JP2001129124A - ソリッドゴルフボール - Google Patents

ソリッドゴルフボール

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JP2001129124A
JP2001129124A JP2000041116A JP2000041116A JP2001129124A JP 2001129124 A JP2001129124 A JP 2001129124A JP 2000041116 A JP2000041116 A JP 2000041116A JP 2000041116 A JP2000041116 A JP 2000041116A JP 2001129124 A JP2001129124 A JP 2001129124A
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golf ball
sound
peak frequency
hardness
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Takahiro Sajima
隆弘 佐嶌
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴルフボールをパターで打撃する際、一般の
ゴルファーが最も好むインパクト音を生ずるゴルフボー
ルを提供する。 【解決手段】 ソリッドコアと、ソリッドコアを被覆す
るカバーからなるソリッドゴルフボールにおいて、パタ
ーで打撃したときのゴルフボールのインパクト音を極大
値を示すピーク周波数が3100Hz〜3700Hzの
範囲であり、前記コアの中心位置のJIS−C硬度が6
0〜75の範囲であるソリッドゴルフボール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパターで打撃したと
き、打撃音のフィーリングが優れたソリッドゴルフボー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフのスコアに直接関係するゴルフボ
ールの重要な特性として、反発弾性、弾道およびスピン
特性等がある。そしてゴルファーが最近さらに注目を始
めた特性として打撃音によるフィーリングがある。しか
し打撃音のフィーリングは物理的パラメータで把握し難
いため、従来からその研究開発が遅れていた。
【0003】そもそもゴルフは心理的要素が多様に含ま
れるスポーツであり、特にゴルフボールの打撃時に発生
するインパクト音に対するゴルファーのフィーリングへ
の意識は非常に高くなりつつある。中でもパターはゲー
ムの勝敗を直接左右する一打であり、そのインパクト音
はゴルファーの心理状態に大きく影響を及ぼす。
【0004】インパクト音の発生にはゴルフボールの持
ついくつかの固有振動数や音の発生状態における空気振
動、伝搬が密接に関係していることが知られている。従
来打撃時のフィーリングを客観的に物理的パラメータと
関連付けて説明したものとして特開平11−76461
がある。これはソリッドコアと該ソリッドコアを被覆す
るカバーとからなるゴルフボールにおいてゴルフボール
の一次固有振動数(BF1)に対するソリッドコアの一
次固有振動数(CF1)の比を一定範囲とし、インパク
ト音を良好とし、かつ飛行距離を一定に維持しようとす
るものである。しかしこの技術は主にドライバでゴルフ
ボールを打撃することを主目的としている。しかし打撃
のスピード、打撃に使用するクラブが相違すればフィー
リングは異なり、特にパッティングのような微妙な感触
が要求される状況下では独特のフィーリング特性が要求
されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はパッティング
の際、発するインパクト音に基づくフィーリングを物理
パラメータと関連付けることによりゴルフボールをパタ
ーで打撃する際、一般ゴルファーが最も好むインパクト
音を生ずるゴルフボールを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はソリッドコア
と、ソリッドコアを被覆するカバーからなるソリッドゴ
ルフボールにおいて、パターで打撃したときのボールの
インパクト音の極大値を示すピーク周波数が3100H
z〜3700Hzの範囲であり、前記コアの中心位置で
のJIS−C硬度が60〜75の範囲であるソリッドゴ
