JP2001129165A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001129165A
JP2001129165A JP31874999A JP31874999A JP2001129165A JP 2001129165 A JP2001129165 A JP 2001129165A JP 31874999 A JP31874999 A JP 31874999A JP 31874999 A JP31874999 A JP 31874999A JP 2001129165 A JP2001129165 A JP 2001129165A
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Japan
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firing
game ball
game
rail
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JP31874999A
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English (en)
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Toshihiro Uchigashima
敏博 内ヶ島
Takahiro Uchigashima
隆寛 内ヶ島
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Takao Co Ltd
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Takao Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】槌先と係止球との衝突点を考慮して球飛方向を
長期的に安定させることによって、遊技球を所望の位置
に打ち出す。 【解決手段】支軸87の中心と係止された遊技球の後端
点とを結ぶ第1の仮想線Lと、遊技球と発射バンド7
0aとの接点を含む接線Sと直交する第2の仮想線L
とを想定したとき、第1の仮想線Lが第2の仮想線L
の前方の位置に配置され、係止された遊技球とスプリ
ング99との最初の衝突点の位置においては、スプリン
グ99の中心軸線Cが遊技球の中心と概ね交差するよう
に設定され、遊技球が前方に移動しスプリング99から
離脱する位置では、中心軸線Cが遊技球の中心より下側
の領域を通るように設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機に投入
した遊技用のパチンコ球を遊技盤に打ち出す発射装置を
備えた弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】公報特許第2873820号、特許第2
799696号及び特開平8−141145に記載され
る従来技術に示す通り、ゴム製の打球槌と、V字溝を備
えたレールとを備えたものやコイルスプリングで構成さ
れた槌先が一般的である。遊技球を発射位置に供給する
球送装置は、上皿に遊技者が投入する遊技球を、毎分1
00個の割合で1個ずつ球送装置の供給口から発射レー
ルに供給するものであり、供給された遊技球は、発射手
段によって遊技盤面に打ち出される。遊技盤には、発射
手段によって発射された遊技球を誘導するための外レー
ルのほか、入賞孔、障害釘、電飾部品及び電動入賞装置
等が設けてある。遊技球の発射は、発射装置手段と発射
レールとを主構成としており、このほかに補助構成部品
としてハンドルやハンドルに設けられるタッチプレート
と、そのタッチプレートに遊技者が触れたことを検出す
るタッチ検出手段等が設けられている。
【0003】発射手段は、上述のように球送装置から供
給された遊技球を発射するためのもので、主に発射ハン
ドル、駆動源及び打球槌から構成されている。発射レー
ルは、遊技盤固定部材の下方に突出する湾曲状に形成さ
れたレールで、発射レールの保護又は取着による歪み防
止のためのプラスチックで形成された発射レール補強部
材とともに取着固定されている。先行技術として次のも
のが挙げられ、特公平6−34848、特公平4−14
997、特公平7−2190、特公昭63−2703
0、特公平4−62755等である。
【0004】発射ハンドルの内部にはスイッチが内蔵さ
れており、このスイッチは発射手段を起動又は停止する
ためのもので、スイッチがオンされると、駆動源が駆動
されて駆動源の駆動軸は回転される。駆動源の駆動軸に
は発射カムが取り付けてあり、この発射カムは軸支され
た打球槌に設けられるローラーアームに摺接して、打球
槌を発射レールから遠ざける方向つまり遊技者側からみ
て軸部を支点として時計方向に回動離脱させて反時計方
向に付勢されている打球槌がカムとの離脱により反時計
方向に付勢力に応じた反発力を発生させて遊技球を遊技
盤に飛球させる。打球槌の槌先は、弾性を有する合成樹
脂又はポリウレタン等から形成された円錐台形状の槌先
や円錐台形状に形成されたスプリング等の反発材が設け
られている。発射レールは発射点を補給点より下方に傾
斜させて、技術者が目測により止着ビスにより固定し、
この傾斜角度は目測値でおよそ10度位に取り付けをし
ている。これにより補給される遊技球は通常時に補給点
から発射点側に流下する。発射点側には、傾斜によって
補給された遊技球が係止される係止部材を設けているの
で、補給された遊技球を一定の位置に座らせることがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のパチンコ機の発射装置にあっては、以下
に述べる問題を生じる。すなわち、遊技球自体が真円で
なく、球の各位置の直径が+−0.02ミリ位の誤差が
あり、さらには遊技球の表面にパチンコ店の店名等の刻
印がなされており、店によって刻印の溝の深さ、長さ等
が違ってくる。また、遊技球に刻印がなされていないも
のや、刻印もなされずに帯磁を防ぐために焼き入れのし
ていない遊技球が存在し、焼き入れのしていない遊技球
は使用するに従って表面に凹凸が生じてくる。このた
め、遊技球が当たる面により左右のぶれにむらができ、
刻印の有無によりどちらかに触れると、遊技球が歪んだ
状態で接触して飛んで行く不都合がある。また、V字溝
に沿って走ることから、左右の壁面いずれかに強く接触
して、左右にぶれる。従って、発射レール上部から発射
される遊技球の放物線の径が小さい状態となり、理想的
な放物線の径が得られないおそれがある。
【0006】レールをV字溝にして進行方向に向かって
全体を湾曲する方法が取られているが、最初の着地点が
V字のため何れかの面に当たり最初のぶれを起生する結
果でいまだ十分でない。従来は当たるときの位置等に重
点が置かれて、槌が離れるときの状況までは考慮されて
いないからである。よって、槌先との遊技球の衝接と離
脱関係が非常に不明確であり、発射レール及び誘導レー
ルの内壁等にパチンコ球が接触し、球の回転方向がまば
らになり運動エネルギーの損失につながって安定した発
射を実現できないという問題がある。この不定構成の遊
技球は遊技盤に設けられる誘導釘に当たって反発すると
き不定方向に反発するので旧来から求められている自然
的なスランプの生成に非常に役立って遊技者にその面白
味を与えるもので、なくてはならないパチンコ機の構成
の一部でもあり、しかも天4本釘の遊技客が所望する位
置へ確実に発射させるといった相反する要素を備えなけ
ればならない。
【0007】従って、球飛びの調整をする職人が出荷の
前に調整をしなければならず、この調整は時間的コスト
に影響を与えしかも面倒である。槌先と発射球との位置
を微調節して、たわみを抑制することが考えられるもの
の、パチンコ店においては、発射レールの位置調整とい
ったことは不可能であり調節できないので、当たりの状
態を調節することになるが、工具を用いて微妙な感覚で
+−0.01ミリの調整をしなければならず、パチンコ
機組み立て技術を持たないパチンコ店の店員は、この調
整をするといったことが不可能といっても過言ではな
い。
【0008】また、槌先が、弾性を有する合成樹脂、ゴ
ム等で形成されたものは衝突の衝撃でゴム分子同士が伸
縮を繰り返すことに起因する弾性疲労が生じ、初期にお
いてはその先端部が平面であるので安定しているがこの
弾性疲労で劣化し反発方向に異常な変化をきたし、上述
の運動エネルギーの損失及び飛球方向が一定でなくな
る。また、コイルスプリングで構成された槌先は槌自体
に圧入しているので、常時発射方向に不定要素を含んだ
発射装置の取り付けたものは歪んだ衝撃で圧入部が摩耗
して脱落するようになるか、またはこのコイルスプリン
グが折損することも生じてくる。前述の発射レール補強
部材を設けると発射の際、発射槌から遊技球が離れ浮き
上がり、発射レールの2/3程飛んで遊技球がこの発射
レールに着地する。この遊技球が着地したとき強くバウ
ンドするのでプラスチックで成形された発射レール補強
部材がバウンドの衝撃を吸収するので、吸収されるエネ
ルギーの消耗により反発力が減少して飛球効果が無くな
る。この解決策として付勢するスプリングを強くしよう
とすると、それに似合った大型の駆動源を必要とするの
で、前述の弾性疲労や損傷がそれだけ増してくるという
結果になっていた。
【0009】上述した理由により、長期的に球飛方向及
び打球力を安定させることが困難になることから、遊技
球を所望の位置に(遊技客の狙い所の天4本釘)連続的
に打ち出すことができないという問題を生じる。このよ
うな場合、遊技中に遊技者に有利な権利が生じたとして
もこの権利を有効に行使できないことになるので、遊技
意欲が減退するという問題を発生させ、ひいては、遊技
場の売り上げに大きく影響を及ぼす結果となっていた。
【0010】そこで本発明は、槌先と係止球との衝突点
を考慮して球飛方向を長期的に安定させることによっ
て、遊技球を所望の位置に打ち出すことが可能な発射装
置の取り付けに関わる技術の提供を目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、発射力調整可能な調整部を
擁した発射ハンドルと、遊技盤上部に遊技球を誘導する
誘導レールと、該誘導レールに発射された遊技球を供給
する、発射部が断面V字構成にされた発射レールと、前
記発射部に設けられ、遊技球を発射位置に安定止させる
保持部材と、先端部に弾性部を備え発射方向に往復動す
る槌先を備え、前記発射部の遊技球を発射させる発射駆
動装置と、遊技球を発射点に装填する球送装置と、該球
送装置を作動させる作動部材と、を備え、前記発射点の
遊技球と前記弾性部とが4点で衝接する位置に前記発射
レール及び前記発射駆動装置を設けたことを特徴とする
弾球遊技機である。これにより、前記課題が好適に解決
され、球飛方向がより安定する。
【0012】請求項2記載の発明は、発射力調整可能な
調整部を擁した発射ハンドルと、遊技盤上部に遊技球を
誘導する誘導レールと、該誘導レールに発射された遊技
球を供給する、発射部が断面V字構成にされた発射レー
ルと、前記発射部に設けられ、遊技球を発射位置に安定
止させる保持部材と、先端部に弾性部を備え発射方向に
往復動する槌先を備え、前記発射部の遊技球を発射させ
る発射駆動装置と、遊技球を発射点に装填する球送装置
と、該球送装置を作動させる作動部材と、を備え、前記
発射点の遊技球と前記弾性部とが打球離脱するときに3
点で離脱する位置に前記発射レール及び前記発射駆動装
置を設けたことを特徴とする弾球遊技機である。
【0013】請求項3記載の発明は、発射力調整可能な
調整部を擁した発射ハンドルと、遊技盤上部に遊技球を
誘導する誘導レールと、該誘導レールに発射された遊技
球を供給する、発射部が断面V字構成にされた発射レー
ルと、前記発射部に設けられ、遊技球を発射位置に安定
止させる保持部材と、先端部に弾性部を備え発射方向に
往復動する槌先を備え、前記発射部の遊技球を発射させ
る発射駆動装置と、遊技球を発射点に装填する球送装置
と、該球送装置を作動させる作動部材と、を備え、発射
レールの補給球受部に剛性を有する衝撃吸収部を設ける
とともに、発射槌の作動タイミングに合わせて、自重に
より落下する遊技球を前記衝撃吸収部に当てて前記発射
点に補給をする構成にしたことを特徴とする弾球遊技機
