JP2001126985A - 化合物半導体基板 - Google Patents

化合物半導体基板

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JP2001126985A
JP2001126985A JP30305099A JP30305099A JP2001126985A JP 2001126985 A JP2001126985 A JP 2001126985A JP 30305099 A JP30305099 A JP 30305099A JP 30305099 A JP30305099 A JP 30305099A JP 2001126985 A JP2001126985 A JP 2001126985A
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semiconductor layer
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Hisashi Sakai
久 坂井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転位密度が高く、結晶性が悪いという問題が
あった。 【解決手段】 Si(100)単結晶基板上に化合物半
導体層を形成した化合物半導体基板において、前記基板
上に第1の化合物半導体層を設け、この第1の化合物半
導体層上に幅が1〜10μmで厚さが0.1〜1.0μ
mのマスク層を前記基板の[0−11]方向に対して5
°〜45°の傾きと1〜10μmの間隔をもって設け、
このマスク層の間からマスク上にかけて厚さ1.0μm
以上の第2の化合物半導体層を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はSi基板上に化合物
半導体層を形成した化合物半導体基板に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】Ga
AsやInPなどの化合物半導体基板は、機械的に脆
く、取り扱いが難しい。また、良質で大面積の基板が得
られ難いなどの問題がある。この問題を解決するため
に、安価で大面積で高強度のSi基板上にGaAsなど
の化合物半導体を結晶成長させる方法が提案されてい
る。
【0003】しかしながら、Si基板上にGaAsなど
の化合物半導体を結晶成長させる場合、両材料の格子定
数差および熱膨張係数差に起因して転位欠陥(結晶欠
陥)が発生し、結晶性が劣化する。例えばSi基板上に
GaAsをへテロエピタキシャル成長した場合、成長し
たGaAs層の転位欠陥密度は1×108cm-2台とな
っている。例えば光デバイスでは転位欠陥が再結合中心
として働くために、少数キャリアの寿命を減少させると
ともに、転位欠陥が増加してデバイス特性の劣化を引き
起こす。
【0004】そこで、Si基板上にGaAsを成長させ
る場合、成長したGaAs層上部への転位伝幡を抑制
し、転位密度を低減させる方法が従来から提案されてい
る。これらの方法として、2段階成長法、歪み超格子層
を挿入する方法、および熱サイクルアニール法などがあ
る。2段階成長法とは、界面で発生する転位を1段階目
の低温成長層に集中させることによって2段階目の層の
転位を低減させる方法である。また、歪み超格子層を挿
入する方法とは、超格子層における各層の格子定数、弾
性係数、あるいは熱膨張係数などの機械的物性の差によ
って転位が上部へ伝播することを抑制し、上層の転位を
低減させる方法である。そして、熱サイクルアニール法
とは、Si基板上に形成したGaAs層を熱処理して転
位を消失させ、上層の転位を低減させる方法である。
【0005】ところが、上記転位低減法を組み合わせた
直接成長法では、転位密度は8×105cm-2程度まで
にしか低減できない(例えば特開平7−106245号
参照)。
【0006】これらの転位低減法に対し、横方向エピタ
キシャル成長法(ELO; Epitaxial Lateral Overgrowt
h)がある。このELO法では、例えばSi基板(11
1)上にGaAs層を分子ビームエピタキシャル成長法
でヘテロエピタキシャル成長した後、プラズマCVD法
でSiO2層を形成し、そのSiO2層に窓を形成して露
出させたGaAs層を液相エピタキシャル成長の種とし
てGaAs層をさらに垂直方向にヘテロエピタキシャル
成長させ、GaAsがSiO2層表面に達した後、横方
向にもヘテロエピタキシャル成長(ELO)させる方法
である(Y. Ujiieand T. Nishinaga, J. Jpn. Appl. Ph
ys. 28, L337. 1989)。この方法で、ELO領域の転位
密度は1×106cm-2台以下まで低減する。