ルフボールである。
【0007】そして好ましくは該ソリッドゴルフボール
のコアが内層コアと外層コアの2層で構成され、外層コ
アの厚みが1mm以下であり、かつコアに10kgから
130kgに荷重をかけたときの荷重変形量が3.5m
m以上で4.5mm以下である。なお荷重変形量を測定
するときのコアの外径は38mmである。
【0008】また前記内層コアまたは外層コアの少なく
とも1層の基材ゴム100重量部に対して5〜60重量
部のタングステンを含んでいるソリッドゴルフボールで
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】発明者がゴルファーにゴルフボー
ルの打撃音に対するフィーリングテストを行なった結
果、パターでのインパクト音には好まれる音があり、そ
れには音の高低、強弱が関係していることがわかった。
ここで高い音はインパクト時のピーク周波数が高い周波
数となり、低い音は該周波数が低い数値となる。パター
にゴルフボールが打撃される際、ゴルフボールが本来有
するいくつかの固有振動数のうち特定の固有振動数がそ
の衝突状況によって選択され、ゴルフボールがその選択
された固有振動数で振動する。それが空気に伝わり、空
気が振動し、ゴルファーの耳まで伝搬し、音が聞こえ
る。固有振動数とは、物体が持つその物体固有の振動で
あり、その振動が音になるので音の発生には密接に関係
がある。つまり、どの振動数がどれだけの大きさかとい
うことが打球音の違いを生む。ゴルフボールとパターの
衝突の場合、ピーク周波数以外の周波数はその強度が小
さく、インパクト音の発生には大きくかかわってこな
い。そこでそのピーク周波数に着目しゴルフボールの内
部構造や材質を工夫し、パターで打撃した場合、ピーク
周波数が3100〜3700Hzの範囲であればフィー
リングは良好であることが判明した。
【0010】ピーク周波数が3100Hz未満になると
ゴルファーはパッティングの際に低い音、すなわち鈍い
打感を与えてしまい、確実にヒットした感触がゴルファ
ーに伝わりにくい。その結果自分の狙う距離よりも短い
距離しか打てなかったと感じてしまい、フォームを崩し
てしまう原因となる。一方3700Hzを超えるとパッ
ティングの際高い音となり、逆に自分の狙う距離よりも
打ちすぎたと感じてしまうことになる。
【0011】人の耳の感度は、一般に周波数が3000
〜4000Hzの付近が最も感度良く聞き取れるため、
パターのインパクト音がプレイ中のゴルファーの心理に
多大な影響を与える。また音の強弱もフィーリングに影
響し、音の強度でフィーリングの良好なゴルフボールを
得るためには内層コアの硬度、特に内層コアの中心位置
のJIS−C硬度が60〜75が好適であることがわか
った。
【0012】なお、ここでいうインパクト音のピーク振
動数とは、インパクトでのボールとパターの衝突から発
生する音を周波数解析したとき、ボールから発せられた
周波数であり、その強度、持続時間が最も強く長いもの
を指す。強度はピーク周波数の強度であり、マイクで音
を測定、解析して、電圧信号の強弱で得られるものであ
る。ボールのインパクト音のピーク周波数やその強度に
はそのボールの固有振動数が比較的大きく関係してお
り、固有振動数にはそのコアの硬さが大きく関係してい
る。
【0013】そこでたとえば、コアの硬さ、特にコア中
心部分の硬さを調整すればパターでの音のフィーリング
が良好なゴルフボールが得られることが判明した。特に
コアを内層コアと外層コアの2層にし外層コアを1mm
以下と薄くすることにより、フィーリングの良好なゴル
フボールが得られる。ここでコアを1層にする場合、そ
のコアの中心位置のJIS−C硬度が60〜75、好ま
しくは64〜69である。一方コアを2層にする場合は
内層コアの中心位置のJIS−C硬度が同様に60〜7
5、好ましくは64〜69である。JIS−C硬度が6
0未満になると音のピーク周波数の強度が大きくなり、
一方75を超えると音のピーク周波数の強度が小さくな
り、いずれもフィーリングを損ねることになる。さらに
内層コアの表面のJIS−C硬度Aと外層コアの表面の
JIS−C硬度Bとの差(A−B)は−15〜+15の
範囲、好ましくは−10〜+10、さらに好ましくは−
8〜+7であり、この差が−15よりマイナス値が大き
くなると内層(ボール中心)で生じた振動が助長され、
音が大きく聞こえすぎてしまい、パターフィーリングが
