JPH0759364A - 静電型マイクロモータ - Google Patents

静電型マイクロモータ

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JPH0759364A
JPH0759364A JP3216696A JP21669691A JPH0759364A JP H0759364 A JPH0759364 A JP H0759364A JP 3216696 A JP3216696 A JP 3216696A JP 21669691 A JP21669691 A JP 21669691A JP H0759364 A JPH0759364 A JP H0759364A
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rotor
stator
ring
hub
electrode
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JP3216696A
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Inventor
Lionel Paratte
ライオネル パラッテ
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Asulab AG
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02NELECTRIC MACHINES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H02N1/00Electrostatic generators or motors using a solid moving electrostatic charge carrier
    • H02N1/002Electrostatic motors
    • H02N1/004Electrostatic motors in which a body is moved along a path due to interaction with an electric field travelling along the path

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 回転子と固定子に取り付ける手段の可動部と
固定部との間の摩擦力を低減させることにより、トルク
を顕著に増大させる。 【構成】 静電型マイクロモータ1は、固定子2に回転
自在に配設した回転子3を備え、該固定子は固定子2と
回転子3間に電界を生成させるコプレーナ電極10を有
する。静電型マイクロモータ1から供給される有効トル
クを増すために、回転子3は電極10に対向して配設さ
れた周縁リング13を備え、該電極は、電極10によっ
て生成された電界に応答して周縁リング13を容易に傾
斜するアーム14を介してハブ9に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハブ及び周辺領域を有
する回転子と、該周辺領域の反対側に配置されたコプレ
ーナ電極を有し且つ回転子との間に電界を生成させる固
定子と、回転子のハブを固定子に回動自在に接続する手
段と、を備えた静電型マイクロモータに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本発明
に係るマイクロモータを含めて以後言及するマイクロモ
ータは全て、集積回路の製造法を応用した公知の方法に
よって、シリコン又は同様の特性を有する他の材料から
成るプレート内で形成される。
【0003】このようなマイクロモータの製造方法は、
例えば、米国特許明細書第4740410号や、米国サ
ン・フランシスコ市で1988年12月11日から14
日にかけて開催されたIEEE集積電気装置会議におけ
るL.S.ファン他による「IC処理静電型マイクロモ
ータ」と題された講演記録や、米国ソルト・レイク市で
1989年2月20日から22日にかけて開催されたI
EEEマイクロ電子機械システム会議におけるY.C.
タイ他による「IC処理マイクロモータ:設計、技術及
び試験」と題された講演記録の中に記載されている。
【0004】従って、マイクロモータに対して採用され
た具体的な構成がそれぞれ若干異なっているとしても、
