JP2001128445A - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

Info

Publication number
JP2001128445A
JP2001128445A JP30829899A JP30829899A JP2001128445A JP 2001128445 A JP2001128445 A JP 2001128445A JP 30829899 A JP30829899 A JP 30829899A JP 30829899 A JP30829899 A JP 30829899A JP 2001128445 A JP2001128445 A JP 2001128445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
voltage
soft start
capacitor
input voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30829899A
Other languages
English (en)
Inventor
Seishi Tsukimoto
誠士 月元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP30829899A priority Critical patent/JP2001128445A/ja
Publication of JP2001128445A publication Critical patent/JP2001128445A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はスイッチング電源に関し、ソフトス
タートの有効期間を適切に設定することができるスイッ
チング電源回路を提供することを目的としている。 【解決手段】 PWM方式を用いたスイッチング電源回
路であって、電源オン時に出力電圧を徐々に立ち上げる
ソフトスタート回路40を具備し、該ソフトスタート回
路40は、その出力が時間と共に変化する電圧発生回路
を具備し、該電圧発生回路の出力と、発振回路50の出
力とを比較して比較結果を出力パルスとするものにおい
て、前記ソフトスタート回路40の出力パルス幅が漸増
する速度を、スイッチング電源の入力電圧により変化さ
せる手段を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスイッチング電源回
路に関し、更に詳しくはソフトスタート回路を用いたス
イッチング電源回路の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】図23は従来回路の構成例を示す図であ
る。入力電圧Vinは、平滑コンデンサ1で平滑された
後、トランス(変圧器)3に入る。該トランス3の1次
側には直列にスイッチ素子2が接続されており、このス
イッチ素子で入力電圧Vinがオン/オフされて矩形電
圧に変換された後、トランス3を通して変圧され、トラ
ンス2次側に矩形波交流を発生する。この交流は、整流
素子(ダイオード)4、5で整流され、コイル6とコン
デンサ7よりなる平滑回路により平滑され、直流電圧V
oが出力される。
【0003】この時、出力電圧Voはスイッチ素子2の
on時比率(=on時間/(on時間+off時間)が
大きいほど高い電圧となる。一例として図23のフォワ
ード型では、出力は次式で表される。
【0004】Vo=Vin・n・D (1) 但し、Dはスイッチ素子2のon時比率、nはトランス
3の巻数比率(2次側巻数/1次側巻数)である。
(1)式は、ダイオード5、6、コイル6の巻線抵抗等
を無視した理想式である。この関係式によれば、一定の
出力電圧Voを得るために必要とされる時比率Dは、入
力電圧Vinが低い時ほど大きく、Vinが高い時は小
さい。
【0005】次に、スイッチ素子のon時比率を決定す
る仕組みについて説明する。発振回路50はスイッチ素
子2を駆動する矩形信号の基準となる周期波形の三角波
を生成する。図24は従来回路の各部の動作波形を示す
タイムチャートである。図24の(b)が三角波出力で
ある。
【0006】パルス幅変調回路(PWM)30の出力
(d)のパルス幅は、出力電圧Voと基準電圧Vrとを
比較器32で比較した結果である出力(f)と発振回路
50の三角波信号とを比較器31で比較することで定ま
り、比較器31の出力(d)は論理積回路20の一方の
入力に入力される。
【0007】ソフトスタート回路40は、コンデンサ4
2と、抵抗43と、比較器41と定電圧Vaからなる。
コンデンサ42と抵抗43の接続点から比較器41に入
力される電圧VDTは、電源起動時にはコンデンサ42
の蓄積電荷量が0であるので、Vaと等しく、その後は
コンデンサ42と抵抗43の時定数で定まるコンデンサ
充電曲線となるので、図24の(a)に示すように徐々
に低下する電圧となる。この場合において、(a)は実
際にはRC直列回路の充電特性となるが、通常、スイッ
チ素子2の動作周期は数μsec程度、(a)の充電時
定数は数100μ〜数msecであるため、図24のよ
うに駆動パルスの時間応答でみると、(a)はほぼ直線
となる。
【0008】電圧VDTは、比較器41の負入力に入
る。比較器41の正入力に入力された発振回路50の三
角波信号(b)と電圧VDT(a)とが比較されて生成
されるパルスがソフトスタート回路40の出力(c)で
ある。この漸増する時間幅を持つパルス(c)が論理積
回路20の他方の入力に入力される。
【0009】図24に示す通り、スイッチ素子2を駆動
する駆動回路10には論理積回路20の出力が与えられ
るが、ソフトスタート回路40の出力(c)と、パルス
幅変調回路30の出力(d)の内で、パルス幅が狭い方
が優先して出力されることになる。従って、その出力は
(e)に示すようなものとなる。この(e)は、スイッ
チ素子2のon時比率((1)式中のD)を表している
パルスであり、パルス幅/1周期がon時比率となる。
図24では、on時比率Dは徐々に大きくなっている。
【0010】次に、スイッチング電源起動時にオーバシ
ュートが発生するしくみとソフトスタート動作について
説明する。比較器32は、通常高倍率のオペアンプであ
るので、両入力が不一致の場合、比較器32の出力
(f)は比較器32の出力範囲の下または上に振り切れ
る。両入力が一致する場合が、スイッチング電源の出力
制御が行われている定常状態であり、(f)は三角波
(b)の高さ方向の範囲内の値をとる。
【0011】スイッチング電源の起動時は、出力電圧V
o=0であるので、比較器32の出力(f)は、Voを
大きくする向き(スイッチ素子2のon時比率を大きく
する方向。図23では−側)に振り切れている。従っ
て、パルス幅変調回路30の出力(d)は、最大時比率
を与えるパルス幅となる。図24では、(d)は時比率
100%のパルス(Hの連続)となっているむ。
【0012】電源が起動した後、定常状態では、スイッ
チ素子2のon時比率は(1)式で与えられる値で安定
し、定常状態のパルス時比率はこのon時比率に等し
い。(f)の定常値は、(f)と三角波(b)とを比較
した時に、(d)のパルス比率がこの安定状態のon時
比率となるように定まる。この時、(f)の定常値は入
