JP2001127563A - フィードバッククランプ回路および増幅回路、ならびに制御方法 - Google Patents

フィードバッククランプ回路および増幅回路、ならびに制御方法

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JP2001127563A
JP2001127563A JP30301799A JP30301799A JP2001127563A JP 2001127563 A JP2001127563 A JP 2001127563A JP 30301799 A JP30301799 A JP 30301799A JP 30301799 A JP30301799 A JP 30301799A JP 2001127563 A JP2001127563 A JP 2001127563A
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clamp
circuit
amplifier
output
differential amplifier
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Kazunori Okui
一規 奥井
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ容量の充電時に回路を発振させるこ
となく、さらに、クランプ容量充電期間の短縮化を実現
可能なフィードバッククランプ回路および増幅回路、な
らびに制御方法を得ること。 【解決手段】 ゲインが可変な差動増幅器1からの出力
と電圧源13とを比較する差動増幅器12における出力
電位を、クランプ容量15に充電し、クランプ容量充電
後、バッファ回路がそのクランプ容量15の出力を入力
信号や前記差動増幅器1のオフセット成分としてフィー
ドバックする構成に、さらに、差動増幅器12の出力に
対する駆動能力を段階的に調整し、クランプ容量充電期
間を駆動能力に応じて複数に分割する出力駆動能力調整
抵抗6を追加する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ増幅回路
に使用されるフィードバッククランプ回路に関するもの
であり、特に、高精度かつ高速にクランプ容量を充電可
能なフィードバッククランプ回路、およびそのフィード
バッククランプ回路を備えた増幅回路、ならびに制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、増幅回路に使用される従来のフィ
ードバッククランプ回路(以下、単にクランプ回路と呼
ぶ)について説明する。図14は、基本的な増幅回路の
構成を示す図である。図14において、1は差動増幅器
であり、2は入力端子であり、3は出力端子であり、4
はゲインを決めるための第1の抵抗であり、5は帰還抵
抗である第2の抵抗であり、201は基準電位の電圧源
である。このような増幅回路では、入力信号のオフセッ
ト成分や差動増幅器1の入力オフセット電圧も増幅して
しまうため、第1の抵抗により決定されたゲインが大き
いと、出力が振り切れてしまい、後段の回路における信
号処理が大変困難になってしまう、という問題があっ
た。そこで、従来技術としては、増幅回路にクランプ回
路を適用し、これらのオフセット成分を差し引くことに
より、出力信号においてこれらのオフセット成分が含ま
れないような対策を施した増幅回路が提案されている。
【0003】図15は、従来のクランプ回路を備えた増
幅回路の構成を示す図である。なお、図14に示す構成
と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省
略する。図15において、202はクランプ回路であ
り、さらに、クランプ回路202において、12は差動
増幅器であり、13は基準電位の電圧源であり、14は
スイッチであり、15はクランプ容量であり、16は電
流源であり、17はソースフォロワPchトランジスタ
であり、18はクランプ回路の出力端子である。
【0004】以下、上記のように構成される従来の増幅
回路の動作について説明する。この増幅回路には、たと
えば、クランプ容量充電の期間があり、クランプ容量充
電の期間では、まず、スイッチ14をON状態に設定
し、入力端子2への信号を入力電圧のオフセット成分だ
けにする。このような設定が行われると、クランプ回路
202においては、クランプ容量15の電位が変化し、
それに伴って、出力端子3が差動増幅器12によりほぼ
基準電位に等しくなるまで変化する。この状態でスイッ
チ14をOFF状態に設定し、差動増幅器12の出力電
位をクランプ容量13に記憶させておく。そして、この
クランプ容量充電の期間が終了後、入力端子2から信号
を入力する。したがって、出力端子3には、入力電圧
(+端子)と入力電圧のオフセット成分(−端子)との
差分を増幅した信号が出力されることになる。
【0005】このように、従来の増幅回路では、クラン
プ回路202を備え、入力電位のオフセット成分や差動
増幅器1のオフセット成分が増幅されないような制御を
行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
従来のクランプ回路においては、増幅回路のゲインを大
きくすると、クランプ容量充電の期間で回路が発振す
る、という問題があった。また、クランプ容量を大きく
して発振しないように位相補償を行うと、クランプ容量
の充電に時間がかかる、という問題があった。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
って、クランプ容量の充電時に回路を発振させることな
く、さらに、クランプ容量充電期間の短縮化を実現可能
なフィードバッククランプ回路および増幅回路、ならび
に制御方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明にかかるフィードバック
クランプ回路にあっては、ゲインが可変な増幅器からの
出力信号と所定の基準信号とを比較する比較手段におけ
る出力電位を、クランプ容量に充電し、クランプ容量充
電後、バッファ手段が、そのクランプ容量の出力を入力
信号や前記増幅器のオフセット成分としてフィードバッ
クする構成を備え、さらに、前記比較手段の出力に対す
る駆動能力を段階的に調整し、前記クランプ容量充電期
間を駆動能力に応じて複数に分割する駆動能力調整手段
(後述する実施の形態の出力駆動能力調整用抵抗6、差
動増幅器出力段70に相当)を備え、段階的に前記オフ