これらの方法についてここで繰り返すつもりはない。こ
れらの製造法は、モータの回転子を固定子から切り離し
て回転子が固定子に対して自由に回転できるように、適
宜の腐食用液を用いてぎせい的な層を腐食させる段階を
含む。
【0005】上記講演記録は、中央ハブにより接続され
た4本又は8本のアームを有する平坦な十字形の回転子
と、該回転子の回りに円形に且つそれと同一平面上に配
設された6本又は12本の放射状の制御電極を有する固
定子とから成るマイクロモータを開示している。
【0006】固定子上に回転子を取り付ける手段は、中
央ハブに設けられた円筒状の開口部と、固定子の一部を
構成し該開口部に嵌挿されるピボットを備えている。
【0007】モータの回転子を始動させると、回転子の
各アームは、選定された制御電極に印加される電圧から
生じる電界により生成される接線方向の力を受ける。
【0008】しかし、この電界により回転子のアームは
径方向の力も受ける。これらのアームの端部が全て制御
電極から厳密に等距離にあるならば、これらの径方向の
力は対になって互いに相殺し合い、回転子に作用する合
力はゼロとなる。
【0009】この条件を満足させるモータを製造するこ
とは、一つには、回転子のハブと固定子の固定ピボット
との間に、回転子がこのピボットを中心に回動できるよ
うに一定の遊びを設ける必要があるため、当然ながら不
可能である。
【0010】直径方向反対側に位置する一対のアームの
端部と制御電極との間の距離は、こうして常に異なって
いるので、これらのアームにかかりこれらの距離の二乗
に反比例する径方向の力が互いに相殺されることはな
い。従って、回転子は径方向の合力も受け、そのハブ開
口部の内表面がそこを通って延びる固定ピボットにより
擦られることになる。
【0011】その結果生じる摩擦力は、明らかにモータ
の有効トルクを減じ、回転子の回転さえ妨げることがあ
る。更に、このような摩擦力の作用は、制御電極に加え
る電圧を増加させることで相殺することはできない。と
いうのは、これを増加すると回転子に加わる径方向の力
を増加させることになり、これにより上記摩擦力まで増
加させてしまうからである。
【0012】W.トリマーとR.ジェーベンによる「高
調波静電型モータ」と題された論文(オランダのエルス
ヴェール・セクオイアにより出版されている雑誌「セン
サとアクチュエータ」1989年11月15日付け20
号(1989)に記載)には、この欠点を免れた数多く
のモータが開示されている。
【0013】これらのモータの一つは、この論文の図4
及び図5に示されているように、制御電極を備えた平坦
な固定子と、開口部のない円盤の形をした回転子を有し
ている。この回転子は固定子の電極に電圧がないとき、
やはり平坦で更にその固定子に対して平行になってい
る。
【0014】この回転子を固定子に取りつける手段は、
回転子の一部を構成するピボットと、固定子に固定され
てピボットをその中で回動させるベアリング(図示され
ていない)とを備えている。
【0015】固定子の電極は、回転子の外縁部の全ての
点が、回転子の直径より小さい直径を有する円上に位置
した固定子の全ての点と順次接触するように、連続的且
つ周期的に設けられる。
【0016】その結果、回転子はその軸を中心に、回転
子と固定子のあいだの接触点が上記円に沿って移動する
方向と同じ方向に回転する。
【0017】回転子の外縁部の点を固定子に対して引き
つける静電気力は、明らかに固定子の平面に対して略垂
直であり、実質上、径方向成分を有していない。これ
は、上述した他の静電型モータと比較する有利な点であ
る。
【0018】しかしながら、この静電気力により傾斜ト
ルクが生じて、回転子の平面を、回転子の回転軸に対し
て垂直な直線の回りで、回転子の中心と力の作用点とを
結ぶ直線の方向に回転させることが多い。
【0019】この回転子は必然的に多少の剛性を有して
いるので、この傾斜トルクは又、回転子のピボットとそ
のベアリングとの間の摩擦力を増大させる。
【0020】上記論文でこのモータの回転子を可撓性と
称しているにも関わらず、回転子がその開口部のない円
盤状の形態の故に一定の剛性を有し、上記傾斜トルクに
よる摩擦力のために、このモータのトルクが大幅に減少
することが判明した。
【0021】本発明の目的は、上述の後者に類似したマ
イクロモータを提供することにあるが、回転子を固定子
に取り付ける手段の可動部と固定部との間の摩擦力を明