力電圧により異なり、入力電圧が高いと大きい時比率が
必要となるために(f)の定常値は上がり、入力電圧が
低いと下がる。
【0013】ここで、スイッチ素子2のon時比率が定
常状態の値より大きいと、(1)式から明らかなよう
に、出力Voは定常値より大きくなる。従って、スイッ
チング電源起動時では、パルス幅変調回路30が最大o
n時比率を与えるので、ソフトスタート回路40を付加
していないと、スイッチング電源は与えられた大きい時
比率に相当する過大なVoを発生する。これが起動時の
オーバシュートであり、(g’)にその様子を示す。
【0014】ソフトスタート回路を設けている回路の場
合、スイッチ素子2を駆動する駆動回路10にはパルス
幅変調回路30とソフトスタート回路40の両方のパル
ス信号(c)、(d)の内で、パルス幅が狭い方が優先
して出力されて、on時比率を決定しているので、スイ
ッチング電源の起動時にはソフトスタート回路40の漸
増するパルス幅を持つパルス信号(c)により、on時
比率を絞り込み、かつ徐々に漸増させ、パルス幅変調回
路30により決定される定常時のon時比率へつながる
ようにソフトスタート回路が働いていれば、駆動パルス
(e)(起動時は(c)と同じパルスである)のパルス
幅(=on時間)が増大するにつれて、スイッチング電
源の出力電圧Voは漸増して立ち上がるので、起動時の
出力電圧オーバシュートは発生しない(図24の
(g))。
【0015】このようにして、電源をなだらかに立ち上
げることにより、電源起動時に電源回路に加わるストレ
スを防止し、出力電圧のオーバシュートによる負荷側回
路へのストレスを防止している。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のソフトスタート
回路を用いると、スイッチング電源の原理上、スイッチ
ング電源の入力電圧の高低により、出力電圧をなだらか
に制御しながら立ち上げる期間(ソフトスタート時間)
が変動する。入力電圧が低い時に、ソフトスタート時間
が適切でスイッチング電源の出力電圧の立ち上がりがな
だらかになっていたとしても、入力電圧が高い時には、
ソフトスタート時間が短くなるため、出力電圧の立ち上
がりが急峻となる。即ち、入力電圧が高いとソフトスタ
ートの効果が少なくなり、ソフトスタート回路の機能・
性能を発揮できない状態となる。
【0017】図25は入力電圧が低い時の従来の回路の
動作波形、図26は入力電圧が高い時の従来の回路の動
作波形である。スイッチング電源では、帰還制御が行わ
れており、入力電圧Vinが低い場合にはスイッチ素子
2のon時比率を大きくしており、電源が定常状態のパ
ルス幅変調回路のパルス信号のon幅は図25の(d)
のTon1のように大きい。入力電圧Vinが高い場合
には、スイッチ素子2のon時比率を小さくしており、
この時のパルス幅変調回路30のパルス信号のon幅は
図26の(d)のTon2のように小さい。
【0018】スイッチ素子の駆動にはパルス幅変調回路
30と、ソフトスタート回路40の出力信号の内パルス
幅が狭い方の信号が用いられるので、ソフトスタート回
路を有効に働かせるためには、スイッチング電源の起動
時から安定状態に達するまでの期間、ソフトスタート回
路40の出力パルスが安定状態のon時比率を表わすパ
ルス幅より狭くなっていることが必要である。
【0019】図25で説明すると、(f)が定常値に達
するまでの(電源の立ち上がりの)期間Taにおいて、
(a)が即ち、期間TaにおいてF1((f)の定常
値)より高くなっている必要がある。このことは、次の
ように言い換えられる。(a)がF1より高い期間をソ
フトスタートの有効期間T1、(f)がF1に落ち着く
までの期間を立ち上げ期間Taとした時、Ta≦T1と
なる必要がある。
【0020】図25に示したように、入力電圧が低い時
は(f)の安定値F1が低いためソフトスタートの有効
期間をTa≦T1と設定しやすく、電源起動時の急峻な
立ち上がりを防ぐことが可能(図25のVo)であって
も、図26のように入力電圧が高い時は(f)の安定値
F2が高くなるために、これと(a)が交差するまでの
ソフトスタート有効期間T2は短かくなり、Ta>T2
となりやすい。この時、T2〜Ta期間のon時時比率
は定常値より大きくなり、出力電圧は急峻に立ち上がり
オーバシュートが発生する(図26中の(g’)に示す
Vo)。
【0021】また、入力電圧最大点にて、ソフトスター
トを有効にするために、ソフトスタートのRC充電時定
数(図23のコンデンサ42と抵抗43)を大きくして
(a)の傾きを小さくして、(a’)に示すように十分
にソフトスタート有効期間T2を大きくすると、(g)
に示すように出力電圧のオーバシュートはなくなる。し
かしながら、この場合には入力電圧Vinを小さくした
場合に、必要以上に起動時間が長くなり、負荷回路の不
具合につながる場合がある。
【0022】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、ソフトスタートの有効期間を適切に設定
することができるスイッチング電源回路を提供すること
を目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】(1)図1は本発明の原
理図である。図23と同一のものは、同一の符号を付し
て示す。図に示す回路と従来回路の相違点は、ソフトス
タート回路40に新規な回路を付加した点にある。即
ち、ソフトスタート回路40内に、入力電圧Vinの値
に応じて、発生電圧の傾きを変化させるVDT発生回路
80を設けたものである。VDT発生回路80は、入力
電圧Vinを検出する入力電圧検出回路60と、該入力
電圧検出回路60の出力を受けて傾き可変の漸減電圧を
発生させる傾き可変漸減電圧発生回路70とにより構成
されている。そして、傾き可変漸減電圧発生回路70の
出力がVDTとなり、比較器41に入力されている。そ
の他の構成は図23と同じである。
【0024】図2は、本発明原理図の動作説明図であ
る。この図は、図26の(a)の傾きを緩やかにして
(a’)としたものと同じである。ソフトスタート回路
40の出力パルス(c)がスイッチ素子駆動パルスの定
常on幅Ton2になるまでの時間T3がソフトスター
ト有効期間である。VDT電圧(a)の傾きを、図26
の(a)より緩やかにすることで、Ta≦T3を満足し
ている。
【0025】入力電圧Vinが低い時の動作波形は、図
25と同様となる。VDT電圧(a)の傾きは、入力電
圧が高い時よりも急である。このように構成すれば、V
DT電圧(a)の傾きを変えることで、電源の立ち上が
りを緩やかにするために必要なソフトスタート時間を確
保することが可能である。
【0026】従って、スイッチング電源の入力電圧の高
低に拘らず適切なソフトスタートを行なうことができ
る。 (2)請求項2記載の発明は、前記ソフトスタート回路
に用いる電圧発生回路は、電圧が印加されたコンデンサ
と抵抗よりなる直列回路であり、その接続点から電圧を
取り出すものにおいて、前記コンデンサにスイッチを介
して並列に他のコンデンサを接続するものであることを
特徴とする。
【0027】このように構成すれば、第1のコンデンサ
に第2のコンデンサを付加することで充電時定数を変更
し、傾き(a)を入力電圧Vinに応じて変更すること
で、適切なソフトスタートを行なうことができる。