セット成分を調整することを特徴とする。
【0009】つぎの発明にかかるフィードバッククラン
プ回路において、前記駆動能力調整手段は、並列または
直列に接続された複数の抵抗で構成され、前記抵抗の組
み合わせで合成抵抗値を変化させることにより、駆動能
力を段階的に調整することを特徴とする。
【0010】つぎの発明にかかるフィードバッククラン
プ回路において、前記駆動能力調整手段は、並列に接続
された複数のトランジスタ抵抗で構成され、前記トラン
ジスタ数の調整で、出力可能な、または引き込み可能な
電流値を変化させることにより、駆動能力を段階的に調
整することを特徴とする。
【0011】つぎの発明にかかるフィードバッククラン
プ回路にあっては、前記増幅器が複数段構成の差動増幅
器で構成され、前記比較手段への出力信号を差動増幅器
単位で切り替え可能な場合、前記駆動能力調整手段が、
前記出力信号に応じて、駆動能力を段階的に調整するこ
とを特徴とする。
【0012】つぎの発明にかかるフィードバッククラン
プ回路にあっては、前記クランプ容量とバッファ手段の
組み合わせを複数備える構成とし、入力信号の種類に応
じて、前記組み合わせを動的に切り替えることを特徴と
する。
【0013】つぎの発明にかかるフィードバッククラン
プ回路にあっては、さらに、前記クランプ容量の値を初
期状態に設定する初期化手段(リセット用スイッチ10
0、リセット電位発生回路101に相当)を備えること
を特徴とする。
【0014】つぎの発明にかかる増幅回路にあっては、
ゲインが可変な増幅器からの出力信号と所定の基準信号
とを比較する比較手段における出力電位を、クランプ容
量に充電し、クランプ容量充電後、バッファ手段が、そ
のクランプ容量の出力を入力信号や前記増幅器のオフセ
ット成分としてフィードバックするクランプ回路を備え
る構成とし、前記クランプ回路は、さらに、前記比較手
段の出力に対する駆動能力を段階的に調整し、前記クラ
ンプ容量充電期間を駆動能力に応じて複数に分割する駆
動能力調整手段を備え、段階的に前記オフセット成分を
調整することを特徴とする。
【0015】つぎの発明にかかる増幅回路において、前
記駆動能力調整手段は、並列または並列に接続された複
数の抵抗で構成され、前記抵抗の組み合わせで合成抵抗
値を変化させることにより、駆動能力を段階的に調整す
ることを特徴とする。
【0016】つぎの発明にかかる増幅回路において、前
記駆動能力調整手段は、並列に接続された複数のトラン
ジスタ抵抗で構成され、前記トランジスタ数の調整で、
出力可能な、または引き込み可能な電流値を変化させる
ことにより、駆動能力を段階的に調整することを特徴と
する。
【0017】つぎの発明にかかる増幅回路にあっては、
前記増幅器が複数段構成の差動増幅器で構成される場
合、前記比較手段への出力信号を差動増幅器単位で切り
替え可能とし、前記駆動能力調整手段が、前記出力信号
に応じて、駆動能力を段階的に調整することを特徴とす
る。
【0018】つぎの発明にかかる増幅回路において、前
記クランプ回路は、前記クランプ容量とバッファ手段の
組み合わせを複数備える構成とし、入力信号の種類に応
じて、前記組み合わせを動的に切り替えることを特徴と
する。
【0019】つぎの発明にかかる増幅回路にあっては、
さらに、前記増幅器の前段に入力信号を平均化する平均
化手段(平均化回路130に相当)を備えることを特徴
とする。
【0020】つぎの発明にかかる増幅回路において、前
記クランプ回路は、さらに、前記クランプ容量の値を初
期状態に設定する初期化手段を備えることを特徴とす
る。
【0021】つぎの発明にかかる制御方法にあっては、
ゲインが可変な増幅器からの出力信号と所定の基準信号
との比較結果である出力電位をクランプ容量に充電し、
クランプ容量充電後、そのクランプ容量の出力を入力信
号や前記増幅器のオフセット成分としてフィードバック
する方法を含み、さらに、前記比較結果に対する駆動能
力を段階的に調整し、前記クランプ容量充電期間を駆動
能力に応じて複数に分割する駆動能力調整ステップを含
み、段階的に前記オフセット成分を調整することを特徴
とする。
【0022】つぎの発明にかかる制御方法において、ク
ランプ容量充電期間では、前記増幅器のゲインを目標と
するゲインよりも小さく設定し、かつ前記駆動能力を大
きく設定した状態で、粗く前記オフセット成分の調整を
行い、その後、段階的に前記増幅器のゲインを目標とす
るゲインに近づけるように設定し、かつ段階的に前記駆
動能力を小さく設定することにより、段階的に細かく前
記オフセット成分の調整を行うことを特徴とする。
【0023】つぎの発明にかかる制御方法において、前
記増幅器が複数段構成の差動増幅器で構成され、前記出
力信号を差動増幅器単位で切り替え可能な場合、クラン
プ容量充電期間では、1段目の差動増幅器の出力信号に
対して前記駆動能力を大きく設定した状態で、粗く前記
オフセット成分の調整を行い、その後、最終段の差動増
幅器までの各出力信号に対して段階的に前記駆動能力を
小さく設定することにより、段階的に細かく前記オフセ
ット成分の調整を行うことを特徴とする。
【0024】つぎの発明にかかる制御方法にあっては、
前記クランプ容量を複数備える場合、入力信号の種類に
応じて、前記クランプ容量を動的に切り替えることを特
徴とする。
【0025】つぎの発明にかかる制御方法にあっては、
さらに、入力信号を前記増幅器に入力する前に、その入
力信号を平均化することを特徴とする。
【0026】つぎの発明にかかる制御方法にあっては、
さらに、前記クランプ容量の値を初期状態に設定する初
期化ステップを含むことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかるフィード
バッククランプ回路および増幅回路の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によ
りこの発明が限定されるものではない。
【0028】実施の形態1.図1は、本発明にかかるフ
ィードバッククランプ回路(以降、単にクランプ回路と
呼ぶ)の実施の形態1の構成、およびそのクランプ回路
を備えた増幅回路の構成を示す図である。図1におい
て、1は差動増幅器であり、2は入力端子であり、3は
出力端子であり、4はゲインを決めるための第1の抵抗
であり、5は帰還抵抗である第2の抵抗であり、11は
クランプ回路であり、差動増幅器1のゲイン、すなわ
ち、本実施の形態における増幅回路のゲインは、第1の
抵抗4および第2の抵抗5の比で決まる。また、クラン
プ回路11において、12は差動増幅器1の出力と基準