らかに低減させることにより、本発明に係るマイクロモ
ータにより供給されるトルクを顕著に増大させるもので
ある。但し、その他の点は上述の後者と同一である。
【0022】
【課題を解決するための手段】この目的のために、本発
明に係るマイクロモータは、ハブ及び周縁部分を有する
回転子と、前記周縁部分に対向して配置された前記回転
子との間に電界を生成するコプレーナ電極を有する固定
子と、前記ハブを前記固定子に回動自在に接続するため
の手段とを備え、前記周縁部分が前記電界が無いときに
は前記電極の平面に対して略平行であり且つ前記モータ
の平面図でみて前記電極を少なくとも部分的に覆う略平
坦なリングより形成され、前記回転子が更に前記リング
を前記ハブに機械的に接続し且つ前記電極の平面に対し
て略垂直な方向に前記リングに加わる力に応答して弾性
的に変形可能な機械的接続手段を有し、前記ハブ、前記
周縁部分、及び前記機械的接続手段がそれらの間に前記
回転子を通って延びる開口部を画成している。
【0023】本発明に係るマイクロモータは、非限定的
な例としてその幾つかの実施例を示す添付図面を参照し
て以下詳細に説明する。図中、同様の部品は同一の符号
で示す。
【0024】
【実施例】図に分かりやすくするために、図1及び図6
で示したモータの種々の部品の厚さは、その他の寸法と
比較して相当誇張されていることに留意されたい。図1
に符号1で示したマイクロモータは、固定子2と回転子
3とから成る。この図1の実施例において、固定子2は
ピボット4が位置する中央部を除いて略平坦である。
【0025】ピボット4は固定子2と一体であり、円柱
部7により分離された二つの接触部5及び6を有してい
る。該円柱部7は軸線7aを有し、回転子3のハブ9内
に設けられた同じく円筒状の開口部8を通って延びてい
る(図3乃至図5参照)。開口部8の直径は円柱部7の
直径より僅かに大きく、接触部5及び6の直径より小さ
い。
【0026】回転子3はこうしてピボット4の円柱部7
の回りを回転することができ、接触部5及び6により円
柱部上で軸方向に保持されている。
【0027】モータ1の図6の実施例において、ピボッ
ト4には接触部6が無く、固定子2の表面2a上で支持
されハブ9を表面2aから所定の間隔だけ離すようにし
た円形リブ20を有している。
【0028】図3乃至5において同じく破線で示された
リブ20の代わりに、固定子2の表面2a上で支持され
リブ20と同様の機能を果たす突起部を、相互に間隔を
置いて配設してもよい。このような突起部の実施例は図
示していない。
【0029】この実施例において固定子2は、ピボット
4の円柱部7と同心円内に配設された16個の制御電極
10a乃至10pを有している。これらの電極は以後電
極10と呼ぶことにするが、図2の固定子の平面図で全
て見ることができる。
【0030】普通、電極10は後述するように回転子3
により一部隠されているので、モータ1の平面図でその
全体を見ることはできない。従って図2は、モータ1か
ら回転子3を取り除いた状態で固定子2を示している。
【0031】図1の固定子2の断面が図2の軸線A−A
に沿ったものであり、図1の回転子3の断面が後述する
ように図3の軸線B−Bに沿ったものであることにも留
意されたい。
【0032】電極10は互いに電気的に絶縁され、導電
トラック11a乃至11pを介して制御回路(その一例
は後述する)にそれぞれ接続される。電極10は薄い絶
縁層12で覆われており、この絶縁層は少なくとも電極
10の付近で平坦で且つその回転子3に対向する上部表
面が固定子2の表面2aを形成している。
【0033】更に説明を続けると、回転子3は略平坦で
あり、モータ1が作動していないとき、即ち、電極10
のいずれにも電圧が印加されていないとき、固定子2の
表面2aに対して平行である。更に、回転子3はピボッ
ト4の接触部6により表面2aから一定間隔だけ離され
ている。
【0034】図3乃至5は、回転子3の3種の異なる構
造形態を示す。通常、回転子3の前述したハブ9は、ハ
ブ9の中央部とその内部に設けられた開口部8がピボッ
ト4の端部に位置する接触部5により隠されているの
で、モータ1の平面図において完全には見えない。
【0035】回転子3は、その全ての構造形態、特に図
3乃至5に例示した構造形態において、ハブ9と同心で
後述する接続手段によりハブ9に結合される周縁円形リ
ング13を有している。更に明らかとなるように、これ