【0028】(3)請求項3記載の発明は、前記ソフト
スタート回路に用いる電圧発生回路は、コンデンサと抵
抗よりなる直列回路であり、その接続点から電圧を取り
出すものにおいて、前記抵抗にスイッチを介して並列に
他の抵抗を接続するものであることを特徴とする。
【0029】このように構成すれば、第1の抵抗に第2
の抵抗を付加することで、充電時定数を変更し、傾き
(a)を入力電圧Vinに応じて変更することで、適切
なソフトスタートを行なうことができる。
【0030】(4)請求項4記載の発明は、前記ソフト
スタート回路に用いる電圧発生回路は、電圧が印加され
た複数の並列に接続されたコンデンサと、抵抗よりなる
直列回路であり、その接続点から電圧を取り出すものに
おいて、前記複数のコンデンサの内の一つをスイッチに
より選択するものであることを特徴とする。
【0031】このように構成すれば、複数のコンデンサ
の中から入力電圧に応じた最適コンデンサを選択するこ
とで、充電時定数を決定し、傾き(a)を入力電圧Vi
nに応じて変更することで、適切なソフトスタートを行
なうことができる。
【0032】(5)請求項5記載の発明は、前記ソフト
スタート回路に用いる電圧発生回路は、電圧が印加され
たコンデンサと、複数の並列に接続された抵抗よりなる
直列回路であり、その接続点から電圧を取り出すものに
おいて、前記複数の抵抗の内の一つをスイッチにより選
択するものであることを特徴とする。
【0033】このように構成すれば、複数の抵抗の中か
ら入力電圧に応じた最適な抵抗を選択することで、充電
時定数を決定し、傾き(a)を入力電圧Vinに応じて
変更することで、適切なソフトスタートを行なうことが
できる。
【0034】(6)請求項6記載の発明は、前記ソフト
スタート回路に用いる電圧発生回路は、電圧が印加され
たコンデンサと抵抗の直列回路であり、その接続点から
電圧を取り出すものにおいて、該抵抗を可変抵抗とする
ものであることを特徴とする。。
【0035】このように構成すれば、コンデンサと接続
される抵抗の抵抗値を入力電圧Vinに応じて変更する
ことで、充電時定数を変更し、傾き(a)を入力電圧V
inに応じて最適なソフトスタートを行なうことができ
る。
【0036】(7)請求項7記載の発明は、前記ソフト
スタート回路に用いる電圧発生回路は、コンデンサと電
流源の直列回路であり、その接続点から電圧を取り出す
ものにおいて、該電流源の電流を可変するものであるこ
とを特徴とする。
【0037】このように構成すれば、コンデンサに流れ
る電流を電流源を用いて変更することにより、傾き
(a)を入力電圧に応じて変更することで、適切なソフ
トスタートを行なうことができる。
【0038】(8)請求項8記載の発明は、前記ソフト
スタート回路に用いる電圧発生回路は、コンデンサと電
流源の直列回路と、抵抗とトランジスタよりなる回路を
組み合わせたものであり、トランジスタのエミッタから
電圧を取り出すものにおいて、前記電流源を可変するこ
とを特徴とする。
【0039】このように構成すれば、電流源に流れる電
流を可変することにより、傾き(a)を入力電圧に応じ
て変更することで、適切なソフトスタートを行なうこと
ができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図3はVDT発生回路の
第1の実施の形態例を示す図である。図1と同一のもの
は、同一の符号を付して示す。この実施の形態例では、
コンデンサC1と抵抗RからなるCR回路において、コ
ンデンサC1と並列にスイッチSWを介して第2のコン
デンサC2が接続されている。
【0041】ここで、入力電圧検出回路60は、入力電
圧Vinの状態を監視している。例えば、入力電圧Vi
nが大きくなった時には、スイッチ駆動回路71に制御
信号を与え、スイッチSWをオンにして第2のコンデン
サC2を、第1のコンデンサC1に並列に接続する。こ
の結果、CR回路の充電時定数は大きくなり、ソフトス
タートの有効期間T3は長くなり、Ta≦T3の条件を
満足することができる。一方、入力電圧Vinが小さく
なった時には、スイッチ駆動回路71に制御信号を与
え、スイッチSWをオフにしてCR回路の時定数を小さ
くする。この場合には、ソフトスタートの有効期間T3
は短かくなるが、Ta≦T3の条件は満足される。
【0042】この実施の形態例によれば、第1のコンデ
ンサC1に第2のコンデンサC2を付加することで、充
電時定数を変更し、傾き(a)を入力電圧Vinに応じ
て変更することで、適切なソフトスタートを行なうこと
ができる。
【0043】図4はVDT発生回路の第2の実施の形態
例を示す図である。図3と同一のものは、同一の符号を
付して示す。この実施の形態例では、コンデンサCと抵
抗RからなるCR回路において、抵抗R1と並列にスイ
ッチSWを介して第2の抵抗R2が接続されている。
【0044】ここで、入力電圧検出回路60は、入力電
圧Vinの状態を監視している。例えば、入力電圧Vi
nが大きくなった時には、スイッチ駆動回路71に制御
信号を与え、スイッチSWをオフにして第2の抵抗R2
を、第1の抵抗R1に接続しない。この結果、CR回路
の充電時定数は大きくなり、ソフトスタートの有効期間
T3は長くなり、Ta≦T3の条件を満足することがで
きる。一方、入力電圧Vinが小さくなった時には、ス
イッチ駆動回路71に制御信号を与え、スイッチSWを
オンにして抵抗R2をR1と並列に接続する。この結
果、合成抵抗の値は小さくなりCR回路の時定数を小さ
くする。この場合には、ソフトスタートの有効期間T3
は短かくなるが、Ta≦T3の条件は満足される。
【0045】この実施の形態例によれば、第1の抵抗R
1に第2の抵抗R2を付加することで、充電時定数を変
更し、傾き(a)を入力電圧Vinに応じて変更するこ
とで、適切なソフトスタートを行なうことができる。
【0046】図5はVDT発生回路の第3の実施の形態
例を示す図である。図3と同一のものは、同一の符号を
付して示す。この実施の形態例は、複数のコンデンサC
1〜Cnを取り付け、これらコンデンサの内から任意の
一つをスイッチSWにより入力電圧Vinの大きさに応
じて選択するようにしたものである。
【0047】ここで、入力電圧検出回路60は、入力電
圧Vinの状態を常に監視している。例えば、入力電圧
Vinが大きくなった時には、スイッチ駆動回路71に
制御信号を与え、スイッチSWで容量の大きなコンデン
サを選択させる。この結果、CR回路の充電時定数は大
きくなり、ソフトスタートの有効期間T3は長くなり、
Ta≦T3の条件を満足することができる。一方、入力
電圧Vinが小さくなった時には、スイッチ駆動回路7
1に制御信号を与え、スイッチSWで容量の小さなコン
デンサを選択させる。この結果、CR充電時定数は小さ
くなりCR回路の時定数を小さくする。この場合には、
ソフトスタートの有効期間T3は短かくなるが、Ta≦
T3の条件は満足される。
【0048】この実施の形態例によれば、複数のコンデ
ンサの中から入力電圧Vinに応じた最適コンデンサを
選択することで、充電時定数を決定し、傾き(a)を入
力電圧Vinに応じて変更することで、適切なソフトス
タートを行なうことができる。
【0049】図6はVDT発生回路の第4の実施の形態
例を示す図である。図3と同一のものは、同一の符号を
付して示す。この実施の形態例は、複数の抵抗R1〜R