電位を比較する差動増幅器であり、13は基準電位の電
圧源であり、6は出力駆動能力調整用の抵抗であり、1
4はスイッチであり、15は差動増幅器12の出力を記
憶するクランプ容量であり、16は電流源であり、17
はソースフォロワPchトランジスタであり、18はク
ランプ回路11の出力端子である。
【0029】また、図2は、前記出力駆動能力調整用抵
抗6の回路構成の一具体例を示す図である。図2におい
て、21は出力駆動能力調整用抵抗6の値を大きく設定
する場合に、単独で使用する第3の抵抗であり、22は
出力駆動能力調整用抵抗6の値を小さく設定する場合
に、並列に配置された第3の抵抗21と共に使用する第
4の抵抗であり、23は抵抗値設定用のスイッチであ
り、24は入力端子、25は出力端子である。
【0030】なお、本実施の形態においては、クランプ
容量15の出力を演算部分(差動増幅器1、第1の抵抗
4および第2の抵抗に相当)にフィードバックするバッ
ファ回路を、電流源16とソースフォロワPchトラン
ジスタ17で構成しているが、このバッファ回路の構成
については、これに限らず、たとえば、図3に示すよう
に、電流源16とソースフォロワNchトランジスタ3
1で構成することとしてもよいし、図4に示すように、
差動増幅器41で構成することとしてもよいし、これら
以外のその他の既知の構成を用いることとしてもよい。
また、図2において、出力駆動能力調整用抵抗6は、第
3の抵抗値21と第4の抵抗値22を並列に配置し、ス
イッチ23により合成抵抗値を変化させる構成としてい
るが、これに限らず、たとえば、直列に接続された複数
の抵抗値のそれぞれと、スイッチと、を並列に配置し、
各スイッチのON/OFFで合成抵抗値を変化させる構
成としてもよい。
【0031】以下、上記のように構成される本実施の形
態のクランプ回路11および増幅回路の動作について説
明する。この増幅回路には、クランプ容量充電と信号処
理の二つの期間がある。たとえば、クランプ容量充電の
期間では、スイッチ14をON状態に設定し、入力端子
2へ入力信号のオフセット成分だけを入力する。そし
て、本実施の形態においては、この状態で、クランプ容
量充電の期間を幾つかの段階に分ける。ここでは、たと
えば、この充電期間を前後2つの期間に分け、はじめの
充電期間を粗調整期間とし、最後の充電期間を微調整期
間とする。
【0032】たとえば、粗調整期間では、第1の抵抗4
と第2の抵抗5の調整により差動増幅器1のゲインを目
標よりも小さく設定し、出力駆動能力調整用抵抗6の抵
抗値を回路が発振しない程度に小さく設定する。すなわ
ち、スイッチ23をON状態に設定し、第3の抵抗21
と第4の抵抗22の合成抵抗を用いる。この場合、抵抗
が小さい分だけ、クランプ容量15への充電が早くな
る。
【0033】つぎに、微調整期間では、第1の抵抗4と
第2の抵抗5の調整により差動増幅器1のゲインを目標
値に設定し、出力駆動能力調整用抵抗6の抵抗値を回路
が発振しない程度に大きく設定する。すなわち、スイッ
チ23をOFF状態に設定し、第3の抵抗21だけを用
いる。この場合、抵抗が大きい分だけ、クランプ容量1
5への充電が遅くなる。しかしながら、微調整期間にお
いては、増幅回路のゲインを実際の信号処理期間と同一
に設定しているため、より精度よく入力信号2のオフセ
ット成分を調整することができる。
【0034】このように、本実施の形態においては、ク
ランプ容量充電期間を2つの段階に分けることにより、
全体として充電時間を短くすることが可能となる。な
お、本実施の形態においては、説明の便宜上、クランプ
容量充電期間を2つの段階に分割したが、これに限ら
ず、たとえば、図2に示す抵抗の並列数を増やすことに
より、3以上の段階に分割することとしてもよい。
【0035】そして、クランプ容量充電期間終了後、ク
ランプ回路11では、スイッチ14をOFF状態に戻
し、差動増幅器12の出力電位をクランプ容量13に記
憶させておく。
【0036】一方、信号処理期間において、入力端子2
に信号を入力すると、差動増幅器1の出力端子3には、
入力電圧と前記精度良く調整されたオフセット成分の差
分を増幅した信号が出力される。すなわち、差動増幅器
1の出力信号は、入力電位のオフセット成分や差動増幅
器1のオフセット成分が増幅されていない、換言すれ
ば、入力電圧から精度よくオフセット成分を差し引いた
信号を、第1の抵抗4と第2の抵抗5により決定された
増幅率で増幅した信号となる。
【0037】このように、本実施の形態においては、ク
ランプ容量充電期間を複数の段階に分割することによ
り、すなわち、出力駆動能力調整用抵抗6の抵抗値を、
回路が発振しない程度に少しずつ増加させ、段階的にオ
フセット成分の調整を行うことにより、従来技術の問題
であったクランプ容量充電時における回路の発振をなく
し、さらに、全体としてクランプ容量充電期間の短縮化
を実現することが可能となる。
【0038】実施の形態2.図5は、本発明にかかるク
ランプ回路の実施の形態2の構成、およびそのクランプ
回路を備えた増幅回路の構成を示す図である。なお、本
実施の形態において、先に説明した実施の形態1と同様
の構成については、同一の符号を付して説明を省略す
る。図5において、11Aはクランプ回路であり、差動
増幅器1のゲイン、すなわち、本実施の形態における増
幅回路のゲインは、第1の抵抗4および第2の抵抗5の
比で決まる。また、クランプ回路11Aにおいて、60
は差動増幅器1の出力と基準電位を比較する差動増幅器
の入力段であり、70は前記差動増幅器の出力段であ
る。
【0039】また、図6は、前記差動増幅器の入力段6
0の回路構成例を示す図であり、図7は、前記差動増幅
器の出力段70の回路構成例を示す図である。図6にお
いて、61は+端子に相当する第1の入力端子であり、
62は−端子に相当する第2の入力端子であり、63は
a出力端子であり、64はb出力端子であり、65は電
流源であり、66a〜66cはNchトランジスタであ
り、67a〜67cはPchトランジスタであり、図7
において、71はa出力端子63と接続するa入力端子
であり、72はb出力端子64と接続するb入力端子で
あり、73はスイッチ信号であり、74は反転スイッチ
信号であり、75は出力端子であり、76a〜76dは
Nchトランジスタであり、77a〜77dはPchト
ランジスタである。
【0040】以下、上記のように構成される本実施の形
態のクランプ回路11Aおよび増幅回路の動作について
説明する。この増幅回路には、前述の実施の形態1と同
様、クランプ容量充電と信号処理の二つの期間がある。
たとえば、クランプ容量充電の期間では、スイッチ14