【0007】しかしながら、図5に示すようなSi基板
のマスクの配置方向が[011]方向あるいは[0−1
1]方向のパターンを用いる従来のELO成長は、通常
の垂直方向へのヘテロエピタキシャル成長に比べて成長
速度が遅いという問題がある。また、図6(a)に示す
ように、マスクの配置方向が[011]あるいは[0−
11]ではAs末端が現れている(111)B面による
ELO成長が起こり、さらに成長を継続すると、図6
(b)のように、ELO領域の接合部に空洞が発生して
転位がマスク層4の上部にも伝播し、転位の分布が全体
的に均一になって転位密度の低減が図れず、KOHエッ
チング法による転位密度は1×106cm- 2と高くな
る。また、このときのX線2結晶回折法によるロッキン
グカーブ測定におけるGaAsの(400)面のピーク
半値幅は250〜300secであり、転位密度が高く
て良好な結晶性は得られない。
【0008】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは転位密度をさらに低減
させ、結晶性の良い化合物半導体をSi基板上にへテロ
エピタキシャル形成した化合物半導体基板を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る化合物半導体基板では、Si(10
0)単結晶基板上に化合物半導体層を形成した化合物半
導体基板において、前記基板上に第1の化合物半導体層
を設け、この第1の化合物半導体層上に幅が1〜10μ
mで厚さが0.1〜1.0μmのマスク層を前記基板の
[0−11]方向に対して5°〜45°の傾きと1〜1
0μmの間隔をもって設け、このマスク層の間からマス
ク上にかけて厚さ1.0μm以上の第2の化合物半導体
層を設けた。
【0010】上記化合物半導体基板では、前記第1の化
合物半導体層とマスク層との間に、この第1の化合物半
導体層とは格子定数の異なる第3の化合物半導体層を設
けることが望ましい。
【0011】また、上記化合物半導体基板では、前記マ
スク層がSiO2またはSiNxから成ることが望まし
い。
【0012】また、上記化合物半導体基板では、前記第
1の化合物半導体層と第2の化合物半導体層がGaAs
から成り、前記第3の化合物半導体層がInxGa1-x
sから成ることが望ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、請求項1に係る発明の実施
形態を説明する。図1は、請求項1に係る化合物半導体
基板の実施形態を示す図であり、1はSi基板、2、3
は第1の化合物半導体層、4はマスク層、5は第2の化
合物半導体層である。
【0014】Si基板1は、[011]方向に2°オフ
カットした(100)Si基板などを用いる。安価で高
強度で大口径化が可能なSi基板1を用いるため、高強
度で放熱特性に優れた高周波化合物半導体装置や光化合
物半導体装置を低コストで形成することができる。
【0015】Si基板1上に第1の化合物半導体層2、
3を形成する。第1の化合物半導体層(低温層)2は炭
素を1×1016〜1018cm-3含み、0.01〜0.0
4μm程度の厚みに形成する。この範囲外の膜厚では、
その後に形成する第1の化合物半導体層(高温層)3の
表面モホロジが悪くなる。
【0016】第1の化合物半導体層2上に第1の化合物
半導体層3を形成する。この第1の化合物半導体層3は
2.0〜5.0μm程度の厚みに形成する。この膜厚が
2.0μm未満では転位密度の低減が図れない。また、
5.0μm以上の膜厚では成長時間が長くなり、基板の
反りも大きくなるため、実用的でない。
【0017】第1の化合物半導体層3上に膜厚0.1〜
1.0μmのアモルファス状のマスク層4を形成する。
このマスク層4は、例えばSiO2あるいはSiNxなど
からなる。また、このマスク層4は、幅Lが1〜10μ
m、間隔Sが1〜10μmにパターニングされている。
このマスク層4は、Si(100)単結晶基板1の[0
−11]方向に対して5°〜45°傾けて形成される。
【0018】このようにマスク層4をSi基板1の[0
−11]方向に対して5°〜45°傾けることによっ
て、図5(a)に示すように、(111)A面ファセッ
トによるELO成長を実現させ、さらに成長を継続する
と、図5(b)に示すように、ELO接合部の空洞の形
成を抑制し、成長速度を大きくするとともに、ファセッ
トによって転位を横方向に折り曲げることにより、転位
密度を低減できる。
【0019】マスク層4の膜厚は、0.1μm以下では
転位伝播の抑制が困難であり、1.0μm以上では成長
時間が長くなるため、実用的でない。幅Lが1μm以下
では転位密度を低減させたELO領域が小さく、デバイ
