JP2001128469A - 静電モータ - Google Patents

静電モータ

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JP2001128469A
JP2001128469A JP30091899A JP30091899A JP2001128469A JP 2001128469 A JP2001128469 A JP 2001128469A JP 30091899 A JP30091899 A JP 30091899A JP 30091899 A JP30091899 A JP 30091899A JP 2001128469 A JP2001128469 A JP 2001128469A
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JP30091899A
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Inventor
Takeaki Shimauchi
岳明 島内
Takanori Minamitani
孝典 南谷
Tadayasu Machida
任康 町田
Shigeyuki Takahashi
重之 高橋
Kazuo Suzuki
一男 鈴木
Atsushi Murakami
村上  淳
Yoichi Nagata
洋一 永田
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータの自転角検出が可能で、トルク変動の
無い静電モータを提供することである 【解決手段】 ロータ11がステータ23内壁または外
壁を転動する際に、ロータ電極13上の誘電体の一部に
設けられた導体あるいは抵抗体からなる位置検出用電極
17と、位置検出用電極17と接触するように構成され
た一端が検出用電源17と接続され、他の一端がオープ
ンとなったリング状の抵抗体からなる位置検出用センサ
部19との接触により得られる電気的なの検出信号をも
とに制御を行い、最大の弱点であるロータとステータの
間のスリップと同期のずれを正確に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子機器等で今後利
用が期待されている小型アクチュエータとして使用する
静電ウォブルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】静電ウォブルモータは、ロータとステー
タとの間の静電引力を用いて回転するモータで、構造が
単純でありながら、減速機構を内蔵し、高回転トルクを
期待でき、かつ小型化に有利であることからマイクロア
クチュエータとして有望視されている。
【0003】このような静電ウォブルモータとしては、
S.C.Jacobsen,R.H.Price,J.E.Wood,T.H.Rytting and M.
Rafaelof,"The Wobble Motor:An Electrostatic,Planet
ary-Armature,Microactuator,"Proceeding of IEEE Mic
ro Electoro MechanicalSystems Workshop,pp17-24,Fe
b.1989.に開示されている構成がある。
【0004】以下図6を用いて説明する。複数の断面扇
形状のステータ電極37を所定の間隔を空けて放射状に
均等設置することでステータ39を形成し、また円柱状
のロータ電極33表面を絶縁膜35でコーティングする
ことでロータ31を形成し、上記ステータ39の内壁面
をロータ31が転動可能なように設置されている。
【0005】ロータ電極33とステータ電極37の各電
極との間に電圧を順次印加すると、静電引力が発生し、
ロータ電極33は、ステータ電極37の各電極に順次引
きつけられる。
【0006】したがって、ロータ31は、ステータ39
の内壁面に沿って公転する。また、同時に、ロータ31
の外周の長さとステータ39の内周の長さとの差によ
り、ロータ31は自転する。
【0007】ロータの位置検出を行う方式としては、図
7に示すように、ロータ電極43側面の誘電体膜の一部
に形成した抵抗材料49と、ステータ電極51との接触
により流れる電流の波形から位置情報を得るというもの
がある。これについては、たとえば特開平8−8898
4号公報に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この手段では、ロータ
41の自転位置の情報を得るとき、ロータ電極43とス
テータ電極51のあいだに抵抗材料49による抵抗が形
成されるため、ロータ電極43とステータ電極51間に
加わる電圧が、電圧降下を起こしてしまう。
【0009】一般に、対向する2平面のあいだに作用す
る静電引力は、F=1/2・(εV2A/d2)で表され
る。ここで、dは電極間距離、Aは電極面積、Vは電
圧、εは電極間の誘電率であり、これより静電引力は、
電極間に加わる電圧に大きく依存することが分かる。こ
れについては、矢田:ワブルモータの開発、日本機械学
会論文集(C編),58巻549号(1992−5)な
どに開示されている。
【0010】このため上記構成では、位置検出を行う際
に、ロータ41とステータ53間に加わる電圧が、降下
を起こし、ロータ41とステータ53間に働く静電引力
が著しく低下する。そして、その結果として、トルク変
動の大きなモータしか得られないという大きな問題があ
る。
【0011】隣接するステータ電極51同士の間の部分
と抵抗材料49が接触した場合は、検出信号が得られな
いという問題もある。
【0012】(発明の目的)本発明の目的は、上記課題
を解決し、ロータの自転角検出が可能で、トルク変動の
無い静電モータを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の静電モータは、円周状に複数のステータ電
極が配置された円筒形のステータと、円柱状のロータ電
極表面を誘電体で被覆したロータからなり、ロータ電極
とステータ電極の間に働く静電引力により、ロータがス
テータの内壁または外壁を転動するように構成された静
電モータにおいて、ロータ電極上の誘電体の一部に設け
られたロータ側センサ電極と、ロータがステータ内壁を
転動する際に、ロータ側センサ電極と接触するように構
成された一端が検出用電源、他の一端がオープンとなっ
たリング状の抵抗体からなるステータ側センサ部と、ロ
ータ側センサ部とステータ側センサ部との接触により電
気的に位置検出信号を得る検出部とを有するように構成
されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1から図5を用いて説明する。本発明の実施の形態
では、減速比が1/12の場合の静電モータを例に挙げ
説明する。図1に示すように、円周状に複数のステータ
電極24が配置された円筒形のステータ23の内側に、
円柱状のロータ電極13の表面を誘電体15で被覆した
ロータ11が挿入され、ロータ電極13とステータ電極
24の間に働く静電引力により、ロータ11がステータ
23の内壁を転動し、この転動する際に、ロータ電極1
3上の誘電体15の一部に設けられた位置検出用電極1
7と位置検出用センサ部19とが接触するように構成さ
れいる。
【0015】図2に、位置検出用電極17と位置検出用
センサ部19の接触状態を示す。位置検出用センサ部1
9は、リング状でその一部を切断部21で切断された一
連の抵抗体で形成されており、一端は、検出用電源25
と接続されており、もう一端は、オープン状態となって