をON状態に設定し、入力端子2へ入力信号のオフセッ
ト成分だけを入力する。そして、本実施の形態において
は、たとえば、この充電期間を前後2つの期間に分け、
はじめの充電期間を粗調整期間とし、最後の充電期間を
微調整期間とする。
【0041】たとえば、粗調整期間では、第1の抵抗4
と第2の抵抗5の調整により差動増幅器1のゲインを目
標よりも小さく設定し、差動増幅器出力段70の回路が
発振しない程度に駆動能力を上げる。すなわち、駆動能
力を上げる方法として、差動増幅器出力段70のスイッ
チ信号73にLOW信号を入力し、さらに、反転スイッ
チ信号74にHIGH信号を入力することにより、Nc
hトランジスタ76bとPchトランジスタ77bをO
N状態に設定し、2系統のトランジスタからの電流を合
成する(または2系統のトランジスタに電流を引き込
む)。この場合、駆動能力を上げた分だけ、クランプ容
量15への充電が早くなる。
【0042】つぎに、粗調整期間では、第1の抵抗4と
第2の抵抗5の調整により差動増幅器1のゲインを目標
値に設定し、差動増幅器出力段70の回路が発振しない
程度に駆動能力を下げる。すなわち、駆動能力を下げる
方法として、差動増幅器出力段70のスイッチ信号73
にHIGH信号を入力し、さらに、反転スイッチ信号7
4にLOW信号を入力することにより、Nchトランジ
スタ76cとPchトランジスタ77cをON状態に設
定し、1系統のトランジスタからの電流を出力する(ま
たは1系統のトランジスタに電流を引き込む)。この場
合、駆動能力を下げた分だけ、クランプ容量15への充
電が遅くなる。しかしながら、微調整期間においては、
増幅回路のゲインを実際の信号処理期間と同一に設定し
ているため、より精度よく入力信号2のオフセット成分
を調整することができる。
【0043】このように、本実施の形態においては、ク
ランプ容量充電期間を2つの段階に分けることにより、
全体として充電時間を短くすることが可能となる。な
お、本実施の形態においては、説明の便宜上、クランプ
容量充電期間を2つの段階に分割したが、これに限ら
ず、たとえば、ON/OFF可能なトランジスタの系統
数を増やすことにより、3以上の段階に分割することと
してもよい。
【0044】そして、クランプ容量充電期間終了後、ク
ランプ回路11では、スイッチ14をOFF状態に戻
し、差動増幅器12の出力電位をクランプ容量13に記
憶させておく。なお、クランプ容量充電期間終了後の処
理である信号処理については、前述の実施の形態1と同
様であるため説明を省略する。
【0045】このように、本実施の形態においては、ク
ランプ容量充電期間を複数の段階に分割することによ
り、すなわち、差動増幅器出力段70の駆動能力を、回
路が発振しない程度に少しずつ下げていき、段階的にオ
フセット成分の調整を行うことにより、従来技術の問題
であったクランプ容量充電時における回路の発振をなく
し、さらに、全体としてクランプ容量充電期間の短縮化
を実現することが可能となる。
【0046】実施の形態3.図8は、本発明にかかるク
ランプ回路の実施の形態3の構成、およびそのクランプ
回路を備えた増幅回路の構成を示す図である。なお、本
実施の形態において、先に説明した実施の形態1または
2と同様の構成については、同一の符号を付して説明を
省略する。図8において、3Aは前述の出力端子3に対
応する第1の出力端子であり、81は第2の出力端子で
あり、82は2段目の差動増幅器であり、83は差動増
幅器82のゲインを決めるための第3の抵抗であり、8
4は帰還抵抗である第4の抵抗であり、85は差動増幅
器82の基準電圧発生回路であり、86は差動増幅器入
力段60への入力を、第1の出力端子3Aか、または第
2の出力端子81に切り替えるためのスイッチである。
【0047】以下、上記のように構成される本実施の形
態のクランプ回路11Aおよび増幅回路の動作について
説明する。この増幅回路には、前述の実施の形態1また
は2と同様、クランプ容量充電と信号処理の二つの期間
がある。たとえば、クランプ容量充電の期間では、スイ
ッチ14をON状態に設定し、入力端子2へ入力信号の
オフセット成分だけを入力する。そして、本実施の形態
においても、たとえば、この充電期間を前後2つの期間
に分け、はじめの充電期間を粗調整期間とし、最後の充
電期間を微調整期間とする。
【0048】たとえば、粗調整期間では、スイッチ86
を用いて、第1の抵抗4と第2の抵抗5により決定され
る増幅率で動作する差動増幅器1の出力端子3Aを、差
動増幅回路入力段60に接続した状態で、差動増幅器出
力段70の回路が発振しない程度に駆動能力を上げる。
なお、駆動能力を上げる方法は、前述の実施の形態2と
同様であるため説明を省略する。この場合、フィードバ
ックループが小さくなり、さらに駆動能力を上げた分だ
け、クランプ容量15への充電が早くなる。
【0049】つぎに、粗調整期間では、スイッチ86を
用いて、第1の抵抗4と第2の抵抗5、および第3の抵
抗83と第4の抵抗84により決定されるトータルの増
幅率で動作する差動増幅器82の出力端子81を、差動
増幅回路入力段60に接続した状態で、差動増幅器出力
段70の回路が発振しない程度に駆動能力を下げる。な
お、駆動能力を上げる方法は、前述の実施の形態2と同
様であるため説明を省略する。この場合、駆動能力を下
げた分だけ、クランプ容量15への充電が遅くなる。し
かしながら、微調整期間においては、増幅回路のゲイン
が実際の信号処理期間と同一であるため、より精度よく
入力信号2のオフセット成分を調整することができる。
【0050】したがって、本実施の形態においては、ク
ランプ容量充電期間を2つの段階に分けることにより、
全体として充電時間を短くすることが可能となる。そし
て、クランプ容量充電期間終了後、クランプ回路11で
は、スイッチ14をOFF状態に戻し、差動増幅器12
の出力電位をクランプ容量13に記憶させておく。な
お、クランプ容量充電期間終了後の処理である信号処理
については、前述の実施の形態1と同様であるため説明
を省略する。
【0051】このように、本実施の形態においては、2
段構成の差動増幅器を用いた増幅回路であっても、クラ
ンプ容量充電期間を、前段の差動増幅器出力を用いた粗
調整期間と、後段の差動増幅器出力を用いた微調整期間
と、に分割することにより、段階的にオフセット成分の
調整を行うことができるため、従来技術の問題であった
クランプ容量充電時における回路の発振をなくし、さら
に、全体としてクランプ容量充電期間の短縮化を実現す
ることが可能となる。
【0052】なお、本実施の形態においては、説明の便