である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面を参照し
て説明する。図1に従って本実施形態のパチンコ機1の
正面構成について説明をする。パチンコ機1は、骨子と
なる外殻が長方形の外枠2、図7で詳細説明する中枠
(別名ミドルプレート)2aと中枠2aに接続される基
準プレート68、前面枠3及び図3で詳細説明をする機
構盤30等から構成され、その外枠2と前面枠3とが接
続されるように、左端上下にヒンジ4が設けられてお
り、そのヒンジ4により外枠2に対して前面枠3がヒン
ジ4を支軸にして開閉可能に取り付けられている。前面
枠3の下方には上皿5が設けられ、外枠2の右側に詳細
を後述するプリペードカード挿入口111を備えたプリ
ペードカードユニット112が設置され、プリペードカ
ード接続部149(図3参照)を介して払出制御装置4
8(図3参照)と接続されている。
【0015】上皿5にはその上部が凹状に形成された皿
部5aを備え、2〜3度の右傾斜で流下方向に絞り込む
ように狭く先端では遊技球よりやや大きめで13粍程度
に構成されている。前面枠3には金属サッシで構成され
ている金枠6aが図示しない複数本のビスにより固着さ
れ、その金枠6aに設けられる図示しない一方に開閉さ
せるヒンジ機構により額縁状のガラス枠6が開閉可能に
付けられている。ガラス枠6は金枠6aと同様に金属サ
ッシで構成され、そのサッシ構成の中に透明な板ガラス
7が二重に嵌め込まれており、この板ガラス7から透視
できるようにその奥には、図4で後述する遊技盤8が収
納されている。ガラス枠6の下方には、上皿5が金枠6
aに設けられる図2に示す上皿ヒンジ5kで手前に開閉
可能とされ、図示しないガラス枠ラッチ機構で固止され
ているものの、ガラス枠6のサッシ組で、防犯上の理由
も含め、こじ開け不能にして押圧閉止されている。
【0016】上皿5の下部には、下皿9が前面枠3に固
設され、この下皿9には連通樋口20が設けてあり、下
皿9の右側には発射ハンドル10が同様に前面枠3に固
設されている。この発射ハンドル10の外周には、リン
グ状のタッチプレート11が回動可能に取り付けられ、
時計方向に回動すれば遊技球を遊技盤8上に発射するこ
とができるようになっており、反時計方向に付勢してあ
る。発射ハンドル10には、詳細を後述する発射停止検
出スイッチ132を内蔵した発射停止ボタン12が設け
られ、この発射停止ボタン12を押すと発射中であれ
ば、その発射動作が一時停止され、詳細を後述する指定
した位置で停止するようにされている。上皿5と下皿9
とは、内部において図示しない連通樋で連結されてお
り、上皿5が排出される賞品球としての遊技球で満杯状
態になれば、連通樋を経て下皿9に設けた連通樋口20
から遊技球を導出するように構成されている。
【0017】上皿5には上皿球抜レバー29が、下皿9
には下皿球抜レバー29aがそれぞれ設けられ、上皿球
抜レバー29を操作すると上皿5に保有する遊技球を下
皿9に排出させることができ、下皿9の下皿球抜レバー
29aを操作すると下皿9に設けた連通樋口20から保
有する遊技球を下皿9の下に排出することができる。下
皿球抜レバー29aは詳細を後述するが電動式でもあり
手動及び電動の双方が利用可能にされている。上皿5に
は貸球操作装置19が設けられ、その上皿5の横側には
遊技客が任意に遊技情報の聴取が可能なイヤホンジャッ
ク13が設けられている。上皿5の内側には賞球排出口
14とその賞球排出口14に隣接して貸球排出口15が
設けてあり、この賞球排出口14と貸球排出口15につ
いては図3の説明で後述することとする。
【0018】前述した貸球操作装置19は、上皿5の主
要部である金属板に固止され、その貸球操作装置19は
精算ボタン17と貸出ボタン18及び残高表示部16と
を備え、この残高表示部16はプリペードカードをプリ
ペードカード挿入口111に挿入するとただちにその内
容を表示するので、「00」表示でないときは貸出ボタ
ン18を押せば貸球排出口15から遊技球が排出され、
表示が「00」になると挿入してあるプリペードカード
は強制的に排出される。また「00」でないとき精算ボ
タン17を押せば挿入してあるプリペードカードが排出
される。上皿5と下皿9は内部が視認可能に表面を覆う
表面構成部材と本体とが透明体で成形されており、上皿
5は上皿球抜レバー29を作動させる球抜装置(図示
略)の動作確認と遊技球の流れや貸出操作部の配線状況
が視認できるようにされている。
【0019】特に配線に関するものは上皿5の内部に別
基板を設けてプリペードカード使用量の変更といった不
正行為の防止をする目的をも備えている。例えばパチン
コ店の管理者が、営業時間中に遊技客があたかもプリペ
ードカードの使用をしたかのようにプリペードカード使
用信号を自動的に発信させる装置を組み込んで自動的に
信号を生成させて、プリペードカード管理会社に送信を
して、他店発行のプリペードカードが持ち込まれたかの
ようにすることで、売り上げが無く、出玉が多く損失を
したとの脱税行為を防止する等である。下皿9の表面構
成部材を透明体にすることで電動式球抜き装置(出願人
が既に出願した特開平10−263147を援用するの
で詳細を省略する)の動作確認が行えて、満杯表示部2
1の配線状況が確認できるようになっている。更に上皿
5、下皿9の内部にランプ等を設けると、光による装飾
性効果の演出ができるようになる。またランプ等を設け
た場合、表面構成部材にプリズム効果を出せるように左
右に偏光させるようにすると、周りの遊技客にアピール
することも可能である。
【0020】下皿9には、上皿5から溢れた球を受け取
る溢れ球の出口である連通樋口20を備え、さらにはこ
の下皿9が溢れ球で満杯になったことが図3で示す満杯
検出スイッチ52により検出されるとその表示をする満
杯表示部21とを備えている。金枠6aに図3で後述す
る球タンク31に保有する遊技球を図示しない遊技機設
置島内部(図示略)へ排出するための球抜穴22が形成
されている。前面枠3の上部には、特別遊技情報報知手
段である枠表示部25aが設けられ、これは、左右に大
当り表示部23、中央に特別遊技継続が発生して当たり
確率が高く変更されるとその表示をするための確変表示
部24を備え、対称構成としている。また、右端に縦に
ある枠表示部25bは、上部がタッチランプ26で、そ
の下がプリペードカード挿入表示の挿入表示部27であ
る。
【0021】即ち、前面枠3の右側部に上からタッチプ
レート11に手が触れたことを検出して、その検出した
ことを報知するためのタッチランプ26、プリペードカ
ードをプリペードカード挿入口111に挿入するとその
プリペードカードが挿入してあることを報知する挿入表
示部27があり、また、前面枠3とガラス枠6とを開放
させる鍵穴28等が設けられ、鍵穴28に図示しない鍵
を挿入して、その鍵を右に時計回転させると前面枠3が
ヒンジ4を支軸にして解放可能であり、鍵を反時計回転
させるとガラス枠6が詳細を図示しない左側を支軸にし
て解放可能にしてある。
【0022】ここで図2を基に上皿5の背部の構成を述
べる。図2は上皿5の背面を示したもので遊技球を発射
点67j(図10参照)に確実に装填させるのに重要な
部分を占めており、前述した皿部5a(図1参照)には
傾斜が設けてあるので、詳細を図8で述べる球送装置6
7の補給口67hから補給点5vまで送られる遊技球に
は球圧力が加わっているので、その流路構成が球圧力を
減圧させるようなものとしていて、以下その構成を説明
する。上皿5の本体主要部は鉄板によりできており、そ
の上皿5の上皿背部5wの左側領域には球送装置67が
設けてあり、テーパー構造の取着ピン5cにより嵌め込
まれ図示しないロック機構で取着されている。上皿背部
5wの右端側には、上皿ヒンジ5kが上下に設けられ、
左端には上皿ラッチ5bが設けられ、共に図示しない金
枠6aの取り付け部に填め込み可能に設けられている。
【0023】上皿5の主要部に点線で図示する透明体で
構成される抜球通路5eが設けられ、その出口である皿
排出口5fも主要部に設けられ、図7に示すファール球
排出口68bに接続できるようになっている。上皿ラッ
チ5bは上方に付勢されており、その上皿ラッチ5bを
解除すれば上皿ヒンジ5kを芯軸にして解放ができる。
上皿球抜レバー29に連接される球抜連杆5gが設けて
あり、その球抜連杆5gは球抜弁5hに接続されてお
り、上皿球抜レバー29を矢印Q方向に移動させれば、
皿部5aに投入されている遊技球を抜球通路5eを経て
皿排出口5fから排出される。尚、上皿球抜レバー29
は矢印S方向に付勢してあるので球抜き後に手を離せば
自動的に球抜きが停止される。球送装置67の背部で点
線で示す部分はくり抜いてあり、球送装置67の動作確
認のための球送装置観察窓5rが設けてある。
【0024】次に図3によりパチンコ機1の裏側の構造
について述べる。前面枠3には遊技盤8を装填する中枠
2a(詳細は図7参照)と基準プレート68(詳細は図
7参照)が設けられ、この中枠2aと基準プレート68
に脱着可能に遊技盤8が収容されており、その背面に遊
技盤8を覆うように機構盤30が設けられている。機構
盤30は遊技盤8背面から図示しないヒンジ機構で開閉
可能にされ、その機構盤30は図示しないフックで中枠
2aに係止されている。この機構盤30には、上方か
ら、賞球及び貸球を貯留している球タンク31、それを
導く2列構成の誘導樋32、パチンコ機1に発生する静
電気を図示しない遊技機設置島に設けられるアース部に
接続するための放電用のアース接続端子33、パチンコ
機1の枠側に発生する各種情報を管理コンピュータに送
信するための外部接続端子34、賞球及び貸球を貯留し
ている球タンク31に遊技球が不足すると、その不足を
検出するための補給要求検出スイッチ35、遊技盤8に
発生する遊技情報を管理コンピュータに送信するための
遊技盤情報出力端子36及び図4に示す遊技盤8に取着
され、図4で述べる表示窓と一体化した特別図柄表示装
置37と、その特別図柄表示装置37に備えられ、特別
図柄表示装置37に表示される画像をパチンコ機1の外
部へモニター出力する接栓38等が設けられている。図
示するは、特別図柄表示装置37の背部である。
【0025】機構盤30の右側部に、前述した誘導樋3
2の下流部に設けられ、図示しない連絡樋に配設される
球切れ検出スイッチ39が2列の誘導樋32と同様に2
個が着脱自在に設けられている。この2個の球切れ検出
スイッチ39は、直列に接続されAND構成としてお
り、誘導樋32において1列でも玉詰まりが発生しても
流下球が止まったことを検出することができる。さらに
補給要求検出スイッチ35の検出漏れによって流下球が
無くなった場合でも同じように検出する。この検出漏れ
とは、補給要求検出スイッチ35を作動させる構造(図
示を省略)が機械的な梃子を応用したものであるから、
異物の引っ掛かりや支軸の回動不能状態になったとき、
作動しないことがあることに起因するものである。機構
盤30の右内部には賞球払出装置44が設けられ、この
賞球払出装置44は賞球払出駆動源40及び貸出駆動源
43が設けられると共に、この賞球払出駆動源40及び
貸出駆動源43には図示しないスプロケットが駆動源の
軸にそれぞれ固止されている。各スプロケットの流下部
には賞球払出数検出スイッチ41、貸出球数検出スイッ
チ42、等が配設されている。各駆動源(賞球払出駆動
源40、貸出駆動源43)は通電により回転はするが、
図3からみて反時計回転で遊技球の貸し出しが実行さ
れ、図1に示す上皿5に設けられる貸球排出口15に連
通されているのでこれより排出される。次に各駆動源が
時計方向に回転すると賞球の排出がなされ、上皿5の賞
球排出口14に遊技球が賞品球として排出される。共に
排出されるときは検出スイッチ41,42でその数をカ
ウントして予め定められた所定数に達すると排出動作が
停止する。
【0026】機構盤30は、特別図柄表示装置37の下
側に主制御装置45を備え、その下方に、駆動制御装置
46と、発射制御装置47と、払出制御装置48と、作
動状況表示部49と、電源制御装置50とを一体的に集
合合体させた内枠管理ケース51を備え、それぞれの制
御装置は独自の判断で動作するようにされており、この
各制御装置の動作については後述することにする。機構
盤30は、内枠管理ケース51の右側に満杯検出スイッ