いる。
【0016】また、位置検出用電極17は、ロータ電極
13を通じてグランド電極27に接続されている。
【0017】ロータ11の転動により、位置検出用電極
17と位置検出用センサ部19が接触する場合の等価回
路は、図3に示すように、位置検出用電源25の両端
に、位置検出用電極17と位置検出用センサ部19との
が接触位置により変化する可変抵抗が接続された状態と
なる。
【0018】この可変抵抗の変化を検出して検出信号3
1を出力するように検出部29が接続されている。
【0019】減速比1/12であるため、ロータ11が
ステータ23内壁を1公転することにより、ロータは3
0度自転する。このため、ロータが30度自転するごと
に、位置検出用電極17と位置検出用センサ部19とは
接触する。
【0020】この位置検出用電極17と位置検出用セン
サ部19との接触により形成される抵抗は、図4に示す
ように、30度自転するごとに異なる抵抗値が検出され
て、360度自転した後に初期状態に戻る周期的な変化
が得られ、検出信号の位置で回転速度、検出信号の強度
で自転角度の検出ができる。
【0021】ロータ11回転の同期ずれや、ロータ11
とステータ23間のスリップは、同期ずれやスリップの
無いときの正常な検出信号パターンと比較することによ
り検出することが可能である。
【0022】また、検出用電極17の周方向長さは、位
置検出用センサ19の切断部21の周方向長さと同じか
長くすることで、位置検出用電極17と位置検出用セン
サ部19との接触時に、必ず検出信号を得ることができ
る。
【0023】検出用電極17と位置検出用センサ19の
切断部21の接触時に、切断部21と検出用電極17と
が接触することにより検出信号の検出位置が遅れること
があるが、前後の検出位置の情報を合わせて、スリップ
や同期ずれの判断を行うことにより問題は発生しない。
【0024】本発明の形態では、位置検出用電極17と
位置検出用センサ19との接触により形成される抵抗
は、ロータの自転角の変化に対して線形に変化する例を
用いて説明したが、位置検出用センサ19に用いる抵抗
体の形状や材料等を調整して非線形に変化するようにし
ても良い。
【0025】そして、位置検出用電極17の材料とし
て、導体を用いて説明したが抵抗体を用いても良い。
【0026】また、ステータ23の内壁をロータ11の
外壁が接触しながら転動するタイプの静電モータを用い
て説明したが、図5に示すようにステータ23aの外壁
をロータ11a内壁が接触しながら転動するタイプの静
電モータにも利用できる。
【0027】
【発明の効果】本発明の静電モータは、位置検出用電極
と位置検出用センサとの接触時は、必ず検出信号が得ら
れ、かつ、検出信号の位置から回転速度、強度から自転
角度の2つの情報が同時に得られる。このため、つねに
自転情報を得ながら回転するため、負荷などによるロー
タとステータの間のスリップや同期のずれを正確に補正
することができる。
【0028】また、ステータ電極とステータ側センサ部
がそれぞれ独立しているため、位置検出時にロータ電極
とステータ電極の間に加える駆動電圧が、電圧降下を発
生せず、安定した自転速度および回転トルクが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における静電モータの構造
を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における静電モータの断面
構造を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態における静電モータの位置
検出原理を示す等価回路図である。
【図4】本発明の実施の形態における位置検出結果を示
す図面である。
【図5】本発明の実施の形態における静電モータの構造
を示す斜視図である。
【図6】従来の静電モータの構造を示す斜視図である。
【図7】従来の静電モータの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
11、31、41:ロータ 13、33、4
3:ロータ電極 15、45:誘電体膜 17:位置検出用電
極 19:位置検出用センサ部 21:切断部 23、39:ステータ 25:位置検出用電
源 27:グランド電極 29:検出部
30:検出信号 35:絶縁膜 37、51:ステータ電極 49:抵抗材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 重之 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 鈴木 一男 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 村上 淳 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内 (72)発明者 永田 洋一 埼玉県所沢市大字下富字武野840番地 シ チズン時計株式会社技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周状に複数のステータ電極が配置され
    た円筒形のステータと、円柱状のロータ電極表面を誘電
    体で被覆したロータからなり、 ロータ電極とステータ電極の間に働く静電引力により、
    前記ロータが前記ステータの内壁または外壁を転動する
    ように構成された静電モータにおいて、 前記ロータ電極上の誘電体の一部に設けられた導体ある
    いは抵抗体からなる位置検出用電極と、 前記ロータが前記ステータ内壁または外壁を転動する際
    に、前記位置検出用電極と接触するように構成された一
    端が検出用電源と接続され、他の一端がオープンとなっ
    たリング状の抵抗体からなる位置検出用センサ部と、 前記ロータ側センサ部と前記ステータ側センサ部との接
    触により電気的に位置検出信号を得る検出部とを有する
    ことを特徴とする静電モータ。
JP30091899A 1999-10-22 1999-10-22 静電モータ Pending JP2001128469A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4965728B1 (ja) * 2011-09-16 2012-07-04 網矢 貞幸 ギャップレスモータの振動止
WO2017030797A1 (en) * 2015-08-19 2017-02-23 Lawrence Livermore National Security, Llc Electrostatic generator/motor rotor electrode system suitable for installation on the outer surface of an emb rotor

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US10727763B2 (en) 2015-08-19 2020-07-28 Lawrence Livermore National Security, Llc Method using a electrostatic generator/motor rotor electrode system suitable for installation on the outer surface of an EMB rotor

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