宜上、実施の形態2の構成を用いているが、上記クラン
プ回路の構成は、これに限らず、たとえば、実施の形態
1のクランプ回路の構成を適応することとしてもよい。
【0053】実施の形態4.図9は、本発明にかかるク
ランプ回路の実施の形態4の構成、およびそのクランプ
回路を備えた増幅回路の構成を示す図である。なお、本
実施の形態において、先に説明した実施の形態1、2ま
たは3と同様の構成については、同一の符号を付して説
明を省略する。図9において、90は差分回路である第
1の演算回路であり、91は、前述の差動増幅器82と
第3の抵抗83と第4の抵抗84と基準電圧発生回路8
5で構成される第2の演算回路であり、92は第2の演
算回路と同一の構成である第3の演算回路であり、93
は差動増幅器入力段60への入力を、第1の演算回路9
0出力か、第2の演算回路91出力か、または第3の演
算回路92出力に切り替えるためのスイッチである。
【0054】以下、上記のように構成される本実施の形
態のクランプ回路11Aおよび増幅回路の動作について
説明する。この増幅回路には、前述の実施の形態1、2
または3と同様、クランプ容量充電と信号処理の二つの
期間がある。たとえば、クランプ容量充電の期間では、
スイッチ14をON状態に設定し、入力端子2へ入力信
号のオフセット成分だけを入力する。そして、本実施の
形態においては、たとえば、この充電期間を3段階に分
割し、はじめの充電期間を第1の粗調整期間とし、つぎ
の充電期間を第2の粗調整期間とし、最後の充電期間を
微調整期間とする。
【0055】たとえば、第1の粗調整期間では、スイッ
チ93を用いて、第1の演算回路90出力を、差動増幅
回路入力段60に接続した状態で、差動増幅器出力段7
0の回路が発振しない程度に駆動能力を上げる。なお、
駆動能力を上げる方法は、前述の実施の形態2と同様で
あるため説明を省略する。この場合、フィードバックル
ープが最も小さくなり、さらに駆動能力を上げた分だ
け、クランプ容量15への充電が早くなる。
【0056】つぎに、第2の粗調整期間では、スイッチ
93を用いて、第2の演算回路91出力を、差動増幅回
路入力段60に接続した状態で、差動増幅器出力段70
の回路が発振しない程度に駆動能力を下げる。なお、駆
動能力を下げる方法は、前述の実施の形態2と同様であ
るため説明を省略する。この場合、駆動能力を上げた分
だけ、クランプ容量15への充電が遅くなるが、第1の
粗調整期間よりも精度よく入力信号2のオフセット成分
を調整することができる。
【0057】つぎに、粗調整期間では、スイッチ93を
用いて、第2の演算回路91および第3の演算回路92
の内部抵抗により決定されるトータルの増幅率で動作す
る第3の演算回路92出力を、差動増幅回路入力段60
に接続した状態で、差動増幅器出力段70の回路が発振
しない程度に駆動能力を下げる。この場合、駆動能力を
下げた分だけ、クランプ容量15への充電が遅くなる
が、微調整期間においては、増幅回路のゲインが実際の
信号処理期間と同一であるため、さらに精度よく入力信
号2のオフセット成分を調整することができる。
【0058】したがって、本実施の形態においては、ク
ランプ容量充電期間を3つの段階に分けることにより、
全体として充電時間を短くすることが可能となる。そし
て、クランプ容量充電期間終了後、クランプ回路11で
は、スイッチ14をOFF状態に戻し、差動増幅器12
の出力電位をクランプ容量13に記憶させておく。な
お、クランプ容量充電期間終了後の処理である信号処理
については、前述の実施の形態1と同様であるため説明
を省略する。
【0059】このように、本実施の形態においては、3
段構成の差動増幅器を用いた増幅回路、さらには4段構
成以上の増幅回路であっても、クランプ容量充電期間
を、最終段までの差動増幅器出力を用いた複数の粗調整
期間と、最終段の差動増幅器出力を用いた微調整期間
と、に分割することにより、段階的にオフセット成分の
調整を行うことができるため、従来技術の問題であった
クランプ容量充電時における回路の発振をなくし、さら
に、全体としてクランプ容量充電期間の短縮化を実現す
ることが可能となる。
【0060】なお、本実施の形態においては、説明の便
宜上、実施の形態2の構成を用いているが、上記クラン
プ回路の構成は、これに限らず、たとえば、実施の形態
1のクランプ回路の構成を適応することとしてもよい。
【0061】実施の形態5.図10は、本発明にかかる
クランプ回路の実施の形態5の構成、およびそのクラン
プ回路を備えた増幅回路の構成を示す図である。なお、
本実施の形態において、先に説明した実施の形態1〜4
と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省
略する。図10において、11Cはクランプ回路であ
り、また、クランプ回路11Cにおいて、110はクラ
ンプ容量15を含む第1の記憶回路付バッファ回路であ
り、111は第2の記憶回路付バッファ回路であり、1
12は第3の記憶回路付バッファ回路であり、113は
各記憶回路付バッファ回路の出力のON/OFFを制御
するスイッチである。なお、ここでは、各記憶回路付バ
ッファ回路を同一の回路構成とする。また、本実施の形
態においては、説明の便宜上、実施の形態3の構成を用
いているが、上記バッファ回路の構成は、これに限ら
ず、たとえば、実施の形態1、2、4および以降の実施
の形態の構成においても適応可能である。
【0062】以下、上記のように構成される本実施の形
態のクランプ回路11Aの動作について説明する。本実
施の形態においては、たとえば、異なる3種類の信号を
クランプ可能とする。また、ここでは、入力信号の種類
によって、アクティブにする記憶回路付きバッファ回路
を切り替える。たとえば、3つの信号(第1〜第3の信
号)のうち、第1の信号が入力された場合、クランプ回
路11Cでは、クランプ容量充電期間中、第1の記憶回
路付バッファ回路110のスイッチ14とスイッチ11
3をON状態に設定して、一方、第2および第3の記憶
回路付バッファ回路のスイッチ14と113をOFF状
態に設定する。つぎに、信号処理期間中、第1の信号が
入力された場合、クランプ回路11Cでは、第1の記憶
回路付バッファ回路110のスイッチ113をON状態
に設定し、それ以外のスイッチをすべてOFF状態に設
定する。
【0063】これにより、本実施の形態においては、前
述の実施の形態1〜4と同様の効果が得られるととも
に、さらに、複数の異なる信号に応じたクランプ動作が
可能となる。また、各信号に応じて基準電位の電圧源1
