JP2001126631A - シャドウマスク構体およびカラーブラウン管 - Google Patents

シャドウマスク構体およびカラーブラウン管

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JP2001126631A
JP2001126631A JP30722799A JP30722799A JP2001126631A JP 2001126631 A JP2001126631 A JP 2001126631A JP 30722799 A JP30722799 A JP 30722799A JP 30722799 A JP30722799 A JP 30722799A JP 2001126631 A JP2001126631 A JP 2001126631A
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radius
frame
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Yoshito Tanaka
義人 田中
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Kansai Nippon Electric Co Ltd
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Renesas Semiconductor Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J29/00Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
    • H01J29/02Electrodes; Screens; Mounting, supporting, spacing or insulating thereof
    • H01J29/06Screens for shielding; Masks interposed in the electron stream
    • H01J29/07Shadow masks for colour television tubes
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2229/00Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
    • H01J2229/07Shadow masks
    • H01J2229/0794Geometrical arrangements, e.g. curvature

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  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲率半径一定の円筒形シャドウマスクからな
る従来のシャドウマスク構体は、カラーブラウン管の使
用時にシャドウマスク構体が膨張し、シャドウマスクの
一部が変形するためランディング誤差が大きくなり色純
度低下を生じる。 【解決手段】 画面中央部のシャドウマスク102の曲
率半径と画面周辺部のシャドウマスク102の曲率半径
を適切に異なせることにより、カラーブラウン管の使用
時にシャドウマスク構体100の温度が上昇しても、シ
ャドウマスク102の変形が非常に少ないため、ランデ
ィング誤差が小さく、それに起因する色純度低下が問題
とならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシャドウマスク構体
およびカラーブラウン管、特にシャドウマスクが一方向
に張架された構造のシャドウマスク、および前記構造の
シャドウマスクを備えたカラーブラウン管に関する。
【0002】
【従来の技術】フラット管と呼ばれる、ガラスパネル表
面がほぼ平面のカラーブラウン管が近年増加している。
図7にフラット管用ガラスパネル700の部分断面斜視
図を示す。図において701はガラスパネル表面(カラ
ーブラウン管の外側)、702はガラスパネル内面(カ
ラーブラウン管の内側)である。図示のようにガラスパ
ネル表面701がほぼ平面であってもガラスパネル断面
のガラス厚さは中央に比べて周辺ほど厚く、円筒の一部
を構成する凹レンズ形状になっている。この理由は第一
に周辺のガラス厚さが中央と同じであるとガラスバルブ
の耐圧が低くなりカラーブラウン管が爆縮する危険が大
きいためである。第二に周辺のガラス厚さが中央と同じ
であるとカラーブラウン管の画像が凹んで見え不自然な
ためである。爆縮を防止し、画像を平面に見せるため、
ガラスパネル断面は中央を基準として周辺のガラス厚さ
が厚くしてある。中央に比べ周辺のガラス厚さの増加量