スを形成することが困難となる。一方、幅Lが10μm
以上では成長速度の遅いELO領域が広く、成長時間が
長くなるため、実用的でない。逆に、間隔Sは、1μm
以下ではマスク層4の領域が増え、マスク層4上にも結
晶性の悪いへテロエピタキシャル成長が起こるため、結
晶性が劣化する。一方、10μm以上では転位密度を低
減させたELO領域が小さく、デバイスを形成すること
が困難となる。また、マスク層4のパターンの傾き角の
範囲外では、図6に示すように、(111)B面による
ELO成長が起こり、転位密度の低減が図れない。
【0020】マスク層4の間およびマスク層4上に第2
の化合物半導体層4を形成する。この第2の化合物半導
体層4上に、高周波半導体装置、発光装置、太陽電池な
どの各種半導体装置を形成する。
【0021】本発明では、放熱特性に優れる安価で丈夫
な大口径のSi基板上に化合物半導体装置である高周波
半導体装置のMESFET、HEMT、HBTなど、発
光装置のLED、LD、PDなど、あるいは高効率太陽
電池などを形成することによって、その化合物半導体装
置の製造コストの低減を図ることができる。
【0022】次に、図2に基づいて他の実施形態を説明
する。図2中、1はSi基板、2、3は第1の化合物半
導体層、4はマスク層、5は第2の化合物半導体層、6
は第3の化合物半導体層、7は第4の化合物半導体層、
8は第5の化合物半導体層である。
【0023】Si基板1上に低温成長するGaAsなど
から成る第1の化合物半導体層2を形成する。この第1
の化合物半導体層2は炭素を1×1016〜1018cm-3
含み、0.01〜0.04μm程度の厚みに形成する。
この範囲外の膜厚では、その後に形成する第2の化合物
半導体層3の表面モホロジが悪くなる。
【0024】第1の化合物半導体層2上に高温成長する
GaAsなどから成る第1の化合物半導体層3を形成す
る。この第1の化合物半導体層3は2.0〜5.0μm
程度の厚みに形成する。この膜厚が2.0μm未満では
転位密度の低減が図れない。また、5.0μm以上では
成長時間が長くなり、基板の反りも大きくなるため、実
用的でない。
【0025】第1の化合物半導体層2、3を形成した
後、熱サイクルアニールを行い、第1の化合物半導体層
3の転位密度を3×106〜7×106cm-2まで低減さ
せる。
【0026】第1の化合物半導体層2、3上に転位密度
が3×106〜7×106cm-2の第3の化合物半導体層
6を0.1〜0.7μm程度形成する。典型的にはGa
Asを用いる。この第3の化合物半導体層6は、熱サイ
クル後の化合物半導体層の界面欠陥を抑制するために設
ける。この膜厚が0.1μm以下では、この後に形成す
る第4の化合物半導体層7の転位密度が低減できない。
また、0.7μm以上では、成長時間が長くなり、基板
反りも大きくなるため、実用的でない。
【0027】第3の化合物半導体層6上に例えばInx
Ga1-xAsなどから成る第4の化合物半導体層7を
0.03〜0.10μm程度形成する。この範囲外で
は、次に形成する第5の化合物半導体層8の転位密度が
低減しにくくなる。また、例えば第3の化合物半導体層
6がGaAsのとき、格子定数の大きい第4の化合物半
導体層7はInxGa1-xAsの組成xは0.05〜0.
15である。この範囲外では、次に形成する第5の化合
物半導体層8の転位密度の低減が図りにくくなる。
【0028】第4の化合物半導体層7上に例えば第5の
化合物半導体層8を0.1〜0.5μm形成する。この
第5の化合物半導体層8は、転位伝播を抑制するために
設ける。この膜厚が0.1μm未満では転位密度が低減
しにくくなる。また、0.5μm以上では、成長時間が
長くなり、基板の反りも大きくなるため、実用的でな
い。第5の化合物半導体層8の転位密度は2×106
-2まで低減させる。
【0029】第5の化合物半導体層8上に膜厚0.1〜
1.0μmのマスク層4を形成する。このマスク層4
は、例えばSiO2あるいはSiNxからなる。また、こ
のマスク層4は、幅Lは1μm〜10μm、間隔Sは1
〜10μmである。さらに、そのマスク層4は、Si
(100)単結晶基板1の[0−11]方向に対して5
°〜45°傾けて形成する。
【0030】マスク層4の膜厚が0.1μm以下では転
位伝播の抑制が困難であり、1.0μm以上では成長時
間が長くなるため、実用的でない。幅Lは、1μm以下
では転位密度を低減させたELO領域が小さく、デバイ
スを形成することが困難となる。一方、幅Lが10μm
以上では成長速度の遅いELO領域が広く、成長時間が
長くなるため、実用的でない。逆に、間隔Sは、1μm
以下ではマスク層4の領域が増えてマスク層4上にも結
晶性の悪いヘテロエピタキシャル成長が起こるため、結
晶性が劣化する。一方、10μm以上では転位密度を低