低下する。またこの差が+15以上になると内層(ボー
ル中心)で生じた振動が抑えられ、音は小さく聞こえに
くくなってしまい、パターフィーリングが低下する。
【0014】なお、内層コアの表面のJIS−C硬度は
70〜90、さらに75〜85が良く、70未満となる
と反発性が低下しやすく、また90を超えると打球時に
衝撃が大きくなって打球感が低下しやすくなる。また、
外層コアの表面JIS−C硬度は60〜95、さらに6
5〜90が良く、60未満となると反発性が低下しやす
く、また95を超えると打球時に衝撃が大きくなって打
球感が低下しやすくなる。
【0015】次に、外層コアを1mm以下とすることに
より内層コアに生じた打撃による振動の伝搬をほどよく
制御でき、ピーク周波数、ピーク周波数の強度もゴルフ
ァーが好むインパクト音に調整できる。一方厚さが1m
mを超えると内層コアの打撃による振動が抑制されてし
まい、インパクト音が弱められてしまう。なお外層コア
は0.2mm以上好ましくは0.4mm以上とする。
【0016】そしてコア全体を10kgから130kg
の荷重をかけた場合の変形量が3.5mm以上で4.5
mm以下となるようにする。かかる範囲とすることによ
りピーク周波数を特定範囲に設定するとともに、ウッド
などで高速打撃したときの飛び、コントロール性、フィ
ーリングを維持することができる。
【0017】本発明でコア用ゴム組成物としては、ゴム
成分として、シス−1,4−構造を少なくとも40重量
%以上、好ましくは80重量%以上有するハイシスポリ
ブタジエンゴムを含有することが好ましい。またゴム成
分の20重量%未満であれば、天然ゴム、ポリイソプレ
ンゴム、スチレンポリブタジエンゴム、EPDMなどの
ジエン系ゴムを用いてもよい。さらにジエン系ゴム以外
のゴム成分や、エラストマー、アイオノマー等のゴム以
外のポリマー成分を含有してもよい。またゴム成分以外
のポリマー成分の含有率が高いほどピーク周波数は高く
なる。
【0018】コアの組成物において必要に応じて加硫
剤、架橋剤、加硫促進剤、活性剤、改質剤、比重調整剤
などの充填剤が適宜配合され得る。このようにゴム組成
物においてゴム成分の種類、架橋剤、加硫剤、比重調整
剤の種類および量を変えることでピーク周波数の高さを
調整できる。
【0019】次にコアに用いられる組成物の架橋剤はた
とえば不飽和カルボン酸の金属塩、有機過酸化物などが
挙げられる。不飽和カルボン酸の金属塩としては、特に
アクリル酸またはメタクリル酸等の炭素数3〜8のα,
β−不飽和カルボン酸のナトリウム、亜鉛、マグネシウ
ム塩等の一価または二価の金属塩が挙げられる。不飽和
カルボン酸の配合量は多くなるほど、コアの架橋度が大
きくなるためコアが硬くなる傾向にあることから、本発
明の要件を満足させるためには、一般に基材ゴム100
重量部に対して25〜45重量部とすることが好まし
い。45重量部よりも多いと硬くなりすぎて打撃時の衝
撃が大きくなり、25重量部未満では軟らかくなりすぎ
て反発弾性が悪くなり飛距離が低下することになる。
【0020】次にコアの組成物に用いる有機過酸化物と
しては、ジクミルパーオキサイドまたはt−ブチルパー
オキサイドが挙げられ、これらのうちジクミルパーオキ
サイドが好ましい。有機過酸化物の配合量としては、基
材ゴム100重量部に対して0.5〜3.0重量部であ
ることが好ましい。0.5重量部未満では軟らかくなり
すぎて反発性が悪くなり飛距離が低下するからである。
3.0重量部を超えると硬くなりすぎ打球時の衝撃が大
きくなる。
【0021】次に比重調整剤としては、比重低下のため
の充填剤(低比重用充填剤)または比重増大のための充
填剤(高比重充填剤)を、本発明の要件、特にピーク周
波数の数値範囲に関する要件を満たすために適宜配合で
きる。低比重充填剤は、コアの重量を軽くするために配
合され、具体的には酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カル
シウム等が挙げられるが、これらのうち、特に酸化亜鉛
が好ましい。高比重充填剤は、コアの重量を重くするも
ので比重8〜20の金属粉、金属酸化物、金属窒化物ま
たはそれらの混合物が基材ゴム100重量部に対して、
5〜60重量部配合され、具体的にはタングステン(比
重19.3)、タングステンカーバイド(比重15.
8)、モリブデン(比重10.2)、鉛(比重11.
3)、酸化鉛(比重19.3)、ニッケル(比重8.