チ52を備え、賞球払出装置44の下方にスピーカ53
付きの音声制御装置54と、さらにその下に詳細図を省
略した入賞球を賞球払出終了まで証拠球として保留する
証拠球装置55とを備えている。
【0027】遊技盤8の裏側には、遊技盤8の表側に設
けられた各入賞口に入賞した遊技球を、その各入賞口か
ら導出させると共に集合させて証拠球装置55へ誘導さ
せる集合盤56が備えられている。前面枠3の最下部に
は、図1に示す下皿9を固定するための下皿固定ナット
57a,57bと、その左側には発射モータ59を備え
た発射装置58とが設けられている。発射装置58と下
皿固定ナット57aとの間は、短絡線142で接続さ
れ、発射装置58は基準プレート68と取付孔を有する
取付部64で連結され前面枠3に固定されている。中枠
2aの最上部左側には、前面枠3を解放するとその解放
を検出する内枠開放検出スイッチ205が設けられてい
【0028】下皿9に発生する静電気については、前述
した発射装置58と下皿固定ナット57aとを短絡線1
42で接続しているので、多くの払い出し球が上皿5に
排出されると下皿9に溢れ球が生じると共に、この溢れ
球がプラスチックで形成されている下皿9に当る衝撃で
静電気が発生する。静電気が遊技球と連通樋とに蓄電さ
れた場合、本パチンコ機1の下皿9は導電性の粉末をプ
ラスチック粉体とに混入したもので成形し、この下皿9
と発射装置58とを電気的に接続しているので発射装置
58が放電のための受電部と成り、発射ハンドル10と
アース接続端子33とで静電気を逃す事が可能となり、
遊技客が一気に放電する静電気に感電する危険を回避で
き、マイクロコンピュータ構成のパチンコ機1に最も有
害な、信号線等に放電する現象を未然に防ぐことができ
る。
【0029】前述の中枠2aについて説明を加える。図
7は、遊技盤8と機構盤30と、連通樋口20を備えた
連通樋と、図を省略した施錠装置とを外した状態を示す
前面枠3の背部の図である。中枠2aには、遊技盤8を
固定するための角形の開口部201が形成され、内側の
4隅に設けられ、遊技盤8をロックする4個のフック2
02と、左上方に備えられたガラス枠開放検出スイッチ
203と、図3で示した内枠解放検出スイッチ205
と、遊技盤8を設置するときにその位置を決定するため
の遊技盤位置決めダボピン204とが設けられている。
中枠2aの下部は基準プレート68が一体的に接続され
ており、前面枠3に図示しない大型で複数個のビスで固
着されている。基準プレート68は、図4に示す発射レ
ール70を定位置に固定させるものであり、発射レール
70から発射される遊技球の最良効果が得られるように
されている。基準プレート68には、上下部に遊技盤取
着位置決めボス68a(図9参照)と、下部にファール
球排出口68bとを備え、このファール球排出口68b
には図9で詳細を後述する戻球検出スイッチ68cが設
けてある。
【0030】次に図4を用いて中枠2aに内装する遊技
盤8について説明する。図4に示すように遊技盤8は、
略正方形のベニヤ板で構成される基台からなり、このベ
ニヤ板には各種部品が取り付けられている。遊技盤8に
は、発射された遊技球を誘導する外レール73aと、外
レール73aの内側に設けられる内レール73bが設け
られている。外レール73aは始端部73cを備えてい
る。遊技盤8の表示窓には、略中央にLCDユニット1
01と特別図柄表示装置枠37aと一体化した特別図柄
表示装置37が備えられている。特別図柄表示装置37
の下部には、電動チューリップ式で第1種始動口の普通
電動役物102とその下にアタッカー構成の特別電動役
物109が備えられ、アタッカー構成で有るが故のアタ
ッカー扉108を併設し、普通図柄表示部103も設け
てある。特別図柄表示装置枠37aの上部には4個の特
別図柄保留表示ランプ104が設けてあり、さらに特別
電動役物109の略中央にも、4個の普通図柄保留表示
ランプ105が設けてある。特別図柄表示装置37の上
部に4本釘8a(取り付ける部品によっては5本以上及
び無いものがある)と袖釘8dとが打ち込まれており、
本発明の説明で最も重要な部位を担って、その説明は後
述する。特別図柄表示装置枠37aには、その最上部に
はワープ入球口8bとLCDユニット101前部にワー
プ出口8c及びステージ8eとが設けてあり、ワープ入
球口8bに遊技球が入球するとワープ出口8cから排出
され、ほぼステージ8eの中央より下の普通電動役物1
02の近傍に落下するような構成になっている。
【0031】特別電動役物109は、特別電動役物10
9の左右に普通入賞口107が取り付けられている。特
別図柄表示装置37の左右に普通図柄作動用の通過チャ
ッカー106が取り付けられ、その上部にランプ風車1
16が設けられている。特別図柄表示装置37の下段左
右に普通風車117が略横1列に4個備えられ、その中
心にガラ釘(詳細略)を挿通して遊技盤8へ遊嵌的に打
ち込まれている。遊技盤8の最下部には、入賞し得なか
った遊技球を取り込むためのアウト口110と遊技盤8
の最上部にタンク窓飾75aと、遊技盤8の右側にはレ
ール飾75bと、このレール飾75bの上部に払出個数
表示装置114とが敷設され、それぞれ遊技盤8に填め
込まれている。内レール73bの上端部に取り付けられ
た戻球防止装置118と、外レール73aの段差が設け
られる位置でレール飾75bの上端には、発射された遊
技球のオーバーランを防止する返しゴム装置119とが
それぞれ取着されている。
【0032】図4に示す遊技盤8の下の図は、前面枠3
を省いて透視した状態であり、発射装置58と詳細を後
述する発射レール70及び球送装置67の位置関係を表
示したものである。まず、図1で説明した上皿5の裏側
には、球送装置67が取り付けられており本図で示す位
置に該当し、発射装置58が本図に示した位置に該当
し、基準プレート68に取り付けられる発射レール70
が本図の位置に該当する。特別電動役物109及び普通
電動役物102や各種入賞口には、その入口に通過球を
検出する後述の各種センサーが取り付けられており、こ
のセンサーが通過球の通過を検出すると賞品球が払い出
されることとなる。
【0033】[発射装置]図5、6、18等を参照し
て、発射装置58の構造について述べる。発射装置58
は、取付部64(図7参照)により基準プレート68に
対してビス等で連結されており、さらに前面枠3の最下
部に固定され、その主構成部材は発射ハンドル10、発
射モータ59、打撃槌60、発射力調整モータ61等
(図19参照)であり、球送装置67から球の供給を受
けて、発射レール70から球を発射するものである(図
4参照)。以下、それらの各部を詳細に説明する。
【0034】まず、図5、6に示す通り、発射ハンドル
10はタッチプレート11、本体10a、キャップ部1
0yを主構成とする。本体10aの一側部には円筒状の
支柱部10bを設けている。他方、本体10aの他側部
すなわちタッチプレート11に臨ませる部位は皿状に形
成し、本体10aとともにタッチプレート11を図示を
省略した回動機構によって、所定角度の範囲内で回動自
在に保持している。タッチプレート11は、円盤状に形
成され、ハンドル軸11hを中心部から軸方向後方に向
かって備え、本体10a及びキャップ部10yによって
前後から回動可能に保持され、中心軸(図示略)は本体
10aの中心を貫通しており、ばね(図示略)で初期位
置に戻るように弾性力で付勢されている。
【0035】タッチプレート11は、合成樹脂等からな
り、その表面には導電性が良好な材料によりメッキ加工
を施している。タッチプレート11はタッチスイッチ1
1sに接続されている。このタッチスイッチ11s(図
5(b)参照)は発射装置58を起動するためのもの
で、タッチスイッチ11sの接点が閉鎖されたとき、発
射モータ59が駆動されて、その回転軸66(図18参
照)は回転される。タッチプレート11は、回動量を規
制するための弧状の長孔11a,11bと、周縁に一体
形成された指掛用突起11c,11d,11g(図5
(b),(c)参照)と、タッチスイッチ11sをオン
オフさせるため中心部付近に設けた弧状のスイッチレー
ル11eと、中心孔11fとを備えている。
【0036】また、本体10aからは規制ピン10c,
10d(図5(b),(c),(d)参照)が突出して
いる。この規制ピン10c,10dは前記長孔11a,
11bに係合し、タッチプレート11の回動量を規制す
るものである。この規制ピン10c,10dには、取付
金具10eが脱着自在に取り付けられ、また取付金具1
0eの中央部に発射の強弱を調整するための可変容量型
のコンデンサであるボリュームスイッチ10fが固定さ
れ、発振周波数の変化を応用することでタッチプレート
11の回動量に応じた検出信号を出力し、該検出信号を
参照して、発射量を調整できるようにするもので、可変
容量型のコンデンサであるボリュームスイッチ10fは
外部からの容量変化の影響を受けやすいので金属ケース
に収容されている。
【0037】図6(b)の通り、発射停止ボタン12
は、揺動自在な発射停止レバー12aを本体10aに備
え、その先端は外部に突出している。その基端部は軸に
揺動自在に取り付けられ、該揺動によって発射停止検出
スイッチ132(任意停止スイッチとも呼ばれる)を押
圧できるようにしてあり、これは突起12bを押えて発
射を停止させたときに定点で停止するようにしてある。
発射モータ59が発射寸前で停止すると、夕方の電力不
足のとき発射モータ59が作動しないことがあるので、
これを避けるため、十分に惰力が付くような位置に停止
するようにするものである。また、発射中に電源が暫時
遮断すると、遊技客はハンドルから手を離すので、発射
モータ59は定点に移動を開始して停止状態になり、こ
のとき球送装置67も連動するので発射点67jに遊技
球が2個並ぶ場合があり、これを防止することもでき
る。発射停止レバー12aの裏側に、タッチ信号、発射
量信号、コモンの各端子を備えた端子部12dが配置さ
れている。
【0038】〔球送装置の具体例1〕図8により電動式
の球送装置67について説明をする。球送装置67は、
ソレノイド駆動のプランジャーの往復運動を利用して遊
技球を1球ずつ発射点67jに装填させるものである。
本パチンコ機1の球送装置67は、上皿5の図示しない
裏側へ着脱可能に取り付けられ、上皿5からの投入され
た遊技球(以下、単に投入球という)を、1分間に10
0個(すなわち0.6秒間ごと)の割合で1個ずつ補給
口67hから発射レール70に装填するものであり、装
填された投入球は、発射装置58によって遊技盤8に打
ち出される。即ち、球送装置67は、球を収容するケー
ス67aと、球を誘導するとともに上部に球1個を受容
可能な三角屋根を備えた球送圧力を逃がす圧力調整室6
7bを備えた誘導路67cと、誘導路67cの出口に設
けられ、紙面の左水平方向へ球を送り出す球送駆動源1
30(ソレノイド)と、球送駆動源130により送り出
される球を紙面の前後方向に案内する案内レバー67e
と、案内フロア67fと、送出検出スイッチ136とか
ら構成されたものである。
【0039】球送装置67の動作を説明する。タッチプ
レート11を回動させると球送駆動源130が作動し
て、投入球を発射点67j(図10参照)へ送り出す。
この送り出すとき送出検出スイッチ136が投入球を検
出すれば発射制御装置47が「球有り」と判断して発射
モータ59を作動させる。即ち、送出検出スイッチ13
6が投入球を検出しない限り発射モータ59は作動しな
いのでタッチプレート11を固定して電線でアースをす
るといった不正行為の後、上皿5に遊技球が無くなって
も発射動作を続行するので、本構成はこのような問題の
解決策となり、また投入球の実発射が無い空打ちによっ
て図19に示す上防振具96と下防振具97の衝撃を吸
収するゴムの劣化の促進を抑える効果も持ち合わせてい
る。尚、圧力調整室67bは、皿部5aから投入球を無
理に送り込むと補給点5vから発射レール70の発射点
67jに流れ込むことと、投入球の送り出し後の移動時
には発射点67jに流れ衝撃が生じて前記と同様に発射
点67jに流れ込みが生じるので、この圧力調整室67
bを設けるとそれができなくなる。アレンジボール遊技
機や雀球遊技機は、発射個数が定められているのでこの
圧力調整室67bを設けないと2個送り出しが発生して
発射個数にむらが生じるので、この圧力調整室67bは
好適な手段となる。