nを取り付け、これら抵抗の内から任意の一つをスイッ
チSWにより入力電圧Vinにより選択するようにした
ものである。
【0050】ここで、入力電圧検出回路60は、入力電
圧Vinの状態を監視している。例えば、入力電圧Vi
nが大きくなった時には、スイッチ駆動回路71に制御
信号を与え、スイッチSWにより値の大きな抵抗を選択
させる。この結果、CR回路の充電時定数は大きくな
り、ソフトスタートの有効期間T3は長くなり、Ta≦
T3の条件を満足することができる。一方、入力電圧V
inが小さくなった時には、スイッチ駆動回路71に制
御信号を与え、スイッチSWにより値の小さな抵抗を選
択させる。この結果、CR充電時定数は小さくなりCR
回路の時定数を小さくする。この場合には、ソフトスタ
ートの有効期間T3は短かくなるが、Ta≦T3の条件
は満足される。
【0051】この実施の形態例によれば、複数の抵抗の
中から入力電圧Vinに応じた最適抵抗を選択すること
で、充電時定数を決定し、傾き(a)を入力電圧Vin
に応じて変更することで、適切なソフトスタートを行な
うことができる。
【0052】図7はVDT発生回路の第5の実施の形態
例を示す図である。図3と同一のものは、同一の符号を
付して示す。この実施の形態例は、コンデンサCと接続
される抵抗の値を入力電圧Vinに応じて可変するよう
にしたものである。
【0053】入力電圧検出回路60は、入力電圧Vin
の状態を監視している。例えば、入力電圧Vinが大き
くなった時には、可変抵抗RVの抵抗値を大きくする。
この結果、CR回路の充電時定数は大きくなり、ソフト
スタートの有効期間T3は長くなり、Ta≦T3の条件
を満足することができる。一方、入力電圧Vinが小さ
くなった時には、可変抵抗RVの抵抗値を小さくする。
この結果、CR充電時定数は小さくなりCR回路の時定
数を小さくする。この場合には、ソフトスタートの有効
期間T3は短かくなるが、Ta≦T3の条件は満足され
る。
【0054】この実施の形態例によれば、コンデンサと
接続される可変抵抗RVの抵抗値を入力電圧Vinに応
じて変更することで、充電時定数を変更し、傾き(a)
を入力電圧Vinに応じて最適なソフトスタートを行な
うことができる。
【0055】図8はVDT発生回路の第6の実施の形態
例を示す図である。図3と同一のものは、同一の符号を
付して示す。この実施の形態例は、コンデンサCと接続
されている電流源72の電流値を入力電圧検出回路60
の出力で制御するようにしたものである。この場合、コ
ンデンサCには一定の電流が充電されていくので、その
(a)の傾きは直線となる。
【0056】入力電圧検出回路60は、入力電圧Vin
の状態を監視している。例えば、入力電圧Vinが大き
くなった時には、電流源72の電流値を小さく設定す
る。この結果、コンデンサCに充電される電流の値は小
さくなり、(a)の傾きは緩やかなものとなる。この結
果、ソフトスタートの有効期間T3は長くなり、Ta≦
T3の条件を満足することができる。一方、入力電圧V
inが小さくなった時には、電流源の電流値を大きくす
る。この結果、(a)の傾きは大きくなる。この場合に
は、ソフトスタートの有効期間T3は短かくなるが、T
a≦T3の条件は満足される。
【0057】図9はVDT発生回路の第7の実施の形態
例を示す図である。図3、図8と同一のものは、同一の
符号を付して示す。この実施の形態例では、図8に示す
電流源回路にNPNトランジスタ回路を組み合わせたも
のである。コンデンサCに印加される電圧信号は、トラ
ンジスタTrのベースに接続されている。トランジスタ
Trは、そのベース電位に応じた電流を出力し、抵抗R
には流れる電流に応じた電圧が発生する。この場合、コ
ンデンサCには一定の電流が充電されていくので、トラ
ンジスタTrのエミッタから取り出されるVDTの
(a)の傾きは直線となる。
【0058】入力電圧検出回路60は、入力電圧Vin
の状態を監視している。例えば、入力電圧Vinが大き
くなった時には、電流源72の電流値を小さく設定す
る。この結果、コンデンサCに充電される電流の値は小
さくなり、トランジスタTrのエミッタから取り出され
る電圧VDT(a)の傾きは緩やかなものとなる。この
結果、ソフトスタートの有効期間T3は長くなり、Ta
≦T3の条件を満足することができる。一方、入力電圧
Vinが小さくなった時には、電流源の電流値を大きく
する。この結果、トランジスタTrのエミッタから取り
出される電圧VDT(a)の傾きは大きくなる。この場
合には、ソフトスタートの有効期間T3は短かくなる
が、Ta≦T3の条件は満足される。
【0059】この実施の形態例によれば、電流源に流れ
る電流を可変することにより、VDT(a)の傾き
(a)を入力電圧Vinに応じて変更することで、適切
なソフトスタートを行なうことができる。
【0060】図10はVDT発生回路の第8の実施の形
態例を示す図である。図8、図9と同一のものは、同一
の符号を付して示す。この実施の形態例では、図8に示
す電流源回路にPNPトランジスタ回路を組み合わせた
ものである。コンデンサCに印加される電圧信号は、ト
ランジスタTrのベースに接続されている。トランジス
タTrは、そのベース電位に応じた電流を出力し、抵抗
Rには流れる電流に応じた電圧が発生する。この場合、
コンデンサCには一定の電流が充電されていくので、ト
ランジスタTrのエミッタから取り出されるVDTの
(a)の傾きは直線となる。
【0061】入力電圧検出回路60は、入力電圧Vin
の状態を常に監視している。例えば、入力電圧Vinが
大きくなった時には、電流源72の電流値を小さく設定
する。この結果、コンデンサCに充電される電流の値は
小さくなり、抵抗Rの両端に発生する電圧は、徐々に大
きくなり、トランジスタTrのエミッタから取り出され
る電圧VDT(a)の傾きは緩やかなものとなる。この
結果、ソフトスタートの有効期間T3は長くなり、Ta
≦T3の条件を満足することができる。一方、入力電圧
Vinが小さくなった時には、電流源72の電流値を大
きくする。この結果、抵抗Rの両端に発生する電圧は速
やかに大きくなり、トランジスタTrのエミッタから取
り出される電圧VDT(a)の傾きは大きくなる。この
場合には、ソフトスタートの有効期間T3は短かくなる
が、Ta≦T3の条件は満足される。
【0062】この実施の形態例によれば、電流源に流れ
る電流を可変することにより、VDT(a)の傾き
(a)を入力電圧Vinに応じて変更することで、適切
なソフトスタートを行なうことができる。
【0063】図11はVDT発生回路の第1の実施の形
態例の詳細構成を示す図である。図3と同一のものは、
同一の符号を付して示す。図において、80はVDT発
生回路であり、入力電圧検出回路60と傾き可変漸減電
圧発生回路70を合わせたものである。入力電圧Vin
が大きくなると、抵抗R11とR12の分圧電圧が上昇
し、トランジスタTr11がオンになる。トランジスタ
Tr11のエミッタにはツェナーダイオードDz10が
接続され、そのエミッタ電位を一定に維持している。
【0064】トランジスタTr11がオンになる結果、
これと抵抗R13を介して接続されているトランジスタ
Tr1(図3のスイッチSWに相当)がオンになる。こ
の結果、該トランジスタTr1に直列に接続されている
コンデンサC2が、コンデンサC1と並列に接続される