9)および銅(比重8.9)またはこれらの混合物が挙
げられる。これらの高比重の充填材を用いるとゴム成分
を増加することができ、ピーク周波数の値を3100〜
3700Hzの範囲に調整しやすい。しかもゴム成分が
多いためパター時に手に伝わる打撃感を軟らかくするこ
とができる。
【0022】さらに低比重充填剤と高比重金属粉末とを
混合して用いてもよい。以上のような化合物を配合して
なるゴム組成物をロールやニーダーを用いて混練した
後、金型内で圧縮、加硫成形することによりコアが得ら
れる。
【0023】次に本発明のカバー材料としては従来より
公知のカバー材料を用いることができ、具体的には、ア
イオノマー、バラタ、ポリウレタン樹脂、各種熱可塑性
エラストマー、繊維強化樹脂、金属粉末配合樹脂などが
用いられる。これらのうちアイオノマーまたはアイオノ
マーと他の熱可塑性樹脂との混合物が好適に用いられ
る。カバー用組成物においてアイオノマーの含有率が高
いほど、カバーが硬くなりボール全体としてのピーク周
波数を高くできる。
【0024】上記アイオノマーとしてはエチレン−(メ
タ)アクリル酸の共重合体中のカルボン酸の一部を金属
イオンで中和したもの、またはその混合物が用いられ
る。中和する金属イオンとしては、Naイオン、Kイオ
ン、Liイオン等のアルカリ金属イオン、Znイオン、
Caイオン、Mgイオン等の二価金属イオン、Alイオ
ン、Ndイオン等の三価の金属イオンなどが挙げられ
る。具体的には、三井デュポンケミカル社製のハイミラ
ン、エクソン社製のIOTECなどが挙げられる。上記
バラタには天然バラタ、合成バラタまたはこれらの混合
物があり、合成バラタは、トランスポリイソプレンでク
ラレイソプレン社からTP301として市販されてい
る。
【0025】さらにカバー用組成物には本発明の要件を
満たす範囲内で二酸化チタン等の着色剤、紫外線吸収
剤、光安定剤、蛍光増白剤などの充填剤が適宜配合され
得る。
【0026】カバー用組成物の配合組成、カバーの厚み
はボールの全体としてのピーク周波数が3100〜37
00Hzとなるように調整すればよいが、カバー厚みは
1〜3mmとすることが好ましい。さらにカバーのショ
アD硬度はピーク周波数を所定の周波数に調整するた
め、50〜85、さらに60〜80の範囲が好ましい。
【0027】本発明のゴルフボールは、従来公知の方法
で製造することができる。たとえばコアをプレス成形し
た後、これにカバー用組成物をインジェクション成形等
により被覆して、カバーを作製してもよい。あるいは予
めハーフカップ状に成形した1対のカバーでコアを包ん
だ状態で加熱成形することにより、カバーとコアを一体
化してもよい。
【0028】本発明のゴルフボールはその直径について
はR&Dの規格で1.68インチ(42.67mm)以
上と定められており、現在市販されているボールの直径
は1.680インチ(42.67mm)〜1.686イ
ンチ(42.82mm)がほとんどであることとの関係
から、コア直径は35.0〜40.7mmであることが
好ましい。2層以上のマルチピースコアの場合は、内層
コアの直径が35.0〜39.0mm、好ましくは3
6.0〜38.0mmである。
【0029】コアの硬度はコアの材質だけでなく、製造
条件を変えることによっても変更し得る。具体的には混
練時間、ムーニー粘度、加硫温度、加硫時間を調整する
ことにより硬度を調整することができる。
【0030】なお、本発明ではコア全体(直径38mm
とした場合)の10kgから130kgに荷重を増加さ
せたときの荷重変形量は3.5mm以上で4.5mm以
下である。荷重変形量が3.5mm未満ではコア全体の
硬度が高くなり打撃時の感触が強く、一方4.5mmを
超えると打撃時の感触が弱く、いずれも好ましいフィー
リングを得ることができない。
【0031】
【実施例】本発明の実施例および比較例のソリッドゴル
フボールを次の〜の手順に従って製造した。
【0032】 内層コアの作製 表1,表2に示す配合の組成物を金型に充填し、150
℃で30分間加硫して直径36.4mm〜38.0mm
のコアを作製した。
【0033】 外層コアの作製 表1,表2に示す配合の組成物を用いて、金型でハーフ
シェルを作成し、内層コアを、一対の前記ハーフシェル
で被覆して、金型内に入れ、150℃で5分間加硫して
直径39〜39.6mmのコアを作製した。
【0034】 カバー組成物の調整 表1,表2に示す組成物の配合材料を二軸混練型押出機
により160℃〜180℃でミキシングしてペレット状
のカバー組成物を調整した。
【0035】 ゴルフボールの作製 上記およびで作製したコアにで調整したカバー組
成物を射出成形して外径42.7mmのゴルフボールを
作製した。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】得られたゴルフボールの評価結果は次の方
法で行なった。 (1) インパクト音の測定 図1に模式図で示す振り子式パター打撃装置を用いて測
定する。図1において振り子にパターを装着し、垂直か
ら約45°振り上げてボールを打撃し、高麗芝の平らな
グリーンでゴルフボールが約5m転がるようにパター振
り子を設定する。そして図2に示すごとくボールから2
00mm離れた位置にマイクプリアンプをセットし、イ
