67の下端は、ワーク68に密接す
るようになっている。
【0026】次に、この第1実施形態における真空用フ
ィルタ11の作用を以下に示す。図3に示すように、真
空発生時において、エアは圧力供給源61からフィルタ
62、減圧弁63の順に配管64を介してエジェクタユ
ニット65に接続されている。エジェクタユニット65
内において、エアは電磁弁65a、合流点65bの順に
通過して、サイレンサ65cから排出される。この場
合、真空用フィルタ11及び吸着パッド67には真空が
発生し、ワーク68が負圧によって吸着パッド67に吸
い付けられる。よって、ワーク68が移動可能になる。
この場合、図4(c)に示すように、エレメント収容体
12内を通過するエアは、第1の経路A1を通る。詳述
すると、エアは第2ポート29から第3領域53内に導
入される。次に、エアが第1エレメント部材37aを通
過して第3領域53から第2領域52へ流れるようにな
っている。この場合、エア中に含まれる塵埃71が第1
エレメント部材37aの外周面に吸着される。第2領域
52に導入されたエアは、前記第2リップ部43を押圧
して第1ポート17に導かれる。
【0027】図3に示すように、真空破壊時において、
圧力供給源61から供給されるエアは電磁弁65a、絞
り弁65e、真空用フィルタ11、吸着パッド67の順
に通過する。その結果、ワーク68が吸着パッド67か
ら離れる。この場合、図4(d)に示すように、エレメ
ント収容体12内を通過するエアは第2の経路A2を通
る。詳述すると、エアは第1ポート17からエレメント
収容体12内に導入される。次に、エアは、前記第1リ
ップ部44を押圧して第1領域51内に導かれる。さら
に、エアは第2エレメント部材37bを通過して第3領
域53に導かれる。この場合、エア中に含まれる塵埃7
1が第2エレメント部材37bの上面に吸着される。そ
して、エアは第2ポート29から配管64を通過して吸
着パッド67に導かれる。
【0028】また、第1エレメント部材37aを交換す
る場合には、カバー13からエンドキャップ14a,1
4bを取り外す。次に、第1エレメント部材37aと一
体になっている枠付フィルタエレメント31をカバー1
3から取り出す。第2エレメント部材37bを交換する
場合には、カバー13からエンドキャップ14a,14
bを取り外す。次に、枠付フィルタエレメント31をカ
バー13から取り外す。そして、枠付フィルタエレメン
ト31から第2エレメント部材37bを取り外す。
【0029】従って、この第1実施形態によれば以下の
ような効果を得ることができる。 (1)真空発生時には、エアが第1の経路A1に設けら
れた第1エレメント部材37aを通過する。また、真空
破壊時には、エアが第2の経路A2に設けられた第2エ
レメント部材37bを通過する。よって、真空発生時に
吸い取った塵埃71が、真空破壊時にワーク68側へ吹
き飛ばされてしまうことはない。従って、塵埃71はワ
ーク68に付着しにくくなる。
【0030】(2)カバー13は筒状に形成され、エン
ドキャップ14a,14bは、カバー13の両端開口部
に対して着脱可能なので、真空用フィルタ11を分解し
て第1エレメント部材37a及び第2エレメント部材3
7bを取り出すことができる。また、第1エレメント部
材37aと第2エレメント部材37bとは、互いに分離
可能になっている。従って、第1エレメント部材37a
及び第2エレメント部材37bの濾過度をそれぞれ選ぶ
ことができる。また、第1エレメント部材37a及び第
2エレメント部材37bのどちらか片方に目詰まりが発
生した場合において、片方だけを適切な時期に交換する
ことができる。
【0031】(第2実施形態)次に、本発明の真空用フ
ィルタ11を具体化した第2実施形態を図6(a)〜
(d)に基づき詳細に説明する。尚、第1実施形態と同
様の機能を果たす部分については共通の部材番号を付し
た。
【0032】図6(c),(d)に示すように、上側の
エンドキャップ14aにおいて、第1接続部20の下端
からは第1突出部81が形成されている。第1突出部8
1の下端は、カバー13の中央付近まで延びている。第
1突出部81の下端部には、螺合孔82が形成されてい
る。
【0033】また、下側のエンドキャップ14aにおい
て、第1接続部20の上端からは第2突出部83が形成
されている。第2突出部83の上端は、カバー13の中
央付近まで延びている。第2突出部83の上端部には、
螺合突起84が形成されている。第2突出部83は、第
1突出部81と螺合孔82と螺合突起84とを介して下
側のエンドキャップ14aに固定されている。
【0034】それぞれのエンドキャップ14aにおい
て、第2接続部22の端部には、双方向チェック弁41
が取り付けられている。これら2つの双方向チェック弁
41の間には、フィルタエレメント85が挟持された状
態で固定されている。
【0035】ここで、図6(a)及び図6(c)に示す