3を変えることとしてもよいし、さらに、各信号に応じ
て増幅回路のゲインを変えることとしてもよい。なお、
本実施の形態においては、クランプ数を3としたが、ク
ランプ数はこの限りではない。
【0064】実施の形態6.図11は、本発明にかかる
クランプ回路の実施の形態6の構成、およびそのクラン
プ回路を備えた増幅回路の構成を示す図である。なお、
本実施の形態において、先に説明した実施の形態1〜5
と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省
略する。図11において、130は平均化回路である。
また、図12は、平均化回路130の回路構成例を示す
図である。図12において、131は入力端子であり、
132は出力端子であり、133〜136は平均化回路
スイッチであり、137および138は平均化回路キャ
パシタである。
【0065】以下、平均化回路130の動作を説明す
る。たとえば、スイッチ133およびスイッチ136を
ON状態に設定し、平均化回路スイッチ134および平
均化回路スイッチ135をOFF状態に設定すると、入
力信号により、平均化回路キャパシタ137が入力信号
電位となる。つぎに、平均化回路スイッチ133をOF
F状態に設定し、続いて平均化回路スイッチ135をO
N状態に設定する。そして、このような動作を交互にく
り返す。これにより、出力信号は入力信号に近付くこと
になる。
【0066】たとえば、上記のような動作を行う平均化
回路130を用いてクランプ回路11を動作させる場
合、平均化回路130では、クランプ容量充電期間中、
入力信号を平均化して出力することで、クランプ回路1
1への信号の変動を極力小さくすることができる。
【0067】このように、本実施の形態では、差動増幅
器1の前段に平均化回路130を備えることにより、た
とえば、入力信号が安定しない場合であっても、精度良
くクランプ容量15を充電することが可能となる。
【0068】実施の形態7.図13は、本発明にかかる
クランプ回路の実施の形態7の構成、およびそのクラン
プ回路を備えた増幅回路の構成を示す図である。なお、
本実施の形態において、先に説明した実施の形態1〜6
と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省
略する。図13において、11Bはリセット機能を備え
たクランプ回路であり、100はリセット用スイッチで
あり、101はリセット電位発生回路であり、本実施の
形態のクランプ回路11Bでは、これらの構成を用い
て、クランプ容量15を強制的にリセットする。
【0069】具体的にいうと、本実施の形態のクランプ
回路11Bでは、クランプ容量充電期間の前に、一度、
リセット用スイッチ100をON状態とすることによ
り、クランプ容量15を、リセット電位発生回路101
の発生する電位で初期化する。なお、本実施の形態にお
いては、説明の便宜上、実施の形態1の構成を用いてい
るが、上記リセット機能は、これに限らず、たとえば、
実施の形態2〜6の構成おいても適応可能である。
【0070】したがって、本実施の形態においては、前
述の実施の形態1〜6よりも、さらにクランプ容量充電
期間を短縮化することが可能となる。
【0071】
【発明の効果】以上、説明したとおり、本発明によれ
ば、クランプ容量充電期間を複数の段階に分割すること
により、すなわち、段階的にオフセット成分の調整を行
うことにより、従来技術の問題であったクランプ容量充
電時における回路の発振をなくし、さらに、全体として
クランプ容量充電期間の短縮化を実現可能なフィードバ
ッククランプ回路を得ることができる、という効果を奏
する。
【0072】つぎの発明によれば、抵抗を用いた簡単な
構成で駆動能力調整手段を構成することができる、とい
う効果を奏する。
【0073】つぎの発明によれば、トランジスタを用い
た簡単な構成で駆動能力調整手段を構成することができ
る、という効果を奏する。
【0074】つぎの発明によれば、増幅回路が複数段構
成の差動増幅器を用いた場合であっても、クランプ容量
充電期間を、最終段までの差動増幅器出力を用いた複数
の粗調整期間と、最終段の差動増幅器出力を用いた微調
整期間と、に分割することにより、段階的にオフセット
成分の調整を行うことができるため、従来技術の問題で
あったクランプ容量充電時における回路の発振をなく
し、さらに、全体としてクランプ容量充電期間の短縮化
を実現可能なフィードバッククランプ回路を得ることが
できる、という効果を奏する。
【0075】つぎの発明によれば、さらに、複数の異な
る信号に応じたクランプ動作が可能なフィードバックク
ランプ回路を得ることができる、という効果を奏する。
【0076】つぎの発明によれば、初期化手段を備える
ことにより、さらにクランプ容量充電期間を短縮化する
ことが可能なフィードバッククランプ回路を得ることが
できる、という効果を奏する。
【0077】つぎの発明によれば、クランプ容量充電期
間を複数の段階に分割することにより、すなわち、段階
的にオフセット成分の調整を行うことにより、従来技術
の問題であったクランプ容量充電時における回路の発振
をなくし、さらに、全体としてクランプ容量充電期間の
短縮化を実現可能な増幅回路を得ることができる、とい
う効果を奏する。
【0078】つぎの発明によれば、抵抗を用いた簡単な
構成で駆動能力調整手段を構成することができる、とい
う効果を奏する。
【0079】つぎの発明によれば、トランジスタを用い
た簡単な構成で駆動能力調整手段を構成することができ
る、という効果を奏する。
【0080】つぎの発明によれば、複数段構成の差動増
幅器を用いた増幅回路であっても、クランプ容量充電期
間を、最終段までの差動増幅器出力を用いた複数の粗調
整期間と、最終段の差動増幅器出力を用いた微調整期間
と、に分割することにより、段階的にオフセット成分の
調整を行うことができるため、従来技術の問題であった
クランプ容量充電時における回路の発振をなくし、さら
に、全体としてクランプ容量充電期間の短縮化を実現可
能な増幅回路を得ることができる、という効果を奏す
る。
【0081】つぎの発明によれば、さらに、複数の異な
る信号に応じたクランプ動作が可能な増幅回路を得るこ
とができる、という効果を奏する。
【0082】つぎの発明によれば、増幅器の前段に平均
化手段を備えることにより、たとえば、入力信号が安定
しない場合であっても、精度良くクランプ容量を充電す
ることが可能な増幅回路を得ることができる、という効
果を奏する。
【0083】つぎの発明によれば、初期化手段を備える
ことにより、さらにクランプ容量充電期間を短縮化する