を図示のとおりウエッジ量Wとする。ウエッジ量Wには
カラーブラウン管の大きさによって適正値があり、たと
えば19型カラーブラウン管の適正ウエッジ量は3mm
である。
【0003】ガラスパネル内面702が上述のように円
筒の一部を構成する凹レンズ形状であるから、それに合
わせて従来のシャドウマスクは、ガラスパネル内面70
2にほぼ相似の曲率半径一定の円筒形に作られている。
【0004】図8に従来のシャドウマスク構体800の
斜視図を示す。図において801はマスクフレーム、8
02はシャドウマスク(マスクフレーム801内部が見
易いように周囲のみ表示)、802Aはシャドウマスク
溶接点である。シャドウマスク802は、シャドウマス
ク溶接点802Aを経由してマスクフレーム801の二
辺から張力を印加されている。
【0005】図9に、図8に示す従来のシャドウマスク
構体800のX−X’断面図を示す。図示のように従来
のシャドウマスク802は、曲率半径が場所によらない
一定値R0の円筒形である。その曲率半径R0は、例え
ば19型カラーブラウン管では約4050mmである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述の従来のシ
ャドウマスク構体800には次のような問題点がある。
カラーブラウン管の製造時、シャドウマスク802は室
温(約25℃)でマスクフレーム801に張架される。
そのためシャドウマスク802は室温で変形のない正常
な張架状態を保持している。すなわちシャドウマスク8
02はカラーブラウン管の非使用時に変形のない正常な
張架状態を保持しているわけである。
【0007】しかしカラーブラウン管の使用時はシャド
ウマスク802に電子ビームが衝突するため、シャドウ
マスク構体800の温度が60℃程度に上昇する。シャ
ドウマスク802は熱膨張率の低いインバー(36%ニ
ッケル−鉄合金)製であるため、ほとんど熱膨張しない
(インバーの熱膨張率は室温で約1.2ppm/K)。
一方マスクフレーム801は、熱膨張率がインバーの約
10倍の13クロムステンレス製であるため、かなり熱
膨張する。シャドウマスク802とマスクフレーム80
1の熱膨張の差により、シャドウマスク802には応力
が加わる。
【0008】図10は従来のシャドウマスク構体800
のシャドウマスク802のA方向から見た平面図であ
る。図示のFは、シャドウマスク802とマスクフレー
ム801の熱膨張差に起因する、シャドウマスク802
の辺に加わる応力の分布を示す。シャドウマスク802
は横方向がフリーであるため、左右の二辺には応力が加
わらない。一方シャドウマスク802の上下の二辺はマ
スクフレーム801に溶接されているため、マスクフレ
ーム801の短辺の熱膨張により、図示のような、辺の
中央部で小さく、辺の周辺部ほど大きい応力Fが加わ
る。この応力Fの不均一な分布により、シャドウマスク
802には応力Fと垂直方向の応力が発生し、シャドウ
マスク802が下側に引かれるため、次に説明するシャ
ドウマスク802の変形が発生する。
【0009】図11に従来のシャドウマスク構体800
のシャドウマスク802の、図8のA方向から見た平面
図、X−X’断面図、Y−Y’断面図を示す。両断面図
において、破線は25℃でのシャドウマスク802の断
面形状、実線は60℃でのシャドウマスク802の断面
形状をしめす。図示のようにシャドウマスク構体800
の温度が上昇すると、シャドウマスク802はカラーブ
ラウン管のガラスパネル700から離れる方向に引かれ
て変形する。その変形量はシャドウマスク802の中央
付近が最も大きく、発明者の実験によると図示のように
中央付近で約100μmである。周知のようにシャドウ
マスク802とガラスパネル700の距離が変化する
と、電子ビームのランディング誤差が生じる。この場
合、シャドウマスク802の中央付近でシャドウマスク
802とガラスパネル700の距離が最大に変化してい
るが、中央付近は電子ビームがガラスパネル700にほ
ぼ垂直に入射するため、ランディング誤差は生じにく
い。また、シャドウマスク802の周辺は、シャドウマ
スク802とガラスパネル700の距離変化が少ないた
め、ランディング誤差が少ない。その結果、図12(シ
ャドウマスク802の平面図)に斜線で示す領域802
B、すなわちシャドウマスク802の両端からほぼ1/
6〜2/6の範囲で、最もランディング誤差が大きく生
じる。発明者の実験によると、前記のようにシャドウマ
スク802の変形が中央で約100μmの場合、領域8
02Bでのランディング誤差は約20μmであった。電
子ビームのランディング誤差が20μmあると色純度の
低下がはっきりと認識される。
【0010】つまり曲率半径一定の円筒形シャドウマス
クからなる従来のシャドウマスク構体は、カラーブラウ
ン管の使用時に色純度低下を生じる、という問題点を有
する。
【0011】本発明の目的は、シャドウマスクの曲率半