減させたELO領域が小さく、デバイスを形成すること
が困難となる。また、マスク層4の傾き角が5°〜45
°の範囲外では、(111)B面によるELO成長が起
こって転位密度の低減が図れない。
【0031】マスク層4の間からマスク層4上にかけて
第2の化合物半導体層4を形成する。
【0032】
【実施例】−実施例1− [011]方向に2°オフカットした(100)Si基
板1を900℃で熱処理して基板表面の自然酸化膜の除
去を行う。
【0033】その後、有機金属化学気相成長(MOCV
D)法でSi基板1上に第1のGaAs層2を基板温度
400℃で形成した。この第1のGaAs層2は0.0
2μm程度の厚みに形成した。
【0034】続いて、第1のGaAs層2上に第2のG
aAs層3を基板温度650℃で形成した。この第2の
GaAs層3は、2.0μm程度の厚みに形成した。そ
の後、エピタキシャル成長を中断し、基板1を反応炉か
ら取り出した。
【0035】次に、第2のGaAs層3上に、プラズマ
CVD法などで、基板温度350℃以下で膜厚0.2μ
mのSiO2膜4を形成し、そのSiO2膜4をフォトリ
ソグラフ法によって幅L=5μm、間隔S=1μmとな
るパターンを形成した。そのSiO2膜4のストライプ
部および開口部は、図3に示すように、Si(100)
単結晶基板1の[0−11]方向に対して15°傾けて
パターンを形成した。
【0036】次に、基板1を反応炉に入れて、アルシン
雰囲気中の650℃で前処理を行い、MOCVD法ある
いはMBE法で第2のGaAs層3上に基板温度650
℃で第3のGaAs層5を10.0μm程度選択成長な
らびにELO成長させた。
【0037】図6のように、従来の方法で形成されたG
aAs層において、As末端が現れている(111)B
面によるELO成長では、ELO領域の接合部に空洞が
存在し、転位はSiO2ストライプの上部にも伝播する
ため、転位の分布は全体的に均一となり、KOHエッチ
ング法による転位密度は5×107cm-2と高かった。
このときのX線2結晶回折法によるロッキングカーブ測
定におけるGaAsの(400)面のピーク半値幅は3
00secであり、転位密度が高かった。
【0038】しかし、図5のように、上記の方法で形成
された第2のGaAs層5において、Ga末端が現れて
いる(111)A面によるELO成長では、転位がSi
2膜4の開口部のみに集中することができ、ストライ
プ上のELO成長部において、転位はほぼ0となった。
基板全体においてKOHエッチング法による転位密度は
2×105cm-2と低かった。このときのX線2結晶回
折法によるロッキングカーブ測定におけるGaAsの
(400)面のピーク半値幅は100secであり、転
位密度が低く、結晶性が大幅に改善されたことが確認さ
れた。 −実施例2− 図2に示す実施例2では、SiO2膜4の間に集中する
第2のGaAs層5中の転位を低減するために、MOC
VD法あるいはMBE法で、実施例1と同様に第1のG
aAs層2、3を形成した後、350℃と750℃の熱
サイクルアニールを4回行った。この熱サイクルアニー
ルで第1のGaAs層3の転位密度を5×106cm-2
以下に低減できた。4回以上の熱サイクルアニールでは
転位密度の低減効果は飽和した。
【0039】次に、第3のGaAs層6を0.5μm成
長した。次に、第3のGaAs層6の格子定数よりも大
きい第4のInxGa1-xAs層7を0.05μm成長し
た。次に、第4のInxGa1-xAs層7よりも格子定数
の小さい第5のGaAs層8を0.5μm成長した。熱
サイクルアニール後の各層の膜厚は、転位密度と表面モ
ホロジに著しく影響を与える。この歪み層7の挿入によ
り、第5のGaAs層8の転位密度は2×106cm-2
に低減できた。第5の化合物半導体層8上に膜厚0.2
μmのSiO2膜4を形成する。SiO2膜4は、幅Lは
5μm、間隔Sは1μmのパターンである。さらに、そ
のSiO2から成るマスク層4は、Si(100)単結
晶基板1の[0−11]方向に対して15°傾けてパタ
ーンを形成した。
【0040】次に、基板1を反応炉に入れて、アルシン
雰囲気中の650℃で前処理を行い、転位密度を2×1
6cm-2まで低減させた第5のGaAs層8上に、M
OCVD法あるいはMBE法で基板温度650℃で第2
のGaAs層5を10.0μm程度選択成長ならびにE
LO成長させる。
【0041】上記の方法で形成された第2のGaAs層
5において、Ga末端が現れている(111)A面によ
るELO成長では、わずかな転位がSiO2膜4の開口
部のみに集中でき、ストライプ上のELO成長部におい
て、転位はほぼ0となった。KOHエッチング法による
転位密度は1×104cm-2と低い。このときの、X線