【0040】図9、図10の通り、発射レール70は、
遊技盤8の下方部の基準プレート68に固定され、投入
球を打球発射させるため、一端部71に投入球を誘導
し、さらに、打撃槌60によって打ち出される発射球
を、他端部72から出射して外レール73aに誘導する
ものである。発射レール70と外レール73aの始端部
73c(図4参照)との間には、ファール球回収口74
(図4参照)が形成され、正常な発射が行われない場合
に生じたファール球は図示しない通路を経て下皿9へ回
収されることとなる。尚、ファール球回収口74の通路
には図9に示す戻球検出スイッチ68cが設けてあるの
で発射球数から減算することができる。外レール73a
の始端部73cは、レール保護部材75により保護され
ている(図4参照)。発射レール70は概ね直線形状に
設けてあり、発射装置58に近接する一端部71には、
係止部材76が取り付けられている。固定手段77は、
槌先98(図17参照)の先端面及び係止球との当たり
を調節して、発射レール70を基準プレート68に固定
するためのもので、基準プレート68の4ヶ所に設けら
れた取付孔78とこれにねじ込まれる4個の皿ねじ79
とからなる。
【0041】発射レール70は、基準プレート68に取
り付ける場合、ロボットによる取り付けを行うので、位
置移動のないテーパーが設けてある皿ねじ79により固
定をするが、ロボットが取り付け位置を精密に捜査する
ことができないので、位置決め突起80を他端部72付
近で裏側に突出させ、対する基準プレート68側に穴が
設けてあり、そこへ取り付けられるように位置の決定基
準としている。投入球を発射点67jに球送装置67が
送り出すとき、その投入球が横方向に飛び出して、従来
は、図11の点線で示す玉摺部500の位置の基準プレ
ート68に衝突して基準プレート68が損傷して穴が開
くから、玉摺金具を取着していた。そこで、本パチンコ
機1の発射レール70は、発射バンド70aと取付金具
70b、折曲片70c等が一体化することにより、この
真鍮製の玉摺部500を不要となる利点もある。
【0042】また、図11の通り、発射レール70は、
断面がM字(図16参照)形状に形成された発射バンド
70aと、発射バンド70aを取り付ける取付金具70
bとから構成されている。図16の通り、発射バンド7
0aは、遊技球の係止位置では断面がV字溝をなし、前
方に行くに従い、前記V字溝が途中まで徐々に浅くな
り、発射バンド70aの先端部近くのバウンド部が平面
となっている。図16(a)が発射点の位置を示し、
(b)が発射点から1/3程上昇点を、(c)が発射点
から2/3ないし3/4程上昇した位置をそれぞれ表示
したものである。図11の通り、発射バンド70aに複
数の折曲片70cが形成され、皿ねじ70dで取付金具
70bの円筒状のねじ受け部70e(図11参照)に取
り付けられる。投入球は発射レール70によって2点支
持されながら一端部71側から他端部72側に誘導され
る(図10参照)。この2点支持は投入球に対する発射
レール70の摩擦係数を低減させている。発射レール7
0は一端部71を他端部72より下方に位置させること
で傾斜させて固定されている。この傾斜角度はおよそ1
0度に調整してある。これにより投入球は通常時に他端
部72から一端部71側に流下する。
【0043】図11の通り、一端部71側には、上記傾
斜によって誘導された投入球が係止される係止部材76
を設けている。係止部材76は、耳状部83及び係止面
84が一体に形成されている。係合孔85は、係止部材
76を所望の位置に固定するため位置決めをするもので
あり、所定位置に突設した係合部(図示略)に係合す
る。係止部材76は、耳状部83に止めビス86を挿通
させることにより取付金具70bに固定されているの
で、発射レール70の上記傾斜によって一端部71側に
流下した投入球を、図10に示すように係止面84にて
支持する。このとき、投入球は、係止面84のほかに上
述したように発射レール70の2点で支持されており、
結局3点支持されることになるので、一定姿勢に保持す
なわち係止されることになる。このような一端部71側
に係止された投入球を以下、「係止球」ということにす
る。
【0044】〔球送装置の具体例2〕図12(a)、
(b)は係止部材76の構成を変更した形態を示す。即
ち、剛性(例えば、金属、鉄鋼、硬質プラスチック、鋼
性、等)の係止部材760は、基準プレート68に固定
された固定部材770と、この固定部材770に対して
相対的に揺動可能に上部が軸着されたバルブ補給器78
0とを備えたものである。固定部材770は、図12
(a)の通り、長方形状の固定板771と、固定板77
1から前方に水平方向に突出するピン772と、一旦球
を載せることで1個ずつ落下させるL字板形状の送り出
し部材773とから構成されている。また、バルブ補給
器780は、図12(b)の通り、側壁781と、後壁
782、錘783を備え側壁781から右方向に横方向
に突出する錘板784と、頂部785とを備えたもので
ある。後壁782にスリット786が形成され、球を2
箇所で支持できるようにされている。側壁781の下部
には球を通過させるゲート孔787が形成され、その左
側に左方向に延び出す半円形の球の脱落を防止する押さ
え板788を備え、上部にはピン772を貫通させる軸
孔789が形成されている。球がゲート孔787を通過
して下方に落下すると(図13(a)参照)、球の自重
でバルブ補給器780が反時計方向に揺動し、力が釣り
合ったところで停止し(図13(b)参照)、打撃槌6
0が時計方向に回動された後、戻って反時計方向に回動
し、打撃により球が打ち出されると、バルブ補給器78
0が時計方向に揺動し(図13(c)参照)、次の球が
補給される。尚、この係止部材760は図14の位置に
装着される。
【0045】前記段落の形態は自重により遊技球の補給
をしているが、これの変更形態として図15に示す通
り、発射モータ59の回転軸66に球送カム790を取
り付け、そして、ピン791を取付金具70b(図11
参照)の孔792に回転自在に挿通し、バルブ補給器7
80の軸孔789に固着し、ピン791の後端にレバー
793を設けて、前述した球送カム790と間欠的に接
触するようにすることも可能である。これにより発射モ
ータ59が回転の開始と共にバルブ補給器780も揺動
を開始するので、発射モータ59の回転に対して容易に
球送動作の同期がとれて、しかも球送カム790の位置
を変更することで遊技球の送り出しタイミングの調整が
できる。このことは発射を終えた打撃槌60がバウンド
をしても遊技球の2度打ちの防止にもなるので、本来必
要とされる後述の下防振具97(図19参照)を省くこ
とができる。以上の通り、バルブ補給器780を発射モ
ータ59に連動させる構造として基準プレート68側に
取り付けると、配線が基準プレート68内部にあるから
上皿5内部に配線を入れる必要が無くなる。また、軸が
1本であるから従来のようなリンク構成の欠点とされる
摺動面や回動部の摩耗問題が解決でき、さらには球送装
置67と係止部材76を省くことができる。発射モータ
59の回転に同期させて、バルブ補給器780を独自の
モータ(図示略)及びソレノイド(図示略)で駆動する
ようにしても良い。
【0046】図4、図7の通り、固定板62はパチンコ
機1の裏側で外枠2の下部領域に取り付けられ、発射モ
ータ59、打撃槌60、発射力調整モータ61等を固定
するものである。図19に示す通り、固定板62には支
軸87(図9参照)が回動自在に取り付けてあり、支軸
87には打撃槌60が回動自在に取り付けられ、また、
回転自在なローラを有するローラーアーム90を備え、
このローラーアーム90にはカム93が固定されてい
る。カム93に磁気センサ94が、発射モータ59側に
は磁石95とが設けられ、カム93の回転位置を検知で
きるようになっている。発射モータ59の回転に起因し
て、カム93が回転し、カム93がローラーアーム90
に摺接可能となっている。これにより、該摺接期間は、
打撃槌60を発射レール70から遠ざける方向、即ち、
基端部を支点として時計方向に回動させ、非摺接期間は
カム93からローラーアーム90が離脱することで、打
撃槌60を発射レール70に近づける方向、即ち、基端
部を支点として反時計方向に回動させ、係止球を弾発す
る。また、コイルスプリングからなる引きばね91の一
端は引きばねプーリ92と直結され、他端は打撃槌60
に掛け止めされている。発射力調整モータ61はステッ
ピングモータであり、発射力調整モータ61の駆動軸
は、引きばねプーリ92と直結され、引きばねプーリ9
2を回動させることで、引きばね91の張力を調整する
ものである。尚、引きばね91の伸縮力を利用した構造
に代えて、コイルスプリングのねじり反撥力を利用した
ものでも良い。
【0047】また、図19の通り、パチンコ機1の裏側
に配置された固定板62には、発射装置58を前面枠3
に取り付けるための複数の皿ねじ孔63が形成され、ま
た、上部には取付部64が形成されている。この取付部
64は基準プレート68の対物部68d(図9参照)に
ビス等で固定されている。固定板62を取り付けるビス
は皿ねじ(図示略)を使用しており、ロボット(図示
略)で皿ねじ孔63を介して外枠2に正確な位置に取り
付けることができる。固定板62の上部に位置決定切欠
部65が形成され、これに対応させて、遊技盤8を固定
する基準プレート68に対物部68eが設けてあるので
これに合わせて固着する(図9参照)。しかし、取付部
64と位置決定切欠部65では十分でないことがある。
即ち、前面枠3の反り歪みが生じて基準プレート68と
発射装置58とがずれてくると当然発射球と槌先98と
の位置がずれて発射不良となる。そこで、発射装置用位
置決定ダボピン69を固定板62に設け、かつ、これら
が図17(b)紙面垂直方向に突出し、図示しない前面
枠3の発射装置58取付位置に穴が設けてあり、その前
面枠3の穴に係合して、係止点が3箇所となるので、前
面枠3が歪んでも発射点67jが移動することがない効
果、またロボットで発射装置58を取り付ける場合に位
置決め作用を発揮し、取り付け作業が極めて容易になる
といった優れた効果がある。尚、発射装置用位置決定ダ
ボピン69は1個でも複数個でも良い。
【0048】図9、図18の通り、打撃槌60の静止状
態に接触する2箇所にゴムからなる弾性部材としての上
防振具96と下防振具97が設けられ、打撃槌60の弾
みから発生する振動を防止するように設けられ、上防振
具96と下防振具97はそれぞれ位置調整可能にされて
いる。上防振具96と下防振具97はその固有振動数が
異なるように設定されており、打撃槌60が反発戻りし
たときの衝撃を吸収するように位置の調節をしてそれぞ
れの固有振動数が打ち消し合う位置にすることが可能で
ある。
【0049】図17に示す打撃槌60の先端部に取り付
けられた槌先98の先端部さらに詳しくいえば、同先端
部端面の係止球に対して衝突する点に相当する部位(以
下、単に「衝突点」という)は図17に示すように支軸
87の回動軸を中心とした弧を描くことになる。上記の
ような衝突点によって描かれた軌跡は以下、「衝突軌
跡」といい、衝突点が支軸87の回動軸を中心として描
く衝突軌跡すなわち弧を、単に「弧」ということにす
る。打撃槌60の上記動作と球送装置67の動作とは両
者のタイミングを同期させている。打撃槌60は、その
先端部に槌先98を設け、基端部が発射モータ59に駆
動されることによって回動されるように固定されてい
る。打撃槌60には引きばね91が取り付けてあり、こ
の引きばね91は基端部を支点として反時計方向に回動
させる力を打撃槌60に付勢している。打撃槌60は、
引きばね91によって付勢されたときに係止球と槌先9
8の先端部とが衝突するように配置されている。このた
め発射ハンドル10が操作されると、打撃槌60は、カ
ム93の摺接と引きばね91の弾性力とに基づいて回動
され、槌先98のコイル状のスプリング99が係止球に
衝突することによって周期的に1球ずつ打ち出される。
打ち出された係止球は、発射レール70から外レール7
3aを経て遊技盤8に導かれる。
【0050】図17の通り、槌先98の金属芯98a
(鉄が例示できる)の基部は、打撃槌60の先端に形成
される凹所100に嵌合され固定されている。この凹所
100は打撃槌60の先端部に位置し、金属芯98aの
基端部を嵌合させ得る形状に設けられている。金属芯9