径を適切に設定することにより、カラーブラウン管の使
用時にシャドウマスクの温度が上昇しても、シャドウマ
スクに変形が少なく、ランディング誤差の少ないシャド
ウマスク構体を実現することである。
【0012】そして前記のシャドウマスク構体を備える
ことにより色純度に優れ、自然なフラット感と十分な耐
圧性を有するカラーブラウン管を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシャドウマスク構体は画面中央部のシャド
ウマスクの曲率半径と画面周辺部のシャドウマスクの曲
率半径が適切に異なる。
【0014】すなわち請求項1記載の第1の発明は、ほ
ぼ長方形額縁形状のマスクフレームと、前記マスクフレ
ームにその一対の長辺を張架されたほぼ長方形のシャド
ウマスクとからなるシャドウマスク構体において、前記
マスクフレームの前記シャドウマスク張架部が複数の円
弧の組み合わせからなり、前記複数の円弧の曲率半径が
前記マスクフレーム中央から前記マスクフレーム周辺に
かけて順次小さくなり、前記シャドウマスクの、前記シ
ャドウマスク張架部に平行な断面が、前記マスクフレー
ムの前記シャドウマスク張架部とほぼ同一の形状である
ことを特徴とする。
【0015】また請求項2記載の第2の発明は、前記マ
スクフレームの前記シャドウマスク張架部が二種の曲率
半径からなる円弧の組み合わせからなり、前記マスクフ
レーム中央ほぼ4/6が前記二種の円弧のうちの曲率半
径が大の円弧からなり、前記マスクフレーム右周辺ほぼ
1/6、および左周辺ほぼ1/6が曲率半径が小の円弧
からなることを特徴とする。
【0016】また請求項3記載の第3の発明は、前記曲
率半径が大の円弧の曲率半径がほぼ4500mm〜60
00mmで、前記曲率半径が小の円弧の曲率半径がほぼ
1000mm〜2000mmであることを特徴とする。
【0017】また請求項4記載の第4の発明は、前記マ
スクフレームの、前記シャドウマスク張架部の材質がイ
ンバーで、前記マスクフレームのその他の部分の材質が
13クロムステンレスで、前記シャドウマスクの材質が
インバーであることを特徴とする。
【0018】また請求項5記載の第5の発明は、ほぼ長
方形額縁形状のマスクフレームと、ほぼ長方形のシャド
ウマスクとからなるシャドウマスク構体において、前記
マスクフレームの一対の長辺に、一対のマスク支持体が
具備され、前記シャドウマスクが前記マスク支持体にそ
の一対の長辺を張架され、前記マスク支持体の前記シャ
ドウマスク張架部が複数の円弧の組み合わせからなり、
前記複数の円弧の曲率半径が前記マスク支持体中央から
前記マスク支持体周辺にかけて順次小さくなり、前記シ
ャドウマスクの、前記マスク支持体に平行な断面が前記
マスク支持体の前記シャドウマスク張架部とほぼ同一の
形状であることを特徴とする。
【0019】また請求項6記載の第6の発明は、前記マ
スク支持体の前記シャドウマスク張架部が二種の曲率半
径からなる円弧の組み合わせからなり、前記マスク支持
体中央ほぼ4/6が前記二種の円弧のうちの曲率半径が
大の円弧からなり、前記マスク支持体右周辺ほぼ1/6
および左周辺ほぼ1/6が曲率半径が小の円弧からなる
ことを特徴とする。
【0020】また請求項7記載の第7の発明は、前記曲
率半径が大の円弧の曲率半径がほぼ4500mm〜60
00mmで、前記曲率半径が小の円弧の曲率半径がほぼ
1000mm〜2000mmであることを特徴とする。
【0021】また請求項8記載の第8の発明は、前記マ
スクフレームの材質が13クロムステンレスで、前記マ
スク支持体およびシャドウマスクの材質がインバーであ
ることを特徴とする。
【0022】また請求項9記載の第9の発明は、前記シ
ャドウマスクの電子ビーム通過孔の形状がほぼ長方形で
あることを特徴とする。
【0023】そして請求項10記載の第10の発明は、
請求項1〜9記載のシャドウマスク構体を備えたカラー
ブラウン管である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
シャドウマスク構体の実施の形態を説明する。図1は本
発明の第一実施例のシャドウマスク構体100の斜視図
である。図において101はマスクフレーム、102は
シャドウマスク(マスクフレーム101内部が見易いよ
うに周囲のみ表示)、102Aはシャドウマスク溶接点
である。またシャドウマスク102の電子ビーム通過孔
(図示せず)の大きさは縦約260μm、横約60μm
のほぼ長方形で、縦方向がシャドウマスク102の短辺
に平行である。
【0025】シャドウマスク102はシャドウマスク溶
接点102Aを経由してマスクフレーム101の二辺
(長辺)から張力を印加されている。
【0026】マスクフレーム101は長辺が厚さ2.2
mmのインバー、その他の部分が厚さ2.2mmの13
クロムステンレス材、シャドウマスク102は厚さ0.