ことになり、抵抗Rとで構成されているCR充電回路の
充電時定数が大きくなる。充電時定数が大きくなる結
果、傾き可変漸減電圧VDTは緩やかに漸減していく。
入力電圧Vinが小さい間は、トランジスタTr11は
オンにならないため、充電回路はコンデンサC1と抵抗
R1とで構成されることになり、充電時定数は小さなも
のとなる。
【0065】図12はVDT発生回路の第2の実施の形
態例の詳細構成を示す図である。図4と同一のものは、
同一の符号を付して示す。入力電圧Vinが大きくなる
と、抵抗R11とR12の分圧電圧が上昇し、トランジ
スタTr11がオンになる。トランジスタTr11がオ
ンになる結果、これと並列に接続されている抵抗R14
とフォトカプラの発光ダイオードに電流が流れなくな
る。このフォトカプラは、図4のスイッチSWに相当す
る。
【0066】発光ダイオードに電流が流れなくなる結
果、これと対になるフォトトランジスタがオフになり、
充電回路を構成する抵抗はR1のみになる。この結果、
充電回路のCR時定数は抵抗R1とコンデンサCとで構
成されることになり、時定数は大きくなる。充電時定数
が大きくなる結果、傾き可変漸減電圧VDTは緩やかに
漸減していく。
【0067】入力電圧Vinが小さい間は、トランジス
タTr11はオンにならないため、フォトカプラを構成
するフォトダイオードが導通し、フォトトランジスタが
オンになる。この結果、フォトトランジスタに直列に接
続された抵抗R2と、抵抗R1は並列に接続されること
になり、合成抵抗値が小さくなり、充電回路のCR時定
数も小さくなる。
【0068】図13はVDT発生回路の第3の実施の形
態例の詳細構成を示す図である。図5と同一のものは、
同一の符号を付して示す。61は入力電圧Vinを分圧
する抵抗分圧回路で、充電回路に設けられているコンデ
ンサの数nだけ設けられている。72は、これら抵抗分
圧回路61の各出力をそれぞれ正入力に、基準電圧Vs
を負入力にうける比較器である。73はその一方の入力
に比較器出力を、他方の入力にその後段の比較器出力を
反転して入力するゲート回路である。74はアナログス
イッチSWであり、そのそれぞれにゲート回路73の各
出力が入っている。アナログスイッチSWの各素子毎に
異なる容量を持つコンデンサCi(i=1〜n)が接続
されており、抵抗Rと合わせて充電回路を構成してい
る。
【0069】このように構成された回路において、入力
電圧Vinが大きくなると、その入力電圧Vinに対応
した抵抗分圧回路61の各分圧出力が比較器72に入
る。比較器72では、基準電圧Vsと抵抗分圧回路61
の各出力とを比較する。分圧電圧が基準電圧Vsよりも
大きい場合には、比較器72の出力は“1”になる。こ
の結果、それより前段の回路のゲートに反転して入り、
前段のゲートを閉じる。
【0070】入力電圧Vinが徐々に大きくなってくる
と、初段の比較器72から順に“1”が出力される。若
し、複数個の比較器72の出力が“1”になると、最後
段の比較器72の出力が優先する。この後段の比較器の
出力が反転して前段のゲート回路73に反転して入り、
該ゲートの出力を“0”にするからである。
【0071】このようにして、ゲート回路73の内の1
つの出力は、アナログスイッチ74に入り、所定のアナ
ログスイッチの接点を閉じる。この結果、接点がオンに
なったアナログスイッチに接続されているコンデンサC
iと抵抗Rとで充電回路を構成し、所定の充電時定数で
コンデンサCiを充電する。この結果、VDT発生回路
80の出力VDTは、入力電圧Vinに応じた値のカー
ブの電圧を出力する。
【0072】入力電圧Vinが大きい場合には、時定数
が大きくなるように、入力電圧Vinが小さい場合に
は、時定数が小さくなるように動作する。図14はVD
T発生回路の第4の実施の形態例の詳細構成を示す図で
ある。図6、図13と同一のものは、同一の符号を付し
て示す。この回路は、図13の回路ではコンデンサを選
択していたのに、ここでは抵抗を選択するようにしたも
のである。
【0073】即ち、常に一つのゲート回路73の出力が
アナログスイッチSWの1個の接点を閉じ、コンデンサ
Cと接続されて充電回路を構成する。そして、コンデン
サCと抵抗の接続点の電位がVDTとして出力され比較
器41の負入力に入る。
【0074】図15はVDT発生回路の第5の実施の形
態例を示す詳細構成図である。図7と同一のものは、同
一の符号を付して示す。抵抗R11とR12の接続点よ
り引き出された分圧電圧は、増幅器75に入って増幅さ
れる。この増幅された電圧は、続くA/Dコンバータ7
6に入って複数ビットのパラレル信号に変換される。こ
こで、可変抵抗RVを入力ディジタルデータによりその
抵抗が変化する電子ボリウムとしておけば、入力電圧V
inに応じて電子ボリウムVRの値は変化する。従っ
て、コンデンサCとボリウムVRより構成されるCR回
路の充電時定数は変化する。ここで、入力電圧Vinが
大きくなるほど可変ボリウム抵抗が大きくなるように回
路を設計しておけばよい。
【0075】図16はVDT発生回路の第6の実施の形
態例を示す詳細構成図である。図8と同一のものは、同
一の符号を付して示す。入力電圧Vinは、トランジス
タTr11と抵抗R11とから構成されるトランジスタ
回路に入り、トランジスタTr12からは入力電圧Vi
nに応じた電流I1が出力される。一方、抵抗R12、
ツェナーダイオードDz10、トランジスタTr13及
び抵抗R13より構成される電流源回路は、一定の電流
I3を流す。
【0076】この結果、コンデンサCには、電流I2
(=I3−I1)が注入され、その両端にかかる電圧は
徐々に大きくなる。そして傾き可変漸減電圧発生回路の
出力電圧VDTは、徐々に低下する。この時、電流I1
は電流源に流れる電流値を入力電圧Vinの大きさに応
じて変化するため、コンデンサCに流れる電流I2はそ
れに応じて変化する。VDTの傾きを入力電圧Vinに
応じて変化させることができる。
【0077】図17はVDT発生回路の第7の実施の形
態例を示す詳細構成図である。図9と同一のものは、同
一の符号を付して示す。この実施の形態例では、トラン
ジスタTr11、抵抗R11、トランジスタTr12と
で電流I1の発生回路を構成している。このトランジス
タTr12からの電流I1は、トランジスタTr13の
コレクタに接続される。
【0078】抵抗R12と、ツェナーダイオードDz1
0とトランジスタTr13と抵抗R13は電流源回路を
構成しており、一定の電流I3(=I1+I2)を流
す。ここで、初段の電流源からの電流I1がトランジス
タTr13のコレクタに接続される結果、コンデンサC
の両端にかかる充電電圧は、入力電圧Vinに応じた電
流値I1の大きさにより変化する。コンデンサCの両端
にかかる電圧は、トランジスタTrのベースに印加さ
れ、そのエミッタからVDTとして取り出される。
【0079】図18はVDT発生回路の第8の実施の形
態例を示す詳細構成図である。図10と同一のものは、
同一の符号を付して示す。この実施の形態例は、入力電
圧Vinを抵抗R11とR12により分圧した値をオペ
アンプで増幅する。オペアンプの正入力には、基準電圧
Vsが与えられており、該オペアンプは、入力電圧Vi
nと基準電圧Vsとの差分を出力側に伝える。
【0080】オペアンプの出力は、トランジスタTr1