8aは先端に行くほど縮径し、端部は尖っている。槌先
98は打撃槌60のアームに鋭角θ(ここでは概ね60
度)をなすように接続されている。
【0051】図17(a),(b)の通り、支軸87の
中心と係止球の後端点とを結ぶ第1の仮想線Lと、遊
技球と発射バンド70aとの接点を含む接線Sと直交す
る第2の仮想線Lとを想定したとき、第1の仮想線L
が第2の仮想線Lの前方の位置に配置され、図17
(b)の通り、打撃槌60が後方に引き戻された後、弾
発される。係止球とスプリング99との最初の衝突点の
位置においては、スプリング99の中心軸線Cが遊技球
の中心と概ね交差するように設定され(図18(a)参
照)、遊技球が前方に移動しスプリング99から離脱す
る位置では、中心軸線Cが遊技球の中心より下側の領域
を通るように設定されている(図17(b),18
(b)参照)。
【0052】図17(c),(d)の通り、槌先98
は、金属芯98aに弾性を有する鉄製のコイル状のスプ
リング99が巻回されたものである。スプリング99の
前端縁はリング状の平面となるように切削して面取りが
なされている。即ち、全体に面が出るように円筒断面リ
ングにして潰して面取りがし、磨いてある。本実施形態
は従来の不安定な飛球をなくそうとするものであり、図
16(a)、図18(b)の通り、係止球をスプリング
99が打撃するときには、「A」,「B」,「D」,
「E」の4点で接触し、図16(a)、図18(d)の
通り、遊技球がスプリング99から離れるときには、
「C」,「D」,「E」の3点で接触し、しかも、スプ
リング99の上のほうの点「C」で当たり係止球を上か
ら押すような形で打撃することになる。これにより、安
定な飛球が得られる。また、スプリング99の中央部は
巻密度が両端部よりも疎に設定されている。スプリング
99が最も縮んだ状態では、球が金属芯98aに当たら
ないように設定されてある。係止球に当たってスプリン
グ99が圧縮されてから伸張する。
【0053】そして、打撃された係止球は図16(b)
の通り発射バンド70aからジャンプし、図16(c)
に示す発射バンド70aのところで1回、外レール73
aの始端部73c付近のところで1回、合計2回バウン
ドしてから、外レール73aをやや上昇して着地して正
回転が与えられながら飛ぶ。これにより、球のぶれを防
ぐとともに、球の抵抗を減少させ、球の飛びが良好とな
る。微妙なところの違いで飛びが非常に変わってくるも
のである。このことは、発射バンド70a全体がV字構
成であると、発射球が図16(c)点もV字であるから
バウンドするとき何れか一方に着地して、その反対側に
跳ね返り、遠心力が働き揺れが大きく増幅されることか
ら、諒解されよう。発射された遊技球が僅かではあるが
直線的な走行でないので、盤面又はガラス面に衝接す
る。すると立直面と平面の合成抵抗により、立直面と平
面の交差点から遊技球の中心線を結ぶ線上の回転が生
じ、正常な回転でなくなる。従って、1度衝接すると、
蛇行状態が発生するので、正常回転を得る方向に飛球し
ているからといっても、回転方向の切替が絶えず生じ
て、摩擦抵抗が生じ、盤面とガラス面の抵抗差もあるの
で、むらのある回転をする結果となる。本実施形態はこ
れを克服したものである。
【0054】[発射装置の動作]このように構成された
本実施形態のパチンコ機1の発射装置58を使用すると
きには、遊技者はキャップ部10yに指を係止させなが
らタッチプレート11を操作する。タッチプレート11
の回動と同時に発射モータ59がONになり、発射モー
タ59がカム93を回転させ、カム93をローラーアー
ム90と摺接させる。このため打撃槌60は一定量回動
されるので、引きばね91(図19参照)には反発エネ
ルギーが蓄えられる。この反発エネルギーの調整は、タ
ッチプレート11の回動量がボリュームスイッチ10f
で検出され、該検出信号に応じた発射力になるように、
発射力調整モータ61の駆動軸が時計方向又は反時計方
向に回動され、引きばね91の張力が調整されることで
達成される。また、発射開始と判断すると打撃槌60と
連係信号により球送装置67が作動する。発射レール7
0は、一端部71側が他端部72よりも下方に位置する
ように傾斜を持たせて固定されているため、投入球は自
重により一端部71に誘導されて係止部材76に係止さ
れ、遊技球が発射点67jに置かれ、打撃槌60により
打撃される。
【0055】やがてカム93はローラーアーム90から
外れ、これにより打撃槌60が引きばね91の上記反発
エネルギーによって原位置に復帰するとき、作動ピン
(図示略)によって球送装置67のバルブ補給器を揺動
させることにより投入球を発射位置に送り出す。このと
き槌先98は一端部71に待機している係止球を打ち出
すので、遊技球は発射レール70及び外レール73aを
経て遊技盤8に誘導される。外レール73aに対する摩
擦力によって、順方向すなわち、反時計方向に漸次回転
される。
【0056】続いて前述したパチンコ機1の電気的構成
を図20のブロック図を用いて説明する。パチンコ機1
の電子制御装置120は、図示するように、特別図柄表
示装置37、主制御装置45、発射制御装置47、払出
制御装置48、電源制御装置50、音声制御装置54、
駆動制御装置46等から構成されている。尚、この回路
図には、従来のように信号の受け渡しを行うための所謂
中継基板等は設けていない。発射制御装置47、払出制
御装置48、電源制御装置50、音声制御装置54はそ
れぞれCPU、ROM、RAM等を備えてインテリジェ
ント化され、独自にコマンドを送信することができる。
従って、主制御装置45の作業効率があがってプログラ
ム上の負担が軽減される。
【0057】主制御装置45は、図21に示す通り、論
理演算を司るCPU45a、遊技制御プログラムを記憶
したROM45b、演算等の作業領域として働くRAM
45c、等を内蔵した8ビットワンチップマイコンを中
心とした論理演算回路として構成され、ゲームの開始及
び終了、遊技球の発射制御、有効発射球数の計算、入賞
の表示、入賞得点の計算、景品球の払い出し等のゲーム
全般にわたる諸動作を制御するものであり、この他、各
基板又は各種スイッチ類及び各種アクチュエータ類との
入出力を行うための外部入力回路45d、外部出力回路
45e、バス45fも設けられている。主制御装置45
は、各制御装置へクロックパルスを発しており、それぞ
れの制御装置には水晶発振器が備えられてはいるもの
の、リセット信号に同期をとらないと指令コマンド情報
がまばらになって、複式制御が不能になることがありう
るのでこれらの同期をとるものである。
【0058】図21に示すように、主制御装置45のC
PU45aと特別図柄表示制御部143(図20参照)
のCPU(図示略)とは、I/Oポートを介して接続さ
れており、特別図柄表示制御部143のCPUはCPU
45aからの信号を一方向に受信するだけで主制御装置
45に対して送信を行うことができないよう信号方向規
制回路が構成されている。本実施形態では、主制御装置
45から特別図柄表示制御部143への通信データ(以
下、単に「命令コード」ということもある。)は、命令
コードを2バイトで構成し、8本のパラレル信号と割り
込み要求信号とにより、2ms毎に1バイトずつ送信さ
れている。主制御装置45から割り込み要求が送信され
ると、特別図柄表示制御部143のCPUに対して割り
込みが発生し、この割り込み処理により特別図柄表示制
御部143のCPUは命令コードをコマンド受信バッフ
ァに格納するよう構成している。また、上述の命令コー
ドは、送出要求フラグ、データ送出中フラグ、データ受
信中フラグ、ポインタ等で管理されている。
【0059】主制御装置45の入力側には、補給要求検
出スイッチ35、球切れ検出スイッチ39、賞球払出数
検出スイッチ41、貸出球数検出スイッチ42、満杯検
出スイッチ52、戻球検出スイッチ68c、特別図柄作
動検出スイッチ121、継続球検出スイッチ122、入
賞球数検出スイッチ123、入賞証拠球検出スイッチ1
24、普通図柄作動スイッチ125及び126、送出検
出スイッチ136、ガラス枠開放検出スイッチ203、
内枠開放検出スイッチ205、等が接続されている。ま
た、出力側には、内枠管理ケース51に組み込まれて一
体化した駆動制御装置46、音声制御装置54、発射制
御装置47、払出制御装置48、特別図柄表示装置37
等が接続されている。電源制御装置50は、主制御装置
45、発射制御装置47等、各制御装置に電源を供給す
るものであり、賞球情報をバックアップする特別電源部
50aをも備えている。
【0060】特別図柄表示装置37は、特別図柄保留表
示ランプ104、LCDユニット101を駆動制御する
特別図柄表示制御部143及びバックライト及びインバ
ータ基板等の付属ユニット144、モニター外部出力部
145、窓枠装飾表示部146から構成されている。特
別図柄表示制御部143は、前述した、主制御装置45
と同様8ビットワンチップマイコンを中心とした論理演
算回路として構成されている。
【0061】駆動制御装置46は、満杯表示部21、大
当り表示部23、確変表示部24、挿入表示部27、普
通電動役物102、普通図柄表示部103、普通図柄保
留表示ランプ105、特別電動役物109、タンク窓飾
り上部113a、タンク窓飾り下部113b、ランプ風
車116、特定領域開閉具127等と接続されるととも
に、外部接続端子34、遊技盤情報出力端子36と接続
され、外部接続端子34は発射制御装置47とも接続さ
れている。音声制御装置54はCPU(8ビット1チッ
プで音源とデジタル増幅部を備えている)を主体として
構成され、デジタル音源を生成して主制御装置45及び
各制御装置の指令を受けてスピーカ53及びイヤホンジ
ャック13等を駆動制御するためのものである。イヤホ
ンジャック13は遊技客が任意にヘッドホンを利用する
ためのもので図示しない操作部により人声による遊技情
報やAM、FM、ケーブル放送等を聞くことができる。
発射制御装置47は、タッチランプ26、作動状況表示
部49、発射駆動源(発射モータ59及び発射力調整モ
ータ61)、球送駆動源130、ボリュームスイッチ1
0f、タッチプレート11、発射停止検出スイッチ13
2、駆動源位置検出スイッチ133、発射起点検出スイ
ッチ134、レール終点検出スイッチ135、表示部1
47等と接続されている。払出制御装置48は玉箱検出
スイッチ137、賞球払出駆動源40、貸出装置駆動源
43、払出個数表示装置114、下皿球抜装置138、
電動球抜駆動源139、入賞証拠球排出部140、貸球
操作装置19、プリペードカードユニット112等と接
続されている。
【0062】賞球払出数検出スイッチ41は賞球払出装
置44内、満杯検出スイッチ52は下皿9内、特別図柄
作動検出スイッチ121は前述した遊技盤8上の普通電
動役物102内、普通図柄作動スイッチ125及び12
6は各々普通図柄作動用の通過チャッカー106内、継
続球検出スイッチ122は特別電動役物109内の特定
領域内、同じく入賞球数検出スイッチ123は特別電動
役物109内、入賞証拠球検出スイッチ124は証拠球
装置55、補給要求検出スイッチ35は球タンク31
内、ガラス枠開放検出スイッチ203は前面枠3内、内
枠開放検出スイッチ205は外枠2内、に各々取り付け
られている。
【0063】ここで、賞球払出数検出スイッチ41は上
皿5に排出される遊技球を、特別図柄作動検出スイッチ
121は普通電動役物102に入賞したことを、普通図
柄作動スイッチ125及び126は各々普通図柄作動用
の通過チャッカー106を遊技球が通過したことを、継
続球検出スイッチ122は特別電動役物109内に入賞
した遊技球が特別装置作動領域(以下、「特別領域」と
いう。)を通過したことを、入賞球数検出スイッチ12
3は特別電動役物109内に入賞する全ての遊技球を、
満杯検出スイッチ52は下皿9内に遊技球が満タン状態
になったことを、補給要求検出スイッチ35は球タンク
31内に遊技球が存在することを、ガラス枠開放検出ス
イッチ203は前面枠3からガラス枠6が開放されたこ
とを、内枠開放検出スイッチ205は外枠2から前面枠
3が開放されたことを、各々検出するためのものであ
る。
【0064】タッチプレート11は発射ハンドル10
内、作動状況表示部49は電源制御装置50上面、発射
駆動源(発射モータ59、発射力調整モータ61)は発
射装置58内、球送駆動源130はソレノイドで構成さ