1mmのインバー材である。シャドウマスク構体100
の概略の寸法は長辺360mm、短辺270mm、高さ
43mmで、19型カラーブラウン管用である。
【0027】図2に本発明の第一実施例のシャドウマス
ク構体100の図1のX−X’部分の断面図を示す。図
2のようにシャドウマスク102の断面形状(これはマ
スクフレーム101の上端面の形状と等しい)は、中央
4/6が半径R1の円弧であり、左右各1/6が半径R
2の円弧である。ここでR1、R2は従来のシャドウマ
スク構体800の曲率半径R0に対してR2<R0<R
1の関係にある。具体的にはR0=4050mmに対
し、R1=5090mm、R2=1530mmである。
マスクフレーム101、シャドウマスク102を上記の
形状として本発明の第一実施例のシャドウマスク構体1
00を製造するのに特別な困難はない。
【0028】本発明の第一実施例のシャドウマスク構体
100においても、従来のシャドウマスク構体800と
同様のメカニズムによって、シャドウマスク102の変
形が発生する。しかし本発明のシャドウマスク構体10
0では、シャドウマスク102の変形の程度がはるかに
少ないことを図3を用いて説明する。
【0029】図3は本発明の第一実施例のシャドウマス
ク構体100のシャドウマスク102の、図1のA方向
から見た平面図、X−X’断面図、Y−Y’断面図を示
す。両断面図において、破線は25℃でのシャドウマス
ク102の断面形状、実線は60℃でのシャドウマスク
102の断面形状をしめす。図示のようにシャドウマス
ク構体100の温度が上昇すると、シャドウマスク10
2はカラーブラウン管のガラスパネル700から離れる
方向に変形する。その変形量はシャドウマスク102の
中央付近が最も大きく、発明者の実験によると中央付近
で約40μmである。すなわち従来のシャドウマスク8
02の変形量約100μmの40%に減少した。
【0030】従来技術の説明で述べた理由により、本発
明の第一実施例のシャドウマスク102においても図4
(シャドウマスク102の平面図)に斜線で示す領域1
02B、すなわちシャドウマスク102の両端からほぼ
1/6〜2/6の範囲で最もランディング誤差が大きく
生じる。しかし発明者の実験によると、本発明の第一実
施例のシャドウマスク構体100においては、前記のよ
うにシャドウマスク102の変形が中央で約40μmと
少ないため、領域102Bでのランディング誤差は最大
約10μmであった。これは従来のシャドウマスク構体
800での、最大ランディング誤差20μmの1/2で
ある。ランディング誤差が10μm程度であれば色純度
の低下はほとんど認識できない。したがって従来のカラ
ーブラウン管で問題となっていたランディング誤差に起
因する色純度低下は本発明の第一実施例のシャドウマス
ク構体100を備えたカラーブラウン管では問題になら
ない。
【0031】さらに発明者の実験によると、シャドウマ
スク102の曲率半径R1がほぼ4500〜6000m
m、曲率半径R2がほぼ1000〜2000mmの範囲
で色純度低下が実質上発生しないことが分かった。
【0032】次に本発明の第二実施例のシャドウマスク
構体500を説明する。図5は本発明の第二実施例のシ
ャドウマスク構体500の斜視図である。図において5
01はマスクフレーム、502はマスク支持体、503
はシャドウマスク(マスクフレーム501内部が見易い
ように周囲のみ表示)、503Aはシャドウマスク溶接
点である。またシャドウマスク503の電子ビーム通過
孔(図示せず)の大きさは縦約260μm、横約60μ
mのほぼ長方形で、縦方向がシャドウマスク503の短
辺と平行である。
【0033】シャドウマスク503はシャドウマスク溶
接点503Aを経由してマスクフレーム501の二辺
(長辺)から張力を印加されている。
【0034】マスクフレーム501は厚さ2.2mmの
13クロムステンレス材、マスク支持体502は厚さ3
mmのインバー材、シャドウマスク503は厚さ0.1
mmのインバー材である。シャドウマスク構体500の
概略の寸法は長辺360mm、短辺270mm、高さ4
3mmで、19型カラーブラウン管用である。
【0035】図6に本発明の第二実施例のシャドウマス
ク構体500の図5のX−X’部分の断面図を示す。図
6のようにシャドウマスク503の断面形状(これはマ