4のベースに入る。そして、該トランジスタTr14は
ベース電位に応じて、電流Iを流す。この電流Iが流れ
ることによるトランジスタTrのベースはV1となり、
トランジスタTrのエミッタから電圧VDTが取り出さ
れる。トランジスタ回路の電流Iは、入力電圧Vinに
応じて変化するから、コンデンサCに注入される電流の
値も変化する。この結果、VDTを入力電圧Vinに応
じて変化させることができる。
【0081】図19は本発明の第1の実施の形態例〜第
5の実施の形態例のVDT電圧波形を示す図である。第
1の実施の形態例〜第5の実施の形態例までは、VDT
電圧発生回路としてCR充電回路を用いているため、
(a)の傾きは直線ではなく、わずかに丸みを帯びてい
る。コンデンサのCの容量又は抵抗Rが大きくなれば、
CR時定数は大きくなり、傾きは緩やかなものとなる。
コンデンサCの容量又は抵抗Rが小さくなれば、CR時
定数は小さくなり、その傾きは比較的急なものとなる。
【0082】図20は本発明の第6の実施の形態例のV
DT電圧波形を示す図である。この実施の形態例では、
電流源を用いてコンデンサに電流を注入する方式を採用
してるため、その傾きは直線となる。入力電圧Vinが
大きい場合には、電流I2は小さい値をとり、その傾き
は緩やかなものとなる。入力電圧Vinが小さい場合に
は、電流I2は大きい値をとり、その傾きは比較的急な
ものとなる。
【0083】図21は本発明の第7の実施の形態例のV
DT電圧波形を示す図である。この実施の形態例では、
電流源を用いてコンデンサに電流を注入する方式を採用
してるため、その傾きは直線となる。入力電圧Vinが
大きい場合には、電流I2は小さい値をとり、その傾き
は緩やかなものとなる。入力電圧Vinが小さい場合に
は、電流I2は大きい値をとり、その傾きは比較的急な
ものとなる。この場合、VDT波形の上限は初期値Va
×R/(R20//R21+R)によって、下限は最終値
Va×R/(R21+R)によって規制されている。た
だし、R20//R1は合成抵抗を表わす。
【0084】図22は本発明の第8の実施の形態例のV
DT電圧波形を示す図である。入力電圧Vinが大きい
間は、電流Iは小さい値をとり、その傾きは緩やかなも
のとなる。入力電圧Vinが小さくなると、電流Iは大
きい値をとり、その傾きは比較的急なものとなる。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下の効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明によれば、PWM方式を用い
たスイッチング電源回路であって、電源オン時に出力電
圧を徐々に立ち上げるソフトスタート回路を具備するも
のにおいて、前記ソフトスタート回路の出力パルス幅が
漸増する速度を、スイッチング電源の入力電圧により変
化させる手段を設けたことにより、スイッチング電源の
入力電圧の高低に拘らず適切なソフトスタートを行なう
ことができる。
【0086】(2)請求項2記載の発明によれば、電圧
が印加されたコンデンサと抵抗よりなる直列回路におい
てり、前記コンデンサにスイッチを介して並列に他のコ
ンデンサを接続するものであることにより、第1のコン
デンサに第2のコンデンサを付加することで充電時定数
を変更し、傾き(a)を入力電圧Vinに応じて変更す
ることで、適切なソフトスタートを行なうことができ
る。
【0087】(3)請求項3記載の発明によれば、電圧
が印加されたコンデンサと抵抗よりなる直列回路におい
て、前記抵抗にスイッチを介して並列に他の抵抗を接続
するものであることにより、第1の抵抗に第2の抵抗を
付加することで、充電時定数を変更し、傾き(a)を入
力電圧Vinに応じて変更することで、適切なソフトス
タートを行なうことができる。
【0088】(4)請求項4記載の発明によれば、電圧
が印加された複数の並列に接続されたコンデンサと、抵
抗よりなる直列回路であり、その接続点から電圧を取り
出すものにおいて、前記複数のコンデンサの内の一つを
スイッチにより選択するものであることにより、複数の
コンデンサの中から入力電圧に応じた最適コンデンサを
選択することで、充電時定数を決定し、傾き(a)を入
力電圧Vinに応じて変更することで、適切なソフトス
タートを行なうことができる。
【0089】(5)請求項5記載の発明によれば、電圧
が印加されたコンデンサと、複数の並列に接続された抵
抗よりなる直列回路であり、その接続点から電圧を取り
出すものにおいて、前記複数の抵抗の内の一つをスイッ
チにより選択するものであることにより、複数の抵抗の
中から入力電圧に応じた最適な抵抗を選択することで、
充電時定数を決定し、傾き(a)を入力電圧Vinに応
じて変更することで、適切なソフトスタートを行なうこ
とができる。
【0090】(6)請求項6記載の発明によれば、電圧
が印加されたコンデンサと抵抗の直列回路であり、その
接続点から電圧を取り出すものにおいて、該抵抗を可変
抵抗とするものであることにより、コンデンサと接続さ
れる抵抗の抵抗値を入力電圧Vinに応じて変更するこ
とで、充電時定数を変更し、傾き(a)を入力電圧Vi
nに応じて最適なソフトスタートを行なうことができ
る。
【0091】(7)請求項7記載の発明によれば、コン
デンサと電流源の直列回路であり、その接続点から電圧
を取り出すものにおいて、該電流源の電流を可変するも
のであることにより、コンデンサに流れる電流を電流源
を用いて変更することにより、傾き(a)を入力電圧に
応じて変更することで、適切なソフトスタートを行なう
ことができる。
【0092】(8)請求項8記載の発明によれば、コン
デンサと電流源の直列回路と、抵抗とトランジスタより
なる回路を組み合わせたものであり、トランジスタのエ
ミッタから電圧を取り出すものにおいて、前記電流源を
可変することにより、電流源に流れる電流を可変するこ
とにより、傾き(a)を入力電圧に応じて変更すること
で、適切なソフトスタートを行なうことができる。
【0093】このように、本発明によれば、ソフトスタ
ートの有効期間を適切に設定することができるスイッチ
ング電源回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明原理図の動作説明図である。
【図3】VDT発生回路の第1の実施の形態例を示す図
である。
【図4】VDT発生回路の第2の実施の形態例を示す図
である。
【図5】VDT発生回路の第3の実施の形態例を示す図
である。
【図6】VDT発生回路の第4の実施の形態例を示す図
である。
【図7】VDT発生回路の第5の実施の形態例を示す図
である。
【図8】VDT発生回路の第6の実施の形態例を示す図
である。
【図9】VDT発生回路の第7の実施の形態例を示す図
である。
【図10】VDT発生回路の第8の実施の形態例を示す
図である。
【図11】VDT発生回路の第1の実施の形態例の詳細
構成を示す図である。
【図12】VDT発生回路の第2の実施の形態例の詳細
構成を示す図である。
【図13】VDT発生回路の第3の実施の形態例の詳細
構成を示す図である。
【図14】VDT発生回路の第4の実施の形態例の詳細
構成を示す図である。
【図15】VDT発生回路の第5の実施の形態例を示す
詳細構成図である。
【図16】VDT発生回路の第6の実施の形態例を示す
詳細構成図である。
【図17】VDT発生回路の第7の実施の形態例を示す