らの接続手段はリング13とハブ9に関して、回転子3
を厚さ方向に貫通する開口部を画定するが、前述した
W.トリマー及びR.ジェーベンによる論文で開示され
たモータの回転子は開口部のない円盤となっている。当
業技術者であれば誰でも判るように、これらの開口部は
モータ装着時に、固定子から回転子を切り離すのに必要
な既述の腐食段階に極めて好都合である。
【0036】周縁リング13は、モータ1を平面図で見
て、少なくとも部分的に電極10を覆うように配設され
ている。この説明において後に明らかとなる理由のため
に、同じくモータ1を平面図で見たとき、更にリング1
3が完全に電極10に対向して位置していることが望ま
しい。
【0037】後の説明の中で同様に明らかとなる理由の
ために、リング13はモータ作動中、顕著な変形を呈す
ることなく、それに加わる全ての力に耐えることができ
なければならない。更に、リング13をハブ9に接続す
るための機素は、力がリング13の一点に対して電極1
0の平面に略垂直な方向に加えられるとき、容易に変形
し得るように設計される必要がある。これにより、この
力に応答してリング13の平面は、ピボット4の円柱部
7の軸線7aに対して略垂直な直線の回りで、この力が
加えられる点を通過するリング13の半径方向に容易に
傾斜できる。
【0038】しかしながら、リング13をハブ9に接続
する機素は、自重とリング13の重さ故に相当程度変形
しないように、或いは少なくともモータ1が作動してい
ないとき、即ち電圧を電極10に対して印加していない
とき、モータ1が水平面に対してどのような位置にあろ
うとも、リング13が固定子と接触しないように、十分
な剛性を有したものでなくてはならない。
【0039】図3の構造において、これらの接続機素は
4つの直線的な径方向アーム14より成っている。その
うち2つは図1の断面図において図示されているが、こ
の図1は既に述べたように、図3の回転子3を取り付け
たモータ1を示したものである。
【0040】上記条件が満足されるのは、アーム14が
以下のように寸法決めされている場合である。即ち、上
記力がアーム14とリング13との接続箇所に加わると
き、アーム14が受ける曲げ応力に対して殆ど抵抗を有
しないこと、及び、アームの長さの方向が、上述したよ
うにリング13の平面がその回りで傾斜可能な直線と一
致するとき、この力に応答してアーム14が受ける捩じ
れ応力に対して殆ど抵抗を有しないことである。
【0041】図4の回転子3の構造において、リング1
3とハブ9とを接続する手段は、同じく4本のアーム1
5を有している。
【0042】アーム15は直線的ではなく、各アームは
ハブ9及びリング13にそれぞれ接続され互いに径方向
に整列している一対の端部15a及び15bと、該端部
15a及び15bに平行でその反対側に該端部から離れ
て配設された一対の中間部15c及び15dと、前記部
分15a乃至15dに対して直角に設けられそれぞれ部
分15aと15c、15bと15d、及び15cと15
dを接続する3つの連結部15e,15f,15gとを
備えている。
【0043】各アーム部15a乃至15gの寸法は、ア
ーム15が上記特性を有するように容易に選定すること
ができる。
【0044】図4の回転子におけるアーム15の形状
は、回転子3の平面に対して垂直な方向にリング13の
一点に加えられ且つ図3の回転子のアーム14に加わる
力より小さい力に応答して、アームが受ける曲げ及び捩
じれ応力に対する抵抗をアームに付与するものである。
その他の点は全て図3と等しい。
【0045】しかし、図4の回転子のアーム15に与え
られた特殊な形状のために、回転子3の平面に平行な方
向の曲げに対する抵抗は図3の回転子のアーム14の抵
抗より小さくなる。
【0046】しかしながら、以下から明らかとなるよう
に、モータ1を十分に作動させるためには、リング13
をハブ9に接続する機素が、この平面に平行な方向にお
ける曲げに対する高抵抗よりも、上記曲げ及び捩じれ応
力に対する低抵抗を有することが望ましい。従って、こ
の見地から、図4の設計は図3の設計よりも優れてい
る。
【0047】図5の回転子の構造において、周縁リング
13をハブ9に接続する機素は、中間リング16を備え
ている。該中間リング16は、周縁リング13及びハブ
9と同心であり、更に第1の対の直線形のアーム17と
第2の対のアーム18によりそれぞれリング13及びハ