スク支持体の上端面の形状と等しい)は、中央4/6が
半径R1の円弧であり、左右各1/6が半径R2の円弧
である。ここでR1、R2は従来のシャドウマスク構体
800の曲率半径R0に対してR2<R0<R1の関係
にある。具体的にはR0=4050mmに対し、R1=
5090mm、R2=1530mmである。マスクフレ
ーム501、マスク支持体502、シャドウマスク50
3を上記の形状として本発明の第二実施例のシャドウマ
スク構体500を製造するのに特別な困難はない。
【0036】本第二実施例のシャドウマスク構体500
においても、第一実施例のシャドウマスク構体100と
同様のメカニズムにより、従来のシャドウマスク構体8
00と比べて、シャドウマスク503の変形が小さくな
り、ランディング誤差が少なくなる。発明者の実験によ
れば、第二実施例のシャドウマスク構体500のランデ
ィング誤差の程度は、第一実施例のシャドウマスク構体
100のランディング誤差とほぼ同じであった。
【0037】第一実施例のシャドウマスク構体100と
比べて、本第二実施例のシャドウマスク構体500の利
点は以下の通りである。第一実施例のシャドウマスク構
体100においては、マスクフレーム101の長辺全体
がインバーであったが、第二実施例のシャドウマスク構
体500では、マスク支持体502だけがインバーであ
る。したがって第二実施例のシャドウマスク構体500
の方がインバーの消費量がはるかに少ない。インバーは
13クロムステンレスに比べ相当高価であるから、イン
バーの消費量を減らすことで、第二実施例のシャドウマ
スク構体500の方がコストが安くできる
【0038】また、第一実施例、第二実施例のいずれの
シャドウマスク構体100、500においても、シャド
ウマスク102、503に張力を印加するのはマスクフ
レーム101、501の長辺である。したがってシャド
ウマスク102、503に効果的に張力を印加するため
には、マスクフレーム101、501の長辺のバネ性が
良いほど有利である。インバーはバネ性が悪く、13ク
ロムステンレスはバネ性が良い。したがってマスクフレ
ーム501長辺に13クロムステンレスを使用している
第二実施例のシャドウマスク構体500の方が、マスク
フレーム101にインバーを使用している第一実施例の
シャドウマスク構体100よりも、シャドウマスク50
1への張力印加が均等にできて有利である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシャドウ
マスク構体は画面中央部のシャドウマスクの曲率半径と
画面周辺部のシャドウマスクの曲率半径が適切に異なる
ことにより、カラーブラウン管の使用時にシャドウマス
ク構体の温度が上昇しても、シャドウマスクにランディ
ング誤差が問題となるほどの変形が発生しない。
【0040】そして本発明のシャドウマスク構体を備え
ることにより色純度に優れ、自然なフラット感と十分な
耐圧を有するカラーブラウン管が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施例のシャドウマスク構体の
斜視図
【図2】 本発明の第一実施例のシャドウマスク構体の
断面図
【図3】 本発明の第一実施例のシャドウマスク構体の
シャドウマスクの平面図、断面図
【図4】 本発明の第一実施例のシャドウマスク構体の
シャドウマスクの平面図
【図5】 本発明の第二実施例のシャドウマスク構体の
斜視図
【図6】 本発明の第二実施例のシャドウマスク構体の
断面図
【図7】 フラット管用ガラスパネルの部分断面斜視図
【図8】 従来のシャドウマスク構体の斜視図
【図9】 従来のシャドウマスク構体の断面図
【図10】 従来のシャドウマスクの平面図
【図11】 従来のシャドウマスクの平面図、断面図
【図12】 従来のシャドウマスクの平面図
【符号の説明】
100 シャドウマスク構体 101 マスクフレーム 102 シャドウマスク 102A シャドウマスク溶接部 102B ランディング誤差大領域 500 シャドウマスク構体 501 マスクフレーム 502 マスク支持体 503 シャドウマスク 503A シャドウマスク溶接点 700 フラット管用ガラスパネル 701 ガラスパネル表面 702 ガラスパネル内面 800 シャドウマスク構体 801 マスクフレーム 802 シャドウマスク 802A シャドウマスク溶接点 802B ランディング誤差大領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ長方形額縁形状のマスクフレームと、 前記マスクフレームにその一対の長辺を張架されたほぼ