詳細構成図である。
【図18】VDT発生回路の第8の実施の形態例を示す
詳細構成図である。
【図19】本発明の第1の実施の形態例〜第5の実施の
形態例のVDT電圧電圧波形を示す図である。
【図20】本発明の第6の実施の形態例のVDT電圧波
形を示す図である。
【図21】本発明の第7の実施の形態例のVDT電圧波
形を示す図である。
【図22】本発明の第8の実施の形態例のVDT電圧波
形を示す図である。
【図23】従来回路の構成例を示す図である。
【図24】従来回路の各部の動作波形を示す図である。
【図25】Vinが低い時の従来の回路動作を示す図で
ある。
【図26】Vinが高い時の従来の回路動作を示す図で
ある。
【符号の説明】
1 コンデンサ 2 スイッチ素子 3 トランス 4、5 整流素子 6 コイル 7 コンデンサ 10 駆動回路 20 ゲート回路 30 パルス幅変調回路 31 比較器 32 アンプ 33 基準電圧 40 ソフトスタート回路 41 比較器 60 入力電圧検出回路 70 傾き可変漸減電圧発生回路 80 VDT発生回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PWM方式を用いたスイッチング電源回
    路であって、電源オン時に出力電圧を徐々に立ち上げる
    ソフトスタート回路を具備し、 該ソフトスタート回路は、その出力が時間と共に変化す
    る電圧発生回路を具備し、該電圧発生回路の出力と、発
    振回路の出力とを比較して比較結果を出力パルスとする
    ものにおいて、 前記ソフトスタート回路の出力パルス幅が漸増する速度
    を、スイッチング電源の入力電圧により変化させる手段
    を設けたことを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 前記ソフトスタート回路に用いる電圧発
    生回路は、電圧が印加されたコンデンサと抵抗よりなる
    直列回路であり、その接続点から電圧を取り出すものに
    おいて、前記コンデンサにスイッチを介して並列に他の
    コンデンサを接続するものであることを特徴とする請求
    項1記載のスイッチング電源回路。
  3. 【請求項3】 前記ソフトスタート回路に用いる電圧発
    生回路は、コンデンサと抵抗よりなる直列回路であり、
    その接続点から電圧を取り出すものにおいて、前記抵抗
    にスイッチを介して並列に他の抵抗を接続するものであ
    ることを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回
    路。
  4. 【請求項4】 前記ソフトスタート回路に用いる電圧発
    生回路は、電圧が印加された複数の並列に接続されたコ
    ンデンサと、抵抗よりなる直列回路であり、その接続点
    から電圧を取り出すものにおいて、前記複数のコンデン
    サの内の一つをスイッチにより選択するものであること
    を特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
  5. 【請求項5】 前記ソフトスタート回路に用いる電圧発
    生回路は、電圧が印加されたコンデンサと、複数の並列
    に接続された抵抗よりなる直列回路であり、その接続点
    から電圧を取り出すものにおいて、前記複数の抵抗の内
    の一つをスイッチにより選択するものであることを特徴
    とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
  6. 【請求項6】 前記ソフトスタート回路に用いる電圧発
    生回路は、電圧が印加されたコンデンサと抵抗の直列回
    路であり、その接続点から電圧を取り出すものにおい
    て、該抵抗を可変抵抗とするものであることを特徴とす
    る請求項1記載のスイッチング電源回路。
  7. 【請求項7】 前記ソフトスタート回路に用いる電圧発
    生回路は、コンデンサと電流源の直列回路であり、その
    接続点から電圧を取り出すものにおいて、該電流源の電
    流を可変するものであることを特徴とする請求項1記載
    のスイッチング電源回路。
  8. 【請求項8】 前記ソフトスタート回路に用いる電圧発
    生回路は、コンデンサと電流源の直列回路と、抵抗とト
    ランジスタよりなる回路を組み合わせたものであり、ト
    ランジスタのエミッタから電圧を取り出すものにおい
    て、前記電流源を可変することを特徴とする請求項1記
    載のスイッチング電源回路。
JP30829899A 1999-10-29 1999-10-29 スイッチング電源回路 Withdrawn JP2001128445A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30829899A JP2001128445A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 スイッチング電源回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30829899A JP2001128445A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 スイッチング電源回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001128445A true JP2001128445A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17979372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30829899A Withdrawn JP2001128445A (ja) 1999-10-29 1999-10-29 スイッチング電源回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001128445A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005101629A1 (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. スイッチング電源回路
JP2006060945A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Renesas Technology Corp 電源制御用半導体集積回路およびスイッチング電源装置
JP2007336788A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 非接触給電システム、給電装置、及び受電装置
JP2007336787A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 非接触給電システム、給電装置、及び受電装置
JP2009055708A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Ricoh Co Ltd スイッチングレギュレータ及びそのスイッチングレギュレータを使用したdc−dc変換装置