矢印A1を第1の経路とする。第1の経路A1とは、真
空発生時において、エアがエレメント収容体12内を通
過する順路である。また、図6(b)及び図6(d)に
示す矢印A2を第2の経路とする。第2の経路A2と
は、真空破壊時において、エアがエレメント収容体12
内を通過する順路である。第1の経路A1及び第2の経
路A2の途上にはフィルタエレメント85が配置されて
いる。そのフィルタエレメント85を通過する際のエア
の流れ方向は常に―定になっている。よって、フィルタ
エレメント85の内側だけに塵埃71が堆積している。
【0036】次に、この第2実施形態の真空用フィルタ
11の作用を以下に示す。真空発生時において、図6
(c)に示すように、エレメント収容体12内を通過す
るエアは第1の経路A1を通る。詳述すると、エアは第
2ポート29からエレメント収容体12内に導入され
る。次に、エアは下側の双方向チェック弁41の第1リ
ップ部44を押圧して第1領域51に導入される。さら
に、エアがフィルタエレメント85を通過して第1領域
51から第2領域52に流れるようになっている。この
場合、エア中に含まれる塵埃71がフィルタエレメント
85の内周面に吸着される。第2領域52に導入された
エアは、上側の双方向チェック弁41の第2リップ部4
3を押圧して第1ポート17に導かれる。
【0037】真空破壊時において、図6(d)に示すよ
うに、エレメント収容体12内を通過するエアは第2の
経路A2を通る。詳述すると、エアは第1ポート17か
らエレメント収容体12内に導入される。次に、エアは
上側の双方向チェック弁41の第1リップ部44を押圧
して第1領域51に導入される。さらに、エアがフィル
タエレメント85を通過して第1領域51から第2領域
52に流れるようになっている。この場合、エア中に含
まれる塵埃71がフィルタエレメント85の内周面に吸
着される。第2領域52に導入されたエアは、下側の双
方向チェック弁41の第2リップ部43を押圧して第2
ポート29に導かれる。
【0038】従って、この第2実施形態によれば以下の
ような効果を得ることができる。 (1)真空発生時には、エアがフィルタエレメント85
を通過する。また、真空破壊時には、エアがフィルタエ
レメント85を真空発生時と同方向から通過する。よっ
て、真空発生時に吸い取った塵埃71が、真空破壊時に
ワーク68側へ吹き飛ばされてしまうことはない。従っ
て、塵埃71はワーク68に付着しにくくなる。
【0039】(2)フィルタエレメント85は、第1の
経路A1と第2の経路A2との両方において、同じ箇所
に配置される。フィルタエレメント85を通過するエア
の流れ方向は常に一定になっている。よって、フィルタ
エレメント85が真空発生時用及び真空破壊時用の2箇
所に設けられていなくてもよい。従って、フィルタエレ
メント85を構成する部品の数が少なくなるため、真空
用フィルタ11を小さくすることができる。
【0040】尚、本発明の実施形態は以下のように変更
してもよい。 ・前記第1実施形態及び第2実施形態では、双方向チェ
ック弁41は、ゴムによって一体成形されていた。それ
に対して、双方向チェック弁41は、外周側の部材と内
周側の部材との2つの部材によって形成されていてもよ
い。
【0041】・前記実施形態では、エレメント収容体1
2は、筒状のカバー13の両端開口部に対して、エンド
キャップ14a,14bを着脱可能に嵌め込むことによ
り構成されていた。それに対して、カバー13の一端の
みを開口する。その状態において、筒状のカバー13の
開口部に対して、エンドキャップ14aまたはエンドキ
ャップ14bを着脱可能に嵌め込むことによりエレメン
ト収容体12を構成してもよい。
【0042】・第1エレメント部材37a、第2エレメ
ント部材37b、フィルタエレメント85は、樹脂繊維
により形成されたものでも、多孔質材料により形成され
たものでもよい。
【0043】・前記第1実施形態では、枠体35bは第
3接続部24によってエンドキャップ14aに接続され
ていた。その代わりに、枠体35bの外周面に接続部を
設け、その接続部をカバー13の内周面に接続するよう
にしてもよい。
【0044】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1)請求項1において、前記チェック弁は、弾性体か
らなる環状部材であって、内周面に所定方向に傾斜する
第1リップ部を有し、かつ外周面に前記第1リップ部と
反対方向に傾斜する第2リップ部を有するリップパッキ
ンを構成要素とすることを特徴とする真空用フィルタ。
【0045】(2)請求項1〜3において、弾性体から
なる環状部材であって、内周面に所定方向に傾斜する第
1リップ部を有し、かつ外周面に前記第1リップ部と反
対方向に傾斜する第2リップ部とを有するリップパッキ
ン。
【0046】(3)請求項1〜3に記載した真空用フィ