れた球送装置67内、発射停止検出スイッチ132はハ
ンドルレバーの近傍に、駆動源位置検出スイッチ133
はカム93に、発射起点検出スイッチ134は発射レー
ルと槌に、レール終点検出スイッチ135は戻玉球返
に、送出検出スイッチ136は球送装置67の各々に取
り付けられている。
【0065】ここで、タッチプレート11は遊技者が発
射ハンドル10に触れていることを、作動状況表示部4
9は発射装置58の作動状況を表示し、発射駆動源(発
射モータ59、発射力調整モータ61)は回転軸66、
引きばね91の夫々を駆動し、球送駆動源130は発射
制御装置47に接続され、タッチ表示部131はタッチ
プレート11に手が触れたことを検出し、発射停止検出
スイッチ132は、発射停止ボタン12が操作されたこ
とを、駆動源位置検出スイッチ133は払出制御装置4
8の回転する最初の位置を検出し、発射起点検出スイッ
チ134は発射前の遊技球を検出し、レール終点検出ス
イッチ135は発射された遊技球が戻玉球返を通過した
ことを検出し、送出検出スイッチ136は球送装置67
から発射点67jに遊技球が装填のために移動したこと
が検出されたことを、各々検出するためのものである。
【0066】貸出装置駆動源43及び賞球払出駆動源4
0は賞球払出装置44内、玉箱検出スイッチ137は下
皿9の下部に、下皿球抜装置138は下皿9の正面に、
電動球抜駆動源139は機構盤30に、入賞証拠球排出
部140は証拠球装置55に各々取り付けられている。
ここで、貸出装置駆動源43及び賞球払出駆動源40は
各々貸球、賞球払出を行うものであり、玉箱検出スイッ
チ137は図示しない2500発箱が下皿9の下に挿入
されたことを検出し、下皿球抜装置138は2500発
箱が検出されたら作動し、電動球抜駆動源139は球タ
ンク31の遊技球を排出し、入賞証拠球排出部140は
証拠球を排出するためのものである。
【0067】ここで遊技球の発射処理等を中心として、
各制御装置の連係動作の主な例を説明することとする。
主制御装置45は、賞球及び貸球の不足を検出すると各
制御装置にそれぞれに見合ったコマンドを指令発信し、
駆動制御装置46はランプの点滅を指定した箇所に出力
し、発射制御装置47は補給不足なのか玉切れなのか指
令コマンドを分析して発射を止めるかそのまま続行する
かの判断をして、発射停止の指令コマンドであれば発射
を止め、表示優先度を組み入れた指令コマンドを特別図
柄表示装置37に指令を発してその旨を表示する。この
主制御装置45から指令コマンドを既に取得していれば
キャンセルとして表示しない。発射制御装置47は、特
別図柄表示装置37にタッチプレート11に触れた指令
コマンド情報を発信し、特別図柄表示装置37はそのコ
マンド受信すると画面にタッチした絵柄を表示し、発射
が開始されると遊技球が飛球する絵柄が表示される。
【0068】音声制御装置54は、主制御装置45から
の指令コマンドに従って、コマンド情報を分析して指定
された音声を放声する。駆動制御装置46は、主制御装
置45からの指令コマンドを受け取り、内容を分析して
指定ランプの点灯及び点滅を行い、指令コマンドを特別
図柄表示装置37にも送信する。駆動制御装置46は、
すでに主制御装置45から指令コマンドを受信していれ
ば、この駆動制御装置46は、その信号をキャンセル
し、特別図柄表示装置37も同様にその表示をしない。
このように送信先が優先度を最優先とした場合以外、指
令コマンドを受信した側は指令コマンド情報を1段下げ
て発するようにしており、主制御装置45以外の指令コ
マンドは主に故障や不正遊技を検出した場合に最優先の
指令コマンドとなる。
【0069】次に特別図柄表示装置37は音声制御装置
54と接続され、音声制御装置54に対してコマンド信
号を出力する。例えば、LCDユニット101はスプラ
イト画面を表示し、ある1枚のスプライト画面に発射球
数を常時、透過表示する。そのため、後述の通り、発射
力を自動調整するために通過球の時間も検出するので、
遊技盤8へ発射された球数を正確にカウントアップをす
ることができる。大当りの発生に伴い、発射球数のカウ
ントアップを停止し、大当り終了で再び「0」からカウ
ントアップをする。
【0070】大当り中は、無効球(アウト球)を計算し
て表示する。従来は図柄変動回数を表示するが、ベース
値が判断できないので、無意味である。ベース値に対し
て何回変動したかが重要で、一般営業では換金率75%
として平均6回であるが、遊技客には良い台、悪い台の
選択に良い参考になる。現在のところ、ホール管理コン
ピュータにしか判断できず、遊技機がアウト球の算出を
していないので、このことは計算不能といっても過言で
はないが、本実施形態により、これを克服できる。アウ
ト球の表示は、時間的には短い表示とする。大当り中に
無効球が多く出ると大当り時間が長くなり有効賞品球数
の減少(遊技客に不利)となり、普通遊技の開始が遅れ
るので、時間的売り上げの減少(ホール側に不利)につ
ながるので経営者はこれを嫌うからである。ここで、ベ
ース値とは、大当りでないときの発射球数に対する賞球
数をいう。即ち、100球の発射に対して賞球払出個数
で、一般的に語られる言葉として、第1種パチンコ機は
ベースが40、アレンジボール遊技機、第3種は20、
第2種は50と言われている。
【0071】従来行われている表示、例えば、10カウ
ント、ラウンド回数表示は一般的に行われているので、
これも表示される。さらに、特別電動役物109の開放
時に1球もカウントしないと、その旨の表示をする。な
お、ソレノイドと球数検出スイッチのついた球送装置6
7を備えた従来機でも発射球数の表示が概ねできるが、
ファール球の計算ができない。さらに、後述する発射制
御装置47の表示部147(図20参照)への各種表示
を特別図柄表示装置37のLCDユニット101に表示
することもできる。この場合、タッチ信号が発生して、
発射開始時となると、時間制限でこれを表示する。
【0072】また、発射制御装置47から故障等を音声
制御装置54及び特別図柄表示装置37に送信する。こ
の場合、送信コマンドは優先報知をするコマンド情報を
含んでいる。特別図柄表示装置37、音声制御装置5
4、電源制御装置50のそれぞれのコマンド情報はすべ
て優先度を含んだ情報コマンドとする。例えば、特別電
動役物109の開放時に1球も入賞しないと、所定時間
後、特別図柄表示装置37にエラー表示をして、賞球払
出の停止と発射停止のコマンドを出力すると共に、エラ
ーメッセージの放声をもする。電源制御装置50は1チ
ップマイコンで構成され、各装置への電圧電流の監視を
しており、特に発射装置58への電力供給は回転斑が生
じないようにして、さらに入力電源の周波数管理もして
いる。各制御装置及び各制御装置と特別電源部50aに
接続される部品に故障等が発生すると重大故障に及ぶ恐
れがあるので、未然に防止ができるようにしたものであ
る。
【0073】特別図柄表示装置37は、主制御装置45
からの指令コマンドにより特別図柄の表示を行うが普通
電動役物102に関わる普通図柄は特別図柄表示装置3
7の図柄表示部の一部に普通電動役物用の図柄を表示す
る構成も可能であり、外部接続端子34を介して管理コ
ンピュータからの圧縮画像データを解凍して表示するこ
とも可能で、例えば「補給が停止されています別の遊技
機でお楽しみ下さい」といったように打ち止め情報を表
示することも可能である。
【0074】駆動制御装置46は1チップマイクロコン
ピュータから構成されており、各制御装置から送信され
る指令コマンドに従ってランプ及びソレノイドを駆動さ
せるもので、遊技盤8と前面枠3のランプ類の駆動制御
は指定ランプの点灯及び点滅をさせ、重複する指令コマ
ンドが生じた場合は、1バイトないし複数バイトからな
るコマンド情報の特定位置のビットに指令先ビットがあ
って、そのビットに従って作動している。この場合も緊
急指令コマンドコードが設けてあるので接続されている
各制御装置の何れかが故障や不正遊技を検出すればその
指令コマンドに従って点灯表示をする。また本駆動制御
装置46は指令コマンドを特別図柄表示装置37に送信
することも可能で、ランプのフィラメントが切れて電流
が流れなくなったことを検出して特別図柄表示装置37
にフィラメントの切れた絵柄の表示をする。普通図柄表
示部103はこの駆動制御装置46から直接制御されて
いるが、指令コマンドは主制御装置45から指令を受け
て特別電動役物109の扉108、特定領域開閉具12
7、普通図柄表示部103、7セグメントLED及び飾
りランプ等を制御している。
【0075】タンク窓飾り上部113a、タンク窓飾り
下部113b(図4参照)は、左右対称になっており、
上下に内部で分割されており、背部からランプで点滅照
射又は点灯するものであり、タンク窓飾り上部113a
は球タンク31に遊技球が無くなると点灯し、タンク窓
飾り下部113bは払い出しに同期して点灯する。タン
ク窓飾り113a,113bは、表面は透明色付きプラ
スチックで内部に基板を設けたもので、LEDランプと
7セグメントLEDを内装したものである。LEDラン
プは上述の動作と同様であるが、7セグメントLEDは
図柄変動回数を表示して、大当りが発生すると「0」に
リセットするものである。
【0076】発射制御装置47は、遊技者が操作する発
射ハンドル10の回動量に応じて発射モータ59、発射
力調整モータ61を駆動制御するものであり、その他、
遊技者が発射停止ボタン12を押下したとき発射を停止
させたり、発射ハンドル10に内蔵された前記タッチプ
レート11がオン状態のときタッチランプ26を点灯さ
せたり、発射量を調整する等のためのものである。タッ
チプレート11に遊技者の手が触れると、発射制御装置
47が音声制御装置54に対してファンファーレを発声
する指定コマンドを発することができるので、遊技者は
遊技をするという優越感に浸ることができる。
【0077】発射制御装置47はLEDからなる表示部
147を備え、エラー又は動作表示(7セグメントLE
D)を行うもので、「0」は電源ONで未作動状態を表
示し、「1」は発射信号に同期して点滅するもので発射
中であり正常な状態を示し、「2」の表示でタッチ信号
の入力が無いのに発射モータ59が作動したことを示
し、「3」はタッチ信号が検出されても発射モータ59
が作動しないことを示し、「4」は作動しても定点信号
が入力されないことを示し、「5」は発射モータ59を
作動させ発射信号を送出しても遊技球をカウントしない
ことを示し、「6」は電源(脈流又は正弦波)入力周波
数が50HZ又は60HZより外れていることを示し、
「7」は電力不足(AC24Vの規定電圧がAC18V
未満である)を示し、「8」は電源ONで払出制御装置
48か主制御装置45からの初期値のコマンドが受信で
きない(制御線が外れているか当該基盤が付けていない
か電源が入っていない)ことを示し、「C」はアレンジ
ボール遊技機を記憶し、球送信号があっても通過検出が
ない又は球送信号があって通過検出がないことを示す、
[ER]は交互点滅するもので発射自動調整が不能であ
り、発射より戻球迄の規定範囲内の時間が長すぎるか短
すぎるかのいずれかで、テンション調整が作動して一定
時間経過しても修復できないときを示す。
【0078】なお、「5」は電源ONから発射動作を開
始して球送信号の最初の遊技球を検出したらアレンジボ
ール遊技機と判断する。動作中は「5」であり停止は
「0」である。又は、払出制御基盤か遊技盤制御基盤か
らのコマンドでアレンジボール遊技機と判断する。アレ
ンジボール遊技機、じやん球遊技機(雀球)及び得点加
算機等を含む。さらに発射制御装置47は上記の表示の
他指令コマンドを特別図柄表示装置37、音声制御装置
54及び駆動制御装置46に送出する事が可能でトラブ
ル等の報知指令をする。
【0079】払出制御装置48は、主制御装置45から
の指令コマンドに従って賞球払出駆動源40を駆動制御
して入賞があった場合に遊技者に賞球としての遊技球を
払い出すものであり、マイクロコンピュータを用いた論
理演算回路として構成しても良いし、ディスクリートな
回路として構成しても良い。この払出制御装置48は主
制御装置45からの指令に従って遊技球を払い出すだけ
であり、入賞に対応した遊技球が払い出されているか否
かの検知は主制御装置45で行われる。
【0080】払出制御装置48は、賞球払出装置44に