    長方形のシャドウマスクとからなるシャドウマスク構体
    において、 前記マスクフレームの前記シャドウマスク張架部が複数
    の円弧の組み合わせからなり、 前記複数の円弧の曲率半径が前記マスクフレーム中央か
    ら前記マスクフレーム周辺にかけて順次小さくなり、 前記シャドウマスクの、前記シャドウマスク張架部に平
    行な断面が、前記マスクフレームの前記シャドウマスク
    張架部とほぼ同一の形状であることを特徴とするシャド
    ウマスク構体。
  2. 【請求項2】請求項1記載のシャドウマスク構体におい
    て、 前記マスクフレームの前記シャドウマスク張架部が二種
    の曲率半径からなる円弧の組み合わせからなり、 前記マスクフレーム中央ほぼ4/6が前記二種の円弧の
    うちの曲率半径が大の円弧からなり、前記マスクフレー
    ム右周辺ほぼ1/6、および左周辺ほぼ1/6が曲率半
    径が小の円弧からなることを特徴とするシャドウマスク
    構体。
  3. 【請求項3】請求項2記載のシャドウマスク構体におい
    て、 前記曲率半径が大の円弧の曲率半径がほぼ4500mm
    〜6000mmで、前記曲率半径が小の円弧の曲率半径
    がほぼ1000mm〜2000mmであることを特徴と
    するシャドウマスク構体。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載のシャドウマスク構体に
    おいて、 前記マスクフレームの、前記シャドウマスク張架部の材
    質がインバーで、前記マスクフレームのその他の部分の
    材質が13クロムステンレスで、前記シャドウマスクの
    材質がインバーであることを特徴とするシャドウマスク
    構体。
  5. 【請求項5】ほぼ長方形額縁形状のマスクフレームと、 ほぼ長方形のシャドウマスクとからなるシャドウマスク
    構体において、 前記マスクフレームの一対の長辺に、一対のマスク支持
    体が具備され、 前記シャドウマスクが前記マスク支持体にその一対の長
    辺を張架され、 前記マスク支持体の前記シャドウマスク張架部が複数の
    円弧の組み合わせからなり、 前記複数の円弧の曲率半径が前記マスク支持体中央から
    前記マスク支持体周辺にかけて順次小さくなり、 前記シャドウマスクの、前記マスク支持体に平行な断面
    が前記マスク支持体の前記シャドウマスク張架部とほぼ
    同一の形状であることを特徴とするシャドウマスク構
    体。
  6. 【請求項6】請求項5記載のシャドウマスク構体におい
    て、 前記マスク支持体の前記シャドウマスク張架部が二種の
    曲率半径からなる円弧の組み合わせからなり、 前記マスク支持体中央ほぼ4/6が前記二種の円弧のう
    ちの曲率半径が大の円弧からなり、前記マスク支持体右
    周辺ほぼ1/6および左周辺ほぼ1/6が曲率半径が小
    の円弧からなることを特徴とするシャドウマスク構体。
  7. 【請求項7】請求項6記載のシャドウマスク構体におい
    て、 前記曲率半径が大の円弧の曲率半径がほぼ4500mm
    〜6000mmで、前記曲率半径が小の円弧の曲率半径
    がほぼ1000mm〜2000mmであることを特徴と
    するシャドウマスク構体。
  8. 【請求項8】請求項5〜7記載のシャドウマスク構体に
    おいて、 前記マスクフレームの材質が13クロムステンレスで、
    前記マスク支持体およびシャドウマスクの材質がインバ
    ーであることを特徴とするシャドウマスク構体。
  9. 【請求項9】請求項1〜8記載のシャドウマスク構体に
    おいて、 前記シャドウマスクの電子ビーム通過孔の形状がほぼ長
    方形であることを特徴とするシャドウマスク構体。
  10. 【請求項10】請求項1〜9記載のシャドウマスク構体
    を備えたカラーブラウン管。
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