ンパクト音を測定した。使用したパターおよび音響収集
装置は次のとおりである。
【0039】使用パター 商品名 TAD HI−BRID 住友ゴム工業
(株)製 ヘッド重量 320g ヘッド材質 アルミ合金 フェース材質 アルミ合金 クラブ長さ 34.5インチ 音響収集装置 ビュルエル&ケアー(B&K)社製 マイク Type4190 プリアンプ Type2669 アンプ Type5935 実施例1の測定結果を図3に示す。ピーク周波数(横
軸)は3450Hzで表われている。またピーク強度は
縦軸に単位ボルトとして示されている(図では0.37
5ボルトを示している)。なお、表1,表2におけるピ
ーク強度は実施例2を100としたときの相対値を指数
で示している。
【0040】(2) フィーリング パッティング時のインパクト音のフィーリングを10名
のゴルファーにより官能評価を行ない、 ◎…非常に良好 ○…良好 △…普通 ×…悪い として評価し、最も多い評価結果をその結果とした。
【0041】比較例1はピーク周波数が低すぎ、ゴルフ
ァーによるフィーリングの結果も悪かった。
【0042】比較例2はピーク周波数が高すぎ、ゴルフ
ァーによるフィーリングの結果も悪かった。
【0043】実施例6はピーク強度が大き目であるため
に、ゴルファーによるフィーリングにおいて、実施例1
〜5よりは評価結果が劣っていた。但し、ピーク周波数
が良好な値であり、比較例1、2よりは優れたフィーリ
ングであった。
【0044】実施例7はピーク強度が小さ目であるため
に、ゴルファーによるフィーリングにおいて、実施例1
〜5よりは評価結果が劣っていた。但し、ピーク周波数
が良好な値であり、比較例1、2よりは優れたフィーリ
ングであった。
【0045】実施例8はピーク強度が小さ目であるため
に、ゴルファーによるフィーリングにおいて、実施例1
〜5よりは評価結果が劣っていた。但し、ピーク周波数
が良好な値であり、比較例1、2よりは優れたフィーリ
ングであった。
【0046】(3) パターの種類によるピーク周波数
への影響 パターの種類、すなわち重さ、材質およびシャフト長さ
を変えることによりピーク周波数がどのように変わるか
を調査するため、表3に示す各種パターを用いてピーク
周波数を測定した。表3からパターの種類に関係なくピ
ーク周波数は実施例1、比較例1のゴルフボールのいず
れもほぼ一定であることがわかる。
【0047】
【表3】
【0048】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0049】
【発明の効果】本発明はソリッドゴルフボールのインパ
クト音の極大値を示すピーク周波数を3100Hz〜3
700Hzの範囲としかつソリッドコアの中心位置のJ
IS−C硬度が60〜75の範囲であるので、パッティ
ングのインパクト音をゴルファーの最も好む音とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 インパクト音のピーク周波数の測定装置の概
略図である。
【図2】 インパクト音のピーク周波数の測定のシステ
ム概略図である。
【図3】 インパクト音の強度と周波数の関係のチャー
トである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドコアと、ソリッドコアを被覆す
    るカバーからなるソリッドゴルフボールにおいて、パタ
    ーで打撃したときのゴルフボールのインパクト音の極大
    値を示すピーク周波数が3100Hz〜3700Hzの
    範囲であり、前記コアの中心位置のJIS−C硬度が6
    0〜75の範囲であるソリッドゴルフボール。
  2. 【請求項2】 コアが内層コアと外層コアの2層で構成
    され、外層コアの厚みが1mm以下であり、かつコアを
    10kgから130kgに荷重をかけたときの荷重変形
    量が3.5mm以上で4.5mm以下である請求項1記
    載のソリッドゴルフボール。
  3. 【請求項3】 内層コアまたは外層コアの少なくとも1
    層に基材ゴム100重量部に対して、5〜60重量部の
    タングステンを含む請求項2記載のソリッドゴルフボー
    ル。
  4. 【請求項4】 コアが内層コアと外層コアの2層で構成
    され、内層コアの表面のJIS−C硬度(A)と外層コ
    アの表面のJIS−C硬度(B)の差(A−B)が−1
    5〜+15の範囲である請求項1〜3のいずれかに記載
    のソリッドゴルフボール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006289065A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール

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JP2006289065A (ja) * 2005-04-07 2006-10-26 Bridgestone Sports Co Ltd マルチピースソリッドゴルフボール

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