ルタを備えることを特徴とする真空吸着システム。 (4)請求項1において、前記フィルタエレメントは、
前記枠材における側面部から離間して設けられるととも
に、同枠材における下端部に接触して設けられ、前記チ
ェック弁は前記枠材の上端部に接触するように設けられ
ていることを特徴とする真空用フィルタ。
【0047】よって、技術的思想(4)では、真空破壊
用電磁弁で発生する塵埃とパッドから吸い込む塵埃とを
省スペースで捕集することができる。真空発生側と真空
破壊側とで濾過度をそれぞれ選ぶことができる。真空発
生側と真空破壊側のフィルタエレメントが分かれている
ので、どちらか片方の目詰まりがひどくても片方だけを
適切な時期に交換することができる。
【0048】(5)請求項1において、前記フィルタエ
レメントは、前記枠材における側面部に接触した状態で
一体成形されるとともに、前記チェック弁は、同フィル
タエレメントの上端部及び下端部のそれぞれに接触する
ように設けられていることを特徴とする真空用フィル
タ。
【0049】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、塵埃はワークに付着しにくくなる。
【0050】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、第1エレメント部材及び
第2エレメント部材の濾過度をそれぞれ選ぶことができ
る。また、第1エレメント部材または第2エレメント部
材のどちらか片方に目詰まりが発生した場合において、
片方だけを適切な時期に交換することができる。
【0051】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、フィルタエレメントを構
成する部品の数が少なくなるため、真空用フィルタを小
さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における真空用フィルタの分解
斜視図。
【図2】 同じく、真空用フィルタの全体断面図。
【図3】 同じく、真空用フィルタの使用態様を示す概
略図。
【図4】 (a)及び(b)は、真空用フィルタの真空
発生時及び真空破壊時を示す回路図、(c)及び(d)
は、真空用フィルタの真空発生時及び真空破壊時を示す
全体断面図。
【図5】 リップパッキンの全体斜視図。
【図6】 (a)及び(b)は、第2実施形態における
真空用フィルタの真空発生時及び真空破壊時を示す回路
図、(c)及び(d)は、真空用フィルタの真空発生時
及び真空破壊時を示す全体断面図。
【図7】 (a)及び(b)は、従来技術における真空
発生時及び真空破壊時の真空用フィルタを示す全体断面
図。
【符号の説明】
11…真空用フィルタ、12…エレメント収容体、13
…カバー、14a、14b…エンドキャップ、15…空
間、17…第1ポート、29…第2ポート、31…枠付
フィルタエレメント、37a…フィルタエレメントとし
ての第1エレメント部材、37b…フィルタエレメント
としての第2エレメント部材、41…双方向チェック
弁、A1…第1の経路、A2…第2の経路。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体を濾過するためのフィルタエレメント
    をエレメント収容体の内部にある空間に収容するととも
    に、前記空間に連通する第1ポート及び第2ポートを前
    記収容体にそれぞれ設け、真空発生時に第2ポート側か
    ら前記フィルタエレメントを経由して第1ポート側へ気
    体が流れ、真空破壊時に第1ポート側から前記フィルタ
    エレメントを経由して第2ポート側へ気体が流れるよう
    に構成された真空用フィルタにおいて、 真空発生時に第1の経路を介した気体の流れを許容し、
    真空破壊時に前記第1の経路とは異なる第2の経路を介
    した気体の流れを許容するチェック弁を前記空間に設け
    たことを特徴とする真空用フィルタ。
  2. 【請求項2】前記エレメント収容体は、筒状のカバー
    と、前記カバーの両端開口部に対して着脱可能なエンド
    キャップとからなり、前記フィルタエレメントは、前記
    第1の経路の途上に位置する濾過部を備える第1エレメ
    ント部材と、前記第2の経路の途上に位置する濾過部を
    備える第2エレメント部材とからなり、両エレメント部
    材は互いに分離可能であることを特徴とする請求項1に
    記載の真空用フィルタ。
  3. 【請求項3】前記フィルタエレメントは前記両経路の途
    上に位置する濾過部を備えるとともに、その濾過部を通
    過する際の気体の流れ方向は常に―定であることを特徴
    とする請求項1に記載の真空用フィルタ。
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