ブ9に対して接続されている。前記一対のアーム17と
一対のアーム18は、それぞれ回転子3の第1及び第2
の直径上に配置され互いに直角を成している。
【0048】この回転子の構造においても又、上記特性
が接続機素に付与されるように、これらの機素の多様な
構成要素を、容易に寸法決めすることができる。
【0049】リング13をハブ9に接続する機素が必要
とされる諸特性を備えた数多くの回転子の構造が存在す
る。これらの他の構造は、図3乃至5から容易に類推で
きるのでここに図示していない。
【0050】このように、これらの接続機素は例えば、
図3及び4におけるアーム14及び15と同種の4本の
アームより多い又は少ない数のアームを有することがで
き、場合によっては1本だけでもよい。
【0051】例えば又、接続手段は図5のアーム17及
び18と同種の4本のアームを備え、更に図5のリング
16の代わりに回転子3の中央の回りに対称的に配設さ
れた一対のリング部を設けて、この各リング部によりア
ーム17と同種のアームの一方と、アーム18と同種の
アームの一方を接続させてもよい。これらの接続手段は
僅か2本のアームより構成してもよく、この場合一方は
アーム17の一方と同種のものであり、他方はアーム1
8の一方と同種のものであり、この二つのアームは一本
の中間リング部により接続される。モータ1の作動に関
しては、上記の回転子の構造全てがほぼ該当し、また回
転子のハブ9が図1の接触部6のリブ20により固定子
表面から離れていることについても、実質的には全く差
異を生じない。
【0052】以下、モータの動作に関する説明を余り複
雑にしないために、上記構造の1つ1つについて詳しく
言及するのは避け、ここでは回転子3のみを取り上げ、
図1の事例に限定して説明する。
【0053】まず、モータ1の回転子3が多結晶性シリ
コンなどの導電素材でできており、固定子2の旋回軸4
も同様に多結晶シリコンなどの導電素材でできており、
かつ旋回軸が固定子の素材に埋め込まれた導線などによ
りモータ1とその制御回路から成る装置の供給電源の最
初の端子に電気接続されている事例について、考察して
みる。
【0054】この事例において、回転子3は、そのハブ
9が旋回軸4と常時接触していることにより、上記電源
の第一端子とも接続することになる。旋回軸4と回転子
3は、その両方又はいずれかの外表面を導電性に優れた
金属などの素材でできた薄い層で皮膜し、旋回軸4と回
転子3間の電気接触を向上させてやるのが望ましい。本
事例のモータ制御回路は、モータが動作する時、各電極
10を連続的かつ選択的に装置電源の第二端子に接続す
るよう構成されている。ここで仮に上記制御回路が電極
10aを電源の第二端子に接続するものとしよう。
【0055】この接続により回転子3と電極10aに印
加される制御電圧を受けて、電極10aとそれに対向す
るリング13の部位は、制御電圧により生じる電界が作
る静電力の作用を受け、リング13のかかる部位は電極
10aの方向に引き寄せられる。
【0056】上記静電力の増大に寄与する制御電圧が十
分存在する場合、それによりリング13には傾斜トルク
が作用して、この傾斜トルクによりリング平面は、旋回
軸4の円筒部7の縦軸7aとリング13の半径にほぼ直
交し、かつ静電力の作用点を通過する直線を回転軸とし
て、回転を開始する。
【0057】上記傾斜トルクに反応して、上述の、リン
グ13を回転子のハブ9に連結する機素の特性により、
リング縁部13a上の点(図1)は電極10aに対向す
る固定子表面2aと接触する。
【0058】固定子表面2aは絶縁層12で形成されて
いるため、リング13と電極10a間に電気接触はな
い。
【0059】リング13と固定子表面2a間の機械的接
触域の範囲は、接触する素材の硬度、電界が発生させる
静電力、そしてリング13をハブ9へ連結する機素のた
わみ性により決まる。しかしながら、この接触域はごく
小さなものであり、本文の以下の説明で接触点と呼ばれ
る点と同一視することができる。
【0060】さて、制御回路が回転子3と電極10aに
供給していた電源を遮断すると、固定子表面2aに対し
押し付けられていたリング13の上記部位は、リング1
3をハブ9に連結している機素の弾性により、元の位置
に復元しようとする。
【0061】ここでもし制御回路が回転子3と電極10
aへの供給電圧を遮断すると同時に回転子3と電極10
aに同じ大きさの電圧を印加するならば、電極10bと