2結晶回折法によるロッキングカーブ測定におけるGa
Asの(400)面のピーク半値幅は15secであ
り、転位密度が低く、結晶性がさらに改善されたことが
確認された。
【0042】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、基板上に第1の化合物半導体層を設け、この第1
の化合物半導体層上に幅が1〜10μmで厚さが0.1
〜1.0μmのマスク層をこの基板の[0−11]方向
に対して5°〜45°の傾きと1〜10μmの間隔をも
って設け、このマスク層の間からマスク上にかけて厚さ
1.0μm以上の第2の化合物半導体層を設けたことか
ら、(111)A面によるELO成長の結晶性が良くな
り、ELO領域の接合部に空洞のない半導体結晶層を得
ることができる。その結果、熱伝導性が高く、低コスト
な大面積のSi基板上に化合物半導体装置を形成でき、
高周波半導体装置、発光装置、あるいは高効率太陽電池
の低コスト化が図れ、さらに電気特性、光特性および信
頼性をさらに改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る化合物半導体基板の構造を説明す
る図である。
【図2】本発明に係る化合物半導体基板の構造を説明す
る図である。
【図3】本発明に係る発明のマスク層のパターンを示す
図である。
【図4】本発明のELO成長と転位の伝播状態を示す図
である。
【図5】従来のマスク層のパターンを示す図である。
【図6】従来のELO成長と転位の伝播状態と空洞の形
成を示す図である。
【符号の説明】
1………Si単結晶基板、2、3………第1の化合物半
導体層、4………アモルファス層、5………第2の化合
物半導体層、6………第3の化合物半導体層、7………
第4の化合物半導体層、8………第5の化合物半導体
層、L………マスク層の幅、S………マスク層の間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 33/00 H01L 31/04 E 5F102 H01S 5/323 Fターム(参考) 5F041 AA40 AA44 CA23 CA33 CA34 CA35 CA65 CA66 5F045 AA04 AB10 AB17 AF03 AF13 BB08 BB12 CA02 CA07 CA10 DA53 DA67 DB02 DB04 HA06 5F051 AA08 CB09 CB12 CB24 GA04 GA20 5F052 CA01 CA04 CA06 CA10 DA04 DB06 DB10 EA03 EA07 EA11 GA01 GB06 GB09 GC03 HA01 HA08 JA01 JA09 JA10 KA01 KA06 5F073 CB04 DA05 DA06 DA07 DA16 EA29 5F102 GD01 GJ03 GK00 GK05 GK09 GL04 GQ01 GR01 HC00 HC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Si(100)単結晶基板上に化合物半
    導体層を形成した化合物半導体基板において、前記基板
    上に第1の化合物半導体層を設け、この第1の化合物半
    導体層上に幅が1〜10μmで厚さが0.1〜1.0μ
    mのマスク層を前記基板の[0−11]方向に対して5
    °〜45°の傾きと1〜10μmの間隔をもって設け、
    このマスク層の間からマスク上にかけて厚さ1.0μm
    以上の第2の化合物半導体層を設けたことを特徴とする
    化合物半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記第1の化合物半導体層とマスク層と
    の間に、この第1の化合物半導体層とは格子定数の異な
    る第3の化合物半導体層を設けたことを特徴とする請求
    項1に記載の化合物半導体基板。
  3. 【請求項3】 前記マスク層がSiO2またはSiNx
    ら成ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の化合物半導体基板。
  4. 【請求項4】 前記第1の化合物半導体層と第2の化合
    物半導体層がGaAsから成り、前記第3の化合物半導
    体層がInxGa1-xAsから成ることを特徴とする請求
    項1、請求項2、または請求項3に記載の化合物半導体
    基板。
JP30305099A 1999-10-25 1999-10-25 化合物半導体基板 Pending JP2001126985A (ja)

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