接続され、場合によっては動作状況を特別図柄表示装置
37にその旨を表示するようにされており、例えば払い
出し個数を検出してカウントの度毎に特別図柄表示装置
37にカウントアップする数字表示をするようにされ、
音声制御装置54には払い出し音を放声させる指令コマ
ンドを送信し、払出制御装置48が正常に作動していれ
ば発射制御装置47には指令コマンドの送出をしない。
払出制御装置48は、発射制御装置47がタッチプレー
ト11の情報を受け取っていて玉詰まりと判断できる検
出結果であれば音声制御装置54に優先度の高い指令コ
マンドを発してその旨を放声し、駆動制御装置46、発
射制御装置47に対しても同様に指令コマンドを発し、
それぞれの制御装置はその指令コマンド情報を分析し
て、それに似合った動作をする。払出制御装置48は、
特別図柄表示装置37に通常指令コマンドとして払出の
実行がなされると遊技球が「ころころ」と転がる旨の絵
柄を表示させ、さらに払出制御装置48は、音声制御装
置54にも指令コマンドを送出して、受信した音声制御
装置54は、ベル音を放声する。従って、従来のように
賞球払出装置44の下流部に設けられるベルを省くこと
ができる。
【0081】払出個数表示装置114(図4参照)は、
7セグメントLEDで構成され、電源投入で「7/1
5」と表示する。「7/15」の表示の意味は、中央の
普通電動役物102と周辺の入賞口に入賞すると7個の
賞品球が払い出され、特別電動役物109に入賞したら
15個の賞品球が払い出されることを示し、「7」は7
個の払い出しで、「15」は15個の払い出しの点滅を
行う。いずれかが点滅したときは払い出しの開始から終
了までの間表示し、払い出しの実行されていない入賞記
憶が有る間も点滅表示する。電源を投入すると主制御装
置45から払出制御装置48に賞球数の設定条件が送信
され、払出制御装置48から払出個数表示装置114に
表示される。遊技盤8と主制御装置45は一体的に構成
され、遊技盤8を交換して新規の遊技機としたときは、
「7/15」の表示が、7セグメントLEDの組み合わ
せにより、主制御装置45を交換することで遊技機の種
類に対応した賞球表示をする。
【0082】音声制御装置54にはCPU以外に内蔵し
ているものは前述した機能の他に放送受信設備と図示し
ない管理コンピュータからの受信設備をも組み込まれ、
遊技客の図示しない操作手段で聞くことができる。管理
コンピュータからの音声は主に、遊技客が遊技機設置島
に設けられる呼び出しスイッチを操作すると、例えば
「000番台確認しました。今暫くお待ち下さい」と音
声伝達ができる。受信用には外部接続端子34からデジ
タル化されたFM信号又は時間的に圧縮されたデータで
音声制御装置54側で解凍してRAMに書き込み、その
書き込まれた内容を順次読み出して放声させる。圧縮デ
ータを間欠的に受け取り解凍しながら放声するので、従
来の遊技情報の伝達線を利用することが可能で遊技機設
置島の配線設備の変更無しで利用が可能である。音声制
御装置54には、音源ROMを備えており各種音声の放
声が可能で、例えばトランペットやバイオリンといった
ように複数の楽器音を複数同時に出力することができる
ので、動作構造がデジタルであるからCPUを主体とし
た各制御部を1チップ化して小型なものとし、ステレオ
でオーケストラ演奏が可能となり、機種毎のROMの交
換作業が省けるといった優れた構成となる。
【0083】前述したように各制御装置は音声制御装置
54への指令コマンドを送信し、故障や不正行為の検出
等の緊急時のための優先コマンドの機能を各制御装置が
備えており、その緊急コマンドを受信した場合優先して
放声をする。音声コマンドは1バイト8ビット単位で構
成されているが上位1ビットが1の場合、8ビット+8
ビットになり計16ビットのコマンドとなる。更に後の
8ビットの上位1ビットが1であると、更に+8ビット
が加算されて計24ビット(3バイト)構成となる。こ
のようにコマンド体系は全ての制御装置が備えており複
雑な操作が可能で、主制御装置45が指令発信のみとし
て、他は遊技機の動作状況に応じてリンク的にそれぞれ
の診断結果の送受信をするような構成となっている。ま
た、主制御装置45以外の各制御装置は、レディー信号
を発して割り込みの受け付けができるようにされてお
り、送り側がこのレディー信号を確認して送信をするの
で、割り込みの上に割り込みが掛からないので、異常状
態の発生を防止することができる。出力側には各制御装
置の共有アドレス指定構造と、指定されるアドレスに対
する割り込み信号が送出できるようにされている。
【0084】前述した払出制御装置48、特別図柄表示
装置37、発射制御装置47、音声制御装置54等間の
送受信は、ハンドシェークでなく受信側が割り込み方式
として、主制御装置45は、各制御装置へ一方向に送信
する回路として構成されている。各制御装置は、各制御
装置の独自の判断で指令コマンドの送受信により独自の
制御を行うことができる。例えば、音声制御装置54か
らスピーカ53に音の出力を指示する場合には、LCD
ユニット101の画面に音符を表示することとしたり、
或いは、故障判定をLCDユニット101の画面に表示
したり、主制御装置45から特別図柄表示装置37に信
号が伝達されない場合、例えば、デモンストレーション
表示をする場合、特別図柄表示装置37は音声制御装置
54にその旨の音声出力コマンドを出力する。
【0085】特別電源部50aは、バックアップ電源で
あり、落雷等による瞬断対策を主な目的としている。バ
ックアップによる賞球、球貸し球の保証一覧表を図2
2、23に示す。電源投入時において、電子制御装置1
20は、バックアップ中かどうかを判断し、バックアッ
プ中でないときはRAM45cの全てをクリアした後、
CPU45aの初期化設定処理を行う。バックアップ中
のときは、図23(a)で示す作業領域以外を「0」に
クリアし、賞球個数、貸球個数の記憶があれば、記憶分
の払い出し及び貸球動作を行う。バックアップによる電
源投入後は、図23(b)で示す処理を行う。
【0086】また、従来の入賞球検出装置を利用して証
拠球として扱う方法もあり、バックアップされた払出情
報が、電源の復活と同時に証拠球と比較して実際に入賞
していたかを計算して払出の実行をさせる方法もある。
この方法を併用すると入賞口に設けた遊技球の通過検出
で払出が行われる場合、不正遊技によるノイズで入賞を
検出すると、証拠球の検出が無いので、不正遊技をして
いるものとの判断が可能である。入賞球検出装置の入賞
球検出信号と排出制御を払出制御装置48に接続して主
制御装置45からの払出指令コマンドとを比較し非正常
と判断したら駆動制御装置46にはランプにより特定位
置に点滅表示し、音声制御装置54においては警音を発
するデータを抽出してスピーカ53より発声し、外部接
続端子34から管理コンピュータに不正遊技の旨を送信
し、特別図柄表示装置37には、「不正信号が入力され
ました」と表示する。以上のように連係させることで高
度の管理遊技が可能であり、過去にはない遊技機の提供
ができる。
【0087】本発明の電子制御装置120は遊技盤8上
に発射される遊技球を検出するものであり、遊技球を打
撃すべく駆動される打撃槌60が遊技球に接触したと
き、該打撃槌60と外レール73aとが遊技球を介して
電気的に回路を閉じることを検出する第1の閉回路検出
手段と、該打撃された遊技球が外レール73aに接触し
つつ走行し該遊技球が外レール73a及び戻球防止装置
118に接触したとき、該外レール73aと戻球防止装
置118とが遊技球を介して電気的に回路を閉じること
を検出する第2の閉回路検出手段と、該第1の閉回路検
出手段及び第2の閉回路検出手段により電気的に回路が
閉じた時間差を検出する時間差検出手段と、該時間差検
出手段と基準値とを比較する比較手段と、該比較手段に
より決定された大小関係を参照して発射力を調整する発
射力調整手段とを備えたことを特徴とする。槌先98と
遊技球と発射レール70が確実に接触するとともに、外
レール73aと遊技球と戻球防止装置118とが確実に
接触するので、この接触を応用して発射力自動調節を行
うことができ、発射力調整モータ61の作動で引きばね
91の強さを自動的に調整する。以下、これを詳細に説
明する。
【0088】本実施形態においては、打撃槌60の槌先
98は発射制御装置47の+24[V]の電源側に接続
され、発射レール70は発射制御装置47のグランド側
に接続されている。従って、図25(a)の通り、打撃
槌60が駆動されて発射位置の遊技球に接触したとき、
遊技球と打撃槌60の接触抵抗を介して打撃槌60と発
射レール70との間に電流が流れることになる。また、
同様に、図24(a)の通り、戻球防止装置118は発
射制御装置47の+24[V]の電源側に接続され、外
レール73aは発射制御装置47のグランド側に接続さ
れている。従って、遊技球が戻球防止装置118と外レ
ール73aに接触したとき、戻球防止装置118と外レ
ール73aとの間に電流が流れることになる。尚、発射
制御装置47に代えて電子制御装置120で制御し、信
号を発射制御装置47に送信しても良い。
【0089】電子制御装置120は、入力波形整形回路
150と接続されている。入力波形整形回路150は、
抵抗器R〜R、コンデンサC〜C、NPN型ト
ランジスタTr1より構成されている。ここで、図26
中の等価回路160は打撃槌60と遊技球と発射レール
70とを電気的に示した等価回路であり、また抵抗器R
xは遊技球を介しての打撃槌60と発射レール70との
接触抵抗を示し、スイッチSxは打撃槌60の動作をス
イッチとみなしたものである。図26に示すように、2
4V電源側とグランド側とには、抵抗器Rxとスイッチ
Sxの直列接続よりなる等価回路160とコンデンサC
との直列回路が介装されている。この等価回路160
とコンデンサCとの接続箇所は抵抗器RとRとの
直列接続により接地され抵抗器RとRとの接続箇所
はエミッタ接地のトランジスタTr1のベースに接続さ
れている。トランジスタTr1のコレクタは、抵抗器R
を介して5V電源に接続されると共に抵抗器Rを介
して、外部入力回路45dに接続され、更にコンデンサ
を介して接地されている。
【0090】同様に、電子制御装置120は、入力波形
整形回路170と接続されている。入力波形整形回路1
70は、抵抗器R〜R、コンデンサC〜C、N
PN型トランジスタTr1より構成されている。ここ
で、図26中の等価回路180は外レール73aと遊技
球と戻球防止装置118とを電気的に示した等価回路で
あり、また抵抗器Rxは遊技球を介しての外レール73
aと戻球防止装置118との接触抵抗を示し、スイッチ
Sxは戻球防止装置118の動作をスイッチとみなした
ものである。図26に示すように、24V電源側とグラ
ンド側とには、抵抗器RxとスイッチSxの直列接続よ
りなる等価回路180とコンデンサCとの直列回路が
介装されている。この等価回路180とコンデンサC
との接続箇所は抵抗器RとRとの直列接続により接
地され抵抗器RとRとの接続箇所はエミッタ接地の
トランジスタTr1のベースに接続されている。トラン
ジスタTr1のコレクタは、抵抗器Rを介して5V電
源に接続されると共に抵抗器Rを介して、外部入力回
路45dに接続され、更にコンデンサCを介して接地
されている。
【0091】さらに、発射装置58と外レール73aと
内レール73bとは接地されている。外レール73aは
金属面を略ループ状に形成しているので電磁波が受信可
能となり通過すべき電磁波を吸収することが可能とな
る。電磁波の主なものは静電気の火花(微少電流で超高
圧で放電しても視認不能)によるものと、遊技客のいた
ずらによる電磁波発生器及び携帯電話等の発信傷害の防
止に役立つ。遊技球の通過検出にセンサを用いているの
で、該検出の際に、電波を受信して誤動作をすることも
防止できる。さらに、電磁波の発生に起因して、図柄変
動を生じさせることや入賞もしないのに遊技球が払い出
されることを防止することが可能である。
【0092】次に、発射検出ルーチン、発射力調整ルー
チン等のフローチャートは、電子制御装置120の主制
御装置45のCPU45aにより種々行われる処理のう
ち遊技球の発射を検出する処理のみを表したものであ
り、ハード割り込み等の手法に定期的に実行される。
【0093】CPU45aにより実行される処理が図2
7の発射検出ルーチンに移行すると、まず駆動信号Sg