それに対向しているリング13の部位が代わりに静電力
の影響を受け、それによりリング13の縁部13aと固
定子表面2aとの接触点は、電極10bに対向する別の
位置に移動する。
【0062】この接触点が移動している間、当然のこと
ながら回転子3に加わる抵抗トルクが大きすぎず、かつ
電極10aと回転子3に印加される制御電圧が遮断され
る瞬間もしくはできればその直前に、電極10bと回転
子3に制御電圧が印加される場合には、リング13の縁
部13aは固定子表面2a上を回転し続ける。
【0063】モータ1の制御回路が、回転子3と各電極
10c,10d、等に連続的かつ個別に電圧を印加する
ことで、上記手順は勿論継続される。
【0064】上記のように回転子3と電極10に制御電
圧を連続して印加することにより、リング13の縁部1
3aは固定子表面2a上を回転し、縁部13aと固定子
表面2aの接触点は図2に破線で示した円周19上を移
動する。以下この円19を「円形回転路」と称す。
【0065】上記構成において、接触点は円形回転路1
9上を各電極10に付したアルファベットの順序が示す
方向に移動する。各電極10に印加される制御電圧の順
序を変えて、接触点の円形回転路19上の移動方向を逆
向きにすることも、勿論可能である。
【0066】円形回転路19の半径は回転子3の半径よ
り若干小さく、そのおおよその値は下記の関係式で求め
られる。
【数1】 ここでrは円19の半径、Rは回転子3の半径、dは電
極10に電圧が印加されていない時のリング13と固定
子2の表面2aとの距離である。
【0067】このことは、円形回転路19の円周が回転
子3の円周よりも小さく、かつ接触点が固定子表面2a
上を一周し終える時には、リング13の縁部13aはま
だ一周していないことを意味している。
【0068】すなわち、制御電圧10のどれか1つに印
加された時、固定子表面2aと接触する縁部13a上の
点をP1とすると、制御電圧が他の電極全てに連続して
印加された後再び同じ電極に印加された時に、縁部13
aの別の点P2が固定子表面12aと接触することにな
る。
【0069】上記縁部13a上の点P1,P2間の距離
は、回転子3と円形回転路19の円周の差と等しくなっ
ている。
【0070】回転路19に沿った接触点の回転方向から
見ると、点P1は点P2の前方に位置している。このよ
うにして回転子3は接触点と同じ方向、すなわち各電極
10に制御電圧が印加される順序と同じ方向に、旋回軸
4の周りを回転する。ほかにも回転子3の回転軸は旋回
軸4の円筒部7の縦軸と実質的には同一である。
【0071】従って、接触点が回転子3と固定子2間で
どのような移動角を取ったとしても、この角度とそれに
対応する回転子3の旋回軸4周りの回転角度との比率は
次の関係式で求められる。
【数2】 ここでRとrはそれぞれ、前記の式で定義した回転子3
と円形回転路19の半径である。
【0072】前記のように、回転子半径Rに対する円形
回転路半径rを定める、電極10に電圧が印加されてい
ない時のリング13と固定子表面2aを隔てている距離
dは、半径Rに対し一般的に小さいため、比率Kはかな
り大きな値になる。
【0073】このために本出願人は、例えば距離dが約
2マイクロメータ、半径Rが約250マイクロメータで
ある図1,2に示すようなモータを設計してみた。この
ことは、回転子3が旋回軸4回りを1回転し終えるため
に、モータの制御回路が全ての電極10に約31,00
0回連続的に給電しなければならないことを意味してい
る。
【0074】既に述べた通り、回転子3と電極10の1
つに電圧を印加した結果生じる静電力には、回転子3の
半径方向の分力は存在しないが傾斜トルクが生まれるた
め、これによりリング13の平面は、回転子3の回転軸
かつリング13の半径にほぼ直交する、静電力の作用点
を通過する直線を回転軸として、回転を開始する。
【0075】この傾斜トルクは、少なくとも近似計算に
おいて、リング13の半径に、リング縁部13aが固定
子表面2aに単に接触するためだけに必要な静電力を乗
じることで得られる値と等しくなる。明白なことだが、
この静電力は回転子がたわみ易いほどその分だけ小さく
てすむため、本発明に従ったモータでは本文前半で引用
し説明したモータよりも、傾斜トルク、ひいてはハブ9
と旋回軸4の間の摩擦が相当小さくなり、モータが供給
できる有効トルクが大幅に増大する。
【0076】モータが供給可能な有効トルクは、直接的