ことが可能な増幅回路を得ることができる、という効果
を奏する。
【0084】つぎの発明によれば、クランプ容量充電期
間を複数の段階に分割することにより、すなわち、段階
的にオフセット成分の調整を行うことにより、従来技術
の問題であったクランプ容量充電時における回路の発振
をなくし、さらに、全体としてクランプ容量充電期間の
短縮化を実現可能な制御方法を得ることができる、とい
う効果を奏する。
【0085】つぎの発明によれば、抵抗またはトランジ
スタを用いた簡単な構成で、容量充電期間の短縮化を容
易に実現することができる、という効果を奏する。
【0086】つぎの発明によれば、複数段構成の差動増
幅器を用いた増幅回路であっても、クランプ容量充電期
間を、最終段までの差動増幅器出力を用いた複数の粗調
整期間と、最終段の差動増幅器出力を用いた微調整期間
と、に分割することにより、段階的にオフセット成分の
調整を行うことができるため、従来技術の問題であった
クランプ容量充電時における回路の発振をなくし、さら
に、全体としてクランプ容量充電期間の短縮化を実現可
能な制御方法を得ることができる、という効果を奏す
る。
【0087】つぎの発明によれば、さらに、複数の異な
る信号に応じたクランプ動作が可能な制御方法を得るこ
とができる、という効果を奏する。
【0088】つぎの発明によれば、増幅器の前段に入力
信号を平均化するステップを含むことにより、たとえ
ば、入力信号が安定しない場合であっても、精度良くク
ランプ容量を充電することが可能な制御方法を得ること
ができる、という効果を奏する。
【0089】つぎの発明によれば、クランプ容量を初期
化するステップを含むことにより、さらにクランプ容量
充電期間を短縮化することが可能な制御方法を得ること
ができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるフィードバッククランプ回路
の実施の形態1の構成、およびそのクランプ回路を備え
た増幅回路の構成を示す図である。
【図2】 出力駆動能力調整用抵抗6の回路構成の一具
体例を示す図である。
【図3】 バッファ回路の構成を示す図である。
【図4】 バッファ回路の構成を示す図である。
【図5】 本発明にかかるフィードバッククランプ回路
の実施の形態2の構成、およびそのクランプ回路を備え
た増幅回路の構成を示す図である。
【図6】 差動増幅器の入力段60の回路構成例を示す
図である。
【図7】 差動増幅器の出力段70の回路構成例を示す
図である。
【図8】 本発明にかかるフィードバッククランプ回路
の実施の形態3の構成、およびそのクランプ回路を備え
た増幅回路の構成を示す図である。
【図9】 本発明にかかるフィードバッククランプ回路
の実施の形態4の構成、およびそのクランプ回路を備え
た増幅回路の構成を示す図である。
【図10】 本発明にかかるフィードバッククランプ回
路の実施の形態5の構成、およびそのクランプ回路を備
えた増幅回路の構成を示す図である。
【図11】 本発明にかかるフィードバッククランプ回
路の実施の形態6の構成、およびそのクランプ回路を備
えた増幅回路の構成を示す図である。
【図12】 平均化回路130の回路構成例を示す図で
ある。
【図13】 本発明にかかるフィードバッククランプ回
路の実施の形態7の構成、およびそのクランプ回路を備
えた増幅回路の構成を示す図である。
【図14】 基本的な増幅回路の構成を示す図である。
【図15】 従来のクランプ回路を備えた増幅回路の構
成を示す図である。
【符号の説明】
1,12,41,82 差動増幅器、2,24、131
入力端子、3,18,25,75、132 出力端
子、4 第1の抵抗、5 第2の抵抗、6 出力駆動能
力調整用抵抗、11,11A,11B、11C クラン
プ回路、13電圧源、14,23,86,93,113
スイッチ、15 クランプ容量、16,65 電流
源、17 ソースフォロワPchトランジスタ、21,
83 第3の抵抗、22,84 第4の抵抗、31 ソ
ースフォロワNchトランジスタ、60 差動増幅器入
力段、61 第1の入力端子、62 第2の入力端子、
63 a出力端子、64 b出力端子、66a〜66
c,76a〜76d Nchトランジスタ、67a〜6
7c,77a〜77d Pchトランジスタ、70差動
増幅器出力段、71 a入力端子、72 b入力端子、
73 スイッチ信号、74 反転スイッチ信号、3A
第1の出力端子 81 第2の出力端子、85 基準電
圧発生回路、90 第1の演算回路、91 第2の演算
回路、92第3の演算回路、100 リセット用スイッ
チ、101 リセット電位発生回路、110 第1の記
憶回路付バッファ回路、111 第2の記憶回路付バッ
ファ回路、112 第3の記憶回路付バッファ回路、1
30 平均化回路、133〜136 平均化回路スイッ
チ、137,138 平均化回路キャパシタ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J091 AA01 AA12 CA00 CA54 CA98 FA01 FA17 HA09 HA17 HA25 HA26 HA29 HA38 HA39 KA00 KA02 KA03 KA05 KA11 KA21 MA02 MA08 MA11 5J100 AA21 BA01 CA02 CA05 CA06 CA07 CA11 CA12 CA18 CA21 DA06 EA02

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲインが可変な増幅器からの出力信号と
    所定の基準信号とを比較する比較手段における出力電位
    を、クランプ容量に充電し、クランプ容量充電後、バッ
    ファ手段が、そのクランプ容量の出力を入力信号や前記
    増幅器のオフセット成分としてフィードバックするフィ
    ードバッククランプ回路において、 前記比較手段の出力に対する駆動能力を段階的に調整
    し、前記クランプ容量充電期間を駆動能力に応じて複数
    に分割する駆動能力調整手段を備え、 段階的に前記オフセット成分を調整することを特徴とす
    るフィードバッククランプ回路。
  2. 【請求項2】 前記駆動能力調整手段は、並列または直
    列に接続された複数の抵抗で構成され、前記抵抗の組み
    合わせで合成抵抗値を変化させることにより、駆動能力
    を段階的に調整することを特徴とする請求項1に記載の
    フィードバッククランプ回路。
  3. 【請求項3】 前記駆動能力調整手段は、並列に接続さ
    れた複数のトランジスタ抵抗で構成され、前記トランジ