US7688047B2 (en) 2003-12-02 2010-03-30 Ricoh Company, Ltd. Power circuit and method of rising output voltage of power circuit
KR101224818B1 (ko) 2011-10-27 2013-01-21 삼성전기주식회사 소프트 스타트 장치 및 파워컨버터
JP2013207859A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujitsu Semiconductor Ltd Dc−dcコンバータ用制御回路、dc−dcコンバータ、及びdc−dcコンバータの制御方法
JP2014180199A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Power Integrations Inc パワーコンバータで用いるためのコントローラ、およびパワーコンバータ
JP2020137257A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 新電元工業株式会社 スイッチング電源装置、電源制御回路、及び、スイッチング電源装置の制御方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7688047B2 (en) 2003-12-02 2010-03-30 Ricoh Company, Ltd. Power circuit and method of rising output voltage of power circuit
US7158394B2 (en) 2004-04-12 2007-01-02 Murata Manufacturing Co., Ltd. Switching power supply circuit with a soft-start function
WO2005101629A1 (ja) * 2004-04-12 2005-10-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. スイッチング電源回路
JP2006060945A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Renesas Technology Corp 電源制御用半導体集積回路およびスイッチング電源装置
JP4521613B2 (ja) * 2004-08-23 2010-08-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 電源制御用半導体集積回路およびスイッチング電源装置
JP2007336788A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 非接触給電システム、給電装置、及び受電装置
JP2007336787A (ja) * 2006-06-19 2007-12-27 Dainippon Printing Co Ltd 非接触給電システム、給電装置、及び受電装置
JP2009055708A (ja) * 2007-08-27 2009-03-12 Ricoh Co Ltd スイッチングレギュレータ及びそのスイッチングレギュレータを使用したdc−dc変換装置
KR101224818B1 (ko) 2011-10-27 2013-01-21 삼성전기주식회사 소프트 스타트 장치 및 파워컨버터
JP2013207859A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Fujitsu Semiconductor Ltd Dc−dcコンバータ用制御回路、dc−dcコンバータ、及びdc−dcコンバータの制御方法
US9276467B2 (en) 2012-03-27 2016-03-01 Socionext Inc. Control circuit for DC-DC converter, DC-DC converter, and control method of DC-DC converter
JP2014180199A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Power Integrations Inc パワーコンバータで用いるためのコントローラ、およびパワーコンバータ
JP2020137257A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 新電元工業株式会社 スイッチング電源装置、電源制御回路、及び、スイッチング電源装置の制御方法
JP7224953B2 (ja) 2019-02-19 2023-02-20 新電元工業株式会社 スイッチング電源装置、電源制御回路、及び、スイッチング電源装置の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6515876B2 (en) Dc-to-dc converter
EP0483852B1 (en) Power source circuit
US5572112A (en) Power supply unit
US20090102445A1 (en) Switching dc-dc converter and oscillator
JP3839737B2 (ja) 直流電圧変換回路
JP2000123970A (ja) 電界発光ランプ駆動装置の出力電圧を間接的に制御する回路及び方法
US20140152285A1 (en) Average load current detector for a multi-mode switching converter
JP2020048333A (ja) 電源制御装置
JP2020065402A (ja) スイッチングレギュレータ
JP2001128445A (ja) スイッチング電源回路
JPH07241075A (ja) 電力変換における電流検出装置及び方法
KR100694429B1 (ko) Dc-dc 변환기
JPH10323028A (ja) Dc−dcコンバータ
JP2007135277A (ja) スイッチング電源装置
US5821740A (en) DC-to-DC converter having fast over-current detection and associated methods
JP2014003770A (ja) 電源装置、並びに、これを用いた車載機器及び車両
JPH08130871A (ja) Dc−dcコンバータ
JPH1014217A (ja) スイッチング電源回路
JP6654548B2 (ja) スイッチング電源装置
JPH02123965A (ja) 電源装置
KR100439848B1 (ko) 역률보상회로
JPH10333760A (ja) 電源回路
JP3642397B2 (ja) Dc/dcコンバータの待機電力低減回路
JP4423455B2 (ja) 自励発振型電力変換器の間欠駆動装置
JP2589820Y2 (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070109