1がオンか否か判定される(ステップS100)。この
駆動信号Sg1は、打撃槌60を駆動する発射力調整モ
ータ61に印加されるものであり、遊技球を1分間に約
100個発射するように所定時間毎に所定時間T1オン
される。上記ステップS100で駆動信号Sg1がオン
との肯定判定がなされると、続いてタイマTがインクリ
メントされ(ステップS110)、このインクリメント
されたタイマTが所定時間t1以上か否かが判定される
(ステップS120)。
【0094】ここで、タイマTが所定時間t1以上との
肯定判定がなされると、外部入力回路45dを介して入
力信号Sg4が読み取られる(ステップS130)。駆
動信号Sg1をオンとしてから所定時間t1経過後の所
定時間を読取りタイミングSg2とし(ステップS14
0、図30参照)、リターンに抜ける。一方、打撃槌6
0の槌先98が発射位置の遊技球に当接すると槌先98
と発射レール70とが遊技球を介して導通するが、この
とき流れる電流Sg3は所謂チャタリング等の発生によ
り複雑な電流波形となる(図29参照)。この発生電流
Sg3は、電子制御装置120の入力波形整形回路15
0により整形される。即ち、コンデンサCにより当接
時のノイズ等を除去され、抵抗器RとRとにより分
圧された電圧によりトランジスタTr1がオンとされ、
ロウレベルに低下した入力信号Sg4が外部入力回路4
5dに入力される。このとき、発生電流Sg3の波形に
よってはトランジスタTr1はオンオフを繰り返すこと
になるが、コンデンサCは高調波を含んだ交流をグラ
ンド側に流すので入力信号Sg4は一定してロウレベル
とされる(入力信号Sg4)。ステップS100とステ
ップS120で否定判断された場合は、リターンに抜け
る。
【0095】CPU45aにより実行される処理が図2
8の発射力調整ルーチンに移行すると、まず発射スター
トか否か判定される(ステップS200)。上記ステッ
プS200で発射スタートとの肯定判定がなされると、
続いて入力波形整形回路150からの信号を参照して発
射レール70と打撃槌60とが遊技球を介して接触した
か否かを判断する(ステップS210)。肯定判定がな
されると、該接触時刻である第1の時間T1を記憶し、
続いて入力波形整形回路170からの信号を参照して外
レール73aと戻球防止装置118とが遊技球を介して
接触したか否かを判断する(ステップS220)。肯定
判断されると該接触時刻である第2の時間T2を記憶
し、時間差ΔTを算出する(ステップS230:図29
参照)。次いで、予めROM45bに格納した基準時間
を示す基準データTrefを読み出して前述の時間差Δ
Tを示す信号との比較を行い(ステップS240)、大
小に応じて調整信号を発射力調整モータ61に出力し
(ステップS250)、リターンに抜ける。ステップS
200、ステップS210、ステップS220、ステッ
プS240で否定判断された場合は、リターンに抜け
る。上記の動作構成から発射装置58が遊技球を発射す
るとき、発射球を検出することにより、発射制御装置4
7が音声制御装置54に弱く発射すると低音「プッ」、
強く発射すると高音「ピッ」とした音程の違った音を発
射と同期させながら放声することもできるようになる。
【0096】以上詳細に説明した本実施形態によると、
当たるときは4点接触で、3点接触で離れるので飛球の
安定性が高まり、また、発射力調整を電気的な構成によ
っているので、精密な発射力調整が可能となるといった
優れた効果を奏する。また、発射制御装置47、払出制
御装置48、音声制御装置54、駆動制御装置46及び
電源制御装置50をマザーボードに立設すれば、自己故
障判定がなされた場合、これらの制御装置に係わるボー
ドの確定故障診断と各ボードの交換作業がスムーズに行
えると共に、電線の配線を減らすこともできる。従来の
ように1個のボードとした場合、各制御に係わる共有部
分が多いので、確定故障診断と各制御の自己故障診断が
困難となりうるので本構成にすると非常に容易になる。
各ボードとするとボード毎に再利用が可能でもある。
【0097】なお、本発明は、上述の実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない
範囲に於て、種々の改変等を加えることが出来るもので
あり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に
含まれることとなる。
【0098】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
槌先と係止球との衝突点を考慮して球飛方向を長期的に
安定させることによって、遊技球を天4本釘の所望の位
置に打ち出すことが可能となり、遊技客が安心して遊技
に没頭できるのでパチンコ店の売り上げの向上に役立
ち、さらに技術の必要な槌先の調整をしなくて済むので
管理者の余分な作業が省ける。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のパチンコ機の斜視図であ
る。
【図2】パチンコ機の上皿の背部の構成を示す説明図で
ある。
【図3】パチンコ機の裏面図である。
【図4】パチンコ機の遊技盤と発射装置を示す正面図で
ある。
【図5】(a)はパチンコ機の発射ハンドルの側面図、
(b)、(c)は発射ハンドルの内部を示す正面図、
(d)は発射ハンドルの内部を示す平面図である。
【図6】(a)は発射ハンドルの斜視図、(b)は発射
ハンドルの分解斜視図である。
【図7】パチンコ機の外枠及び中枠の裏面図である。
【図8】(a)、(b)は球送装置の構造を示す説明図
である。
【図9】発射レール付近の構造を示す説明図である。
【図10】発射レールと球送装置の構造を示す説明図で
ある。
【図11】発射レールの分解斜視図である。
【図12】(a)は固定部材の斜視図、(b)はバルブ
補給器の斜視図である。
【図13】(a)、(b)、(c)はバルブ補給器の動
作を示す説明図である。
【図14】同バルブ補給器を備えた発射レールの正面図
である。
【図15】同バルブ補給器の変更形態とその周辺部の斜
視図である。
【図16】(a)、(b)、(c)は発射レールのバン
ドの縦断面図である。
【図17】(a)は打撃槌が引き戻された状態を示す説
明図、(b)は打撃槌による打撃の様子を示す説明図、
(c)はスプリングの正面図、(d)は同右側面図であ
る。
【図18】(a)は打撃槌が係止球に当った瞬間の様子
を示す説明図、(b)は打撃槌が係止球から離脱する瞬
間の様子を示す説明図である。
【図19】発射装置の裏面図である。
【図20】パチンコ機の電子制御装置の電気的構成を示
すブロック図である。
【図21】主制御装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図22】特別電源部による賞球、球貸し保証一覧図表
である。
【図23】(a)は特別電源部による電源投入時の記憶
処理一覧図表、(b)は特別電源部による電源投入後の
処理一覧図表である。
【図24】(a)はパチンコ機が戻球防止装置での接触
により電気的な閉回路を形成していることを示す説明
図、(b)は開回路の説明図である。
【図25】(a)はパチンコ機が打撃槌による打撃によ
り電気的な閉回路を形成していることを示す説明図、
(b)は開回路の説明図である。
【図26】入力波形整形回路の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図27】「発射検出ルーチン」を示すフローチャート
である。
【図28】「発射力調整ルーチン」を示すフローチャー
トである。
【図29】発射力調整を示すタイムチャートである。
【図30】(a)は駆動信号と読取りタイミングとの関
係を示すタイムチャート、(b)は発生電流と入力信号
との関係を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…外枠、2a…中枠、3…前面枠、
4…ヒンジ、5…上皿、5a…皿部、6a…金枠、7…
板ガラス、8…遊技盤、9…下皿、10…発射ハンド
ル、10a…本体、10b…支柱部、10c,10d…
規制ピン、10e…取付金具、10f…ボリュームスイ
ッチ、10y…キャップ部、11…タッチプレート、1
1a,11b…長孔、11c,11d,11g…指掛用
突起、11e…スイッチレール、11f…中心孔、11
s…タッチスイッチ、12…発射停止ボタン、12a…
発射停止レバー、12b…突起、12d…端子部、22
…球抜穴、25a,25b…枠表示部 29…上皿球抜レバー、29a…下皿球抜レバー、30
…機構盤、31…球タンク、32…誘導樋、34…外部
接続端子、36…遊技情報出力端子、37a…特別図柄
表示装置枠 40…賞球払出駆動源、41…賞球払出数検出スイッ
チ、44…賞球払出装置、51…内枠管理ケース、58
…発射装置、59…発射モータ、60…打撃槌、61…
発射力調整モータ、62…固定板、63…皿ねじ孔、6
4…取付部、65…位置決定切欠部、66…回転軸、6
7…球送装置、67j…発射点、68…基準プレート、
68d,68e…対物部、70…発射レール、70a…
バンド、70b…取付金具、70c…折曲片、70d…
皿ねじ、70e…ねじ受け部、71…一端部、71a…
切欠、71b…球送孔、72…他端部、73a…外レー
ル、73b…内レール、73c…始端部、74…ファー
ル球回収口、75…レール保護部材、76…係止部材、
77…固定手段、78…取付孔、79…皿ねじ、80…
位置決め突起、83…耳状部、84…係止面、85…係
合孔、86…止めビス、87…支軸、90…ローラーア
ーム、93…カム、98…槌先、98a…金属芯、99
…スプリング、100…凹所、103…普通図柄表示
部、106…通過チャッカー、118…戻球防止装置、
130…球送駆動源、136…送出検出スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発射力調整可能な調整部を擁した発射ハン
    ドルと、 遊技盤上部に遊技球を誘導する誘導レールと、 該誘導レールに発射された遊技球を供給する、発射部が
    断面V字構成にされた発射レールと、 前記発射部に設けられ、遊技球を発射位置に安定止させ
    る保持部材と、 先端部に弾性部を備え発射方向に往復動する槌先を備
    え、前記発射部の遊技球を発射させる発射駆動装置と、 遊技球を発射点に装填する球送装置と、 該球送装置を作動させる作動部材と、を備え、 前記発射点の遊技球と前記弾性部とが4点で衝接する位
    置に前記発射レール及び前記発射駆動装置を設けたこと
    を特徴とする弾球遊技機。
  2. 【請求項2】発射力調整可能な調整部を擁した発射ハン
    ドルと、 遊技盤上部に遊技球を誘導する誘導レールと、 該誘導レールに発射された遊技球を供給する、発射部が
    断面V字構成にされた発射レールと、 前記発射部に設けられ、遊技球を発射位置に安定止させ
    る保持部材と、 先端部に弾性部を備え発射方向に往復動する槌先を備
    え、前記発射部の遊技球を発射させる発射駆動装置と、 遊技球を発射点に装填する球送装置と、 該球送装置を作動させる作動部材と、を備え、 前記発射点の遊技球と前記弾性部とが打球離脱するとき
    に3点で離脱する位置に前記発射レール及び前記発射駆
    動装置を設けたことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 【請求項3】発射力調整可能な調整部を擁した発射ハン
    ドルと、 遊技盤上部に遊技球を誘導する誘導レールと、 該誘導レールに発射された遊技球を供給する、発射部が
    断面V字構成にされた発射レールと、 前記発射部に設けられ、遊技球を発射位置に安定止させ
    る保持部材と、 先端部に弾性部を備え発射方向に往復動する槌先を備
    え、前記発射部の遊技球を発射させる発射駆動装置と、 遊技球を発射点に装填する球送装置と、 該球送装置を作動させる作動部材と、を備え、 前記発射レールの補給球受部に剛性を有する衝撃吸収部
    を設けるとともに、 発射槌の作動タイミングに合わせて、自重により落下す
    る遊技球を前記衝撃吸収部に当てて前記発射点に補給を
    する構成にしたことを特徴とする弾球遊技機。
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