には回転子3と各電極10に順次印加される制御電圧の
大きさで決まるが、制御電圧がリング13の縁部13a
が単に固定子表面2aに接触するためだけに必要な電圧
よりも大きい時には、上記傾斜トルクはこの制御電圧と
は実質的には無関係である。
【0077】従って、有効トルクの最大値は回転子3と
各電極10に印加可能な最大電圧、すなわち、理論上は
絶縁層12の破壊電圧に相当する。実際には、この制御
電圧は当然のことながら安全上の理由から破壊電圧より
も小さくなっている。
【0078】回転子3が回転している間、そのリング1
3をハブ9に連結している手段は、ほぼ回転子3の平面
方向のたわみ応力の作用を受けてしまう。しかしモータ
が最大トルクで稼動していても、たわみ応力を受けて破
損することがないように、上記連結手段の各構成部品の
寸法を決定することは容易である。
【図面の簡単な説明】 図面において同一要素は同一符号で示されている。
【図1】本発明のマイクロモータの一実施態様の概略断
面図である。
【図2】図1のマイクロモータのステータの概略平面図
である。
【図3】本発明のマイクロモータのロータの1つの構造
形式の概略平面図である。
【図4】本発明のマイクロモータのロータの他の構造形
式の概略平面図である。
【図5】本発明のマイクロモータのロータのさらに他の
構造形式の概略平面図である。
【図6】本発明のマイクロモータの他の実施態様の概略
断面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ(9)及び周縁部分(13)を有す
    る回転子(3)と、前記周縁部分(13)に対向して設
    けられたコプレーナ電極(10)を有し且つ前記回転子
    (3)との間に電界を生成させる固定子(2)と、前記
    ハブ(9)を前記固定子(2)に回動自在に接続するた
    めの手段(4)とを備えた静電型マイクロモータ(1)
    であって、 前記周縁部分(13)が、前記電界がないときに前記電
    極(10)の平面に対して略平行であり且つ前記モータ
    (1)を平面図でみて少なくとも前記電極(10)を部
    分的に覆う略平坦なリング(13)により形成され、 前記回転子(3)が、更に前記リング(13)を前記ハ
    ブ(9)に機械的に接続するとともに前記電極(10)
    の前記平面に対して略直角方向に前記リング(13)に
    加えられた力に応答して弾性的に変形可能な機械的接続
    手段(14;15;16,17,18)を有し、更に前
    記ハブ(9)、前記周縁部分(13)及び前記機械的接
    続手段(14;15;16,17,18)がそれらの間
    に前記回転子を通って延びる開口部を画定したことを特
    徴とする静電型マイクロモータ。
  2. 【請求項2】 前記機械的接続手段(14;15;1
    6,17,18)が前記回転子(3)の径方向に延びる
    直線状のアーム(14)を備えたことを特徴とする請求
    項1記載のマイクロモータ。
  3. 【請求項3】 前記機械的接続手段(14;15;1
    6,17,18)が、前記回転子(3)の径方向に延び
    る二つの部分(15a,15b)を有するアーム(1
    5)を備え、前記二つの部分(15a,15b)が前記
    二つの部分(15a,15b)に対して交互に直角と平
    行な複数の部分(15c,15d,15e,15f,1
    5g)を介して互いに接続されていることを特徴とする
    請求項1記載のマイクロモータ。
  4. 【請求項4】 前記機械的接続手段(14;15;1
    6,17,18)が、前記周縁部分(13)に接続され
    る一端を有し且つ前記回転子(3)の第1の半径に沿っ
    て延びる第1のアーム(17)と、前記ハブ(9)に接
    続される一端を有し且つ前記回転子(3)の第2の半径
    に沿って延びる第2のアーム(18)と、前記第1のア
    ーム(17)の他端及び前記第2のアーム(18)の他
    端に接続される連結機素(16)とを備えたことを特徴
    とする請求項1記載のマイクロモータ。
JP3216696A 1990-02-09 1991-02-12 静電型マイクロモータ Pending JPH0759364A (ja)

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