    スタ数の調整で、出力可能な、または引き込み可能な電
    流値を変化させることにより、駆動能力を段階的に調整
    することを特徴とする請求項1に記載のフィードバック
    クランプ回路。
  4. 【請求項4】 前記増幅器が複数段構成の差動増幅器で
    構成され、前記比較手段への出力信号を差動増幅器単位
    で切り替え可能な場合、 前記駆動能力調整手段は、前記出力信号に応じて、駆動
    能力を段階的に調整することを特徴とする請求項1、2
    または3に記載のフィードバッククランプ回路。
  5. 【請求項5】 前記クランプ容量とバッファ手段の組み
    合わせを複数備える構成とし、入力信号の種類に応じ
    て、前記組み合わせを動的に切り替えることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィードバック
    クランプ回路。
  6. 【請求項6】 さらに、前記クランプ容量の値を初期状
    態に設定する初期化手段を備えることを特徴とする請求
    項1〜5のいずれか一項に記載のフィードバッククラン
    プ回路。
  7. 【請求項7】 ゲインが可変な増幅器からの出力信号と
    所定の基準信号とを比較する比較手段における出力電位
    を、クランプ容量に充電し、クランプ容量充電後、バッ
    ファ手段が、そのクランプ容量の出力を入力信号や前記
    増幅器のオフセット成分としてフィードバックするクラ
    ンプ回路を備えた増幅回路において、 前記クランプ回路は、さらに、 前記比較手段の出力に対する駆動能力を段階的に調整
    し、前記クランプ容量充電期間を駆動能力に応じて複数
    に分割する駆動能力調整手段を備え、 段階的に前記オフセット成分を調整することを特徴とす
    る増幅回路。
  8. 【請求項8】 前記駆動能力調整手段は、並列または直
    列に接続された複数の抵抗で構成され、前記抵抗の組み
    合わせで合成抵抗値を変化させることにより、駆動能力
    を段階的に調整することを特徴とする請求項7に記載の
    増幅回路。
  9. 【請求項9】 前記駆動能力調整手段は、並列に接続さ
    れた複数のトランジスタ抵抗で構成され、前記トランジ
    スタ数の調整で、出力可能な、または引き込み可能な電
    流値を変化させることにより、駆動能力を段階的に調整
    することを特徴とする請求項7に記載の増幅回路。
  10. 【請求項10】 前記増幅器が複数段構成の差動増幅器
    で構成される場合、前記比較手段への出力信号を差動増
    幅器単位で切り替え可能とし、 前記駆動能力調整手段は、前記出力信号に応じて、駆動
    能力を段階的に調整することを特徴とする請求項7、8
    または9に記載の増幅回路。
  11. 【請求項11】 前記クランプ回路は、前記クランプ容
    量とバッファ手段の組み合わせを複数備える構成とし、
    入力信号の種類に応じて、前記組み合わせを動的に切り
    替えることを特徴とする請求項7〜10のいずれか一項
    に記載の増幅回路。
  12. 【請求項12】 さらに、前記増幅器の前段に入力信号
    を平均化する平均化手段を備えることを特徴とする請求
    項7〜11のいずれか一項に記載の増幅回路。
  13. 【請求項13】 前記クランプ回路は、さらに、前記ク
    ランプ容量の値を初期状態に設定する初期化手段を備え
    ることを特徴とする請求項7〜12のいずれか一項に記
    載の増幅回路。
  14. 【請求項14】 ゲインが可変な増幅器からの出力信号
    と所定の基準信号との比較結果である出力電位をクラン
    プ容量に充電し、クランプ容量充電後、そのクランプ容
    量の出力を入力信号や前記増幅器のオフセット成分とし
    てフィードバックする制御方法において、 前記比較結果に対する駆動能力を段階的に調整し、前記
    クランプ容量充電期間を駆動能力に応じて複数に分割す
    る駆動能力調整ステップを含み、 段階的に前記オフセット成分を調整することを特徴とす
    る制御方法。
  15. 【請求項15】 クランプ容量充電期間では、前記増幅
    器のゲインを目標とするゲインよりも小さく設定し、か
    つ前記駆動能力を大きく設定した状態で、粗く前記オフ
    セット成分の調整を行い、 その後、段階的に前記増幅器のゲインを目標とするゲイ
    ンに近づけるように設定し、かつ段階的に前記駆動能力
    を小さく設定することにより、段階的に細かく前記オフ
    セット成分の調整を行うことを特徴とする請求項14に
    記載の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記増幅器が複数段構成の差動増幅器
    で構成され、前記出力信号を差動増幅器単位で切り替え
    可能な場合、 クランプ容量充電期間では、 1段目の差動増幅器の出力信号に対して前記駆動能力を
    大きく設定した状態で、粗く前記オフセット成分の調整
    を行い、 その後、最終段の差動増幅器までの各出力信号に対して
    段階的に前記駆動能力を小さく設定することにより、段
    階的に細かく前記オフセット成分の調整を行うことを特
    徴とする請求項14に記載の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記クランプ容量を複数備える場合、
    入力信号の種類に応じて、前記クランプ容量を動的に切
    り替えることを特徴とする請求項14、15または16
    に記載の制御方法。
  18. 【請求項18】 さらに、入力信号を前記増幅器に入力
    する前に、その入力信号を平均化することを特徴とする
    請求項14〜17のいずれか一項に記載の制御方法。
  19. 【請求項19】 さらに、前記クランプ容量の値を初期
    状態に設定する初期化ステップを含むことを特徴とする
    請求項14〜18のいずれか一項に記載の制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007243510A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Hitachi Ltd 光信号受信回路およびそれを用いた光信号受信装置

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